本日も、泉田市民館での修練。10月とは思えない陽気の中、鍛錬に励みます。
今日は、先月末に予定していたものを順延した小5緑帯のY君の少年四級と小4白帯のE君の少年六級受験の日。半月以上延期した分、2人共しっかりレベルを挙げてくれましたので、若干の余裕を持ちつつ、試験用の習熟を図りながらそれ以外の事も何かと組み込もうと画策します。
明日の午前中に市民館のホールで、町内の防災訓練の第2弾が開催予定で、地区の役員さんが看板の準備でホールで作業をしてらっしゃいました。「ちょっと端っこ使わせて貰って良いですか?」と仰いますので、「どうぞどうぞ、全然問題無いです」と答えて作務に入ると、続々と現れて挨拶をして掃除機を掛け始める小学生達の姿を観て、「偉いねぇ」と驚かれていました。普段から出来ていないといけない事ですが、地域の方々がいらっしゃる時に「より良い自分」を表現出来る事も大事な事でしょう。修練前や学科・法話の時間で、「どうせ身に付けた力なら、他の人に喜ばれる行動が出来るか様にしたいよね」と伝えました。
今日は小4黄帯のR君が、お祖母ちゃんの古希祝いの集まりで休んだ為、学科・法話の時間の読本の回し読みでは「命について」のページを。「あなた達が今ここに活きていられるのは、1000人以上の先祖が一生懸命生きてくれたから。あなた達の命は、実はあなた達だけのものではない。どれだけ辛い状況に身を置いていても、自分でその命を絶つ事は、やはり良くない事だよねぇ」と説きました。余裕の有る状況でなら、誰しもが理解出来るは無し。彼らが辛い状況に置かれた時に、少しでも踏ん張る強さに繋がる様な響き方をして欲しいものです。
法形演練でも試験科目を中心に。鎮魂行後の自由練習でも、組み合わせを変えてY君・E君の習熟を中心に、次の受意見予定の人達の強化にも努めます。8月入門の小5A君が「小手抜」の覚えがイマイチだったので、まだ動きをうろ覚えの小3黄帯のA君も含めて「龍王拳第一系・単演」の5までを反復させてから、「小手抜」に戻りました。間合いや身体の向き、相対でのタイミング等まだまだ課題は多いものの、小5のA君の方が上手くなってしまうぐらいの取り組みを見せてくれました。
自由練習後半では、少年四級を受験するY君は小6茶帯のH君のリードに助けられ、充実した時間の使い方をしていました。少年六級を受験するE君には、自分で課題を練習すると共に、他の白帯組に何をやるかを伝えて、まとまって同じ内容をやる様にして貰いました。次に少年五級受験をするであろう小5緑帯のWちゃんとA君の充実度が、あまり挙がって来ないのがねっくですが、時折り冷た~い空気で指摘しながらアドバイスをして行くと、それぞれに光る部分を何度か見せてくれました。
夏を思わせる気温でクーラーを点けようか思案した室内も、汗ばみながら身体動かしていると、陽射しの伸び方が季節の変化を知らせるものでした。土曜日の午後にこの長い時間を費やして修行に励んでくれているのですから。少しでも意義の有るものを掴んで帰って貰える空間にしなければとの想いを強くして、締めの気合い出し終え、帰路に着きました。