本日も、泉田市民館での修練。やや暖かくなり、春を感じさせる気候の中、鍛錬に励みます。
今日は、1月末の昇級試験で合格した人達に、合格証書と帯を贈呈する日。また昨年度からの2年間、泉田子供会の役員を務めて下さっていた方から、来年度の役員さんへの引継ぎをして頂く日でもあります。それぞれに必要な備品も用意して、それぞれの時間に備えます。
作務やウォーミングアップの時間もボチボチ進めて行きますが、どんな行いにおいても、自分が何をしようとしているのか「意識して」取り組んでいる人とそうでない人とでは、その室には大きな違いが出て来ます。それは基本演練でも同様で、何も意識せずただ号令に合わせて動いている人が、自分のレベルを挙げられる訳も無いでしょう。「運動」としては無意味ではないので、それはそれとして浄化するべきなのでしょうが、「人生に通じる修行」としては常に「考えて行動」して欲しいものです。
何人か、顔の前に手が来ると、目をつぶったり顔を逸らしてしまう人がいますので、ひとつ練習方法を考えて試してみました。間合いを空けて順突・逆突を繰り返し、それを運歩を使わず体捌きと足捌きだけで避ける。次の段階では、それに受けを付ける、と言うシンプルなものですが、左右や裏表や布陣の違いに内受・外受の2種類のバリエーションを付けると、かなりの回数を反復する事に成り、「身体を練る」と言う点でも実に良い練習方法です。ただ、その説明をしている時でも、当人達は他所見をしていて趣旨を理解せずにただ動くだけに成っています。「ちゃんと説明を聞いて手本を観ている人は、そもそもビビったりしないわな」とは思いますが、もう少し課題を抱えている本人達の自覚を促したいものです。
15時前に役員さん達がいらっしゃり、「30分後に御挨拶します」との話でしたので、そこに合わせて修練内容を変えます。また合格証書授与の対象の4人のうち、少年六級に合格したR君は、3月から中学受験に備えて土曜日に学習塾に通うとの事で、火曜日のみ参座と成ります。本人が「1日だけでも他の人より進み方が遅くなっても続けたい」と言ってくれたとの事で、私自身もしっかり支えたいと思いますが、今日が学習塾の初日で今日だけ15時に終わりそれから参座するとの話でしたが、役員さん達もR君もなかなかホールに姿を現しません。予定変更を繰り返して、相対演練の時間を取り、それぞれの組み合わせでの習熟に努めます。
R君の到着後に、役員さん達がいらっしゃいました。昨年度1年だけの予定が、担い手が少なくなっている世相を受け、急遽2年連続と成りながらしっかりと役割りを果たされていました。少林寺拳法の体験会に関する告知も、しっかりこなして下さり感謝・感謝です。新しい役員さんに交代されても、お互いに協力し合える良い関係を築いていきたいものです。
少年五級に合格したY君が休みましたが、予定通り合格証書の授与と緑帯の贈呈を。今回六級に合格したR君とH君は、お互い声を掛け合いながら、集中力を高めてしっかり進歩してくれました。元々は、あまり仲が良くなかった感じの、同じ学校の同学年の2人ですが、今回の事をきっかけに切磋琢磨し合える仲間に成ってくれたら嬉しいですね。また少年五級に合格したA君も、技術レベルや話の聞き方等心許ない面が多々ありますが、それでも2年半前の体験時期に、ホール後方のカーテンに隠れていたひ弱さを考えると、少しずつでも逞しくなって来てくれている様です。どの人もそうですが、20年後・30年後の人生に易有る修行にして貰いたいものです。
合格賞授与が終わった時点で16時過ぎと成りましたので、更に予定変更をして拳サポーターとすね当てを着けての運用法を。前半の体捌き・足捌きの練習の応用として、上段突・中段突・中段蹴に対しての受け・反撃を繰り返します。途中、ムキになって反撃を続ける小2白帯のA君にガッツリ説教をしつつ、技術的アドバイスを数回挟んで内容を進歩させていきます。この内容が、どれだけの人の今後の人生に役立つかは判りませんが、何か残ってくれるだろうと期待して工夫し続けるだけですね。それなりの手応えも感じつつ帰路に着きました。