11月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。風は冷たいものの、暖かな陽気に恵まれた中、皆が集まります。

今日も皆の集まりが良く、また私自身の行動も早め早めで進めたので、専有道場の作務も順調に進みます。そのお陰で、鎮魂行の前の時間に、月末に少年八級を受験するR君の提出してくれた宿題のノートを基に、他の面々に宿題提出の際の注意点を伝える事も出来ました。鎮魂行でも、小さい声しか出せない中で、皆集中して文言を唱和していた様に思いますし、その後も学科・法話の前の休憩中に、「開祖と達磨って、どっちが強かったんですか?」と質問が出たり、教えの部分にも興味と関心を抱く面々がいる事も嬉しい事です。

「あ・うん」を使用しての学科・法話では、回し読みをする前に様々なページを示してエピソードを交えながら、開祖の言葉として「誰かがやらなきゃいけない事なら、よし!自分がやるぞ!と思える人間に成れよ」との言葉を伝えました。それぞれの性格や、他の人との関係性もありますが、割りと「良い自分を造りたい」と言う意欲の強い人が多い今の門信徒達。上手く育てて行かないといけませんね。

場を変えて、易筋行を。今日は、10月入門の小3男子E君の同級生の保護者の方から、見学・体験を希望される連絡を頂いており、私達が到着した頃にはもう駐車場で待たれていました。御両親揃っていらっしゃったので、そのまま中に招き入れて見学者名簿に記入をして頂いたのですが、その間に小2黄帯のA君が、和室から座布団を持って来て「どうぞ」と渡してくれたりと、皆の行動の在り方に、御両親からも好意的な驚きが見て取れました。

体験参加してくれたH君は、サッカー・水泳・陸上をやっているそうで、大人し目な雰囲気ながら運動は得意な様子。Nさんに、I君の一般三級受験に向けてのH君との確認をお任せして、体験者用のメニューの逆突・逆蹴を繰り返します。集中力もあり、身体を動かす事も上手なH君は、少しづつ内容やアドバイスを加えて行っても、然程苦戦せずこなしていきます。キックミットを使用の当身や、蟹足を練習した後の、間合いを開けての転身蹴と内容を進めて行きますが、本人のテンションは挙がらないものの、徐々にレベルを挙げて行ってくれました。

後ろのスペースの昇級準備組もチラチラ見ながら、ちょこちょこアドバイスを挟みますが、私が言おうとした事をNさんが先に伝えていたりと、Nさんの存在の有り難さを実感します。体験メニュー組はちょっと硬い内容が続いたので、保護者の方の目も気にして、若干の「遊び」のメニューも。それでも、走るメニューやじゃんけんを左右の手を入れ替えて繰り返す等、自分達も運動が好きそうな御両親である事も考慮して、身体操作の開発をしている事が伝わりそうな内容にしました。H君もどれもそつなくこなし、少年部指導員の先生から教わった、体幹を鍛える為のメニューを行ったら、一番姿勢をしっかり保っていました。

終了前に全員で気合い出しを行いましたが、12月入門を予定しているM君も、随分しっかりした気合いを出せる様になりましたし、もう終わろうとしたら「大車輪やりたい」と言い出しましたので、一人で左右やって見せて貰いました。その後H君に、「出来る?ちょっとやってみて」と御願いすると、臆せずやって見せてくれました。今回の体験で本人が「少林寺拳法をやりたい!」と思ったかは判りませんが、やる気のある人が集まる・育つ空間を、少しでも創り上げて行きたいものです。

 

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