5月17日(土)の修練。 | 刈谷北道院

5月17日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。蒸し暑く小雨がパラつく中、皆が集まります。

今日は、先週行う予定だった開祖忌法要を挙行しました。専有道場に集まれる人が少なそうだったからの延期でしたが、そもそも在籍人数が少ない上に平日のみの参座の人も増えたので、列席者が少ないのも当たり前でしょう。とは言え、せっかく行う儀式行事ですので、少しでも列席者が増える様な工夫はするべきですね。

今日の開祖忌法要では、副道院長のNさんが仕事で欠席された為、司会進行と写真撮影の両方を中3初段のH君に御願いしました。思春期と言う事もあってか、あまりハキハキとした発声ではなかったですが、やはり頼りに成ります。導師法話では、開祖が金剛禅を開創された動機や、現代社会で修行に励む一人一人の心構えについて説きましたが、前列2人は「話を聞けない」小5六級のA君と小2白帯のH君。特に午前中の大府市での区民運動会が雨で中止になった上での参座のH君は、前の日に興奮してしっかり寝られなかったのか、あくびを頻繁にしていました。「今日は話を聞けそうにないな」と思いつつ要点をまとめ、開祖忌法要を終了しましたが、その後父のSさんに叱られて、H君は号泣。「小学生の集中力や理解力はこんなものだろう」とも思いますが、カミナリを落とせる父親の存在も、昨今の世相を考えると貴重だなとも思います。

場を変えて、易筋行を。Sさんは「術後3ヶ月の静養」の為、そのまま帰られましたが、来月の道院修練後には解禁されてますかね。Sさんに叱られていたH君の市民館移動後の表情は引き締まった感じでしたが、果たして何分持つでしょうか(笑)。

今日は、市民館から参座の小6四級のA君の「逆小手」と「前指固」の習熟を重点的に行い、下の級の人達も「小手抜」や「龍王拳第一系・相対」に取り組む事によって、見習いから准拳士初段までの4人が相手を変えながら、レベルアップを図る事が出来ました。小1夏からの体験から始まり、入門後4年を超え小学校最上級生になったA君ですが、相変わらずの駄々っ子&かまってちゃんぶり。「まあ、誰しも甘やかして欲しいわなぁ」と思いつつも、「後輩があなたの進歩の為に痛い想いをしてくれてるんだから、少しでも早く上手く成らんとな」と伝えます。

ラスト30分から、「会報体験」として連盟の会報春号から「三角抜」に対する攻撃技の「腕後捻上」をやりました。相手の腕をどう操作するかが難しいだろうと思い、打棒を握らせた相手の腕を操作する事から始めようとしましたが、いざ自分がやってみるとかえって難しかったりします。それでも「棒の真ん中を持って」、「まず肩を浮かせる様に腕を回してから」、「棒の高さを変えずにくぐって」、「相手が倒れる位置に引き込む」と段階を分けて進めると、中3初段のH君と小6四級のA君は徐々にコツを掴んでいきます。

その後、棒を無くして直に腕に接触しての投げに移行したH君とA君は、そこそこ良い感じで出来ていましたし、棒の段階で引っ掛かっていたA君・H君は「流水蹴」等の科目に変えて進めました。自分自身のレベルアップを目指しながら、共に励む相手の事も考える。技術レベルや体格・運動能力、年齢や普段の生活ペースが違っていても、その時その時に相手との有意義な時間・空間を構築する。開祖が目指した「人造りによる国創り」を時を経た現代でどう実現するか。目の前の人達と、それを模索していきたいと思います。

 

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