10月19日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。湿り気の多い秋の午後に、鍛錬に励みます。

今日は仕事や体調不良、豊田市でのJリーグの試合観戦等で欠席者多数。特にスタートは中2初段のH君と小5五級のA君のみに成りそうでしたので、A君にH君の二段科目の相手をさせ、刺激を与えようと考えていたところ、H君から部活動により15時頃からの参座に成るとの連絡が。2時間ほどA君と私のマンツーマン練習に成りそうでしたので、A君に単演全てを教えつつ、「小学生のリーダー」としての自覚を引き出す為に、優し~く相談するつもりでホールの掃除機掛けをします。

が、20分近く遅れて現れたA君はいつも通りダラダラしながら作務をやり、第四系まで教わっているはずの天地拳も第二系で躓いている状態を観て予定変更。「合宿時の佐山聡モード」で、「それ、真剣にやってんのか?」、「それ、全力か゚!」、「気ィ張って、全力でやれや!」と圧を高めて、質の高い行動を求めます。せっかくなので「天地拳第二系」から細かく区切って手本を見せて説明し、ひたすら左右を反復して精度を高める時間にしました。途中、A君が気の抜けた動きをし出した時は、「ちゃんと見とったのか!」、「はい、やり直し!」と鞭を入れると、時折り先程の説明を意識してやっているなと思わせる様子も見せます。終盤上手く出来ている事を自分で感じると、ノリも良く成って来た様ですが、それこそ佐山聡さんも言っていた様に、これを他人に叱られてやるのではなく、自分で高めて実現して欲しいもの。A君は、もう少し時間が掛かりそうですね。

学科・法話の時間であれこれ話す予定でいましたが、丸々カットして単演の反復を続行。H君が到着したら「燕返」をやろうと「白蓮拳第一系・単演」の説明をし始めた頃にH君が到着。3人で単演を繰り返し、その後「燕返」に移行するとA君もそこそここなします。

3人で鎮魂行を行いましたが、いつもより大きめの声の出ていたH君から礼拝詞辺りで隣りのA君を気遣う声が。どうやら鼻血を出したA君がトイレに向かった様で。思えば、雨で湿気のあがったホールでひたすら単演を繰り返していましたから、のぼせるでしょうね。実際の気温はそうでも無かったのですが、クーラーを作動させても良かったのかも知れません。

A君の状態を確認すると、鼻血は止まったものの道衣には血の跡が。また、ティッシュを探しに会議室の方に向かった様で、トイレの前や廊下には血の跡が点々としていました。今日は和室で子供会さんが茶道教室をやっていたのですが、その担当の方がA君に「大丈夫だった?」と声を掛けて下さり、また和室に近い所の血の跡は取っておいて下さいました。3人で廊下やホールの血の跡を取り、道衣に着いた汚れも少し取りましたが、「めんどくさいや」と止めて易筋行に。A君に「あなたは世話になっているつもりは無くても、今も向こうで役員さんが掃除をしてくれたよな。ホールや廊下の汚れも3人で取ったよな。それで、あなたは他の人の為に何もしないとしたらおかしいのは解るよな?」と聞くと、照れながら「はい」と答えていました。

その後、「突天一」、「対天一」、「逆天一」の攻撃の動きを反復し、A君には「突天一だけで良いよ」と伝えH君との相対演練に入りましたが、A君は「対天一」、「逆天一」もやろうとしてそこそここなしますし、出来ていない部分もH君からのアドバイスを受けて取り組もうとします。如何に自分の気持ちやテンションを整え、自分の全力を引き出すか。その大切さも含めて、早く掴んで欲しいものです。

6月の「少林寺拳法体験会」に参加してくれた、私の小学校時代の同級生夫婦と娘のNちゃん。実は家が泉田市民館の向かい50mの所に有るのですが、数年前から半年に1度自宅に同級生達を招いてバーベキューをやっていたそうで、2週間前に私も招いて頂きました。その際にNちゃんの泉田町に住む友達姉妹に会ったのですが、小3と小6との事で「Rちゃんって知ってる?」と聞くと知っていました。その事を今週火曜日にRちゃんに伝えると、「昔同じクラスで、よく遊んでました」との事で。今日の和室での茶道教室の参加者の声の中に聞いた事のある声があり、「もしや」と思っていたのですが、姉のМちゃんに会い声を掛けると、茶道教室終了後に入り口で手を振ってくれていました。妹のМちゃんに「今から30分ぐらい後に、Rちゃん来るよ。この前、また遊びたいって言ってたよ」と伝えると、笑顔で帰って行きました。

その後暫くして、K君・Rちゃん兄妹が到着。火曜日の合格証書授与の際は、2人共思っていた以上に「先輩」としての意識を強く持っていた事に驚きました。また、Rちゃんは時折り握り拳を作ったりジェスチャーを交えたりと、自分の想いを伝える事への熱意や自意識も強く、語彙の豊富さや言葉の使い方の巧みさが有れば、「政治家に成れるんじゃないの?」と思わせる程。今日も初めて教わる「前流水蹴」を未熟ではあるものの、ひたむきに取り組みますし、連反攻を交えても当てる間合いや角度を意識出来る様になりつつあります。その後、短時間ですが「小手抜」を行い、H君やA君には「好きな事をやって良いよ」と伝えると、H君はK君にいきなり「逆小手」を掛け、掛けられたK君も初の逆技に驚きながらも目を輝かせていたりと、技術的な興味も増して来ている様です。

結局クーラーは使わず終いで、汗をかきながらも鍛錬に励んでいる4人を観て、「先輩」が「後輩」を導く良い空間の兆しが見えます。帰りに顔を出してくれたA君の妹のNちゃんが楽しそうに走り回り、Rちゃんも年下の女の子を可愛がる素振りを見せたりと、それぞれの人が良い変化をする可能性を持っている事を認識出来る空間の大切さを感じながら、帰路に着きました。

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