最新の記事
Shorinji Kempo

10月15日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。10月とは思えない陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は、先月末に予定していたものを順延した小5緑帯のY君の少年四級と小4白帯のE君の少年六級受験の日。半月以上延期した分、2人共しっかりレベルを挙げてくれましたので、若干の余裕を持ちつつ、試験用の習熟を図りながらそれ以外の事も何かと組み込もうと画策します。

明日の午前中に市民館のホールで、町内の防災訓練の第2弾が開催予定で、地区の役員さんが看板の準備でホールで作業をしてらっしゃいました。「ちょっと端っこ使わせて貰って良いですか?」と仰いますので、「どうぞどうぞ、全然問題無いです」と答えて作務に入ると、続々と現れて挨拶をして掃除機を掛け始める小学生達の姿を観て、「偉いねぇ」と驚かれていました。普段から出来ていないといけない事ですが、地域の方々がいらっしゃる時に「より良い自分」を表現出来る事も大事な事でしょう。修練前や学科・法話の時間で、「どうせ身に付けた力なら、他の人に喜ばれる行動が出来るか様にしたいよね」と伝えました。

今日は小4黄帯のR君が、お祖母ちゃんの古希祝いの集まりで休んだ為、学科・法話の時間の読本の回し読みでは「命について」のページを。「あなた達が今ここに活きていられるのは、1000人以上の先祖が一生懸命生きてくれたから。あなた達の命は、実はあなた達だけのものではない。どれだけ辛い状況に身を置いていても、自分でその命を絶つ事は、やはり良くない事だよねぇ」と説きました。余裕の有る状況でなら、誰しもが理解出来るは無し。彼らが辛い状況に置かれた時に、少しでも踏ん張る強さに繋がる様な響き方をして欲しいものです。

法形演練でも試験科目を中心に。鎮魂行後の自由練習でも、組み合わせを変えてY君・E君の習熟を中心に、次の受意見予定の人達の強化にも努めます。8月入門の小5A君が「小手抜」の覚えがイマイチだったので、まだ動きをうろ覚えの小3黄帯のA君も含めて「龍王拳第一系・単演」の5までを反復させてから、「小手抜」に戻りました。間合いや身体の向き、相対でのタイミング等まだまだ課題は多いものの、小5のA君の方が上手くなってしまうぐらいの取り組みを見せてくれました。

自由練習後半では、少年四級を受験するY君は小6茶帯のH君のリードに助けられ、充実した時間の使い方をしていました。少年六級を受験するE君には、自分で課題を練習すると共に、他の白帯組に何をやるかを伝えて、まとまって同じ内容をやる様にして貰いました。次に少年五級受験をするであろう小5緑帯のWちゃんとA君の充実度が、あまり挙がって来ないのがねっくですが、時折り冷た~い空気で指摘しながらアドバイスをして行くと、それぞれに光る部分を何度か見せてくれました。

夏を思わせる気温でクーラーを点けようか思案した室内も、汗ばみながら身体動かしていると、陽射しの伸び方が季節の変化を知らせるものでした。土曜日の午後にこの長い時間を費やして修行に励んでくれているのですから。少しでも意義の有るものを掴んで帰って貰える空間にしなければとの想いを強くして、締めの気合い出し終え、帰路に着きました。

10月8日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。グッと寒さの増した秋のお昼に皆が集まります。

今日は、達磨祭を挙行しました。副道院長のNさんも休日出勤があったりと、半数が欠席の予定。専有道場からの移動も、若干支障が出そうな状況でしたが、「諦めない・挫けない」達磨の遺徳を偲ぶ機会を、今年はそのままやってみようと、司会進行を小6茶帯のH君・撮影係を小5緑帯のA君に御願いして実施しました。

今回は1ヶ月ほど前から、読本の達磨に関わるページを皆で読み込んでいたからか、導師法話も随分すっきりとまとめる事が出来たので、最後の締めを「諦めない挫けない強さを目指して修行した経験を、今後の人生に活かして欲しい」と、皆に対するメッセージに繋げる事が出来ました。それぞれに、この話をどう聞いて、どう行動に移してくれるでしょうか。

場を変えて、易筋行~に移る前に、ひとつハプニングが。今日は移動の送迎の手伝いを、緑帯のA君のお父さんと移動後スイミングに行く小4黄帯のR君のお母さんに御願いしていましたので、達磨祭終了後に小学生達を待ち合わせ場所に向かわせました。私は法衣を畳んだり片付けをしてから移動に入ったのですが、10分程走った頃にR君のお母さんから御電話が。迎えをR君のお父さんに御願いしていたのを、忘れていて今出たばかりで、もう20分程R君は一人で待っている状態との事で、私が引き返して迎えに行きました。到着すると、不安そうな道衣姿の小学生からホッとした様な笑顔が。泉田会館に向かう車中で、「いつもお父さんお母さんが色んなところに送ってくれるだろうけど、当たり前の事じゃないよねえ」、「この出来事を『辛くて大変な事があった』と思うか、『面白いハプニングがあった』と思うかで、あなたの今日の一日が変わる。それを365日繰り返すと1年が変わるし、それを30年繰り返すと、全く違う人生に成るよねぇ」と話すと、R君が笑顔で「うん」と答えていました。

場を変えて、易筋行を。明日が泉田町内のお祭りで、準備で市民館のホールに多くの備品が運び込まれている為、今日は泉田会館で。無事にお父さんにR君を届け、泉田会館に上がると、試験前のY君とE君が習熟に励んでいたり、茶帯のH君が他の人にアドバイスをして回りながら進めていたり、自分達で練習してくれていました。遅れて到着するまでの30分間、全てそうでは無かったでしょうが、その姿に頼もしさを感じました。

その後、基本演練では間合いの確認に時間を割きました。単純に合掌礼をした瞬間に近間に成っているか・その後開退をして構えて向かい合った時のその間合いを維持出来ているか、を相手を代えて確認してみましたが、数度繰り返した事でその後の相対演練でも、相手を観ずに間合いを崩して行う事が少なくなった気がします。

易筋行後半は、全員で「上受突(表)」を行った後に、先週の続きとばかりに相手を傾けて場所を入れ替わりながら投げる動きを。2回目なので上手く投げる人も居れば、苦戦する人も居ますので、上手くいかない人には後ろから動きを足してサポートする事で、投げる感覚・投げられる感覚を体感して貰いました。最終的には「両手閂投」の要領で、相手を投げる形まで進みましたが、足捌きや姿勢等、少年科目の法形にも共通する部分で丁寧に行える人も出て来ました。

残り10分の時点で、「それぞれ単演の練習、はい、始め」とだけ伝えて、何をやるかも含めて一切支持を出さずにアドバイスだけする形をとってみましたが、自分で何をやるか・どこを気を付けるかを意識しておこな人も居れば、何をやるかも決められずにウロウロして終わる人も居ます。全員を集めて、「自分でやる気に成って、自分で行動して、自分で点検する。その習慣を身に付ける為の修行をしているんだよね?」と言う話をして残り2分を行うと、何人かの人は動きが変わっていました。

それぞれにとって心地良い時間・空間では無いかも知れませんが、自分の意識でその時間・空間を楽しめる人の育つ空間にして行きたいものです。

10月1日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。秋の気配も感じつつ、まだまだ暑い日差しの中、鍛錬に励みます。

今日は、刈谷北道院の在籍小学生の通う4つの小学校の内、2校で午前中に運動会が開催される日。以前の様な大掛かりな行事が開催されなくなって久しいですが、それでも終了後の家族の団欒の時間もあり、欠席者が多数の予感。それでも、逆に運動会の無い人が参座する予定だと言う事を考えると、お休みにするのも気が引けるもので。と言う事で、若干いつもと違う内容で、技術を楽しむ時間にしようかと想定して作務を行います。

掃除機を掛けている時に参座した最初の2人は、見事に運動会の無い学校の2人。その後、続々とお休みの連絡を頂き、運動会が有りながらも、2週間後に昇級試験を控えて遅れても参座しますと御連絡頂いたE君と、発明クラブ後に終了30分前に到着する予定のA君と4人に成りそうな気配です。

まずは、小5緑帯のY君と小3黄帯のA君とで、立っている相手を傾ける・傾けた相手と場所を入れ替わる・入れ替わる時に相手を投げる、と言う段階に分け、投げの原理を練習しました。今日は部活動明けに参座する予定で疲れて寝過ごした小6茶帯のH君なら、あっさりこなしてくれそうな内容ですが、2人は想定していたよりかなり苦戦します。手足に力みが出るのはあるとして、踏み出す足が違っていたり、入れ替わる向きが違っていたりと、「何を観てたの?」聞きたくなる現象も起きます。遅れて参座したE君も、同じ様に向きを間違えたりしましたので、「手本を観る時は、観ました・聞きましたで終わるのではなく、これから自分がやるんだと思って観てね」と伝えて、何の為に今のこの時間が有るのか、意識する事の大切さを説きました。

学科・法話の時間でも、自分で意識する・自分で点検する事の大切さを説き、その意識があってこそ「自己確立」のスタートに立てると説き、その為の易筋行だと伝えました。その易筋行の時点で躓いてしまっては意味が無いですが、そこで挫けず諦めず、粘り強く取り組めてこその自己確立でしょう。

鎮魂行後の自由練習では、まずはE君の少年六級受験の科目であり、昨年9月に少年八級に合格して以降、七級を受験する為に覚えなければいけない法形を全く覚えようとしないA君の為でもある「内受突(裏)」と「上受突(表)」を。細かいポイントは、少年五級受験を視野に入れ始めたY君でもイマひとつの状態ですが、当のA君はもっとうろ覚えの状態です。今日の修練スタート時に、今後の他のヒットの受験スケジュールの予想を伝え、11月に受験しなければ3月しか空いていない事を伝え、この10月で七級を受験出来るレベルまで上げる事を伝えましたが、果たしてどうなりますか。

16時を過ぎ、発明クラブ明けのA君が到着。自己点検の感覚と言う意味では、更に手強いA君が加わり、全員で「天地拳第一系・単演」の習熟を。身体の向きや足幅やつま先の向きまで、毎回同じ事を言われても気を付けられないA君ですが、最近返事はしっかり出来る様になりましたし、話を聞く時に目線を合わせられる様に成って来ました。思えばその相手をしている面々も、集中力も無ければ技術的なセンスが有る訳でもないですが、入門当初に比べれば続けて来た分成長しています。A君に「あなたが入門して半年経ったよ。もう少し進歩していて欲しかったけど、出来る事も増えて来たね。そのスピードを挙げたいかどうかは、自分で決めて意識して」と伝え、締めの気合い出しに入りました。

久々の片手で足りる人数の参座ですが、「門信徒ゼロ」からスタートした事を考えれば、この少人数でそれぞれにとって意味の有る時間・空間に出来なければいけませんね。少人数でもテキパキと作務を済ませ、仕上げのお菓子を私が分配し、皆を見送って帰路に着きました。

9月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。秋の涼しさを感じる中、鍛錬に励みます。

台風その他の影響で、1週間前に比べて随分涼しくなりました。いよいよ冷房代の要らない「鍛錬日和」の秋が来たなと思っていましたが、ホールに入って掃除機を掛けていると、どんどん汗ばんで来ます。「こりゃ、まだクーラー無しじゃ厳しいなぁ」と思い、ウォーミングアップに入る前に「今、暑い人~!」と聞くと、ほぼ全員の手が挙がりましたので、今日も1時間分の冷房代節約で終わりました。

作務終了後に、小3黄帯のA君と暫しの「お話」を。9月が終わると、小学1年生で入門して丸2年が経つことに成るA君ですが、常に意欲と集中力が散漫な様子。「あなたって、叱られる事好きなの?」と言う質問から入り、どんな気持ちで毎回参座しているのか、自分の取り組みが周囲の人の目にどう映っていると認識しているのかを聞いてみました。いつの間にか、刈谷北道院の小学生の中で、「ナンバー3」の拳歴の立場に成っているA君。それに相応しい振舞いや取り組みをしてくれると有難いのですが、はてさて。

今日の基本演練では、シンプルに振身とそれに伴う足捌きのみを、相対で確認する時間を多めに取りました。突いたり蹴ったり、それらを組み合わせて動いたりではなく、ただ向かい合って身体と足を捌くだけ。それだけでも「簡単では無いなぁ」と思いますが、単純な動きでレベルと理解度を挙げる事によって、より複雑な動きの水準も挙げて行きたいものです。

学科・法話の時間では、開祖が何故金剛禅を開創され、少林寺拳法を創始されたかのページを回し読みしました。先般から読み込んでいる達磨に関するページと若干時系列を整理した説明が必要だったものの、何故現代日本人ん少林寺拳法の修行が必要なのかを質問し、何人かの意見を聞ける段階まで行けました。

鎮魂行後の自由練習では、3週間後の昇級試験を控えた、小4白帯のE君と小5緑帯のY君の「事前審査」を行い、その他の人達はそれぞれに課題を与えて、小6茶帯のH君に観て貰う事にしました。夏休み明けから暫く体調不良で休んでいたE君は、習熟度としては各所に不備が有る様子。何とかあと3週間で仕上げるかと思い、事前審査で伝えた課題を、他の人達と高める様に伝えて、H君に来て貰いY君の科目の点検に入ります。

4年生から土曜日のみの参座と成り、週1回の修練だけでレベルアップをしなければいけないY君ですが、こちらもいつの間にか小学生の「ナンバー2」の立場です。その他の緑帯や白帯の面々と比較すると、何だかんだ技術レベルは高くなっていますので、その他にも「先輩として」の在り方と技術に対する意識をリンクさせて伝えます。「ややこしい」部分ではありますが、そのややこしさに負けずに求めて行動出来る様な意欲を、上手に引き出したいものです。

Y君とH君に試験の先に有る技術のポイントや応用を伝えて時間を長く取りましたが、その間その他の人達は適当に遊んでいる人達がほとんど。ついさっき習熟度が低く深刻な表情をしていたE君もしっかり励んでいるとは言えない状態です。締めの前に何人かに成果を発表して貰いましたが、その内のE君は課題として伝えた「上受突(表)」を全く変えられていない状態で披露しました。なので、冷たく低いトーンで「試験が近いのに、レベルが低い状態と解ったよな。それで、この30分間でどれだけ上手くなったの?成ってなかったら、この30分間は全く無意味だよな。それで良いのか?」と説教です。それ以上に、一緒にやっていた同級生のH君と小5白帯のA君に、「試験が近いE君と一緒に練習してて、彼のレベルは全く挙がってない。あなた達は何を考えて、どんな取り組みをしていたの?」と詰めます。散々空気を冷やしておいて、最後に「つまりこれが自己確立と自他共楽の大切さでしょ。解る?」と聞くと、「はいっ!」と大きな返事が返って来ました。

締めの気合い出しも、一度やってから「今、100%の気合い出せた人?」と聞くと半数以下だったので、やり直します。やり直しでも全員で大きな気合いを出せた事を実感すると、皆の表情に張りが出ます。そんなこんなの繰り返しで、少しでも皆の意欲を引き出し、参座する甲斐の有る空間を創り出したいものです。

9月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。徐々に収まって来た残暑の中、鍛錬に励みます。

今日も若干の涼しさを感じ、今日明日の敬老会行事で様々な人達が集まっている中で、ホールの掃除機掛けをしながら冷房代の節約にチャレンジします。が、作務もあらかた終わり、私は掃除機のフィルターの手入れをし、小学生達にはウォーミングアップを始めて貰いましたが、その時間には「暑いなぁ」と感じる気温。さて、基本演練を始めようかと前に立つと、何人かは汗ばんだ顔をしていましたので、1時間のみの節約で冷房の効いた快適な空間での修練に変更です。

今日の基本演練では、「上受」を相対での接触感覚も含めて水準を挙げる事を目標に進めます。入門して1年2年経った人でも、自分の腕をどんな角度でどんな挙げ方をしているか、実は全く把握出来ていなかったりします。新入門者が誕生した時は、自分自身の基本の身体の使い方を点検する良い機会です。そんな意識で取り組めている人は、どんな環境でも自分の質を挙げる事の出来る人なんでしょうし、そんな人達に育っていって欲しいものです。

学科・法話では、来月の達磨祭に向けて読本の達磨に関するぺージを回し読みします。そんな中で、刈谷北道院を設立して以来、実はほとんど読んだ事の無かったページも発見出来ます。どんな時間・空間での行いからでも、自分を伸ばす事は出来ます。その気持ち・意識をしっかり確立しつつ、周囲と協力して物事に向き合える訓練に成っていると良いですね。

鎮魂行後の自由練習では、10月・11月の昇級審査に向けての習熟を中心に。まずは、今月の受験が10月に延びた人達の級をしっかり挙げて、そこに関連する動きで他の人達のメニューも構築します。その流れの中で、各種の技術のレベルもある程度確認出来ますし、更にポイントを伝える事も出来ますので、受験者の意識や緊張感を高める事も含めて、しっかり水準を挙げて行きたいものです。

また11月に少年五級受験を申し出て来たWちゃんの相手として、少年六級を同じ日に受験しているものの、まだ少年五級の受験を意識出来ないA君のレベルを挙げる事にも注力します。集中力がもたず、自己点検の意識も低いA君ですが、時折り良い動きも見せてくれますので、如何にこれを持続させていくかですね。

自由練習後半では、防具一式を着けての運用法を。「待ち蹴」とカウンターでの「順突」、その後の連反攻を練習してから、「内受突」からの連反攻に繋げると、関連した動きの流れが有るからか、割りと動きのレベルが高まり易かった様に思います。その後、攻撃を逆突から順突に変え、更にどちらかをランダムにと進化させて行く事で、身体の反応性も高められました。何より、防具を着けての運用法は、何故か皆が喜んで行いますので、「今日。練習に来て良かった~!」と思って帰る事が出来そうです。

防具の着脱を手早く行う事と、作務や他の市民館利用者さんへの挨拶の大切さを改めて伝えて、締めの気合い出しを行うと、やはり良いテンションの気合いが響きます。その後の作務への取り組みや表情を観ていると、なかなか良い雰囲気でしたので、やった甲斐も感じながら送迎にみえた保護者の皆さんの車を見送る事が出来ました。

9月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。まだまだ夏の暑さの残る気候の中、鍛錬に励みます。

副道院長のNさんが、最近体調不良で休まれる事が多く、今日も欠席。普段の道院修練では、Nさんの車で6人くらいの小学生を乗せて移動して下さいますし、小4黄帯のR君が土曜日の15時からスイミングの教室が有り、道院修練の時は専有道場までお母さんが迎えにみえるので、数人乗せて移動して頂いているのですが、今日はスイミングが休みと言う事で、他の保護者の方に2台の車を用意して頂く事にしました。

1年程前から、道院修練の際は参座のタイミングと送迎の協力が出来るかどうかの確認も事前にする事にしておいたので、今回も早めに協力の依頼が出来て、小6茶帯のH君のお母さんと小2白帯のA君のお父さんお母さんが、短時間に専有道場までの2往復をこなして下さいました。これを当たり前の事と思わず、またそれだけの手間を掛けて頂いただけの意味を、参座してくれた人達の成長によって生み出したいところです。

今日は専有道場でのデジカメでの撮影係を、小5緑帯のA君に御願いしていたのですが、鎮魂行の最中に、年季が入っていて作動不良が多く成ったデジカメが、やたらとピピピッと作動音が鳴り始めます。背中でその音を聞きながら文言の唱和を続けたのですが、その音に気を散らしたり、笑い始める人も居る中で、基準の位置にいた小6H君が「気を散らさずに集中しよう」と言う意識で声を出し続ける気を出していたのを感じました。また撮影係のA君もそのまま撮影係の役目を続けていたので、鎮魂行後のミニ法話で「不動心」について話そうと思い付きます。

鎮魂行後に、鳴っていたのはデジカメではなく、マンションの隣りの部屋の方のアラーム?だった事が判明しましたが、A君がその音に気を取られる事無く撮影係の役目を果たしていた事には変わりは有りませんので、A君やH君の「不動心」についての賞賛の言葉を伝えると、その後のA君は普段よりも集中して法話を聞いていました。ミニ法話では、「不動心」と共に「行動力」も求めて修行に励む様に説きました。周りの状況の変化に影響され右往左往する事の無い「不動心」と、状況の変化を鋭敏に察知し、その変化に適した対応を瞬時に判断し行動に起こす「行動力」。相反する様なこの2つが共に手に入る様な修行が出来れば、自分も周囲の人も共に幸せになれる気がしますが、果たして皆の取り組みを、そのレベルまで引き上げる事が出来るでしょうか。

場を変えて、易筋行を。4人が新たに参座してくれました。道院修練も大切にして貰いたいですが、考えてみれば部活動やその他の習い事を済ませ、更に少林寺拳法の修練に顔を出すと言うのも、なかなかに大変な話で。それだけの甲斐が有る空間を、提供しないといけませんね。

この数か月ほど、私自身の生活の乱れもあり、それ以前に作成していた個人別の修練メニューを、一切作成せずに修練を構築していました。先日久々に作ってみると、その前が半年前のものであり、一回ペースを掴み損ねると再度復活させる事の難しさを実感したものです。今日の修練メニューでは、廻蹴と足刀蹴の練習方法を伝える事に成っていましたので、皆で数回反復します。身体の向きや足の動かし方、それを手伝うパートナーの意識等、簡単にはこなせない廻蹴と足刀蹴のレベル向上の為に、皆で協力していきたいものです。

法形演練では3つにグループ分けして、反復を。今月末に予定していた昇級試験が日程調整により10月半ばに変わりましたが、その分夏休み明けに体調不良で休む日が多かった小4白帯のE君には、水準を高める良い機会です。周囲の人達の在り方も含めて、大いに活用したいですね。

なかなかの気温の高さと日差しの強さが有り、「残暑」の厳しさも感じますが、時間が経つに連れ、市民館のホールに差し込む光の角度が変わり、陽が落ちるのが早くなって来た事も感じます。その時間の経過に見合ったレベルアップをしたいものですが、そこは全く比例しないのが現実で。それでも、せめて自分の時間と体力と意識を費やすだけの価値と意義の有る空間を、皆で創り上げて行きたいもの。迎えにみえた保護者の方や、道衣姿で自転車で変える小5白帯のA君を見送りながら、その想いを強くしました。

9月3日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや収まって来た夏の暑さも感じながら、鍛錬に励みます。

市民館ホールの窓を開けると、時折り心地良い風が吹き込みます。「これは、冷房代節約が出来るぞ~!」と決意して、クーラーを作動さぜずに作務を始めますが、掃除機を掛けている内に汗が滲み出て来ます。「やっぱりクーラー無しじゃ、まだキツいか」と、残る時間でどう1時間分暑さを我慢するかにテーマを移し、皆に「残り40分、何処かでクーラーが切れるけど、その時は精神面を鍛える時間ね(笑)」と告知して、易筋行スタートです。

今日のウォーミングアップは、ひとりひとりに「やりたい事」を決めて貰い、順不同で行いました。それぞれに「やる理由」があるメニューですので、「結果、この動きに繋がる」と言う内容の動きも織り交ぜて進めます。暫く「体調不良」で休んでいた小4白帯のH君も眠そうな表情で久々に参座。手渡してくれた静岡土産の御菓子に「ん?」と思いましたが、久々の道衣姿で良い動きをしてくれる事に喜びを感じます。

今日の易筋行全般のテーマとして、ようやく「上受突(表)」を覚え始めた小3黄帯のA君のレベルアップと、未だに鈎手守法の足捌きで悩む小5緑帯のA君の為に、足捌きのみを反復する時間、昇級試験を希望している小5緑帯のY君・Wちゃんの習熟度を挙げる事を想定して行いましたが、いずれの内容も取り組んでいる本人が、自分自身で意識していないと、ただ「運動を繰り返しているだけ」に成ってしまいます。課題のある人間こそが。その意識をしっかり持っていなければいけませんが、そう成れないからこそ課題として残るのが現実なんでしょう。

学科・法話の時間でも、「本人が求めていないものは、伝えられないよ」と伝え、「自ら求め、自らやる気に成り、自ら行動する事」の大切さを説きました。読本の関連するページを回し読みした事で、その前の話がより理解しやすかった様で、目に映る意識に変化がみえる人もいました。少し易筋行を挟んだ後の鎮魂行でも、声の出し方にも違いが有りますし、読本の構え方でも自分が主座をやる意識で構えられている人もいます。それぞれのペースを重視しながらも、進歩する事は常に目指して行きたいものです。

自由練習でも、引き続き鈎手守法の足捌きを練習しますが、最も意識しなければいけないA君が、あまりピンと来ていない様子。その後組み合わせによって内容を変えて柔法の法形演練に進めましたが、A君は「え?ん?」と現実逃避して思考が停止してしまう様で。「このメニューでもダメか(泣)」と、新たな修練内容の構築の必要性を感じます。

その後、組み合わせを変えて、グループ単位でテーマを持って行いますが、発明クラブ明けで残り40分の時点で参座した小2白帯のA君は、今日は割りと意欲と集中力が有る様子。身体の向きや拳の高さを指摘されても、その都度「はい」と返事する事を自分で意識している事が伝わって来ました。8月入門の小5A君と、「後輩」との練習では「いいカッコ」をしたがる小3黄帯のA君との組み合わせで、なかなか良い雰囲気で身体を動かしていました。

他のメンバーも含めて、運動能力が高い訳ではなく、それ以上に身体感覚や自己点検能力に課題を持つ人が多いのですが、少林寺拳法に入門する人はそもそもそんなものでしょう。誰しも完璧な存在では無い事をしっかり認識して、お互い援け合って支え合える空間を構築していきたいものです。

8月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しくなった夏の終わりに鍛錬に励みます。

1週間のお盆休みを経て、今週修練を再開しましたが、思えば小学生達の夏休みももう最終週。今日は最後の行楽のチャンスなのか、体調不良だけでなく家族行事で休む方が多数。遅れて参座する予定の人も含めて久々の「片手で足りる」人数です。何か懐かしく、心地良くも感じる雰囲気の中、ホールのカーペットの掃除機掛けを、久々に大半を自分1人で行いました。仲間と共に修行に励む事も大事ですが、逆に周囲に人が居なくても、自分自身は弛まぬ努力を繰り返す。その大切さを、参座人数が数が少ない時にこそしっかり認識しておきたいものです。

スタートは小5緑帯のA君と小3黄帯のA君の3人で。火曜日にA君が「上受突(表)」を理解出来ていなかったので、そこに繋がる内容を。途中加わった小5緑帯のY君にも手本を示して貰いながら、移動稽古も交えて習熟に努めます。集中力が無く、自分の身体の状態への自己点検の感覚も低いA君がコンビは、法形の習熟度もなかなか挙がっては来ませんが、様々な練習メニューを講じてレベルアップを目指さないといけませんね。

学科・法話の時間は、同じ11月生まれの3人に「この1年の目標」を聞いてみました。「何故、そう思うのか」、「何故、それが普段出来ないのか」も聞いてみると、それぞれに面白い考え方を聞かせてくれます。少林寺拳法の技術面でもそうですが、自分で求めて自分で意味を考えないと、簡単には向上しないでしょう。如何に自分で考えられる様に、自分から求める様に導けるか。身体を動かしていない時間に、その種を蒔いておきたいところです。

鎮魂行の途中から、8月入門の小5A君が参座。決して運動能力に恵まれている訳では無いA君ですが、数学検定明けでも少しでも参座してくれるやる気こそが、素質とも言えるでしょう。

自由練習では、9月に少年四級受験を予定しているY君の為に、他の3人に攻者の動きをやって貰い、試験科目を確認する時間をとりました。週1回の参座で、法形の細かい部分は、あまり習得出来ていないY君は、その細かい部分への指摘を受け、泣きが入る寸前に。それでも「これぐらいでメゲるなよ!」と叱咤すると、何とかやり続けます。その間、相手をしている3人の中でも、動いていない時間に気を散らす人もいれば、自分以外の人の動きを観て学んでいる人もいます。その後の受身の練習でも、Y君は試験に出て来る4種類を自分で率先して行いますが、A君コンビは指示をされないと遊び始める状態。8月入門のA君は出来ない「大車輪」の練習に気持ちが引けているのが見て取れますので、出来る動きから反復を始めす。その後の「横転からの起き上がり」でもA君が一番意欲的に行っていました。

明日の泉田町内の防災訓練に向けて、地区の役員さんが終了前に準備を始めている状況で、A君コンビに「上受突(表)」をやって貰いましたが、案の定的確な動きがサッと出来る状態ではありません。「その為の練習をスタートから30分やっていたのにこの結果。自分でどう思う?」と聞くと2人共下を向いていました。「この瞬間・瞬間の修練を少しでも無駄にしない様に、自分で意識する様に」と伝えましたが、果たして次の参座時にどう変えてくれるでしょうか。微かな期待を抱きつつ、締めの気合い出しを行い、役員さんから非常食のクラッカーを頂き、帰路に着きました。

 

8月13日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。定着した「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

今日は当初、「泉田町盆踊り大会」での演武披露が予定されていた日。早々に中止が決定してしまいましたので、今日をお盆休み前の修練最終日として、終了30分前に「成果発表会」的な時間を取る事にしました。世の中は夏休み&お盆休みに入る事もあり、今日は事前に大勢の欠席を御伝え頂いていましたが、それでもそれなりの人数が参座してくれました。修練スタート前の小噺時に、小6茶帯のH君と「2年前は全員参座しても今日の人数いなかったよなぁ。4人も休んだら誰もいないよ」と皆に話していましたが、今この瞬間に鍛錬に励める事の有り難さを実感します。

基本演練から、成果発表会での団体演練の内容を踏襲。当日やった事がどの程度反映されるか判りませんが、今日16時半で早上がりする小5緑帯のY君にも一緒にやって貰い、「後輩に伝える」事の練習もして貰いました。今日は度々、「他人に伝える事を意識出来て初めて、真剣に向き合う様に成る。自分が出来れば良いやと思ってるだけの人は、それぐらいの聞き方しか出来てないよ」と話しましたが、歴代の刈谷北道院の在籍者を考えても、所属長がワガママだからか、あまり後輩との関わりが上手くありません。ここ1年での入門者は若干雰囲気も変わって来ましたので、ここは上手く伸ばして行きたいところです。

学科・法話の時間では、7月に少年二級に合格したH君への合格証書授与と、「当日の感想」等のコメントを。いつの間にか小中学生のトップに成り、体格も随分良くなったH君。小2の夏休みの時に「夏休み武道体験会」に参加してくれて以来の縁ですが、その当時に「20年近く少林寺拳法をやって来て、それまで出会った小学生の中で、最も意欲的に取り組んでくれる存在。この子こそ本物だ」と感じましたが、今のところ、変わらずしっかり進歩・成長してくれています。

自由練習の時間に入り、舞台の増設をしようと試みますが、2つの折り畳み式土台の間に、4つのカーペットが立て掛けられており、それを動かす事の困難さや、成果披露終了後の片付けの手間を考えて、舞台ではなく反対側の達磨像の前での発表に変更しました。その後、演武披露の習熟に努め、私自身もH君との演武を数回練習出来ましたが、意外に早く駐車場に人の気配が感じられ始めましたので、小学生達に伝えて保護者の皆さんを呼び込みに行って貰いました。

お父さん・お母さんの姿を観て、皆ソワソワして練習も進まなくなりますが、予想通り団体演練の号令役を任せた小3黄帯のA君一家がまだ到着しません。なのでふと思いついて早上がりする小5緑帯のY君に、「突きと蹴り、天地拳第一系を発表してみるか」と伝えると、「え?ホントに?ホントに?何をやるの?」と急に緊張し始めます(笑)。「本番が始まる前の予行演習」として保護者の方にアナウンスし、16時半に迎えにみえたお父さんも真正面に正座して観て下さいましたが、急遽決まった人前での演武にしっかり取り組んでくれたY君の姿に成長を感じますし、お父さんも喜ばしく観てくれていた様に思います。

5分遅れでA君一家が到着し、先日のバーベキューにも参加してくれた中1のお兄ちゃんにデジカメを渡して撮影係を御願いし、演武披露をスタート。少林寺拳法の説明や地域行事との関わりについて数分話しましたが、待機している小学生達の様子も確認すると、皆高まる緊張の中でもやる気をにじませている様子。が、小2白帯のA君だけは、マスクも外さず壁にもたれて虚ろな表情をし、あからさまに「目の前の課題」へのプレッシャーに負けて現実逃避をしています。実際の発表でも、力無い動きを繰り返し、号令を掛ける番が来ても、周りに援けを求める視線を送るだけの取り組みでした。「まあ、結局はこの辺りを『自分で変える』と思えるかどうかだよね」と思いつつ、先程のY君や団体演練の後に組演武を披露したA君の様に、決して精神面が強い訳では無かった人達が、それなりに人前でも行動出来る様に成ってくれた事を思えば、A君の可能性を信じて支えていくだけですね。

H君との演武も、ちょこちょこ失敗はありつつも、そこそこギャラリーにも迫力を伝えられた様な手応えを掴んで何とか終了。締めの気合い出しも、「残心をとれるまで」と4ターン程繰り返し、やってる本人達にも保護者の皆さんにも、満足感を抱いて貰えた様な雰囲気で成果発表会と修練を終了出来ました。作務をしながら保護者の皆さんを見送りましたが、今後も協力して良い修行の空間を創り出して行きたいものです。

8月6日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しくなったものの、夏の暑さを感じながら鍛錬に励みます。

今週の平日夜の修練に参座してくれた人達は、」総じて先週の「強化合宿2022」を経て、プラスの空気をまとっています。それを上手くやる気に変えて、自分のレベルを挙げられる様な取り組みをして貰いたいものですし、その意識を強められる様な導き方をしたいものです。

今日は、月1の「少林寺拳法体験会」の日であり、「夏休み武道体験会」にも参加してくれている小3女子のHちゃんも来てくれました。が、作務を終え、ウォーミングアップの踏み込みをしている最中に、お母さんがみえて「連絡が行き違いに成って、友達が遊びに来ちゃって」と、Hちゃんを呼びに来て帰りました(笑)。入門していない人が、気軽に参加出来る道院。そんな状態もなかなか構築出来ませんが、年1回、夏休みの期間だけ体験に来てくれるHちゃんは面白い存在です。

そんなHちゃんもやれて、4月入門のA君や8月入門のA君(因みにこの2人の名前が1文字違いなので、どちらかを呼ぶと逆側の人が振り返ります)のプラスに成る内容として、下受と開退を予定していましたので、そのまま続行して移動稽古も含めて基本演練の大半を費やします。途中、打払受も加えて行いますが、緑帯を締めている人でも的確に行えていませんね。やはり基本の身体の使い方を反復し高めておく事は大事と言う事でしょう。飽きが来る内容にならずに、且つしっかりレベルを挙げられる様な工夫を、常に意識したいと思います。

学科・法話の時間では、作務に関するページを皆で回し読みし、市民館での修練時の作務の順番を皆に質問して再確認しました。「自分の内面を磨く為に」掃除機も雑に掛けない様に・また他の人が役割りを果たしている時に、自分は何もせずに遊んでいる事が無い様に伝えますが、ほとんどの人がそこを納得・理解してくれている様で良かったです。後は、それを自分の意思と判断で行動に移せるかどうかですね。

鎮魂行後に休憩を入れる前に、「自由練習で何をやりたいか、考えておいて」と伝えて休憩に入りました。告知しておいた時間には整列が終わっていましたが、何をやりたいか聞いても考えていない人も数名。「他人の指示に従って動く時でも、自分で考える事は大切だよ」と伝えて、キックミットを使用しての当身と来週に予定している盆踊り大会での演武披露の代替の成果発表会の練習に。私自身も小6茶帯のH君との演武を予定していますので、2回ぐらいは身体を動かしました(笑)。

新入門のA君も大人しい性格ながら、集中してひたむきに取り組んでくれます。9月末に少年六級受験を予定していて、その学科宿題の説明を火曜日にしたら、今日そのほとんどを書き上げて来た小4E君の様に、自分の意識を高めて行動に移す人も徐々にながら増えて来た様に思います。小5六級のWちゃんも「11月か1月に五級を受けたいです」と伝えに来ましたので、「合格する為に、やらなきゃいけない事って何が有る?」と質問し課題を伝えると、休憩の時間にその部分を自分で練習していました。楽しい雰囲気での修練を心掛けつつ、ダラけて締まりの無い状態に成っただけにしない様に。自分の意思で行動出来る人が増えて行く様に、あれこれ工夫していきたいと思います。