本日も、泉田市民館での修練。細かい雨が降り続く中、鍛錬に励みます。
ようやく涼しく成って来た最近。雨で湿気が上がってはいるものの、土曜日の修練時にクーラーを点けないのも今日が初めてです。スタート時の作務で使用している市民館の備品の掃除機が、どうやら不調の様で。昨年度から、地区会計で購入されたルンバがホールのカーペットを随分綺麗にしてくれているのですが、「修行の一環」として掃除機やモップ床掃除をする事を継続しています。「新しい掃除機を購入して欲しい」と要望を出しても、需要が無くて通らないでしょうねぇ。さて、どうしましょうか。
今日の修練では、投げ技の際の掛手の使い方と、そこに行くまでのスムースな「型の造り方」の習熟に努めようと考えていましたので、ウォーミングアップの時間では肩甲骨を動かす動きを中心に。軸を意識して身体を動かしつつ、末端や部分の動かし方にも精査する。簡単ではないですが、常に意識し追い求めていきたいものです。
基本演練では、少年八級に合格した小2H君の七級科目になぞらえ、「内受突(裏)」~「内受突(表)」~「燕返」、対構からの「内受突(表)」と進みます。動きを習得する事は勿論、「正中線を立てる~合わせる~外す~捕える」を意識して動けるレベルまで進歩させたいもの。「何となくやらない様に」と繰り返し伝えますが、なかなか身に付く感覚では無いかも知れませんね。
学科・法話の時間では、達磨に関するページを回し読み。来週が専有道場での「達磨祭」挙行予定の日でして、毎年「達磨祭」や「開祖忌法要」の前には関連するページを読むようにしています。小6三級のA君に「達磨って、何した人?」と聞くと、「面壁九年をやった人」と答えます(笑)。達磨のストーリーの全体像は把握出来ていなくても、少しでも残っていればOKでしょうか。
鎮魂行では、小2八級のH君が良い唱和をしています。褒められる事が大好きなH君は、褒められた事だけは頑張ります。「苦手な事ほど頑張らなきゃいけないよ」と伝えますが、まずは得意な事を頑張れるだけでも良い方でしょうか。先週の地区合同昇級試験でも、終了後審査して頂いた先生から「白帯なのに、あんなに大きな声で言えるなんて凄いねぇ!」と激賞されていましたので、これから先も良い唱和を続けてくれる事でしょう。
自由練習では、全員で「巻小手」、「逆小手」、「送小手」とそこに繋がる抜き技を、相手を代えながら反復します。相変わらずの「かまってちゃん」ぶりを発揮する小6三級のA君は、ダラダラしながらも時折レベルアップに向けての意欲を見せます。厳しくしたところでやる訳でもありませんので、やる気に成った瞬間に、如何に進歩させられる関りが出来るかが鍵となるでしょう。
Sさんも身体操作の意識を高める事に苦戦しています。そもそも少林寺拳法をそう言うものだと思って取り組んでいなかった事もあるでしょうが、自分を進歩させる為の「話の聞き方」、「手本の見方」が出来ていないなと感じます。考えてみれば、ただ年を重ねただけで、「人の質」を高められる訳もなく、自分を高める為の物の見方・話の聞き方をし、高める為の行動をし、その在り方を出来ているか自己点検する事こそが、人の在り方を追求する「修行」と言えるでしょう。Sさんが、少林寺拳法に「相手の手首を攻めて倒す技術」として取り組むか、「自分の在り方を高める修行」として取り組むかで、技術の進歩のスピードも変わってくるでしょう。
来週の地区の祭礼行事を控え、関連する備品でホールの3分の1が埋まっている状態での修練。この環境で「邪魔くさいなぁ」と思うか、「使わせて貰えて有り難いなぁ」と思うかで、違う人生を歩む事に成るでしょう。私自身が常に自分自身の在り方を見詰め、また刈谷北道院の関係者の方にも伝えていける存在でありたいと思います。