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Shorinji Kempo

9月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。9月中旬とは思えない程の強い日差しと暑さの中、鍛錬に励みます。

明日が泉田町での敬老会行事開催の日と言う事もあり、市民館のホールでも地区役員さんや女性の会の皆さんが、会場準備で忙しく動かれていました。地区の皆さんとの交流を持てる貴重な空間ですが、それを活かせている様な挨拶をして入って来る人も少ないですね。取り敢えず、作務をしっかりやってくれている姿を観て、一安心です。

今日も欠席者・遅れての参座も多い中、明日の地区合同昇級試験の内容も兼ね、始めたばかりの人にもプラスに成るメニューを繰り返します。10月に入門する予定の兄妹がいる事もあってか、「先輩」としての在り方を模索している人も見受けられます。その感覚・感情を、上手く技術面・精神面の世頴娃町に繋げて欲しいものです。

学科・法話も何周目かのスタートからの読み返しですが、「命の繋がり」の様な内容をしっかり理解出来る様な人達が増えて来ました。その瞬間を、自分の人生に活かしてくれる人に成ってくれると嬉しいのですが。少しず~つですが、そんな兆しを見せてくれる人もいます。そこが、次の道のりに対する励みに成りますね。

自由練習では昇級試験に向けての習熟も入れつつ、半年に1度の「面談」も進めます。今日は小6肋級のA君と小3八級のA君の面談をしましたが、どちらも「自分で考えて、自分から動く」と言う事の苦手な人。半年後に向けて、少しでもその辺りを強化して欲しいものです。

16時前に10月入門予定のK君・Rちゃんが、道衣を羽織って参座してくれました。「先輩」に相手をして貰って基本の突き蹴り受けから始めますが、その「先輩」がじゃれ合う兄妹より先に遊びに入ってしまうところが気に成ります。それを「リラックス出来る時間だから」としてしまうのもアリでしょうが、「やるべき事」はしっかり取り組める様には成って貰いたいので、その事はきっちり伝えておきます。

幸い、技術的な興味は強い兄妹ですので、上手く出来てなくてもひたむきに取り組む2人の存在が、「先輩」達の刺激に成っている様です。お互いが刺激し合い支え合いながら関われる空間を期待して、2人が今日練習していた「中段突」で締めの気合い出しをして、帰路に着きました。

9月9日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。残暑の残る「秋」に、鍛錬に励みます。

外に出た瞬間には、「真夏よりは陽射しが柔らかいな」と感じましたが、じわりじわりと暑さを感じます。専有道場についクーラーを点けて待っていると、欠席者多数の中、5・6年生5人が参座してくれました。作務・鎮魂行の後の「あ・うん」を活用しての法話では、まずは「開祖語録」のページを回し読みします。目の前の5人が高学年と言う事もあり、質問も交えて少し難しめの話もしてみます。

その話の聞き方一つ取ってみても、作務や易筋行への取り組みと同様に、自分の意志を持っているかが、即、理解・習得出来なくても粘り強く向き合えるかを決める様で。ただ、全ての瞬間に100点満点の在り方を出来る人もいないでしょう。「伝える側」としても、粘り強く取り組まないといけませんね。

場を変えて、易筋行を。遅れて参座した人も数名いましたので、増えて来るメンバーに合わせて、内容や組み合わせを変えていきます。こちらも、自分の意志を持って取り組んでいる人は進歩・成長が早いですが、逆に完璧な取り組みを出来ている人も少ないのが現実です。如何に、自主的に意欲を沸かせられる様に導いていくか。長年の変わらない「課題」です。

今日は副道院長のNさんと中1一級のH君が共に休みの為、小6四級のY君の試験練習の相手は、小5五級のE君と小6五級のY君に攻者役のみをやって貰い行いました。どんな動きをして貰うか、ポイントは何処に有るかを理解した上で、それを的確な言葉で説明出来るか。意外にこの辺りの訓練も、「人生に益の有る修行」にする為には必要なところでしょう。

今日も16時前から、10月入門予定のK君・Rちゃん兄妹が参座してくれました。2人の出来る練習と言う事で、「内受」や「下受」、「開退」をまずは全員で行いましたが、2人が土曜日の16時頃からの参座に成る事を考えると、易筋行の順序を入れ替える事も考慮しないといけないかも知れませんね。2人共、集中力を欠く瞬間は有るものの、意欲的ではあります。センス的には特に無く、出来ない事への拒否反応の強いK君も、「入門する」と決めて以降は、「やるぞ!」と言う覚悟の様なものを感じます。逆に、日に日に「飽き」や「遊び」が見受けられるRちゃんも、瞬間瞬間では既に入門している人以上に、集中して率先して取り組む時も有ります。「面白い2人が入って来るな」と楽しみでもありますし、法話でも締めの気合い出しの前にも皆に伝えましたが、「先輩として、手本を見せられる自分造り」に、自発的に意欲的に取り組める集団でありたいものです。

 

9月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。まだまだ暑さの残る土曜日の昼に、鍛錬に励みます。

今日も欠席者や遅れtの参座の人も多くいる中、最近繰り返し伝えている「間に合う人は、5分前を目指して間に合わせましょう」の言葉に則って、4人程13時に間に合いました。その人数で小石が転がっているホールの掃除機掛けから始めます。

スタートの面々に昇級予定者がいなかった為、「自分に必要だと思う練習をリクエストして」と聞いてみると、単演を希望した人が多かったので、「天地拳第一系」と「義和拳第一系」の相対から始めました。その後の基本演練でも運歩の確認や移動稽古に進め、序盤の相対演練と関連する動きを行う事で、動きの良さに繋がって来ました。

学科・法話では、「聖句」に関するページを回し読みを、鎮魂行で繰り返し唱和している事ですが、時には意味を振り返ってみる機会も必要でしょうね。

鎮魂行後の自由練習では、久々に「対抗戦」を。じゃんけんで相手を決めての乱捕りの団体戦を行いましたが、毎回悔し泣きをする人が頻発するこの練習方法も、慣れて来るのか今回は無く人はいませんでした。ただ、当たらない突き蹴りを繰り返す人や、瞬間瞬間に「怯え」を見せる人もいましたので、今後の「課題」として各自がしっかり胸に焼き付けて欲しいですね。

「対抗戦」は2回行ったのですが、1回目が終了した時点で7月~8月の「夏休み武道体験会」への参加を経て入門を希望している、今川町在住の小5男子のK君と小2女子のRちゃんが参座してくれました。体験会は火曜日のみで土曜日は水泳が有る為来られないとの事でしたが、水泳が15時までなので「体力的に無理が無ければ、16時くらいからの参座でも良いですけど」とお母さんに御伝えすると、連れて来てくれました。

全員での自己紹介を終えた後、2人には「対抗戦」の応援で参加して貰いましたが、初めて見る乱捕りにも意外とビビってはいない様です。その後、グループ分けしての習熟に入り、K君Rちゃんの相手は小4七級のA君に務めて貰いました。「後輩の為に」と言う意識を、これまでほとんど見せては来なかったA君ですが、これからは役割を与えて「自分のやるべき事」をしっかり認識して貰おうと思います。

各グループにちょこちょこアドバイスをして回りますが、全体的にそこそこ良い雰囲気で進んで行きました。最後の締めの気合い出しも、新たな2人の仲間も先輩に負けないレベルで出せていましたので、今後の鍛錬への取り組みをしっかり支えていこうと、新たな意欲を沸かせて帰路に着きました。

8月26日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。猛暑の余韻を感じながら、鍛錬に励みます。

1週間の夏休みが明けた今週。休まれる方も多数ですが、お盆の行楽土産も多く、祭壇の前に御菓子を並べての修練です。帰省等に際して何かお土産を買って行こうと考えて貰える場である事に有り難さを感じます。

8月のイベントや昇級試験等のきっかけを終えて、次の段階に進む人も多くいます。「そんな時こそ基本の確認」とばかりに、今日は「上受」の習熟を。またその相対演練に向けて、「手刀打」や「手刀切」を繰り返します。その後の法形演練の土台を固められる様な時間にして欲しいものですが、なかなかそこまで意識出来ない人が多いのも、切ない現実ですね。

学科・法話では、読本の回し読みをした後に、「他人に手本を見せられる自分を意識出来手こそ自分のレベルを挙げられる。自分の事しか考えていない人は、実は自分の事すら考えられていない」と説きました。技術レベルにしろ、態度や言葉遣い等の在り方や行動にしろ、自分のレベルを挙げられる人は、「自分が周りからどう見られているか」を客観視する感覚を身に付けられているのでしょう。そんな感覚を養える様な易筋行を心掛けたいものです。

自由練習では、9月に少年三級を受験する小6Y君の見極めを、中1一級のH君に相手を御願いして行い、その他の人は少年八級の合格した小3A君の次の段階に向けての習熟を。どちらの2人も、「自分のレベルを挙げる」と言う意欲に欠ける点が多く、なかなかに向上しませんが、それでも出来る様になった事も多く有るのも事実です。また、その相手をしている人にも、それぞれの水準に合わせたアドバイスをする事で、お互いにとって有益な修練に成ってくれるでしょう。

それぞれの人に、少しは上達した部分があったかなと思える状態で、修練を終了。次の地区会議の準備が始まりつつある状態で、締めの気合い出しと作務を行い、帰路に着きました。

8月12日(土)、「泉田町盆踊り大会」での演武披露。

本日は、4年ぶりに開催された「泉田町盆踊り大会」で演武披露を行いました。

2011年の4月に泉田市民館での修練を開始して以降、夏の盆踊り大会では「夜店を楽しむ」時間に演武披露を行って来ました。1回雨で中止になったのみで継続して来た活動も、この3年間コロナ禍により中断を余儀無くされていました。地区の役員さん達の判断も間近に見て来ましたが、再開が決まった今年度は新たな役員さん達からも、多くの支援を頂いての再開と成りました。

前日に小教区内の道院から柔法マットを御借りして、13時からの通常の修練時刻から演武練習を始めます。その集まり方や練習への取り組み方でも、意識の高さの差が見え隠れしますが、時折り静かなトーンの説教も交えて、レベルアップを図ります。

15時半から会場の泉田町中央広場に移動したのですが、その前に市民館で先月昇級試験に合格した小6六級のA君・小3八級のA君に合格証書と帯の贈呈を行いました。2人共、充実した取り組みと着実な進歩をしたとは言い難い状態ではありましたが、やはり嬉しそうです。特に小3A君八級は、表情や言葉にも喜びや次への意欲が表れていました。

3年間の中断もあって、それまでのやり方とも様々な違いが有りましたので、会場に移動する前に役員さんとも発表場所の打ち合わせを行う等、コミュニケーションを取っておきましたが、今夏「最も気温が高い」日となった炎天下であまり迅速に準備や撤収が出来たとも言えません。それでも団体演武2つと中1一級のH君と副道院長のNさんの組演武を披露出来たのは、それぞれの人達の頑張りがあってこそでしょう。その過程で、自分のレベルを挙げようと行動出来た人達の、今後の成長に期待したいところです。

演武披露後は、役員さん達から頂いた夜店券を保護者の皆さんにも配って御家族で楽しんで頂き、その後17時からの盆踊り大会本編にも踊りで参加しました。例年、踊りの部のスタートには輪に加わる人がまばらなのですが、今年も道衣を着た集団が櫓の周りで踊っていた事で、他の人達が輪に加わって「祭り」を形成する手助けが出来たと思います。櫓の上では、太鼓の指導役を長年担っていた同級生が、小学生達の出来映えに苦戦していましたが、その下で刈谷北道院の面々で40分誓う踊り続け、場を盛り上げました。

その後、撤収して泉田市民館に移動。役員さんから頂いた御菓子を、撮影係を務めてくれた小4七級のA君のお兄ちゃんも含めた全員に配って解散しましたが、夏のイベントをやり終えた皆の表情は、一様に明るいものが有りました。

8月5日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。強い日差しと高い気温の中、鍛錬に励みます。

先週の「強化合宿2023」を経て、プラスの空気の漂う修練の空間。来週末の「泉田町盆踊り大会」での演武披露に向けて、完成度を高めたいところですが、夏休み期間と言う事もあり、欠席者多数。それでも集まってくれる人がいる有り難さを感じながら、組合せと内容を変えて習熟に努めます。

少ない人数で作務を終えた後に、小6五級のA君を呼び寄せて修練開始時刻の確認を。火曜日の夜と土曜日の昼間に参座しているA君ですが、基本的に時間を考えて行動する事が出来ません。それ以外にも「抜け」が多いので、メモ用紙をプレゼントして、必要な行動や持ち物をメモして確認して行動する様に伝えましたが、メモ自体を忘れて来る状態です。強化合宿初日夕食の懇親のバーベキューの際に、複数の保護者の方ともコミュニケーションを取る事が出来ましたが、お子さんの普段の振舞いに対して、学校の先生とも相談している方もいらっしゃいました。技術の探求を通じて、人生に通じるプラスを手にして貰う事がメインの目的ですが、それ以外の習慣も少し意識しておく必要も有る様です。

来月予定されている地区での合同昇級試験では、小6四級のY君と小5六級のR君・H君それぞれの受験を予定しています。土曜日のみの参座と成って久しいY君ですが、「習熟度を挙げる為に」と7月の受験を回避した割りに、その分努力をしているかと言えばそれ程でも無い様子。「強化合宿2023」での自己紹介でも、自分の級を自覚出来ていない状態でした。学科・法話の時間に少年三級の学科宿題について説明し、該当するページを回し読みしましたが、前回の試験時には学科宿題の事をまるで認識していなかったY君が、順調に宿題を仕上げて来るか。期待して待ちたいと思います。

入門してそろそろ丸3年に成る小4七級のA君。集中して全力で取り組む事がほとんど無い彼ですが、最近時折り意欲的に取り組ん瞬間が出て来ました。今日も、鎮魂行での打棒役をやりたいとアピールして来ましたのでやって貰いましたが、そこそこ集中して「質の良い自分」を顕そうとしていました。相当な時間が掛かっているものの、成長・変化の兆しが見えて来ているのなら、可能性は有るのでしょう。こちらも今後に期待です。

自由練習でも、内容組み合わせを変えて盆踊り大会での演武披露と昇級試験に向けての習熟を。それぞれに課題は有りますが、何よりもその課題を認識出来ない事や、その課題に向けて「自分で考えて行動する」と言う事が出来ないと言う問題が有ります。「まあ、小学生の自発性なんてそんなもの」と気長に観つつも、「目指すべきところ」はしっかりと伝えた上での修練を心掛けたいと思います。

7月29日(土)・30日(日)、「強化合宿2023」開催。

7月29日(土)の午後から30日(日)の午前中に掛けて、「強化合宿2023」を開催しました。

今年も、豊田市の松平スポーツ少年団支部との合同開催で、泉田市民館で修練を行い、刈谷市北部の宿泊施設「洲原ロッジ」で泊まるパターンで進めました。

直前で、松平のW先生と幹部のRさんが「諸般の事情」により欠席と成りましたが、副支部長のHさんが部員さんを引き連れて参加して下さいました。1名を除いてほぼ全員が昨年に引き続いての参加であり、後々聞くとケガをしたのにもかかわらず「~君に会いたいから」と参加してくれたメンバーもいる程、良い雰囲気の空間でした。

とは言うものの、「強化合宿」ですから自ら自分の課題を克服する為に、少し厳しい瞬間を自分に浴びせる行いです。「少しキツイ」空間を目指して皆で動きます。

せっかく2所属合同の合宿ですので、相対演練ではそれぞれの組み合わせに成る様に工夫します。初日は、キックミットを使用しての当身の後に、剛法では「連続法形修練」から連反攻を付けるまで、柔法では鈎手守法を取る練習を。どちらも「動きを止めて考えてから動く」のではなく、「考えなくても動ける様に」を目指します。ただ、それも簡単に出来る事ではなく、またそれを実現させるには、基本の突き・蹴り・受けや体捌き・足捌きを高める事しかないのでしょう。

およそ3時間の修練を経て、須原ロッジに移動します。今回も松平からの保護者の方も多数参加して下さり、バーベキューのみの参加の方が大人で15人いたり、副道院長のNさんの息子のさんのR君が、野球部繋がりの友人を2人連れて来てくれたりと、新たな縁を繋ぐ貴重な場と成りました。

今回も小6五級のA君のお父さんお母さんが火起こしで大活躍してくれましたし、終了後の片付けも迅速かつ適切で、翌日朝の清掃が非常に楽に進み、保護者の皆さんの協力的な働きの有り難さを実感しました。

2日目のスタートは、朝食作りから。Nさんが米炊き、Hさんが味噌汁作り、私が肉野菜炒め作りと代わり映えは無いのですが、今年は小中学生の評判もなかなか良かった様で、残り物が出ない状態にはなりました(笑)。

泉田市民館に移動して、剛法の運用法と柔法の「逆小手もどき」から「巻小手」~「巻抜」~「送小手」~柔法運用法へ。途中、集中力を欠いているメンバーもいましたが、多くの人が高い意識のままで修練をやり切りましたし、刈谷北と松平の面々がコミュニケーションを取りながら習熟に努めている姿は、「やって良かったな」と思わせてくれる光景でした。

終了30分前に修練を切り上げ、集合写真撮影とじゃんけんによる分配品の争奪戦を。笑顔と歓声の満ちる雰囲気で「強化合宿2023」を終了しました。

7月22日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。梅雨も明け、本格化する夏の日に鍛錬に励みます。

欠席者の多い本日ですが、明日の昇級試験受験、来週開催予定の「強化合宿2023}、3週間後の「泉田町盆踊り大会」での演武披露、そして今シーズン初の泉田会館の清掃と、考える事も多くあります。クーラーを点け始めさ最初の1時間で、明日の少年八級の試験に繋がる内容を復習し、クーラーが切れてから隣りの泉田会館に移動。玄関には、一昨日と今日の午前中に買い出した合宿用の飲料水が積み上げてあります。

今日はトイレ掃除を割愛し、窓拭き用のワイパーを持参して乗り込みましたが、洗剤で吹き上げた窓ガラスは早々に乾いてしまい、ワイパーの使い勝手もよろしくない状態に。もう少し考えないといけませんね。暑~い空間で皆が動いてくれましたので、より綺麗にしたいものです。

市民館に戻り、学科・法話の時間では、「気合と気勢」のページを。明日受験予定の小6白帯のA君と小3白帯のA君は、どちらも気迫には欠けるタイプ。試験に向けて、自分自身の精一杯の取り組みをする事自体が、自分の人生に有益な時間に成る事を説きました。

その後の易筋行では、受験組はその相手を務めてくれる小5五級のE君と小6五級のA君に相手をして貰い、習熟に努めます。また副道院長のNさんは、中1一級のH君との盆踊り大会での組演武の練習をしたかったのですが、H君とが家の用事で休んだ為、小5六級のH君に相手をして貰い、構成の確認だけして貰いました。

今回の試験に向けて、割りと早い段階でその相手をE君とA君に御願いしたのですが、2人共頻繁に声掛けをして習熟に努めてくれています。逆に、受験する本人達のテンションに物足りなさを感じる程です。精神的な怯えが強く、「大車輪」でもまともに手を着けない状態で3ヶ月以上経過している小6白帯のA君ですが、ふと思いつきホール後方の舞台に手を着いて「大車輪」をやらせてみました。手を着く床が高くなった分、身体を逆さまにする恐怖心が多少薄らいだのか、そこそこ良い足の挙げ方に成り、ふつうにゆかのうえでやってもこれまでで一番良い状態に成りました。明日の試験では無理でも、今後の進歩には繋がりそうな希望を持てる瞬間でした。

その間、NさんはH君と演武練習を進めてくれていましたが、印藤は出来るものの精神的な幼さのあるH君は、上位の人と組むと動きの甘さが目立ちます。それでも、やった事の無い動きに繰り返し熱心に取り組みますし、仕事の忙しさやコロナ禍で参座が遠のき、体力面でかなりの低下がみられるNさんも、小5五級のE君と共に「参与道院長候補」との指名はしたものの、親御さんの志向するサッカ―の頻度が高まり、すっかり日焼けしたH君との相対演練を、何処か楽しそうに繰り返していました。

身体を動かした上での進歩・成長を目指す事の大切さを再認識しつつ、締めの気合い出しと作務を終え、帰路に着きました。

7月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。うだる様な暑さの中、皆が集まります

まだ梅雨が明けていないのか、湿気と気温の高さが混在する中、わざわざ専有道場まで足を運んで貰って開催している道院修練。その分、少しでも参座してくれた人に何かを残したいものです。会報を活用しての学科・法話の時間でも、小5五球のE君の様に連盟の会報の穴埋め問題のページを埋めて参座する人も居ました。結局は「出来る人・やる気のある人」がやってくるだけではありますが、そんな人が少しでも増えてくれると良いですね。

「あ・うん」を活用しての学科・法話では、それぞれの人の意見を聞いてみます。率先して手を挙げる人が増えて来る中、小3黄帯のA君はまず自分なりの「答え」を探そうとしません。指名されて質問されても答えようとすると頭痛が起きるのか、顔を歪める事が多いです。自分の喋りたい事だけ喋りたい瞬間に喋るだけなら出来るのでしょうが、人間関係の基と成るコミュニケーションとは、相手を観て相手に合わせてこそ成り立つものでしょう。そんな部分を強化出来る様な時間にしたいものです。

場を変えて、易筋行を。今日は、「参与道院長候補」の小5五級のE君に準備運動と基本演練の主座を務めて貰いました。意欲はあり、率先して努力していながらも、実は他者とのコミュニケーションがあまり円滑に図れないE君。基本演練も組み立て良く進めますが、私が以前「目配りをしてアドバイスを挟む様に」と伝えた事を守り、ひとつ進める度にアドバイスをするのですが、相手を観ずに自分の言葉を探しながら話しているので、目の前の人間のテンポが悪く成り、集中や意欲が散漫に成っている事に全く気が付きません。ひとしきりこなして貰った後に、それらの事をE君に伝えました。それでも人前に立ってそれなりに修練を進められるだけでも大したものです。ただ「受け取るだけ」の立場で終わらず、「伝える側」としての意欲と向上も引き出したいものです。

その後、来週末に昇級試験を控える小6白帯のA君と小3白帯のA君はそれぞれの相手をしてくれる小5緑帯のE君と小6五級のA君と習熟に努め、副道院長のNさんと中1一級のH君で「上膊捕」や「片胸落」と言った「痛い技」の復習を。残る3人小6四級のY君・小5六級のH君・小4七級のA君は、「逆小手もどき」を復習した後に少年科目に無い「巻小手」をやってみました。今回、試験の相手を務めてくれる2人には「あなた達がしっかり後輩のレベルを挙げてあげて」と御願いしておいたのですが、意識的に声掛けをしてくれています。反面、受験する本人達が「自分から頑張ろう」と言う意欲に欠けるところが気に成るところ。「自分を拠り所と出来る修行」としては、もう一段階挙げておきたいものです。

A君2人の試験対策が修練の中心になる時間が多く、若干「飽き」が来ている雰囲気も有りましたので、急遽連盟の会報に載っていた「逆片手投」の体験をする事に。と言って三段科目をそのままやるのも困難ですし、以前木曜日に中1一級のH君と小5六級のH君に「片手投」の「簡略版」をやって貰ったのですが、意外に苦戦していた事もあり、今日は「簡略版」をゴールから進める事にしました。

倒す瞬間の動きをシンプルに説明したのですが、いつも通り観てない人・聞いてない人は、何をどうしているのかも判らないでいます。専有道場での学科・法話時に、「話を聞くってのは、音を耳に入れる事を言うんじゃなくて、聞いた事を理解して、行動する事を言うんだよ。その結果が上手くいかなければ、どうすれば上手くいくか考えて、成功するまでチャレンジし続ければ良いんだけど、何をすれば良いか判らない状態の人は、話聞いてたのかって言われるよね。そこらをしっかり意識して、話を聞く様に」と伝えていたので、「今の状態が、何を聞いてたんだって状態だよ」と伝えます。手本を観る・説明を聞く、それだけでも「センスに差が出る」と言えなくも無いですが、そこは訓練で何とかしたいもの。ゴールから進めて倒せる様になった人から、相手の腕を潜って倒せる形までもっていく段階に進めましたが、それぞれの級に関わらず、出来る様に成る人は徐々にレベルを挙げています。少しでも自分の意識で自分を向上させたと言う時間を味わって貰う事で、更なる精進への意欲を沸かして貰いたいものです。

7月8日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。高い気温と蒸し暑さが迫る気候の中、鍛錬に励みます。

今日も欠席者の多い中、あれこれ修練メニューを組み立てます。今月初の昇級試験を予定している2人の為のメニューを中心としますが、本人達には「あなた達の為の内容なんだから、しっかり集中して取り組めよ」と伝え、先輩達には「もう合格している人でも、基本的な部分で出来ていない事が多いから、このチャンスにしっかり高めておく様に」と伝えます。

今回受験するA君・A君は、自分の試験に対して「自分でやる気に成る」と言う事があまり出来ないタイプ。学科宿題も期限当日の今日ギリギリでの提出と成りましたが、それを見越して前倒しで準備を進めていましたので、間に合った事で良しとしておきましょうか。後は、それらの段取りも含めて、彼ら自身が考えて進めて行ける様に成ってくれる事を願うばかりです。

学科・法話の時間でも、読本の回し読みをした後に「修行」に取り組む心構えとして、「自分で考えて意識する」と言う事を説きます。その瞬間でもよそ見をする人はするのですが、今日は小3白帯のA君は割りとこちらを見て、考えながら話を聞いていた様に思います。少しずつでも自分の進歩を自ら導き出して欲しいものです。

自由練習でもA君・A君の試験内容を、少しずつ内容を変えて全員で行いました。今日は中1一級のH君が部活動の大会で休んだ為、小6四級のY君にリーダーシップを取って貰いましたが、週1参座になって久しいY君も、然程意欲的に取り組んでいる訳でもないのですが、長く続けているだけ「上手に成ったなぁ」と思わせる部分が随所に見受けられます。他の人の進歩が遅いのかも知れませんが、「先輩として手本を見せられる様に」と伝えると、最もその意識を持てるY君だけに、これからも自分の進歩に対しても意欲を沸かして欲しいものです。

自由練習後半も少年六級の内容を中心にしましたが、その内容を既に忘れ始めている五級以上の人も居ます。「それで良いの?」と都度問い掛けますが、結局は本人が求めているかどうかで決まるのでしょう。今日はいつも集中していない小4七級のA君が、「自主練してて」と言った時間に「天地拳第三系・単演」を自ら選んでやっていたり、「結手構」について改めて説明した時に、上手く出来ていたA君に「今のその感じだよ」と伝えるとそのままやり続け、鎮魂行の瞑目の時間でも、入門して3年間で最も背筋を伸ばして座っていたりしました。何処でその人がやる気に成るかは、その人次第。「伝える側」として、いつかその時が来てくれる事を信じて伝えるだけだなと、お菓子を受け取って笑顔で帰る皆の姿を見送りました。