10月2日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。心地良い風は吹くものの、日差しのキツイ陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は、泉田市民館の直近と2番目に近い2つの小学校で午前中に運動会があったのですが、私自身が市民館に向かう車の中で、日差しの強さに驚いた程でしたので、続々と「ヘトヘトで返って来たので休みます」との連絡が。まあ、そんな時に無理をしても益は少ないでしょうから、ゆっくり鋭気を養うのも良いでしょう。私も、久々の少ない人数での落ち着いた状態での修練を楽しみます。それでも、今月入門の小3男子E君は、運動会を終えた後でもハツラツとした空気で顔を出してくれました。そんなE君の為に、準備運動の前に道衣の着方や帯の結び方を、全員で復習です。

遅れて参座したメンバーも含めて、E君のレベルに合わせながら基本演練を進めます。今日は、「上受」を中心に様々なパターンで習熟を図りましたが、どのレベルの人にとっても、基本は大事なもの。立ち方・構え方や基本の身体操作の土台をじっくりと練り上げます。先週土曜日に、近隣の道院に御邪魔して少年八級の審査をなんとか合格したA君と相手を務めたR君。審査して下さった先生からの「もう少し、迫力があると良いな」とのアドバイスを、どう受け取ってくれたでしょうか。今日見た限りではあまり変化は有りませんが、少しでも昇級試験等の「イベント」を、きっかけとして活用して欲しいものです。

学科・法話の時間には、来週予定している達磨祭に向けて、読本の釈尊や達磨に関連したページを回し読みします。今の緑帯の面々より、白帯組は読本の内容への理解力が弱い様で、これまで何度か読み込んだ内容でも、質問されて答えられる人間の方が少ない状態です。技術面の習熟度を挙げる事も大切ですが、技術を教材としての教えの浸透も欠かしてはいけない面ですので、もう少し強化する必要が有るなと感じます。

鎮魂行を終えての自由練習では、緑帯組は11月のI君の一般三級受験に向けての確認を。科目の履修は終わったものの、10月・11月の間に2度の中学校の定期テストと、コロナワクチンの注射の翌日の為と、半数は休む予定のI君。決して覚えの良い方ではありませんので、参座してくれた時には、より効果的な内容でレベルを挙げておかないといけませんね。

白帯組は、相対での「上受突」に進みますが、初挑戦のE君も戸惑いながら身体を動かします。16時20分になり、E君のお父さんに早めに来て頂き、入門手続きや法人の区別等の説明の時間を取りました。穏やかで理性的な雰囲気の有る御両親ですが、入門前に書き込んで頂くプリントにも、それを感じさせる内容や言葉が綴られていました。修練時には、常に素直で意欲的に取り組んでくれるE君ですが、家では「やんちゃ」で言う事を聞かないとか。本人はもちろん、御家族にとっても有益な取り組みをして貰える様に、少しでも良い支えをして行きたいところです。

E君のお父さんに説明をしている間、白帯組は「天地拳第一系・単演」にチャレンジして貰いましたが、小5白帯のH君の奮闘により、E君も5の動きまで踏襲出来ました。説明の時間が長くなり、相手の動く時間を奪ってしまいがちなH君。「まずは、動け!」と度々伝えますが、今回は全く頼りに成らないA君・A君コンビを他所に、E君と一緒にひたすら動き続けてくれました。特に、E君が言われた動きを出来た時の、「出来たよ!凄い!」と意識的に褒める言葉が出せるところに、「良い先輩」に成れそうな片鱗を見せてくれます。技術面でも人間性でも、本人が求めていなければ何も伝わらないでしょう。「やる気を引き出す」事にも注力しながらも、皆で協力して、「自ら求めて行動する」空間を創っていきたいものです。

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