本日も、泉田市民館での修練。前夜から降った雪の余韻の残る、冷たい空気の中で鍛錬に励みます。
本日が年内最終日の修練納め。今年度は全くやれていなかった泉田会館の清掃を行う予定でしたが、私自身が風邪気味なのと、この冷たい空気の中で窓ガラス磨き等を行うのも、皆の体調面で厳しいかなと思い、取り止めとしました。その代わりと言う訳でもありませんが、皆にじゃんけんをして貰い、勝った6人の希望する内容の修練を15分ずつ行ってみました。それぞれが、「自分には何が必要か」を考えて、それが身に付けられる訓練方法を考案してくれると良いのですが、そうでなかったとしても意識する事自体が良い効果を生んでくれると期待しています。
学科・法話の時間では、先月昇級試験に合格した小3黄帯のA君と小5緑帯のWちゃんに合格証書授与を行いました。それぞれに、「当日の感想」・「今後の抱負」・「仲間への御礼やアドバイス」を述べて貰いましたが、1年前の少年八級合格の際には一言もコメント出来なかったA君が、試験会場での他道院の小学生の姿を観ていたり、次の課題として「龍王拳第一系相対」を選んでいたりと、一味違う姿を見せてくれた事は嬉しい限りです。またWちゃんも、仲間へのコメントで多くの言葉を残したりと、それぞれに色々意識して取り組んでいるのだなと、今後の成長を期待したくなる在り方をしていました。
15分単位での易筋行を進め、鎮魂行の時間に。元々気管支の弱い私は、喋ろうとすると咳き込んでしまう状態でしたので、いきなりですが主座を小6茶帯のH君に御願いしてやって貰う事にしました。教典の持ち方等の作法をH君に伝えていると、他の人達が鬼ごっこで遊んでいる中、2人の人が説明を聞きに来ます。「あなた達もこれを覚えておいて、いつでも主座をやれる様に心構えを整えておいて」と話しました。H君の主座もテンポ・所作も堂に入ったもので安定感が有りましたし、一緒に説明を聞いていた2人も、読本の持ち方が主座を意識出来ている持ち方をしていました。
15分区切りの易筋行のラストは、小5緑帯のA君。年明け1月に少年五級受験を予定しているものの、全く習熟度が挙がって来ないA君に、その前のターンで「このままだと1月の試験を延期する事になるよ」と伝えて鼓舞していたのですが、当のA君が選択したのが「鬼ごっこ」でした。「お前、マジで言ってんのか?」と愕然としましたが、彼の自意識はこの程度かなと思い、そのままやや肉体的に負荷の掛かる「鬼ごっこ」を15分間行いました。それまでのどの易筋行の時間より、嬉々として走り回る姿に「やっぱりこんなものだな」と思いつつ、たまにはそんな時間を作ってメリハリを付けていこうと思います。
コロナ禍以前に行っていた、修練最終日後の「一品持ち寄り忘年会」を今年も中止としたのですが、来年の予行演習では無いですが、「何か一品持ち寄れる人は持って来て下さい」と御願いし、私も昨日YouTubeで観た「鶏の照り焼き」を作って持参したのですが、事前に把握していた2^3家族からの持ち寄りだけでなく、既製品から手作りのものまで、今日参座してくれた10家族全てが何かを持参してくれていました。嫌な圧力が掛かっていないかなと気に成りつつも、それぞれのスタンスで何かを提供して下さった事に感謝・感謝です。
今回の持ち寄りに対して、お母さんと協力してお菓子やサラダを作ってくれた人や、自分でホットケーキミックスを使ってたい焼きを作ってくれた人。お父さんが餃子を焼いて来て、皆と一緒にその場に交じって下さったりと、良い関わりをして頂けているなと思います。来年こそは、「一品持ち寄り忘年会」をやりたいなと思いますし、ただ行事をやってヨシではなく、「その場に関わりたい」と思って貰える様な道院運営を心掛けたいと思います。