最新の記事 | 刈谷北道院 | Page 21

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Shorinji Kempo

4月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。暖かな日差しに恵まれた中、皆が集まります。

4月入門の面々にとっては、今日は初めての道院修練。入門手続きの際に、保護者の方にも地図を渡して送迎を御願いしていましたが、今回入門してくれた4人の保護者の皆さんは、求めているものがしっかりしているのか、時間も正確に行動して、開始時間に間に合わせて下さった方が大半でした。作務への取り組みも割りと積極的に動き、先輩の緑帯達も率先して動く姿勢を見せてくれているのも、良い変化です。

瞑目の時間を長く取った鎮魂行を終え、暫しの法話を。呼吸を整え、自分の周囲から多くのものを感じ取り、その支えを受けて、しっかり精進する事を説きました。「あ・うん」を活用しての学科・法話では、開祖の言葉を皆で回し読みします。途中、「五十歩百歩」と言う言葉の意味に対する質問があり、意味を知っている人がいるか聞いてみると、新入門の小4男子のY君が、面白い例え話を交えて説明してくれました。それぞれに得手不得手が有るのは当たり前でしょうが、良い部分を上手く活用して他人を支え、弱点を仲間と協力し合って克服出来る様な空間を創りたいものです。

場を変えて、易筋行を。今回も11月入門のA君のお父さんが、14時半に専有道場に再度来て下さり、送迎を手伝って下さいました。多くの方の支えを受けて、修練に励んでいる事をしっかり認識して欲しいものです。ホールのセッティングをする際も、色帯組4人は協力し合って準備を進めていましたが、先輩であるA君・A君を含めた白帯組は、指示を出されないと、自分でやる事を意識出来ない様子。この辺りも、徐々に進化させていかないといけませんね。

今日の易筋行は、表と裏の説明を全員の揃った状態で行い、それを相対演練の中で、「違いを感じ取る」事を想定してスタートしました。途中、道衣の着方や帯の締め方の再確認も織り交ぜていきますと、例によって想定通りに習熟は進みませんが、それでも徐々にながら、皆が進歩している事が見て取れます。また、これまで色帯組もあまり練習して来なかった「蹴込」の説明をして見せて、後半のキックミットを使っての当身の「種まき」もしておきます。

ラスト30分で、緑帯組は「天地拳第一系・相対」と「義和拳第一系・相対」の復習から、「突天一」を初練習。「下受順蹴」との共通点も含めて説明し、習熟を図ります。また白黄帯組は、正対構での「内受突」の裏と表の習熟を。細かい部分はともかく、表と裏の違いを理解し感じ取る段階までは進めた様です。

終盤を駆け足でこなし、若干タイムオーバーしながら易筋行を切り上げ、皆で作務を行います。くどいくらい先輩達に率先して動く様に伝えて来ましたので、色帯組の動きは随分良くなって来ました。それを観て、新入門や白帯の面々が、何かを感じ取ってくれれば良いですね。皆に、修練後の菓子を配りながら、2ヶ月の体験期間で最も参座回数の少なかったY君に、帯の結び方のレクチャーをします。集中力が無く、説明をしている際に、大半を聞いていないY君。個々でサポートする時間を上手く入れ込み、少しでも自発的な精進を促していきたいものです。今日の帯の結び方でも、出来る様になった部分と残された課題を、ある程度は理解出来ていた様ですので、「今後の成長に期待」ですね。

4月3日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

世の中では、まだまだコロナウイルスの影響が心配される状況で、「もう1年以上、こんな状態だなぁ」と辟易しますが、新年度に入った事もありますし、上手く気持ちをリフレッシュして、充実した修行の空間を構築したいものです。

2ヶ月の体験入門期間を経て、4月から4名の小学生拳士が正式に入門してくれました。今日参座してくれたH君とWちゃんも、新しい道衣を嬉しそうに着ています。「このフレッシュな気持ちが、いつまで続くかねえ」とも思いますが、逆にそれで張り切れない人では、そもそも頑張りようが無いでしょう。このやる気を萎えさせてしまわない様に、雰囲気作りから気を配っていきたいものです。

今日は、昨年入門のA君に相対演練時の表と裏の区別を説明しながら、基本の習熟と法形への繋がりを伝えて行こうと想定してスタートしました。既に何度か説明はしていますが、「意識を集中させて、話を聞く」~「その内容を、自身の身体操作に反映させる」と言う事が苦手なA君。繰り返し伝えて行くしかありませんが、後輩に当たる人達が、先に理解し始めている状況ですので、もう少し習熟度を挙げて行かないといけませんね。

基本の技術の習熟も兼ねて、開足中段構からの突き蹴りの組み合わせを繰り返し、それを相対で「当たらない間合い」と「当たる間合い」の違いを付けて反復する、「正対構」での練習の時間を多く取りました。新入門者は4年生以上が多く、少年八級を受験する事はありませんが、身体操作のレベルを挙げる意味でも、「正対構」からの練習はもっと有効に活用出来る気がします。

うがい・手洗いの回数を増やし、学科・法話や鎮魂行の時間も挟みながら、先輩・後輩の組み合わせや各レベルに合わせた組み合わせの練習を織り交ぜます。先週土曜日に保護者の方と相談し、また木曜日に本人達とも面談した新中学生のI君とS君。「全力で気合を出し、真剣に動いている」様には見えなかったので、「それ、何%?」、「何%の力でやらなきゃいけないの?」と聞き、防具を着けた状態のS君に、「ちょっと全力で蹴らせて。で、それを100%の気合で堪えてみて」と言って中段に蹴り込みます。「マジで苦しい!」と、涙目になり苦しむ素振りを見せながらも、逆に目の輝きや意識・意欲は高まっていたS君。また「外押受突」の練習中に止めて、「しっかり振りぬいてみろ」とI君に振突を繰り返させると、徐々に「倒せる当身」に変わって行きました。「集中力は、自分で高める。全力でやってるかどうかは、自分で確認して」と伝えましたが、技術レベル以上に、「自分で高める」・「自分でやる気になる」と言う意識を、早く身に付けて欲しいものです。

そんな先輩達に対する指導を、横目でチラチラ見ながら、自分達の課題に取り組んでいた後輩達。習熟度としては然程挙がっている訳ではありませんが、全体的な雰囲気は悪くはありません。これを、「自分達の意識で、困難な課題にもチャレンジする」・「チャレンジの困難さ自体を楽しむ」と言うレベルまで、皆で協力して高めていきたいと思います。

 

3月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。車中では汗ばむ程の暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

年度が切り替わるこの時期、コロナウイルスの影響で参座を控えていたNさんが、スポーツ保険の掛け金を持参して、修練前に顔を出して下さいました。久々に御会いして、近況報告や新年度に向けた変化点の予想を伝え合いましたが、元気そうで良かったです。参座出来そうな時期が、4月中旬まで延びそうな気配でしたが、新たな「家族」と早く顔合わせをして頂きたいものです。

今日は、4月からの入門予定者4名の内、2名の保護者の方に終了前30分に来て頂き、手続きや法人の変遷等についての御説明をする予定の日。一般の参座が無い状態なので、緑帯3人に任せて修練を進めて貰おうと目論んでいましたが、2人が欠席し緑帯がS君のみの状態でした。やる内容を想定し、S君にも「ラスト30分は、宜しく頼むよ」と事前に伝えてスタートします。

今日は、4月から土曜日にスイミングに行く事に成り、正式入門を見送ったSちゃんも来てくれましたので、極力ウォーミングアップと、受け~反撃をリンクさせて進めようと考えていましたが、なかなかに進み具合が鈍い状態で。先輩の道衣組もそうですが、体験中のH君も作務の時点から随分散漫な意識でしたので、やる内容を大幅に削り、「内受突」の相対に絞って、そこに繋がる動きを反復します。

途中、H君が「頭が痛いので、お父さんに連絡して良いですか?」と伝えて来ましたので、「今日は無理だな」と座布団で寝かせて休ませます。その後、S君も「調子が悪いので、休んで良いですか?」と言い出し、後輩の面倒をみるのを嫌がっているだけなのが見え見えでしたので、「休んでて良いよ。でも、ラスト30分はやって貰うから宜しくね」と伝えて休ませます。そのまま残る6人で、「内受突」を当たらない間合いで繰り返しますが、間合いが遠い事による安心感もあってか、皆そこそこ動きを掴んでいた様に思います。

早めに来て下さったお父さんの「説得」を受けて、キックミットを使用した当身から、再度合流したH君。その後、Wちゃんのお母さんもいらっしゃったので、S君を呼び寄せ、「天地拳第一系・単演」を体験者の面々に伝えて貰いました。H君とWちゃんのお父さん・お母さんに手続きの説明をしている間、グループ分けをして小3黄帯のY君の力を借りながらも、S君が何とか工夫して練習を進めていたのが印象的でしたが、逆に同学年のY君が奮闘している横で遊びに入るA君の姿に、「まだまだだねぇ」と来週の「絞り込み」のネタを見付けた思いです(笑)。

修練終了後に、来年度以降も継続して下さる連絡を頂いたS君のお父さん・お母さんと、市民館の玄関先で30分程「相談」をしました。「今の彼の状態のままで続けても、あまり意味は無いでしょう。どうなって欲しいですか?」と言う観点で御話を伺いましたが、お互いのS君の「人間的成長」に対しての想いを伝え合う事が出来、有意義な話し合いになったと思います。入門される方・継続して下さる方・その御家族それぞれに、意味の有る関わりが出来るような空間を、常に模索していきたいものです。

3月20日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。若干湿った風が吹くものの、暖かな陽気に恵まれる中、鍛錬に励みます。

今日は、体験入門中のメンバーが小4男子のH君のみの予定でしたので、新たに後輩を迎える道衣組の心構えを整える日として、活用しようかと想定してスタートしました。ウォーミングアップの内容や、それをやる際の意識の持ち方を、問い掛けながら進めますが、道衣組の意識への浸透もまだまだ不充分な面も多々有ります。逆に、一緒にやっているH君に、意識の持ち方や突き蹴りへの応用の仕方を伝えると、それをしっかり自身の身体操作に反映させて来ますので、先輩達よりよほど進歩が早いです。小4と小1や小3では、言葉への理解度や集中力にも差が有るのは当たり前として、最も重要なのは本人の意欲だと言う事は、先輩の道衣組にもしっかり認識して貰おうと、言葉を送ります。

体験入門組は、総じて意欲が有るメンバーですが、身体を動かす事に関する「勘の良さ」には、やはり個人差が有ります。それぞれのメンバーの、苦手な動きを向上させる練習方法をいくつか考案しましたが、今日は先輩の道衣組で試行します。思えば、昨年10月入門の小1のA君・11月入門の小3のA君も、個々の動きはあまり向上出来ていません。後輩が誕生するこの機会に、自分のレベルを挙げる意識を持って貰いたいものです。

学科・法話では、読本の「少林寺拳法の目指す人間像」のページを回し読みします。そこに書かれている事を、皆がどれだけ意識出来ているか。この辺りも、4月からの修練で強化して行きたいものです。

今日の修練を通して、内受と下受を。そして「内受突」の動きを通して行いましたが、体験中のH君は相対で行っても、問題無い程のレベルでこなします。寧ろ、先輩のA君・A君の方が、自分のやるべき動きを理解・意識出来ていない状況です。「裏」と「表」の説明も、今日H君には初めて聞かせましたが、その後の相対演練では、白帯の先輩2人よりもしっかり把握してこなしていました。

今日も先輩・後輩の組み合わせで練習しつつ、組み合わせを変えてやる内容を変化させていきます。これまでの復習や、次の科目への下準備を兼ねて行いますが、1月の少年七級の試験で合格した際の「上受突(表)」のポイントをすっかり忘れていたY君は、その点を指摘されて泣き始めます。練習の輪から外しても泣き止もうとしませんので、呼び寄せて「自分の感情ぐらい、自分でコントロールしろ!いつまでも甘えとるな!」と叱り付け、「やるのかやらんのか、どっちなんだ?」と確認すると、「やります!」と答えましたので、顔を洗わせて輪に戻します。目指す自分の姿に到達したければ、目の前の壁や困難に挫けずに、努力をし続けないといけないでしょう。安易で楽な道を選ぶのではなく、自身の人生に通じる芯の強さを求め、チャレンジ出来ているかどうか。その辺りも、本人達に問うていきたいものです。

進み具合いがあまり良くなかったのですが、ラスト15分で緑帯組は「外押受突」、黄帯から体験組で「天地拳第一系・単演」を進めましたが、ラストの締めとしてはなかなか良い集中具合でした。これを、修練中を通して自ら意識出来ていれば、技術だけでなく人間性の向上にも繋がってくれるだろうと期待して、新年度の修練の在り方に繋げていきたいと思います。

3月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。昨日から続く雨もパラつく中、皆が集まります。

今日は修練直前に所用があり、車に祭壇等を事前に準備して積んで出たので、その後の行動もゆとりを持ってこなす事が出来ました。それでも「忘れ物」や「抜け」はあるもので、改めて心構えを整え、そこから体構えを整える訓練の習慣は、日常において貴重であり大切にしたいものだと実感します。

作務を終え、鎮魂行を行い暫しの法話を挟みますが、その際に携帯電話のマナーモードが反応していました。学科・法話に移る時に携帯電話を確認しましたら、専有道場に来ていなかった小1白帯のA君のお母さんからの御電話でしたが、専有道場手前まで来た時に、A君が「本を忘れた」と言い出し、一旦家に取りに帰ったと。間に合わないので泉田市民館から参座する旨の連絡でした。日頃から「専有道場に来る時は、あ・うんや連盟の会報を持参する様に」と伝えている言葉を、理解・意識している事を讃えたいところですし、それを忘れた上に送迎してくれたお母さんに「無駄足」を踏ませた事も、しっかり自覚出来る様に促しておかなければいけないところでしょう。

あ・うんを活用しての学科・法話では、日常に活かせる少林寺拳法への取り組み方を説きます。今週木曜日の学科・法話時にも、「今、生きていられる事は、当たり前な事ではなく、『有り難い』事なのだ」と伝えたのですが、目の前の困難・苦難に弱音を吐き、挫けてしまうのではなく、何とか粘って良い結果が出るまでやり続ける。その「訓練」として、少林寺拳法への取り組みを活用すると共に、技術面での優劣を競う為の取り組みではなく、他者との調和や協力、良好な人間関係を築く訓練を、少林寺拳法を通じて行って欲しいと伝えました。どの程度響いてくれたかは判りませんが、是非20年後・30年後に活かして欲しいものです。

場を変えて、易筋行を。今回も、小3白帯のA君のお父さんに送迎の御手伝いを担って頂きましたが、「14時半頃に、最寄りのコンビニの駐車場に」と御願いしていると、14時半きっかりにメールが届きます。恐らくその時間に到着する様に家を出るのではなく、早めに到着して、駐車場で待っていて下さるのでしょう。また今週火曜日に「入門手続きの説明はいつですか?」と確認して下さったWちゃんのお母さんは、15時きっかりに泉田市民館に。H君のお父さんは、私達が到着した時点で、駐車場に到着されていました。その人の目的意識や自覚のレベルによって、行動の質に違いが出て、結果的に「時間を守る」、「都合を付ける」と言った具体的な行動で大きな差が出るのだなと、再度「もっと心構えを整えて臨まねば」と気が引き締まります。

今日は、構えを崩さずに突き蹴りを行う事と、「先輩が後輩に伝える」、「目の前の相手をしっかり見る」と言う事をテーマに、易筋行を進めました。ここ何回かの修練でも、先輩達の自覚を促す言葉や、低いトーンで振舞いを注意する姿を、体験者の前で見せてしまっていますが、H君やWちゃんは若干たじろぎつつも、その時間中に自分の振舞いを点検する素振りを見せます。これまでの小学生達は、「高圧的な大人」を嫌がる傾向が強かったのですが、今回の体験者5名の中でも、H君・Wちゃんは抜きん出て意欲的であり、「今からそんなに飛ばしてて大丈夫?息切れしない?」と、こちらが心配になってしまうレベルです。この意欲を損なわない様に、気を付けなければいけませんし、逆に他の3人が正式に入門してくれるかは判りませんが、同じ様な取り組みを求め過ぎてはいけないだろうと、私自身「目の前の相手をしっかり見る」事を意識したいところです。

今日は正式な手続き前の、H君・Wちゃんと暫しの面談を。その間道衣組を3つにグループ分けし、それぞれに修練テーマを伝えます。H君とWちゃんには、1人ずつ「やる気有る?」、「強くなりたい?」、「少林寺拳法をやって、どう成りたい?」と、シンプルでありながらいきなり聞かれても答えに困るであろう質問をしましたが、2人共にたどたどしいながら「強くなりたい」、「強くなって困ってる人を助けたい」と、模範解答を答えてくれました。その内容がしっかり意識出来ているのか、この体験期間中の学科・法話で聞いた話を答えたのかは判りませんが、どちらにしても大したものだと思います。その間の「先輩達」の取り組みにも、若干の雰囲気の違いが有りました。まずは本人達の目的意識がしっかりしてこその「有意義な修行」でしょうが、少しでも良い支えが出来る様に、私自身精進していきたいと思います。

3月6日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい風は吹くものの、暖かな陽気が続く中で鍛錬に励みます。

いつの間にか季節は廻り、暖かさが増して来るに伴い、花粉が多く飛ぶ季節に。マスクの下で、グズグズ音を立てている人も増えて来ました。体験中のH君のお父さんが、送迎された時に「花粉症なので、鼻水が出てますが」と伝えて下さり、「何で、わざわざ教えてくれたのかな?」と思いましたが、まだまだコロナウイルスの感染が心配される世情ですので、「コロナじゃなくて、花粉症ですよ」と伝える配慮も必要なんでしょうね。私自身はほぼ気にしていないのですが、逆に参座してくれている人や、保護者の方・世間の人達に心配させない修練や振舞いの在り方も考慮するべきなんでしょう。

今日も、ゲーム的に身体を動かす時間と、基本の技術を伝える時間を織り交ぜて、修練を構築します。まずは「身体を動かす」事を積極的に且つ楽しんで貰えれば良いですが、その瞬間の集中の仕方や話の聞き方でも、各自の違いや課題が有ります。それを指摘されて、修正しようとする人もいれば、ただ言われて終わる人もいます。それぞれに適したタイミング・角度・種類・頻度を、的確に把握・判断していきたいものです。

体験中のメンバーにも、そろそろ受け方や運歩を伝え始めていますが、全員が同じ日に顔を揃える事がほぼありませんので、人によっては同じ内容を繰り返す事に成ります。ただ1回2回で習熟する訳では無く、同じ内容を反復して上達していかなければいけない事を考えれば、逆にこの時間は貴重であり重要です。それは既に入門している人達にとっても同じですので、その時間をどう取り組むか。「先輩」達の在り方にも、万全では無い面が多く存在しますので、その部分を強化する事も意識していきたいですね。

学科・法話の時間に、届けられた「あ・うん」を配布しましたが、体験組にも全員渡すと冊数が足りません。これまでは一家に1冊ずつ配り、余った「あ・うん」や連盟の会報と、読み込んだ数年前の会報にチラシを挟み、近隣地区でのポスティングをしていましたが、現在体験入門中のメンバーが正式に入門してくれた際は、冊数を増やす事も考えなければいけないかも知れませんね。

今日は前半の声掛けのトーンを明るめにし、後半はやや厳しめにしてみました。明るめのトーンでは、積極的に楽し気に取り組んでくれる反面、集中出来ない人・浮かれて適当に手を抜く人が増えます。逆に、厳しめのトーンが続くと委縮する人が出て来ますが、そんな瞬間でも集中して積極的に取り組む人はいます。さじ加減は大事だなと思いつつも、終盤の雰囲気が暗かったので、急遽「締め」に空乱を実施。最初は「当たらない間合い」で動きを慣らし、初の乱捕りに戸惑っていた体験組も繰り返すうちに良い動きになっていきます。徐々に間合いを詰め、最終的に「当たる間合いで50%で」と言って始めましたが、加減が出来るレベルではない事と共に、道衣組も「後輩に負けたくない」と思うのか、普段集中力の無い小3のY君やA君も、全く加減していない動きでやり合います。結果、脛がぶつかって痛がったり、自分より低いレベルの相手に加減をしない精神性に「良くないね~」と思いつつ、「負けたくない」と思えない人間に、何を教えても意味が無いだろうとも思います。

最後に、しっかり加減をして取り組んでいた緑帯のI君・H君の名前を挙げ、「あなた達は50%で良いよ。他の人は考えてやってないから30%ね」と伝えて始めると、皆が相手を観て動く事を意識していましたので、最後に気持ちのノった状態で締める事が出来ました。技術レベルもしっかり挙げつつ、意識と精神面もしっかり高められる修練の在り方を、常に模索していきたいものです。

2月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。春の到来を思わせる穏やかな陽気の中、鍛錬に励みます。

今日が、2月の修練の最終日。いつの間にか今年も2か月が過ぎ、未だにコロナウイルス影響も多く残っていますが、緊急事態宣言も明ける様ですので、より充実した修行の場を構築していきたいものです。今日はスタートの作務の時間に、泉田子供会の今年度と来年度の役員さん達が挨拶に来て下さいました。今年度の役員さん達は、進めて来た段取りがことごとくコロナウイルスによる自粛で頓挫すると言う憂き目に会い、なかなかすっきりしない1年だった事でしょう。それでも毎月第1土曜日の「少林寺拳法体験会」の告知等もしっかりやって下さり、実に有り難い事です。地区の役員さん達もそうですが、地域の各種コミュニティとの連携・協力は、少しでも維持していきたいものです。

今日の修練では、「自分で考える」、「意識して話を聞き、動きに反映させる」を念頭に置き、説明の時間を少なめにしてみました。「受け取る側」の技術の向上を考えると、「解りやすい説明」と「出来る動き」の反復が近道なんでしょうが、他人のセッティングに乗っかるだけの人を育てたい訳ではありませんので、時折難解な状況で動き、「自分は出来ていない」と言う状況を体験して、「じゃあ、どうしよう」、「どうしなきゃいけないの?」という「自意識」を活用して欲しいものです。

勿論それは段階やその人の性質を考慮した上での展開に成りますが、今回体験入門してくれているメンバーは、来年度の3年生から5年生に成る人達なので、ちょくちょく「チャレンジ」の瞬間を挟んで行こうかと思います。

今日は、体験中のH君・Wちゃんに運歩法を体験して貰う為に、途中で「走るメニュー」も兼ねて斜めに動いてみました。少しゲーム的な要素も加えていくと、小学生達はひたむきにやります。が、その説明や手本の動きを見せている瞬間に、「見ていない聞いていない」人はやはり居るもので、身体の向きが違う人や、そもそも走るルートが違う人もいます。直接的には少林寺拳法とは関係無い事で、その人の性質を掴み、その後の修練メニューに繋げる事が出来れば、「飽きの来ない修練」に有効な気がしますし、今日は理解出来る聞き方をしていない人に、「座って観てて」と輪から離す事で、意識の発揚を促す事も試してみました。結果的には、その後の千鳥足や差込足の練習へのH君・Wちゃんの理解度の向上には繋がっていた気がします。

自由練習後半では、緑帯組は科目を進め、黄帯から体験組はキックミットや運歩の復習を兼ねた内容を。小6のI君・S君が防具を持参して来ない事が多く、「今日、何故防具が無いの?」、「今のあなたに何が足りないの?」、「答えが見つかるまで、座って考えて」と、1人づつ5分程低いトーンと無表情・無反応で「質問」しました。

緊急事態宣言下で施設を使用している為&防寒対策も兼ねて、私自身も秋まで全くしていなかったマスクを着用して修練に臨んでいますが、布1枚挟むだけで、技術的には相手と気を合わせたり、「力の吸収」をイメージする事が難しくなると感じますが、逆に「負の感情」を相手に伝えずに済む効果も有る様に思います。相手を叱っている時も、必要以上に相手を追い詰めなくて済みますし、それを周りの人に振り撒かずに済みます。

I君・S君に詰問している最中も、一人防具を持参して来たH君がこちらをちらちら気にしていましたが、後輩達に足幅や突く角度・ミットの持ち方をアドバイスしていましたし、体験組も「わあ~、叱られてるぞ」と気にしながらも委縮せず、私に技術的な質問して来て、私も普段のトーンでアドバイスし、その後再度I君・S君に低いトーンで向き合う、と言う事を繰り返していました。その後2人に備品の防具を貸し、「内受蹴」の説明をし練習に入りましたが、I君・S君もいつもより迅速に防具を着け、H君と一緒に集中して練習し、且つ委縮せずはしゃいでいて、こちらが「もう少し緊張感を持てよ」と思う程。「緩急」を上手く使って、意欲的且つ効果的な修練の取り組みを引き出していきたいものです。

2月20日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。一昨日までの寒さから一転、「春の陽気」を感じさせる日差しの中、鍛錬に励みます。

今日も体験入門中のメンバーが多数参座してくれましたので、人数的になかなか良い雰囲気でスタート出来ます。が、「先輩」となる道衣組の取り組み方が先輩らしくあるかと言えば、今一つの状態の様で。「まあ、同じ小学生だから」と思う部分も有れば、「そこはもう少し」と思う面も有りますね。そこはこの2月・3月の期間に強化していきたいところです。

体験組は、徐々に修練内容を増やしている状況で、今週は開足中段構からの突き蹴りを始めました。割りと、「初めてやる事」を臆して嫌がるメンバーが多い様ですが、励ましの声を掛ける事で動く事を続けてくれますし、良い意味で「隣りの人」と張り合い、励みにしてくれるので、進み具合いは悪くありません。後は、私自身がもっと工夫して、ポイントを上手く伝えられる様にするだけですね。

学科・法話の時間には、先月末に実施した昇級試験の合格証書授与を。少年七級に合格したY君と少年五級に合格したH君に、「当日の感想」・「今後の抱負」・「仲間へ御礼やアドバイス」を述べて貰いましたが、この2人は回を重ねる度に良いコメントをしてくれるところに、嬉しい成長を感じます。

また学科・法話終了後に、今日の「成果発表会」用に、私と緑帯3人で舞台の天板を1列増やしたのですが、手伝いに来てくれたY君の「あ~!」という叫び声が。反対側に回ると、1人で広げた天板の下敷きになっているY君の姿がありました。すぐに持ち上げ救い出すと、幸い頭を床で打ったくらいで怪我も無く済みましたが、サッと壁際に走り、膝を抱えて座り込み、久々の「泣きの姿勢」を見せました。が、以前のアピール感満載の大泣きをせずに我慢をしている姿に、また一つ成長の証を見た気がします。

16時15分を過ぎる頃から、1ヶ月延期した「成果発表会」の観覧をしに、保護者の皆さんが集まり始めます。今回は1月末予定の「泉田町芸能音楽発表会」が中止になり、その前日に開催予定だったものを、緊急事態宣言発令後間も無くだった為、1ヶ月延期したのですが、丁度と言いますか「体験入門者募集期間」に入り、体験参加してくれている小学生達の保護者の皆さんにも、少林寺拳法を紹介出来る良い機会となった気がします。座布団を2メートル間隔で敷き、分散した状態で観覧して頂きましたが、先週体験に来てくれた年中のS君とお父さんも含めて、大勢の方に観に来て頂き、実に有り難い事ですし、動画撮影や本格的なカメラで写真撮影をされている姿を見るにつけ、緊急事態宣言下ながら「良い会を開催出来たな」との想いを強くしました。

地域を始め、多くの方の支えと関わりがあってこその道院運営であり、関わり甲斐の有る良い変化・成長を門信徒達に手にして貰わねばとの想いを新たにする、貴重な場となりました。

2月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。2月にしては穏やかな気候の中、鍛錬に励みます。

今日は久々に、行事の無い道院修練。参座した人から作務に入り、瞑目の時間を長めに取る鎮魂行、会報を活用した学科・法話と進みます。今回は、鎮魂行の後に「後輩の前での意識と振る舞い」ついて話したのですが、「あ・うん」の開祖語録のページを回し読みしての法話がそのまま当てはまり、皆には伝わり易かった様に思えます。

今日も緊急事態宣言が継続中と言う事もあり、一般の参座が無かったのですが、専有道場でスタートした際の場所の移動の足が足りません。先月協力を御願いした11月入門のA君のお父さんに、今回も御願いしたのですが、今日はA君が腹痛で欠席。木曜日の時点で「お腹が痛い」と言ってましたが、理由を聞くと「全裸で寝てた」との事で(笑)。体温の高い小学生が暖房の効いた部屋で寝ていると、着物を脱いでしまう事もあるかなと微笑ましくもありますが、A君のお父さんはわざわざ送迎の為だけに、14時半に専有道場まで来て下さいました。感謝・感謝です。

場を変えて、易筋行を。体験入門者の受け入れ期間の為、大府市から小4男子のH君と刈谷市築地町在住の小3女子Wちゃん、そして昨日電話での見学の申し入れを頂いた今川町在住の年中のS君が、お父さんに連れられて来てくれました。

基本、刈谷北道院では未就学児の受け入れはしておらず、過去においても、希望者も昨年の「夏休み武道体験会」で年長の女の子が見学に来てくれたぐらい。「まあ、30分くらい見学して貰って、来年度の6月からの「少林寺拳法 体験会」のお誘いをしようかな」と考えてたのですが、お父さんに見学者名簿に記入して頂いている時間に、S君に「鬼ごっこしようか」と声を掛けると、靴下を脱いで小学生達に交じって走り回り、いざ易筋行を始めようとすると、S君も普通に整列していました。準備運動や体験者の身体慣らしの為の左右の逆突・逆蹴の繰り返しも、大した説明をしていなくても、大きな気合でなかなか良い感覚で動きをまねています。

結果的に、15時から17時までの易筋行の時間をほぼ同じ内容で一緒に過ごし、「年中って、こんなに体力が有るか?」と驚きましたし、言葉への理解力の高さは小1のA君よりも高いレベル。お父さんに聞くと、気が付くと本を読んでいるそうで、またある関西芸人さんのYouTubeチャンネルを観て、一緒にゲーム実況をするのが好きだそうで、言葉の理解力の高さも納得です。他の人にしているアドバイスもしっかり聞いて、自分の動きに反映させている様を観て、「これは幼稚園児でも、一緒にやりたいレベルだなぁ」とも思いましたが、やはり焦らず、「小学生になって本人にやる気が有れば」の縁を待つ事にしましょう。

体験中のH君・Wちゃんも、意欲的な取り組みを続けてくれています。H君は精神的なムラは有るものの、ダンスを習っていると言う事もあるのか、身体を動かす事に対するセンスは高いものが有り、また好奇心が旺盛なので、新しい事を伝えても、どんどん吸収していきます。またWちゃんは、真剣さや意識の集中度の高さは、目を見張るものが有ります。身体的感覚はあまり鋭い方ではない様ですが、説明や手本から目を離す事が無く、休憩中に一人で突きの動きを反復している姿に、「これはすごい新人が現れたな!」と驚かされます。また「成りたい自分」への意識・意欲が明確になっているのか、マスクの下の気合もどんどん大きくなっていますし、新しく伝えた事にも臆せず取り組んでくれます。道衣組が来週の「成果発表会」の習熟に取り組んでいる間に、今日伝えたばかりの開足中段構からの突き蹴りや、キックミットの持ち方、少し言葉で説明しただけの前足底での蹴りに、二人で協力して取り組んでいる姿に、「良い雰囲気に成って来たねぇ」と手応えを感じ、作務を行い修練を切り上げました。

2月6日(土)の修練。

本日も、泉田お市民館での修練。2月にしてはお穏やかな気候の中、鍛錬に励みます。

今月から、2月・3月の「体験入門者募集」の期間が始まります。先週先駆けて来てくれた3名のうち、築地町在住の小2R君と大府市在住の小4H君が、新たに築地町在住の小3女子のWちゃんが参加してくれました。また毎月第1土曜日の「少林寺拳法体験会」として、S君・Sちゃん兄妹が顔を出してくれましたので、10名を越える参座者となり、久々の大人数です。

今日初参加のWちゃんも、大人しく照れ屋な面もありながら、素直さと観察眼の良さを持っている様で、技術的なポイントを説明する前から、前に並んでいる人の動きをまねて、少しずつレベルを挙げて行く程。また鬼ごっこ等を交えて場の雰囲気に慣れて行くに連れて、じゃんけんをしている時に出す声がどんどん大きくなっていきます。

学科・法話の時間では、「拳士の心得」から「脚下照顧」と「合掌礼」を。今日は「どうも話の展開が上手くいってないな」と感じたのですが、土曜日の良さは修練時間の長さ。小学生達の集中力がボヤける時間も多く成りますが、それを許容した上で、修練メニューを組み立て、途中で再構築する事も出来ますし、「上手くいかなかった」法話の補填の時間を取る事も出来ます。今日は自由練習の時間に、再度「脚下照顧」と「合掌礼」について話し、その心得を具体的な行動に移す時の話を捕捉しました。体験者や新入門者が多い時は、修練メニューにバリエーションが付けられず、「飽き」が来る事が多いのですが、緊張と緩和を工夫しつつ、楽しんで貰いながら、各自の意識と集中力を高めて、技術レベルも挙げられる様に、組み立てていかないといけませんね。

今日は私自身は、道衣組より体験入門の3名を中心に相手をしましたが、その間自分達でどれだけ集中し協力して修練に励むか。横目でチラチラ見ながらですが、数々課題も有ります。ただどこかしらに進歩の跡が見付けられますので、そこに灯を感じつつ、より精度を高めて行ける様にしたいところです。

先週来てくれたメンバーも含めて、修練や作務にも手を抜かずに取り組んでくれるメンバーが多いのが有り難い事です。今日来てくれたWちゃんも、「楽しかった」と言ってくれていましたので、今後も参加してくれる様でしたら、是非皆で協力して有意義な時間・空間を創り出していきたいものです。