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Shorinji Kempo

1月30日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。泉田町選出の刈谷市議会議員さんの報告会が市民館で開催される為、場所をお譲りして隣りの会館で鍛錬に励みます。

地区の役員さん達からも、日頃から支援を頂いている事もあり、地区の行事が有る時等は場所をお譲りする事も多いのですが、泉田会館が使用出来る様になって以来、修練会場の確保が随分やりやすくなりました。また2月・3月の体験入門者募集期間に向けて、近隣5地区と4子供会で募集プリントの回覧をして頂けました。実に有り難い事です。

今回は、泉田町に隣接する築地町からの御問い合わせを多く頂いており、今日も2月に先駆けて築地町から小2・小3の男の子の体験者が有りました。また連絡は頂いてなかったのですが、公式サイトをご覧になった大府市在住の方が、小4の男の子と見学にみえたので、「皆、一緒に身体を動かそうか」と、体験会のスタートです。

最初はやはり「見学だけ~」と尻込みしていましたが、「ちょっと掃除を手伝ってくれる?」と御願いすると、全員真面目にやってくれます。その流れで「ダッシュしようか!」声を掛け、5分程走るメニューをやり、「じゃあちょっと休憩入れるから、その後一緒にやっても良い人は、一緒にやろうか」と言うと、3人ともそのまますんなり合流です。

体験会の定番メニューの逆突・逆蹴の反復を行いますが、体験者の3人は熱心に取り組んでくれます。途中、集中力が掛けたり、目の合わせ方等で特徴を感じる子もいて、「ああ、この辺りの面を強化したいのかな」と思わせる部分もありましたが、鬼ごっこ等も時折入れて、円滑にコミュニケーションも取れ、そこそこ楽しんで貰えた様に思います。

学科・法話や鎮魂行も含めて、15時半までのスケジュールを丸々体験してくれた今日の3人。今後、どの様な関わりが出来るかは定かではありませんが、小難しい話も含めてあまり嫌がらず、「やる気のある」子が多かった事が私にとっても楽しい時間としてくれました。

自由練習前に3家族の皆さんを見送り、今日の夜に行う昇級試験前の確認の時間を、それ以外のメンバーで先輩・後輩の組み合わせで、基礎の確認をしました。その間私は、時折アドバイスを挟むだけで、ほぼ「見てるだけ」状態。先輩たちの奮闘ぶりがなかなかに頼もしいものです。このメンバーが4月以降にどんな顔触れになるか、新たな「後輩」が誕生してくれるかは定かではありませんが、その時その時のメンバーで、「より良い空間を創る」事こそが「理想境建設」の第1歩だと言う事をしっかり認識しておきたいと思います。

1月23日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。朝から降り続く雨の中、鍛錬に励みます。

今日も参座した人から、ホールの掃除機掛けを始めます。人の集まりが遅ければ遅い程、私が掛ける範囲が広くなるのですが、逆にその時間こそが、「自分も修行者である」との自覚を強くする貴重な時間です。またこの数回しっかり時間を取っている、白帯の面々に伝える為でもあるウォーミングアップの時間も、しっかりやればやる程、私自身の身体も温まり、上に着ていたパーカーを汗ばんで脱いでしまいます。まずは、自分自身がしっかり鍛えてこその「伝道」でしょうか。

新入門者がいると、必然的に修練メニューは平易で基礎的な内容が増えるのですが、先に入門している人間にとっても、基礎の確認を出来るその時間は、貴重なものでしょう。色帯組には、その際により深い感覚を伝えようとしますが、それを意識して身体を動かす人間もいれば、ただ「やった事のある」動きをダラダラ繰り返すだけの人もいます。その辺りも「人それぞれ」で結果は本人のものであるものの、やはり「受け取って欲しい」と熱を込めてこその「指導」でしょう。

11月入門の小3男子のA君は、あまり集中力の有るタイプではなく、また普段から身体を真っ直ぐ立てていない様で、身体を動かしている時に、自分の身体が傾いている事を、自分で気付けない様です。しかし考えてみれば、「武道」でもやっていなければ、小学生が「姿勢を正す」事も無いかも知れませんし、何かスポーツでもやっていないと、自分の肉体の在り方に関心を抱く事も無いかも知れません。少林寺拳法を始めた事をきっかけに、「自分を見詰める」習慣が付いてくれれば良いなと思います。

緊急事態宣言が継続する中、「距離を開けた」練習内容が主体となる為もあり、各自の身体操作を確認する良い機会です。ただ個々の動きを丁寧に細かく感じ取れる人もいれば、目の前に相手がいて、全体像が見えた方が動きを覚えやすい人もいます。今日は距離を開けて相対を行う時間を多めに取りましたが、白帯のA君・A君には、振身の方向や受けや突き蹴りの高さ・角度を認識しやすい様でした。また動きに慣れた分、意識がボヤケやすい色帯組には、細かい点を伝える良い機会に成りました。

今日は、昨年9月に准拳士初段に合格したI君が久々に顔を出してくれました。昨年3月に受験する予定で、運用法用に防具を渡していたのですが、結局非接触の試験となり、私も防具を返却して貰う事を忘れていて、昨年秋に小学生達と防具を着けた乱捕りをやろうとして、ようやく気付きました。その防具をお菓子を持参して届けてくれましたが、また是非道衣を着て遊びに来て貰いたいものです。

自由練習残り30分で、来週土曜日に予定している昇級試験の仕上げを行おうとしていたら、小1白帯のA君のお父さんお母さんがホールに入ってみえました。「あれ?今日は早上がりだったか?」と思っていたら、来月20日に延期した「成果発表会」が予定通りの今日開催されると思われていたそうで。急遽、「予行演習」をやる事にしました。色帯組の団体演武を抜いて、「大体こんな事をやります」的な内容をお見せしましたが、白帯の二人には初めての人前での披露は、それなりの緊張感が有って良い経験と成った様ですし、お父さんお母さんの前での成果披露が嬉しいのか、自然と顔がニヤケるA君が微笑ましくもありました。

あと1ヶ月後に行われる「本番」に、どんな状態で臨むか。それはこれからのその人の取り組み方次第と伝えましたが、それがどう伝わりそれをどう行動に顕すか。本人次第の結果ですが、少しでも良い支えをしたいと思います。

1月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。寒さも厳しくなりつつある中、鍛錬に励みます。

愛知県も緊急事態宣言の対象地域となり、刈谷市の公的施設の利用時間も制限が設けられる事となりました。公民館長さんからは、「間隔を開けて行う内容を主体とする」事によって利用の許可を頂けましたが、実に有り難い事です。この様な状況下で、修行に励む空間を維持出来る事は、当たり前の事ではないでしょう。その事を肝に銘じて、しっかり精進に励みたいものです。

「間隔を開けた修練メニュー」と言うと、内容に広がりがつけられないと思いがちですが、身体操作のレベルを挙げようと思うなら、まずは個人個人の一人での動きのレベルを挙げないといけない訳ですから、相対演練に入る前にやっておかなければいけない事は、山ほど有ります。あらゆる動きを練り上げた上での相対演練となる様に、今の時期にしっかり高めておきたいところです。

学科・法話では、「拳士の心得」の内の合掌礼と言葉についてを回し読みし、「道場で出来る様になった事は、普段の生活でも行う様に」と伝えました。目的意識を明確にする事は、修行に励む第一歩と言えるでしょう。「ただ、何となく」道場に足を運び、何となく身体を動かし、何となく頑張った気分に浸る。それをどれだけ繰り返していても、望む様な進歩は難しいでしょう。「何の為に、行っているのか」、「自分をどう変えたいのか」をしっかり意識させながら、身体を動かしていきたいものです。

来週に予定していた、中止になってしまった「泉田町芸能音楽発表会」の補填の催しである「成果発表会」。緊急事態宣言下である事も踏まえて、来月に順延する事に致しました。来月に状況が好転していると言う保証も無いのですが、中止という選択はせずに、次の機会に向けてしっかり準備・段取りをして、力を蓄えた上で「本番」に臨む。人生における心構えや物事への向き合い方に共通する在り方でしょうし、「諦めない強さ」を求めて修行に励む存在には、欠かせない意識でしょう。修行に励む環境が有る事が当たり前の事ではないと感謝した上で、自分の出来る精一杯を常に自分に求める。そんな精神性も身に付けられる様な空間を目指して、更に精進に励みたいと思います。

1月9日(土)の修練。

2021年の修練も、本日からスタート。専有道場での新春法会の為に、皆が集まります。

世ではコロナウイルスの感染拡大が叫ばれており、本日の新春法会も僧階補任者が私以外は全員欠席する状況でした。が、社会人の多くは移動・活動への制限が掛かっている事を考えれば、止むを得ないところでしょう。その分、行事進行の司会役や写真撮影係、そして年頭に各自が発表する生活と少林寺拳法の両面での「1年の目標」の記録を、小6のI君・S君に御願いし、他の小学生達にも「自分が役割りを担う時は、どうするべきかを考えて列席する様に」と伝えて、開式します。

年明けからの厳しい寒さをしのぐ為、エアコンを暖房にして点火しましたが、アンペアが低い為、時々ヒューズが飛びます。教典唱和の際中にも一度電気が消えましたが、驚く小学生達を尻目にそのまま唱和を続け、動じない精神の強さの醸成を目指します。ロウソクの灯りと外からの日差しの中での鎮魂行も、なかなか雰囲気があって良いものです。

様々な「アクシデント」はありつつも、その都度のリカバリーと緑帯組の取り組みにより、厳かながら緩やかさもある空気もあり、なかなか良い進み方でした。Nさん・W先生・Hさんの「1年の目標」も私から皆に伝え、お互いの刺激に成ったと思います。

場を変えて、易筋行を。今回の移動・送迎は、前日から打診して快諾を頂いた、11月入門のA君のお父さんに手伝って頂きました。2時間弱の間に、家から離れた場所への2往復をこなして下さり、感謝・感謝です。

1月24日(日)に予定されていた、「泉田町芸能音楽発表会」の中止が正式に決まり、今年度は地域行事での演武披露が一度も出来ないままとなりました。止むを得ない状況ではありますが、社会のあらゆる面でのこれまでの「積み重ね」が、全て中断されてしまっている現実に、世の人々の徒労感は如何ばかりかと思います。

せっかく演武練習も始めたので、前日の23日(土)の修練時に成果発表の時間を設ける予定で、演武練習を進めます。また月末には単独でのH君とY君の昇級試験も予定していますが、その練習を想定する中で、成果発表でNさんと行う予定で流れた「技法紹介」のパートを、緑帯組に担って頂く事を思い付きました。週1回しか参座しないA君や、自分の身体の動きを自分で把握する事が苦手なA君の残り2回での習熟を含めて、皆でカバーし合いながら進めていくだけですね。自分一人で、道院運営をしている訳では無い事をしっかりと認識出来る、新年のスタートとなりました。

12月26日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。本格化して来た空気の冷たさの中、鍛錬に励みます。

今日が、2020年の修練納め。例年であれば、修練終了後に「一品持ち寄り忘年会」を開催するのですが、コロナウイルスの感染拡大を鑑み、取り止めと致しました。年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の中止も含めて、今年はコロナウイルスの影響で、あらゆる活動や積み重ねが「振り出し」に戻ってしまった感もあります。ただ逆に観れば、また新たな一歩を踏み出しやすい状況とも言えます。「諦めない・挫けない」=不撓不屈の精神を持つ人間を育てる修行の在り方としては、「この程度」の事で歩みを止めずに、新たな積み重ねをして行きたいものです。

余談ですが、今日泉田市民館のホールに入った際、カーテンレールにぶら下げられた、ビニールシートが目に入りました。泉田市民館の所属団体である敬老会には、カラオケのグループもあるのですが、4月・5月の市民館の利用出来ない期間が明けた後も、何かと活動が制限されていた様です。高齢者が多数集まるグループで、大きい声を出し飛沫が飛びまくるカラオケは、「目の敵」にされやすい昨今ですが、可動式のビニールを設置する事で、歌う人は舞台に上り、ビニールシートの前で思う存分熱唱し、それ以外の方は、離れた場所でマスクをして順番待ちをしていれば、感染を防止した上で、自分達にとっては必要な時間・空間を満喫出来る訳です。公的な「縛り」に苦しみながらも、工夫をして「自分は何の為に、何を求めてこの行動をしているのか」の本質をブレさせず、変化・進歩をして行く。この「高齢者」達の姿勢に、多くの学ぶべき点を見た想いがします。

今日はホワイトボードに図を描いて、新入門のA君・A君に順突と逆突の角度の違いを説明しました。図解とボードに備え付けられているマグネットやバーを使って、それぞれの突きの角度や振身した位置の違いを説明しますが、頭では理解出来ても、実際に動くとついつい「今の自分のやりやすい動き」をしてしまうもの。なかなか頭の中のイメージと、実際の動きを一致させる事も難しいですが、少しずつながら変化・進歩を見せる部分もありますので、粘り強く伝えて行きたいですし、本人達にも「常に、求め続ける様に」と説いていきたいものです。

今日は先輩・後輩の組み合わせではなく、緑帯は緑帯同士での組み合わせで。I君・H君には、振身や突きの角度を確認した後は、これまで習った剛法の法形を、全て「正対構」で復習させてみました。左右の体捌き・足捌きの確認には、正対構での相対はかなり効果的です。特に「下受順蹴」は、逆手での下受を開足中段構から練習していないので、二人とも全く動きを理解・イメージ出来ていません。私がそれぞれと組み、もう一人に後ろから見させて、体捌き・足裁きと身体の向きを説明していくと、二人とも出来る様になりましたし、これまでやって来た「下受蹴」と「下受順蹴」が、身体の動きとしてもその動きを説明する文章としても全く違う事をしている事が、はっきり意識出来た様です。

鎮魂行後の自由練習では、「泉田町芸能音楽発表会」で披露する予定だった団体演武の練習を。発表会で披露する事はありませんが、せっかく練習も始めた事ですし、人前で発表する経験を今年は全くやれていなかった事もありますので、年明けの土曜日の修練時に、保護者の皆さんにも来て頂いて、練習の成果を発表する機会を作りたいと思います。白帯二人には、初めての発表の経験でもありますので、まずはしっかり精一杯準備すると共に、「失敗」した部分は、次に繋がる経験として活かせる様に、上手く導きたいところです。

また緑帯二人は、先週と木曜日に団体演武の動きを総ざらい出来た事もあり、なかなか良い水準と雰囲気で、練習を進めていました。最近、「発声練習」として、挨拶の声出しの時間を頻繁に作っている為か、普段気合や号令で声を張る事の少ないI君も、H君のノリに引っ張られながらも、自分でもしっかり声を出しながら、二人の動きのタイミングを合わせる事を意識していました。それに連れて、二人の動きも向上して行きましたし、その間のコミュニケーションも、更に円滑に取れる様になっていました。全ての物事が、一朝一夕に仕上がるものではないでしょう。少しずつでも進歩・成長して行ける様に、良い支えをして行かなければとの想いを強くして、今年の修練を締めくくりました。

 

 

12月19日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。本格化して来た冬の寒さの中、鍛錬に励みます。

今日は遅れて参座される方が多かったのですが、早めに到着した2人が新入門のA君・A君コンビ。二人とも、作務への取り組み方が随分良くなって来ました。今日の修練では、A君達に順突と逆突の振身の違いを理解して貰おうと、練習メニューを考案。段位が上に成れば成る程、その動きの意味や法形にどう活きて来るかを理解しやすいでしょうが、そもそも自分がどんな動きをしているかを把握出来ない段階では、なかなか動きの違いも伝わりません。ただ、習い始めでそれを理解して、区別して動ける人も少ないでしょうから、粘り強く伝えて行きたいものです。

学科・法話の時間では、習い覚えた技術や知識を、どの状況でどう使うかを意識して修練に励む事を説き、読本の回し読みに入ります。昇級試験に関するページを読み、新入門の2人にもそれぞれが最初に受ける級の事を説明しましたが、その他の人も含めて、目的意識を明確にして修行に励みたいですね。

学科・法話後も、引き続いて振り身の練習からの順突と逆突を。キックミットを使用して、角度の違いを意識します。突く側の角度が変わると、ミットで受ける側の向きも、意識が必要になります。この辺りの感覚的な違いも、上手く伝えて行ければと思います。

鎮魂行後の自由練習では、前半は年明けの「泉田町芸能音楽発表会」での団体演武の内容を中心に。後半は、1月に単独開催で昇級試験を予定しているH君とY君の科目の内容に繋がる練習を、相手をローテーションしながら進めます。どちらもW先生が緑帯組の雰囲気を盛り上げて下さいましたが、逆に新入門2人の集中力の散漫ぶりもなかなかのもの。ただ、低学年なんてそんなものでしょう。向上している部分や、意識出来るようになった部分も見受けられるので、徐々にでも進歩して貰える様に、上手くサポートしたいものです。

作務を終え、皆が挨拶をして帰った後に、夜から地区の評議員会を開催される地区長さんに御会いしましたが、年明けの「芸能音楽発表会」を中止される事を伺いました。「この時節柄、仕方無いか」と思いつつ、「せっかく練習を始めたのだから、保護者の方に成果を見て頂く時間でも作るか」と、新たな段取りと工夫の必要さも増して来ました。どんな状況になっても、精進に励むかどうかは自分次第。弛まざる歩みを、進めたいものです。

12月12日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。10月入門のA君と11月入門のA君の入門式を行いました。

今年度はコロナウイルスの影響もあり、各行事もなかなか円滑には行えていませんが、そんな中でも新入門者が誕生し、入門式を行える事は有り難い事です。入門してくれればそれで良しではなく、少しでもそれぞれの今後の人生のプラスになり、且つ本人達の喜びにもなる時間・空間を提供したいものです。新入門者と共に、先輩達がその想いを強くする為の行事。この時間を大切にしたいものですね。

時間もやや押し気味でしたが、先月末に単独開催で行った昇級試験の合格証書が届きましたので、その授与も行いました。少年四級を受験したI君・五級を受験したS君共に、なかなか良い取り組みで合格を手にしてくれましたので、これを少しでも後輩に伝えて貰いたいものです。

場を変えて、易筋行を。泉田市民館に移動した際、子供会の役員さん達が子供会行事の準備をされていました。今年度は、2年前の3月まで在籍してくれていたK君のお母さんが役員をされている事もあり、度々声を掛けに来てくれます。今日も行事の際の抽選のくじ引きについて、小学生達の意見を聞く時間を頂きたいと仰り、役員さん達と小学生達がコミュニケーションを取る時間を持てました。地域の各種コミュニティが関連する施設で修練出来ている有り難さを、実感する時間でもあります。

易筋行後半は、小学生組は年明けの「泉田町芸能音楽発表会」での演武発表に向けて、「天地拳第一系・単演」の練習を先輩・後輩の組み合わせを作り、二人一組で。W先生とHさんで、「切返投」の練習を。「芸能音楽発表会」も、コロナウイルスの関係で無事開催出来るかも不透明ですが、地区の役員さん達も今年度の多くの行事を中止している事もあり、「規模や参加者を縮小してでも開催したい」との意向を御持ちです。地区の行事でもあり、今年度は演武発表の機会も持てなかった事もありますので、発表する方向で修練を進めていきたいと思います。

終了15分前に組み合わせを変えて、習熟度を揃えた組み合わせにして、各自の技術レベルの向上を図ります。先輩・後輩の関係作りを重視した時間と、習熟度毎の組み合わせでの時間。上手く組み込めた時は、皆のテンションや気合のノリが違って来ます。少しでも「今日、練習に来て良かった」と思って帰って貰える様に、皆で協力して頑張って行きたいものです。

12月5日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冬の寒さと刺す様な空気の冷たさが本格化して来る中、鍛錬に励みます。

今日は、毎月第一土曜日の「少林寺拳法 体験会」の日。今川町のS君・Sちゃん兄妹が参加してくれました。2人が出来るであろう事であり、また年明けの泉田町の「芸能音楽発表会」での演武披露に向けて、新入門のA君・A君に「天地拳第一系単演」を覚えて貰う為にも、順突と逆突を基本練習で組み込みました。また、今日は一般の参座が無かった為、3人の緑帯の「先輩」達に、後輩の面倒をみる練習をして貰う時間を取り、キックミットを使用しての当身を、グループ分けして行いました。5分程で時間を区切り、先輩達を呼び戻しピントを伝え、戻って貰って一緒に練習する~のサイクルを繰り返すと、それぞれのグループで徐々に雰囲気も良くなり、精度も挙がって来る事が見て取れます。

「学科・法話」の時間では、スタートに最近始めた挨拶の発声練習を。まるで企業の朝礼時の様で、嫌がる人は嫌がりそうですが、逆に学校でも「大きな声で会話・挨拶をしない様に」と注意されている小学生達に、挨拶や礼儀の大切さや習慣を伝えようと思ったら、原始的な声を出す「訓練」がスタートだろうなと思い、始めました。結果、それぞれの挨拶をする際の声が、大きくなって来ている気がします。後は、どのタイミングで適した言葉で適した挨拶を出来るかを、本人が判断してやらなければいけませんが、これは都度伝えていかなければいけないのでしょう。

また法話の中で、痛さ・辛さ・苦しさ・悲しさ等の「ストレス」からただ逃げるのではなく、そこに向き合い、その先にある何かを掴もうと意識する事と、その為に「闘争心」を燃やす事を伝えました。特に、「出来ない事」に対峙した時に、心が萎えてしまう体験会参加のS君と、11月入門のA君には、この後の練習内容も含めて伝えましたが、2人にはどう響いたでしょうか。

鎮魂行の後の「自由練習」では、時間を3つに分けて、序盤2つは緑帯が後輩を教える時間を、「天地拳第一系・単演」と「大車輪」で。10月入門のA君は週1回土曜日のみの参座なので、1日ごとに2つの動きを伝えれば、12月中にすべて伝わるなと思い、1と2の動きだけを説明し、緑帯に任せます。1の上段順突は基本演練で行っていましたので、先輩達も各自の工夫と伝え方で、なかなか良い感じで練習を進めていました。

2コマ目の「大車輪」は、先月も行い体験参加のS君が、全く先輩のアドバイスが耳に入らず、ただ動いてコケて~を繰り返していたもの。この1ヶ月考えて、目の前に座布団を敷き、まず構えて、場所を移動して手を着き、場所を移動して構える~という身体の移動から全員で始めました。足を着く位置や左右の違いにもポイントが有るので、単純ながら実は大事なもの。最初は、大車輪をやるとなった時点で嫌々取り組んでいたS君も、ペアを組んだ小6のS君が、粘り強く諭し、手本を見せてはやらせて褒めてノセて~を繰り返し、徐々に進歩していきます。出来る度に「足を少し挙げる」、「足を挙げた後に、着地する場所を変える」等、ポイントを増やして徐々に完成形に近づけていくと、S君自身もゴールに近付いている事を感じて、意欲と集中力も増して行きました。結果的には、足を高く挙げられるところまでは到達出来ませんでしたが、その時間を終えた時のS君のテンションが先月と全く違い、グループ単位での発表をする時も、その前に発表した小1グループが、ほぼ大車輪を完成させていた事に驚きつつも、自分の出来るレベルで意欲的に発表していた事が印象的でした。

「自由練習」最後の枠は、低学年組は1列に並び、「天地拳第一系・単演」の復習を、各自で号令を掛けながら。先週昇級試験を終えた緑帯組は、「巻抜(片手)」の復習と、「送小手もどき」からの「片手送小手」の練習を。後輩の面倒をみる時間と、自分のレベルアップを図る時間を、バランス良く組み込んで行きたいものですが、投げ技の練習を入れると、3人とも笑顔で取り組みます。

修練の切り上げに、成果発表の時間としてI君・H君に「片手送小手」を発表して貰うと、後輩達も面白そうな技に目を輝かせます。低学年組に誰が「大車輪」を発表してくれるか聞くと、先月はただ一人手を挙げられなかったS君が真っ先に手を挙げてくれました。自信がその人の行動のエネルギーになる事を実感した瞬間でもありますね。その後の突き蹴りの気合は、7人の小学生で出しているとは思えないハリと大きさになっており、「今日は良い時間を過ごせたんだなぁ」と嬉しい気持ちを抱きながら、皆で作務を終え、帰路に着きました。

11月28日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。徐々に近付いて来る「冬の寒さ」を感じながら、鍛錬に励みます。

今日は一般は私以外はお休みでしたが、小学生の送迎も含めて、欠席や遅れての参座の連絡の徹底を御願いして以来、皆さんがしっかり連絡して下さるので、修練メニューの組み換え等、参座状況に合わせての変化が柔軟に行える様になりました。当たり前と言えば当たり前の話ですが、やはりコミュニケーションや連絡を取る事の大切さを実感します。

今日は修練後に、安城市の道院にお邪魔して、I君とS君の昇級試験の単独開催を行う予定の日。一般が全員休みの為、新入門2人の修練を充実させつつ、I君・S君の試験練習の仕上げを行わなければいけません。ただ木曜日もそうでしたが、今年は全く行おうとしていなかった、受験者とのマンツーマン練習をやる機会に恵まれた事になります。結果的に、I君・S君両名にも技術のポイントを的確に伝えられ、精神面のハリも随分備わってきた気がします。やはり、「全員の手を取る」と言う事が、指導の根本なのだなと再認識出来ました。

人数が絞られた為に、逆にそれぞれのレべルに段階的に合わせて、修練メニューを組み立てられると共に、その進み具合によっては、内容を変更する事がやりやすくなりました。技術レベルだけでなく、集中力の度合いにも差がありますが、上手く組み合わせや内容を変化させ、中身もあり本人達も楽しめる修練にしたいものです。

学科・法話の時間では、スタートに「発声練習」を組み込みます。まだ1回2回の反復段階ですが、小学生達の挨拶の声のハリに違いが出て来ている気がします。休憩明けの整列の瞬間もそうですが、本人の気持ちが有れば行動に変化が出て来ます。即、結果が出なくても、粘り強く働き掛けたいところです。

自由練習では、私がI君・S君の相手をしつつ、他のメンバーは小4緑帯のH君を中心に、基本の身体操作と突き蹴りの習熟に努めます。H君の奮闘ぶりにも助けられ、受験者2人の仕上げもなかなか良いレベルまでまとめ上げる事が出来ました。終了前の突き蹴りや、作務への取り組み方も含めて、「種まき」の効果が、迅速且つノリの良い行動として表れつつある事を確認し、帰路に着く事が出来ました。

11月21日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。泉田市民館が明日の文化展開催の準備で使用出来ない為、隣りの泉田会館で鍛錬に励みます。

11月に入っても、暖かな日が続く最近。陽気に恵まれている内に、しっかり精進に励んでおきたいもの。今日は10月入門のA君が欠席でしたが、今月入門のA君も含めて、新入門の二人に基礎の身体の使い方や、それを高める為に特化したウォーミングアップの動きを伝えているのですが、それに共に取り組む先輩達には、この動きはどの動きに繋がるのか、応用編を絡めながら反復します。若干新入門者にはハードルが高くなりますが、「ゴール」を提示した上でのスタートの切り方の反復も、時折混ぜておきたいものです。

今日は振子の動きと、その後の身体の捻り方を行いましたが、まずは姿勢を整える段階からスタートしているA君には、当然すぐ出来るものではありませんし、A君自身がどこが出来ていないのか解っていない段階です。繰り返し行っていく内に、感覚的に高めて行ければ良いですね。

今日は、年3回程割り振られている泉田会館の清掃を行う予定でいましたので、学科・法話の時間も「作務」のページを皆で回し読みます。作務も、ただ作業として準備や清掃を行うよりも、「己れを磨く為」の行いとしてやると、その後のその人に違った刺激がある様に思います。技術面での身体の動かし方でもそうですが、何を意識して身体を動かすかで、その人の技術レベルが変わる様に、教えを意識し普段の生活にどう活かすかを考えて行うと、翻って技術の在り方にも影響が出て来る事でしょう。それが伝わるかどうかは別として、学科・法話の時間だけでなく、易筋行の時間でも端々に織り交ぜていきます。

なかなか良い気と声の張りのあった鎮魂行の後に、泉田会館の清掃に入ります。今日は大人が少なかったので、トイレの清掃は止めて、ガラスの拭き掃除を中心に。動きの精度はイマイチではあったものの、最近「迅速な行動」を説いているので、素早く行動しようという意識は高まっている人が増えている気がします。ここに、丁寧さと客観的視点が上手く加わってくれば、その人自身の成長にも繋がって来る気がします。

自由練習後半は、法形演練に引き続きW先生に来週単独試験開催予定のI君とS君のチェックをして頂き、残るH君・Y君・A君で振子の動きと外捻り・内捻りとその応用を行いました。最近、小学生自身に指揮してもらい、私は外から見ている時間を増やしていますが、雰囲気的には徐々に「先輩として」の意識を持って動ける人が増えています。あとはもう一つ、一般の有段者のグループを作っても、3つのグループが充実した習熟に励める様に、私自身の目配りと指導力を高めておかなければいけませんね。暖かな昼過ぎから、陽が沈み真っ暗な夜に移り行く秋の修練に、新たな意欲を沸かせながら帰路に着きました。