8月24日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。まだまだ暑い土曜日の昼間に鍛錬に励みます。

今日の午前中に、5年前の公民館長であり来年の地区長に成る方から、市民館のホールに机を並べたいとの連絡を頂きましたので、場所を御譲りして隣りの泉田会館へ。この方が公民館長を務められてる時に第3回と成る演武祭を行い、来賓として来て頂いた事を思い出しますし、コロナ禍前からの縁のお陰で今まで続けて来られた事への感謝や、より良い活動をする為の工夫の必要性も感じます。

今日は10月転籍復帰&入門予定のSさん親子が家族旅行の為に欠席されるとの事で、最近入門してくれた白帯組に対して「手本」を示さないといけない色帯組のみの参座に成りました。その意識を強く持って貰う為の機会にしようとあれこれ仕掛けますが、「何かやりたい練習を一つ書いて」とホワイトボードに書かせると、小4七級のA君は決めるのに5分掛かりました。

また、中1四級のA君には、「これからは、あなたが予習して来た事を練習するわ」と伝えてありましたので「予習して来た?」と聞くと、予想通り何もして来ませでした。「じゃあ、今から10分間予習してみて」と時間を与えますが、何をすれば良いのかも考えられず、科目表にメモをするフリをして時間を潰すだけで、10分間で一度も身体を動かす事はありませんでした。修練開始の礼をした後、全員で集まり「いつもみんなに『出来れば毎日5分で良いから家で練習して』って言うけど、誰もやってないよね。今、5分10分時間はあったけど、充分な練習を出来た人はいないよね。この5分間で自分のレベルを挙げようと普段から意識出来てる人なら、その時間を作れるし自分のレベルを挙げられるよね」と説きます。まず意識を高める工夫をしておいて、易筋行スタートです。

中1四級のA君は、自分の動きや在り方を自己点険するのが苦手ですので、なかなか法形を覚えられないし向上もしません。Sさんの参座や中2初段のH君の存在もあり、また小6白帯のK君が「中学生に成っても続けたい」と希望してくれている事もあり、土曜日はA君の科目に合わせてメニューを構築しようと思案中です。SさんやH君の級科目の復習にもなりますし、動きを分解する事で下の級の人達の基本のレベルを挙げる事も出来ます。

今日は「十字受蹴」を復習する為に、順蹴を運歩のパターンを変えて復習し、そこから廻蹴の膝の挙げ方や軌道の確認を打棒を活用したりして進めました。基本演練を長めにやりましたので、今日は学科・法話を割愛して、打棒の持ち方や打ち方、鎮魂行の際の教典の扱い方等を全員で練習しました。時間を掛けて説明しても、いざ自分がやる時に成ると、全く違う事をしている人もいます。「教典の扱い方なんて、運動神経の良し悪しは関係無いじゃない。でも出来ないって事は、今から自分がこれをやるんだと思って、説明を聞いたり手本を観たりをやれてないんじゃない?」と問います。

鎮魂行後の自由練習では、久々の「面談」を。それ以外のメンバーで組み合わせを変えて、習熟に励んで貰います。過去に書き込んだプリントを観ると、丸1年行っていなかった面談。昨年度末から、普段の行動も含めてもう少し強化しておく必要を感じましたので、それぞれと話をする時間もやはり大事なのでしょう。今日の面談は、小4七級のA君と小5五級のA君。七級のA君は、自分で考えて決めると言う事を普段していないのか、「どう思う?」と聞くと、いつも頭が痛そうな苦しそうな表情をします。考えて決める為の手順とパターンの組み合わせを事前に説明しておいても、その話を聞いてなかったりしますのでなかなか厳しいですが、少しでも「訓練」して成長して貰うしかないでしょう。

五級のA君は「センス」的には割りと有る方ですが、「やりたくない事はやらない」タイプ。「先輩として~」と言い続けてもなかなか響かないですが、これも時間を掛けて伝え続けるしかないでしょう。立場的には小学生の中で一番の「先輩」に成り、「手本」に成らないといけなくなりましたので、その事を繰り返し伝えています。時折り、集中したり意欲的になる瞬間も有りますので、その時になるべくレベルを挙げておく工夫をしたいものです。

反復練習や、手本を見せたりそれぞれの相手をしたりを「伝える側」がやらなければ、「受け取る側」もやろうとしないでしょう。私自身が手本を見せないといけないでしょうし、意欲的に身体を動かしていないといけないでしょう。それを出来るだけの体調を整える事も含めて「修行」でしょうし、良く言えば「個性派」の多い刈谷北道院の面々にとって有益な空間を創る事こそ、「修行の目的」と言えるでしょう。みんなと協力して、頑張って行きたいものです。

 

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