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Shorinji Kempo

6月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。朝晩の寒暖差の激しかった5月を終え、蒸し暑さが増して来そうな6月最初の土曜日。午前中からの汗ばむ陽気を感じながら鍛錬に励みます。

この6月から年末12月までの第一土曜日の修練は、毎年泉田子供会さんからの体験参加を受け付ける日です。今年は泉田と同じ小学校の学区である今川町・今岡町の子供会さんも、対象として告知する事が出来ました。昨年の入門者も、1年生の時からやってる事は知っていたけれども、2年生になってから体験に参加、というパターンでしたので、参加者がいる・いないに関わらず、告知が出来て、まず知って貰えるという事が出来れば充分でしょう。

今回も参加希望者の申し込みは無かったのですが、汗を拭きながら掃除機を掛けていると、お父さんに連れられた2人の男の子が到着。泉田町在住の小1と3歳の男の子が、体験会に参加してくれました。二人共に御家庭の方針の為か、割としっかりした足腰をしていて、ダッシュやリレー・鬼ごっこでは門信徒達に負けじと走り回っていました。が、やはり「超・低学年」の二人という事もあってか、体力や意欲・集中力のスタミナが有る訳ではなく、体験会の定番である逆突・逆蹴の繰り返しも、あまり細かいアドバイスやバージョンアップを出来る訳ではありません。早め早めの休憩と、遊びの時間を組み込む事で、何とか2時間持たせたという感じでした。

それでも二人共、やる瞬間や「やりたい事」にはしっかり取り組んでくれましたし、年上の道衣を着た人間たちの中に入っても、臆せずコミュニケーションを取っていたのが印象的でした。見学されていたお父さん・お母さんがどう感じられたかは定かではありませんが、お菓子を嬉しそうに頬張って帰っていく姿に、それなりの働きが終えられたかなと言う充実感はありました。

後半の自由練習では、体験会参加者がいなかった場合にやろうと考えていた「全転換」の復習を。4月入門のI君は初めてやるという事で、なかなか上手くは出来ませんが、左右での動きのクセや間違い易さを本人も自覚出来た様で、今後の指導でしっかり動けそうだなという見通しが立ちました。

その後、白黄帯は私が付いて引き続き「全転換」と「半転換」を。Mちゃん・I君は、7月の一般一級受験に向けた習熟を。Nさんと正式に刈谷北道院に在籍して下さったKさんで、「小手抜」・「逆小手」・「巻抜」・「送小手」を。20分後に相手を変えて、Nさんが白黄帯と「上受突(表)」を。Kさんは私が付き、最初にMちゃん・I君も一緒に「上受突(表)」をやり、差替入身を意識した動きを行い、その後私と「送小手」を。同じ名前の法形でも、道院毎に意識しているポイントの違いがありますし、それを教わっている人間がどのレベルで受け取っているかによって、やっていることの「違い」が出て来てしまいます。Kさんにもそれまで覚えてきた動きがありますので、細かい動きのあれこれを修正するよりも、「理」を感覚として身に付けて貰おうと思い、その都度伝える様にしていますが、その方がかえってややこしく悩ましい状況になってしまうかも知れません。が、正拳士四段を目指すなら、理法とそれに則った動きをある程度理解・再現出来る様になっておいて欲しいもの。Kさんも苦しみながら喰らい付いて来て下さっていますので、あまりハードルは下げずに、且つ自信を無くさない様にフォローはしつつで、行きたいと思います。

今日も自由練習最後で熱が入り、Mちゃんに繰り返し「袖巻」を掛けられて逃げ腰になっているI君から、「もうお茶の時間だよ!」と何度も催促を受けながら、易筋行を切り上げました(笑)。

5月26日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。予報よりも暑さは高くないものの、迫って来る様な湿気に苦しみながらも鍛錬に励みます。

今日も、都合の付く人からパラパラと集まり始め、作務から始めます。先週火曜日は、その前に使われていた方達の影響なのか、ホールの床に木くず?が多数落ちていて、練習中に痛がる人が続出する有り様。今日は念入りに掃除機を掛けます。体験中のKさんも、早めに来て作務も丁寧にやって下さいます。今日は、金曜日の昼勤に引き続いての夜勤を朝5時に終了して、帰宅してそのまま寝ずに参座して下さったとの事で、30時間近く寝てない状態での修練。ウォーミングアップから、しっかり汗をかいてくれています。寒い季節はマイナス20度以下になる事もザラだという北海道から、ジメジメした不快な夏で有名な愛知県にいらっしゃった事で、この夏は乗り切るだけでも大変だと思いますが、まずは仕事をしっかりこなした上で、技術レベルアップにも励んで頂きたいものです。

今日も基本演練を始める前に、構え方や突き方のポイントや、膝の使い方や脇の締め方を説明しましたが、熱心に聞いて下さいます。それまでに積み上げたものや、そこに対する自負もあるでしょうし、身体に染みついた動きもあるでしょうから、そこを否定せずに、そこに更に積み上げられる感じの伝え方を心掛けたいものです。

今日は、明日の地区合同昇級試験受験者の最終調整を~と考えていたのですが、少年八級を受験する二人が、用事や昼寝で揃って参座が遅れたので、逆に少年二級を受験するI君とマンツーマンで最終チェックをする時間を取れました。人が増えてくれた事で、逆に一人一人と手を取り合って練習する時間を取り難くなる事が、悩ましい面でもあります。その事で起きるレベルの低下を、ただそのまま受け入れるのも面白くないので、何らかのやり方で抗ってみたいものです。先日あるヒントから、「この時間を取れば良いのか」という発見をしましたので、そんな在り方をして、それぞれの人達に合わせた向き合い方をしていきたいものです。それをやってレベルを上げられないなら、「それはもうしょうがない」と諦めも言い訳も出来ますし(笑)。

鎮魂行を始める前に、遅れていたK君・K君が相次いで到着。そして自由練習に入って暫くして、K君の姉のMちゃんが寝起き直後の顔で到着。自由練習は50分を二つに分け、前半は私が八級受験の二人の最終チェック・MちゃんI君で、I君の二級科目の習熟・NさんKさんで級科目の復習・残りの人達で、「天地拳第一系単演」をお互いでチェック。後半は引き続きI君をMちゃんに任せ、Nさんに残りの小学生を全員みて頂き、私は体験中のKさんと、「竜王拳第一系相対」から「逆小手」の流れで練習。私の肩の痛みの影響で、「裏固」は無しにしましたが、鈎手守法の取り方やポジション取りや投げの際の体捌きにポイントを置き、復習。Kさんも、それまでのやり方との違いや意識の持ち方に戸惑いながらも、熱心に取り組んで下さいましたし、私自身Kさんの体格・筋力に負けない技術を心掛けて修練に励める、貴重な時間となりました。お互い蒸し暑さに苦しみながらも、何度も手首の汗を拭きとって、守法の確認をし、「お茶の時間」に10分入っても「もう少し」・「もう1回」と切り上げられず、I君から「もう時間だよ!」と催促される始末(笑)。最後に、「突きが嫌い!」と言っていつも手を抜くMちゃんにキックミットを突かせ、「お茶の時間」に。先週、土日月と東京ディズニーシーに家族で行ったという、4月入門のI君からの人形焼のお土産を皆で頂き、充実した鍛錬の時間を終えました。

5月19日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。一昨日くらいからの暑さに悩まされるかと思っていたら、一転やたらと強い風が吹く中で鍛錬に励みます。

今日は、1名体験に参加して下さった方がいました。元々北海道で中拳士参段になるまでやられていた方で、先週中頃に本山の公式サイトを観て連絡して下さり、先週土曜日の開祖忌法要後の市民館での修練を見学され、修練終了後に面談していたら、その想いのアツさに2時間近くが経過していました。刈谷市にこの4月に来たばかりらしく、仕事の都合で平日の参座は難しいとの事でしたので、「刈谷市には他に二つ道院がありますから、全て見学・体験した上で、自分に適した道院を選んで下さい」と御伝えしたのですが、今日「刈谷北道院でやらせて下さい」との嬉しい申し出を頂きました。

が、私自身が道院長としてまだまだ未熟である事と、刈谷北道院が在籍人数が少なく、修練日も練習相手も豊富には用意出来ないのは、変わらない現実です。その不足分をどう埋めるかの課題もありますし、4年のブランクがあるとの事でしたが、26歳の若さと身長176センチ・体重105キロの体格・筋力を持った上で、「乱捕りも好き」との事で、私の身体と技術レベルで受け止め切れるかという不安もあります(見た目も若干イカツイ事もあり、「この人に護身術いらないでしょ!」と思いますが(笑))。また北海道にいらっしゃるお父さんの想いを背負っての今回の復帰という事で、そのお父さんから「年内に四段を取れ!」との言葉を頂いたそうで。「せめて1年下さい」と御願いしましたが、1年でそのレベルまで指導出来るかという、私の指導力が問われる局面にもなります。

ただ、今日の体験参加に際しても「修練開始前に行って準備を手伝います」とのメールを頂いたり、「子供達に飲ませてあげて下さい」とスポーツドリンクの差し入れを持参して下さったりと、「良い修行をして来たんだろうなあ」と思う方なので、正式に刈谷北道院の「家族」に成って頂けた際には、私に出来る精一杯の支えをしたいと思います。

今日は松平スポーツ少年団のW先生が、連休中の自主練で負った怪我(因みに、Nさんも右拳を「殴り過ぎ」で内出血を起こされて、負傷中(泣))を治す事に専念する為に、Hさんと共に欠席。豊橋在住のKさんは、地元のお祭りでの唯一の若手としての役割と、来年度の教員採用の試験準備の為に、おそらく9月頃まで欠席。茶帯4人のうち、I君を除いた3人が部活動や少年野球で欠席。4月入門のI君も用事で欠席という状況で、それでもこの人数がいてくれるのかという、ちょっとした驚きを感じています。他の道院にしてみたら「過疎」が行き着くところまで来ている状況でしょうが、刈谷北道院にとっては、人が多くて「酸素不足」になりそうな有り難さ。この状態を更に良くしていこうと思っても、私に出来る事は、相手の事をしっかり見て考えて、その上で精一杯汗をかく事だけでしょう。それ以外に出来ないのであれば、「老体」に鞭打って動くのみです。

今日は、出来れば7月に少年六級を受験させたい小5女子のKちゃん・Mちゃんの為に、「小手抜」に通じる動きを各練習に入れつつ、それぞれに必要なメニューに変えていきました。メインは鈎手守法の取り方に置きながら、来週に少年八級の試験を控えたK君・K君は試験をイメージした内容に。少年二級を受験するI君は、体験参加のKさんと単演各種と受身各種と組演武の確認、と進めていたのですが、肝心のKちゃん・Mちゃんが「小手抜」まで進めていない状態に。Nさんが負傷している右手をついつい使ってしまうくらいの奮闘ぶりを見せて下さり、Kちゃんは何とか抜きの形は理解出来る様になりました。Nさんもそう、W先生やHさんもそう、体験中のKさんも中拳士参段という事で、突如降って沸いた一般の充実ぶりに喜びつつも、その指導や援けを受ける側が「当たり前」だと思わない様に、普段から「中拳士参段の人達が、自分の練習時間を削って教えてくれてる事を、あなた達はどう思う?これで上手く成れなかったら、何かがおかしいだろ?」と、戒めています。今日の学科・法話でも読んだ「組手主体」や「脚下照顧」にも通じる、相手の想いを受け取った上での自分自身の頑張り。自分一人だけの損得で自分の行動を決めるのではなく、色んなものを背負って立てる人間に育つきっかけを、この空間で手にして貰えればと思います。

5月12日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。朝晩の冷え込みとは真逆な日中の暑さに苦しみながらも、皆が参集し開祖忌法要を執り行いました。

今日はテスト週間やバスケットの試合等で、茶帯全員が欠席。また長男のR君が「六市対抗KATCH旗争奪少年野球大会」の刈谷市選抜チームに選ばれた事により、Nさんも午前中の仕事を終え、午後は試合観戦に出向かれて欠席(因みに、刈谷市が優勝して2連覇を果たしたそうです!)。専有道場でスタートする時は、場を変える時はNさんの車にほぼ全員が乗って移動する為、今日は小3白帯のK君のお母さんに送迎を依頼し、快諾。また行事の時の司会進行と写真撮影係もNさんにやって頂いている為、今日は専有道場へ始めていらっしゃった、松平スポーツ少年団のW先生と奥さんのHさんに、司会と撮影係を御願いしました。急遽、今日早朝に連絡して御願いした事なんですが、御二人共しっかり務めて下さり、感謝・感謝です。またHさんが自撮りも得意な「腕利きカメラマン」だった事も判明し、今日も様々なアングルとタイミングの良い写真を沢山残して下さっていて、今後の行事運営に大いに活躍してくれそうです。

いつもながら、行事の段取りはグダグダ感が付き纏います。が、そんな中でも「ベター」を目指して手を打つのも修行かなとも思います。今日は自宅から持参する予定だった、式次第を壁に貼り付けるテープを忘れて出発。途中で気が付いて「やっちまった~!」と舌打ちしてましたが、段取り良く出られていた事もあり時間に余裕があった為、コンビニに寄ってテープを購入してリカバー。また表白文も1年前に奉読して以来、練習もしていなかったのですが、昨年の達磨祭挙行時に「修得」した、「厳かな文言の読み方」を今回もやれましたし、イメージトレーニングもして来なかった導師法話も、若干長くなりましたが、それなりに内容のある法話が出来た様な気がします。

開祖忌法要後の学科・法話では、「あ・うん」を皆で回し読みし、教えを染み込ませます。愛知県の道院長が載っているページや「元気の素」のページを読み、「開祖の想い」も随所に絡めながら、なかなか良い「学びの空間」を創れたなと手応えを感じました。

場を変えて、易筋行へ。今日は「上受」を集中的に行いました。序盤の基本演練では、開足中段構やレの字での膝の絞りを意識して行い、中盤は私は月末に少年八級受験を控えたK君・K君に付き、W先生とHさんにはそれぞれ男の子組・女の子組を観て頂きました。後半は4月入門のI君の為と称し、小学生組は腹筋と膝上げの反復・W先生とHさんには「上受突」・「上受投」・「上受逆手投」の復習を。途中、小学生達を「ほったらかし」にする時間が多くなってしまうのですが、「筋トレ」を絡めると「遊び」も兼ねて自発的にやり始めるのが不思議なところ。そこも狙って、随所にやや負荷を掛ける動きを入れながら、「蹴込」の練習まで進めました。

先日ちょっとした「気づき」があり、それを意識した指導をしたところ、今日は割と皆が笑顔で、且つしっかりと鍛錬に励んでいてくれた気がします。それが技術レベルのアップに繋がっているかは若干怪しいのですが、身体を動かす事と人間関係を育む事を、楽しみながら理論を絡めて継続出来れば、何れ技術レベルも上がってくれているのではないだろうかと期待しています。即、結果が出てくれるとヒジョ~に楽なのですが、楽をしたら修行になりませんね(笑)。しっかり励もうと思います。

5月5日(土)、一般のみの自主練。

本日は通常の刈谷北道院の修練はお休みなのですが、GWに毎年行っている一般拳士のみを対象にした、ちょっとキツめの「自主練」を行いました。

メンバーは、私とNさんと松平スポーツ少年団のW先生の3人で、内容は前半1時間半はミット打ち、その後1時間ガチ乱捕り、ラスト1時間半で「理の探究」という定番メニュー。例年連休初日に行うのですが、所用で武専前日の今日になってしまい、「二日続けてハードメニューはキツイなぁ」と始める前から若干弱気です。また日程調整が何度か変わった為に、公民館長さんにしっかり伝わっていなかったのか、泉田市民館に着いた時には、ホールには夜に行われる組長会議の机がセットされている状態でした。会議室にいらっしゃった公民館長さんに許可を頂き、机を四隅に寄せたのですが、まるで「ファイトクラブ」のリングの様に机に囲まれて、何となくテンションも揚がって来ました(笑)。

序盤のミット打ちは、突き・蹴りの単撃・連撃を左右・順・逆と進めていったのですが、30分過ぎた頃には私は息が上がっていました(泣)。それでも何とか一発一発を丁寧にと心掛けてやっていたのですが、いかんせん普段の鍛錬不足による体力の無さは、何ともならず。私だけでなくNさんの表情にも疲労が見て取れたのですが、ただ一人W先生だけが汗をかいていながらも、生気みなぎる空気を出していて、「若さってスゴイ!」と感嘆しました。

中盤は、防具一式を装着してのガチ乱捕り。私は最初に集中的にやらせて貰い、一本2分で御二人相手に3巡、1回目は攻撃を極力かわし、2回目は防御してから反撃を返し、3回目は自分から攻撃を繰り出し、とテーマを決めていたのですが、1巡目の1人目で既にスタミナ切れを起こしてしまい、「あと10分やるの?」とただひたすら我慢をする時間となってしまいました(泣)。それでも動けないなりに、何とかしようともがく事が自分を鍛える事にも繋がりますし、またお互い緊張感のある攻防の中で、心の揺れ動きを感じながら、鍛錬し合う時間は不思議な心地良さが有りました。

終盤は「理の探究」として、送りの法形の原理と送小手投との違いを研究。またR君の少年野球の送迎でNさんが30分早上がりした後も、W先生と4月の武専研究会で名誉教員の先生から教えて頂いた逆小手の研究を行いました。普段の小中学生達と一緒の修練では味わえない緊張感と痛みの中で、充実した汗をかけました。トイレで顔を洗った時に鏡で自分の顔を観て、顎に紫色のあざが出来ていたのには、ビックリして腰が抜けそうになりましたが(笑)。

4月21日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。「もう夏か?」と思わせる様な暑さの中、鍛錬に励みます。

本日も、豊田から松平スポーツ少年団のW先生とHさんが出稽古に来て下さいました。と言いますか、御二人共に僧籍を御持ちなのですが、財団支部だけの立場では僧階レポートを進められないそうで、この度刈谷北道院に兼籍して下さる事になりました。なので、厳密には「出稽古」ではなく「刈谷北道院の門信徒」という事になります。安易に楽な道を選ばないその姿勢に大いに刺激を受けますし、刈谷北道院に縁を感じて頂ける事も嬉しく思います。折角在籍して頂けたなら、少しでも何かしらの収穫を手にして頂きたいものですが、はてさて。

今日は野球や部活動でほとんどの土曜日を休むRちゃんR君姉弟だけでなく、MちゃんI君姉弟もファンである「ももいろクローバーZ」のライブを観に滋賀県まで行くそうで欠席した為、有段者と白黄帯だけとなりました。なので、基本の身体の使い方を膝に特化して伝えようと試みました。が、一番聞いていなければいけない「逃げ癖」の強いKちゃんが、早々に「トイレに行く~!」と逃走します(泣)。「時間が掛かるなぁ」と泣きが入りそうになりますが、試験の近いK君などは、そんな中でも確実に進歩を見せてくれています。どのタイミングで、どんなきっかけで花が開くか判りませんので、粘り強く相手をしていかなければいけませんね。

自由練習の時間では、有段者組はそれぞれの課題の習熟に・白黄帯は「天地拳第一系単演」と鈎手守法の練習に。それぞれに分けて、私はグルグル回って~とイメージしていたのですが、集中力のもたない小学生組のレベルアップは思う様にいきません。かと思うと、W先生達に「この法形を教えて下さい」と聞かれたものに対して、「あれ?これ、どうやるんだっけ?」と思う様な状態。私のレベルの低さで足を引っ張ってしまっていました。また暫くやっていると、私自身が有段者組と練習したくなってしまって、更に小学生組が「ほったらかし」になってしまい、「今日の段取りでは失敗だなぁ」と反省点が山盛りです。

それでもそれぞれが何処かしら進歩をしている点もありますし、手応えを感じる点もあった様にも思います。出来ればそれを本人の「自発的」・「意欲的」な取り組みで実現して貰いたいものですが、そのやる気を触発するのも指導者の役目。「あいつはやる気が無いからダメなんだ」ではなく、「やる気を引き出せない自分のレベルが低いのか」と自省・自戒出来る道院長でありたいものです。

 

 

4月14日(土)の修練。

本日は専有道場からのスタート。今にも雨が降り出しそうな曇り空の下、鍛錬に励みます。

4月入門のI君は、今日が初の専有道場。家が泉田市民館へも最も遠い地区にあるI君は、送迎をして下さるお父さんも遅れない様にと、必ず5分前には到着して下さいます。今日も私が荷物をマンションの前に置き、車を駐車場に置いて歩いて到着した時には、オートロックの前で「留守かなぁ?反応が無いなぁ」と訝しがるお父さんとI君の姿が。「どうせ皆遅れて来るから」と油断していてはいけませんね。次の参座者の到着までかなり時間があり、作務の大半をI君と二人で終わらせてしまいました。

今日は中学校入学以来、吹奏楽部の練習でほとんど土曜日に参座出来なくなったRちゃんも久々に参座。専有道場に来られたのは、もしかすると1年ぶりでしょうか。以前は土曜日の「お茶の時間」を最も喜んでいたRちゃん。久しぶりに土曜日に参座してくれた事で、私自身何か嬉しく思える部分がありました。

場を変えて、易筋行へ。今日は、4月から豊田市で愛知松平スポーツ少年団支部を立ち上げられたW支部長が、副支部長である奥さんのHさんと一緒に出稽古に来て下さいました。昨年は「道院としての地力を高める為」と、2年に1度秋に開催していた演武祭を行わなかったんですが、W先生は過去開催した2回共に出演して下さった数少ない存在ですし、奥さんのHさんは初開催の5年前にW先生と演武を組んで出演して下さった方です。それ以降、御二人共に全国大会に出場したりと活躍されてましたが、この度新たな支部の立ち上げとなりました。昨今の少林寺拳法の流れの中で、20代で所属を立ち上げて自分が背負って立とうという存在は、実に貴重です。私自身も7年半前の道院設立以来、数多くの先輩達からの励ましや支援を頂いて、何とか今まで続けて来られましたので、新たな指導者の誕生に対して、少しでも支えと成る関りをして行きたいと思います。御二人共に現在中拳士参段で、早く正拳士四段を受験したいとの事でしたので、その為の習熟も含めて、時間と体力に余裕がある時は、是非刈谷北道院の修練にも顔を出して頂ければと思います。

今日の易筋行の後半は、先週も行った「個別練習」を。二人一組を作り、各組ごとに課題を決めて練習を進めました。W先生・Hさんにも混ざって頂く事で、昨年以降の新入門者との親睦も図れましたし、御二人の小学生に対する接し方・指導の上手さに、大いに刺激を受けました。また個別練習の後半は、Nさん・W先生・Hさんの有段者組だけで練習する事で、多少自分達の技術の習熟の時間も取れたと思います。久々の土曜日参座のRちゃんも、Mちゃんと木曜日に教えた「引落」の復習を行い、それなりに形になっていました。他のメンバーも、相手を変えながらその都度自分の課題をレベルアップさせていられましたので、なかなか良い雰囲気で良い内容の修練になったと思います。

「お茶の時間」はそれ以上の積極性で早々に完食してしまいましたが、残った時間に小学生達が「あたしたちも自己紹介すれば良いじゃん」と自発的に言い出し、W先生とHさんと縁を深める時間も取れました。この良い関係を、少しでも長くより良い形で継続していきたいものです。

4月7日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。昨日辺りから急に冷え込んで来て、その寒暖差に驚きながらも鍛錬に励みます。

今日は参座したメンバーの構成が白黄帯と茶帯以上が同じ人数だった為、基礎的な事の反復とちょっと高度な変化をつける事の両方がやれるなと予測。まずは逆突の寄せ足の使い方を繰り返して、その後キックミットへの当身に。腕の力だけで突くのではなく、下半身を柔らかく且つしっかり使い、またブレの無い正確なフォームで突く事の大切さを伝えました。どうしても細かい部分に注視した練習の反復は、飽きが来たり、ただ何となくやってしまったりしますが、時折訪れる「バッチリ決まった」出来の良さの時の感覚を覚えておく事が出来れば、見た目だけの判断とは違う中身の向上が出来るのではないかと思います。そんな気付きの多い易筋行にしたいところですが、なかなか難しいものです。

学科・法話では、「言葉」について。「言葉には響きがある」との一文がありますが、これも文字や単語の持つ意味の部分だけではなく、その言葉を用いている人間の出している「気」が大きく関わって来るだろうと思います。今日は、ある言葉を一人の人間に言って貰い、別の人間に「今、感じた空気を同じ言葉を発しながら顕してみて」とやってみました。皆、初めは「何のこっちゃ?」という顔をしていましたが、何人かで何度か繰り返しているうちに、それぞれの人で出している空気が違う事には気付きます。「練習に真剣に取り組んでいる人間は、真剣な『気』を出しているし、目の前の人間がどんな『気』を出してどんな事を考えているか、段々見えて来る様になるよ」と伝えました。技術に真剣に取り組みながら、目の前の相手と「気」を合わせていく。そんな「調和」の行が存在する空間にしたいものですが、こちらもなかなかに難しいものです。

今日は刈谷市では「大相撲刈谷場所」が開催されていたそうで、鎮魂行終了後にそれを観覧していた5月に少年八級受験予定のK君が参座。で、自由練習では法形演練でもやってみた、二人一組での相対演練で組ごとにやる内容を変え、暫く練習した後に皆の前で発表というのをやってみました。これは本当は先週やってみたかった練習方法で、それも本来はやる内容も二人で相談して決めて、意識して行う「注意点」も自分達で見付け合う、正に「自由練習」として行ってみたかったものです。今日は私がそれぞれの組のやる事を決め、意識するポイントも都度伝えて回るという形でやってみたのですが、なかなか良い感じで進んでいた気がします。K君が来る前は偶数の人数だったのですが、K君が参座して一人余ることになったので、その人は一人でやれる事の反復となりましたが、白帯は振子突しか出来なくても、茶帯黒帯は単演や受身も出来たりするので、バリエーションも結構付けられました。5分ほど二人で練習したら、皆の前で発表・列を一つずらして、別の組合わせで5分練習して発表と、1時間弱の時間で3回ほど繰り返したのですが、私も落ち着いて全ての組にアドバイスをして回れましたので、「これは良い練習方法だなぁ」と手応えありでした。

今週火曜の修練前、私が市民館駐車場に停めた車から備品をホールのガラス戸から室内へ運んでいた時の事。繰り返し行き来しているその足元に、黒いボロ布の様なゴミが落ちているのに気が付きました。「ゴミか?・・う~ん。・・・・めんどくさいなぁ」とそのまま放っておこうかと思ったのですが、いつも門信徒達に「施設を使えている事にしっかり感謝して、使う前より綺麗にして帰ろうね」と言っている事が頭をよぎり、「やっぱり拾うか」と手にしてみたところ、「刈谷北」と書かれた刈谷北道院の肩章でした。「先週土曜日の後片付けの時に、誰かが落としたのかな?」と思ったのですが、半分剥がれかかっているかなり年季の入った感じの肩章でして。という事は新入門ではない、茶帯の子等~土曜日に来てなかったRちゃんR君姉弟ではなく、MちゃんI君姉弟かと思ったのですが、MちゃんI君は火曜日に持って来ていました。ふと、この2か月ほどNさん一家が4人揃って参座した時は、必ず誰か一人が肩章を忘れていたなと思い起こし、Rちゃんに聞いてみたところ、「うん、最近ずっと一つ足りないよ」との事で、結果としてはNさん一家の落とし物だった様です。しかし2ヶ月も前に落とした物が、濡れもせず破れもせずにガラス戸の前に落ちているものかなと不思議な気もしますが、自分には関係の無いゴミだと放っておかずに、しっかり拾おうとした事で見付けられたのだよなあと、普段の修行の成果が顕れたのかなと、嬉しい想いがしました。おそらくは落とした肩章が偶然網戸のレールにでもはまり込み、偶然火曜日にレールから外に落ちただけなのでしょうが。

そんなこんなもあり、自由練習の内容の充実さやその後の作務も皆がテキパキ動き5分前には完了していた事もあり、「これは良い感じで揚がって来ているな」と手応えを感じていたのですが、では帰ろうかと車の鍵を出そうとしたら、その鍵が見当たりません。「あれ?作務の時にI君に渡して、その後返して貰ったっけ?」とI君に聞こうとした時には、既にNさんとの乗り合わせで姿を消した後でした。「こりゃ、マズいぞ~!」と慌ててNさんに電話を掛けても、運転中の為か反応無し。同乗しているМちゃんにメールしても返信無しで、暫くしてお母さんに電話したところ「持って来てます~!」でした。照れ笑いしながら返しに来たI君が来るまで、冷え込んで来た市民館で40分ほど待ちぼうけを食らう羽目になり、「浮かれてると痛い目にあうぞ~」と誰かに教えて貰っているかの様な出来事でした。自戒しなくちゃいけませんね。

3月31日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。2017年度もいよいよ最終日となり、若干暑く感じる程の陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は想定していたよりも参座人数と集まりが低調で、予定していた修練内容を変更。参座してくれたメンバーで易しめな内容で楽しめに動くという点に重点を置きました。「易しめな内容」と言っても、肝となる身体操作や細かい部分、立ち方・構え方等は、いくらやっていてもなかなか向上しないもの。どんなにレベルを易しくしても、動きを分解して説明しても、理解出来る部分とそうでない部分が有る様で、拙足に結果を求めずに、粘り強く伝える努力をするだけですね。火曜日に先日少年八級に合格したR君に義和拳第一系単演を教えたところ、細かい部分の不備は有るものの、ほとんどの動きが出来る様に成り、号令も掛けられる様になりました。やはり基本の動きの習熟と共に、どの動きをやれば次はこれに繋がるといった、伝える側の工夫も必要なのでしょう。

今日は3月中体験入門をしてくれていたI君の保護者の方に、4月に入ってからの正式入門に対しての手続きの方法や、法人の区別等を説明する時間をとったので、自由練習の後半30分はNさんにお任せしたのですが、茶帯のMちゃんに白帯の指導を担わせたりと、なかなか良い回しをして下さった様に思います。5月・7月の地区昇級試験に向けて、テンションを揚げて行って欲しいメンバーも多いので、皆で協力して頑張って行きたいものです。

I君のお母さんへの説明も良い感じで行えましたし、入門時の手続きに際してあれこれ道具も用意しましたので、入門してくれてからのより良い修行の在り方に少しでもプラスに成ってくれればと思います。お母さんの話を聞くにつけ、やはり内面を向上して欲しいと願っている保護者の方が多いのだなと再認識します。今回のI君の場合もそうでしたが、I君自身はかなりやる気になってくれているそうで、そのやる気を上手く精神面の進化と技術面の向上に活かしていきたいと思います。

3月24日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。春の暖かさを感じ、心地良い眠気に悩まされながらも鍛錬に励みます。

土曜日の修練は、13時からのスタートに対し早く参座した人間から作務を行い、13時20分になったら易筋行を始める感じなのですが、早く到着すると作務を長くやらなきゃいけなくなるので、どうしても皆の到着が徐々に遅くなっていきがちです。それでも意欲の高い人間は早目に到着しますし、そんな人間が多いとホールで使用出来る掃除機の2台を越えて人が集まるので、外の駐車場のごみ拾いに人を割く事も出来ます。作務一つをとっても、意欲的に動く人間も居れば、「面倒だなあ」と手抜きをする人間も居ます。易筋行にまともに通じる、正にその人の「質」が顕れた結果でもあるでしょう。元々持って生まれた資質は、何をやってもなかなか変えられないものかも知れませんが、2~30年後にでも少しでも良い影響として残ってくれればと、取り組み方への姿勢は口うるさく言って行かないといけないなと思います。

今日の基本演練では、体験入門中のI君に教えた「内受」と「下受」の復習を兼ねた練習を。法形演練では3年生以下は正対構からの「内受突」の習熟・4年生以上は「流水蹴」と「転身蹴」の復習に充てました。最近学科・法話の時間に「静と動」や「調和」といった言葉を用いて教えを説いているのですが、その言葉を覚え、意味を覚え、何とか体現しようとする人間も居ます。肉体面と精神面共に、何かしらの刺激を与えられる様な時間になって欲しいものです。

今日は、16時から年4回の割り振りの有る泉田会館の清掃を行いたかったので、自由練習は30分だけ。前半10分は3月頭から「やってみよう」とイメージしていた練習方法・名付けて「静止」を試してみました。新しい練習方法は、目新しさからか皆が意欲的に取り組むのですが、「静止」と併せて考案した「反復」も含めて、少しでも実りのある運用をしたいものです。どんな練習方法であろうと、どんな練習環境であろうと、結局は本人の意識が高くなければ無駄の多い取り組みになってしまうでしょうが、少しでも自発的意欲を触発出来る行いにしたいと思いながら、白帯と茶帯以上に分けて行った自由練習後半20分を終え、泉田会館の清掃に移りました。清掃に関しては、何故かいつも皆が意慾的に動くのが不思議なところ。「余程、易筋行が短縮されるのが嬉しいのか~?」と訝しく思いながらも、技術だけ大切にしてるよりは良いのかなと嬉しくも思い、お茶の時間」を終えました。