11月6日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。夜半からの雨で暑さも抑えられ、穏やかな陽気の有り難さを感じる中、鍛錬に励みます。

「5分前行動」を推奨する中、徐々に皆の集まり方も早く成って来ました。今日は車をお父さんが使っていると言う事で、小4白帯のWちゃんがお母さんと一緒に私より早く自転車で到着していましたし、体験入門継続中のM君も13時に間に合う様になりました。また水筒を忘れた小4白帯のA君は自ら自転車で・大府市在住の小5白帯H君は、お父さんが一旦家まで取りに帰って、作務の最中に戻って来られる程の時間的余裕も生まれます。ある意味では「護身術」の根幹にも通じる、事前の心構えを整えて精神的なゆとりを備える事が、修練に赴く時点で整って来ている様な気がします。

半分意識から抜けていたのですが、今日は12月まで開催している毎月第一土曜日の「少林寺拳法体験会」の日。事前の申し込みは無かったのですが、7・8月の「夏休み武道体験会」にM君と一緒に参加していた小2女子のHちゃんと年長男子のS君姉弟が参加してくれました。午前中も泉田子供会の卓球教室に参加していた様で、2人とも来た時点で眠そうでしたが、少しでも楽しんで貰おうとメニューを多少入れ替えます。ただ、土曜日の久々の参座を事前に連絡して頂いていた小4白帯Y君と、法形の動きを理解する事が得意では無い小4白帯A君に、「上受突(表)」の「差替入身」を伝えようと予定していましたので、М君やHちゃん・S君には少し難しいですが、開足中段構からの上受、上受突、、レの字での上受突、移動稽古の中での差し替えての上受突と、徐々に進化させて行きました。HちゃんやS君にこれらを全てこなす事を望むべくもないですが、こちらも久々の参座に成るNさんの援けを得て、何とか道衣組の反復・習熟を進めて行きます。

学科・法話の時間では、「拳士の心得」の一つである作務の部分を。年長のS君には読む事も難しいですが、隣りで読本を見せてくれていた小2黄帯のA君に一緒に読んで貰うと、何とかこなせました。初の昇級試験合格後、体験入門のМ君を相手に練習する事が、随分と「お気に入り」になったA君。「算数は天才だけど、国語は苦手」と言うだけに、読本の音読も意欲的ではありませんでしたが、随分年下の相手が上手に成りました。また大きな声を発する事が得意ではないМ君も、一緒に読んで貰うと徐々に大きな声で読める様になりましたので、低学年にはまずはこのやり方で良いのかなと、幅を付けるヒントに成りました。

学科・法話終了後は、10分程「鬼ごっこ」の時間を。体験参加のHちゃん・S君の為のメニューですが、他の道衣組の人達も明らか~に通常の易筋行よりもノリノリなのが、若干悩ましいところ(笑)。ただ、差替入身をしての上受突に苦戦して、テンションを下げているA君やY君には、良い気分転換にもなったでしょう。キックミットを使用しての当身から鎮魂行を終えて、お菓子を受け取って帰宅したHちゃんとS君。「入門していない人達も含めた地域貢献」として、実に貴重な存在ですから、今後も気の向いた時には参加してくれると有難いですね。

自由練習では受身・法形演練・防具を着けての運用法を告知しましたが、なかなかそこまでは望めないだろうと受身からスタート。今日は「前受身」の為の身体慣らしを伝えたかったのですが、これまであまり練習に身の入らなかったМ君が、「やり方が判らない」と聞きに来ましたので、「横転からの起き上がり」から伝えますが、ひたすら繰り返し「出来た!」と見せに来ます。意識するポイントを伝えながら、これまであまり細かく言って来なかった、構え方や気合について伝えて行くと、そちらも意識して反復する様になりました。最終的には大車輪を左右共にそこそこ出来る様になり、上手く出来ずに遊んでいたA君やY君達に見せると、驚きの表情を見せていました。

自由練習後半では、Nさんと緑帯組で「天地拳第三系・単演」と「天地拳第一系・相対」を。白帯組は「上受突(表)」を始めましたが、М君には難しそうでしたので、A君と一緒に正対構からの「上受突(裏)」をやって貰いました。上手く出来ない事が判っていても、ふざけたり集中を欠く事が多いY君とA君には、叱咤しながらも徐々に動きのレベルを挙げて伝えて行きます。また、しっかり取り組めているH君やWちゃんには、細かいポイントを伝えて行きます。特に、順突の動きで後ろ足から先に開いてしまうWちゃんには、膝を締めて前の腰から押し出す事を伝え、逆に後ろ足を開く裁きの応用として、H君相手に「上受投」を掛けると、クルンと回されたH君が「うわ~、楽しい!」と喜び、Wちゃんは「ウチも掛けて欲しい!」と羨ましがります。技術のポイントも大事ですし、その根幹となる「技術を楽しむ」感覚も、少しずつでも育んで欲しいものです。

「そろそろ易筋行を締めようか」と思ってたところにA君とМ君が来て、「見て下さい」と技術のチェックを御願いに来ました。今日のМ君の取り組み方の良さに驚きますし、その相手をしているA君の意欲の高さにも、これまでには無いノリの良さを感じます。「今日も、時間をオーバーしちゃうなぁ」と思いましたが、2人の頑張りを確認し、全員の出来栄えを見て易筋行を終了。2人は座布団を用意して大車輪をやりたがってましたが、そのまま作務に入ります。作務の途中でМ君のお姉ちゃんが御迎えに来てくれましたので、暫し待って貰い、「いいですいいです」と遠慮するお姉ちゃんにもお菓子を受け取って貰い、見送ります。30分後に、タオルとデジカメを市民館に忘れて戻って来た時に、夜間からの会議の為にホールで準備をされていた地区の役員さんから、М君の水筒と靴下を受け取り、100m離れた家のお店まで届けに行きましたが、自転車で参座したWちゃんの御迎えにお父さんが自転車で来て下さった様に、どの御家庭でも家族行事ぐるみで修行への取り組みを支えて下さっていますので、少しでもプラスに成る何かを掴み取って貰える様に、「より良い修行の空間」を創り出していきたいものです。

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