9月28日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。ポツポツとした雨が降り始めた土曜日の午後に、鍛錬に励みます。

今日は、6月末から体験入門を続けて下さっていたSさん・H君親子に入門手続きについて説明する日。30分強私が説明の為に抜ける時間を、どんなメンバーでどんな内容にしようかと考案しますが、続々とお休みや遅れての参座の連絡が。結局スタートはSさん親子と私の3人と成りました。

「手足口病」で2週間近く休んでいたH君。食事もままならなかった時期もあったそうで、小柄な体が更に痩せて見えます。今日はウォーミングアップの動きを幾つか選び、集中的にやってみましたが、筋力的にも身体を支える事がまだ出来ないレベルだったりしますし、自分の動きを自分で点検する感覚はあまり無い感じですね。説明もしっかり見て聞いてが出来るタイプでもない様ですので、「時間を掛けて、しっかり育てるか」と伝え方の工夫を意識します。

お父さんのSさんは2年ぶりの復帰に成るそうで、先日本山に手続きに必要な拳士コードを確認しましたら、二段取得の年月日も連絡して下さり、Sさんが高校2年生の頃だった様です。Sさんも、どちらかと言うと末端の力みが強く、「身体の中心を練る」、「丹田から動く」と言う感覚は理解し難そうです。ただ、練習熱心ではありますし、時折り「おっ!この前と少し違うな」と動きの質を挙げている時も有りますので、少しずつでも向上して貰えると嬉しいですね。

1時間ほど遅れて、小4七級のA君と小5五級のA君が到着。今日はこの人数がMAXで「少ないなぁ」と思いつつも、「前は全員来てもこの人数だったなぁ」とも思います。また、このぐらいの人数の方が充実した中身に成りやすいもの。基本演練で3連攻の動きを反復し、キックミットを使用して当てる感覚を磨いたりもしましたが、一昨日木曜日に同じ内容をマンツーマン状態で行った小4白帯のМちゃんが、汗をかき息を弾ませながらもしっかりした動きをしていた事を思えば、この面々ももう少しやれますね。H君と組んでいた小4七級のA君に、「もっと行け!オラ~!」、「小1が余裕でミット持ってるっておかしいだろ~!」とハッパをかけると、当身の威力が挙がって行きます。A君もそれを実感出来て嬉しそうにミットを打ちますが。本来はこれを自分でやって欲しいもの。そうすればもう少し成長も早まるでしょうが、彼の自意識の醸成にはまだ時間が必要な様です。

5人での鎮魂行では、入門前のH君が言葉は少し違っていても、誰よりも大きい声で唱和しています。この辺りの意欲は有りますので、そこを上手く活用して行きたいですね。その後、少し法形演練を挟んで、Sさんに入門手続きの説明を。「経験者」ですので、時間にゆとりを持って説明出来ましたが、SさんやH君本人はもちろん、送り出してくれる御家族にとっても、「少林寺拳法をやってくれて良かった」と思って貰える様なサポートをしたいものです。

説明をしている時間は、小5五級のA君に音頭を取って貰い単演をやって貰いましたが、まあ「そこそこ」と言う感じでしょう。ラストは「龍王拳第一系・相対」をSさん・A君・A君の3人でやって貰い、私はH君と暫しの「面談」を。10月から正式入門に成る事を改めて伝え、「真剣にやる気、有る?」、「ある」、「そのやる気を表に出せてるか?」、「・・・・・」。苦笑いをしていたH君の表情に徐々に真剣さが増して来るのを観て、「半年後には、あなたの後輩が誕生してるかも知れないから、頑張ってやろか」と伝えて面談を終えます。

その間、「龍王拳第一系・相対」を反復していた面々の動きを確認すると、小4七級のA君はまだうろ覚えでしたが、Sさんが粘り強く相手をしてくれています。またいつもは余るとただ時間を潰している小5五級のA君も、普段一緒に練習したがらない私の前に来て、無言で中段構に構えて「相手してくれよ」と目で訴えかけて来ます。「余程、上手く出来ている自分を観て欲しいんだなぁ」と微笑ましく思いつつ、「どっちやるの?」と聞くと、「攻者!」と答えます。技術的には、中2初段のH君の後に続くのは恐らく小5A君でしょうから、「先輩らしさ」を恥ずかしがらずに示せる様な精神性も養って欲しいものです。誰しも簡単には変化・成長出来るものでは無いでしょう。みんなで協力し合いながら、少しずつでも「自分を成長させる修行の場」を創っていきたいものです。

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