9月14日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。まだまだ暑い残暑の中、鍛錬に励みます。

10月入門予定の小1H君は、今日が初の専有道場。お父さんのSさんがお仕事でお休みされたので、お母さんの運転で一番乗りで来てくれました。「専有道場では、大きな声での挨拶や鎮魂行は出来ないよ」と予め伝えておきましたが、元気なのでドンドンテンションは挙がります。また小4七級のA君もH君にじゃれつかれると、同様にテンションを挙げてはしゃぎ始めますので、時折り「あんたが先輩として作法を教えないとイカンのじゃないの?」と注意しますが、年下になつかれて嬉しいのかなと微笑ましくもあります。

作務の後に鎮魂行を行いますが、「小さい声でも、芯の通った声を出す様に」といつも言っているのですが、H君は判り易く声の出し方やトーンを変えていました。なかなか出来る人がいないので、私自身も「ああ、これで良いのか」と一つ発見です。会報を活用しての学科・法話では、まずは夏の終わりを意識して連盟の会報の夏号を。ほとんどの人が「まだ読んでない」と言う事でしたので、走り読みで内容を説明し、改めて「出来るだけ読む様に」と伝えます。残り10分で「あ・うん」に移り、「これ、どう思う?」とそれぞれの意見を聞いてみますが、緑帯の2人はこれまで受けていたアドバイスを答えますし、「それは何故?」と聞くと自分で考えた理由を伝えてくれます。H君は基本話を聞いていないので、質問も解っていない状態ですし、A君は答えるのに時間も掛かりますし、その答えも何か語句を取り敢えず口にしただけだったりしますので、その理由を聞いても自分の考えを言葉にするまでいけません。今月誕生日が来るA君には、「1年の目標」として「もう少し、自分で考えて自分から行動出来る様になろうか」と伝えてありますが、何処まで成長してくれるでしょうか。

場を変えて、易筋行を。今日は一般が中1四級のA君以外全員お休みでしたので、小5五級のA君に相手を御願いして、一般三級科目の「両手寄抜」や「巻抜(両手)」の練習を。基本の練り上げも今一つですし、過去に教わった科目をほとんど覚えられていないA君は、なかなか次の段階に進んで行かないですが、少しでもレベルを挙げて貰える様に工夫しないといけませんね。火曜日に「両手寄抜」の前半の「段突」の段階まで進め、今日完成まで伝えましたが、分解しながらポイントを伝えるのもアリですね。また小5五級のA君には、自分より上の級であるA君の相手から下の級の後輩の相手まで、全てこなせる様に成る事で自分のレベルも挙げて行く様に伝えてありますが、結果的に自分の型の完成度が挙がって来ていますので、良い効果がありそうです。

16時前にK君・Rちゃんが到着しましたので、明日に控えた昇級試験の総仕上げを中心に、内容と組み合わせを変えていきます。K君は初の試験をきっかけにして、随分進歩・成長しています。元々身体を動かす事も自分を点検する事も得意では無いのだろうと思いますが、様々な身体の動かし方のクセが残ってはいますが、確実にレベルが挙がっていますし、細かい部分の動き方も「あれ~?変わって来てるな」と思う程、意識して動く事も出来て来ている様です。今日は気合い・気迫も充実していましたので、試験を良い状態で終えて、自信に繋げて欲しいものです。

一方のRちゃんは、あまりポイントを意識して動くタイプではない様で。「我」も強い方なので、根底では「自分を変える」事に邁進するのにブレーキが掛かるのかも知れません。今日は、おフザケが強く成るH君にイラついて、顔に突きが当たっても謝らずにそのままにしていたので、休憩時間中に「帯の色が変わっても、後輩の顔に突きを当てて謝れない人間に、先輩としての手本なんて見せられんよなぁ」と静かなトーンで注意すると、少し顔つきが変わりました。

H君の相手は、先輩達に交代でして貰いましたが、集中し切れないH君に苦戦しながらも、「どう伝えようか」と工夫している様も見受けられますし、H君の状態を観て、自分の出来ている事を理解して、「自分も成長しているのかな」と手応えを得ている人もいる様で、貴重な時間かも知れません。それぞれの人の特徴・特性も活かしつつ、お互いが協力して進歩出来る空間に、少しづつでも近付けて行きたいものです。

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