最新の記事 | 刈谷北道院 | Page 12

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Shorinji Kempo

4月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。強く降る雨の中、皆が集まります。

今日は行事が無く、鎮魂行や学科・法話に多くの時間を割けます。作務でも水切りワイパーを使用し丁寧に行えましたし、皆を集めて「雑巾の絞り方」や作務の順番等を伝える事も出来ました。先月末に少年一級に合格した、中学生に成ったH君への合格証書授与も予定してましたが、副道院長のNさんから到着が14時に成るとの連絡を頂き、順番を入れ替えて「あ・うん」を使用しての学科・法話を進めます。

今日は「言葉」について皆の意見を述べて貰いましたが、小3白帯のA君でもなかなか良い意見を口にします。また最初は順番であてないと意見を言えなくても、徐々に自ら手を挙げて意見を言いたがる人も出て来ます。自らそのモードに自分を切り替えられる様に成ってくれると尚良いのですが、これも徐々にと言ったところでしょうか。

Nさんが到着した後でも学科・法話が盛り上がってしまい、「さあ合格証書授与だ」と締めた時に、移動の時刻を知らせるアラームが。そそくさと段取りし、H君への合格証書授与を行います。もう1年以上、「あなたが、刈谷北道院の2代目道院長だ!」と本人にとっては喜ばしくないであろう状況での修行が続いていますが、しっかり技術レベルも挙げてくれていますし、今回の「当日の感想」も、お母さんから「作文の上手な書き方も指導して下さい」と言われているH君にしては、3年前より遥かに成長した言葉を述べてくれました。

場を変えて、易筋行を。市民館から参座の小6のY君とA君も到着しますが、車から祭壇やキックミットを運び入れながら中の様子も観てみると、率先して作務に取り組む人も居れば、走り回って遊ぶことを優先する人も居ます。専有道場から移動する際に、準備運動と基本演練の主座を小5緑帯のH君に行う様に伝えておきましたが、一段落して交代する時に、目の前に居た小6緑帯のY君に、「あなたは作務で何をした?」と問いました。自分のやるべき事を適切に判断・行動出来ない人には、その事を繰り返し伝え、周りの状況を観ながら率先して動ける人には、「それをやれない人にも、声を掛けて一緒にやる様にしましょう」と伝え。自分で考えて意識して行動出来るまで、伝え続けるだけですね。

少年科目表がイラスト付きに変わった事により、予習・復習はやりやすく成ったと思いますが、逆にやって来ない人との差が大きくなりそうです。話の聞き方一つ取ってそうですが、気持ちの入ってる人と入ってない人の差は、ますます拡がりそうです。グループ分けすると出来る人同士がササッと組んで始めようとしますので、「あなた達が出来るのは解ってるから、出来ない人達を引っ張って行ってくれや」と伝えます。「出来る人」が説教される状況も理不尽だなと思いますが、自分が出来ない側に立った時は誰かに支えて貰っている現実を考えれば、小学生の内から「お互い様お陰様」の精神を伝えておくのも良いでしょう。

新中学生に成ったH君には、一般の科目表を購入して貰いましたが、「有段者に成っても続けて欲しい」と本人にも言い続けた成果か、保護者の方に「有段者用の科目表もついでに買っときますか?」と確認すると「2冊下さい」との事。「有り難いねぇ」と思いつつ基礎編・編の総合編の2冊を渡しました。休憩中には、自分から後輩達にポイントを伝える姿も観られるH君ですので、Nさんと共に少年科目表と一般科目表の食い違いを確認します。以前のバージョンから存在した「外受突」~「打受蹴」の少年と一般の布陣や攻撃の食い違いが、新しい科目表でもそのままに成っていましたので、取り敢えずイラスト表示されている少年科目表を優先し、バリエーションとして一般用も鍛錬する事としました。H君自身は、それまで覚えた法形と違う動きを改めて覚えないといけませんが、准拳士初段に向けての意欲も専有道場で述べてくれていましたので、一般の難しい技・痛い技にも徐々に順応して貰って、後輩への受け渡し役を担って貰おうと思います。

グループ分けした練習でも、自ら意欲を沸かせられる人とそうでない人の差は歴然としていましたが、その違いを埋めて協力し合える空間創りを訓練しているのだとの想いを改めて抱き、締めの気合い出しを終えて帰路に着きました。

4月8日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。「春の嵐」を思わせる強風の拭く中、鍛錬に励みます。

明日が愛知県議会議員選挙で、投票よと成る泉田市民館は前日から入館出来ない為の泉田会館ですが、2階に上がる階段の横に立てていた看板が、重しとして置いていた3キロの鉄アレイ2つ諸共吹き飛ばす程の強風。遅れて参座した人が、何度か「道院長、看板が倒れてます!」と言いに来てくれましたので、断念して車にしまいました。

今日は、遅ればせながら改訂された科目表を皆に配布する日。さて、どう運用しようかと思案しますが、少年科目表はイラスト付きになった分、予習復習には大いに役立ちそうです。と言ってやらない人は結局やらないでしょうから、その予習復習をどうやるか。その練習をしないといけないでしょうね。自由練習でそれを試す為に、基本演練でその内容を織り交ぜて進めておきます。

学科・法話の時間でも、「種まき」として「技術と学科の学び方」のページを回し読みします。錯塩気が付いたのですが、昨年2月に入門してくれた小5緑帯のH君から、送られてくる読本の記載が変わっていました。回し読みをすると「何処読んでるの?」新旧どちらを持っている人も戸惑うのですが、今日は敢えて混在させて読み込む事に。結果、回し読みする事自体なかなかに大変でしたが、科目表が何故改訂されたのか・新しい科目表を活用する為にはどうするか、は何となく伝わった様に思います。

キックミットを使用しての当身では、廻し蹴りの練習を。基本演練でも「軸の意識」に繋がる体捌き・足捌きを伝えましたが、当身に関しても同様に。プラス手を何処に持っていくかの上半身の使い方も加えました。組み合わせ毎にアドバイスを付け加えていきますが、先日終えた面談でも本人達に伝えた「20年後の参与道院長候補」の小5緑帯のE君・H君の同級生コンビには、上半身の使い方によって下半身をより使いやすく成る事も伝えます。意欲的な人には、その分高いレベルの課題が巡って来て結果大変な想いをする訳ですが、そこにチャレンジする気持ちを持てる人達を多く育てたいものです。

自由練習では、3回に分けて相手や内容を変え、「新しい科目表を予習復習に使うつもりで」をテーマに「リアル自由練習」を。それぞれの組み合わせでやる事を決めて貰いましたが、やはり「考えてないなぁ」と言う人は、時間を有効に使う事が出来ません。その都度そのグループを呼び寄せ、「今は、何をする時間なの?」と低いトーンで問い、その後何を意識するかを伝えてまた戻すと言う事を繰り返します。

3回に時間を分けて相手と内容を変えた事で、上位の人達も自分達の科目を進める事も出来ましたし、今日は副道院長のNさんも参座して下さいましたので、技術レベルもそうですが、相手に必要な内容を考えながら進められました。逆に、自分で考えられない人には、やる事を指定して進め、その際に「次はどう考えて進めるのか」も考えさせるようにしましたが、それを意識出来る人も居れば、そうでない人も居ます。自分で高められる人には、より高い所を目指して貰い、そうでない人も共に励める様な修練。なかなか簡単では無いですが、そこを目指して修行の空間を皆で構築していきたいと思います。

4月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暑いくらいの陽気の中、鍛錬に励みます。

いつの間にか4月に成り、新年度が始まりました。1日1日全ての事柄が変化していきますが、あまりその事に気を留める事も気付く事もありません。「変わりたい」と願っていなくてもどうせ変化してしまうのなら、せめて自分の意識と行動で「より良い変化」をしたいものです。

今日の午前中に、夏の「強化合宿2023」に向けて宿泊施設の抽選に出向きました。コロナ禍が明ける今年度は、以前の様に10団体以上が押し寄せて倍率の高い抽選に成るだろうと緊張感をもって臨んだのですが、目の前に広がったのは誰一人いない受付前のスペース。昨年に引き続き、無抽選で土日での宿泊を予約出来ました。予約が出来た事自体は実に喜ばしい事なのですが、3年間の「自粛」によって失われたものの大きさを改めて感じました。特に、各スポーツ団体の運営は恐らく大半が指導役の方や保護者の方の「ボランティア活動」によって成り立っているのでしょうから、「お金に成らない」活動に対しての意欲や価値感がここまで低くなってしまうものかと、今後更に長引くであろう社会的な損失に、大いに心が痛みました。

今日も欠席者や遅れての参座の方が多くいましたが、それでも在籍して修行に励んでくれるだけでも有難い事です。少しでも、それぞれの人がその甲斐や意義を感じられる様な関わりをしたいものです。

今日は、基本演練で最近力を入れている移動稽古を。ひとつひとつの突き蹴りや体捌き・足捌きのレベルを挙げないで移動稽古をしても功は薄いでしょうが、やらないよりはやりながら全体的に高めて行くかと取り組んでいます。他の事でも同じですが、説明や手本をしっかり観て聴いてをしていない人は、意識する部分が全くぼやけた状態で反復していますが、それでも繰り返す中で何かを掴んでくれたらと思います。

自由練習では、全員で「衝立守法」の練習を。最初に動きや意識や形を一人で練習しましたが、相対ありきの柔法の守法を一人で練習するのも妙な話で。全員「なんじゃこりゃ?」みたいな雰囲気でしたが、この後の時間の為に段取りしておきます。その後小学3年生になった白帯のA君の面談を行い、中1茶帯のH君に小6白帯のA君・小5緑帯のR君に「小手抜」と「片手寄抜」を教えて貰い、小6緑帯のY君に同じく6年緑帯のA君・Y君に「突抜」を教えて貰う時間にしました。「説明を聞かない」A君・Y君に「突抜」を教えるのは大変だろうと事前に「衝立守法」をやったのですが、なかなかに苦戦していました。

それらの姿も見つつ、小3白帯のA君の面談を。こちらも「話を聞けない」A君に、少林寺拳法に対する意欲やその他あれこれを質問しますが、事前に聞いて居た「名前と使用している文字の由来」を、珍しく科目表にメモしてくれていましたので、少しずつ適切な行動を出来るだけの変化をしているのかも知れません。入門して1年が経過しましたが、少年八級受験に必要な動きを全く覚えようとしていませんので、7月の受験に向けて準備しようと伝えました。面談を終えた後には、「今日夜に肉を食べに行く」と自分から話しに来てくれたりと、面談をしたからこそであろう行動も見えましたので、「より良い変化」の為に効果的な刺激を与えたいものです。

自由練習後半は、移動稽古の内容に照らした条件設定での「運用法」を。基本の内容を上手く応用出来ている人も居れば、ただ動いている人も。それでも、「運用法」は皆のお気に入りの練習です。逆に、ちょっとビビりが強くて攻撃に対して顔を背けがちな小6白帯のA君には、「攻撃が届かないのは、判るだろ?届かない攻撃にそれだけ顔を背けてて、反撃が出来るか?」と言うと、動き方が少し変わりました。2週間前の「対抗戦」を経て、A君の「逃げ癖」にも少し変化が生まれた様に思います。

それぞれの人にとって、有益な変化を誘う様な修練に成っているか。なかなかに難しい課題ですが、常に模索していきたいと思いながら、締めの気合い出しと作務を終えて帰路に着きました。

3月25日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。昨夜からの雨がしとしと降る中、鍛錬に励みます。

今日は、泉田から選出されている刈谷市議会議員さんの報告会を開催したいとの事で、1月ぐらいに場所の提供を打診されていた日。丁度今年度1度も行えなかった泉田会館の清掃をしようと考えていましたので、雨の中いそいそと備品を運び込みます。泉田会館は2階に在り、階段を上るのが辛くて地区の団体さん達が利用に難儀されていたのですが、丸3年間のコロナ禍の影響もあり、来年度の泉田会館の登録団体が刈谷北道院のみとなったそうです。それもあってか、毎月の日曜朝の清掃の割り振りが、全て刈谷北道院と成っていたのですが、公民館長さんから「少林寺さんはいつも清掃して下さってますから、それで替えて貰って良いですよ」と言って頂けました。「修行の一環」として、年に3回くらいは窓ガラスの拭き掃除やトイレ掃除もしようと思いますので、今日はその良い予行演習と成りそうです。

今日は夜に、安城の道院に御邪魔して小6茶帯のH君の少年一級の審査をして頂く予定です。中学生になってからの准拳士初段受験を見据えている彼を、小学生のうちにどれだけ昇級させようか若干悩みましたが、一級までは小学生で合格しておいて、一般と小学生の科目の差を埋めつつ中学校生活にも慣れて来たであろう1年後の3月ぐらいに、充分に習熟度を挙げた上での受験を予定しています。

また来年度からは地区での合同試験も復活させたいと考えていますので、土曜日の夜に受験者の引率をするのも今日が最後かも知れません。H君の相手は私自身が務めないといけませんので、足を引っ張らない様にしたいところです(笑)。

学科・法話では「剛柔一体」のページを読み、法経演練を暫し挟んで鎮魂行を。休憩を10分ほど取って、泉田会館の清掃に入りました。今回は新しいアイテムとして、昨年の市民館の大掃除の時に地区の役員さんが私物で持参された窓の水切り用のワイパーを、同じお店で購入して持参。Nさん・H君でトイレ掃除、小5トリオのA君・Y君・A君で窓拭き、A君・A君で掃除機掛けとモップ掛けをして貰い、私が窓の水切りを行いました。戦力に成りそうな3人が欠席していた割りに、皆が精力的に動いてくれたお陰で、45分程で完了。来年度もワイパーをもう一つ買い足して3回ぐらいは行いたいですね。

自由練習の時間も残り30分と成ってしまいましたので、NさんとH君は昇級試験の確認に入り、残る5人で「龍王拳第一系・単演」を号令ごとに区切って確認しながら進めました。火曜日の修練時に、小5緑帯のY君が「学校でのレク発表で少林寺拳法をやりたいんですが、何をしたら良いですか?」と聞きに来てくれましたので、3つほど見繕い、練習しました。その時は動きの丁寧さよりも、発表する時のコメントに重点を置いて練習したのですが、今日Y君が「みんなが凄い!と言ってくれました」と喜んでいました。発表の内容には「龍王拳第一系・単演」を入れていましたので、Y君は「僕の得意なやつだ!」とやる気満々でしたが、実は動きの順番を覚えただけで、姿勢や拳の向き高さ等の細かい部分は全く意識出来ていない人がほとんどです。順番を覚えるまでにも至らない小2白帯のA君が、順番を覚えられるまで繰り返しますが、その間他の人も同じ部分を何回も指摘されています。

新年度から科目表が改訂されるに当たり、高学年率が高い事もあり、それぞれの意識がどの程度か確認する意味も含めて、保護者の方に「希望者のみの購入としますので、本人と相談して購入するか決めて下さい」と連絡しました。今日が今年度最終土曜日ですので、それぞれの意識・意欲と購入するかどうかを確認しましたが、不思議なもので自分で進み具合や習熟度を意識出来る人ほど「買います」と言い、その意識の低い人ほど「無くても大丈夫です」、「どうせ家で練習しないから要りません」と言いに来ました。「もっと真剣に考えろ。自分のレベルを挙げたいと、本気で思ってるか?」と説教がてら、結局は全員購入する事に成りましたが、当たり前と言えば当たり前ですが、「出来る人」と「出来ない人」の格差は自分で創っているのだなと言う他人がどうしようもない現実に、若干寒気がしました。

何度繰り返しても、自分の「意識する部分」を意識出来ずにただ繰り返すだけの人も多いですが、それでも時折り「出来る」瞬間を見せてくれる人も居ます。後ろで高いレベルで動きを確認しているNさんとH君の姿を観ながら、そんな時間をより多くの人と創り出す為に行動するだけだなと改めて認識し、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

3月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや寒さも感じさせる雨上がりの3月に鍛錬に励みます。

今日は久々に「対抗戦」と言う練習をやってみようと、先月ぐらいから予定していました。と言って運用法を団体戦で行うだけなのですが、普段あまり勝敗や優劣を決めない少林寺拳法においては、肉体的にだけではなく精神的にもキツい様で、やるとその都度2~3人悔しくて泣く人が出て来ます。「その悔しさを乗り越えて強く成れ~!」的に何度かやりましたが、恐らく前回は現在高校1年生の副道院長のNさんの長男R君と同級生のI君が、小学校4年生ぐらいの時。もう6年程前に成りますか。その頃は、常にI君が負け役になってしまうメンバー構成でしたので、徐々にやらなくなりましたが、今のメンバーで少し刺激を与えてみようと画策します。

因みに、Nさんは今日はお休みして、長女のRちゃんの大学入学準備に協力されていました。Nさんと奥さんが出会った名古屋の頭の良い大学に見事に合格したRちゃん。さつま芋好きのRちゃんに、「合格祝い」としてスーパーに有る各お菓子メーカーの芋けんぴを見繕ってプレゼントしましたが、喜んでくれたそうです(笑)。コンビで准拳士初段に合格したМちゃんも、お母さんの実家の在る神戸に住んで、関西の大学に通う事を目指しているそうですので、無事に合格してくれると良いですね。

今日の作務を始める時に、新調した道衣に袖を通し黒帯を締めたのですが、帯を1サイズ短い物で注文していた事に気付きました。決して安くはなく、5年に一度ぐらいしか買わない帯のサイズを間違えるとはショックで震えてしまいましたが、そのまま締めて作務に入りました。学科・法話の時間でも、「ショックだわ~!」と皆に伝え、「まだ言ってんですか」と言われてしまいましたが、「僕がサイズ確認を怠らなければ、この黒帯はもっと喜ばれながら締めて貰えたはずなのにな。申し訳無いから、この短い帯を締め続けるぞ」と宣言しました。皆、若干不思議そうな顔をしていましたが、「失敗は誰にでもあるから、そこで諦めない様に。同じ失敗を繰り返さないように気を付けつつ、失敗しても『何とか成るさ』と言う気持ちを持って、何とかしようと取り組んでみる様に」と伝えると、そこそこ納得してくれていた様です。

キックミットを使用しての当身の後に鎮魂行を済ませ、休憩後の自由練習序盤は小3黄帯のA君の面談をしつつ、他の人には相手を代えながら自分達でやる事を決める「リアル自由練習」をして貰いました。面談をしながらその様子も見ていましたが、作務を終えた後に自分達で練習をする人が出て来たのと同様に、自主的に動ける人が増えて来ました。

運用法の作法と注意点の確認をして2度ほど行ってから、あみだくじで対戦相手を決めての「対抗戦」を。ヘッドガードもボディプロテクターも、紅白に分けて行いました。勝敗や優劣が決まるとなると、途端に皆の緊張感が増します。普段のその緊張感の無い状態での動きとはやはり勝手が違うものですし、また普段やっている事以上の動きが出来るものでもない様で。ほとんどの人が「あれ?当たらない!」と基本技術の習熟の必要性を感じ取った様です。

時間を10分程オーバーしてしまいましたが、「対抗戦」も2回行えました。今回泣いた人は2人だけでしたし、あまり殺伐とした雰囲気にも成らず、最年少の小2白帯のA君が1度買った事への驚きや見直す様な意識もあり、またその後2回負けて泣いているA君を慰め励ます先輩も居たりと、なかなか良い活用の仕方を皆がしてくれました。「あんまり何回もやると雰囲気が悪くなるから、2ヶ月に1回ぐらいかな」と伝えると、皆の目に「次はもっとしっかり動くぞ!」と言ったやる気も感じられましたので、良い雰囲気で締めくくれるなと、締めの気合い出しを終えて修練を切り上げました。

3月11日(土)の修練。

本日は専有道場からのスタート。暑さを感じる程の陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は体調不良で休む人や、専有道場に来られない人が多数。それでもこの場に来てくれる人との間で、有意義な時間を創り出そうと心掛けます。作務・鎮魂行を終えて、暫しの法話を。12年前に起きた地震により。多数の方が命を落とした事を伝え、今生きていられる事への感謝と、その命を自分だけの為ではなく、周囲の人にとっても有益な生き方ンの為に使う事を説きました。

その後の「あ・うん」を活用しての学科・法話では、開祖語録のページを回し読みします。ちょうどその内容が法話の時に話した内容と沿っていて、「生きる事を、簡単に諦めない事」、「自分の命であっても、自分だけの命では無い事」を伝えました。それぞれの人によって聞き方が違いますが、それぞれに何かしらが残ってくれている問ですね。その後に僅かな時間ながら小学生用のページを開き、全員にそのページから何を感じるかを聞きました。自分なりに深く考察する人も居れば、「模範解答」を言葉にすれば良いだろうと安易に答えを用意する人も居ます。それぞれの取り組み方は有りますが、少しでも良い方向に向かえる様な行いを積み重ねていきたいものです。

場を変えて、易筋行を。デジカメの充電を忘れていて電池が切れたので、家まで寄り道して充電器を持参してから市民館に行ったのですが、小4緑帯のE君が前に立ち準備運動をしていました。意識の高いE君は率先して行動しようとしてくれますので、良い成長を出来る様にあれこれ課題にチャレンジして貰おうと思います。今日は準備運動の後に、「天地拳第一系・単演」の練習の指揮を取って貰いました。言葉で伝える事が得意では無いE君は、何度か言葉と動きが止まりますが、やり続けてくれました。また、その姿を他の人達がどう見ているか。他の人の頑張っている様子から、自分に対しての良い刺激を掴み取れる様な人達が集まる場であって欲しいものです。

その後、体捌き・足捌きの習熟を相対で行い、グループ単位で相対演練を行いながら2名ほど面談を。小5緑帯のA君とY君の面談を行いましたが、それぞれに課題は多くあります。その事に対してどう考えているか。どう取り組むか聞いてみましたが、やや自覚が足りない様子。今後どう取り組むか、またその取り組みを自分の人生にどう活かすかについて話ました。ピンと来ていない感じでしたが、今後に期待ですね。

その間、相対演練を進めている人達を横目で確認しますが、相手とコミュニケーションを取ってレベルアップを図る組も有れば、ただ時間だけを過ごす組も有ります。1回それぞれのグループでの成果発表をして貰い、アドバイスを幾つか伝えて再度同じ組み合わせで習熟に励んで貰いましたが、少し雰囲気が変わった気もしました。その後、締めの気合い出しでは、気合いを出す事を意識出来合くなる小2白帯のA君に、「出せる様になるまで何度でも繰り返そうか」と伝えると、更に全員の気合いが増しました。簡単には成長出来ないとしても、仲間と協力して精進し続けられる空間で在りたいものです。

3月4日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや暖かくなり、春を感じさせる気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、1月末の昇級試験で合格した人達に、合格証書と帯を贈呈する日。また昨年度からの2年間、泉田子供会の役員を務めて下さっていた方から、来年度の役員さんへの引継ぎをして頂く日でもあります。それぞれに必要な備品も用意して、それぞれの時間に備えます。

作務やウォーミングアップの時間もボチボチ進めて行きますが、どんな行いにおいても、自分が何をしようとしているのか「意識して」取り組んでいる人とそうでない人とでは、その室には大きな違いが出て来ます。それは基本演練でも同様で、何も意識せずただ号令に合わせて動いている人が、自分のレベルを挙げられる訳も無いでしょう。「運動」としては無意味ではないので、それはそれとして浄化するべきなのでしょうが、「人生に通じる修行」としては常に「考えて行動」して欲しいものです。

何人か、顔の前に手が来ると、目をつぶったり顔を逸らしてしまう人がいますので、ひとつ練習方法を考えて試してみました。間合いを空けて順突・逆突を繰り返し、それを運歩を使わず体捌きと足捌きだけで避ける。次の段階では、それに受けを付ける、と言うシンプルなものですが、左右や裏表や布陣の違いに内受・外受の2種類のバリエーションを付けると、かなりの回数を反復する事に成り、「身体を練る」と言う点でも実に良い練習方法です。ただ、その説明をしている時でも、当人達は他所見をしていて趣旨を理解せずにただ動くだけに成っています。「ちゃんと説明を聞いて手本を観ている人は、そもそもビビったりしないわな」とは思いますが、もう少し課題を抱えている本人達の自覚を促したいものです。

15時前に役員さん達がいらっしゃり、「30分後に御挨拶します」との話でしたので、そこに合わせて修練内容を変えます。また合格証書授与の対象の4人のうち、少年六級に合格したR君は、3月から中学受験に備えて土曜日に学習塾に通うとの事で、火曜日のみ参座と成ります。本人が「1日だけでも他の人より進み方が遅くなっても続けたい」と言ってくれたとの事で、私自身もしっかり支えたいと思いますが、今日が学習塾の初日で今日だけ15時に終わりそれから参座するとの話でしたが、役員さん達もR君もなかなかホールに姿を現しません。予定変更を繰り返して、相対演練の時間を取り、それぞれの組み合わせでの習熟に努めます。

R君の到着後に、役員さん達がいらっしゃいました。昨年度1年だけの予定が、担い手が少なくなっている世相を受け、急遽2年連続と成りながらしっかりと役割りを果たされていました。少林寺拳法の体験会に関する告知も、しっかりこなして下さり感謝・感謝です。新しい役員さんに交代されても、お互いに協力し合える良い関係を築いていきたいものです。

少年五級に合格したY君が休みましたが、予定通り合格証書の授与と緑帯の贈呈を。今回六級に合格したR君とH君は、お互い声を掛け合いながら、集中力を高めてしっかり進歩してくれました。元々は、あまり仲が良くなかった感じの、同じ学校の同学年の2人ですが、今回の事をきっかけに切磋琢磨し合える仲間に成ってくれたら嬉しいですね。また少年五級に合格したA君も、技術レベルや話の聞き方等心許ない面が多々ありますが、それでも2年半前の体験時期に、ホール後方のカーテンに隠れていたひ弱さを考えると、少しずつでも逞しくなって来てくれている様です。どの人もそうですが、20年後・30年後の人生に易有る修行にして貰いたいものです。

合格賞授与が終わった時点で16時過ぎと成りましたので、更に予定変更をして拳サポーターとすね当てを着けての運用法を。前半の体捌き・足捌きの練習の応用として、上段突・中段突・中段蹴に対しての受け・反撃を繰り返します。途中、ムキになって反撃を続ける小2白帯のA君にガッツリ説教をしつつ、技術的アドバイスを数回挟んで内容を進歩させていきます。この内容が、どれだけの人の今後の人生に役立つかは判りませんが、何か残ってくれるだろうと期待して工夫し続けるだけですね。それなりの手応えも感じつつ帰路に着きました。

2月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい風は吹くものの、暖かな日差しの有り難さを感じながら、鍛錬に励みます。

今日は修練前の作務の時間に、同じ小教区内の道院長が1人いらっしゃいました。現在私が西三河第3小教区の小教区長を務めているのですが、今年度1年間道院を休院されていた先生から、廃院届への署名捺印を御願いされての会談です。3年間のコロナ禍でなかなか御会いする事も出来なかった先輩道院長ですが、体調や道院の状態を考慮されての決断でした。ただ、御話を伺っていると、体調が回復したらもしかしたら新設講習を受け直して自宅の近くで開設するかもとの言葉もあり、ホッとされたからなのか明るい雰囲気で今後の展望も口にされていましたので、こちらも何かやる気を頂けた様な気持ちに成りました。

今日もお休みや遅れての参座の人が多い中、「自分で意識する」と言う事をテーマにあれやこれや基本演練で試してみました。単純に上段突・中段突・蹴上を逆と順で繰り返し、それを相対で組み合わせて行ったのですが、相対で組み合わせてみると途端にドタバタに成ってしまう人も居ます。また、時折り「どっちがやりやすいと思う?」と問いかけてみたり、「何故、そう思うの?」と理由を前に立って説明して貰う時間を取りましたが、自分の考えを言葉で説明する訓練としては、なかなか良い時間だなと感じました。

現在、刈谷北道院の唯一の女性拳士である小5緑帯のWちゃんが、学習塾に通うと言う事で今月いっぱいで休眠する事に成りました。約2年間女の子1人の状態でよく頑張ってくれたと思いますし、御家族も送迎や行事にも協力的に関わって下さっていたので実に残念ですが、Wちゃんにも「しっかり勉強して成績を上げて、中学生に成ったらいつでも復帰して」と話しました。今日は部活動の大会明けに、学科・法話の前に最後の挨拶の為に顔を出してくれましたので、「修行の心得」について話した後に、Wちゃんに挨拶をして貰いました。先日休眠の件を聞いた時は、モジモジして言葉を発せませんでしたので少し心配でしたが、若干マスクの下で涙ぐむ様な瞬間はあったものの、皆への御礼をしっかりした言葉で述べてくれました。

そんなこんなもあり、今日は「Wちゃんデー」に。鎮魂行の主座も、「最後だからやっときなよ」と急遽指名して務めて貰いました。暫しの休憩の後の自由練習も、「Wちゃんのやりたい事やるか」とテーマを振ります。直ぐには出て来なかったので、まずはキックミットを使用しての当身で廻し蹴りの力を伝える角度と感覚の実感の時間を取りました。その後は、2列を作って全ての人がWちゃんと相対演練の機会を得られる様に動き、それぞれの組み合わせで法形を指定して習熟を進めます。小6茶帯のH君がWちゃんと組んだ時などは、「逆小手やるか」と投げ技好きだったWちゃんにやって貰いましたが、嬉しそうに取り組んで「お姉ちゃんを投げたい¥」と笑顔で語っていました。

副道院長のNさんとの時間もギリギリで取る事が出来、そろそろ作務に移ろうかとも思いましたが、小3黄帯のA君にそそのかされて何度か「鬼ごっこ」をやりたそうな素振りも見せていましたので、最後の5分は全員で多少負荷を掛けた鬼ごっこを。Wちゃんも最後まで笑顔で過ごしてくれました。締めの気合い出し・作務を経て、御礼のお菓子を配っているWちゃんと挨拶にみえたお母さんにこちらからも御礼を伝え、「やりたくなったら、いつでも顔を出して下さい」と伝えました。在籍中はもちろん、休眠した後でも関わりたくなる様な空間を創っていかないといけませんし、そんな空間を少しでも長く維持して行かないといけませんね。

2月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。今にも雨が降り出しそうな曇り空の下、鍛錬に励みます。

今日も、欠席者多数。スタートの集まりも少なく、そんな時は大抵「普段と少し違う事」で、少しでも新鮮さを出そうとしますが、まあ結局は普段の積み重ねがあってこそ意味を成すのでしょうね。今日は1人ずつ前に立って準備運動の号令を掛けて貰い、その後に私が内容に沿った動きを足すと言う流れにしました。小2白帯のA君は、基本的に話を聞かない・覚えられない・自分で考えられない上に、初めてやる事に苦痛を感じて固まってしまう人なので、こんな時は大抵顔をゆがめて立ち尽くすだけなのですが、「今日は、どの程度までやれるかな」と待ちますが、やはり本人が「やろう!」と思ってない内は、然程成長出来るものでもない様です。「今度体育の授業が有ったら、前で号令を掛けてる人がどんな言葉で伝えてるか、自分が号令を掛けるつもりで聞いてみ」と伝えました。果たして、やってくれるでしょうか。

思いの外準備運動で時間が過ぎましたので、基本演練はシンプルな内容に。開足中段構の状態から上段逆突・中段逆突を行い、それを相対で組み合わせてみました。シンプルな動きでも細かい部分を意識して行うのも簡単ではないでしょう。それを相手を目の前にして行うと更に難易度は挙がり、上の方の小学生でも「リズムに乗って反復するだけ」に成りがちです。「相手と正中線を合わせて、相手の動きに適切に反応する」と言うレベルまで、粘り強く取り組んでいきたいものです。

今日の修練では、「あ・うん」と連盟の会報を活用しようとグループLINEで保護者の皆さんに持参させて頂ける様、御願いしておきました。普段専有道場に参座しない人は、恐らく会報を受け取るだけで読みはしないだろうと思いますし、月1回の道院修練で回し読みするだけでは活用度が低いなとも思い、更に1日上手く使いたいと思っての事ですが、学科・法話の時間では連盟の会報を使用。あれこれページをザッピングし、中学校の武道必修化の事を話題にしたりしますが、結局は回し読みは定番の開祖語録のページに。もう少し何か工夫をしたいものです。

学科・法話後に少し基本演練を続けて補足を加え、鎮魂行後の自由練習では会報の技術面のページを皆で体験する時間としました。技術のページは一般向けの科目や内容に成っていますが、少しでも技術的な進歩や意欲を触発する為にも、怪我や事故にも気を付けつつ、月1回ぐらいはやっておこうと思います。

連盟の会報の冬号には、「伏虎倒各種」が載っていました。ですので、ホワイトボードを使用して「てこの原理」や「一本拳」や「丁字」の作り方や意識を説明してからスタート。座布団を数枚用意して、掛け方を説明して全員に掛けられてもらってから反復に入ります。当然、いつも通り説明を聞いていない人は手の持ち方すら上手く出来ませんし、出来ている人でも身体の向きや足を置く場所・肘の角度等細かい部分はすぐには解りません。山をぐるぐる回り、手助けを加えながら進めて行くと、圧法併用の要素もある為、皆上手く転がします。

急所の痛みに慣れていないので、私が掛けた瞬間に涙目になっている人もいましたが、皆総じてノリノリです。普段、「基本の積み重ね」として同じ動きを繰り返していますが、時折りその努力が結実した現象を味わっておかないとやってられないでしょうね。その中にも姿勢や重心の位置、身体の向き等、基本で伝えている事が入っている事も伝えて、上手に技術的進歩への意欲を引き出しておきたいものです。

2月11日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。2月にしては珍しい暖かさに恵まれた中、鍛錬に励みます。

今日は副道院長のNさんが、長女のRちゃんの大学受験が終わるまでの参座を控える為に欠席。移動の車の手配が難しければ、道院修練を延期するか中止するかも視野に入れていましたが、普段土曜日の午前中にテニスを習っていて、なかなか専有道場に来られない小5白帯のA君が参座出来る事もあり、保護者の方の送迎への協力も得られたので、そのまま今日行いました。

皆の集まりも良く、作務の進み具合も良いのですが、何か全体的に浮ついた意識の散漫さが伺えます。「何かやる事が無いか、自分で探そうか」と常に伝えていますが、やはり何もせずに動きを止めてしまう人や、おしゃべりに夢中になる人も居ます。そんな中でも、「自分から動こう」と意識して動いているのが、小6茶帯のHと小4緑帯のE君。頼もしくも有りますが、彼らが動けている事に虚しさを感じない様に、気を付けなければいけないなとも思います。

今日は、鎮魂行や学科・法話の時間の撮影係を、「やりたい!」と志願した小3黄帯のA君に御願いしました。普段集中力も意欲も無いA君ですが、「自分から言い出したのだからやらせてみよう」と任せると、鎮魂行の最中に皆の周りを高速で走り回って写真を撮ります。その音が邪魔に成るほどでしたが、撮った写真のアングルはなかなか良いものが多かったのは意外でした。その後、デジカメを手放した瞬間から指をいじくって遊び始めるのですが、何かきっかけがあれば良い方向に向くかなとも期待させる様子でした。

場を変えて、易筋行を。今日は先週やろうとしてやれなかった「理法の探求」の時間を取りました。「逆小手」と「送小手」の2種類の投げ方のポイントだけを抜き出した動きを、掛けられ役も協力して行います。ただ、そもそも原理だけでも簡単ではない動きを、そのポイントの説明を集中して聞けない人が実に多いですね。そこを前提にして進めないと、着実な進歩に向けた第一歩すら歩めないと言う事でしょう。それでも繰り返している内に進歩していく人も居ますし、それまで行っていた「逆小手」や「送小手」が新化した人も居ます。そこを目指して、粘り強く取り組むだけですね。

この原理の練習の最中に、ホワイトボードに書いて説明したのが、「自分が全力で取り組めば、良い結果が約束されていると思うのは、ちょっとした勘違い」と言う事です。「まずは、自分を進歩・成長させる為に、全力で一生懸命取り組むのは当たり前で、それすら出来ない人は話に成らない。ただ、一生懸命取り組めばそのまま良い結果に成るのではなく、良い結果に繋がる行いをやらなければ、良い結果は出ない」。特に柔法は、相手を無視して一生懸命に動いても「型」が成り立ちませんし、それは人間関係や社会生活でも同じ事でしょう。そんな悦明をしていると、ちょっと理解出来る様になっているであろう人達は、「面倒くさそうだなぁ」と言う空気を出していましたが、何か将来的にプラスに成ってくれると良いですね。

16時過ぎに、発明クラブ明けの小2白帯のA君が到着。「理法の探求」はA君にはハードルが高いので、逆にA君が休む日や遅れて参座する日を選んだのですが、普段説明をほとんど聞いていないA君も、「人を殴る」・「人を投げる」と言う格闘的な行いへの意欲は非常に高いものがあります。一歩間違えれば金剛禅の人造りと真逆になってしまいますが、その瞬間だけは意欲的に楽し気に取り組みます。専有道場での学科・法話の時間にも話した事ですが、「集中力の有る人は、一生懸命やれる。それと好きな事に対しては、誰でも意欲的に取り組める。だったら、目の前の行いが好きじゃなくても、興味と関心を持てば意欲的に取り組めるでしょ」と話しましたが、A君にもそんな「知恵」を身に付けて欲しいと思いましたし、投げ技の練習やキックミットを使用しての当身が楽しかったのか、作務の時間のA君はいつもと違って、自分からやる事を探していました。