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Shorinji Kempo

12月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨は降っているものの、12月にしては暖かな気温の中で、鍛錬に励みます。

今日も欠席者が多数でしたが、参座してくれた面々で修行の空間を構築します。年末の忙しさにかまけてと言う訳でもありませんが、修練内容の組み立てが随分雑に成って来ています。それが門信徒の取り組みに良くない影響を及ぼしてもいけませんので、少しでも引き締めて行きたいところ。掃除機を掛け終えたはずのホールのカーペットのあちこちに小石が落ちていたりしますので、静か~なトーンでやり直す様に伝えます。

段取りが悪く、年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の準備を全くしていません。それもあってと言う訳でもないですが、今回は組演武を多目にして、その内容をそれぞれで考えて貰う事にしました。その材料に成りそうな内容を基本演練に組み込みます。またすね当てと拳サポーターを付けて、相対演練での当て止めの感覚を養ったり、廻蹴の足の動かし方の習熟に務めました。

早めに鎮魂行を行い、自由練習のスタートでホワイトボードを使って演武の構成のパターンを説明しました。今日は休んでいた副道院長のNさんと中1一級のH君。少年四級受験を延期した小5五級のE君と、小学生の内に少年四級を受験する様に伝えた小6五級のA君。A君と組んで3月に少年四級を受験する予定の小5五級のH君と、小4六級のA君。土曜日は学習塾通いで火曜日しか参座しない小5五級のR君と、小6五級のY君の4組の組演武と、その他のメンバーの団体演練の5つの発表を予定しています。

説明の後に、時間を取ってそれぞれに構成を考えて貰いましたが、自分の問題として捉えて相手とコミュニケーションを取る人もいれば、年上の後輩に任せきりの人もいます。何度かやり直しをさせながら、自分達で決めた演武の習熟に励んで貰います。

16時前に参座してくれたK君・Rちゃん兄妹には、小3八級のA君も併せてウォーミングアップのメニューを通して貰い、その指揮を小6五級のY君に任せました。中学生以降に継続する気が無く、それまでに試験を受けようとも考えていないY君は、目標も集中力も無い状態での参座を繰り返しています。今回の芸能音楽発表会では、火曜日にしか参座しないR君と組んでいますので、土曜日には後輩の面倒をみて貰い、逆に自分の姿が人の目にどう映っているかを考えて貰おうと思います。

甘えが強く集中力の弱い目の前の3人相手に、奮闘するA君。号令の掛け方も、普段自分がどんな支持と号令を聞いているかを考えていないのが丸判りの状態ですが、自分がやらなきゃいけない状況に追い込まれて、ようやく自分の未熟さを実感出来る様です。指示を受けている3人が集中を切らす度に、横から私が「先輩が自分達の為に一生懸命になってくれてるんだから、せめて精一杯やれよ」と伝えます。この3人が、今後の自分の在り方にどうこの時間を活かすかは判りませんが、少しでも良いものを受け取ってくれる様に、それぞれの精一杯を出して行って欲しいものです。

12月9日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。暖かな陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

今日は10月に入門してくれた小5男子K君と小2女子Rちゃんの入門式を挙行しました。普段は14時から刈谷駅付近のスイミングスクールに通っている為、道院修練にはあまり参座出来ないのですが、割りとスイミングが突発的な曜日の変更に対応してくれるとの事で、今回初めて13時からの専有道場に顔を出してくれました。お母さんから「御礼の御菓子」も頂きましたので、終了後の御菓子加えます。

入門式に際して、誓願文奉読の練習をしっかりして来てくれていたであろうK君。途中、緊張からか読み上げるスピードが挙がったりしましたが、つまづいた部分をやり直して読む等、落ち着いて最後までやり遂げました。入門式では開設当初の「3つの約束」に足した「5つの約束」を伝えるのですが、先輩達もほとんど覚えていません。手の掛かりそうな兄妹にとって、有意義な時間・空間を提供する為にも、本人達の意識と共に先輩達の意識も高めたいところです。

場を変えて、易筋行を。法衣を畳むのに時間が掛かっていたのですが、市民館に到着した時には小5五級のE君が前に立ち、準備運動と基本演練を進めてくれていました。言葉を発する事の俊敏さがあまり無いE君ですが、前に立つ事を嫌がらないので、経験をプラスにして自分の能力を開発していって欲しいものです。

今日参座する予定の全員が揃ってから、改めて自己紹介を。氏名や学校と共に、「好きな食べ物」と「好きな有名人」を述べて貰いましたが、専有道場での1回目と変える人もいたり、数年前の同じテーマの自己紹介で内容が変化している人もいたり。ちょっとした工夫で和やかな雰囲気も作れますね。

易筋行の後半では、クラス分けをして習熟に励みます。副道院長のNさんと中1一級のH君で、来年3月の准拳士初段受験に向けて、金剛拳の確認をします。週1参座も滞りがちなNさんですので、たまの参座が「痛い技」ばかりに成らない様にしないといけませんね。それぞれの組み合わせを、私が回りながらアドバイスを加えていきますが、目標をもって取り組んでいる人と、そうでない人の取り組みの差は、なかなか埋められないですね。結局は本人が求めているかどうかで決まるのですが、少しでも意味の有る時間を自らの意識と行動で創り上げて貰う為に、良い関わりをしていきたいと思います。

12月2日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい空気の中の暖かな陽射しを味わいながら、鍛錬に励みます。

いつの間にやら、今年も最後の一ヶ月。忙しない年の瀬の到来の為か、あれこれ段取りが滞っていますが、「より良い修行の空間」を構築する為に、適切な行動を積み重ねて行きたいものです。

序盤のメンバーの顔触れを観て、少年四級の試験の内容に繋がる事と、その発展形の何かをやろうと基本演練を進めていると、ホールのドアを開けて、男性を顔をのぞかせました。「誰かのお父さんが、忘れ物を届けに来たのかな?」と思いましたが、当てはまる顔が思い浮かびません。が、2秒ほど経って、2000年10月に私が入門した道院にいらっしゃった、10歳ほど年下の先輩だと気付きました。この先輩には技術面でのアドバイスを多く頂き、2年程して休眠された後も、自宅での自主練に誘って頂いたり、2010年の刈谷北道院設立時に少し力をお借りした事もあり、その後は年賀状でのやり取りのみで13年ぶりの再会でしたが、そこで気付けた私自身にも喜びを感じましたし、「先週も見学したくて寄ったんですよ」と出向いて下さった「人の縁」の有り難さを感じます。

「先輩が見てる」と言う緊張感の中でしたが、「出来る事しかやれないか」と普段通りに進めます。単独での突き・蹴り・受けの反復から、正対構での相対演練に進み、全体での「切抜(内)」から「逆小手もどき」から「巻小手」の簡略化バージョンへと進めます。途中、副道院長のNさんも参座されたので、1月・3月に少年四級を受験する面々の相手もした貰います。また、Nさんと見学されている先輩のKさんの家がかなり近い所に在った事も含めて、NさんにKさんを紹介しました。

鎮魂行前に、暖房にコインインして進めますが、小6五級のY君がずっと「頭が痛い」「呼吸が苦しい」と言っていましたので、体温の平常・お腹も痛くないと言う状態でしたが、後ろに休ませたままでクラス別に分けて自由練習を進めます。16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着したので、2人で少年八級の動きを確認し、下のクラスに混ぜて習熟に励みつつ、Rちゃんに伝えてなかった「反射神経ゲーム」を下のクラス5人で反復します。

小4六級のA君は、既に飽きて意識も無く室の低い動きをし始めていましたが、小3八級のA君は違う動きをしていても、「お遊戯感覚」で楽し気に繰り返します。質が高まっているかどうかで言えば疑問も多いですが、法形を反復していても「課題を意識出来ない」、「上手く出来ない自分にめげる」人には、「お遊戯」からでも「身体を動かす」、「自分の身体の状態に意識を持つ」と言う癖付けをして行く事は、意味がある様に思います。

なかなか質の高い修練には成らないなと思いつつも、少しづつでも自分のレベルを挙げている人もいますので、希望を抱きつつ繰り返して行くだけでしょう。最後まで見学していた先輩には、かなり物足りなかったであろう内容でしたが、2週間持って来てくれるのを忘れていた小6五級のA君の修学旅行土産を皆で分けたりと、楽し気な雰囲気で修練を切り上げました。

11月25日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。11月末にしては暖かな空気の中、鍛錬に励みます。

今日・明日の2日間、泉田市民館で「泉田町文化展」が開催される為、会場を変えての修練です。丁度時期的に、年数回割り当てが有る泉田会館の清掃の実施に良いタイミングだなと思ったのですが、世間は全く頭になかった「あいちウィーク」の4連休の最中らしく、今日も欠席者多数。どの程度清掃が出来るか、どんな修練内容にしようか思案しつつ、参座してくれる面々を待ちます。

スタート前に参座してくれた小6五級のA君・小4六級のA君と、それぞれの次の試験に関連する内容を加味したメニューから進め、徐々に増える顔触れに合わせて内容を進化させます。基本の身体操作を応用させていくだけですから、内容にも関連性があるのですが、取り組んでいる本人がその事を意識してくれれば、レベルアップもし易いのですが、その説明を聞いている人も少ないのが現実ですね。ここを何とかしたいものですが、はてさて。

一番最後に参座してくれたのが、先週の昇級試験を体調不良で延期した小5五級のE君。まだ咳が出たり、喉が辛そうな状態で時間を短くしての参座でしたが、何とか来てくれました。その時間に合わせて、学科・法話をして泉田会館の清掃に入ります。普段出来ないところもやっておこうと、あれこれ指示を出しつつ、皆に「自分でやれる事を探そうか」と伝えますが、なかなか自分から探して且つ着実に作業を行うと言うのも簡単では無い様で。

清掃を小1時間で切り上げ、自由練習の時間ではちょっと試してみたかった「反射神経ゲーム」を。相対演練で相手に合わせる事が苦手な人や、相手の動きに遅れる人の反応速度を挙げる事を目的としてゲーム性も加えたものですが、「ゲーム」と言う言葉を使っただけで、皆が「楽しい事をやれるのか」と錯覚してくれるのがちょっとしたマジックですね(笑)。それでも段階を3つ用意して行うと、中1一級のH君も間違える瞬間が有ったり、逆に普段の修練と共通する部分も解り易く用意してあるので、何を意識して行えば良いかも、高い水準で反映させていました。

そんな「楽しい練習」にすると、どんどん意欲的になってくれるかと言えば、浮かれて「遊び」に入って水準を下げる人が大半なのですが、それでも何処かしら自分で意識したり、自発的な意欲を沸かせられる瞬間が有るなら、可能性は有ると言う事でしょう。今日参座してくれた面々は、私が勝手に決めた「幹部候補」2人と、「先輩らしさ」を意識出来ない入門ナンバー2ナンバー3の2人と、恐らく3月で休眠する目的の無い状態の小学6年生1人の5名。そんなバラツキの有るメンバーが、ある瞬間協力して行動出来る貴重な時間・空間なのだなと、この先の良い変化・展開を目指しながら締めの気合い出しをして、すっかり暗くなった泉田会館の駐車場で皆を見送りました。

11月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。陽射しは暖かいものの、冷たい風が吹く中、鍛錬に励みます。

世の中はインフルエンザも流行っているそうで、今日も太陽不良等で欠席者多数。そんな中でも同じ時間に修行の場に赴き、少しでも身体を動かしてレベルアップを図る。周囲との調和を心掛けながらも、周囲に状況に影響されずに自らの精進に邁進する事こそ修行の根幹でしょうし、老若男女、小中学生だけでなく社会人にも必要とされる「生きる力」とも言えるでしょう。

明日の地区合同昇級試験に向けての、最終調整の機会にする予定でしたが、少年四級を受験するE君から体調不良による欠席の連絡が。後程、インフルエンザの検査もして陰性だったとの連絡も頂き、明日の朝の体調次第で受験するかしないかを決める事としました。相手を御願いしている中1一級のH君に何時までの連絡なら対応可能か確認し、事務局の先生にも「場合によってはキャンセル」との電話も入れておきましたが、目標をもって努力していても、必ずしもその場に到達出来る訳では無い事も実感します。

 

学科・法話の時間でも、読本の回し読みをしながら「自ら目標をもって努力する」事の大切さを説きました。自らの人生を充実させる為には、自らやる気に成って積極的に行動する事が大前提でしょう。昇級試験もその材料の一つではあるでしょうが、現在小学6年生で、「中学生に成ったら辞める」と思っている人は、身体を動かしていても向上しようと言う意識は全く感じられません。その時間の使い方が、実は自分の人生の幸福を損ねていると言う事は、伝えておこうと思います。

鎮魂行後の自由練習では、前半に「小手抜」をやった後に、すね当てを着けて「十字受」の練習を。前の腕と後ろの腕のそれぞれの受け方を練習してから両腕を使っての「十字受」に繋げましたが、いきなり両腕での「十字受」をやるよりは向上しやすいかなと感じました。

つい2週間前ぐらいまで「暑いなぁ」と感じていた気がしますが、どんどん寒さが増し、陽が落ちるのも早くなって来ました。例年通り、15時過ぎになると市民館のホールも寒さが厳しく成り、今シーズン初の暖房用のコインイン。少し空気を温かくしておいてから、「十字受」の延長で中段への蹴り攻撃に対する防御・反撃の運用法を。正確な防御の形は完全には出来ていなくても、その後の反撃も視野に入れて動く様に伝えると、皆なかなか良い動きをします。終了の時間に成ると、外は随分暗くなっていますが、皆の顔には笑顔があります。毎回の修練で、自らの意識と行動で笑顔に成れる様な人を増やしたいと思います。

11月11日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たく強い風の吹く中、専有道場に赴きます。

今日は、体調不良や用事等で都合の合わない方が多く、スタートに顔を合わせられる人が随分少ない状態でした。それでも、逆に都合を合わせようとしてもらえる事の有り難さを感じる機会にもなります。その行動を起こしてくれた人達には、せめて何か甲斐のある結果を手にして欲しいものです。

少ない人数でも作務もテキパキ行います。最近、小3八級のA君の素振りに「集中力」の様なものを感じます。世の中の求めるレベルはもっと上ではありますが、少しずつでも成長をしているのだなと思いますし、A君自身がそこを励みにしてくれると嬉しいものです。

鎮魂行の後は、「あ・うん」を活用しての学科・法話を。目の前の3人にそれぞれの意見を聞きますが、なかなか上手く言葉を紡ぐ事が難しい様で。3年間のコロナ禍で、人と会話する事が苦手な人が増えた事は想像出来ますが、頭の中で文章を構成する国語力や、声を出す事自体が苦手になっている人が増えているのかも知れませんね。

場を変えて、易筋行を。遅れて参座してくれた3人と、来週の地区合同昇級試験に向けた内容を、基本の身体操作の感覚を養える様に反復します。運動明けの人も多く、「疲れてるんだろうなぁ」と言う状態が見受けられますが、集中して自ら意欲を高める様に声を掛けます。が、そもそもガリガリ意欲的に行動出来る人なら、保護者の方が入門させようとは思わないであろう現実も有りますので、如何にして「やらされ」ではない行動力を高められるのかを苦心します。

後半は、3つに組み合わせを分けて、それぞれの課題の習熟を。少年四級を受験する小5五級のE君は、意欲も含めて良い仕上がり具合い。中1一級のH君と共に、有段以降に求められる感覚も視野に入れて、習熟に励んで貰います。少年六級を受験する小4七級のA君も、技術レベルは挙がって来ていますが、集中出来ずに「遊び」が入ってしまうのは変わりません。ここら辺りは、もう少し時間が掛かるのかなとも感じます。

ラストのパートでキックミットを使用しての当身を。基本の逆突の足捌きと重心移動を意識しながら行います。参座率としてはちょうど50%の本日。高学年率の高い刈谷北道院は2年後には在籍者数が今日より少なく成る事も考えられますが、そこに集った人で協力し合いながら向上する事は変わらないでしょう。そんな事を伝えながら、締めの気合い出しをして帰路に着きました。

11月4日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。季節外れの暑さの中、鍛錬に励みます。

11月頭でも「夏日」に成っているこの数日。身体を動かしながら己れを養うには、絶好の気候です。欠席者多数の今日ですが、参座してくれた人だけでも、自らの意志でしっかり鍛えて貰いましょう。

2週間後の地区合同昇級試験に向けて、今日が受験するかどうかの最終決定日。学科宿題の進みが遅かった小4七級のA君も、火曜日の修練時に主題の大半を書かせて、お母さんに来て貰って「土曜日に提出出来ないと~」との話をして上での今日、何とか合格出来る状態で提出を終えました。ただ、帯の色が変わる試験の時に毎回書かせている「入門した頃の気持ちと今の気持ちについて」の文章量が少なく、2年前の2年生での八級受験の際に書いた文より行が少ない事をA君に伝えて、「これを観て、あなたが成長していると思う人はいないのは解るか?」と聞くと、少し神妙な表情をしていました。

基本演練でも、試験に出て来るであろう内容を踏襲します。運歩や体構・受身等、他の人の動きも確認しながら行いましたが、皆そこそこ良い感じです。

私自身が試験を受ける小4七級のA君と小5五級のE君の相手をしながら、科目の習熟度の確認をします。それぞれに細かいポイントでの課題は有りましたが、なかなか良い状態ではありました。あと2週間で、更に高めて行きたいところです。

先日、鎮魂行の作法を皆に伝えてありましたので、今日は中1一級のH君に主座を・小4七級のA君に打棒を担って貰いました。それぞれに役割りに対しての意識も持っていたのが感じられましたので、次の段階に向けてのアドバイスも加えておきました。

ラスト30ふんでは、拳サポ・すね当てを着けての運用法を。柔法に繋がる受け方を意識しての動きを試してみましたが、結局は基本の立ち方・構え方から運歩や体捌きの組み合わせなんだなと再認識します。そんな事も皆に伝え、技術力を高められる様な易筋行への取り組み方、そして人生に通じる修練への取り組み方を説き、締めの気合い出しと作務を終え、帰路に着きました。

 

10月28日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。陽射しはあるものの、冷たく強い風が吹く中、鍛錬に励みます。

来月の地区合同昇級試験に向けて、今日が学科宿題の1次提出日。「1文字も書いてない」と言っていた小4七級のA君には、2週間前から「書いて来いよ~」と伝えてあったのですが、予想通り何も書いてない状態のノートを持ってきました。ですので、「あなたにとって、少林寺拳法の試験はそれぐらい価値の無い物って事だよな?そrで良いのか?」と、涙目に成るほど説教です。小1の10月に入門して丸3年経つA君ですが、挨拶や話の聞き方も含めて、そろそろ「本気」を求めて行こうかと思います。

基本演練では、開足中段構での順と逆の上段突・中段突・蹴上を、単独と相対での習熟を。自分一人での動きを高める事も大事ですが、その際に「相手に合わせる」・「合わせた後にかわす」と言う感覚を意識しながら動く事も大事だなと、最近思います。それぞれの水準によって求めるレベルも高めて行こうと思います。

学科・法話の時間では、「本当の強さとは」。小学生と言えど、ほとんどの人は、「強く成りたい」と思っている事でしょう。その為にしっかり努力して貰いつつ、「その強さをどう使うか」も並行して考えて貰っておくべきでしょう。鎮魂行の前には、主座を行う際の作法を一通り説明しました。今後は、ちょくちょく主座もやって言って貰おうと思います。

休憩後の自由練習では、まずは「小手抜」から。組み合わせによって、「逆小手」に進んでみます。16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着。スイミングあがりということもあってか、集中力も散漫な雰囲気ですが、「疲れているから仕方無いか。でも、少しでも集中してやろうか」と伝えます。K君・Rちゃんと一緒に動くグループには、開足での「内受突」からレの字足での「内受突」、その後キックミットを使用しての当身まで。中1一級のH君と小5五級のH君は、「逆小手」から「巻小手」、「巻落」と同じ系統の法形に進みます。理法への理解度の高い中1一級のH君はが、上手くH君を導きながら投げ技の練習を楽しんでいました。

今日はいつも担当してくれている小6五級のA君が早上がりしたので、作務の後にお菓子の分け方を皆に説明。「誰でも代われる様に準備しておいて」と伝えましたが、「自分がやるんだ」と言う気持ちを持っている人とそうでない人では見方聞き方が違って来るでしょう。自分のレベルを挙げようと言う意識の高い人が育つ空間を創っていきたいものです。

10月21日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たく強い風の吹く中、出向きます。

今日は達磨祭も挙行しました。毎月の道院修練の際は、参座の有無と送迎の協力の可否を前もって確認しているのですが、今回は流行り病やケガ、部活動にキャンプ等々、相当参座者が少ない状況でした。日延べしても同じ人数の可能性も有りましたのでそのまま行いましたが、顔ぶれを考えて導師法話の内容をイメージします。

相変わらずの「行き当たりばったり」の段取りでしたので、式次第を貼り付けるテープを忘れてしまったなと思ったら、そもそも式次第と司会進行の紙をプリントアウトしていませんでした。と言う事で、開祖忌法要の際の式次第を土台にして達磨祭バージョンに応用します。

この2週間程、学科・法話の時間に読本の達磨に関連するページを読んでいましたので、そこを基に法話を展開。達磨の示した「諦めない強さ」と開祖の人造りへの想いも交えて、修行に励む際の心構えを説きます。ここ数回の小3八級のA君の話の聞き方に、集中しようとする意識を感じ、少し成長しているのかなと今後の更なる支えへの意欲が湧いて来ます。

場を変えて、易筋行を。市民館からの参座の3名も加えて行います。小3八級のA君の「上受突」の裏・表の習熟と、来月少年四級受験予定の小5五級のE君の習熟の為に、「上受」・「外受」・「打上受」の3種と中段順突の組み合わせを反復します。その後、その3種を差し替えて連続する移動稽古と3連攻の動きを続けてから、相対での反復に。「上受突」・「外受突」・「打上突」の3つの法形を行いましたが、ふと思い付き2回ずつ3種続けて6回行ってから攻守を交代する様にしたら、「連続複数法形修練」の形に成りました。人によってはただ雑に繰り返すだけに成ってしまいますが、人によっては各法形毎の違いやポイントを踏まえた変化を付けられていましたので、良い練習に成るなと実感します。

その後、小5五級のE君の相手を同級生であり、同じ「参与道院長候補」でもある小5六級のH君に御願いして少年四級に向けた習熟を。残る3人を副道院長のNさんに任せて、「上受突」の裏・表を行いました。誰よりも進歩に対して意欲的に取り組んでいるE君ですが、やや他人との向き合い方に「怯え」の様なものがあり、それが技術にも受けをぶつけに行く形で現れています。格闘的な強さとしては問題無いのですが、「人生に通じる強さ」としては意識して向上したい部分ではありますので、本人にもそう伝えます。また、言葉を発する事に対しての組み立てと回転が遅く、それで体の動きが止まる事もありますので、そこら辺りも強化したい部分です。相手をしているH君は、あまり考えず覚えようとの努力もして来ないのですが、修練時の手本やアドバイスに対する見方・聞き方やその際の感受性が高いので、技術に対する吸収力は実に高いです。この2人が協力して向上してくれる事を、期待したいですね。

一方、Nさんにみて頂いている3人ですが、どうしても小3八級のA君に着く時間が長く成る為、小6六級のA君と小4七級のA君は「自分達で練習する」時間が長くなります。来月少年六級を受験予定のA君と既に合格しているA君ですが、ただダラダラと「遊び」の時間を過ごすだけになりがちです。結局は、同じ空間で同じ時間を過ごしていても、本人の目的意識でその行動の質が決まるのだなと思いますが、そこを少しでも自分の意識で高めて行こうと出来る様に導くのが、伝える側の使命と言えるでしょう。1人でもそんな人が育つ空間にしようとの想いを強め、キックミットを使用しての当身を経て、締めの気合い出しと作務を行い、帰路に着きました。

10月14日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。今にも雨が降り出しそうな曇り空の中、鍛錬に励みます。

今日は近隣小学校の一つで運動会が有る事もあり、欠席者も多かったのですが、久々に「掛かり稽古」をやろうと予定していた日。4年生以上が一人ずつ前に立ち、交代で攻撃をし続けて来る相手を捌き切るなかなかに過酷な練習です。「強化合宿」の名物的な催しにしていたのですが、ここ何年かやれていませんでしたので、半年に一度ぐらいやるかと画策。「僕もやりたい!」と言っていた、小6五級のY君と小4七級のA君が運動会で休みでしたので別の日にしよう後も思いましたが、先日少年三級に合格した小6のY君が塾に備えて今日を境に休眠する為、ラストチャンスの今日としました。

Y君が15時過ぎの参座と言う事で、それまでの時間を来月少年四級を受験するE君の習熟も兼ねて、後ろの手で「上受」・「外受」・「打上受」をして順突を返す練習を反復しました。手での受けに意識が囚われがちですが、「正中線を外す」防御やそもそも「正中線を合わせて向き合う」と言う事も伝えて行くと、少し雰囲気も変わります。また新しい科目表に図解されている「裏・表」を説明しながら行うと、各法形の共通点と相違点が理解しやすかったようです。

15時過ぎにY君が到着したので、学科・法話で挨拶について話し、合格証書授与と茶帯の贈呈を。小2の夏に入門し精神的な脆さは度々見せながらも、4年間続けて来ただけあって、しっかりした挨拶をしてくれました。Y君には「あなたには恐らく鍛錬の時間が必要だから、自分で本当に修行が必要だと思った時に戻っておいで。その時が大人になってからだったりしたら、子供だけ習わせるんじゃなくて、自分も再開するチャンスだよ」と伝えました。

暫しの休憩を挟み、防具を着けて「掛かり稽古」を。今日は全員で5人でしたので、1人50秒で4人を相手にする事にしました。撮影係を小3八級のA君に御願いすると、初めての撮影係に嬉しそうです。近付き過ぎたり座り込んだりしていましたが、逆に良いアングルの写真を多く残してくれました。

3分強の動き詰めの時間はやはりキツい様で、中1一級のH君でも終えた後はかなり切迫した表情をしていました。「ビビるな!」「前に出ろ!」、「声を出せや!」と声が飛ぶ雰囲気の中、小6三級のY君は2人目を終えた時点で号泣。しかし、その後もギブアップせずに最後までやり切りました。途中、小5白帯のK君と小2白帯のRちゃんの兄妹が参座してくれましたが、「あなた達もしっかり応援して」と御願いして見学させます。

その後も過酷な状況に襲われるものの、右膝の打撲の痛みに苦しみながらも、攻撃役も含めてやり切った小6五級のA君や、中1一級のH君の上段廻蹴をモロに食らってふらついたものの、その後の3人の相手をしのぎ切った小6六級のA君と、全員が顔を真っ赤にしながら誰一人断念する事無く終えました。終了後に全員で車座に成り、「今日みたいな辛くて苦しい瞬間に負けずに乗り越えられたんだから、あなた達は大抵の事には負けないぞ。自信持って頑張れよ!」と伝え、K君・Rちゃんの2人に「あなた達はまだ先だから大丈夫だよ」と伝えると、Rちゃんは「あ~、良かったあ」とホッと胸を撫で下ろし、撮影係を務めてくれたA君に「あなたはいつも背中を向けて逃げてばかりだけど、4年生に成ったらやるんだよ」と伝えると、何故か「僕やる!」とやる気に成っていました。

ラストはK君・Rちゃんと小3八級のA君の3人で順突や内受突をやり、他の人には「動けそうなら逆小手か送小手をやって」と伝えると、各々が防具を片付け合ったり「キツかったなぁ」と声を掛け合いながら良い雰囲気で練習していました。また、締めの気合い出しと作務の後に皆を見送りながら、それぞれの人に「よく頑張ったなあ」と声を掛けると少し精悍さを増した嬉しそうな表情を見せてくれました。たまにはこんな練習もアリですね。