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Shorinji Kempo

3月17日(土)の修練。

本日の修練は、専有道場でのスタート。暖かな日差しと気候の中、鍛錬に励みます。

今日は遅れて参座した人間も含めて、割りと集まりが早く作務も能率良く進んだので、配付が遅くなった「あ・うん」を読む時間も長く取れました。巻末の「一期一笑」と開祖語録のページを、皆で交代しながら読んだんですが、所々に普段の行いに反映出来る為の法話を挟みながら進めて行くと、それぞれに深く響いていた気がします。特に同期入門したR君・R君が先に少年八級に合格したK君・K君の二人には、あらゆる部分で「次は君達だよ」と加えながら伝えて行くと、徐々にながら顔つきが変わって来ています。これが技術面に繋がっていくと良いのですが。

こちらも皆に渡し忘れていた、先月の所属長会議で配られた非常食を今日は持参出来たので、その事を話題に出した流れで、先週伝えようと思っていた東日本の震災の話を。そして開祖語録にあった「機関車になる」という部分も含めて、何事にも一生懸命取り組む事の大切さを伝えました。それを聞く時の顔つきも人によって違いが有りますし、それを行動に移せるかどうかにも違いが有ります。今すぐに良い結果として顕れなくても、いつか何かに繋がってくれればと思います。

場を変えて、易筋行を。体験中のI君も易筋行から参加です。

今日は5月に少年八級を受けて欲しいK君・K君は正対構からの「内受突」と「上受突」の習熟を・7月に少年六級を受けて欲しいKちゃん・Mちゃんは、六級科目までの法形の総ざらいをしようとイメージしていまして、その為には体験中のI君に内受をやって貰わなければいけない事になります。専有道場から移動する前に、茶帯のI君に「市民館に着いたら、I君が号令を掛けて準備運動と基本を始めておいて」と伝え、実際にやって貰いながらホールでの祭壇のセット等をしていましたら、内受や上受もやってくれていました。その後に補足として内受の練習をし、級ごとに分かれて内受突の動きを開足中段構からやったところ、ぎこちなさや細かい点の不備は有るものの、I君も全体的な流れを掴んで来ました。そして先輩2年生3人と正対構からの「内受突」を間合いを開けて行ったところ、そこそこやれていましたし、またK君とK君も「試験のつもりで気合い出して!」と言うと、気合いのレベルが上がって来たり、技術的なポイントもかなり向上して来たりと、良い感じでテンションが揚がって来ています。

易筋行の最後の30分は、柔法を始める前段階の練習を。攻撃して来る相手から運歩で間合いを切り、腕を引き、受けを付ける練習を。まずは1人で動きの練習をして、相手を変えながら相対で行いました。随所に説明を交えながら、動いてはまたポイントの説明と繰り返し行いましたが、やはり集中力の有る人間は説明をしっかり聞き、適確な動きをやろうと頑張りますが、説明を聞くべき時に、余所見をして他事をしている人間は雑な動きを繰り返しますし、自分が間違えた動きをしている事に気付けずにいます。それでも新しく始めた練習は、皆が楽しそうに動いています。進歩の時間とタイミングに人によって違いが有るのは仕方ないかと、少しでも実りのある練習方法を工夫しようと想いを新たにしました。

 

3月10日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。当初の道院修練の予定を変更して、冷たい風が吹くものの暖かな陽射しに恵まれながら鍛錬に励みます。

今日はNさん・Kさんが所用で欠席されるとの事で、大人は私一人となる事が判っていたので、修練メニューも体験入門中のI君に合わせたものとして、先に入門している人間が手本を示す時間を多く取る事にしました。隣りの学区から来るI君は、車で来る為遅れない様に家を出るのか、土曜日は大抵一番乗り。所望していた道衣も無事に届き、それを着てI君も控えめではあるものの嬉しそうに身体を動かしてくれます。I君は小柄ながら、現在小3の為か小2の先輩拳士よりも言葉での説明に対する理解度が高い様で、まだ3回目の体験ながら、既に間合いを離した状態での「転身蹴」や「流水蹴」をやっています。今日は順突・逆突・順蹴・逆蹴の説明を。まずはそれぞれの区別と身体の使い方を説明して、反復練習。先輩達にとっても、基礎的な部分の再点検は意味の有る時間でしょう。この機会に、土台の部分をしっかり練り上げて欲しいものです。

法形演練の時間にも、基本の延長で突き蹴りや合掌礼や集合・整列の練習を。「学科・法話」の時間も含めて、「気を通す」という事を一貫したポイントとして置きました。先日の地区昇級試験で、R君・R君の少年八級受験も無事に合格で終えられ、その反省点として見付けた点でもあります。挨拶する時の意識の持ち方にも共通する部分でもありますが、その説明をしている時に、ホールの外のトイレの前に立ってその話を聞いている方が。今日は市民館の和室で、刈谷北道院と同じく泉田市民館の登録団体でもある「釣りクラブ」の皆さんが食事会をしていまして、時折トイレを使用された時に、ホールでの道衣姿の小学生を目を細めながら覗いて下さいます。こうして地域の方々と同じ空間で修行に励める点が、公的施設を使用出来る良い点でもあり、門信徒達にも地域でのより良い関わり方が有ってこそ、自分の人生を良く転がしていく事が出来るのだと普段から説いています。法形演練での動きの説明中に、顔馴染みの「釣りクラブ」の役員さんが「ちょっとシャッターを押して」と仰ったので、「ああ、会の終わりに記念撮影するんだな」と思い、説明を中座して小走りで和室の方へ。一人の方が撮影係をされる=自分は写れない様子でしたが、役員さんが「いいよいいよ、人を頼んで来たから」と言い、道衣姿の私が入って行くと、「あれ~!先生!悪いねえ、練習中に!」!と驚かれて恐縮仕切り。「良いですよ、良いですよ」と撮影係を快諾すると、皆さんが笑顔で写真に納まって下さいました。

その後ホールに戻って「流水蹴」の復習を続けていると、「釣りクラブ」の皆さんが帰られていく中、役員さんが「先生、先程は有難う御座いました」と、今日の食事会で出されたのであろうお寿司のパックを渡して下さいました。そのお寿司を冷蔵庫に保管し、鎮魂行を終えて「自由練習」に。半分の30分は泉田会館の清掃に使おうと予定していたんですが、茶帯の科目の習熟の時間が少ないなと思い、茶帯のI君Mちゃんは「逆小手」・「送小手」・「小手巻返」の復習を。白帯組はMちゃんに号令役をやらせて、「流水蹴」と「転身蹴」の復習を行いました。その仕上げの「成果発表」を行い「お茶の時間」にする時に、皆に「さっき地域の皆さんにお寿司を頂いたけど、皆食べたい?」と聞くと、意外に全員が「食べた~い!」と大興奮!お寿司のネタも、良く見ると上寿司っぽい良いネタばかりで、全員参加のじゃんけんによる激しい争奪戦を交えて、それぞれが希望するお寿司を美味しく頂きながら「お茶の時間」と致しました。

3月3日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。暖かな気候の到来を喜びながら、鍛錬に励みます。

先週体験参加してくれたI君が、今日も参加してくれました。先週の初参加を終えた翌日、武専を終えて帰宅した直後にお母さんから御電話を頂き、「本人がやる気になってまして」と嬉しい御話が。その際に「入門した時の月々の御布施と言うんですか?お幾らぐらいでしょうか?」との確認を頂きました。世間的には「月謝」の認識が強い信徒香資の事を御存知とは、事前に何か調べられたのかなと驚きましたが、ふと引率されたお父さんに昔の刈谷北通信と共に、3年程前に本山から配布された入門案内の為のリーフレットを御渡ししていた事を思い出し、「そうか~。多分あれに書いてあったんだな」と納得しました。あれやこれやと施策を打たれていても、活用出来ていないのは自分の取り組み方に問題が有るのであって、見直すべき点もまだまだ多く有りそうです。

今日はI君のお父さんと妹のKちゃんだけでなく、お母さんも一緒に来て下さいました。日曜日の電話の際に「3月からでも入門出来ますが、今年度の年会費が必要になりますので、3月はお金等は無しでそのまま動ける格好で参加して頂いて良いですよ」と御伝えしておいたのですが、今日「道衣を先に買えませんか?」との御話が。どうやらI君がもう道衣を欲しがっているそうで、「やっぱり道衣だけでも早く着たくなっちゃう子が多いんですね~」と話していたら、隣りで聞いていたI君がニンマリしていました(笑)。先週よりも表情も柔らかく、積極的に動けるようになっています。新4年生ながら新3年生よりも小柄なくらいの体格ですが、真面目でひたむきな取り組み方やアドバイスを受けた後の動きの修正の的確さ等、正式に入門が実現した暁には期待大な人材の登場となりそうです。

今週月曜日にKさんからメールを頂き、現在の職場である豊橋の特殊支援学校での講師の仕事をもう1年続けられる事になったそうです。この1年、この学校で務めた上で来年度は特殊支援学校での教員採用を目指す事を決められたそうで、新たな分野の勉強・準備も必要になるそうです。加えて地元の祭りの集まりにKさん以外の若手が存在せず、今年はKさんが中心になって引っ張って行かねばならなくなるそうで、秋口くらいまでは土日の時間も使えなくなりそうとの事でした。「休眠した方が良いですか?」と相談を受けましたので、年度更新だけはして頂き刈谷北道院に籍は残しておいて、時間の取れた時に参座して頂く事にしました。採用試験も大事ですし、地元の行事も大事です。そちらをしっかりこなした上での修行ですので、しっかり務めて頂きたいと思います。

自由練習の時間は、私は明日に試験を控えたR君とK君と体験のI君と、道衣サイズの確認とR君とのマンツーマン練習と合掌礼と出入りの際の挨拶の練習を。NさんKさんI君Kちゃんで、「内受突」・「上受突」・「流水蹴」の練習を行いました。R君が試験を受ける事になり、同時期に入門した人間にどんな刺激に成るかとみていますが、K君は「えっ?明日試験なの?誰が?」と全く覚えていませんでした(泣)。それでも道衣サイズの確認の後、R君とのマンツーマン練習を座って見ていて貰い、「今何をやったか、K君も判るよな?自分が試験を受ける時は、もっと上手く出来る様に成れよ!」と伝えると、多少目の色が変わった気がします。

3人と合掌礼の確認を終えた後に、全員を集めて出入りの際の挨拶の意識を説明しました。どんな気持ちを持って挨拶するべきなのかと、その時にも八方目を意識出来る様にと伝えると、「自分も出来る様に成ろう」と言う表情をする人間も何人かいました。残り10分で、全員で「流水蹴」の練習を。今日初めてやる白帯達でも、普段行っているウォーミングアップの応用として説明したら、割りと上手く理解出来た様で、単独で蹴り方の練習を数回行い、いきなり相対に移ってもそこそこ再現してました。R君の姉のKちゃんもなかなか集中力が上がって来ませんが、R君の八級受験を刺激にして、どんどんテンションを揚げて行って欲しいものです。

2月24日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。まだ寒さが続くものの、日に日に春の到来が感じられる昼の暖かさの中、鍛錬に励みます。

一昨日木曜日の修練前に、登録の無い携帯番号から御電話を頂き、「見学をしたい」との申し入れが。先週日曜日に開催された、近隣子供会での6年生を送る「お楽しみ会」で告知プリントの配付を御願いしていて、それを御覧になったお母さんからでした。早速の反響に喜びながら、「いつでもどうぞ」と御伝えすると、「じゃあ、今度の土曜日に」との事で、「良かったら、動き易い服装で一緒にやって下さい」と御伝えしておいたので、今日は来てくれるであろう小3男子の体験参加をシミュレーションしながら、市民館に出向きました。修練開始前に、お父さんに連れられ妹さんと共に男の子I君が到着。スポーツは出来そうな雰囲気ながら、緊張の為か一言も言葉を発しない大人しさ。お父さんと言葉を交わしながら、「運動は出来そうですね~」、「妹ちゃんの方が気が強そうなくらいかな~」と声を掛けたりすると、本人は全く声を出さず、お父さんが「そうなんですよ~」と苦笑い。改めて、この時代に子供に武道を習わせたがる親御さんのニーズを垣間見た気がします。

暫く会場の設置等をしていたのですが、いつもは到着しているであろう時間に、小学生低学年が誰一人現れません。「何かあったのかな?」と思っている間に、今日は「多分来る」と言っていたI君と同じ小学校の小2男子であるR君を連れずにNさんが到着。その次がMちゃんI君姉弟が到着と、低学年が全くいない状況で作務が進み、「こ~れはマズいぞ~!どうする~?」と焦っていたのですが、易筋行の時間が来たので「先に始めちゃいましょう。一緒にやろうか!」と声を掛けたものの、無言で首を横に振ります。お父さんが「せっかく来たんだからやろうよ」と声を掛けても、ひたすら首を振るので、14時半くらいまでしか居られないとの事でしたので、「じゃあ先に始めてるから、ちょっと見てやれそうだったらやろうね」と声を掛け、体験してくれるであろう事を想定して、ウォーミングアップはせずに逆突・逆蹴からスタート。暫くしてKちゃんR君姉弟が到着して、ようやく道衣を着た低学年男子が元気に気合いを出しているところを見せられたので、休憩に入りました。予想通り、休憩中にI君やR君が鬼ごっこを始めようとしたので、「せっかく来てくれてるんだから、I君も誘えよ」と指示。I君から「一緒にやろう」と誘われても、I君は首を振りましたが、3歳妹のKちゃんがやりたがりお父さんにも一緒にやって貰う事で、ようやくI君が靴下を脱ぎ始めました。10分程鬼ごっこで身体を動かして貰い、「はい、止め~。練習始めま~す。I君、やる?」と聞くと頷いてくれたので、お父さんとKちゃんにも一緒にやって貰いながら体験会を進めました。

内容は、体験会定番の逆突・逆蹴の空突きとキックミットへの当身の繰り返しですが、I君は気合いは全く出せないもののひたむきに取り組んでくれます。それに全体的な説明の中ではあまり理解出来ない様ですが、個別で「ここを、もうちょっとこうしよう」とアドバイスすると、サッとやれてしまう「センスの良さ」を見せてくれます。またお父さんとKちゃんも一緒にやって下さり、Kちゃんも楽しそうに取り組んでくれた事も嬉しいところです。休憩中に、お母さんの通院で遅れていたMちゃんK君が到着。雰囲気もますます盛り上がり、またMちゃんが大声で愚痴をこぼす姿を見て、時折I君の表情にも笑みがこぼれる様になって来ました。

逆突・逆蹴を繰り返した後に、間合いを離した転身蹴をやったところ、ぎこちない動きながらI君は理解して動きます。14時半になったので休憩を入れ「もう時間ですかね?」と伺ったら、「まだやりたいそうなので」との事でしたので、そのまま全員で学科・法話に。礼が終わった後に、おもむろに隣りにいたR君に「あなた、何て名前だっけ?学校は?クラスは?」と聞きR君が答え、それを全員に繰り返した後にふとI君に聞いたら、I君も始めて声を発し、自分の名前と学校・学年・クラスで自己紹介してくれました。皆で読本を回し読みしましたが、I君も小さい声ながら読むのは上手です。また学科・法話中の質問に対するMちゃんのダラダラしたリアクションに、笑顔を見せる事も増え始め、その後の法形演練での順蹴の練習と鎮魂行も一緒に取り組んでくれました。

鎮魂行後に伺っても、お父さんは時間を気にしながらも「まだやる?」と聞かれてI君は頷いてくれたので、自由練習では私はR君・茶帯のMちゃんI君と試験前のマンツーマン練習と「三角抜」を。I君と残りの白帯組は、Nさんに任せて逆突・逆蹴・順蹴の相対での復習を行いました。私の方は割りと能率良く確認を進められましたし、Nさんの頑張りでI君も眠そうにしながらもしっかり取り組んでくれました。時間の都合で「お茶の時間」には御一緒せず、自由練習終了後に3人は帰られましたが、お菓子を勧めても首を横に振っていたI君に皆がどんどん持って来ます。I君も無言ながら笑顔を見せ、「今日はよく頑張ってくれたね。また来てよ」と言うと頷いてくれましたし、「さようなら」と挨拶すると笑顔で手を振って帰って行きました。「お茶の時間」に、I君がスタート時に全くやろうとしなかった事を話すと遅れて来たメンバーは驚いていましたが、「やりたくても、恥ずかしさや緊張でやれない人もいる。でも、頑張ってる人に声を掛けて貰えると動ける事もあるから、皆もしっかり頑張りつつ、他人を助けてあげられる人になってね」と話すと、皆お菓子に夢中になりながらも、表情に違いを見せてくれました。技術の向上とは別の観点で、手応えのある一日となりました。

 

 

2月17日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。午前中から強風が吹き始め、刺す様な寒気に慄きながらも鍛錬に励みます。

今日は、欠席や易筋行からの参座・部活動で遅れる等の連絡を頂いており、私の次に到着したのはいつもはお子さん達の午前中の都合により大抵遅めのNさん。まるで一般のみの易筋行の様なスタートで作務を終え、鎮魂行を終えても次の来訪者が居なかった為、リアルにそのまま易筋行を始めようとした矢先にMちゃんK君姉弟が到着。その後間も無くしてI君が到着したので、木曜日に皆に渡して記念撮影も終えた先日の「芸能音楽発表会」のお楽しみ抽選会の景品を渡し記念撮影。因みにMちゃんI君姉弟が木曜日に休んだのは、Mちゃんがインフルエンザに罹かってしまったからでして(泣)。発表会までは茶帯で唯一健康体を保ち、役目を果たした終了後にダウンするとは、Mちゃんの責任感?には感謝・感謝です。毎年の抽選会では、何故かMちゃんI君の家から4等や5等が当選するのですが、今年は何とお母さんも含む3人全員が4等5等をGet!それだけではなく私の4等を含めて、それ以外にも7人程当てました。発表会当日にも出演を渋ったK君の家は、K君が2等を当て、御両親も5等を当てる高確率!やはり挑戦してこそ幸運を活かせるという事でしょうか(笑)。

せっかくの道院修練という事なので、「あ・うん」の開祖の言葉のページを皆で読み、目の前の課題にチャレンジする事の大切さを説き、ダーマや「ダーマの分霊」についても説明をしました。大勢集まった時の方が雰囲気は盛り上がるのですが、少人数で目の前の人に対して言葉を伝えられる修練の方が個人的には好みなのが、厄介ですね。学科・法話に入る前に易筋行モードになっていたので、短時間ながら全員で振身と重心移動だけで突きをかわす体捌の練習を。少人数なので、なかなか効率良くポイントを伝えられたなあと手応えを得て専有道場を後にしました。

場を変えて、易筋行を。残り1時間半の時間の序盤30分は基本の突き蹴り。真ん中30分は、3月頭に地区昇級試験で少年八級受験予定のR君と私がマンツーマンで科目の点検をし、それ以外の人はNさんを中心に専有道場で行った体捌の練習に充てました。3月の試験ではR君とNさんの次男のR君の2人が受験します。入門当初は「同じ時期に入門した仲間は、出来るだけ同じ時期に受験させたいですね」と保護者の皆さんにはお話ししていたのですが、参座のペースや本人の意欲・集中力にはやはり差が有り、何よりも少林寺拳法に対しての真剣さの伝わって来るR君を初めに受験させるべきだなと判断し、今回の受験となりました。今の茶帯達にも常々「他所の先生が、わざわざ忙しい中審査をして下さるのに、真剣にやろうという気も持てないやつが受験をしたら、こんな失礼な事は無い。だからそんな人間は絶対に受験させない!」と言い続けて来ましたが、新しいメンバーにもそれは続けようと思います。今回小2男子が先に帯の色を変える事で、小4女子達が少しは目の色を変えてくれるか。それとも、これまでと変わらず真剣さと集中力を欠いた状態でただ道衣を着て動いているだけのままなのか。一つのターニングポイントになりそうですね。

易筋行ラストの30分は、空乱までの到達を目指しての突き・蹴り・受け・運歩の復習を。最初は一人一人が自分のペースで攻撃を繰り出す「シャドーボクシング」。次は間合いを空けて向き合い、目の前に立った人間の高さに合わせてのシャドーを。次は間合いを空けた目の前の相手の攻撃は防御し、効果のある攻撃を繰り出す動き。最後は当たる間合いで、スピード・パワーを50%に抑えての空乱と進めて行きました。「自由な動き」と言われて余裕で動いていた人間も、目の前に人が立っただけで相手に影響されて動きが制限されてしまうもの。そもそもの基本の身体操作や意識の持ち方が、まだまだ乱捕りをやれる段階ではない白帯達ですが、それでもやれる動きを精一杯やる人間も居れば、ただ立ちすくんでしまう人間も居ます。如何に本人の自発性を触発しながら、質の高い易筋行を実現していくか。「あ・うん」の開祖の言葉にもあった様に、後先考えて何もしないのではなく、どうするべきか・どうあるべきかを常に考えた上で、しっかり身体を動かしていきたいものです。

2月11日(日)、「泉田町芸能発表会」での演武発表。

本日は、毎年1月末に修練場所でもある泉田市民館で開催される「泉田町芸能音楽発表会」の日。刈谷北道院全員で演武発表を行いました。

演武は白帯6人での「団体演練」・茶帯4人での「団体演武」・NさんKさんでの組演武の3組を披露。スタート時や合間に、少林寺拳法の創始のいきさつや技術的特徴の説明を織り交ぜ、普段少林寺拳法や金剛禅と縁の無い方々の前で、これまでの修練の成果を発表しました。

白帯団体演練の号令役でもある小2男子のK君は、精神的ストレスがリアルに体調に影響してしまうタイプらしく、この3回参座する予定だった修練を、腹痛・発熱・足首の痛みを理由に休みました。今朝方、K君のお母さんにメールで様子を確認したら御電話を頂き、「見た感じ、昨日より調子も良くてピンピンしてるのに、聞くと『痛くて演武出来ない』と言うんです。道院長から電話が掛かって来た事にして、ちょっと話して貰えませんか」との事で。このK君のお母さんとは、昨年6月の体験会参加当初から、金剛禅の教えの有意義さや、我が子が普段どんな様子で、どんな変化をして欲しいか等、割りとコミュニケーションを取れていましたので、昨日K君が休んだ時点で「もうプレッシャーが掛かってるのかも知れませんね」との御話もしていました。電話に出たK君に「取り敢えず道衣を着て、時間より少し早くおいで。僕は魔法の治療法を習得してるから、K君の腰を少し触れば、足首の痛みが見事に消える。もし痛みが残ってたら、Mちゃんに号令役を代わって貰えば良いから、とにかく来るんだよ」と伝えると、K君のお母さんから「『行く』と言ってます」と。結果としては、集合時間にはピンピン走り回ってR君と追いかけっこをしているK君の姿が。動きを確認したらそれなりに出来ていたので、そのまま号令役もやって貰いました。

演武発表前に観覧席の皆さんに拍手の練習もして頂き、雰囲気も作った上で演武発表。白帯も緊張しながら張りのある気合いで、元気に盛り上げてくれます。茶帯団体演武は、この2ヶ月で4人全員が揃ったのは1回だけという状態でしたが何とか動いてくれましたし、直前に説明したポジション取りの注意点もそこそこ反映させていました。NさんKさんの組演武では、舞台に敷かれている赤いマットが剥がれて来てしまう白熱ぶり。こちらも合わせて練習出来たのが3回くらいで、Nさんのシンガポール出張疲れの残る中で、見事にこなしてくれました。

最後に出し物として、星野源の「恋」とRADIOFISHの「PERFECT HUMAN」の最後の部分の歌詞を変えてメドレーで。伴奏無しで手拍子だけで小中学生達に歌って貰いましたが、会場からも大きな手拍子を頂き、かなりの盛り上がりをみせました。当初予定していた出し物は全てこなし、会場の盛り上がりも予想以上。あとは取り組んだ本人達に、成長の手応えや次への意欲が湧いていれば文句無しなんですが、保護者の皆様にもそれなりに喜んで頂けた様で、充実した感を持って解散する事が出来ました。

2月10日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。若干寒さが和らいだかなと思いながらも、雨が予想される曇り空の中、気温が上がらず暖房に頼りつつ鍛錬に励みます。

今日は当初、専有道場での道院修練を経て泉田会館で易筋行を行う予定だったんですが、Nさんがシンガポール出張から今日の午前中に帰国され、泉田会館での易筋行から参座される為に、移動の際の車が足りない~他の保護者の方に協力を御願いしていたんですが、雨により少年野球が休みになって、R君R君兄弟も専有道場から参座出来る様になって、結果車2台でも足りない~という事が、木曜日の修練時に予想されたので、急遽来週土曜日と道院修練を入れ替えました。結果としては雨が降らずにR君兄弟が休み、またKさんがお母さんから「早く帰って来て買い物を手伝え」と言われたそうで、豊橋から車で参座されたので移動の足は足りていたのですが、修練の在り方も柔軟に且つ的確に変化させて行けば良いかと新たな発見が有りました。

今日の基本演練では、明日の「芸能音楽発表会」での白帯の団体演練を皆で通し、その内容を相対でやる時間も取りました。一人で動いているだけでは雑になってしまう部分も、相対になって行えば丁寧にやらければいけない事も解ります。そこに気付ける様な修練でありたいものです。

学科・法話の前くらいに、出張明けのNさんが到着。明らかに疲労が感じられる佇まいながらも、頑張って参座して下さった姿に、この数回読本の「拳禅一如」や「気合い・気勢」のページを読み、「自分の弱い心」と闘える気持ちの強さを説いていたのですが、その事が皆で実感出来た様です。今日は泉田市民館は「芸能音楽発表会」の会場設営が行われ、昨年までは無かった希望者を対象とした前日リハーサルが15時から行われていました。鎮魂行後の自由練習で最終調整を行った後に、隣りの泉田市民館に移動して立ち位置の確認等、簡単なリハーサルを。それでも白帯達は若干緊張感に気圧されている様子。明日の本番がどうなるか、自分の弱い心と闘える一つのきっかけに成れば良いなと思いながら、「お茶の時間」と致しました。

2月3日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。厳しい寒さながらも、先週の雪に見舞われた日々に比べると「今日は暖かいなぁ」と勘違いしてしまう気候の中、鍛錬に励みます。

インフルエンザに罹かった人達も、ボチボチ復調して参座してくれる様になって来ています。とは言え、仕事や部活動や少年野球や体調不良と、何がしかの理由で休む人も多くいます。そんな中でも、集まった人達で協力し合って有意義な空間を創る。それこそが「理想境建設」を目的とした金剛禅の存在意義ですから、常に「誰にとっても意味のある練習状態」を意識して行きたいところです。なかなか「誰にとっても愉快な練習状態」には出来ませんが、せめて何年か後になってでも「意味の有る」時間にはしなければと思います。

こちらもインフルエンザから復帰した小4女子もMちゃん。普段からあまり「精一杯」やる事が無く、「そんな手抜きをするなら、『お茶の時間』のお菓子抜きね!」と言われて、ようやく動く感じ。それでも本人が「やってるよ!」という割には、まだまだやれる余力を残しています。このMちゃんK君姉弟のお父さんの母方の叔父さんが、以前奈良県で道院長をされてたそうで!その「センス」が受け継がれている訳でも無いでしょうが、Mちゃん自身は割りと動きの再現度も高く、私が説明の時に用いる感覚的な表現もかなり理解出来ている様です。これで常に真剣に全力で取り組んでいれば、かなり上達するのでしょうが、センスのある人は地道な努力を嫌がって早目に飽きてしまうのが世の常でしょう。そうならない様に、上手くMちゃんのやる気を引き出していきたいものですが、はてさてなかなかに難しいものです。

今日の修練には、基本の時間の途中から鎮魂行を終えるくらいの1時間強の間、御夫婦と男の子・女の子の家族連れの方々が見学に来て下さいました。2月・3月を体験入門者受付期間として地区の回覧板で告知させて頂けまして、それを御覧になったそうです。特に身体を動かす準備をしてる様子でもなかったので、見学だけをして頂いてましたが、その眼には刈谷北道院の状態がどう映ったでしょうか。休憩中に「追いかけっこ」で走り回る姿を「元気が有って良いなあ」と思うか、「けじめが無くて、だらしないなあ」と思うか。まあカッコ付けてもしょうがないかと、そのまま見て頂きました。聞くと年中さんというお兄ちゃんは、修練中にそれほど目を輝かせている感じではありませんでしたが、帰られる時に「今日は来てくれて有難う。御礼にお菓子が有るけど食べる?」と聞くと頷いたので、お菓子の所に連れて行き「どれが良い?好きなのを二つくらい選ぶか」というと、自分で欲しい物を決めていました。一応刈谷北道院は小学生からの入門受付にしていますので、1年後に入門希望者として再会出来ればなぁと思います。

鎮魂行を終え、自由練習では「芸能音楽発表会」での演武発表の練習を。今日はKさんがお休みされたので、私はNさんの相手に専念。MちゃんI君だけで茶帯団体演武の確認をして貰い、白帯の団体演練は本人達に号令を掛ける順番を決めさせて行いました。茶帯組は姉弟の息の合わなさが相変わらずでしたが、白帯組はMちゃんがリーダーシップを取り、練習を進めてくれていました。これで自分の動きもビッシビシやってくれていれば文句無しだったんですが、まだそこまでは望めない様です。それでも「Mちゃんはちゃんとやってたか?」と白帯に聞いたら、全員が「やってた!」と言う状態だったので無事に「お茶の時間」のお菓子を皆で味わう事が出来ました。

1月27日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。厳しい寒さが続く中、冷暖房完備の施設で修練できる有り難さを堪能しつつ、鍛錬に励みます。

世の中では雪の被害に加え、インフルエンザの流行も猛威を振るっている様ですが、刈谷北道院でも今年はインフルエンザに罹患された方が続出しています。Nさん一家はRちゃん・R君・R君全員が罹かり、プラス奥さんも。I君も罹り、小4女子のMちゃんも罹かり。昨年在籍者が増えてくれた事の有り難さと共に、リスクも有るんだなと実感します。それでも欠席者多数の状態でも昨年5月の在籍者数と変わらない参座人数が有る事に、「やっぱり人を増やす努力はしないといけないか」と再認識します。

今日はNさんが症状は無いものの保菌者の可能性も有るとの事で欠席されたので、Kさんとの演武の合わせが出来ません。来週はKさんが休み、再来週はNさんがシンガポール出張から帰国される当日なので参座出来ない可能性が有り、もしかすると2月11日(日)の「泉田町芸能音楽発表会」当日まで、1回も合わせる事が出来ない可能性も出て来ました。「こりゃまた大変だ」と思いつつも、諸事情・諸都合を乗り越えて参座する一般門信徒が修行に取り組めている事自体が有難い事でもありますから、大変な状況の中でも出来る事を全力でやるだけですし、そんな困難な中だからこそ・その困難を乗り越えてこそ、修行の醍醐味を堪能出来るというものでしょう。私自身がやる訳では無いですが、それぞれが欠席された時に私が相手を務める事も含めて、しっかり彼らを支えつつ、自身の「修行」の味を存分に楽しみたいと思います。

今日はKさんとの演武の合わせを最優先させたので、白帯の団体演練や茶帯のMちゃんの相手をする事が出来ません。茶帯3人がインフルエンザの影響で休んでいる状況でも、Mちゃんだけは常に参座してくれているのが実に有難い事です。元来、心根が優しく真面目な性格のMちゃんは後輩の白帯達にも慕われ易く、今回の芸能音楽発表会に関連する練習でも、仕切ってやって貰う機会を設けています。他の茶帯3人と、後輩の面倒見の良さで大きく差が出てしまいそうですが、今日もMちゃんに白帯の団体演練や出し物の合唱の練習を丸々任せて、私はKさんとの演武の合わせに集中しました。

Kさんが早上がりされたので、残り時間で本日の成果発表をして貰い、合唱の練習に。どちらもボチボチ良い感じになって来ていますし、その後の「お茶の時間」でもMちゃんを交えて皆が談笑している姿に、「良い修行が出来ているなあ~」と嬉しい気持ちになります。誰にとって、どんな良い効果・影響を残せるのか何の保証も有りませんが、少しでも良い結果を求めて努力し続けるだけですね。

 

 

1月18日(木)の修練。

本日も泉田市民館での修練。今週土曜日は私の出勤日により修練をお休みするので、今日投稿です。

平日の修練は、曜日によって参座する人の顔触れや来る時刻・帰る時刻が違って人数が揃い辛いんですが、今日は割りと多めの参座率です。基本の時間に、2月の「芸能音楽発表会」での白帯団体演練の内容を全員で行い、その後に間合いを離して相対でやってみました。相対でやっても一人で動いても、身体の使い方自体は変わらずやれれば「本物」でしょう。目の前に人が立つと、緊張感からか手足をバタバタさせてしまいがちですが、間合いを離す事で少しでも丁寧に動きを積み上げられればと思います。

今日は学科・法話の時間をカットして、キックミットを使用しての手刀切の練習を。新しい事をやると目を輝かせますし、効果的な当身の練習プラスまだ下受が「打ち」の動きになる人もいますので、その修正としての効果も期待したいものです。8時上がりの人が数人いたので、15分程出し物の合唱の練習を。Mちゃんに中心になってやって貰って、それなりに形に成って来た気がします。

残ったメンバーで茶帯団体演武の習熟を。茶帯のメンバーも、部活動や少年野球やミニバスへの参加によって4人がなかなか揃う事が有りません。今日が初の4人での練習ですが、集中力は無いものの繰り返しやっているうちに精度はかなり上がって来ました。本人達も、徐々にながら上達していく自分達を実感するとやる気が増して来る様で、最後に通してやった時にはそこそこやれていた事に、。少し驚きました。残り1ヶ月、ここのレベルアップを重ねながら、それぞれにとって有益な行いに成る様にしっかり支えて行きたいと思います。