10月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暑さを感じる程の晴天の中、鍛錬に励みます。

およそ1ヶ月前から口にしていた「5分前行動」。これまで、入門者獲得を優先して「遅れての参座も、早上がりもOK」としていて、それはこれまでも変わらないのですが、「時間を守らないのが当たり前」となってもいけませんので、在籍者の意識で変えられる範囲で、「時間を守る努力をするのも、修行の内」と伝えて、暫く経ちます。今日も私が「1番乗り」し、備品の運び込みをして着替えに入るのですが、その頃から車での送迎やお母さんと一緒に自転車で来たりと、続々と集まり始めます。それも今年の4月以降の入門者の方が、「行動の質を高める」事に対する意識・意欲が高い事が、結果に顕著に顕れているので、有り難い事であり悩ましい事でもあります。

集まりも良く、作務の進み具合や終わる時間も早かったので、今日はウォーミングアップから、じっくり始めます。と言って、やっている動きがその後のどの様な技術に繋がって来るかを見せながら進めていると、やはり時間が足りなくなります。それも、技術に対する興味を沸かせ、恐怖心や怯えを減らす為に、若干の「笑い」を交えて行くと、更に進みが悪くなります。技術の水準を下げずに、且つ自発的・意欲的な取り組みの基盤となる様な、修練の雰囲気や進め方もなかなか簡単ではありませんが、取り敢えず現状の空気・雰囲気は悪くはないかなと言うレベルには踏み留まれてはいます。

今日は、学科・法話の時間に9月の昇級試験で少年八級に合格した小2男子A君に、合格証書と黄帯の授与を行いました。当日相手を務めた小3男子R君と共に、「もうちょっと迫力が欲しいかな」との講評を頂いたA君。帯が変わる事を楽しみにもしていましたので、これを一つのきかっけにして欲しいところです。いつも合格証書授与では、「当日の感想」、「次の目標や抱負」、「皆への御礼やアドバイス」を述べて貰うのですが、事前に伝えておいても考えて来ないであろうA君のお母さんに、昨日改めてその事を伝えて御願いしておきましたが、「ノートに書いて考えて来た」と言うA君ですが、結局は立ちすくんで「目を泳がせてごまかす」と言う「いつもながら」の時間と成りました。「ここら辺りの自意識・美意識の無さが、根本的な問題だよな」と思いながらも、A君自身も苦しんでいる様ですし、その姿を隣りで遊びながら観ている体験入門中のM君の姿を観て、「小学2年生で、全ての結果が決まる訳でもないか」と思い、A君には「次の試験に合格した時は、しっかり述べられる様に取り組んで」と伝えました。

鎮魂行後の自由練習では、受身を重点的に。「横転からの起き上がり」、「大車輪」から始めますが、A君の合格証書授与の際に、「自分の試験の時には、どうありたいか。これは自分で考えて」と伝えた「年上の後輩達」も、「これが出来ないと、少年六級は受験出来ないよ」と伝えると、多少意欲も違って来ます。それでも、上手く出来ないと集中力が徐々に薄れて来る人もいます。ここを注意しつつ、出来ていない部分が向上する様に導くのが、「指導者の役目」と言う事でしょう。

キックミットを使用しての当身を終えて、防具を着けての運用法へ。「内受突」の裏と表を連反攻付きで行い、そこから攻者の動きを逆突・順突をランダムにして行い、徐々にレベルアップします。最後には「限定無しで50%で」と行いましたが、最後の1本で黄帯を締めたばかりのA君に突きが当たり、鼻血を出してしまいました。「やっぱり、お互いが上手くなる事を考えてないと怪我するよねぇ。そこはしっかり意識しないと」と皆に伝え、暫く休ませていたA君には、「これから徐々にレベルが挙がって行くから、怪我しない様にしっかりやろう」と伝えました。これから1ヶ月・2ヶ月ででどう変わって来るか。私自身も楽しみにしたいと思います。

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