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Shorinji Kempo

7月30(土)・31日(日)、「強化合宿2022」開催。

7月30日と31日の両日、泉田町市民館や洲原ロッジを利用しての「強化合宿2022」を、豊田市の松平スポーツ少年団支部と合同で開催しました。

3年ぶりとなる合同での強化合宿。コロナ禍で開催も危ぶまれましたが、修練のみの参加やバーベキューまでで宿泊しない等、それぞれの意向を重視し幅を持たせた形で開催しました。

時間に遅れず到着した松平の皆さんに比べ、刈谷北道院の面々はいつも通りの遅れ気味。「格好付かないねぇ」と思いつつ、新たな出会いに喜びも感じます。今回の松平からの参加者10名の内、半数が初対面。3年と言う月日の長さも実感しますし、このせっかくの機会を大切にしなければとの想いも強くなります。

強化合宿初日は親睦を兼ねた「遊び」の要素を強めたものと、基本演練での「軸の意識」に特化したものとで構成。5月の道院長研修会でも学んだ、同じ布陣・同じ攻撃に対して「内受突」・「上受突」・「流水蹴」・「転身蹴」の4つを繰り返し、身体の反応力を高める効果を求めます。法形自体をやった事の無い人や、まだ入門前の小5A君も参加してくれていますので、それぞれにとっても有意義な時間を目指します。

今回は北部生涯学習センターの体育室が一枠も取れず、逆にコロナ前は10団体以上が抽選に並んだ洲原ロッジの土日の宿泊が、無抽選で当選と言う状態。16時で初日の易筋行を切り上げ、洲原ロッジに移動。刈谷北道院の保護者・家族の方が大人6人小中学生3人、松平からも3人の保護者の方が出席して下さる状況で30人を超える人達が、懇親のバーベキューに集いました。

今回はNさんの長男次男であり、中2で准拳士初段を取得した高1のR君が、中1に成ったR君と一緒に久々に顔を見せてくれました。OBが気兼ねなく顔を出せる空間で在りたいと思いつつ、そんな気に成ってくれる人も少ないのが現状ですが、久々の成長した姿を見せてくれたR君兄弟には感謝・感謝です。また移動の乗り合わせやバーベキューの火起こし、冷やし麺やとうもろこしの準備を保護者の方が率先して担って下さり、参加して下さった皆さんが、総じて楽し気な雰囲気だった事に「やった甲斐が有った」と嬉しさも滲みます。

朝食作りから始まった2日目も、各種抜けが有りながらもぼちぼち順調に進行。前日の剛法の法形の復習を、バリエーションを付けて相手を代えながら繰り返し、その後連反攻を加えた段階に進め、防具を着けての運用法まで辿り着きました。5年生以上と4年生以下の2つにグループ分けし、刈谷北道院と松平スポーツ少年団支部の面々が組む様な列にして進め、交流にもなり刺激にもなる時間を皆で味わえた気がします。

連反攻や攻守の限定無しのバージョンまで、かなりの回数を繰り返した為、体力的にも精神的にも「ちょっとキツめ」の強化合宿ならではの時間を全員が乗り越え、残った食材やジュースをじゃんけんで分配し、予想外のお土産を手にして皆の顔がほころびます。他所の道院・支部との交流自体が貴重な事ですが、その場に存在した人達が協力的な意識の中で切磋琢磨する空間を創り出せた事に、感謝の想いと共に喜びを感じます。

7月23日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。厳しい暑さながら、涼しい風も吹く中、鍛錬に励みます。

涼しく強い風が吹いているものの、日差しの強い昼の建物内では、やはり汗がにじみ出て来るので、早々に「節約」を断念してクーラーにコインイン。400円を無駄にしない様に、作務の時間から冷房を効かせます。

今日は久々にNさんが顔を見せて下さいましたが、Tシャツ短パン姿。ここ数週間続いている「原因不明」の身体の痛みで通院されたそうですが、両肩を中心にあっちの痛みが治まったらこっちが痛み出すと言う難儀な状態だそうで。私自身もそうですが、年々あちこちに不調が出始める年齢でしょうから、なかなか修行に邁進するのも簡単ではありません。そんな状態でも参座して、ホール後ろで来週開催の「強化合宿2022」に向けた、自分で考えて提出する強化ポイントを忘れて書き込んでいる人達と、コミュニケーションを取ってくれたりと、有り難い存在です、。早く体調を回復させて欲しいものですが、はてさて。

今日、公民館長さんから御伝え頂きましたが、8月に予定されていた「泉田町盆踊り大会」が3年連続で今年も中止と成りました。演武披露も予定していたのですが、何より今年の役員さん達でも、行事の段取りが全く判らないと仰っていた状況で、今年も中止となるといよいよ地域文化の継承の危機だなと感じます。とは言え、世間の空気を考えると止むを得ない状態でしょう。演武練習も始めていた事ですので、連休前の最後の修練日に30分程「成果発表会」的な時間を取ろうかと思います。

今日は早上がりするメンバーが多かったのですが、その内の一人の小4R君は、昨年の入門時にお古の道衣を渡していた事もあり、ズボンが破れてしまい道衣を新調する事に成りました。その為のサイズ合わせをすっかり忘れていたのですが、来月入門予定の小5A君が「道衣のサイズ合わせ、しないんですか?」と催促してくれました。来週の強化合宿にも、入門前ながら参加してくれる予定のA君。合宿には、新品の道衣で頑張ってくれると良いですね。

学科・法話では、強化合宿や中止になった盆踊り大会の事も話題にしながら、「いつ何処で誰の世話になるか判らないので、目の前の人との関係を大切にして、援けに成れることが有るなら、少しでもしておく様に」と伝えました。技術の時間もそうでしょうが、自分の事だけを考えて進歩出来る様な教えでは無いでしょうから、少しでも「世の為人の為」、そして自分も幸せを感じられる様な取り組みが出来る様に、サポートをして行きたいものです。

鎮魂行後の自由練習では、体験中のA君の為の「天地拳第一系・単演」のグループと、小5A君とWちゃんの組演武のサポートの組とに分けて進めます。体験中のA君は熱心さも有るので、ややこしい手足の動きや体の向きを、何とか喰らい付いて覚えていきます。また先週団体演練の号令役を任せる事を打診した小3黄帯のA君が、しっかり手本としての姿を見せてくれていましたので、体験中のA君も良い進歩を見せてくれました。

A君とWちゃんの組演武も、なかなか技術レベルが挙がって来ませんが、小5緑帯のY君にも混ざってもらう事で、充実した内容を目指します。A君のお父さんも、成果発表の時間を楽しみにしている様でしたので、もう2週間で少しでも高めて欲しいところです。

作務を終えた少しの時間で、体験中のA君に「入門して、どう変わりたい?」と質問しました。「知らない人に挨拶したりが恥ずかしくて出来ないから、出来る様になりたい」との言葉も聞けました。「強さ」に対する渇望もあり、控えめながら真面目さも感じられる取り組みをしてくれていますので、週1回の参座に成る様ですが、良い修行の時間を提供したいものです。

7月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しいながらも、湿気の多い空気の中で鍛錬に励みます。

今日も欠席者が多数ながら、参座して売れた人の集まりは良かったので、作務も早めに終わる程。体験入門中の小5男子A君も、お父さんに連れられて参加してくれ、案内を渡していた月末の「強化合宿2022」にも、「是非、参加させたい」と参加してくれる事に成りました。早々に入門の意志は伝えて下さっているものの、平日の参座は難しい様で、土曜日も12時20分まで大府市でテニスをやっていて、それから帰宅・昼食を済ませてからの参座となる様で、「さて、どうなるかな」と言う感じでしたが、本人の意思は堅いとの事で。強化合宿明けの日曜日のお昼に、入門手続きの御説明をする事にしました。

と言う事で、土曜日しか参座出来ないのと、やや引っ込み思案的な性格から、無理強いしないつもりでいた「泉田町盆踊り大会」での団体演練にもA君にも参加して貰おうと、今日の修練メニューは団体演練の内容を踏襲してみました。丁度と言いますか、盆踊り当日に休む人も多めなので、組演武のみとするつもりでいたH君・A君・Wちゃんの3人にも加わって貰う事にしましたので、全員で確認です。振身の動きから開足中段構からの順と逆の動きの違いから、ウォーミングアップの動きも絡めて確認し、内受・上受・下受・外受・打払受と急ぎ足でこなします。

当然それを完全に習得する事は出来ませんし、然程運動能力が高い訳でもないA君ですが、ひたむきに取り組んでくれます。実際に入門してくれるか、入門後にどんな取り組みをしてくれるかは判りませんが、各種行事へのチャレンジも含めて、今後の人生に繋がる経験として貰えると嬉しいですね。

来週夜に予定しているH君の少年二級受験に向けての宿題も、一昨日木曜日に提出してくれましたので、午前中に添削してH君に返却出来ました。その範囲も含めて学科・法話で読本を回し読みしましたが、何人かにキーワードや暗記が必要な部分を質問すると、覚えて来ている人も数人います。何かのきっかけで、学科に対する意欲も湧かせてくれると有難いですが。

キックミットを使用しての当身の後に、鎮魂行を。こちらも既に文言を暗記して、大きな声で唱和する人も多いですし、以前「教典を持って主座をする時をイメージして」と伝えたので、読本を同様に開いて唱和する人もいます。どちらにしても、内容の充実した取り組みをして貰いたいものですし、その内容を日々の生活に活かして貰いたいものです。また、瞑目して打棒が鳴るまでの時間に、大きな音が鳴るのを肩をすぼめてビビりながら待っている小2A君の微笑ましい姿も有りますが、精神面の強化もしてくれると良いですね。

自由練習では、白帯組は団体演練に出て来る受けを、正対構で練習して接触する感覚を養います。またA君・Wちゃんの組演武組は、H君に交互に相手をして貰い、習熟に努めます。自分より上手な人に相手をして貰うと、レベルは挙がりやすいもの。が、自分の動きも理解・把握出来ていない状態のA君とWちゃんでは、その効果も薄い様で。木曜日に初めて練習したH君の方が、組演武の順番や構えの向き等、的確にこなします。逆に、しっかり精進に励めば、自分もそんな先輩に成れるのだと言う事を、A君・Wちゃんが明確に認識してくれれば、2人にとても飛躍のきっかけと成るでしょう。

それぞれの進歩のペースにも配慮しつつ、「ただ何となく取り組んで、時間を潰す」と言う事の無い様に、皆で協力して修行の空間を構築していきたいものです。

7月9日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。やや厳しさも収まったものの、汗ばむ陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は先月から延期した、2月入門のH君と4月入門のA君の入門式を挙行しました。体調不良等で休む人も多い中と言えど、入門式を行える事は有り難い事です。誓願文奉読はH君に担って頂きましたが、先月の時点で家でかなり練習してくれていた様で、今日も緊張で小さい声に成りながらもしっかり務めてくれました。

導師法話は、いつも通り「ぶっつけ本番」で。入門者に対する「4つの御願い」にプラス「5個目に成るか成らないか」の1つを足して話しました。その話を、主役のH君・A君含めて皆がどう聞いてくれましたでしょうか。ラストの全員での自己紹介は、「好きな食べ物」を踏まえて行いました。普段の修練時には見られない表情が垣間見えて面白いものです。新たな仲間と共に修行に励める幸せも実感出来る時間です。

場を変えて、易筋行を。先週体験に来てくれたA君も来てくれました。私の駐車場に着くと同時にお父さんの車で到着したA君に、「先週あの後、身体痛く成らなかった?」と聞くと、はにかみながら「大丈夫だった」と伝えてくれます。

今日は基本演練で、「上受」とキックミットを使用しての当身を中心に。体験に来てくれたA君の為でもあるメニューですが、既に入門している帯の色の変わっている人達でも、基本の体捌き・足捌きは習熟の必要が有ります。この時間にどの様に取り組むかで、その後の自身の成長・進歩が変わって来るでしょう。その後のグループ分けしての練習でも、A君は「上受」を繰り返しましたが、今日の入門式の主役であるH君が、「先輩として」の振舞いや気合を1人で奮闘してくれている姿が印書的でした。

色帯組は、8月の「泉田町盆踊り大会」での演武披露の内容を。Nさんと小6茶帯のH君は、私とH君の演武の内容をやって貰いましたが、Nさんも久々の組演武の練習を楽しんでいた様です。一方、盆踊り当日に休む為に演武をやらないY君・Y君の小5緑帯組には、同じく小5のA君・Wちゃんの演武内容を覚えて貰いましたが、繰り返し練習しても体構の向きを間違える自分達の有り様に、すっかり意気消沈。終了前に気合い出しの時間に、入門式の時間に伝えた「4つの御願い」の一つである「粘り強く取り組む」事の大切さを説きました。それがどの程度伝わり、どの程度彼らの後の人生に活きるかは判りませんが、意味が有るだろうと信じて伝え続けて行きたいと思います。

 

7月2日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。先週から続く「真夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

市民館に着き、備品をホールに運んでいる最中に、昨年度&今年度の泉田子供会の会長さん(男性)が、お子さんらしき大柄な男の子を連れていらっしゃいました。今日が第1土曜日と言う事もあり、「少林寺拳法体験会に参加してくれるのかな」と思いましたが、その通りで。ただ、「前に1回来たんですが」と言われて、「え?」。木曜日に小6茶帯のH君と「マンツーマン練習」していた時に、持参していたここ数年の「見学者名簿」をネタに、「人の繋がり」で学科・法話をしたのですが、会長さんのお子さんのお名前を伺うと、その名簿にあった名前でした。私の記憶では小1ぐらいの年齢でしたが、今は小学5年生との事。風貌も変わっていますが、何よりその時にも一緒に来ていて、「前回は、見学していてビビっちゃって、見学だけで帰ったんですよ」と仰るお父さんに、昨年再会していた認識が全く無かった事に驚きました。

入門してくれている人より先に掃除機を掛けて貰いましたが、「今回、ようやくやる気に成りました」と会長さんが仰る様に、大人しい素振りながら臆せず取り組んでくれます。作務の後に、「暫く鬼ごっこやろうか」と伝えてその様子を観ていましたが、小学生達でスペースを区切る用意をしたりと自発性を見せてくれますし、体験参加のA君も楽しそうにやってくれます。

修練スタートで、体験会定番の逆突・逆蹴に入るのですが、A君が小5と言う事もあり、振子や膝上げと言ったウォーミングアップ・メニューも行い、開足中段構からの突き蹴りも行いました。A君にはほぼ細かいアドバイスはしませんでしたが、ひたむきな取り組みを見せてくれましたし、皆に説明している時に挟むジョークには笑顔を見せてくれていましたし、それなりに楽しんでくれていたと思います。

学科・法話では合掌礼のページを回し読みし、少林寺拳法には学科もある事を伝えます。「何故、学科が有るの?」と皆に聞くと、それぞれになかなか面白い事を答えてくれます。体験会が15時半までと言う事もあり、今日は鎮魂行をカットして、A君にあれこれやって貰おうと、間合いを離した「転身蹴」と「逆小手もどき」もやりました。緊張感も有るのかリアクションも薄いので、「今、何を感じているのかな?」と言う部分を図りづらくはありましたが、それなりの手応えはA君本人にもあった様です。迎えにみえた会長さんに、入門希望者は一月ほど体験入門期間を取っている事を御伝えしましたが、「もう大丈夫だよな?」とA君に聞き、即入門手続きをして欲しそうな様子。「5年生のこの時期に、何故始めようと思うのかな?」と言う不思議さも有りますので、「まあ慌てずに、一ヶ月体験でどうぞ」と御伝えして、A君にお礼の御菓子を渡し、皆で2人を見送りました。

自由練習に入る前に、皆に「残念なお話」を一つ。それも火曜日の時点で「残念な話が有るんだけど、土曜日にするか」と伝えておいたので、今日はスタートの時点で「残念な話は、いつするの?」と何人かがソワソワ。学科・法話の時間でも行わなかったら、「残念な話、早く聞きたい!」と言う人もいるぐらいでしたので、興味と関心の持たせ方の工夫の大切さを感じます。その「残念なお話」をしている最中にも、「これの何処が残念なんだと思う?」と全員に聞くと、それぞれが感じた残念なポイントを話してくれます。「この話には、残念なポイントが2つ有る」と言って考えて貰うと、その後の話の聞き方にも違いが出て来ます。最終的には「人の繋がり」に関する話をしたのですが、果たして何が伝わったでしょうか。

残りの時間の自由練習では、グループ分けして習熟を図ります。8月の「泉田町盆踊り大会」に向けてもそろそろ段取りをして行かないといけませんが、泉田町在住の小5A君と、お母さんはが泉田町出身でお祖母ちゃんが住んでいる小5Wちゃんで組演武をやって貰う予定で、自分達で内容を決めて貰いましたが、その内容や技術的水準はかなり心もとないレベル。まあ、当日も相当緊張して6構成続けられない可能性も有る2人ですので、ハードルを上げ過ぎずにステップアップしていって欲しいものです。

発明クラブ明けで16時過ぎに参座した小2A君の入ったグループは、団体演練用の練習を。A君のレベルに合わせて順逆の振身の区別を重視して進めてみましたが、今日のA君はいつもより集中力が有ったので、振身と手足の動かす側がようやく一致して来た様です。どの人にも、それぞれに適したペースとタイミングが有るでしょう。4年前に体験に来て、見学途中で断念して帰ったA君が再び顔を出してくれた事を思えば、「人造り」の可能性を常に信じて行く事の大切さを感じられた、今日の修練でした。

6月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。うだる様な蒸し暑さの中、鍛錬に励みます。

今日の午前中に自宅で過ごしている段階で、旋風機だけではとても耐えられない様な暑さ。例年、7月第1週目をきっかけにして、市民館のホールのクーラーを使用していましたが、気温的にはやや涼しかったコロナ禍の2年間を経て、蒸し暑さも復活して来た様です。

今日は、暫く身体のあちこちの痛みで参座を控えられていたNさんも顔を出して下さったので、大人の目がいつもより多い状態。その分、私もゆとりを持って全体に目を配る事も出来ます。基本演練では、「外受」や「上受」の様に逆の振身の受けの習熟を。この辺りの身体的感覚も、なかなか簡単には把握出来ないものでしょうが、やはり常に意識して目指しておきたいところです。全体的に集中力の無いメンバーが多いのですが、時折り質問を挟む事で、何とか意識と興味を持続させようと努めますし、Nさんもいらっしゃる事で、注意する「口」が増えるので逆に私が口を出す回数を減らす事も出来ます。

道院長研修会で学んだ「問い掛け」や、本部道院への出稽古時に一般拳士の方に頂いた、「遊ぶ時間を作ると、参座のノリが違って来ますよ」とのアドバイスを活用し、時折りエクササイズも兼ねた「鬼ごっこ」等を交えていますが、徐々に積極性で違いを見せる人が増えています。それが技術レベルの向上に繋がって欲しいのですが、「ただ、けじめが無いだけ」に成らない様に、手綱捌きを上手くやらないといけませんね。

今日も用事で遅れて参座する人が多数いましたが、その内の1人、小5緑帯のY君が散髪をして、3年前の小2の6月に体験入門した頃の髪型に成っていました。「その髪型、懐かしいな」と声を掛けると笑みを見せていましたが、何か今日は雰囲気が違います。普段は「一生懸命やっている様に見せる」段階で終わっているのですが、今日はやろうとしている事をしっかり意識している事が見て取れます。また、廻し蹴りをする際の、一字に構えた手の張りについて違いを判らせようと、「2種類やるから、違いを見付けて」と何も説明せずに皆に見せたのですが、急遽3種類に増やした蹴り方の違いを、Y君だけ全て理解し、言葉にして説明してくれました。「普段はこんなに集中してないのに、どうした?」と驚きましたが、この辺りが「問い掛け」や「遊び」を入れている効果だとしたら良い傾向ですね。

先週に引き続き、今日は刈谷市の「5年生大会」の日だったのですが、遅れて参座したサッカー部のY君が、試合に出ていない応援だけだったのに水筒のお茶を飲み干してしまった事や、熱中症で何人も倒れて救急車が来ていた事を話してくれました。その1時間後に、隣りの小学校のサッカー部の4年生で、試合の応援に行っていたH君がお母さんと一緒に参座してくれましたが、挨拶してホールに入ってくる顔を観て、「随分日焼けしたなあ(笑)」、「顔、真っ赤だぞ。大丈夫?気持ち悪く成ったりしたら、無理しなくて良いぞ」と伝えると、お母さんが「ホントその通りで。もし調子が悪く成ったら、休ませてください」と、サッカー部の試合会場の過酷さを話してくれていました。既にクーラーにコインインして涼しい中で修練していましたので、H君に「クーラーに当たっときん」と伝えて喜んだその顔は、赤くなっているだけでなく、目も充血していましたので、「世の小学生達は、大変だなぁ」と自分の置かれた環境の平易さを実感します。

自由練習では、グループ分けをして習熟を図ります。昇級試験や、今日公民館長さんから正式に出演依頼を頂いた「泉田町盆踊り大会」での演武披露等、それぞれの「課題」に向けて、どれだけ「自分で」やる気に成り、「自分で」意識するか。更に、意識して取り組んでも上手くいかなかった時、その時点で諦めるのか。それとも、「何とかしよう」と粘り強く取り組むのか。冷房の効いた涼しい空間であっても、「不撓不屈」の精神を養える様な修行を心掛けていきたいものです。

6月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様の中、鍛錬に励みます。

やや遅めの準備で家を出た途端、横殴りの雨が降り出す始末。市民館に着き、玄関まで走り込むと、用事を終えられた公民館長さんに御会いしましたので、来たる8月に「泉田町盆踊り大会」が開催されるのかを御聞きしました。刈谷市の「わんさか祭り」や花火も行われる事もあり、2日の開催日を1日にし、「夜店を楽しむ」時間も、規模は縮小し飲食物は販売しない形で行われるとの事で。「3年前まで、夜店の時間で少林寺拳法の演武を披露させて頂いてましたので、今年は是非宜しく御願いします」と御願いしましたら、快諾を頂きました。まだ何も段取りはしていませんが、地域行事を盛り上げる為にも、しっかり取り組みたいと思います。

今日も、体調不良や刈谷市の小学5年生のサッカー部・バスケ部の大会があったりで、欠席者多数。自発性を引き出す取り組みの一環として、準備運動で皆に2つずつ号令を掛けて貰いましたが、先回よりも意欲を挙がっている様ですし、そこに「動きの説明を言葉でして」と課題を足して行くと、少しずつレベルも挙がる様に思います。

基本演練では、下受の受け手の感覚を相対で確認し、その後打払受から半転換まで進みました。「問い掛け」の影響なのか、先週からやたらと意欲的な瞬間が増えた小3黄帯のA君。下受の際に、打払受の様に腕を伸ばしがちなので、その2つの受けに半転換を交える事で、違いを認識し易かった様に思います。

先週の道院修練を取りやめにして、入門式は7月に延期したのですが、「あ・うん」を活用した学科・法話をやりたかったので、グループLINEで告知して各自に「あ・うん」を持参して貰いました。先月末の3年ぶりの道院長研修会時に、こちらも3年ぶりに成る前日金曜夜の本部道院への出稽古を行ったのですが、小学生の学科・法話の時間で「あ・うん」を使用していまして。今回の号から小学生の為のページが出来るとの事でしたが、目の前でそのページの使い方を見せて貰えましたので、今回「モロパクリ」でそのままやってみましたが、各自の積極性を引き出すには実に良い方法だと実感しました。

鎮魂行を終え、自由練習の時間に長めの時間を取って「鈎手守法」の説明をしました。ホールの中にあった椅子を使ったり、人に相手をして貰ったりの中での、小難しい感覚の説明でしたが、出来る出来ないはともかく、「何とな~くそんな感じなのかな」的なニュアンスは、伝わった様に思います。

自由練習後半では、組み合わせと内容を変えながら、柔法中心の法形の習熟に努めます。実際にレベルが挙がったかどうかはともかく、集中力の無い人が多い中で、全般的に意欲的な取り組み方が持続出来ていた様に思います。実際にはもう少し技術レベルも挙げたいのですが、そこに向かう前に「自らやる気に成る」と言う部分をクリア出来るかが、大きな鍵に成るでしょう。その部分に対する工夫は、常に心掛けていきたいものです。

 

6月11日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。いつ雨が降り出してもおかしくない曇り空の中、鍛錬に励みます。

実は今日は専有道場での道院修練でスタートし、2月入門の小4H君と4月入門の小2A君の入門式も挙行する予定でしたが、朝方H君のお母さんから胃腸風邪の様な状態の為、欠席するとの旨を御連絡頂きました。主役が休むのに入門式をやっても仕方ありませんので、グループLINEでの日程の変更と、振替えの道院修練日の都合の確認を連絡しました。コロナ禍も3年目が進み、オンライン修練等の対応も全く進んでいませんが、少しでも内容の充実した修練に成る様に、連絡の取り方は工夫していきたいものです。

元々、家族行事や怪我で欠席者が多かったのですが、スタートも私を入れて5人。「今日は少ないなぁ」と言う小学生の言葉を聞きながら、「かつては、これが日常の風景だったよなぁ」と感慨深いですし、いつその状態に戻るかも判らない「諸行無常」を、肝に銘じたいと思います。

先月末の道院長研修会での学びの中で、「問い掛け」と言うものが有りましたが、例えば作務を集中してやれていない人に、しっかり作務をやる様に指示する前に、ホールで掃除機を掛けている人達の姿を見せて、「あの人達の姿を観て、あなた達のやるべき事は何だと思う?」と聞いてみます。結果的に、しっかり作務をやる様に伝えるのですが、一回自分で考える~自分で決めて行動すると言う手順を踏む事で、何か内面的な変化を促せる様な気がします。

今日は、準備運動から基本演練まで、参座してくれた人にじゃんけんで決めた順番でやる事を決めて貰いました。自分で決めた内容だからと言う訳でもないでしょうが、その取り組みに対する集中度が多少違う様に思います。特に、常に気を散らし手を抜いている小3黄帯のA君が、今日は何故か集中して取り組む瞬間が多数あり、「しっかりやれよ!」と言われなくてもやろうとしている姿が見て取れます。これが「今日だけ」でない事を願うばかりですが、例え今日だけであったとしても、そんな瞬間に出会えた事だけでも幸せな事です。

学科・法話でも3人の人に「好きな数字」を言って貰い、それを足したページを回し読みしました。「白衣殿の壁画」のページだったのですが、「開祖って何した人?」、「開祖は、何で少林寺拳法を創ったの?」と聞くと、知っている人は率先して手を挙げますし、その補足説明や関連するエピソードの聞き方も、途中で「問い掛け」を交えると、集中度が変わって来ます。今日は「膝を怪我してるから」と、お母さんに連れられて来るまでに、1時間家で泣いたり隠れたりしていたと言う小2白帯のМ君が、学科・法話が終わった後に、何も言わずに近付いて来て、「拳禅一如、力愛不二、」と自分が「少林寺拳法の特徴」6つを言えるとアピールします。その姿を観て、「自分も言える」と寄って来る人もいたりと、雰囲気の変化を実感します。

鎮魂行を終えて、「40分まで休憩しよか」と伝えますが、今日は何故かやる気に溢れる小3A君が5分前に整列し、他の人もそれに続きます。自由練習もじゃんけんで決めた順番で「やりたい練習」を選択します。それも段階を付けて、「僕にじゃんけんで買ったら、やりたい練習。僕が買ったら、僕が決めるわ」と伝えると、そのじゃんけんの瞬間すらも楽しめる様になります。6人の人にそれぞれ10分ずつで始めましたが、最初の5人で私がじゃんけんで5連敗。それだけで、「遊び」の雰囲気が醸成されるので不思議なものです。

最初の2人が選択したのが、「鬼ごっこ」と「馬跳び」。少林寺拳法とは全く関係無いですが、多少エクササイズ的な負荷と変化を付けて行うと、蒸し暑さもあってか、皆汗だくで走り回ります。3人目となった小5緑帯のY君の選択が「ダッシュ」だったので、「あなたさあ。これまでの2人は遊んでただけだぞ。週1しか来ないあなたが、ダッシュで本当に大丈夫か?ちゃんと考えたか?」と注文を付けて、再度選ばせましたが何も決められず、私が「天地拳第1系・単演」を選択。Y君に前に立って貰い、そのまま指揮して貰う時間も取ります。

その後自分では決めれない小2A君の時間は、「正対構からの内受突」や、帯に色の付いている人は他の法形を正対構で行う時間を取ります。残る2人は受身とキックミットを使用しての当身を選び、「自分で考える」自由練習を終えましたが、総じてプラスの意識と雰囲気で、修練への取り組みが続けられていた様に思います。この雰囲気と技術レベルの向上がイコールに成らないところが課題ですが、先ずは修練に対する意欲を湧かせられる事は出来る様です。次回以降の課題と手応えを感じながら、帰路に着きました。

6月4日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。強い日差しと涼しい風の吹く、6月ならではの気候の中、鍛錬に励みます。

先週は3年ぶりの道院長研修会受講の為に、修練をお休みして本山に帰りました。出向く前の愛知県にいる時から数々のハプニングがあり、様々な刺激と学びの有る3日間でしたが、それを少しでも今後の道院運営に活かしたいものです。

今日は体調不良や、運動会やみどりの学校等の学校行事で休む方が多数。その方が何か落ち着いてやれる気がしてしまうのは、良くないですね。人数も少なめで真ん中辺りの世代の人にまとまっていたので、基本演練で「しちゃいけない」方向に動きを足してみて、それからやるべきやり方に戻すと言う方法を試してみました。皆、やり難さを実感した後に適した方法を行うと、「意識するべき点」がより解りやすく、「何故、それをするのか」も実感しやすかったようです。また、「しちゃいけない」事をするのは、ちょっとした遊び感覚に成り、その「遊び」の部分が全体的な積極性にも繋がる様な気がします。

その中で、基本演練で受け手の接触の仕方等の、細かい部分を練習したりしますが、技術や修練に対する「自発的」な積極性があってこそ意味を成すでしょうから、その「遊び」の部分をどう入れていくか。先週の帰山で得た学びを、大いに活かして行きたいと思います。

そろそろ基本演練を切り上げようかと、更に小難しい説明も加えていると、ホールの外の玄関先にこちらを気にしながら入って来た、お母さんと2人の男の子の姿が。希望者の連絡も無く、すっかり忘れてましたが、6月から12月までの第1土曜日は近隣地区や子供会に回覧板で告知して頂き、「少林寺拳法体験会」を行う期間でした。

「ちょっと見学させて貰って良いですか?」と言うお母さんに、私が何も言わなくても小学生達が座布団を用意していた事に驚かれていました。この辺りも、修練に対する積極性があってこそでしょう。ただ、2人の男の子が幼稚園児と言う事もあり、今日の参座してくれた面々を観て、「小学生以降の方が良いですか?」と仰ってましたので、「入門は小学生から御願いしてますが、体験は幼稚園でも構わないですよ」と御伝えしました。2人の様子を観ると、始めて来る空間で道衣を着て動いている「お兄ちゃん」達を観て、やや緊張して気持ちが引けている様でしたので、全員でダッシュをしている姿を見せ、その後学科・法話に入る前に「後で鬼ごっこをやるけど、一緒にやる?」と聞くと、緊張の強いお兄ちゃんが表情が一瞬ほころんだので、「しめしめ(笑)」と思いながら読本を用意し、車座で学科・法話を行います。

学科・法話では、基本演練で話題にした「当身の五要素」を回し読み。その後見学のA君・K君の2人にも入って貰い、ホールを半分に区切って普通の鬼ごっこを。入門している人達の方が嬉々として走り回りますが、こんな時に有りがちな、「仲の良い人達だけで楽しんで、新しく入ってきた人を交えない」と言う傾向が出ていましたので、「解ってねぇなぁ~」と口を出そうとした頃に、WちゃんがゆっくりA君やK君に触り、2人があまり追い掛けられないと、自分からタッチを受けに行くと言う気配りを見せてくれました。

その後「ゾンビ鬼ごっこ」に移行し、全員でかなりの走り込みをした後に、A君・K君に「ちょっと突きとかやってみる?」と聞くと、全く臆せず参加してくれました。20分程の時間でしたが、突きと蹴りを繰り返し、キックミットを使用しての当身まで体験してくれた2人。お母さんもその様子を観て、「やっていけそう」と感じられたのか、「入門は小学生からですか?」と仰いましたので、12月までの体験会や「夏休み武道体験会」。年明け2月・3月の「体験入門者募集期間」を御伝えしました。実は今の刈谷北道院には少ない、泉田町在住の方々でもありますので、今後も関わってくれると有難いものです。

2人にお菓子を渡し、皆で挨拶をして帰られた後、自由練習では組み合わせを変えながら、それぞれでやる内容を変えて習熟に努めます。16時過ぎに発明クラブ明けの小2白帯のA君も参座してくれましたが、集中してやれる人もいればそうでない人もいます。それでも、何も知らない幼稚園児との練習の後もあってか、割りとそれぞれの組み合わせで良い修練をしていた様に思います。

その後の作務でも、自発的に動く人もいれば、ダラダラと時間を費やす人もいますので、その辺りをどうしようかと思案の必要を感じますが、15時にスイミングに向かう為に早上がりをした小4黄帯のR君が、小5緑帯のY君の出迎えの為に、自転車に乗ったお父さんに連れられ、15分程の距離を走って戻って来て、誰よりも作務を積極的に行っていた事に、「それぞれのペースでそれぞれなりの成長をしているのかな」と幸福感を抱き、帰路に着きました。

5月21日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。軽く雨のパラつく曇り空の中、鍛錬に励みます。

今日も、体調不良等で休まれる方が数人。それでもそこそこの人数で集まれる事に感謝・感謝です。少しでも、技術的な向上の為に自分で意識を高める為に、技術への興味を湧かせる為に、あれこれ伝え方や内容を工夫します。なかなか簡単には進歩しませんが、同じ理論の動きでも、内容を変えて行う事で、目先が変わって本人なりの「気付き」が起きるかも知れません。その可能性に期待ですね。

今日の基本演練では、蟹足と順蹴を組み合わせて行いました。運歩を覚えるだけでも大変なのかも知れませんが、あれこれパターンを加える事で、法形や運用法に繋がるレベルまで届いて貰いたいものです。

学科・法話の時間では、読本を回し読み。先週の開祖忌法要の後と言う事もあり、最後の部分を読みましたが、その理解度も人それぞれです。「家でも時間が有ったら、少しでも読んでおく様に」と伝えますが、それも人それぞれでしょう。やる気を引き出す工夫をすると共に、それぞれのレベルに合わせた向き合い方をして行く必要も感じます。

鎮魂行では、「しっかり腰を立てる事」と、「一言一言、周りの人と心を合わせながら声を発する事」を伝えて、唱和します。それぞれの人が何を意識しているかは判らないのですが、何となく意識の高まりを感じます。

自由練習では、グループ分けしてそれぞれの習熟を図る時間と、全体で同じ事をしてレベルを挙げる時間を交互にしてみました。グループ分け前半を剛法、全員での前受身の練習を挟んで、グループ分けしての柔法と返家を付ける事で、割りと集中力と技術の進歩への興味と意欲を維持出来た様に思います。

各自の技術レベルや進歩のスピードにも違いはありますが、そんな人達が自分自身の上達と共に協力し合ってお互いの向上を目指す。「自己確立」と「自他共楽」の両輪を目指した上での易筋行の在り方も簡単ではないですが、そこを目指して修行に励んでこそ、人生にも易有る取り組みに成るでしょう。そんな修行への取り組みを期待出来そうな雰囲気を感じながら、締めの気合い出しをばっちり決めて、修練を切り上げました。