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Shorinji Kempo

5月20日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。気温はやや高めながら、涼しい風も吹く中、鍛錬に励みます。

今日の修練では、月に1回やろうと考えている「あ・うん」と連盟の会報を活用する日。保護者の方に、今日2冊持参して頂く事と連盟の会報の「実に帰る」のページを予習する事を御願いしておきました。ただ、中1茶帯のH君が来週実施される初の定期テストに向けて休む事もあり、来週に延期しようかなと思案しながら進めます。

基本演練では、明日久々開催の地区の合同試験で少年五級受験を予定している、小5緑帯のE君の科目にも通じる内容や、武専の元同級生から頂いたオンライン講習会の映像で学習した内容を盛り込んで行います。一人でしっかり動ける様にしてから相対に~と行きたいところですが、なかなかそうもいきません。ただ相対も交えておかないと「相手と関係無く動く」癖付けに成ってしまってもいけませんので、その段階はこなしておきたいものです。

学科・法話の時間に移ろうとする頃に、玄関にホールの中を気にしながら入って来たお母さんと2人の男の子の姿が見えました。「おお!体験希望者か?」と期待しながら合掌礼をして始めると、「あの~すいません。昨日車のおもちゃを忘れたかも知れないので、探させて貰って良いですか?」との言葉が。内心「そっちか~!」と思いつつ、「どうぞどうぞ。いや、みんなで探すか」と全員で探す事にしました。「緑色のクレーンの付いた車」を合言葉にみんなで探し、午前中の卓球教室の担当の方にも連絡しましたが、結果見付かりませんでした。2人の男の子に{多分、あなた達の車に羽が生えて、飛行機に変形して飛んで行ったんだよ。縁が有ったら戻って来るんじゃない」とお菓子を渡し、6月からの「少林寺拳法体験会」の事も話題にして親子を見送りました。おもちゃは見付けられませんでしたが、「他人の為に行動する」訓練には成ったかなと思います。

20分程費やして、改めて学科・法話を。「あ・うん」の少年用のページのチャレンジ2を使い、「いのちとは?」をみんなに聞いてみました。以前の学科・法話での内容を踏襲した言葉を述べる人もいれば、違う切り口で自分の考えを話してくれる人も居ます。そもそも何も考えず、他人の言葉も聞いていない人もいますが、自主性・主体性を養うには良い時間だなと感じます。

1時間程しか残っていない自由練習の、スタートの15分で連盟の会報を活用します。「閂片手投」と言う五段科目なので当然出来はしませんが、必要なポイントと最後の投げる瞬間だけを説明し、皆で練習します。説明の聞き方も今一つの人が多いので、手の持ち方や身体の捌く向きを間違える人も多かったですが、そこそこ投げる事は出来ていた様です。

残り30分でE君の試験練習と、その他の人達の習熟に努めます。今回E君の相手を既に少年五級に合格している小6五級のA君に御願いしましたが、型を覚えるのが苦手な上に忘れるのも早いA君は、E君より低い水準の動きをします。「ここからどうやって伸ばすかなぁ」と苦心しつつ、本人の自覚と意識を誘う事を第一とした修練の在り方を工夫するかと改めて思い、締めの気合い出しで、修練を切り上げました。

5月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。ぼんやりとした曇り空の中、皆が集まります。

今日は開祖忌法要を挙行しました。副道院長のNさんを始め、都合の付かない方が多かったのですが、週を改めるのも手間でしたので、司会進行を小6緑帯のA君に・撮影係を小5緑帯のE君に御願いしてスタート。私自身、相変わらず事前の段取りをしないで行事に臨んでいますので、あれこれ抜けは多かったのですが、スタート前の説明である程度補足する事で、そこそこ良い雰囲気で進める事が出来ました。今回は、開祖忌法要前に「何故、開祖が金剛禅を開創したか」を学科・法話の時間で学んでおく事が無かったので、儀式中に「開祖って、何した人?」、「何故、そうしたの?」等の質問を挟んでいく事で、皆の集中力も維持出来ました。

今回はNさんがお休みされたので、場所の移動をA君のお父さんに御願いしましたが、移動する時間には外は土砂降りの雨。皆が傘を持って来ていなかったので、待ち合わせの最寄りのコンビニの駐車場ではなく、専有道場の在るマンションの前の道路に来て頂こうと思ったのですが、携帯電話の通信状態が悪く、メールも電話も通じません。A君に「コンビニまで行って、お父さん連れて来て」と御願いすると、玄関を出たA君が「父さん、もう来てるよ!」と車を発見しました。メールが届いていたのかと思っていましたが、後々判明しましたが、A君のお父さんが自分の判断でマンションの前まで車を回し、その連絡もメールで入れて下さっていました。保護者の方の積極的な御協力があってこその道院運営なのだと、改めて実感しました。

場を変えて、易筋行を。移動する前に、「2代目道院長候補」の中1茶帯のH君に、「打上受」の練習と相対で「打上突」と「打上蹴」をやる様に伝えておきましたが、そこそこ進めてくれていました。ただ、マスクを着けている上に口ごもる事が多いので、聞く側のテンションも挙がりません。「声張ろか!」とだけ伝えて、その後も任せます。「聞く側」の集中力の散漫さと聞き方の曖昧さは相変わらずの状態でしたので、体捌き・足捌きや受け手の腕の動かし方のポイントも改めて伝えます。また、相対で行う時の「外受突」とのポジション取りの違いも含めて、各法形に繋がるポイントも伝えます。

その後、出来れば連休前に済ませておきたかった、今月少年五級を受験するE君の見極めの相手を私が行い、その他の面々は3つのグループに分けて習熟に励みます。自発的な意欲が旺盛で、「あなたが参与道院長に成って、H君を支えるんだよ!」と伝えてあるE君は、若干精神的な弱さも持っています。目の前に立っている私が集中力を高めるに連れ、ビビり始めて動きが緩慢になるのが見て取れます。「気持ちを強く持てよ!」と鼓舞しつつ、幾つか技術的ポイントを伝えます。

見極めが30分強で終わりましたので、もう1ターン深い内容が出来るなと思っていたのですが、7月に少年六級受験を予定している小6白帯のA君に学科宿題の説明をするのに、予想以上に時間が掛かりました。自分が受ける試験の日程や宿題の範囲について、自分で全く考えようとしないA君。説明しても、それから考えているので時間も掛かるし、結局理解・把握出来る状態まで進めないと言う行いを繰り返しています。「時間が掛かるねぇ」と思いつつ、自発的意欲を沸かせられない人をどうやる気にさせるか。永遠のテーマに向き合う意欲を、私自身が湧かさなければと思います。

残り時間が15分を切ったので、急遽「天地拳第二系・単演」を。先に「義和拳第一系・単演」を復習し、そこに5分費やしたので「ひとつひとつ丁寧に行くか」と、号令ごとに区切って左右も含めて行きましたが、易筋行のスタートで「打上突」をやっていたので想定よりも早く進み、最後まで通す事が出来ました。技術的進歩にも、やはり段取りの良さが必要なのだなと、より工夫をして修練に臨む事の大切さを実感し、作務を終え帰路に着きました。

 

4月29日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。湿った空気と風の拭く中、鍛錬に励みます。

連休前の最終日と言う事もあってか、休む人もチラホラ。それでも「この人数が来てくれたか」と言う参座です。ただ、連休前だからなのか「春だから」なのか、全体的に締まらない雰囲気も有ります。堅苦しくなり過ぎない程度に気を付けつつ、それぞれが進歩を意識出来る様にはしたいものです。

今日の基本演練は移動稽古を中心に。止まった状態での身体操作を先ずレベルアップさせないといけませんが、移動しながらもより安定に近い状態を維持出来る様にするのは、割りと重要な事でしょう。移動稽古は、足腰の鍛錬の意味も含めてなかなか効果的です。

基本演練の最中に、お父さんに連れられた姉妹が市民館に入って来ました。連絡は頂いてませんが「おお!体験希望者か?女の子が入ってくれると次に繋がるぞ~!」と一瞬期待しましたが、どうやら先週の子供会の「茶道居室」と週を間違えた人達の様で、暫くして帰って行きました。こんな時にも、「体験どうですか~?」と声を掛けるべきかも知れませんね。

キックミットを使用しての当身では、あまりやらない中段順突を。順突は柔法も含めた技術の土台と成るでしょうから、しっかり高めておきたいものです。鎮魂行では、週1参座になって久しい小6緑帯のY君が、なかなか良い意識と声の出し方をしていました。

休憩後の自由練習では、久々に「リアル自由練習」を。あみだくじで決めた相手と、やる内容を相談して精進に励むのですが、科目表が改訂されたタイミングでもありますので、予習復習も含めて自分で高める意識を強めていく効果も期待します。組み合わせにもよりますが、相談に時間が掛かる組や、「今、自分に人様な事」を考えずにやる事を決める組もあります。技術的な部分のみならず、練習方法へのアドバイスもしながら、各組を観て回ります。15分程取り組んだら、皆の前で発表する流れで2回行いましたが、自分で高める意識を持っている人とそうでない人の差がはっきり顕れていました。

時間が短くなってしまいましたので、「リアル自由練習」を1回減らし、「逆小手もどき」を。こちらも原理を意識していないとあまり意味の無い練習ですが、身体の向きや倒し方も意識出来る人とそうでない人も居ます。副道院長のNさんと中1男子のH君の組は順調にこなせていましたので、「押小手」のゴールから始める部分と「閂固」の繋ぎの部分を。一般での准拳士初段に向けて習熟中のH君ですが、基本の身体操作や原理の理解度も、実に良い状態に仕上がっています。このまま進歩して欲しいものです。

締めの気合い出しを終え、スタート時の作務の反省として「やるべき事を終えずに、遊びやお喋りで時間を過ごす人がいます。そこは自分で気を付けましょう」と伝え、雨の降る中作務を行いましたが、その当事者である小6緑帯のY君が、終了後のお菓子に気を取られて、他の人が動く中で平気で動きを留めています。「ここら辺りを変えられないと、修行に励む意味も無いかな」とその様子を観つつ、連休前の修練を締めくくりました。

4月22日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな日差しと涼しい風の吹く中、鍛錬に励みます。

ここ数日、「夏日」だったこともあってかホールの中に入っても、じんわり暑さを感じる陽気。今シーズン初めて窓を開け放して修練に入りました。序盤の作務は、私1人で行っていたのですが、その際に隣りの和室で行われる泉田子供会の茶道教室の段取りをされてる女性と御会いしました。この方、2012年度・13年度の泉田子供会会長であり、その後「泉田町盆踊り大会」の太鼓教室や、土曜日午前中の卓球教室、月1土曜日午後の茶道教室の段取りをされている方で、10年前の少林寺拳法の体験会のスタートや、その年度末3月の刈谷北道院の第1回演武祭開催にも御協力頂いた方です。10年経ってもお互い地区の活性化に尽力出来、笑顔で言葉を交わせる関係を保てている事に感謝・感謝です。

今日は5月に少年五級受験を希望している、小5緑帯のE君の習熟に重きを置いたメニューにしようと考えていましたが、自身で作成した各自の「修練メニュー」を観ると、それ以上に盛り沢山の内容。取り合えず、計画した通りに一通りこなそうと、体捌き・足捌きから上達を目指します。基本の身体操作のレベルも、一朝一夕には向上しませんが、少しでも継続してやっておきたいもの。学科・法話でも引き続き「修行の心得」のページを読みましたが、「数をかける」に対して「ただ、繰り返し何回やりましたで終わるのではなく、正しい動きを丁寧に繰り返す様に。『似た動き』の繰り返しで終わらない様に」と伝えました。説明を終えた後に、「意味が解らない人居る?」と確認すると、いつも通り話を聞いていない小6緑帯のA君が手を挙げましたので、タオルを使用しての「キャッチボール」をしながら補足説明をすると、A君自身もしっかり理解・実感出来た様で、伝える為の工夫の重要さを改めて実感しました。

鎮魂行の前に、「景気付け」にキックミットを使用しての当身を。順蹴を運歩を使わずに・差込足を使用して・間合いを詰めてくる相手に対しての待ち蹴で、の3パターンで行いました。それぞれに必要な意識を手本を示しながら伝え反復を行いますが、しっかり聞いている人は上手く出来ないまでもあれこれ試して向上へのきっかけを掴もうとしています。それを繰り返していれば、それなりの期間を経て成長出来そうだなと、手応えを感じます。

当身の最中に小4黄帯のA君とはしゃいでいた小6緑帯のA君が、「指を突き指した~!」と痛がっていましたが、「うん。気のせいだ」とそのままにして鎮魂行に入ります。が、鎮魂行を終えても「道院長、やっぱり小指が痛いです」と申し出て来ますので観てみると、右足の小指が腫れている様です。聞くと、当身の最中に小指だけでミットを蹴ってしまったらしく、会議室の冷凍庫の中にあった保冷材で指を冷やし、「骨折じゃなきゃ良いけどなぁ」と思いつつ保護者の方に連絡しますが、買い物に出ている最中との事で、整形外科等も休みに成っている時間帯でもあったので、保冷材で冷やしたまま見学させ、修練終了時間に迎えに来て頂く様に手配しました。

自由練習は、A君には見学をさせた状態で2人一組を作ってそれぞれに課題を与えた相対演練を。私は各組をぐるぐる回り、それぞれにアドバイスを伝えつつ、時折り「じゃあ、試験のつもりでやってみて」と若干の緊張感を持たせます。全体的なレベルアップとしては充実していたとは言い難い状態でしたが、やっている人達は割りと良い雰囲気の様で。「前受身」の練習と締めの気合い出しも上手にこなし、皆で協力して作務を終え、帰路に着きました。

 

4月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。強く降る雨の中、皆が集まります。

今日は行事が無く、鎮魂行や学科・法話に多くの時間を割けます。作務でも水切りワイパーを使用し丁寧に行えましたし、皆を集めて「雑巾の絞り方」や作務の順番等を伝える事も出来ました。先月末に少年一級に合格した、中学生に成ったH君への合格証書授与も予定してましたが、副道院長のNさんから到着が14時に成るとの連絡を頂き、順番を入れ替えて「あ・うん」を使用しての学科・法話を進めます。

今日は「言葉」について皆の意見を述べて貰いましたが、小3白帯のA君でもなかなか良い意見を口にします。また最初は順番であてないと意見を言えなくても、徐々に自ら手を挙げて意見を言いたがる人も出て来ます。自らそのモードに自分を切り替えられる様に成ってくれると尚良いのですが、これも徐々にと言ったところでしょうか。

Nさんが到着した後でも学科・法話が盛り上がってしまい、「さあ合格証書授与だ」と締めた時に、移動の時刻を知らせるアラームが。そそくさと段取りし、H君への合格証書授与を行います。もう1年以上、「あなたが、刈谷北道院の2代目道院長だ!」と本人にとっては喜ばしくないであろう状況での修行が続いていますが、しっかり技術レベルも挙げてくれていますし、今回の「当日の感想」も、お母さんから「作文の上手な書き方も指導して下さい」と言われているH君にしては、3年前より遥かに成長した言葉を述べてくれました。

場を変えて、易筋行を。市民館から参座の小6のY君とA君も到着しますが、車から祭壇やキックミットを運び入れながら中の様子も観てみると、率先して作務に取り組む人も居れば、走り回って遊ぶことを優先する人も居ます。専有道場から移動する際に、準備運動と基本演練の主座を小5緑帯のH君に行う様に伝えておきましたが、一段落して交代する時に、目の前に居た小6緑帯のY君に、「あなたは作務で何をした?」と問いました。自分のやるべき事を適切に判断・行動出来ない人には、その事を繰り返し伝え、周りの状況を観ながら率先して動ける人には、「それをやれない人にも、声を掛けて一緒にやる様にしましょう」と伝え。自分で考えて意識して行動出来るまで、伝え続けるだけですね。

少年科目表がイラスト付きに変わった事により、予習・復習はやりやすく成ったと思いますが、逆にやって来ない人との差が大きくなりそうです。話の聞き方一つ取ってそうですが、気持ちの入ってる人と入ってない人の差は、ますます拡がりそうです。グループ分けすると出来る人同士がササッと組んで始めようとしますので、「あなた達が出来るのは解ってるから、出来ない人達を引っ張って行ってくれや」と伝えます。「出来る人」が説教される状況も理不尽だなと思いますが、自分が出来ない側に立った時は誰かに支えて貰っている現実を考えれば、小学生の内から「お互い様お陰様」の精神を伝えておくのも良いでしょう。

新中学生に成ったH君には、一般の科目表を購入して貰いましたが、「有段者に成っても続けて欲しい」と本人にも言い続けた成果か、保護者の方に「有段者用の科目表もついでに買っときますか?」と確認すると「2冊下さい」との事。「有り難いねぇ」と思いつつ基礎編・編の総合編の2冊を渡しました。休憩中には、自分から後輩達にポイントを伝える姿も観られるH君ですので、Nさんと共に少年科目表と一般科目表の食い違いを確認します。以前のバージョンから存在した「外受突」~「打受蹴」の少年と一般の布陣や攻撃の食い違いが、新しい科目表でもそのままに成っていましたので、取り敢えずイラスト表示されている少年科目表を優先し、バリエーションとして一般用も鍛錬する事としました。H君自身は、それまで覚えた法形と違う動きを改めて覚えないといけませんが、准拳士初段に向けての意欲も専有道場で述べてくれていましたので、一般の難しい技・痛い技にも徐々に順応して貰って、後輩への受け渡し役を担って貰おうと思います。

グループ分けした練習でも、自ら意欲を沸かせられる人とそうでない人の差は歴然としていましたが、その違いを埋めて協力し合える空間創りを訓練しているのだとの想いを改めて抱き、締めの気合い出しを終えて帰路に着きました。

4月8日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。「春の嵐」を思わせる強風の拭く中、鍛錬に励みます。

明日が愛知県議会議員選挙で、投票よと成る泉田市民館は前日から入館出来ない為の泉田会館ですが、2階に上がる階段の横に立てていた看板が、重しとして置いていた3キロの鉄アレイ2つ諸共吹き飛ばす程の強風。遅れて参座した人が、何度か「道院長、看板が倒れてます!」と言いに来てくれましたので、断念して車にしまいました。

今日は、遅ればせながら改訂された科目表を皆に配布する日。さて、どう運用しようかと思案しますが、少年科目表はイラスト付きになった分、予習復習には大いに役立ちそうです。と言ってやらない人は結局やらないでしょうから、その予習復習をどうやるか。その練習をしないといけないでしょうね。自由練習でそれを試す為に、基本演練でその内容を織り交ぜて進めておきます。

学科・法話の時間でも、「種まき」として「技術と学科の学び方」のページを回し読みします。錯塩気が付いたのですが、昨年2月に入門してくれた小5緑帯のH君から、送られてくる読本の記載が変わっていました。回し読みをすると「何処読んでるの?」新旧どちらを持っている人も戸惑うのですが、今日は敢えて混在させて読み込む事に。結果、回し読みする事自体なかなかに大変でしたが、科目表が何故改訂されたのか・新しい科目表を活用する為にはどうするか、は何となく伝わった様に思います。

キックミットを使用しての当身では、廻し蹴りの練習を。基本演練でも「軸の意識」に繋がる体捌き・足捌きを伝えましたが、当身に関しても同様に。プラス手を何処に持っていくかの上半身の使い方も加えました。組み合わせ毎にアドバイスを付け加えていきますが、先日終えた面談でも本人達に伝えた「20年後の参与道院長候補」の小5緑帯のE君・H君の同級生コンビには、上半身の使い方によって下半身をより使いやすく成る事も伝えます。意欲的な人には、その分高いレベルの課題が巡って来て結果大変な想いをする訳ですが、そこにチャレンジする気持ちを持てる人達を多く育てたいものです。

自由練習では、3回に分けて相手や内容を変え、「新しい科目表を予習復習に使うつもりで」をテーマに「リアル自由練習」を。それぞれの組み合わせでやる事を決めて貰いましたが、やはり「考えてないなぁ」と言う人は、時間を有効に使う事が出来ません。その都度そのグループを呼び寄せ、「今は、何をする時間なの?」と低いトーンで問い、その後何を意識するかを伝えてまた戻すと言う事を繰り返します。

3回に時間を分けて相手と内容を変えた事で、上位の人達も自分達の科目を進める事も出来ましたし、今日は副道院長のNさんも参座して下さいましたので、技術レベルもそうですが、相手に必要な内容を考えながら進められました。逆に、自分で考えられない人には、やる事を指定して進め、その際に「次はどう考えて進めるのか」も考えさせるようにしましたが、それを意識出来る人も居れば、そうでない人も居ます。自分で高められる人には、より高い所を目指して貰い、そうでない人も共に励める様な修練。なかなか簡単では無いですが、そこを目指して修行の空間を皆で構築していきたいと思います。

4月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暑いくらいの陽気の中、鍛錬に励みます。

いつの間にか4月に成り、新年度が始まりました。1日1日全ての事柄が変化していきますが、あまりその事に気を留める事も気付く事もありません。「変わりたい」と願っていなくてもどうせ変化してしまうのなら、せめて自分の意識と行動で「より良い変化」をしたいものです。

今日の午前中に、夏の「強化合宿2023」に向けて宿泊施設の抽選に出向きました。コロナ禍が明ける今年度は、以前の様に10団体以上が押し寄せて倍率の高い抽選に成るだろうと緊張感をもって臨んだのですが、目の前に広がったのは誰一人いない受付前のスペース。昨年に引き続き、無抽選で土日での宿泊を予約出来ました。予約が出来た事自体は実に喜ばしい事なのですが、3年間の「自粛」によって失われたものの大きさを改めて感じました。特に、各スポーツ団体の運営は恐らく大半が指導役の方や保護者の方の「ボランティア活動」によって成り立っているのでしょうから、「お金に成らない」活動に対しての意欲や価値感がここまで低くなってしまうものかと、今後更に長引くであろう社会的な損失に、大いに心が痛みました。

今日も欠席者や遅れての参座の方が多くいましたが、それでも在籍して修行に励んでくれるだけでも有難い事です。少しでも、それぞれの人がその甲斐や意義を感じられる様な関わりをしたいものです。

今日は、基本演練で最近力を入れている移動稽古を。ひとつひとつの突き蹴りや体捌き・足捌きのレベルを挙げないで移動稽古をしても功は薄いでしょうが、やらないよりはやりながら全体的に高めて行くかと取り組んでいます。他の事でも同じですが、説明や手本をしっかり観て聴いてをしていない人は、意識する部分が全くぼやけた状態で反復していますが、それでも繰り返す中で何かを掴んでくれたらと思います。

自由練習では、全員で「衝立守法」の練習を。最初に動きや意識や形を一人で練習しましたが、相対ありきの柔法の守法を一人で練習するのも妙な話で。全員「なんじゃこりゃ?」みたいな雰囲気でしたが、この後の時間の為に段取りしておきます。その後小学3年生になった白帯のA君の面談を行い、中1茶帯のH君に小6白帯のA君・小5緑帯のR君に「小手抜」と「片手寄抜」を教えて貰い、小6緑帯のY君に同じく6年緑帯のA君・Y君に「突抜」を教えて貰う時間にしました。「説明を聞かない」A君・Y君に「突抜」を教えるのは大変だろうと事前に「衝立守法」をやったのですが、なかなかに苦戦していました。

それらの姿も見つつ、小3白帯のA君の面談を。こちらも「話を聞けない」A君に、少林寺拳法に対する意欲やその他あれこれを質問しますが、事前に聞いて居た「名前と使用している文字の由来」を、珍しく科目表にメモしてくれていましたので、少しずつ適切な行動を出来るだけの変化をしているのかも知れません。入門して1年が経過しましたが、少年八級受験に必要な動きを全く覚えようとしていませんので、7月の受験に向けて準備しようと伝えました。面談を終えた後には、「今日夜に肉を食べに行く」と自分から話しに来てくれたりと、面談をしたからこそであろう行動も見えましたので、「より良い変化」の為に効果的な刺激を与えたいものです。

自由練習後半は、移動稽古の内容に照らした条件設定での「運用法」を。基本の内容を上手く応用出来ている人も居れば、ただ動いている人も。それでも、「運用法」は皆のお気に入りの練習です。逆に、ちょっとビビりが強くて攻撃に対して顔を背けがちな小6白帯のA君には、「攻撃が届かないのは、判るだろ?届かない攻撃にそれだけ顔を背けてて、反撃が出来るか?」と言うと、動き方が少し変わりました。2週間前の「対抗戦」を経て、A君の「逃げ癖」にも少し変化が生まれた様に思います。

それぞれの人にとって、有益な変化を誘う様な修練に成っているか。なかなかに難しい課題ですが、常に模索していきたいと思いながら、締めの気合い出しと作務を終えて帰路に着きました。

3月25日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。昨夜からの雨がしとしと降る中、鍛錬に励みます。

今日は、泉田から選出されている刈谷市議会議員さんの報告会を開催したいとの事で、1月ぐらいに場所の提供を打診されていた日。丁度今年度1度も行えなかった泉田会館の清掃をしようと考えていましたので、雨の中いそいそと備品を運び込みます。泉田会館は2階に在り、階段を上るのが辛くて地区の団体さん達が利用に難儀されていたのですが、丸3年間のコロナ禍の影響もあり、来年度の泉田会館の登録団体が刈谷北道院のみとなったそうです。それもあってか、毎月の日曜朝の清掃の割り振りが、全て刈谷北道院と成っていたのですが、公民館長さんから「少林寺さんはいつも清掃して下さってますから、それで替えて貰って良いですよ」と言って頂けました。「修行の一環」として、年に3回くらいは窓ガラスの拭き掃除やトイレ掃除もしようと思いますので、今日はその良い予行演習と成りそうです。

今日は夜に、安城の道院に御邪魔して小6茶帯のH君の少年一級の審査をして頂く予定です。中学生になってからの准拳士初段受験を見据えている彼を、小学生のうちにどれだけ昇級させようか若干悩みましたが、一級までは小学生で合格しておいて、一般と小学生の科目の差を埋めつつ中学校生活にも慣れて来たであろう1年後の3月ぐらいに、充分に習熟度を挙げた上での受験を予定しています。

また来年度からは地区での合同試験も復活させたいと考えていますので、土曜日の夜に受験者の引率をするのも今日が最後かも知れません。H君の相手は私自身が務めないといけませんので、足を引っ張らない様にしたいところです(笑)。

学科・法話では「剛柔一体」のページを読み、法経演練を暫し挟んで鎮魂行を。休憩を10分ほど取って、泉田会館の清掃に入りました。今回は新しいアイテムとして、昨年の市民館の大掃除の時に地区の役員さんが私物で持参された窓の水切り用のワイパーを、同じお店で購入して持参。Nさん・H君でトイレ掃除、小5トリオのA君・Y君・A君で窓拭き、A君・A君で掃除機掛けとモップ掛けをして貰い、私が窓の水切りを行いました。戦力に成りそうな3人が欠席していた割りに、皆が精力的に動いてくれたお陰で、45分程で完了。来年度もワイパーをもう一つ買い足して3回ぐらいは行いたいですね。

自由練習の時間も残り30分と成ってしまいましたので、NさんとH君は昇級試験の確認に入り、残る5人で「龍王拳第一系・単演」を号令ごとに区切って確認しながら進めました。火曜日の修練時に、小5緑帯のY君が「学校でのレク発表で少林寺拳法をやりたいんですが、何をしたら良いですか?」と聞きに来てくれましたので、3つほど見繕い、練習しました。その時は動きの丁寧さよりも、発表する時のコメントに重点を置いて練習したのですが、今日Y君が「みんなが凄い!と言ってくれました」と喜んでいました。発表の内容には「龍王拳第一系・単演」を入れていましたので、Y君は「僕の得意なやつだ!」とやる気満々でしたが、実は動きの順番を覚えただけで、姿勢や拳の向き高さ等の細かい部分は全く意識出来ていない人がほとんどです。順番を覚えるまでにも至らない小2白帯のA君が、順番を覚えられるまで繰り返しますが、その間他の人も同じ部分を何回も指摘されています。

新年度から科目表が改訂されるに当たり、高学年率が高い事もあり、それぞれの意識がどの程度か確認する意味も含めて、保護者の方に「希望者のみの購入としますので、本人と相談して購入するか決めて下さい」と連絡しました。今日が今年度最終土曜日ですので、それぞれの意識・意欲と購入するかどうかを確認しましたが、不思議なもので自分で進み具合や習熟度を意識出来る人ほど「買います」と言い、その意識の低い人ほど「無くても大丈夫です」、「どうせ家で練習しないから要りません」と言いに来ました。「もっと真剣に考えろ。自分のレベルを挙げたいと、本気で思ってるか?」と説教がてら、結局は全員購入する事に成りましたが、当たり前と言えば当たり前ですが、「出来る人」と「出来ない人」の格差は自分で創っているのだなと言う他人がどうしようもない現実に、若干寒気がしました。

何度繰り返しても、自分の「意識する部分」を意識出来ずにただ繰り返すだけの人も多いですが、それでも時折り「出来る」瞬間を見せてくれる人も居ます。後ろで高いレベルで動きを確認しているNさんとH君の姿を観ながら、そんな時間をより多くの人と創り出す為に行動するだけだなと改めて認識し、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

3月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや寒さも感じさせる雨上がりの3月に鍛錬に励みます。

今日は久々に「対抗戦」と言う練習をやってみようと、先月ぐらいから予定していました。と言って運用法を団体戦で行うだけなのですが、普段あまり勝敗や優劣を決めない少林寺拳法においては、肉体的にだけではなく精神的にもキツい様で、やるとその都度2~3人悔しくて泣く人が出て来ます。「その悔しさを乗り越えて強く成れ~!」的に何度かやりましたが、恐らく前回は現在高校1年生の副道院長のNさんの長男R君と同級生のI君が、小学校4年生ぐらいの時。もう6年程前に成りますか。その頃は、常にI君が負け役になってしまうメンバー構成でしたので、徐々にやらなくなりましたが、今のメンバーで少し刺激を与えてみようと画策します。

因みに、Nさんは今日はお休みして、長女のRちゃんの大学入学準備に協力されていました。Nさんと奥さんが出会った名古屋の頭の良い大学に見事に合格したRちゃん。さつま芋好きのRちゃんに、「合格祝い」としてスーパーに有る各お菓子メーカーの芋けんぴを見繕ってプレゼントしましたが、喜んでくれたそうです(笑)。コンビで准拳士初段に合格したМちゃんも、お母さんの実家の在る神戸に住んで、関西の大学に通う事を目指しているそうですので、無事に合格してくれると良いですね。

今日の作務を始める時に、新調した道衣に袖を通し黒帯を締めたのですが、帯を1サイズ短い物で注文していた事に気付きました。決して安くはなく、5年に一度ぐらいしか買わない帯のサイズを間違えるとはショックで震えてしまいましたが、そのまま締めて作務に入りました。学科・法話の時間でも、「ショックだわ~!」と皆に伝え、「まだ言ってんですか」と言われてしまいましたが、「僕がサイズ確認を怠らなければ、この黒帯はもっと喜ばれながら締めて貰えたはずなのにな。申し訳無いから、この短い帯を締め続けるぞ」と宣言しました。皆、若干不思議そうな顔をしていましたが、「失敗は誰にでもあるから、そこで諦めない様に。同じ失敗を繰り返さないように気を付けつつ、失敗しても『何とか成るさ』と言う気持ちを持って、何とかしようと取り組んでみる様に」と伝えると、そこそこ納得してくれていた様です。

キックミットを使用しての当身の後に鎮魂行を済ませ、休憩後の自由練習序盤は小3黄帯のA君の面談をしつつ、他の人には相手を代えながら自分達でやる事を決める「リアル自由練習」をして貰いました。面談をしながらその様子も見ていましたが、作務を終えた後に自分達で練習をする人が出て来たのと同様に、自主的に動ける人が増えて来ました。

運用法の作法と注意点の確認をして2度ほど行ってから、あみだくじで対戦相手を決めての「対抗戦」を。ヘッドガードもボディプロテクターも、紅白に分けて行いました。勝敗や優劣が決まるとなると、途端に皆の緊張感が増します。普段のその緊張感の無い状態での動きとはやはり勝手が違うものですし、また普段やっている事以上の動きが出来るものでもない様で。ほとんどの人が「あれ?当たらない!」と基本技術の習熟の必要性を感じ取った様です。

時間を10分程オーバーしてしまいましたが、「対抗戦」も2回行えました。今回泣いた人は2人だけでしたし、あまり殺伐とした雰囲気にも成らず、最年少の小2白帯のA君が1度買った事への驚きや見直す様な意識もあり、またその後2回負けて泣いているA君を慰め励ます先輩も居たりと、なかなか良い活用の仕方を皆がしてくれました。「あんまり何回もやると雰囲気が悪くなるから、2ヶ月に1回ぐらいかな」と伝えると、皆の目に「次はもっとしっかり動くぞ!」と言ったやる気も感じられましたので、良い雰囲気で締めくくれるなと、締めの気合い出しを終えて修練を切り上げました。

3月11日(土)の修練。

本日は専有道場からのスタート。暑さを感じる程の陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は体調不良で休む人や、専有道場に来られない人が多数。それでもこの場に来てくれる人との間で、有意義な時間を創り出そうと心掛けます。作務・鎮魂行を終えて、暫しの法話を。12年前に起きた地震により。多数の方が命を落とした事を伝え、今生きていられる事への感謝と、その命を自分だけの為ではなく、周囲の人にとっても有益な生き方ンの為に使う事を説きました。

その後の「あ・うん」を活用しての学科・法話では、開祖語録のページを回し読みします。ちょうどその内容が法話の時に話した内容と沿っていて、「生きる事を、簡単に諦めない事」、「自分の命であっても、自分だけの命では無い事」を伝えました。それぞれの人によって聞き方が違いますが、それぞれに何かしらが残ってくれている問ですね。その後に僅かな時間ながら小学生用のページを開き、全員にそのページから何を感じるかを聞きました。自分なりに深く考察する人も居れば、「模範解答」を言葉にすれば良いだろうと安易に答えを用意する人も居ます。それぞれの取り組み方は有りますが、少しでも良い方向に向かえる様な行いを積み重ねていきたいものです。

場を変えて、易筋行を。デジカメの充電を忘れていて電池が切れたので、家まで寄り道して充電器を持参してから市民館に行ったのですが、小4緑帯のE君が前に立ち準備運動をしていました。意識の高いE君は率先して行動しようとしてくれますので、良い成長を出来る様にあれこれ課題にチャレンジして貰おうと思います。今日は準備運動の後に、「天地拳第一系・単演」の練習の指揮を取って貰いました。言葉で伝える事が得意では無いE君は、何度か言葉と動きが止まりますが、やり続けてくれました。また、その姿を他の人達がどう見ているか。他の人の頑張っている様子から、自分に対しての良い刺激を掴み取れる様な人達が集まる場であって欲しいものです。

その後、体捌き・足捌きの習熟を相対で行い、グループ単位で相対演練を行いながら2名ほど面談を。小5緑帯のA君とY君の面談を行いましたが、それぞれに課題は多くあります。その事に対してどう考えているか。どう取り組むか聞いてみましたが、やや自覚が足りない様子。今後どう取り組むか、またその取り組みを自分の人生にどう活かすかについて話ました。ピンと来ていない感じでしたが、今後に期待ですね。

その間、相対演練を進めている人達を横目で確認しますが、相手とコミュニケーションを取ってレベルアップを図る組も有れば、ただ時間だけを過ごす組も有ります。1回それぞれのグループでの成果発表をして貰い、アドバイスを幾つか伝えて再度同じ組み合わせで習熟に励んで貰いましたが、少し雰囲気が変わった気もしました。その後、締めの気合い出しでは、気合いを出す事を意識出来合くなる小2白帯のA君に、「出せる様になるまで何度でも繰り返そうか」と伝えると、更に全員の気合いが増しました。簡単には成長出来ないとしても、仲間と協力して精進し続けられる空間で在りたいものです。