本日も、泉田市民館での修練。夏を思わせる暑さの中、鍛錬に励みます。
修練場所である市民館のホールには、これまで見た事の無い五月人形?が飾られていました。ただでさえ「少子高齢化」が進み、市民館の登録団体・利用団体の活動も参加者も滞りつつある中で、コロナ禍により人が積極的に行動し集う事にブレーキが掛かる時期があり、各種団体や恒例行事の存続が難しくなっている状況があります。そんな中で、地区長や公民館長と言った地区ごとの運営に関わる立場に立った時に、自分なりのアイディアと行動で、少しでも状況を良くしていこうとする人もいます。「人の質」によって世の中の状況が変わる事を、毎年の役員さん達の在り方で感じる事が出来る環境に身を置ける事は、大いに恵まれていると言えるでしょう。
今日も有段者は私以外居ない状況でスタート。K君・Rちゃん兄妹が火曜日・木曜日の参座に成った事で、顔触れの変化の無い時間に成りましたが、レベルの振り幅は大きくなりましたが、逆に高いレベルの事と基本的な事の確認の両輪をやりやすくもなりました。この変化に、上手く順応し活用したいものです。
今日は小6四級と小2白帯のH君の参座でしたので、ウォーミングアップからA君に号令・指揮して貰い、その動きの技術的発展の体験しました。ジャンプの種類により、どんな運歩に関わるか。肩甲骨の動かし方が、どんな当身に効果が有るか。普段あまりイメージしてやっていない事の確認に成りました。その時間に1時間半使ったので、飽きが来ない時間に成りましたが、風も少なく初夏の様な陽気の中、2人とも「暑い~!」と連呼していました(笑)。
「あ・うん」の道院長のページを回し読みし、「恐れて行動しないのではなく、まず行動するべし」と言う事を説きました。それも「自分の感情や損得」だけで判断するのではなく、他の人との関わりの中で「法縁」の有り難さに感謝しながらの行動を積み重ねる事を説きましたが、2人はどう受け取ったでしょうか。
自由練習では、H君の少年八級科目・A君の少年三級科目の相手をそれぞれが務める事で進めました。H君にとっては先の動きが多く成りますが、その動きをやりながら足幅や身体の向き、脇の締め方と言った共通したポイントを意識する様に伝えていると、徐々にながら変化が見え始めています。
また相手をしているA君にも、自分が指示した事を反映させられないH君のクセやレベルが判って来ている様で、つまりはA君自身の進歩があり、逆に苦手な事も自分で判りつつある、良いサイクルが生まれて来ています。A君に「あんたが小1の時は、同じ感じだったろ?どれだけ僕が苦労したか解るよなぁ~?あんたが先輩として責任持って彼を育てろよ」と伝えると、「え~」と苦笑いしています。
その後のA君の少年三級科目の確認では、全ての科目をしっかり忘れている状態で、私自身ピリつく瞬間もありましたが、今のH君のレベルだったA君が随分上手くなったもんだと思いますので、粘り強く指導します。また、普段は「出来ない自分」にメゲて不貞腐れる事が多いA君ですが、H君と一緒にやっている時は、「どうすれば上手く打出来るのか」を常に探しています。先輩としてのプライドなのか、自分より出来ない相手を観て努力する事の大切さを感じるのか。自分で求めている瞬間にこそ、アドバイスも効果を生むでしょう。今日は「逆小手」の投げる瞬間の重心移動や、「十字抜」の際の肩甲骨の使い方で、前半にやった内容と重なる部分があり、A君にも判りやすかった様です。
そろそろ締めるかと言う頃に、Sさんと一緒にH君の妹のМちゃんが到着。また作務の最中に、A君の妹のNちゃんも到着。元気に動く女の子がいると、雰囲気も明るくなります。同い年の2人ですが、同じ様に元気に動く様で当たり前ですが性格や行動には違いが有ります。自分の欲求に真っ直ぐ突っ走るタイプの様で、実は周りの状況を観ていて緊張しやすいМちゃんと、言葉は少し遅い様ですが、あまり周りに影響されないマイペースのNちゃん。もう3年以上の付き合いで、今日初めて言葉で会話したなと思うNちゃんとあれこれ話せました。相変わらずお菓子を渡した時に「有難うは?」とせっつくと、「あたしは言わないわ!」と言う空気を出しますが、今日は5回目のターンで素早く「有難う」と言ってくれました(笑)。
利害関係のない人達が集い、お互い援け合い支え合って成長していく。そんな空間を、より多くの人達と構築していきたいものです。