11月20日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな日差しと暑いくらいの空気の中、鍛錬に励みます。

今日は、事前に連絡を頂いた欠席者が多数いる上、いつも早めに到着して作務から頑張ってくれている、小5白帯のH君のお父さんから、午前中にH君が松葉杖を突いているいる画像が送られて来ました。「骨折か~?」と心配しましたが、そうではなさそうで。暫く休むのかなと思ったら、学科・法話と鎮魂行には参加したいとの事。「いや~、大したもんだ!」と思いつつ、H君が怪我をしている期間に、他の面々が他者の支えを経験を積む良い機会だなと、発想が膨らみます。

参座者が少ないので、今日は作務の割り当てが多そうだなと掃除機を掛けていると、一番乗りは先週体験に来てくれて火曜日にも参座して11月・12月を体験入門期間とした小3男子のH君でした。次の到着が、同じく体験入門中の小1男子M君。怪我をしたH君に掃除機の掛け方を教えて貰っていたM君に、「H君に、掃除機の掛け方を教えてあげてよ」と御願いすると、全く嫌がらずにH君に教えてくれていました。最近気合いが随分大きくなって来たM君。その後の受身の練習中にも、「教える?」とH君に教えに行きたそうな素振りを見せたりと、意外な大物ぶりを見せてくれます。

今日は、中1緑帯のI君がテスト週刊で休みだったので、昇級試験とは違った内容をしようと想定していたのですが、Nさんも休まれたので、H君やM君でもやれる内容に少々下げて進行。自由練習での空乱に繋げられる様に、「内受突」に繋がる動きから反復します。やや大人しめながら、運動も能力も聞く姿勢も備わっているH君は、なかなか良い取り組みを見せてくれていました。

法形演練中に、お父さんに連れられたH君が松葉杖を突いて到着しました。2人揃って今日が誕生日の小4コンビY君とA君に、H君の世話を御願いし、易筋行を見学して貰います。暫く続けて、学科・法話の時間では、まず自己紹介から。全員で名前や学校を述べて貰いましたが、体験入門中のH君も大きな声で自己紹介してくれました。その後の法話では、普段「当たり前」と思っている健康や、身の回りにある全ての事柄が、実は当たり前では無く、「有り難い事」なのだと言う事と、その時その時に、自分の出来る精一杯の取り組みをする事を説きました。足を怪我して突きも蹴りも出来ないH君が、学科・法話や鎮魂行だけでもと参座してくれた様に、万全では無い状態・状況に身を置いた時でも、諦めずにその状況での「全力」を尽くす事が出来る様になる為の「修行」だと、皆が思って取り組んでくれると良いのですが。

鎮魂行を終えて帰宅するH君親子を、Y君・A君に見送らせ、自由練習に。前半は、座布団を敷いての受身の練習を。後半に「逆小手もどき」に行きたかったのですが、時間的に厳しそうでしたので、3つにグループ分けして、緑帯組は「天地拳第一系・相対」と「義和拳第一系・相対」を。白帯組は、「上受突(表)」と「小手抜」を。体験組と黄帯のA君は、正対構からの「内受突」にしました。それぞれの組み合わせで、そこそこ向上しましたし、体験入門者2人の相手を張り切ってしているA君の姿も印象的です。残り10分で、体験組はレの字足での「内受突」に進み、3連攻の動きを反復した後、間合いを開けての空乱を。緑帯組は、「巻抜」の攻撃として、天秤を取って投げる動きをやってみました。原理を良く理解しているH君との組み合わせで、投げ技を楽しんだY君に、「次は、あなたが後輩の良い練習相手に成ってよ」と伝えます。最後の気合い出しも含めて、少ない参座数ながら、良い雰囲気で修練を構築出来ましたので、お互いの事を考えながら鍛錬に励める人間関係を、今後も作って行きたいと思います。

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