本日も、泉田市民館での修練。今にも案が降り出しそうな空模様の中、鍛錬に励みます。
いつも保護者の皆さんには、参座の予定や遅れる際の到着予定をグループLINEで連絡して頂き、メンバーを考慮してその日その日の修練メニュー想定しておくのですが、備品をホールに運び込み、着替え始めた時に携帯を確認すると続々と連絡が。普段土曜日はスイミング明けに16時頃に参座するK君・Rちゃん兄妹が、K君はスタートから・Rちゃんは用事が終了次第と連絡が入っていました。それを観た直後に既にK君が到着。お母さんに聞くと、Rちゃんが参加している「発明クラブ」のイベントの打ち合わせ?がzoom会議で行われるそうで。打ち合わせがzoomで行われる事や、子供本人がそれをやる事に驚きつつ、他の「人の集まり」の在り方や事の進め方に、様々なヒントが有りそうだなと感じました。
今週は、先週土曜日の道院修練からの流れで、修練日全てで「あ・うん」や連盟の会報を使用しての学科・法話を行いました。土曜日は長めに時間を取れるので技術の体験も出来ます。Sさんが股関節の調子が悪く、「見学長め」の予定でしたので、早めに会報を使用しての学科・法話から技術体験へ。「身を護る」のページを回し読みして、自分の構えを整える事と目の前に人が立った時に何を意識して構えるかを行いました。
正中線や軸の意識を明確に持ち、目の前の相手と軸を合わせる事が前提で、そこを相手を代えながら反復した程度ですが、普段の自分の構え方や立ち方に対して何かしらヒントが得られれば良いですね。また、序盤にやるつもりでいましたので、たまたまK君・Rちゃんが早めに参座してくれた事で、2人にも同様の説明を出来た事は幸いでした。
9月に少年六級に合格し、「中学氏に成っても続ける」と意欲を燃やてくれているK君。年度末3月に少年五級を受験しておく予定ですが、そろそろ年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の演習に入ろうかと言う時期ですので、急遽まだ伝えてなかった「片手寄抜」と「巻抜(片手)」を全員でやりながら伝えました。入門以前はあまり運動をして来なかったと言うK君。サッカーも並行して取り組んでいますが、自分の身体の在り方を点検しながら動く事は、やはり高いレベルではありません。ただ、最近意欲と共にレベルは挙がって来ていますので、そこは本人が成長させて来た部分でしょう。取り敢えず動く順番だけは伝えましたので、あとは本人が型を習熟させていくだけですね。
元気は良いものの、K君同様に実は自分の身体の動かし方に対する理解度が高くない小1白帯のH君。そもそも集中して手本を観たり説明を聞いたりも苦手ですが、観て聞いていても理解出来ていない部分も多そうです。理解出来ない事は余計聞かないだろうなとも思いますが、動きの違いを理解する事もあまり出来ていませんので、取り敢えず全力で取り組む事と単純な動きの反復をして行く段階なのでしょう。今日もお父さんのSさんに叱られて半泣きでしたが、K君が6年生になってようやく自分でやる気に成るスイッチを押せた事を考えれば、まだ焦る事は無いでしょう。
自由練習前半で「巻抜(片手)」を終えた後は、有段者と小学生に分けて習熟を。有段者は「抜打押小手」と「引天秤」を行いましたが、序盤の構えを整える事や立ち方を意識する事が、大いに関連して来ます。小難しい世界ではありますが、ここら辺りに面白味を感じられるかも、ひとつ鍵に成るでしょう。中2初段のH君も得手不得手は有りますが、総じて高いレベルで習得出来ている事は大したものだと思いますし、有り難い事です。
小学生グループは、座布団を用意しての「逆小手もどき」やキックミットを使用しての当身を繰り返して、動く事を重視しながら少しづつ細かいポイントを伝えます。そろそろ締めに入るかと思う頃に、16時頃に参座する予定だった小4七級のA君が10分前に到着。「あれ?来たよ!」とみんな驚いていましたが、「来たからには動けよ!」とばかりに、キックミットを蹴らせます。通常5回くらいの回数の廻蹴を10回・15回と蹴らせると「足が痛い~」と言い出しますが、細かいポイントが苦手なA君も、シンプルな動きの繰り返しは何処か楽しそうです。レベルを挙げる為には、意識しての反復が欠かせませんが、そこに向かう為の意欲を沸かす事が第一段階と言えるでしょう。まずはそこに辿り着ける様に、みんなで協力して良い修行の空間を創っていきたいものです。