本日も泉田市民館での修練。気温はやや高めながら、涼しい風も吹く中、鍛錬に励みます。
今日の修練では、月に1回やろうと考えている「あ・うん」と連盟の会報を活用する日。保護者の方に、今日2冊持参して頂く事と連盟の会報の「実に帰る」のページを予習する事を御願いしておきました。ただ、中1茶帯のH君が来週実施される初の定期テストに向けて休む事もあり、来週に延期しようかなと思案しながら進めます。
基本演練では、明日久々開催の地区の合同試験で少年五級受験を予定している、小5緑帯のE君の科目にも通じる内容や、武専の元同級生から頂いたオンライン講習会の映像で学習した内容を盛り込んで行います。一人でしっかり動ける様にしてから相対に~と行きたいところですが、なかなかそうもいきません。ただ相対も交えておかないと「相手と関係無く動く」癖付けに成ってしまってもいけませんので、その段階はこなしておきたいものです。
学科・法話の時間に移ろうとする頃に、玄関にホールの中を気にしながら入って来たお母さんと2人の男の子の姿が見えました。「おお!体験希望者か?」と期待しながら合掌礼をして始めると、「あの~すいません。昨日車のおもちゃを忘れたかも知れないので、探させて貰って良いですか?」との言葉が。内心「そっちか~!」と思いつつ、「どうぞどうぞ。いや、みんなで探すか」と全員で探す事にしました。「緑色のクレーンの付いた車」を合言葉にみんなで探し、午前中の卓球教室の担当の方にも連絡しましたが、結果見付かりませんでした。2人の男の子に{多分、あなた達の車に羽が生えて、飛行機に変形して飛んで行ったんだよ。縁が有ったら戻って来るんじゃない」とお菓子を渡し、6月からの「少林寺拳法体験会」の事も話題にして親子を見送りました。おもちゃは見付けられませんでしたが、「他人の為に行動する」訓練には成ったかなと思います。
20分程費やして、改めて学科・法話を。「あ・うん」の少年用のページのチャレンジ2を使い、「いのちとは?」をみんなに聞いてみました。以前の学科・法話での内容を踏襲した言葉を述べる人もいれば、違う切り口で自分の考えを話してくれる人も居ます。そもそも何も考えず、他人の言葉も聞いていない人もいますが、自主性・主体性を養うには良い時間だなと感じます。
1時間程しか残っていない自由練習の、スタートの15分で連盟の会報を活用します。「閂片手投」と言う五段科目なので当然出来はしませんが、必要なポイントと最後の投げる瞬間だけを説明し、皆で練習します。説明の聞き方も今一つの人が多いので、手の持ち方や身体の捌く向きを間違える人も多かったですが、そこそこ投げる事は出来ていた様です。
残り30分でE君の試験練習と、その他の人達の習熟に努めます。今回E君の相手を既に少年五級に合格している小6五級のA君に御願いしましたが、型を覚えるのが苦手な上に忘れるのも早いA君は、E君より低い水準の動きをします。「ここからどうやって伸ばすかなぁ」と苦心しつつ、本人の自覚と意識を誘う事を第一とした修練の在り方を工夫するかと改めて思い、締めの気合い出しで、修練を切り上げました。