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Shorinji Kempo

12月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。前夜から降った雪の余韻の残る、冷たい空気の中で鍛錬に励みます。

本日が年内最終日の修練納め。今年度は全くやれていなかった泉田会館の清掃を行う予定でしたが、私自身が風邪気味なのと、この冷たい空気の中で窓ガラス磨き等を行うのも、皆の体調面で厳しいかなと思い、取り止めとしました。その代わりと言う訳でもありませんが、皆にじゃんけんをして貰い、勝った6人の希望する内容の修練を15分ずつ行ってみました。それぞれが、「自分には何が必要か」を考えて、それが身に付けられる訓練方法を考案してくれると良いのですが、そうでなかったとしても意識する事自体が良い効果を生んでくれると期待しています。

学科・法話の時間では、先月昇級試験に合格した小3黄帯のA君と小5緑帯のWちゃんに合格証書授与を行いました。それぞれに、「当日の感想」・「今後の抱負」・「仲間への御礼やアドバイス」を述べて貰いましたが、1年前の少年八級合格の際には一言もコメント出来なかったA君が、試験会場での他道院の小学生の姿を観ていたり、次の課題として「龍王拳第一系相対」を選んでいたりと、一味違う姿を見せてくれた事は嬉しい限りです。またWちゃんも、仲間へのコメントで多くの言葉を残したりと、それぞれに色々意識して取り組んでいるのだなと、今後の成長を期待したくなる在り方をしていました。

15分単位での易筋行を進め、鎮魂行の時間に。元々気管支の弱い私は、喋ろうとすると咳き込んでしまう状態でしたので、いきなりですが主座を小6茶帯のH君に御願いしてやって貰う事にしました。教典の持ち方等の作法をH君に伝えていると、他の人達が鬼ごっこで遊んでいる中、2人の人が説明を聞きに来ます。「あなた達もこれを覚えておいて、いつでも主座をやれる様に心構えを整えておいて」と話しました。H君の主座もテンポ・所作も堂に入ったもので安定感が有りましたし、一緒に説明を聞いていた2人も、読本の持ち方が主座を意識出来ている持ち方をしていました。

15分区切りの易筋行のラストは、小5緑帯のA君。年明け1月に少年五級受験を予定しているものの、全く習熟度が挙がって来ないA君に、その前のターンで「このままだと1月の試験を延期する事になるよ」と伝えて鼓舞していたのですが、当のA君が選択したのが「鬼ごっこ」でした。「お前、マジで言ってんのか?」と愕然としましたが、彼の自意識はこの程度かなと思い、そのままやや肉体的に負荷の掛かる「鬼ごっこ」を15分間行いました。それまでのどの易筋行の時間より、嬉々として走り回る姿に「やっぱりこんなものだな」と思いつつ、たまにはそんな時間を作ってメリハリを付けていこうと思います。

コロナ禍以前に行っていた、修練最終日後の「一品持ち寄り忘年会」を今年も中止としたのですが、来年の予行演習では無いですが、「何か一品持ち寄れる人は持って来て下さい」と御願いし、私も昨日YouTubeで観た「鶏の照り焼き」を作って持参したのですが、事前に把握していた2^3家族からの持ち寄りだけでなく、既製品から手作りのものまで、今日参座してくれた10家族全てが何かを持参してくれていました。嫌な圧力が掛かっていないかなと気に成りつつも、それぞれのスタンスで何かを提供して下さった事に感謝・感謝です。

今回の持ち寄りに対して、お母さんと協力してお菓子やサラダを作ってくれた人や、自分でホットケーキミックスを使ってたい焼きを作ってくれた人。お父さんが餃子を焼いて来て、皆と一緒にその場に交じって下さったりと、良い関わりをして頂けているなと思います。来年こそは、「一品持ち寄り忘年会」をやりたいなと思いますし、ただ行事をやってヨシではなく、「その場に関わりたい」と思って貰える様な道院運営を心掛けたいと思います。

12月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい雨がパラつく中、鍛錬に励みます。

今日は事前に数名の欠席の連絡を頂いており、参座予定のメンバーの顔触れと参座するタイミングを鑑みて、修練内容を想定します。作務の完了にも時間が掛かるかなと考えていましたが、小5緑帯のA君を始め、来た人から割とテキパキ動いてくれたので、易筋行スタートの時間より早く終われました。明日の朝に、地区の役員さんや市民館の利用者団体の代表が集まって、市民館の大掃除が行われる事もあり、作務で使用した掃除機のフィルター清掃の信号を観て、私は掃除機の清掃を始めました。他の人達は鬼ごっこに夢中でしたので、しばらくそのまま遊ばせておこうかと思いましたが、先日少年六級に合格した小4緑帯のE君が「準備運動、始めますか?」と聞きに来てくれましたので、「各自でやっておいて」と伝えましたら、何故か準備運動もそこそこに、自分達で決めた組み合わせで易筋行を始めました。「自主性・主体性が付いて来たのかな」と希望的観測をして、その様子を観ながら、フィルター清掃を進めました。

易筋行に入っても、想定していた内容をほぼほぼすっ飛ばして、組み合わせを変えながら思いつきでやる内容を決めます。大抵話を聞いていない小2白帯のA君には、「ちゃんと聞いてるか?」と度々声を掛け、都度集中する事を促します。他の人達にも、「今聞いた事を、自分が他の人に伝えられる様な聞き方をして。技の手本を観ている時は、今からこの動きを自分がやるんだと思って観る様に」と伝えていますが、学科・法話の時間でも、その意識を持っている人とそうでない人の違いは、聞く姿勢にそのまま表れて来ます。読本の中にあるキーワードを何人かの人に暗唱して貰いましたが、試験に出る出ないに関わらず、自分から「覚えよう」と言う気持ちに成ってもらえる様に、上手く誘って行きたいものです。

キックミットを使用しての当身の後に、鎮魂行を。今日も打棒役を小5緑帯のA君にやって貰いましたが、瞑目している人の前側を歩こうとしたり、回るルートを1列抜かしてしまったり、「この役割りも、注意点を直前に伝えないと出来ないか」と、覚える事・自分で気を付ける事が苦手な人達への伝え方で、もっと工夫がいるなと感じます。

打棒役の改めての説明を終えて、残り時間が1時間と成ってしまいましたので、休憩に入る前に「自由練習は1月に少年五級を受けるA君・Y君の練習を、全員でやりましょう。A君とY君は、今自分がやらなきゃいけない事を、3分で科目表から探して来て」と伝えて、休憩に入りました。しかし、休憩に入った途端に、A君とY君がじゃれ始め、小2白帯のA君も混ざって遊び始める始末。「自分達に対して出された指示に対しても、まともに聞いてないんだな」とガッカリしますが、彼ら自身には一切注意をせずに、他の話を聞く時に気を散らしてしまいがちな人を数人呼び寄せ、自分達は同じ失敗をしない様に伝えました。火曜日の修練時に、同じ様に気を散らしていたA君・Y君に、激烈な説教をしたばかりなのですが、「同じ事を、何回言わせるんだ?」と冷たいトーンで改めて自覚を促します。と言って、それで変われる人達でもないですし、ただテンションだけ下げられても困りますので、程々にして「特訓」に移りました。

この2人に限った事では無いですが、話を聞いていないだけでなく、見ている動きを立体的に自分に置き換えてイメージする事や、「やっているつもり」の自分の動きが適切なのかどうかを、点検する事が苦手な人がいます。そもそも武道に関わる時間が無ければ、私自身も自己点検の感覚なんて持っていなかったでしょうから、珍しい事でもないのかも知れません。ただ技術レベルは挙げて貰わないと、受験希望に応える事も出来ませんので、まずは鈎手守法をしている時の、手の形・状態や体勢・ポジション取りを繰り返します。なかなか向上しない上に、すぐ忘れてしまう2人ですが、とにかく繰り返すしかありませんね。他の人達も全く同じ事をして、先ずは動きを覚える人や、更に上の感覚を探してもらう人等、それぞれに合わせた課題を提示しました。

後半はグループ分けしての習熟に入りましたが、主役のA君・Y君の意識や習熟度はあまり挙がりません。それでもそれぞれの組み合わせで、それなりに楽しそうに取り組んでくれていましたので、「まあ、良しとするか」と切り上げ、締めの気合い出しと冷たく強い雨に変わった寒空の下での作務を終え、帰路に着きました。

12月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。本格化する寒さの前の暖かな陽気に恵れた中、皆が集まります。

久々の行事の無い道院修練。作務・鎮魂行・その後の法話と、そこそこの雰囲気の中で進んでいきます。参座してくれた人の表情を観ながら、話す言葉と内容を構成していきますが、「今、自分は何をするべきか」を意識して聞ける人もいれば、意識出来ずに余所見や他事を始めてしまう人がいます。「小学生の集中力なんてそんなもの」と言えばそうでしょうが、どうせなら「より良く変われる」取り組みであって欲しいものです。

久々の「あ・うん」を活用しての学科・法話では、全員に聞く様な進め方をすると、一度答えた人も2回目を言いたくなり手を挙げます。やり方や進め方によっては、技術面でももっと自主性・主体性を培えるはずだなと思いますが。そんな中、最も集中力と意欲の低い小2白帯のA君は、皆の前で自分の考えを話す事を「恥ずかしい」と言って尻込みします。ですので、「あなたが、今までに行った一番遠い所って何処?」、「そこと刈谷市と違うところって有った?」、「それが有る世界と無い世界、どっちが良い?」、「それは何故でしょう?」と質問に答えさせる形にして、「今、あなたは自分の考えを発表出来たけど、別に恥ずかしくないでしょ」と伝えると、それに気付いたA君はエビの様に後ろに逃げて行きました。「自分の出来る事を増やす」と共に、それを「自分の意志で行動する」事で高めて行けると良いですね。

場を変えて、易筋行を。とすんなり行きたかったところですが、泉田市民館に着いた時に、先に移動を始めた人達が到着していません。スイミングで早上がりする小4黄帯のR君の車に2人乗せて頂き、その内の1人の小5緑帯のA君に鍵を渡しておいたのですが。「5分は早く出てるはずだよな。もしや~?」と携帯電話を確認すると、マナーモードで気付きませんでしたが、R君のお母さんから御電話を頂いてました。折り返したものの電話は繋がらず、そこから5分程して車が到着。到着するなり、R君が大きな声で「いや~、すいません!お母さんが寝落ちしまして!」と言い、運転席のお母さんが「余計な事言わなくて良いの!」とばかりに、R君を叩いている姿は実に微笑ましいものでした(笑)。R君が専有道場に到着した時も、たまたま玄関のドアの雑巾掛けをしていたのですが、車の外まで送ってくれたお父さんとグータッチをして走って来たりと、家族仲の良さを感じさせますし、そんな家庭に少しでもプラスに成る関わりをしたいものだと思いました。

易筋行のスタートは、相対での正対構での各種受けと反撃を裏と表で行ってみました。法形を正対構で行う事で左右の身体の動きを練り上げる事が出来ますし、その中で共通する動きを見付けられれば、法形に無い動きでも即こなす事が出来ます。そんな中でも、「話を聞いていない・手本を観ていない」小5緑帯のA君とY君は、裏表を間違えるだけでなく、攻撃や受けまで他の人達と違う事をしていても全く気付かずにいます。1月に少年五級を受験したいと希望している2人に、冷たいトーンで「自分が今から動くつもりで説明を聞いて手本を観る様にと、何回言わせるんだ?」と説教します。その都度、「はい!」と返事はしますが、そこで満足しない様にして貰えると有り難いですね。

易筋行後半は、グループ分けして習熟を図ります。少年四級に合格したY君が、頻繁に「逆小手」をやりたがりますので、Nさん・H君に五級に合格したWちゃんを加えて、四級科目の「突抜」をやった後に「逆小手」を。決して身体を動かす事が好きでも得意でもないWちゃんですが、新しい事をやる時は集中して取り組みます。「逆小手」を倒れる寸前の態勢まで攻者に作って貰う「ゴールから始める」やり方で先ず行うと、自分よりデカい相手を倒せる事で、ノリも良くなっている様です。

一方、「逆小手」をやりたがっていたY君は、形を作る事から始めますが、鈎手から不充分ですので「作り」も上手くいかず、テンションを下げているのが背中からも見て取れます。「気持ちを強く持てよ」と励ましますが、思えば小2で入門した当時から上手く出来ないと泣きじゃくって、周りにかまって貰おうとする面が有りましたが、「自分の機嫌くらい、自分で直せ」といつも「自己確立」の第一歩を説いていても、「解ってないねぇ」と言う状態です。逆に、Y君の相手をしてるH君が「大丈夫だよ、やれるよ!」、「はら、ここをもうちょっと」、「ほら、出来たよ!」と励ましながら相手を務めている姿を観て、「大したもんだな」と感心しますし、年齢が一つしか違わないH君と自分の振舞いの違いに気付いてくれると良いなと思います。2人共、小学2年生で入門していますが、今や自分が手本を示し、後輩を励まさないといけない立場。締めの気合い出しの前に全員に改めてその事を話し、小4緑帯のE君の東京土産のお菓子を分配して帰路に着きました。

 

 

12月3日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。明るい日差しは有るものの、冷たい空気の流れる冬の気候の中、鍛錬に励みます。

今日も数名の欠席・遅れての参座の連絡を頂いていましたので、作務の時間が長くなりそうだと思い、多少早めに出向いたのですが、予想よりも早く他の人が参座してくれて、また意識的に自分からやる事を探して動いてくれたので、少ない人数でもスタートの時間に余裕をもって間に合う事が出来ました。一つ一つの行動において、「自ら意識する」と言う事を自然と出来る様になって貰いたいものです。

基本演練では、開足中段構からの振身や足捌き、各種受けを試します。それぞれの人の履修する科目にも共通する内容ですし、土台を練り上げる効果も有ると思いますが、「ただ手足を動かすだけ」に成ってしまう人も多いもの。「運動する事自体は、無意味ではないか」と思いつつ、如何にして理法を伝え、理解・実践して貰おうかと、苦心します。ただ、級が上がり教わる法形が多く成れば成るほど、先程の基本演練の内容とほぼ同じ動きだなと理解しやすい様ですので、長い目で見て付き合っていきたいところです。

学科・法話の時間では、今週火曜日・木曜日にもした同じ話を。現在、私がある「習い事」で技能習得を試みているのですが、平日の仕事明けの修練日以外に何とか時間を確保して行う為に、より充実した取り組みにしようと、ポイントをノートにまとめて実際の時間より小1時間早く場に向かい、ポイントを確認し、イメージトレーニングをしながら取り組んでいます。それでも「センスの無さ」からスムースに習熟度が挙がらないのですが、これで予習復習をせずにその時間を迎えたら、目も当てられない状態に成る事でしょう。これは、普段皆に伝えている「ポイントを科目表にメモして、参座する前に一度目を通しておく様に」と全く同じ事でしょう。その事と、「学ぶ姿勢」を整える事の大切さと、一連の流れの中で関わった方から、損得勘定抜きで他者の為に行動出来る人の存在への憧れを再認識させて貰えましたので、その事を説きました。ほとんどの人にとっては、「2回目の話」でしたが、何を掴み取ってくれたでしょうか。

キックミットを使用の当身を経て、鎮魂行を。打棒役も希望者にやって貰いましたが、今日の希望者の小5緑帯のA君は、事前に持ち方や通るルートを説明していても、いざ自分がやる瞬間に成ると、全く正反対の方向に行こうとします。自分の状態を客観的に確認して考慮する事や、そこにそれまで教わった事を加味して自分で判断すると言う事が苦手なA君。「この程度の事でも出来ないか」とガックリ来つつも、改めて皆に通るルートと、「何故、そこを通るのか」の理由を説明しました。A君も「そう言う事か」と気付いた様な表情をしていましたので、次の機会の時に覚えていてくれると良いですね。

休憩後の自由練習では、グループ分けして法形の習熟に励みます。緑帯以上の人達は、A君の年明けの少年五級受験に向けて、それ以下の人達には、基本演練で行った「天地拳第一系」の相対を行います。自分が受験の当事者であり、最も真剣に取り組まなければいけない立場であっても、それに適した取り組みはしないA君。時折り冷たい視線を突き刺し自覚を促しますが、それを「自分の目」で呼び起こして欲しいものです。

後半、グループ分けを変えて、それぞれの科目に移行しますが、小2白帯のA君は未だに足幅や身体の向き、拳の高さが定まりませんし、相対で行っている時も、基本的に相手を観る事はありません。私自身が相手をして、「相手を観る!」、「突く場所はここ!」と都度修正して徐々にレベルは挙がりますが、相手が変わるとその相手に合わせると言う事は意識出来ません。横に付いて「相手を観る!」、「突く場所はここ!」と同じ事を伝えますが、「やってるのに~」と半泣きです。「現状ではここまでか」と思いつつ、「びそびそ泣くな!」と叱咤して、手を添えて修正しながら続けさせます。最後までやり切らせた後に「出来たじゃないか~!もっと自信もってやれよ!」と伝えて休憩させると、その後は割りと意欲的に行っていましたが、これを自分で整えるまで自分の意識を高めて欲しいものです。

その間相手をしていた小3黄帯のA君は、普段自分がダラけて叱咤され泣かされている立場ですので、それを目の前で見て、自分が手本を見せ励まさなければいけない状況で、そこそこしっかり取り組んでいました。これが、自分一人で自分を高める取り組みをしているのと違う、集団の中での切磋琢磨の良さなのだろうと改めて思い、締めの気合い出しもビシッと決めて帰路に着きました。

 

 

11月26日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。午前中にやや曇っていた為か、冬の到来を予期させる気温の中、鍛錬に励みます。

当初は、今日の夜に昇級審査を行う予定でしたが、当事者の1人である小3黄帯のA君が今日家族旅行の予定が入っていた為の先週への前倒し。それにより、今日の修練は、少し自由度を挙げられる事に成りました。今年も残り1ケ月。年度末に向けても、各月の昇級審査や行事を2つほど予定していますので、着実な段取りと進歩を心掛けたいところです。

ウォーミングアップを終え、基本演練に入る前に、「科目表の基本の部分で、やりたい事を探しといて」と伝えて休憩に入ります。いざ始めてみると、何も考えていない人も居れば、自分の課題を探して来る人も居れば。「実際にやるかどうかはともかく、自分でイメージするだけで、その後のレベルアップの下準備に成るから、しっかり意識する様に」と伝えて、リクエストの有った内容を踏まえて、相対演練を中心にして向上に努めます。

学科・法話の時間でも、月1配布の「刈谷北通信」を配りながら、「自分の成りたい自分にしか成れない。他所見している人は余所見したくてしているし、サボっている人はサボりたくてサボっている。自分のレベルを挙げたい人は、その為に必要な行いを自分で意識してやる様に。そんな事が書いてあるよ」と説きました。その後の受身の練習でも鎮魂行でも、「自分がどう在りたい」と言う意識が、その人の意識が大きく関わって来ていると思います。その辺りの「自意識」を、少しづつ刺激して養っていきたいものです。

先週までより日差し以上に気温の低下を感じ、市民館の入り口やホールの戸を閉めて、自由練習に入ります。当たり前の事ですが、時は流れているのだなと感じます。自由練習前半は、グループ分けして法形演練を。1月に昇級審査を予定している小5緑帯のA君とY君の集中力と習熟度は、実に心許無いレベル。一緒にやっている先週少年五級に合格したWちゃんも同様で、先般少年六級に合格したE君の方が、余程高いレベルで「型」を再現出来ている事が悩ましい現実です。残り1ヶ月で、どれだけレベルを挙げられるか。「受験出来るレベルじゃなかったら、遠慮無く延期させて貰うわ」と伝えてありますので、本人達の意識を高めつつ、良いサポートをしたいものです。

16時過ぎに発明クラブ明けの小2白帯のA君が到着しましたので、全員に購入して貰った拳サポーターとすね当てを着けて、運用法を。3種類の攻撃に対する3種類の反撃を設定して行いますが、案の定「手本」をしっかり観ていない人は、それを再現出来ません。ですので、1つずつ確認して再度3種類の動きを通すと言う流れを何度か繰り返し、技術レベルと共に身体の反応性を高める工夫をします。また、防具を着ける事で攻撃の強度が上がりますので、緊張感や恐怖心も増す事に成ります。攻撃を恐れて、背を向けて逃げ出す小2A君や、上手く反撃出来なくて構えを解いてしまう小5白帯のA君には、「気持ちで負けるな!」と檄を飛ばします。

運用法に入ると、どうしてもキリを付け難く成り、撤収する時間が遅れてしまいがちなのですが、どうしても皆がやりたがっている空気を感じ、最後に「攻守限定無し、50%か30%で」で何回か繰り返します。すっかり暗くなった外の景色も眺めながら、やはり「決まられた動きじゃない動きをしていると楽しそうだなぁ」と、ハツラツと動く姿を見詰めます。この時間が有るからと言う訳でもないでしょうが、締めの気合い出しもその後の作務も迅速にこなされて、科目表や読本の忘れ物や靴下の落とし物も帰る前に渡す事が出来た上で、帰路に着けました。

11月19日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。明日の「泉田町文化展」の前日準備に場所を御譲りして、暖かな日差しながら冷たい風の吹く空間で、鍛錬に励みます。

今日は、修練終了後に安城市の道院に御邪魔して、小3黄帯のA君と小5緑帯のWちゃんの昇級審査を御願いしている日。修練内容も、その習熟度を挙げる内容にするつもりでしたが、主役の1人のWちゃんが姿を現しません。それも、遅れそうな時はお母さんが必ず連絡を下さるのですが、音沙汰無しの状態。「まさか、試験へのプレッシャーで、『練習、行きたくない!』とか、言い出したのか~!」と不安になりながら、到着を待ちます。

試験内容も少し踏襲しつつ、久々に「順突4分割」。少林寺拳法の技術の根幹でもあるであろう順突の動きが、未だに雑な人が結構居ます。練習方法としてはかなり退屈なんですが、後半のメニューも視野に入れて反復しておきます。

学科・法話の時間では、先月試験に合格したE君とY君の合格証書授与と緑帯の贈呈を。本人曰く、試験の最中は緊張や不安を感じていたそうですが、それを乗り切って合格し、その後に後輩への接し方で変化が顕れて来たE君や、いつも間にか゚小学生のナンバー2に成り、周りへの目配りも出来る様になりつつあるY君の姿は、実に誇らし気でした。そんな姿を観ていて欲しかったWちゃんが未だに現れませんでしたので、お母さんに「様子はどんな感じですか?」と伺うと、「普段通りですが、何か有りました?」の返信が。結果として、一昨日の木曜日の修練を私の都合でお休みしたのですが、その連絡を今日土曜日の休みと勘違いされてたそうで、急遽用意を整えて頂き、キックミットを使用しての当身の時間に到着しました。「どうなる事やら」と勝手に不安がっていましたが、ホッと一安心です(笑)。

鎮魂行では、打棒を小5緑帯のY君に御願いしました。先日皆で打ち方を練習して以降、打棒役をやりたがる人が増えています。また他の人がやった後に、新たなアドバイスを加えていると、それを取り入れて練習する人も居ます。「興味と関心」を少しでも自分で沸かして、更なる進歩に繋げていってもらいたいものです。

自由練習では、Wちゃんとその相手を御願いした同期のY君は試験科目の確認を。その他のメンバーは、「順突4分割」と「天地拳第一系・単演」の習熟を、全員でとグループ単位の2つのパターンでやって貰いました。WちゃんとY君の方は、試験当日にも関わらず動きを間違えたりする回数がかなり多く、低いトーンで時折り「説教」しつつ、テンションを下げ過ぎない様に、技術面のアドバイスを加えて反復します。

その間、後方のグループをチラ見していると、Y君を中心に全体練習やグループ分け後をなかなか上手くこなしていて、姿勢や角度がほとんど意識出来ていない小2白帯のA君も、そこそこ上達していました。最後の気合い出しも、「夜に試験を受ける人を励ますつもりで出す様に」と伝えると、目を閉じて気持ちを込める人も居たりと、なかなか良い雰囲気でした。作務を終えて帰宅する人たちを見送っていると、泉田町在住の同学年で、A君の8月の入門をきっかけに仲よくなった小5緑帯のA君が、明日の文化展観覧の集合時刻を相談したりしていて、地域の普段の調和に少しでも貢献出来ているのかなと、嬉しい気持ちに成りながら帰路に着けました。

 

11月12日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。11月中旬とは思えない汗ばむ様な陽気の中、皆が集まります。

今日は、8月入門の小5男子A君の入門式を挙行しました。土曜日の午前中に大府市でテニスを習っているA君は、普段の道院修練には参座出来ないのですが、今日はテニスを休んで頂き、「主役」を務めて貰いました。そんなA君の行動に応える様にしっかりした段取りで行わなければいけないのですが、相変わらずの準備不足の為、セロテープを忘れてしまい、式次第を貼り出せないと言う失態でした(泣)。

それ以外の導師法話等はそこそこ順調に。A君も「練習して来た?」と聞くとはにかんで首を傾げるものの、誓願文奉読をしっかりこなしてくれました。またラストの各自の「自己紹介」では「好きな音楽・曲・アーティスト」も交えて行いましたが、私はほとんど判らない曲やアーティストばかりだったものの、列席者が「あ!それ、知ってる!」と普段知る事の無い一面に触れられて、共に修行に励む仲間としての雰囲気作りには良い時間だった様に思います。

余談ですが、専有道場に出向く途中に、刈谷市商工会からも推奨されている和菓子屋さんが在りました。刈谷北道院を設立して以来、道院長研修会で帰山する度に、定宿にしている民宿への手土産を、そのお店で買っていたのですが、看板のおかみさんの高齢化による反応の鈍さがこの10年で進んでいくのが気になっていました。今年5月の帰山時にも和菓子を購入したのですが、その前日に降ったゲリラ豪雨により店内が水浸しに成り、何とかお菓子だけ受け取って帰ったのですが、それ以降お店はずっとシャッターが閉まったまま。今日お店の前を通ると、隣接していたもう1軒の和菓子屋さんと共に建物が消え去り、更地に成っていました。その当時にも予測していましたが、自分がそのお店の「最後のお客さん」に成ってしまいましたし、普段の法話でも頻繁に使っている「一期一会」や「諸行無常」と言う言葉が、リアルに目の前で形になった時の寂しさ切なさを実感しました。

場を変えて、易筋行を。まずは「3本の軸」を意識する事をメインにして、開足中段構からの単独・相対での動きと感覚を練り上げます。道衣を着ての参座は久々と成るNさんも、アドバイスを交えつつ汗をかきながらしっかり身体を動かしていました。ほとんどの人には、入門した時から「基本が大事」と伝え、「4つぐらいの動きの応用で出来ちゃうから」との意識を刷り込んで来ましたが、それを動きとして体現出来ている人もあまり多くないのが現実です。久々の参座ながら、Nさんはそれが出来ているので「大したものだな」と心強く思います。

市民館から参座した人達の自己紹介もこなした後に、来週昇級試験を予定しているWちゃんと、「受けるかどうかは1週間前に決める」と伝えていた小3黄帯のA君に、「しっかり全力でやる様に」と念押ししました。特になかなか真剣度が備わらないA君には、頻繁に「それ、全力か゚?」と確認しますが、出来ればそれをしなくても自分で意識とテンションを高めて欲しいもの。逆に、その瞬間に周囲の人の意識が高まる事もあり、他人事の様に過ごしてしまう人もあり、で。全体で意識が高まって行く様に、上手く導いていきたいものです。

組合せや内容をあれこれ入れ替えて、易筋行を進めて行きますが、技術の練度やテンションがなかなか挙がらないA君も。時折り上手く出来た時に「今の良いよ!今のをやろう!」と伝えられた時は、表情は変わらないもののやはり嬉しそうな空気を出します。最終的には、締めの気合い出しの時に基準の位置に走って来たA君に、「どうするの?受けるの?」と聞くと「受けます!」といつもより大きな声で答えてくれましたので、「じゃあ、僕を試験官の先生だと思って、名前を呼ばれたら返事をして、試験のスタートの号令を掛けよう」と伝えると、1年前の試験の際とは全く違った返事と号令を掛けてくれました。

「よし!来週、しっかりやろう!」と伝えた後の全員での気合い出しは、全体からプラスの空気の大きな気合いが出ていました。「これを毎回繰り返す事が出来たら、皆楽しくやれるだろうなぁ」と思いつつ、これが長続きしない「諸行無常」を肝に銘じて帰路に着きました。

11月5日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。空気の冷たさは感じるものの、汗ばむぐらいの日差しの有る中、鍛錬に励みます。

今日は、久々に副道院長のNさんが顔を出して下さいました。県庁の仕事で、ジブリパークの開園に関わっていた為、この1ヶ月は土曜日に出勤する事が多く、また今日も3年後の万博20周年事業の関係施設に視察に出向く為に普段着姿でしたが、「あ・うん」と「刈谷北通信」を受け取り、作務を終えた小学生達と言葉を交わす時間を取れた事は実に貴重です。先日まで身体の不調も抱えてらっしゃいましたが、それもほぼ解消されたとの事で、また道衣を着て、身体を動かして欲しいものです。

ウォーミングアップに入り、「何の為に、何を意識してその動きを行うのか」をより明確にして貰う為に、ひとりひとり何をやるか考えて貰い、それを2人1組でアドバイスを受け合って再度取り組む、と言うパターンでやってみました。やっている瞬間にも「ちゃんと意識してる?」と声を掛け、自分と目の前の相手を意識しながらやる事を促します。全員がそれを出来る訳では無いですが、それぞれのレベルで少しでも向上出来ていればしめたものです。

学科・法話の時間では、作務をやっている時間からそのページを読もうと考えていましたので、作務のページを。「何の為にやるのか」を皆で回し読みして考えると共に、実際の作務の時間に、どの順番で他の人とどう役割りを交代して行うかも再確認しました。「自分のやるべき事」だけでなく、周囲の状況も考えた上で、改めて自分の在り方を点検し考える。正に「修行の在り方」そのものですが、その行いの中で感覚的な部分を身に付けていってくれたら有り難い事です。

学科・法話の後に、スイミングの為に早上がりするR君にお菓子を渡そうとして、家に忘れて来た事に気付きました。ですので、皆で単演を自分達だけでやる様に伝えて、家に帰宅し10分程で戻って来ると、小6茶帯のH君中心に「義和拳第一系・単演」に取り組んでいました。その後、全員で大まかな流れや細かいポイントを確認して、何度か反復しました。

その後の鎮魂行では、先日打棒の打ち方を皆で練習した後に実際の鎮魂行で打っていない事に気付き、誓願が終わって着座する前に急遽H君を打棒役に指名。瞑目の時間では、彼に打棒役をやって貰いました。最後の信条の部分での読本の持ち方でも、自分が主座をやって教典の巻物を手にしているイメージを持っている人が数人見受けられ、少しづつ意識が高まっている事を感じます。

小5緑帯のA君が、休憩中に「家でお父さんと足刀蹴の練習して来たから、足刀蹴をやりたい」と伝えに来てくれましたので、自由練習のスタートは廻蹴と足刀蹴の足の動かし方からスタート。観ると結構な人が、身体の向きとサポートの仕方で食い違っていましたので、ちょくちょくやらないとやっぱり忘れるのかと反復練習の大切さを実感します。特に足刀蹴の足の動かし方は、たまにやっただけでは習得出来ないものでしょうが、他の当身の細かい感覚も含めて、何人かの人に受け手をやって貰い、身体の動かし方の違いと受けた感覚の違いを実感して貰います。それでも「誰か受けてくれる人?」と聞くと率先して手を挙げる人が多く、技術に関する興味と関心もボチボチ高まっている様です。

当身の時間鵜を長く取ってしまったので、ラストは2週間後に迫るWちゃんの少年五級受験に関する習熟を優先的に。H君・Y君の上級者2人に相手をして貰い、レベルアップを図ります。身体を動かす事が好きな訳でも得意な訳でもないWちゃん。ついさっき出来る様になった事でも、すぐに意識から離れるレベルですが、そんな人でも向上しようと努力してくれるなら、サポートするのが仲間の役目でしょう。残り2週間、充実した鍛錬の期間にしたいものです。

他の4人は、小2A君の科目から少年六級の科目まで続けますが、先日少年六級に合格したE君のA君に対するサポートの仕方が、意識面で明らかに変わりました。自分の階級を挙げたなら、挙げただけの変化が技術面でも後輩とのかかわり方ででも欲しいものですが、実施にそうなる人もあまり居ないのが現実でしょう。締めの気合い出しの前に、全員に「自分の為だけでなく、他者の支えに成れる様な精進の大切さ」を説き、ホールに響き渡る気合いを出し、作務を終えて帰路に着きました。

10月29日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな日差しと気温の中、鍛錬に励みます。

やや出足が遅れ、備品をホールに運び込みながら作務を進めていると、和室で準備をされていた子供会の「茶道・着付け教室」の女性(実は、私の小中学校時代の同級生のお母さんでもありますが)から、「後でちょっと手伝って下さい」と声を掛けられました。道衣に着替えるのをやめて和室に向かうと、いつも教室を段取りされている女性が休まれて、講師の先生だけでは机を移動させたりするのが困難な状況でした。かなり重めの机でしたので「女性2人でも大変だろうなぁ」と思いながら運び出し、戻って参座した人達と作務を終えた後に、「終わった後に戻すのが難しかったら、手伝いますから声を掛けて下さい」と伝えました。結果的には、移動させた場所にそのまま置いておいて良い状態でしたので、小学生達と手伝いに行く事も無かったですが、帰り際に挨拶と御礼の言葉を伝えに来て下さいましたので、地域の方々との円滑な関係が築かれているなと嬉しく思いました。

作務を終え、易筋行に入る前に、11月に昇級受験を希望している人達に、学科宿題の1次提出を求めました。少年五級受験のWちゃんはほぼ完成の状態でしたので、そのまま受け取りましたが、少年七級受験の小3黄帯のA君は、一文字も書いていない状態で来ましたので、15分程静かなトーンで説教し、そのまま学科宿題の書き上げに入らせました。こちらも結果的に16時過ぎには書き上げましたので、「3時間あれば書けるものなら、1ヶ月時間が有ればその時間は何処かにあっただろう。その時間を自分で作って書いて来ていれば褒められるのに、何もして来ない状態で今日を迎えて、同じ内容を書いても叱られてるんだよ。自分でどっちが良いと思う?」と聞きました。普段自分で真剣に取り組むテンションを用意出来ないA君ですが、その違いには気付けたようです。

今日の易筋行でも、軸の意識を持って身体を動かす事と、相対での接触感覚を伝えながら進めました。Wちゃんの試験内容に関連する事を全員で進めたり、「流水蹴(後)」を開構と対構で復習し、その後「内受突」や「流水蹴(前)」のバリエーションを付ける事で、応用力を高めると共に、相手と正中線を合わせる感覚や、間合いの図り方への意識も高める事に努めます。

自由練習では、グループ分けをしてそれぞれのレベルアップを図ります。先日、少年四級に合格した小5緑帯のY君は、三級科目の「逆小手」に入りましたが、相手を務めたH君に投げられる直前までの態勢を作って貰い、投げる瞬間だけの反復をする「ゴールから練習する」で進めてみました。それでも身体の向きを変え過ぎたり、腕で引っ張ってしまったりと簡単ではありませんが、少しづつポイントを付け足して行く事で少しづつレベルアップした気がします。

16時過ぎに発明クラブ明けの小2A君が到着し、15時過ぎに早上がりし小4R君と行き違いですが、小学生全員が参座した事に成ります。体調を崩しやすい時期に、これだけ参座してくれる事に有り難さを感じます。小2A君は相変わらず意識が散漫になりがちですが、アドバイスを受けた時は、「はい」と返事をする事を自分で意識してやれる様になりましたし、未だに体捌き等は理解出来ていない様ですが、中段突はかなりの強さに成り、相対演練で相手をしている年長者がその威力に驚いている事が判ります。「相手の事を考えずに、全力で突いたらいかんよね」と注意しつつ、少しづつながら成長・進歩している事に、嬉しさも感じます。外からの日差しはいつの間にか消え、寒いぐらいの風が吹く様になるまでの長時間、鍛錬に励んでくれているのですから、少しでもそれぞれの人達にとって有意義な空間にしたいものです。

10月22日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。強い日差しと10月らしからぬ気温の中、鍛錬に励みます。

先週末の昇級試験を、なかなかの高評価の元で終えられてホッとした心持ちでの今日。次の受験者の習熟を考えつつも、何か少林寺拳法への興味を沸き立たせる内容が出来ないかと、思案します。

市民館に到着すると同時に、公民館長さんが自転車でいらっしゃいました。玄関で「児玉さんに御願いしたい事が有って」と仰いましたので、「文化展ですか?」と御聞きすると、「そう!」との答え。来月開催される泉田町の文化展の準備の為に、修練会場を泉田会館に変更する依頼でしたが、当然の様に快諾で。その後、今年は3年ぶりに開催出来ればと考えている「一品持ち寄り忘年会」について御相談したところ、現段階では刈谷市から「市民館内での飲食を目的とした会合は禁止」とのお達しだそうで。「また近々、市から今後の対応の連絡が来るから、その時は連絡するわ」と言って下さいましたので、世の中の空気が変わりつつある状況に期待したいところです。

作務を皆で終え、ウォーミングアップでは何人かに内容をリクエストし、前に出て指揮をして貰ってから、補足のアドバイスやその応用形の動きを足してみました。基礎の動きの反復ではありますが、応用の動きを意識する事で、より精度が高まる様に思います。基本演練では、「上受」を相対で行う時間を長めに取りました。11月に少年五級受験を予定しているWちゃんの受験準備にも繋がる内容でもあり、体捌き・足捌きの大切さを実感する内容にもなりました。

学科・法話の時間では、少年読本の「行」に関するページを回し読み。読んだ人それぞれに、少林寺拳法を何を目的としてどの様に取り組んでいるのかに、違いが有るのが現実でしょう。それでも、何故少林寺拳法が創始され、何W目的として取り組むべきものなのかは、しっかりと伝えておきたいものです。

鎮魂行を挟み、キックミットを使用しての当身は足刀蹴を・自由練習の始まりは、鎮魂行時の打棒の持ち方や打ち方を皆でやってみました。今や小学生達のナンバー1に成った小6茶帯のH君にすら、実は打棒の打ち方を伝えていなかった事に驚きですが、皆初めてやる事に興味津々で取り組んでいます。興味と関心を掻き立てられる様な空気を、少しでも用意しておかないといけませんね。

自由練習後半は、全員で「上受蹴」を行い、ラスト5分で「義和拳第一系・単演」を初練習しました。どの時間でもそうですが、集中力の持たない人・意欲的な取り組みの出来ない人はいるもので。それぞれのペースを観ながら、アドバイスを挟みつつ、最も取り組みのレベルの低い小3黄帯のA君には、静かなトーンで説教したりと、少しでも自発的にやる気を引き起こす方向を目指します。ラストの気合い出しは、なかなか良い雰囲気で締められましたので、次に繋がる今日に出来たかなと思い。修練を切り上げました。