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Shorinji Kempo

8月21日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。連日の雨の為に若干の涼しさも感じる中、鍛錬に励みます。

今年の夏は、長雨の為に例年ほどの暑さでは無いのですが、湿気の多さや不快指数はなかなかのもの。刈谷市が、コロナウイルスに関する「まん延防止措置」の対象地域になっただけでなく、愛知県全域に緊急事態宣言が要請されそうな気配で、充実した修行の空間の構築も、なかなか円滑にはいかない状況です。「行動禅」を標榜している団体の長として、社会が芸も無く「自粛」を繰り返している事に、忸怩たる想いではありますが、逆に普段修行に励めている事自体が、「当たり前」の事ではないのだと認識しやすいですし、目の前に共に修行に励む「仲間」がいる事への「感謝」も湧いて来ると言うものです。また、活動が滞る中でも、如何にして「質」を高めていくかの工夫をする事は、「易筋行」の基とも成るでしょう。今後の状況の変化にも上手く順応しつつ、「質」を高める努力は意識し続けたいものです。

今日は、9月・11月の昇級試験に向けての科目の履修の為に、事前にこなしておきたい事をピックアップして、そこに繋がる内容を優先しました。最近は、技術や読本の読み込みの内容を、在籍者の昇級のペースも視野に入れて、プログラムを事前に作成して修練に赴いていますが、なかなかその通りには進まないものの、「進まなかった」事はしっかり認識しやすいですね。

今日は、「天地拳第四系・単演」、「全転換」、「前受身」を予定。まだ「天地拳第一系・単演」しか教わっていない白帯組には酷かも知れませんが、全員で跳び連蹴からチャレンジ。自分の動きを客観視する感覚をあまり持っていない小4白帯のA君等は、その後の「全転換」やその前段階の「十字足」でかなり苦戦していましたが、それでも「苦しい状況でも、諦めずに取り組む」と言う点では、金剛禅の易筋行としても然程食い違ってはいないでしょう。その後に関連する動きも併せて行い、「やっている内に、『ああ、これはあの動きと同じか!』と気が付く時が来るよ」と伝えましたが、果たして何人がそこまで続けてくれるでしょうか(笑)。

学科・法話の時間では、先月近隣道院に御願いして審査を実施した、小5H君と小4Y君への合格証書授与を行いました。二人にはそれぞれに「当日の感想」、「仲間への御礼やアドバイス」、「今後の抱負」を述べて貰いましたが、なかなか良い言葉を残してくれます。また少年六級に合格したY君には、緑帯の授与も。4月から学習塾に通い、土曜日のみの参座となったY君ですが、徐々に抜け落ちている部分が目立つ様になったものの、参座している瞬間のテンションは悪くありません。足りない部分は、自ら自宅で復習する様に勧めていますが、彼自身の意欲が有る内は、しっかり支えていきたいものです。またH君は、普段から彼に伝えている様に、「刈谷北道院の小中学生の中心」と成るに相応しい意識が、行動面・技術面に如実に顕れています。是非、このまま意欲的な取り組みを続けて欲しいですし、その意欲を沸かせられる空間を、提供していかないといけませんね。

合格証書授与の後の法話では、試験や普段の修練に向けての意識は、自ら高めると共に、先輩は後輩の支えが出来る様に、常に目配りをしている事で、逆に自分を客観視する感覚を養い易くなる事を説きました。私の好きな格闘家の言葉でもある「自分で高める事。自分でやる気になる事。それも、技術の内!」を伝え、「自己確立」に繋がる意識の持ち方を説き、その自分を以て、仲間と共にお互いの成長の為の行動に勤しむ「自他共楽」の意識も説きました。半分遊びながら聞いている人もいましたが、何人かの目には「意識」が宿った様にも見えましたので、今後の行動に期待です。

鎮魂行後の自由練習では、「十字足」と「全転換」を復習し、先輩・後輩の組み合わせを作って、2人で高めて貰う時間を作りました。それぞれに進み具合は違い、苦戦している人達もいましたが、極力全体的な声掛けに留め、それぞれに任せます。この時間に意味が出て来るかどうかも、すぐには結果は出ないでしょうが、少なくとも「自分で考える」時間に成っている様です。

残り少ない自由練習後半は、グループ分けし白帯組は「鈎手守法」から「小手抜」へ。緑帯組は「流水蹴(前)」と「片手寄抜」に移行しましたが、途中態度の悪かった中1のS君に、キツめの「お仕置き」を敢行。その後の修練は、実に締まった雰囲気でそれぞれが取り組んでいましたが、締めの上段突の前に「他人に厳しくされないと真剣に成れないのは、『自分で高める』には成らないでしょ?解る人は、しっかりやる様に」と伝えました。果たして、「自己確立」と「自他共楽」の修行として相応しいかどうかは、今後の彼等の取り組み方次第。制限の掛かる状況下でも、「やるべき事」は根本的には変わらないなと実感し、帰路に着きました。

8月6日(金)、「強化練習2021」開催。

本日は、刈谷市井ヶ谷町に有る「北部生涯学習センターかきつばた」において、「強化練習2021」を開催しました.

2年前まで「強化合宿」として開催していましたが、コロナウイルスの状況を鑑み、初日夕食のバーベキューや宿泊、2日目を割愛し、半日の練習のみの「強化練習」として、何とか実施にこぎつけました。金曜日開催と言う事もあり、送迎の都合が着かない人も複数いましたが、小5白帯のH君のお父さんが有給休暇を取得した上での乗り合わせでの送迎を買って出て下さり、実に助かりました。また私自身は、学童保育に預けられる為に欠席する意向だった小4白帯のY君を、学校まで迎えに行ってピックアップし、一度も足を踏み入れた事の無い小学校の学童保育の様子も見られる、なかなか無い経験をしました。

「かきつばた」への移動も順調に進み、またH君のお父さんの送迎も早かった為、予定より早く体育室に入室出来た上、小5緑帯のH君を中心に自発的に作務を始めてくれました。熱中症で搬送される人が頻発した2年前と同様に、本来有料である体育室の冷房が、今年も無料で使わせて頂ける事になり実に有り難いですし、初めて「かきつばた」の体育室を利用した4年前は、冷房代節約の為に2時間だけしか入れなかった事を思い出し、行事開催が当たり前ではない昨今を思うと、ちょっとした感傷に浸る時間にもなりました。

鎮魂行からをスタートし、せっかくの広いスぺ―スですので、全員で走るメニューをしばしば。意外にバテるのが早い今年の面々に、コロナ禍での体力低下の側面も感じながら、基本演練に入り、突き・蹴り・受けを繰り返し、キックミットを使用しての当身から、法形演練に入ります。

今日は、メインとして4年生以上を対象とした「掛かり稽古」を想定していましたので、白帯の科目の履修にもなり、運用法にも通じる内容を模索します。「内受突」、「流水蹴」、「転身蹴」を相手を変えて繰り返し、攻撃も順突のバージョンも織り交ぜ、連反攻も付ける等、徐々にレベルを挙げて行きます、。

16時になり、メインの掛かり稽古に向けての休憩をしていると、仕事明けのW先生が顔を出して下さいました。井ヶ谷町が刈谷市の北端であり、三好市や豊田市との市境にも近く、W先生の職場も近くに在るそうで、夜の松平スポーツ少年団支部での指導を控え、20分程の滞在でしたが、その20分の為に労を厭わない姿勢が有り難いものです。今年は合同では行えませんでしたが、2年前は松平の保護者の方にも夕食のバーベキューに出席して頂けましたし、来年は是非合同で「合宿」として行いたいですね。

16時過ぎから、予定通りに掛かり稽古を。先月少年六級に合格したY君が、習い事の為に早上がりしたので、予定より1人少ない5人でスタート。前に出た1人に対して、他の4人が50秒交代で相手を務めます。1番手の中1I君でも3人目あたりから呼吸が乱れ始め、4人終えた後の私相手の50秒間休まず攻撃し続ける時には、かなりのキツさだったでしょう。それでも途中でダメージも負い、体格・体力的に最もキツい小4白帯のA君も、必死な表情で動き続けましたし、最初はやや怖じ気付き、バタついた動きをしていた4月入門の小5H君も、中学生相手でも押し続ける様な気迫を見せてくれました。また、参加しない3人には時計係・撮影係・応援係を御願いしたのですが、大きな声で励まし続けてくれましたし、4年生でありながら、4月入門でもあり参座日数も少ない為除外したY君が、1番手のI君が終わった後から、「道院長、僕もやりたいです。だって、みんなカッコいいもん!」、「道院長、僕もやりた~い!」と何度も「直訴」して来る程の、雰囲気の盛り上がりでした。

終了後には全員を集め、今回のキツい練習を共に乗り越えた仲間を大切にして、協力して励んで行く事を説きましたが、何を受け取ってくれたでしょうか。作務も予定時間通りに終えられ、様々な助力を頂き、行事を円滑に進められた事に感謝しながら帰路に着きました。

7月31日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。夏の暑さを感じつつも、皆で協力して鍛錬に励みます。

今日も、作務の時間から冷房を作動させ、熱中症予防にも気を配りながら進めます。今日の作務は、先週よりも更に能率良く進み、ウォーミングアップ開始時刻10分前には完了している程。若干の自由時間をそれぞれが過ごしながら、易筋行に移ります。

今日は「流水蹴」のポイントを伝えようと予定していましたので、その体捌きのポイントをウォーミングアップ時に反復しておきます。また「自由練習」時に乱捕りを行いたいと考えていましたので、攻撃時の運歩も習熟を図ります。細かい部分や、全体の雰囲気を盛り上げる為の動きも含めていくと、いつも通り時間オーバーの進行に成ってしまいましたが、雰囲気は悪くありません。

「学科・法話」の時間では、号令役の場に座ってくれた小4白帯のA君の誕生日を聞き、その数字を足したページを回し読みします。「学科と技術の学び方」のページであった為、先週の昇級試験時の話や、私自身の二段・三段・四段受験時のエピソードも交えて法話を展開します。特に、本山での正拳士四段受験時の、行きの新幹線の車中で組演武の順番を初めて覚えた程の、全くの準備不足の状態で試験に臨んでしまった事。その際の試験官が、埼玉県の派遣教員をされていたK先生で、抽出科目の級の法形をグループ全員が延々とやり直しをさせられ、試験を終えるまでに2時間半ほど掛かった事。そのK先生の佇まいから、落とす気はそもそも無く、これから「指導者」としての在り方を意識しなければいけない受験者達を敢えて厳しく審査していたのであろうと感じた事。試験までの準備や段取りの体たらくぶりを反省し、しっかり精進して成長した姿をK先生に見せたいと思っていたが、その2年後に急逝された事を話し、「自分の試験の価値を高められるかは、自分次第。審査して下さる他所の先生に失礼の無い様に、しっかり準備する様に」と伝えると、実に良い響きの返事をしてくれました。

鎮魂行を終え、「自由練習」の時間には、先輩・後輩の組み合わせを作り、「流水蹴」の練習をして貰いながら、私自身は「面談」の最後の2人である小2白帯のA君と小4白帯のWちゃんと話をします。現状で最年少になるA君と、唯一の小学生女子であるWちゃんに普段の心構えの整え方と、いつか誕生するかもしれない「後輩」の支えに成れる「先輩」を、今から意識して目指しておく様に伝えました。2人にどう響いたかは判りませんが。少しずつでも行動に反映させてくれたら嬉しい事です。

面談もスムースにこなせて、スケジュール進行としては悪くありませんでしたが、それぞれの組み合わせでの成果発表をして貰い、そこへのアドバイスを絡めていると、意外に残り時間が減っていきます。なので、予定していた乱捕りを法形を応用させての運用法に変更し、ボディ・プロテクターも着用せず、動きをこなれさせる事に重点を置いて行います。防具を使わない事を伝えると、「着けたい、着けたい!」と言う人も多くいる程、皆運用法や乱捕りが好きな様です。また、攻者が当てる意識を持つ事・攻撃をした後に、受けを付ける事・守者の反撃が滞る様なら、避けずに当てさせてあげるのも、先輩のレベルの高さが有ってこその事と伝えると、先輩達の気遣いのレベルが挙がり、「潰し合い」の様な雰囲気に成らなかったのも、良かったところです。

時間もややオーバーしながらも修練を切り上げ、中1緑帯のI君に割り振りを任せている作務を、積極性の挙がって来た皆の取り組みで手早く終えた後、外の駐車場で久々に公民館長さんと御会いしました。今年度も、泉田町盆踊り大会の中止等、地区の役員さん達と顔を合わせる機会も減っているのですが、一昨日の修練時に小5緑帯のH君の小学校の担任の先生が、今年の泉田町の公民館長さんの息子さんだと御自身から話してくれたとH君から聞き、その事を公民館長さんに御伝えすると、息子さんの話題が嬉しいのか、今までの関わりで見た事の無い笑顔で喜ばれていました。何処でどんな縁が拡がり、何処で誰の支えを頂くか判らないのが人生でしょう。「良い法話のネタが出来たなあ」と思いながら、帰路に着きました。

7月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。若干涼しいのかなと思いながらも、車の中で冷房代節約を断念する暑さを感じる中で、鍛錬に励みます。

今日も400円を有効活用して、時間いっぱい涼しい環境を満喫しようと、作務の時間からクーラーを作動させます。早々に小4白帯のA君が到着してくれたので、今日も能率良く作務を進められそうだなと思っていますと、次に到着したWちゃんが車から降りる気配が感じられません。備品を運び込みながら、「今日は、難しいかもなあ」と予測していると、お母さんに連れられて市民館に入りましたがそこからも時間が掛かり、挨拶をしてホールに入った後に、暫くしてボロボロと泣き始めました。掃除機を掛けつつ、Wちゃんに「今日は休んでても良いから、やれそうだったらやりなさい」と伝え、そのままにしておきます。

その後も集まりも良く、作務を手早く済ませられたので、作務における留意点を改めて伝え、ウォーミングアップに入ります。今日は夜に近隣道院に審査を御願いしての昇級試験を予定していますので、基本演練ではその確認も含めての動きと、4月入門の面々にも、自分の昇級試験に向けての心構えを整える時間にも活用します。基本演練の途中から、機嫌を直したWちゃんも合流。先週行った足刀蹴の復習もします。

学科・法話を終え、鎮魂行の前に景気付けを行おうと、キックミットを使用しての当身を組み込むと、いつもはその時間に嬉々として取り組む小4白帯のA君が、「吐き気がする、頭が痛い」と言い出し休ませます。またそろそろ切り上げようとした瞬間に、小5緑帯のH君の様子がおかしくなり、呼吸を乱し涙を流していましたので、ステージに座布団を敷いて休ませます。夜からの昇級試験の受験者でもあるH君ですが、暫く休ませると回復しましたので、脳活を入れてもう少し休ませました。

鎮魂行を終えた後に、少し皆で座って追加の法話を。これから暑さが増して来て体調を崩しやすくなる時期であり、また小中学生は夏休みに入ったのもあって、生活リズムも崩れやすくなるので、自分の生活リズムは自分で意識して整える事と、体調面や精神面・感情面で、「今日は、修練に行きたくないなぁ」と思う瞬間は誰にでもあり、体調の悪い時は無理をしてはいけないものの、「まずは参座する事」が修行の第一歩であり、その時その時の自分の出来る範囲で、やれる事を少しでも見付けてやっておく事。簡単に「やらない」選択をするのではなく、僅かでも自分の意志で行動を起こし、可能性を繋げておく事を説きました。後々聞いてみると、A君は朝ごはん・昼ごはん共に食パンのみで、午前中に外での部活動にも参加していたの事ですし、H君はお母さんが「夜更かしし過ぎなんですよ」と仰ってましたので、生活習慣的な問題だった様で一安心ですが、体調を崩しやすい時期との認識をしっかり持つべきだなと、意識出来る出来事でした。

自由練習では、昇級受験者の最終調整を軸に、組み合わせとメニューを決めて各自で取り組ませ、私はA君と4月入門の小5H君の面談を進めます。2人とも精神面での課題は有るものの、少林寺拳法を好きで取り組んでいる事が伝わって来ます。そのやる気を少しでも持続させ、本人にも御家族にも地域社会にも有益な取り組みとして進化させていきたいものです。

自由練習の成果の発表とその後に向けてのアドバイスを伝え、最後の上段突を「夜に試験を受ける人を、応援するつもりで気合い出して」と言うと、ホールが割れるかと思う程の気合いの張り!これを常に意識して持続させて欲しいなあと思い、作務に入ります。作務終了後は、1年以上やっていない「お茶の時間」に代わってのお菓子の分配を。今日は、4月入門のH君が昨日日帰りで香川県に家族で旅行に行ったとの事で、そのお土産を頂きましたので分配のお菓子も豪華です。聞くと、「新幹線には乗ってない」、「本山にも行ったけど、開いてなかった」、「行きたかったうどん屋さんは、14時に閉まってた」、「家に着いたのが、夜の1時」と嬉しそうに話してくれます。恐らく「青春18きっぷ」で在来線の乗り降りをしやすかったのでしょうが、4月入門の小学生の保護者の方が、この時期にもう「本山を観に行こう」と思って頂ける事に、当たり前ではない有り難さを感じますし、「すごい坂だったよ」とH君が言っていた様に、多度津駅から皆で往復1時間掛けて歩いたのであろう道程や、その先の本山が4連休中で開いてなかった事が感慨深い事実でしたが、「またいつか帰山しよう」と思って頂けるだけの修行の価値を、保護者の皆さんにも感じて頂かなければとの想いを強くしました。

作務も能率良く終わり、駐車場にいらっしゃる迎えの保護者の方とも顔合わせをする余裕もありましたので、車に同乗していた小3白帯のR君の弟やWちゃんのお姉ちゃんにもお裾分けでお菓子を渡す事が出来、「お互い様お陰様」の気持ちと行動を実感しながら、帰路に着く事が出来ました。

7月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。本格化して来た「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

今日は、13時からの修練時間でフルタイム冷房を点けるつもりで、作務の時間から1枚目の100円を入れました。冷やし方がキツ過ぎると、小4白帯のWちゃんの様に頭痛を起こす人もいますので、入り口を締めずに空気の入れ替えもしつつですが。昨年に引き続き、今年も梅雨が長かったからか、この10年の中では、7月中旬にしては涼しめな気もしますが、それでも冷房無しでは、とても身体を動かす気には成れないのが実情です。「快適」な空間での修行を選択したからには、せめて取り組み方には「甘え」が出ない様に、気を付けたいものです。

4月の新入門者を迎えて以降、スタート前の作務のやり方や取り組み方に関して、割りと口うるさく言葉にして来ましたが、先月に複数回に渡り、先輩緑帯達に「説教」をした事や、現在1年半ぶりに「面談」を行っている時期でもある事からか、作務への各自の取り組み方に、「意識」が有る事を感じます。これを、「不快な圧力」を感じるから行うのではなく、自分の意志で自分の意欲を燃やして取り組む段階まで引き上げて欲しいですし、先輩達に繰り返し伝えている「先輩として、後輩の支えをする様に」と言う事も含めて、割りと「良い雰囲気」になりつつある様な気もします。

今日は、いつも土曜日はスイミングの為に早上がりする小3白帯のR君が、17時まで居られると言う事でしたので、現在週2回の自宅修練に取り組んでくれている小2白帯のA君に、少年八級の試験の内容を完全なものにする為の時間を多く取りました。また、秋頃までは土日は毎週家族でキャンプに行く為、火曜日のみの参座に成る為、A君と同じ様に自宅修練に取り組んでくれている小4白帯のY君。自分の動きを客観視する事が得意ではない様ですので、「手本動画」を送ろうと、皆で同じ練習をする時間も組み込みます。また、7月に改めて作り直した「修練メニュー」では、基本演練で「足刀蹴」をやる予定になっていましたので、歯医者に通う為に16時で早上がりするWちゃんのいる時間までに、全てを網羅出来る様に盛り込みます。習熟度的にはイマ一つの様な感じでしたが、皆の取り組み方や雰囲気は、割りと良い感じです。

「修練メニュー」では、学科・法話で読む読本のページも想定しているのですが、今日読んだページが、木曜日に読んだ中1緑帯のI君の一般三級受験の為の学科宿題に該当するページと同じ内容であった為、木曜日に参座した面々には「少林寺拳法が、三徳を兼備する修行法である」と言う言葉が、より染み込み易かった様です。

自由練習に入り、小4黄帯のY君の面談を行いながら、他の面々には「手本動画」の内容をこなして貰います。2月から平日に学習塾に通い始め、土曜日のみの参座となったY君。元来、「他人に興味が無い」傾向が強く、自己点検の感覚も乏しい為、現状で今まで身に付けた技術面の「貯金」を使い果たしつつある状況ですが、今回の「面談」で目の前の欲求のみを追い掛けるのではなく、自分の周囲の存在に対して、「想像力を働かせる」事を薦めました。それにより、読本で学んでいる教えや、技術の習熟度も変わって来る事を伝えましたが、果たしてどう響いたでしょうか。

通常15分強で切り上げる「面談」も、40分近く行っていましたが、その間他の面々の取り組みも、横目で見ていましたが、気を抜く人もいれば、周囲に流されずレベルを挙げる人もいれば。「調和」に根差した「自己確立」と言う、ある意味正反対の行いを、その時々の状況に合わせて、的確に行うのもなかなか簡単ではないでしょう。今日は、自由練習の時間に最もよい取り組みをしていた小5白帯のH君に、4種の「手本動画」の全てのモデルをして貰いました。

残り30分の自由練習を、級毎に分けて来週に控えた昇級試験に向けた習熟に充て、能率良く皆で協力して作務を切り上げましたが、小2白帯のA君の御迎えが来ません。電話をして確認しましたら、「かなり前に出てるはずですけど」との、お母さんの答えが。その後、「渋滞に巻き込まれている」とのLINEが来ましたが、刈谷市と知立市の境付近の一ツ木町に住んでいるA君。お父さんが国道23号線に乗ったのでしょうが、どうもその時間の名古屋方面が事故渋滞だった様で、通常2~3分の距離でも、1度乗ってしまうと降りようが無いのが悲しいところ。結果、30分程A君と2人で外の駐車場で待っていましたが、その間自宅修練に対するアドバイスや、来週予定している面談について話す事が出来ました。昨年10月入門以来、初の面談に成るA君。自宅修練では、読本の音読や鎮魂行の文言唱和もきっちりやってくれている動画を頂いていますが、それに伴い、参座した時の声の出し方がかなり変わって来ました。聞くと、「国語はポンコツ。でも、算数は得意でこの前100点取ったよ」と話してくれましたが、「苦手な事は誰だってやりたくないけど、読本の音読だって、家でやって来たら学科・法話が解りやすくなったでしょ。苦手な事でも、嫌がらずにやってみなよ」と伝えると、はにかみながらも目を輝かせて頷いていました。このまま、9月に予定している初の昇級試験に向けて、しっかりとした取り組みと、その基となる心構えを整えて欲しいものです。

7月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。まだまだ梅雨は明けていない様ですが、本格化しつつある「夏の暑さ」を感じながら、鍛錬に励みます。

今日も集まった人から作務に入りますが、人の集まりが良く、昨年度とは比較にならないぐらいに、作務が能率良く進みます。結果、その後の鎮魂行や学科・法話の時間を長く取れるので、実に有り難い事ですし、月に1回保護者の皆さんに負担して頂いて、専有道場に赴いているのですから、その内容においても、意義を高めて行きたいところです。4月・5月の修練自粛期間を経て、お母さんの協力を頂き、週2回の「自宅修練」を行ってくれている小2白帯のA君。自宅修練のメニューには、読本の音読や鎮魂行の文言の唱和も入れている為、6月以降の鎮魂行の時間の声の出し方が、明らかに変わって来ました。また、「あ・うん」を活用した学科・法話では、開祖語録ダイジェストのページを回し読みしましたが、A君にとっては難しい内容であり、知らない文字も多いのに、以前と違って「読もう」と言う意識・意欲を感じます。昨今の「集まらない」形態の修練には全く対応出来ていないのが実情ですが、本人の意識・意欲によっては、補填として「何か」をする事は出来そうな気もします。

余談ですが、4月に新入門者を4名迎えられた事により、毎回10冊送付されていた「あ・うん」が足りなくなる状態に成りました。以前は、連盟の会報は個人会員になった人の人数分送られて来て、「一家に一冊」の配分で、家族・兄弟で在籍して下さっている家にも、1冊だけ渡していましたので、残った会報はチラシを挟んで地域でポスティングしていたのですが、最近全在籍者が「一家で一人」の状態で、「あ・うん」も連盟の会報も全く残らなくなってしまいました。

以前、余分にお金を出せば「あ・うん」の送付数を増やせるという話を聞いた事が有りましたので、6月にエリアサポートに確認の電話をしましたところ、後日本山の担当部局の方から連絡を頂き、「増刷しても、余分の費用は掛かりません。梱包の規定で1梱包で20冊しか送れませんが、20冊以上でも複数に分けて送りますし、その分の送料負担も必要有りません」との回答を頂きました。「そんな大盤振る舞いをして貰えるとは、有り難い驚きだなぁ」と思いましたが、取り敢えず1梱包の上限である20冊で御願いし、残った分はチラシのポスティングや、近隣地区や子供会で告知のプリントの回覧を御願いする時に、役員さんに御渡ししていこうと思います。今年4月にポスティングした時は、たまたま昨年度の泉田町の地区長さんの御宅に5年前の「あ・うん」を投函していた様で、後日市民館での修練中に、わざわざいらっしゃって「貴重な冊子を有難うございました」と挨拶をされて行かれましたので、毎年の役員さんに折に触れて会報を御渡しする事は、地域への金剛禅の浸透には、結構良い手かも知れないなとも思います。

そんなこんなを考えていて、連盟の会報の夏号が届くこの7月にポスティングをする時期なのですが、届いた連盟の会報が「+予備3冊」の状態で送られて来ました。たまたま偶然そうしただけかも知れませんが、本山への会報の増刷依頼の情報が横展開されての措置だとしたら、実に素早い反応だなと感じます。「法人の区別化」が明確に成るに連れて、法人の枠を超えた「横の繋がり」への意識が、個人単位・所属単位で薄くなっていると長く感じていましたので、本山・本部の連携が良い事は、実に望ましい事です。

場を変えて、易筋行を。今回も、小4白帯のA君のお父さんに移動の手伝いをして頂きました。愛知県のまん延防止措置が解除され、副道院長のNさんも晴れて参座出来る様に成ると思っていましたが、新たに「厳重警戒措置」とやらが始まったそうで。「次から次へと」と思いますが、県庁勤めののNさんの日頃の仕事や生活を犠牲にする訳にも行きませんので、もう一月程の「お預け」期間ですね。この間に、一般の充実した修練の在り方を模索しておこうと思います。

年明けぐらいから、小中学生全員の科目の進み具合を管理して、毎回の修練で履修する科目を想定しておく表を作成したのですが、緊急事態宣言その他の影響で、予定が大幅にズレ込みました。7月に入って、改めて作り直した予定表では、今日は全体的に「天地拳第一系・単演」をやり、また今後の修練の進みも考量して、「鈎手守法」を伝え、雰囲気作りの意味も含めて、空乱も行う事になっていました。「何故、易筋行がいつもの半分の今日に、この内容をこなす予定にしたのかな?」と自分でも不思議ですが、取り敢えず予定をこなせるペースで進めてみました。

想定外に、いつもあスイミングの為に15時上がりのR君が17時まで残ってくれる事の成りましたので、少年八級を受験する対象であるR君と小2白帯のA君の為に、正対構からの「内受突」と「上受突」を相対で反復し、緑帯以上は他の法形でも、正対構で行う等の変化を付けました。R君とA君が、それぞれの裏と表を把握して、動きとしてこなせる様になるのに30分を費やしてしまいましたが、その後に「鈎手守法」の説明と練習に移行。習熟度としてはイマ一つの状態でしたが、1回目としては皆まずまずの出来具合でしたし、形だけでなく「理法」としての感覚も何人かに伝える事も出来ました。

最後の空乱は残り15分ぐらいしかありませんでしたが、全員にボディプロテクターを着けさせ、攻守を限定してのバージョンから、限定無しのバージョンまで駆け足でこなしましたが、皆のテンションは総じて挙がり気味。「やはり皆強くなりたいんだなぁ」と改めて思いましたし、怪我をせず、且つ「乱稽古」に成ってしまわない様な、中身の整った修練の在り方を是非実現せねばと改めて想い、作務で修練を切り上げました。

 

7月3日(土)の修練。

本日は、泉田市民館での修練。うだるような暑さの中、鍛錬に励みます。

先週までは、まだ時折涼しい風が吹いていましたが、7月に入っての昼間の暑さは、なかなかに厳しいものです。市民館に到着するまでの車中で、既にシャツが汗でズクズクになる程。作務を終えた時点で、今シーズン初の冷房に100円を投入です。

今日も序盤は、スイミングで15時に早上がりする小3白帯のR君にターゲットを絞り、少年八級に繋がる動きを反復します。先輩にあたる小2白帯のA君も、6月から、週1回しか参座出来ない分を、「自宅修練」として週2回程やって頂いてますので、その仕上がり具合をチェックしますが、あまり動きの違いを覚えようとしないA君より、R君の方が習熟度が早く挙がりそうなのが、悩ましいところです。

学科・法話の時間には、「残念なお知らせ」として「強化合宿2021」の宿泊と初日夕食のバーベキューを取り止め、半日の「強化練習」のみとする事を告知。また先週土曜日から今週木曜日に掛けて、ちょっと残念な「事件」が有りましたので、その事についての話をしました。当事者の一人である小4白帯のA君を始め、皆にはどう響きましたでしょうか。

今日は、レの字足での「上受突」と「熊手突」をやっておきたかったので、法形演練で下準備を行い、鎮魂行を。その途中で、中1緑帯のI君とS君が到着しました。鎮魂行終了後、二人を呼び寄せ、何故この時間の到着になったのかを聞きますが、自転車の鍵を無くして遅れたとの事。以前にも、12時半に家を出て、「お腹が痛くなって、コンビニで休んでいた」と15時半前に到着した事のあるI君とS君。「事件」の当事者でもある二人に、「無くなった鍵が、都合良く見つかったか」と静かなトーンで説教します。その間「15時40分まで休憩」と言われていた白帯達が、自分達で整列して、その前まで行っていた内容の復習を始めたのは、心強い取り組みなのか、そうさせる程緊張する空間になってしまっているのか。あまり、不快な想いを強いる空間にはしたくないものですが。I君とS君には、「有段者を目指すなら、雑でいい加減な事をせずに、真剣にやれ」と伝えましたが、果たしてどれだけ響いたでしょうか。

自由練習前半では、4月入門の小5H君のリクエストもあり、「熊手突」と「上受突」を。「上受突」も裏と表を両方やりましたが、先ずは「逆突」の足捌きをしっかり身に付ける為に、差替入身を抜いて開構からやる「上受突(表)」の(仮)を行いました。それでもなかなか、体捌き・足捌き共に簡単には進歩しません。本人達の意欲を刺激しつつ、少しでも技術の向上が早まる様な練習方法を考案していきたいものです。

自由練習後半は、組み合わせごとにやる内容を変えて行きますが、木曜日に「小手抜をやりたいです」とリクエストし、残り15分で触りだけ伝えたH君は、今月末の少年六級受験に向けて、今日学科宿題を提出したY君と、「小手抜」の習熟を。精神的なムラは有るものの、意欲は抜群のH君。焦らず精進に励み、身体操作だけでなく内面の習熟度も挙げて行ってくれればと思いますし、H君より歩みの遅い他の人達も、より意欲的に取り組み、且つ仲間で協力し合える様な雰囲気を、何とかして創り出さねばとの想いを強くして、修練を切り上げました。

6月26日(土)の修練。

本日は、専有道場からスタート。蒸し暑さを感じる気候の中、久々の専有道場に皆が集まります。

今日は、昨年挙行出来ず、また先月5月に予定していて順延した「開祖忌法要」を執り行いました。久々の専有道場と言う事もあり、私自身も早めに家を出ましたが、行事に関してはノー段取りの出たとこ勝負。「それでもそれなりの及第点を収めるのも、実力の内」とばかりに、胃の辺りに感じる緊張を楽しみますが、4月入門の面々の保護者の皆さんの、時間通りに集まって下さる意識の高さにも助けられ、作務も早々に終わり、事前の説明も多少済ませる事も出来ました。

また、緊急事態宣言の絡みもあり、参座を控えられていたNさん・W先生・Hさんも2年ぶりの「開祖忌法要」と言う事もあり集まって下さり、修練自粛中のグループLINEでの動画のやり取りで「知った仲」ではありましたが、4月入門者との「待望の初対面」も済ませる事が出来ました。

今回の開祖忌法要の進行に際しては、初の行事への緊張感を緩める意味でも、厳かさを若干犠牲にしつつも、私自身がちょくちょく言葉を挟み、雰囲気を緩める様にしました。最近の小学生達の学科・法話の聞き方や、その言葉の染み込み方を観ていても、それぐらいの雰囲気の方が浸透度が高い気もしていましたが、今日も然程ダレる感じでも無く進みます。また導師法話では、事前に学科・法話で読本の開祖の関するページを読んでいた事もあり、開祖に関するエピソードをかなり割愛しつつも、内容を「人の質」に定めた話を展開。相変わらず、取り留めもない出来になってしまった気もしますが、目の前に座っていた小3白帯のR君の集中力の限界を見計らって、法話を締める事が出来、終了後の写真撮影を含めて、想定より15分ほど早く切り上げられ、「何か忘れてないか?」と不安になる程の、スムースな行事進行となりました。

場を変えて、易筋行を。の前に、刈谷市がまん延防止措置の対象地域になっている事もあって(実際に住んでる人間達に、全く実感が無いのが不思議ですが)、Nさんが「輸送」を終えられた時点で帰宅されました。昨年はほぼ丸1年参座されず、またここ数年は土曜日のみとなる事も多く成ったNさんですので、徐々にながら身体を慣らして行って頂きたいものです。

今日は、元々易筋行の前半を「先輩組」と「後輩組」に分けて、2人1組を作ってテーマを絞った練習をしようと想定していました。これはNさんの「身体慣らし」と、W先生とHさんに白帯組とのコミュニケーションを取る時間を多めにしようと考えてのものでしたが、副道院長のNさんとの「親睦」はまたの機会として、それなりに良い雰囲気で「開退」・「下受」・「一字構」の習熟を進められた気がします。

その後、組み合わせをランダムにして「逆突」の後ろ脚の使い方をテーマにして、「内受突」の相対を行い、その後は組み合わせごとに内容を変えて、修練を構築します。いずれも短時間で交代していきましたので、技術レベルの向上としては今一つだったかも知れませんが、全体的に良い雰囲気で作務を終えて皆を見送る事が出来ました。

今日は修練後に、地区の組長会議が開催されるとの話を地区長さんから伺っていましたので、早々に退散せねばと思っていたのですが、隣りの会議室での役員会議のみだった様で、ゆったりとホールでW先生とHさんと話し込み、金剛禅の在り方等に話が及ぶにつけ、気付けば19時を過ぎていました(笑)。修行出来る空間がある、共に修行に励む仲間がいる、この当たり前ではない現実への「感謝」を忘れない様にせねばとの想いを強くして、帰路に着く事が出来ました。

4月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。上着が要らないくらいの陽気の中、鍛錬に励みます。

新年度の4月も1ヶ月が過ぎようとしていますが、この4月は門信徒のノリも、保護者の皆さんとの連絡のやり取りも、なかなか順調に進んでいる気がします。今日の修練のスタートの作務も、集まりも良く、小中学生達の取り組みも悪くありません。取り組みが良いと、ついつい結果の良さを欲張ってしまいますが、今日はウォーミングアップのスタート時刻に、掃除機掛けが全て終了してはいなかったので、時刻通りに切り上げ、もう少し時間を意識しながら、周りと連携して作務を進めるように話しました。土曜日の、時間を長めに取る作務は、次回は連休明け5月になりますが、果たして皆の取り組みはどうでしょうか。

ウォーミングアップでは、少し楽しめる走るメニューも入れて、振子や膝上げ、踏み込み等もこなします。この後の易筋行の内容に通じるものを優先しましたが、取り組んでいる本人達には、なかなかその意識が伝わってはいない様で。「運動」としては十分意味が有りますが、技術レベルの底上げにも効果を出して行きたいものです。

今日は、「蹴上」と「蹴込」の違いと、「廻蹴」の練習をしたかったのですが、取り敢えずは「蹴込」までの進捗となりました。また先週早上がりした新入門のR君とY君に「横転からの起き上がり」を伝えたかったのですが、スイミングに通うR君だけでなく、Y君も今日も15時上がりだったので、受身をカットし、「蹴込」の習熟に専念しました。参座日数や時間にはどうしても個人差が出ますので、それぞれのペースに合わせてでも、着実な進歩を誘いたいと思います。

2人が早上がりした後に、法形演練で相対での「内受突」と「上受突」を復習し、鎮魂行へ。その後に長めの休憩を取りましたが、「スタートの時刻には整列している様に」と伝えると、皆で声を掛け合って整列を完了していました。この辺りは、熱意の有る新入門者の存在が良い刺激になっている証なのかなと、手応えを感じます。

自由練習では、「横転からの起き上がり」や各種受身の復習をし、「逆小手もどき」の練習を。白帯組は、投げ技の際の体裁きに苦戦していましたが、徐々に進歩して行く人もいます。粘り強くサポートして行かなければいけないところですし、その先に有る技術の面白味も上手く伝えて行きたいですね。

自由練習ラストには、防具を付けての乱捕りに進みたかったのですが、防具の装着に時間が掛かって、中身が薄くなりそうだなと、そのまま「逆小手もどき」の習熟に努めます。色んな事を交えて視野や意識を広げる時も必要でしょうし、内容を絞って習熟度を上げる時も必要でしょう。様々な工夫を凝らして、皆の進歩を促せるような修練を、常に模索して行きたいものです。

4月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。夜半から降り続く雨の中、鍛錬に励みます。

4月に入っても、なかなかコロナウイルスの影響も引きません。一般の皆さんも、引き続き参座を控えている状態ですが、どうも今年度はずっとこんな感じが続きそうな雰囲気ですね。小中学生のみの修練が続きますが、少しでも充実した時間・空間にしたいものです。

今日も遅れての参座・早上がりの人がぽつぽつ居ますが、昨年度から作りたかった個人別の修練メニューを作成出来たので、上手く各自の習熟度の管理をして、技術レベルも挙げていきたいもの。今日は割りと皆が早めに参座してくれたので、作務の時間の掃除機の掛け方や、各種備品の準備の説明を再度行い、皆に動きを任せますが、新中学生2人がしっかり考えて動いているように見えなかったので、呼び寄せて低いトーンでマスク越しに5分程「説教」です。

「これをやりたくないんだよなぁ」と思いつつも、「けじめ」を付ける時間としては必要だろうと思いますし、4月入門の面々は高学年が多い為か、説教されている姿を横目で気にしながら、委縮する事無く動いています。あまりそれに甘え過ぎて、小中学生達に不快な想いを押しつけ過ぎない様に自戒しないといけませんし、何より「やらされ」ではなく、自分で意識して行動出来る様な伝え方をしたいものです。

今日は、4月入門の小3のR君がスイミングに通う為&小4のY君が家の用事で15時前後で早上がりする為、それまでに新入門者に伝えておきたい事をこなしていかないといけません。ただ、それでも2時間近くの修練時間は、他の道院の小学生としては、充分な時間でしょう。少しでもポイントを伝えて、次に繋げたいですね。

また、4月より土曜日のみの参座となった小4黄帯のY君と、元々土曜日のみの参座だった小2のA君も含めた全員に、読本で読んで来るページを指定し、科目表へのメモと、参座前日の「予習」を伝えましたが、他の人は読本の読み込みやイメージトレーニングを割りとして来ているのに対し、当の週1参座の2人が全く意識出来ていない様です。この辺りも強化する必要のある点ですし、逆に「必要な努力」を自分で意識出来ない人間に、無理に続けさせる事もないかと割り切って進めようと思います。

今日の学科・法話では、少年読本の6ページの「いのち」に関する部分を皆で回し読みし、その内容をホワイトボードで説明します。3年程前にも同様の話をしましたが、誰もが楽しく聞けて、尚且つ命の大切さを理解出来る内容なので、今日も見事にヒットしました。普段、集中力が持続せず他所見も多いながら、朗らかな一面を持つ新入門のY君が、「感動的な話だなぁ」と声に出していたのも印象的です。

何とか早上がりする2人にも、聞かせたかった法話をして送り出せたので、残ったメンバーで科目の習熟を行います。そろそろ白帯の面々にも、柔法の一端を伝えたかったので、まずは受身の練習から。運動はあまり得意ではなさそうな、でも頑張り屋のWちゃんは、「横転からの起き上がり」を「難しいなぁ」と苦笑いしながらもひたすら繰り返し、「段々慣れて来た!」と自らの奮闘で習熟度を上げて来ました。逆に精神面の弱いH君は、いま一つ理解出来ていない時点で、動きを止めて気を散らしていたので、次の練習に移る際に、「今のあなたの時間は、全く意味が無いよ。今日、来なかったのと一緒だな」と伝えたら、ハッとした顔をしていました。出来れば相手を不愉快にさせる言葉は発したくないものですが、自分の課題・問題点を、自分で意識して向上させられる様に、上手く導いていきたいものです。

自由練習後半は、色帯組は「逆小手」と「小手抜」を・白帯組は正対構からの「内受突」と「上受突」の習熟に努めます。木曜日に、初めて「逆小手」を練習した緑帯3人ですが、数年前の連盟の会報に載っていた、投げ技を「ゴールから始める」練習方法を取り入れたところ、「2回目で、こんなに出来るか?」と思うレベルに成っています。それもあってか、「小手抜」の先の投げ技を意識出来てテンションの挙がるY君と4人で、実に楽しそうに練習していました。

逆に、新入門のH君・Wちゃんが理解出来ている「表」と「裏」を、動きとして全く意識出来ていないA君・A君2人に、作務終了後のお菓子を選ばせている時に思いつき、「居残り練習」を15分程やらせました。途中、いつまで経っても出てこない我が子を迎えに来て下さった、小4A君のお母さんを玄関に待たせ、低いトーンで「理解出来るまで、しっかり動けよ!」と叱咤します。最後は楽しい雰囲気で切り上げたかったのですが、徐々にながら構えも動きも向上して来ましたので、「次、参座した時に、これをしっかり覚えて来て」と、一応の「励まし」の声を掛け、2人を見送りました。