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Shorinji Kempo

5月19日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。一昨日くらいからの暑さに悩まされるかと思っていたら、一転やたらと強い風が吹く中で鍛錬に励みます。

今日は、1名体験に参加して下さった方がいました。元々北海道で中拳士参段になるまでやられていた方で、先週中頃に本山の公式サイトを観て連絡して下さり、先週土曜日の開祖忌法要後の市民館での修練を見学され、修練終了後に面談していたら、その想いのアツさに2時間近くが経過していました。刈谷市にこの4月に来たばかりらしく、仕事の都合で平日の参座は難しいとの事でしたので、「刈谷市には他に二つ道院がありますから、全て見学・体験した上で、自分に適した道院を選んで下さい」と御伝えしたのですが、今日「刈谷北道院でやらせて下さい」との嬉しい申し出を頂きました。

が、私自身が道院長としてまだまだ未熟である事と、刈谷北道院が在籍人数が少なく、修練日も練習相手も豊富には用意出来ないのは、変わらない現実です。その不足分をどう埋めるかの課題もありますし、4年のブランクがあるとの事でしたが、26歳の若さと身長176センチ・体重105キロの体格・筋力を持った上で、「乱捕りも好き」との事で、私の身体と技術レベルで受け止め切れるかという不安もあります(見た目も若干イカツイ事もあり、「この人に護身術いらないでしょ!」と思いますが(笑))。また北海道にいらっしゃるお父さんの想いを背負っての今回の復帰という事で、そのお父さんから「年内に四段を取れ!」との言葉を頂いたそうで。「せめて1年下さい」と御願いしましたが、1年でそのレベルまで指導出来るかという、私の指導力が問われる局面にもなります。

ただ、今日の体験参加に際しても「修練開始前に行って準備を手伝います」とのメールを頂いたり、「子供達に飲ませてあげて下さい」とスポーツドリンクの差し入れを持参して下さったりと、「良い修行をして来たんだろうなあ」と思う方なので、正式に刈谷北道院の「家族」に成って頂けた際には、私に出来る精一杯の支えをしたいと思います。

今日は松平スポーツ少年団のW先生が、連休中の自主練で負った怪我(因みに、Nさんも右拳を「殴り過ぎ」で内出血を起こされて、負傷中(泣))を治す事に専念する為に、Hさんと共に欠席。豊橋在住のKさんは、地元のお祭りでの唯一の若手としての役割と、来年度の教員採用の試験準備の為に、おそらく9月頃まで欠席。茶帯4人のうち、I君を除いた3人が部活動や少年野球で欠席。4月入門のI君も用事で欠席という状況で、それでもこの人数がいてくれるのかという、ちょっとした驚きを感じています。他の道院にしてみたら「過疎」が行き着くところまで来ている状況でしょうが、刈谷北道院にとっては、人が多くて「酸素不足」になりそうな有り難さ。この状態を更に良くしていこうと思っても、私に出来る事は、相手の事をしっかり見て考えて、その上で精一杯汗をかく事だけでしょう。それ以外に出来ないのであれば、「老体」に鞭打って動くのみです。

今日は、出来れば7月に少年六級を受験させたい小5女子のKちゃん・Mちゃんの為に、「小手抜」に通じる動きを各練習に入れつつ、それぞれに必要なメニューに変えていきました。メインは鈎手守法の取り方に置きながら、来週に少年八級の試験を控えたK君・K君は試験をイメージした内容に。少年二級を受験するI君は、体験参加のKさんと単演各種と受身各種と組演武の確認、と進めていたのですが、肝心のKちゃん・Mちゃんが「小手抜」まで進めていない状態に。Nさんが負傷している右手をついつい使ってしまうくらいの奮闘ぶりを見せて下さり、Kちゃんは何とか抜きの形は理解出来る様になりました。Nさんもそう、W先生やHさんもそう、体験中のKさんも中拳士参段という事で、突如降って沸いた一般の充実ぶりに喜びつつも、その指導や援けを受ける側が「当たり前」だと思わない様に、普段から「中拳士参段の人達が、自分の練習時間を削って教えてくれてる事を、あなた達はどう思う?これで上手く成れなかったら、何かがおかしいだろ?」と、戒めています。今日の学科・法話でも読んだ「組手主体」や「脚下照顧」にも通じる、相手の想いを受け取った上での自分自身の頑張り。自分一人だけの損得で自分の行動を決めるのではなく、色んなものを背負って立てる人間に育つきっかけを、この空間で手にして貰えればと思います。

5月12日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。朝晩の冷え込みとは真逆な日中の暑さに苦しみながらも、皆が参集し開祖忌法要を執り行いました。

今日はテスト週間やバスケットの試合等で、茶帯全員が欠席。また長男のR君が「六市対抗KATCH旗争奪少年野球大会」の刈谷市選抜チームに選ばれた事により、Nさんも午前中の仕事を終え、午後は試合観戦に出向かれて欠席(因みに、刈谷市が優勝して2連覇を果たしたそうです!)。専有道場でスタートする時は、場を変える時はNさんの車にほぼ全員が乗って移動する為、今日は小3白帯のK君のお母さんに送迎を依頼し、快諾。また行事の時の司会進行と写真撮影係もNさんにやって頂いている為、今日は専有道場へ始めていらっしゃった、松平スポーツ少年団のW先生と奥さんのHさんに、司会と撮影係を御願いしました。急遽、今日早朝に連絡して御願いした事なんですが、御二人共しっかり務めて下さり、感謝・感謝です。またHさんが自撮りも得意な「腕利きカメラマン」だった事も判明し、今日も様々なアングルとタイミングの良い写真を沢山残して下さっていて、今後の行事運営に大いに活躍してくれそうです。

いつもながら、行事の段取りはグダグダ感が付き纏います。が、そんな中でも「ベター」を目指して手を打つのも修行かなとも思います。今日は自宅から持参する予定だった、式次第を壁に貼り付けるテープを忘れて出発。途中で気が付いて「やっちまった~!」と舌打ちしてましたが、段取り良く出られていた事もあり時間に余裕があった為、コンビニに寄ってテープを購入してリカバー。また表白文も1年前に奉読して以来、練習もしていなかったのですが、昨年の達磨祭挙行時に「修得」した、「厳かな文言の読み方」を今回もやれましたし、イメージトレーニングもして来なかった導師法話も、若干長くなりましたが、それなりに内容のある法話が出来た様な気がします。

開祖忌法要後の学科・法話では、「あ・うん」を皆で回し読みし、教えを染み込ませます。愛知県の道院長が載っているページや「元気の素」のページを読み、「開祖の想い」も随所に絡めながら、なかなか良い「学びの空間」を創れたなと手応えを感じました。

場を変えて、易筋行へ。今日は「上受」を集中的に行いました。序盤の基本演練では、開足中段構やレの字での膝の絞りを意識して行い、中盤は私は月末に少年八級受験を控えたK君・K君に付き、W先生とHさんにはそれぞれ男の子組・女の子組を観て頂きました。後半は4月入門のI君の為と称し、小学生組は腹筋と膝上げの反復・W先生とHさんには「上受突」・「上受投」・「上受逆手投」の復習を。途中、小学生達を「ほったらかし」にする時間が多くなってしまうのですが、「筋トレ」を絡めると「遊び」も兼ねて自発的にやり始めるのが不思議なところ。そこも狙って、随所にやや負荷を掛ける動きを入れながら、「蹴込」の練習まで進めました。

先日ちょっとした「気づき」があり、それを意識した指導をしたところ、今日は割と皆が笑顔で、且つしっかりと鍛錬に励んでいてくれた気がします。それが技術レベルのアップに繋がっているかは若干怪しいのですが、身体を動かす事と人間関係を育む事を、楽しみながら理論を絡めて継続出来れば、何れ技術レベルも上がってくれているのではないだろうかと期待しています。即、結果が出てくれるとヒジョ~に楽なのですが、楽をしたら修行になりませんね(笑)。しっかり励もうと思います。

5月5日(土)、一般のみの自主練。

本日は通常の刈谷北道院の修練はお休みなのですが、GWに毎年行っている一般拳士のみを対象にした、ちょっとキツめの「自主練」を行いました。

メンバーは、私とNさんと松平スポーツ少年団のW先生の3人で、内容は前半1時間半はミット打ち、その後1時間ガチ乱捕り、ラスト1時間半で「理の探究」という定番メニュー。例年連休初日に行うのですが、所用で武専前日の今日になってしまい、「二日続けてハードメニューはキツイなぁ」と始める前から若干弱気です。また日程調整が何度か変わった為に、公民館長さんにしっかり伝わっていなかったのか、泉田市民館に着いた時には、ホールには夜に行われる組長会議の机がセットされている状態でした。会議室にいらっしゃった公民館長さんに許可を頂き、机を四隅に寄せたのですが、まるで「ファイトクラブ」のリングの様に机に囲まれて、何となくテンションも揚がって来ました(笑)。

序盤のミット打ちは、突き・蹴りの単撃・連撃を左右・順・逆と進めていったのですが、30分過ぎた頃には私は息が上がっていました(泣)。それでも何とか一発一発を丁寧にと心掛けてやっていたのですが、いかんせん普段の鍛錬不足による体力の無さは、何ともならず。私だけでなくNさんの表情にも疲労が見て取れたのですが、ただ一人W先生だけが汗をかいていながらも、生気みなぎる空気を出していて、「若さってスゴイ!」と感嘆しました。

中盤は、防具一式を装着してのガチ乱捕り。私は最初に集中的にやらせて貰い、一本2分で御二人相手に3巡、1回目は攻撃を極力かわし、2回目は防御してから反撃を返し、3回目は自分から攻撃を繰り出し、とテーマを決めていたのですが、1巡目の1人目で既にスタミナ切れを起こしてしまい、「あと10分やるの?」とただひたすら我慢をする時間となってしまいました(泣)。それでも動けないなりに、何とかしようともがく事が自分を鍛える事にも繋がりますし、またお互い緊張感のある攻防の中で、心の揺れ動きを感じながら、鍛錬し合う時間は不思議な心地良さが有りました。

終盤は「理の探究」として、送りの法形の原理と送小手投との違いを研究。またR君の少年野球の送迎でNさんが30分早上がりした後も、W先生と4月の武専研究会で名誉教員の先生から教えて頂いた逆小手の研究を行いました。普段の小中学生達と一緒の修練では味わえない緊張感と痛みの中で、充実した汗をかけました。トイレで顔を洗った時に鏡で自分の顔を観て、顎に紫色のあざが出来ていたのには、ビックリして腰が抜けそうになりましたが(笑)。

4月21日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。「もう夏か?」と思わせる様な暑さの中、鍛錬に励みます。

本日も、豊田から松平スポーツ少年団のW先生とHさんが出稽古に来て下さいました。と言いますか、御二人共に僧籍を御持ちなのですが、財団支部だけの立場では僧階レポートを進められないそうで、この度刈谷北道院に兼籍して下さる事になりました。なので、厳密には「出稽古」ではなく「刈谷北道院の門信徒」という事になります。安易に楽な道を選ばないその姿勢に大いに刺激を受けますし、刈谷北道院に縁を感じて頂ける事も嬉しく思います。折角在籍して頂けたなら、少しでも何かしらの収穫を手にして頂きたいものですが、はてさて。

今日は野球や部活動でほとんどの土曜日を休むRちゃんR君姉弟だけでなく、MちゃんI君姉弟もファンである「ももいろクローバーZ」のライブを観に滋賀県まで行くそうで欠席した為、有段者と白黄帯だけとなりました。なので、基本の身体の使い方を膝に特化して伝えようと試みました。が、一番聞いていなければいけない「逃げ癖」の強いKちゃんが、早々に「トイレに行く~!」と逃走します(泣)。「時間が掛かるなぁ」と泣きが入りそうになりますが、試験の近いK君などは、そんな中でも確実に進歩を見せてくれています。どのタイミングで、どんなきっかけで花が開くか判りませんので、粘り強く相手をしていかなければいけませんね。

自由練習の時間では、有段者組はそれぞれの課題の習熟に・白黄帯は「天地拳第一系単演」と鈎手守法の練習に。それぞれに分けて、私はグルグル回って~とイメージしていたのですが、集中力のもたない小学生組のレベルアップは思う様にいきません。かと思うと、W先生達に「この法形を教えて下さい」と聞かれたものに対して、「あれ?これ、どうやるんだっけ?」と思う様な状態。私のレベルの低さで足を引っ張ってしまっていました。また暫くやっていると、私自身が有段者組と練習したくなってしまって、更に小学生組が「ほったらかし」になってしまい、「今日の段取りでは失敗だなぁ」と反省点が山盛りです。

それでもそれぞれが何処かしら進歩をしている点もありますし、手応えを感じる点もあった様にも思います。出来ればそれを本人の「自発的」・「意欲的」な取り組みで実現して貰いたいものですが、そのやる気を触発するのも指導者の役目。「あいつはやる気が無いからダメなんだ」ではなく、「やる気を引き出せない自分のレベルが低いのか」と自省・自戒出来る道院長でありたいものです。

 

 

4月14日(土)の修練。

本日は専有道場からのスタート。今にも雨が降り出しそうな曇り空の下、鍛錬に励みます。

4月入門のI君は、今日が初の専有道場。家が泉田市民館へも最も遠い地区にあるI君は、送迎をして下さるお父さんも遅れない様にと、必ず5分前には到着して下さいます。今日も私が荷物をマンションの前に置き、車を駐車場に置いて歩いて到着した時には、オートロックの前で「留守かなぁ?反応が無いなぁ」と訝しがるお父さんとI君の姿が。「どうせ皆遅れて来るから」と油断していてはいけませんね。次の参座者の到着までかなり時間があり、作務の大半をI君と二人で終わらせてしまいました。

今日は中学校入学以来、吹奏楽部の練習でほとんど土曜日に参座出来なくなったRちゃんも久々に参座。専有道場に来られたのは、もしかすると1年ぶりでしょうか。以前は土曜日の「お茶の時間」を最も喜んでいたRちゃん。久しぶりに土曜日に参座してくれた事で、私自身何か嬉しく思える部分がありました。

場を変えて、易筋行へ。今日は、4月から豊田市で愛知松平スポーツ少年団支部を立ち上げられたW支部長が、副支部長である奥さんのHさんと一緒に出稽古に来て下さいました。昨年は「道院としての地力を高める為」と、2年に1度秋に開催していた演武祭を行わなかったんですが、W先生は過去開催した2回共に出演して下さった数少ない存在ですし、奥さんのHさんは初開催の5年前にW先生と演武を組んで出演して下さった方です。それ以降、御二人共に全国大会に出場したりと活躍されてましたが、この度新たな支部の立ち上げとなりました。昨今の少林寺拳法の流れの中で、20代で所属を立ち上げて自分が背負って立とうという存在は、実に貴重です。私自身も7年半前の道院設立以来、数多くの先輩達からの励ましや支援を頂いて、何とか今まで続けて来られましたので、新たな指導者の誕生に対して、少しでも支えと成る関りをして行きたいと思います。御二人共に現在中拳士参段で、早く正拳士四段を受験したいとの事でしたので、その為の習熟も含めて、時間と体力に余裕がある時は、是非刈谷北道院の修練にも顔を出して頂ければと思います。

今日の易筋行の後半は、先週も行った「個別練習」を。二人一組を作り、各組ごとに課題を決めて練習を進めました。W先生・Hさんにも混ざって頂く事で、昨年以降の新入門者との親睦も図れましたし、御二人の小学生に対する接し方・指導の上手さに、大いに刺激を受けました。また個別練習の後半は、Nさん・W先生・Hさんの有段者組だけで練習する事で、多少自分達の技術の習熟の時間も取れたと思います。久々の土曜日参座のRちゃんも、Mちゃんと木曜日に教えた「引落」の復習を行い、それなりに形になっていました。他のメンバーも、相手を変えながらその都度自分の課題をレベルアップさせていられましたので、なかなか良い雰囲気で良い内容の修練になったと思います。

「お茶の時間」はそれ以上の積極性で早々に完食してしまいましたが、残った時間に小学生達が「あたしたちも自己紹介すれば良いじゃん」と自発的に言い出し、W先生とHさんと縁を深める時間も取れました。この良い関係を、少しでも長くより良い形で継続していきたいものです。

4月7日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。昨日辺りから急に冷え込んで来て、その寒暖差に驚きながらも鍛錬に励みます。

今日は参座したメンバーの構成が白黄帯と茶帯以上が同じ人数だった為、基礎的な事の反復とちょっと高度な変化をつける事の両方がやれるなと予測。まずは逆突の寄せ足の使い方を繰り返して、その後キックミットへの当身に。腕の力だけで突くのではなく、下半身を柔らかく且つしっかり使い、またブレの無い正確なフォームで突く事の大切さを伝えました。どうしても細かい部分に注視した練習の反復は、飽きが来たり、ただ何となくやってしまったりしますが、時折訪れる「バッチリ決まった」出来の良さの時の感覚を覚えておく事が出来れば、見た目だけの判断とは違う中身の向上が出来るのではないかと思います。そんな気付きの多い易筋行にしたいところですが、なかなか難しいものです。

学科・法話では、「言葉」について。「言葉には響きがある」との一文がありますが、これも文字や単語の持つ意味の部分だけではなく、その言葉を用いている人間の出している「気」が大きく関わって来るだろうと思います。今日は、ある言葉を一人の人間に言って貰い、別の人間に「今、感じた空気を同じ言葉を発しながら顕してみて」とやってみました。皆、初めは「何のこっちゃ?」という顔をしていましたが、何人かで何度か繰り返しているうちに、それぞれの人で出している空気が違う事には気付きます。「練習に真剣に取り組んでいる人間は、真剣な『気』を出しているし、目の前の人間がどんな『気』を出してどんな事を考えているか、段々見えて来る様になるよ」と伝えました。技術に真剣に取り組みながら、目の前の相手と「気」を合わせていく。そんな「調和」の行が存在する空間にしたいものですが、こちらもなかなかに難しいものです。

今日は刈谷市では「大相撲刈谷場所」が開催されていたそうで、鎮魂行終了後にそれを観覧していた5月に少年八級受験予定のK君が参座。で、自由練習では法形演練でもやってみた、二人一組での相対演練で組ごとにやる内容を変え、暫く練習した後に皆の前で発表というのをやってみました。これは本当は先週やってみたかった練習方法で、それも本来はやる内容も二人で相談して決めて、意識して行う「注意点」も自分達で見付け合う、正に「自由練習」として行ってみたかったものです。今日は私がそれぞれの組のやる事を決め、意識するポイントも都度伝えて回るという形でやってみたのですが、なかなか良い感じで進んでいた気がします。K君が来る前は偶数の人数だったのですが、K君が参座して一人余ることになったので、その人は一人でやれる事の反復となりましたが、白帯は振子突しか出来なくても、茶帯黒帯は単演や受身も出来たりするので、バリエーションも結構付けられました。5分ほど二人で練習したら、皆の前で発表・列を一つずらして、別の組合わせで5分練習して発表と、1時間弱の時間で3回ほど繰り返したのですが、私も落ち着いて全ての組にアドバイスをして回れましたので、「これは良い練習方法だなぁ」と手応えありでした。

今週火曜の修練前、私が市民館駐車場に停めた車から備品をホールのガラス戸から室内へ運んでいた時の事。繰り返し行き来しているその足元に、黒いボロ布の様なゴミが落ちているのに気が付きました。「ゴミか?・・う~ん。・・・・めんどくさいなぁ」とそのまま放っておこうかと思ったのですが、いつも門信徒達に「施設を使えている事にしっかり感謝して、使う前より綺麗にして帰ろうね」と言っている事が頭をよぎり、「やっぱり拾うか」と手にしてみたところ、「刈谷北」と書かれた刈谷北道院の肩章でした。「先週土曜日の後片付けの時に、誰かが落としたのかな?」と思ったのですが、半分剥がれかかっているかなり年季の入った感じの肩章でして。という事は新入門ではない、茶帯の子等~土曜日に来てなかったRちゃんR君姉弟ではなく、MちゃんI君姉弟かと思ったのですが、MちゃんI君は火曜日に持って来ていました。ふと、この2か月ほどNさん一家が4人揃って参座した時は、必ず誰か一人が肩章を忘れていたなと思い起こし、Rちゃんに聞いてみたところ、「うん、最近ずっと一つ足りないよ」との事で、結果としてはNさん一家の落とし物だった様です。しかし2ヶ月も前に落とした物が、濡れもせず破れもせずにガラス戸の前に落ちているものかなと不思議な気もしますが、自分には関係の無いゴミだと放っておかずに、しっかり拾おうとした事で見付けられたのだよなあと、普段の修行の成果が顕れたのかなと、嬉しい想いがしました。おそらくは落とした肩章が偶然網戸のレールにでもはまり込み、偶然火曜日にレールから外に落ちただけなのでしょうが。

そんなこんなもあり、自由練習の内容の充実さやその後の作務も皆がテキパキ動き5分前には完了していた事もあり、「これは良い感じで揚がって来ているな」と手応えを感じていたのですが、では帰ろうかと車の鍵を出そうとしたら、その鍵が見当たりません。「あれ?作務の時にI君に渡して、その後返して貰ったっけ?」とI君に聞こうとした時には、既にNさんとの乗り合わせで姿を消した後でした。「こりゃ、マズいぞ~!」と慌ててNさんに電話を掛けても、運転中の為か反応無し。同乗しているМちゃんにメールしても返信無しで、暫くしてお母さんに電話したところ「持って来てます~!」でした。照れ笑いしながら返しに来たI君が来るまで、冷え込んで来た市民館で40分ほど待ちぼうけを食らう羽目になり、「浮かれてると痛い目にあうぞ~」と誰かに教えて貰っているかの様な出来事でした。自戒しなくちゃいけませんね。

3月31日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。2017年度もいよいよ最終日となり、若干暑く感じる程の陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は想定していたよりも参座人数と集まりが低調で、予定していた修練内容を変更。参座してくれたメンバーで易しめな内容で楽しめに動くという点に重点を置きました。「易しめな内容」と言っても、肝となる身体操作や細かい部分、立ち方・構え方等は、いくらやっていてもなかなか向上しないもの。どんなにレベルを易しくしても、動きを分解して説明しても、理解出来る部分とそうでない部分が有る様で、拙足に結果を求めずに、粘り強く伝える努力をするだけですね。火曜日に先日少年八級に合格したR君に義和拳第一系単演を教えたところ、細かい部分の不備は有るものの、ほとんどの動きが出来る様に成り、号令も掛けられる様になりました。やはり基本の動きの習熟と共に、どの動きをやれば次はこれに繋がるといった、伝える側の工夫も必要なのでしょう。

今日は3月中体験入門をしてくれていたI君の保護者の方に、4月に入ってからの正式入門に対しての手続きの方法や、法人の区別等を説明する時間をとったので、自由練習の後半30分はNさんにお任せしたのですが、茶帯のMちゃんに白帯の指導を担わせたりと、なかなか良い回しをして下さった様に思います。5月・7月の地区昇級試験に向けて、テンションを揚げて行って欲しいメンバーも多いので、皆で協力して頑張って行きたいものです。

I君のお母さんへの説明も良い感じで行えましたし、入門時の手続きに際してあれこれ道具も用意しましたので、入門してくれてからのより良い修行の在り方に少しでもプラスに成ってくれればと思います。お母さんの話を聞くにつけ、やはり内面を向上して欲しいと願っている保護者の方が多いのだなと再認識します。今回のI君の場合もそうでしたが、I君自身はかなりやる気になってくれているそうで、そのやる気を上手く精神面の進化と技術面の向上に活かしていきたいと思います。

3月24日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。春の暖かさを感じ、心地良い眠気に悩まされながらも鍛錬に励みます。

土曜日の修練は、13時からのスタートに対し早く参座した人間から作務を行い、13時20分になったら易筋行を始める感じなのですが、早く到着すると作務を長くやらなきゃいけなくなるので、どうしても皆の到着が徐々に遅くなっていきがちです。それでも意欲の高い人間は早目に到着しますし、そんな人間が多いとホールで使用出来る掃除機の2台を越えて人が集まるので、外の駐車場のごみ拾いに人を割く事も出来ます。作務一つをとっても、意欲的に動く人間も居れば、「面倒だなあ」と手抜きをする人間も居ます。易筋行にまともに通じる、正にその人の「質」が顕れた結果でもあるでしょう。元々持って生まれた資質は、何をやってもなかなか変えられないものかも知れませんが、2~30年後にでも少しでも良い影響として残ってくれればと、取り組み方への姿勢は口うるさく言って行かないといけないなと思います。

今日の基本演練では、体験入門中のI君に教えた「内受」と「下受」の復習を兼ねた練習を。法形演練では3年生以下は正対構からの「内受突」の習熟・4年生以上は「流水蹴」と「転身蹴」の復習に充てました。最近学科・法話の時間に「静と動」や「調和」といった言葉を用いて教えを説いているのですが、その言葉を覚え、意味を覚え、何とか体現しようとする人間も居ます。肉体面と精神面共に、何かしらの刺激を与えられる様な時間になって欲しいものです。

今日は、16時から年4回の割り振りの有る泉田会館の清掃を行いたかったので、自由練習は30分だけ。前半10分は3月頭から「やってみよう」とイメージしていた練習方法・名付けて「静止」を試してみました。新しい練習方法は、目新しさからか皆が意欲的に取り組むのですが、「静止」と併せて考案した「反復」も含めて、少しでも実りのある運用をしたいものです。どんな練習方法であろうと、どんな練習環境であろうと、結局は本人の意識が高くなければ無駄の多い取り組みになってしまうでしょうが、少しでも自発的意欲を触発出来る行いにしたいと思いながら、白帯と茶帯以上に分けて行った自由練習後半20分を終え、泉田会館の清掃に移りました。清掃に関しては、何故かいつも皆が意慾的に動くのが不思議なところ。「余程、易筋行が短縮されるのが嬉しいのか~?」と訝しく思いながらも、技術だけ大切にしてるよりは良いのかなと嬉しくも思い、お茶の時間」を終えました。

3月17日(土)の修練。

本日の修練は、専有道場でのスタート。暖かな日差しと気候の中、鍛錬に励みます。

今日は遅れて参座した人間も含めて、割りと集まりが早く作務も能率良く進んだので、配付が遅くなった「あ・うん」を読む時間も長く取れました。巻末の「一期一笑」と開祖語録のページを、皆で交代しながら読んだんですが、所々に普段の行いに反映出来る為の法話を挟みながら進めて行くと、それぞれに深く響いていた気がします。特に同期入門したR君・R君が先に少年八級に合格したK君・K君の二人には、あらゆる部分で「次は君達だよ」と加えながら伝えて行くと、徐々にながら顔つきが変わって来ています。これが技術面に繋がっていくと良いのですが。

こちらも皆に渡し忘れていた、先月の所属長会議で配られた非常食を今日は持参出来たので、その事を話題に出した流れで、先週伝えようと思っていた東日本の震災の話を。そして開祖語録にあった「機関車になる」という部分も含めて、何事にも一生懸命取り組む事の大切さを伝えました。それを聞く時の顔つきも人によって違いが有りますし、それを行動に移せるかどうかにも違いが有ります。今すぐに良い結果として顕れなくても、いつか何かに繋がってくれればと思います。

場を変えて、易筋行を。体験中のI君も易筋行から参加です。

今日は5月に少年八級を受けて欲しいK君・K君は正対構からの「内受突」と「上受突」の習熟を・7月に少年六級を受けて欲しいKちゃん・Mちゃんは、六級科目までの法形の総ざらいをしようとイメージしていまして、その為には体験中のI君に内受をやって貰わなければいけない事になります。専有道場から移動する前に、茶帯のI君に「市民館に着いたら、I君が号令を掛けて準備運動と基本を始めておいて」と伝え、実際にやって貰いながらホールでの祭壇のセット等をしていましたら、内受や上受もやってくれていました。その後に補足として内受の練習をし、級ごとに分かれて内受突の動きを開足中段構からやったところ、ぎこちなさや細かい点の不備は有るものの、I君も全体的な流れを掴んで来ました。そして先輩2年生3人と正対構からの「内受突」を間合いを開けて行ったところ、そこそこやれていましたし、またK君とK君も「試験のつもりで気合い出して!」と言うと、気合いのレベルが上がって来たり、技術的なポイントもかなり向上して来たりと、良い感じでテンションが揚がって来ています。

易筋行の最後の30分は、柔法を始める前段階の練習を。攻撃して来る相手から運歩で間合いを切り、腕を引き、受けを付ける練習を。まずは1人で動きの練習をして、相手を変えながら相対で行いました。随所に説明を交えながら、動いてはまたポイントの説明と繰り返し行いましたが、やはり集中力の有る人間は説明をしっかり聞き、適確な動きをやろうと頑張りますが、説明を聞くべき時に、余所見をして他事をしている人間は雑な動きを繰り返しますし、自分が間違えた動きをしている事に気付けずにいます。それでも新しく始めた練習は、皆が楽しそうに動いています。進歩の時間とタイミングに人によって違いが有るのは仕方ないかと、少しでも実りのある練習方法を工夫しようと想いを新たにしました。

 

3月10日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。当初の道院修練の予定を変更して、冷たい風が吹くものの暖かな陽射しに恵まれながら鍛錬に励みます。

今日はNさん・Kさんが所用で欠席されるとの事で、大人は私一人となる事が判っていたので、修練メニューも体験入門中のI君に合わせたものとして、先に入門している人間が手本を示す時間を多く取る事にしました。隣りの学区から来るI君は、車で来る為遅れない様に家を出るのか、土曜日は大抵一番乗り。所望していた道衣も無事に届き、それを着てI君も控えめではあるものの嬉しそうに身体を動かしてくれます。I君は小柄ながら、現在小3の為か小2の先輩拳士よりも言葉での説明に対する理解度が高い様で、まだ3回目の体験ながら、既に間合いを離した状態での「転身蹴」や「流水蹴」をやっています。今日は順突・逆突・順蹴・逆蹴の説明を。まずはそれぞれの区別と身体の使い方を説明して、反復練習。先輩達にとっても、基礎的な部分の再点検は意味の有る時間でしょう。この機会に、土台の部分をしっかり練り上げて欲しいものです。

法形演練の時間にも、基本の延長で突き蹴りや合掌礼や集合・整列の練習を。「学科・法話」の時間も含めて、「気を通す」という事を一貫したポイントとして置きました。先日の地区昇級試験で、R君・R君の少年八級受験も無事に合格で終えられ、その反省点として見付けた点でもあります。挨拶する時の意識の持ち方にも共通する部分でもありますが、その説明をしている時に、ホールの外のトイレの前に立ってその話を聞いている方が。今日は市民館の和室で、刈谷北道院と同じく泉田市民館の登録団体でもある「釣りクラブ」の皆さんが食事会をしていまして、時折トイレを使用された時に、ホールでの道衣姿の小学生を目を細めながら覗いて下さいます。こうして地域の方々と同じ空間で修行に励める点が、公的施設を使用出来る良い点でもあり、門信徒達にも地域でのより良い関わり方が有ってこそ、自分の人生を良く転がしていく事が出来るのだと普段から説いています。法形演練での動きの説明中に、顔馴染みの「釣りクラブ」の役員さんが「ちょっとシャッターを押して」と仰ったので、「ああ、会の終わりに記念撮影するんだな」と思い、説明を中座して小走りで和室の方へ。一人の方が撮影係をされる=自分は写れない様子でしたが、役員さんが「いいよいいよ、人を頼んで来たから」と言い、道衣姿の私が入って行くと、「あれ~!先生!悪いねえ、練習中に!」!と驚かれて恐縮仕切り。「良いですよ、良いですよ」と撮影係を快諾すると、皆さんが笑顔で写真に納まって下さいました。

その後ホールに戻って「流水蹴」の復習を続けていると、「釣りクラブ」の皆さんが帰られていく中、役員さんが「先生、先程は有難う御座いました」と、今日の食事会で出されたのであろうお寿司のパックを渡して下さいました。そのお寿司を冷蔵庫に保管し、鎮魂行を終えて「自由練習」に。半分の30分は泉田会館の清掃に使おうと予定していたんですが、茶帯の科目の習熟の時間が少ないなと思い、茶帯のI君Mちゃんは「逆小手」・「送小手」・「小手巻返」の復習を。白帯組はMちゃんに号令役をやらせて、「流水蹴」と「転身蹴」の復習を行いました。その仕上げの「成果発表」を行い「お茶の時間」にする時に、皆に「さっき地域の皆さんにお寿司を頂いたけど、皆食べたい?」と聞くと、意外に全員が「食べた~い!」と大興奮!お寿司のネタも、良く見ると上寿司っぽい良いネタばかりで、全員参加のじゃんけんによる激しい争奪戦を交えて、それぞれが希望するお寿司を美味しく頂きながら「お茶の時間」と致しました。