9月27日(土)の修練。 | 刈谷北道院

9月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。戻って来た「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

先週は、岐阜県大垣市での愛知・岐阜・三重・滋賀の「4県合同武専」に参加する為に修練をお休みしましたので、2週間ぶりの土曜日の修練。明日に地区合同昇級試験を控え、また体験入門中のRちゃんとどんな練習をしようかと思案してましたが、Rちゃんが用事が有り欠席。明日の受験者である小2白帯のH君が、妹のМちゃんの幼稚園の運動会を家族で観に行く為に遅れての参座と成り、スタートは早めに揃ってくれた面々で、「鈎手」・「捌手」・「掛手」の使い方の練度を挙げようと、「小手抜」、「龍王拳第一系・相対」、「逆小手」を相手を代えながら行います。

小6三級のA君・小5六級のA君共に、鈎手守法で相手を崩すと言う感覚があまりありません。抜いた時に相手の手首・肘が折れているか。ここをテーマにして進めますが、自分が何をやるかに精一杯で相手がどんな状態かを気にする余裕が有りません。14時頃に副道院長のNさんが到着されましたので、引き続き習熟を進めます。なかなか簡単に向上するものではありませんが、上級者と一緒に練習出来る時間を有効活用して欲しいものです。

14時半頃にSさんとH君が到着しましたので、少し習熟を進めてから学科・法話を。その後、キックミットを使用しての当身を行いますが、膝の向きや足の寄せ、重心の動かし方や腰のキレ等、意識しないといけない事は山ほど有ります。全力で取り組んでこそ、少しづつでも向上していけると言うものでしょう。「手抜き」をする癖のある小6三級のA君には、私がミットを持って「もっと強く!」、「全力でやれよ!」と檄を飛ばします。「いつまでも、やらされでやっとんなよ」と思いますが、まだまだ手が掛かりそうですね。

休憩を挟んでの鎮魂行では、小2白帯のH君が実に良い唱和をしています。他の事では集中力がもたないH君ですが、入門当初に褒められた鎮魂行は常に全力で取り組んでいます。文字の理解度も低く、読本の回し読みもほとんどの文字の読み方を他の人に教えて貰わないと読めないぐらいですが、鎮魂行だけは完璧と言って良い程の出来です。本人の意欲・意識で次第で、レベルは幾らでも挙げられるのだなと言う実例と言って良いでしょう。

休憩を挟み、自由練習では引き続き、「鈎手」・「捌手」・「掛手」の役割りを意識しての「小手抜」、「逆小手」と「巻抜」、「送小手」を、組み合わせを代えながら。小2白帯のH君の相手に成った人には、明日の少年八級試験の内容も復習して貰いました。

小5六級のA君は、相変わらず自分の身体が今どんな状態なのかを点検・理解するのが苦手ですので、「相手の身体が今どうなっているか」を意識する事は、更にハードルが挙がる要求でしょう。それでも上級者からアドバイスを貰いながら反復していると、「おっ、ちょっと理解して来たか」と思わせる部分も見受けられます。次に参座した時には、それをすっかり忘れて来るのも予想出来ていますが、その瞬間出来る事が増えているなら、まだまだ可能性が残されていると言えるでしょう。

SさんもA君同様に、自分の身体や相手の状態を意識する事はほとんど出来ていません。動きで手本を見せ、言葉でも説明をしますが、全く違う動きをしていますので、「何を聞いとんのかな?」とも思いますが、ふと「A君と同じで、自分を点検して動く事が苦手なのか」と思うと、何となく納得がいきます。何よりクーラーを点けてるホールの中で、汗が噴き出すまで動き続けるだけのやる気は有ります。ある意味「余暇」の時間ですから、ただストレスを溜めてるだけでは良くないでしょう。と言って、「単なる武道やスポーツ」で終わらない、自分にとっても周囲の人にとっても有益な「修行」の在り方を、常に追い求めて欲しいものです。

私自身は、ほぼ口を動かしているだけでしたが、それでも時折手本や説明を示しているだけで、道衣の下のシャツは濡れています。他の人はもっと動いている訳ですから、それだけでも「頑張っている」と言えるでしょう。後はそのせっかくの「頑張り」を「結果」に繋げられる取り組みを意識する段階まで行くだけですが、その支えをしてこその「指導者」ですから、その為に私も汗を流そうと思います。

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