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Shorinji Kempo

7月15日(日)、7月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、専有道場での月1の易筋行の日。5月末にKさんが転籍して下さった事で、コンスタントに開催出来る様になり、この縁に感謝しつつ、鍛錬・探究に励みます。

今週頭からの連日の猛暑により、専有道場でもクーラーを点けなければ、とても動く気にもなりません。最低アンペアの為、ヒューズがとばない様にどの温度まで下げられるか試しつつ、一般五級科目の復習から始めます。一般五級は剛法の蹴り反撃が多く、これぞ普段言っている「軸の意識」が大事になって来る内容。「流水蹴」の後・前、「上受蹴」の表・裏、「下受蹴」の逆・順と、構えや間合い、丹田の向き等も気を付けて習熟に務めます。級の科目が出来なければ、その応用の有段科目は出来ないでしょうし、級科目で手足の動きで終始してしまっている人は、上の段階に上がっても、手足を一生縣命動かすだけになってしまうでしょう。体捌・足捌・手足の動きと、いずれも難しさが付き纏いますが、そこを丁寧に練り上げていきたいものです。

若干、受けが手で叩きにいってしまうKさんに、「下受蹴」で全く腕を動かさずに、体捌きだけで「逆転身蹴」の様に守る練習をして貰ったところ、受け手の叩きが減りました。ただ法形を繰り返すだけではなく、部分を特化した上で身体に染み込ませていく方法も効果的な様です。

中盤は、私とNさんの泉田町盆踊り大会での演武の確認を3人で行いました。その構成に出て来る法形を取り出して練習しようと予定していたのですが、「閂片手投」の時点でバックダウンの投げ技の原理の確認に移行。しかも最終的には、「閂片手投」への繋ぎに無理が有ったので、「逆天秤」に変更する事になり、フロントダウンの投げ技に代わってしまいましたが、まあそんな変更もあってよいでしょう(笑)。

易筋行の途中で、急遽Kさんへのお客さんが専有道場に登場。全く少林寺拳法に縁もゆかりも無い方が、刈谷北道院の専有道場で仕事の話をされている事に、「これも最近本山がしきりに推奨している、専有道場の解放になるかな」と一人でほくそえんでいましたが、実際問題少林寺拳法に興味の無い方と関わった時に、如何に興味と関心を持って頂こうかという意識が有る方が、いざ興味を持って体験に来た方に「本格的にやってみようか」という気にもなって頂けるでしょう。「関係無い奴が来ちゃったなあ」と面倒に思うのではなく、次に活きる立ち居振舞いが出来ないといけないなと考えつつ、Nさんと原理の体感を。どんな動きをする時も、その人の意識が何処に向いているかで、力の伝わり方が違って来る事とを体感。その意識を持ちつつ、演武の確認をしつつしていて、残り10分の時点でKさんが復帰されたので、「下受順蹴」を復習して、充実した易筋行を切り上げました。

7月14日(土)の修練。

本日は専有道場からのスタート。欠席者も多い中、徐々に徐々に集まり始めた人達で、作務から始めます。

相当な暑さだったので、鎮魂行を始める前にクーラーを点けてヒューズがもつかを実験。幸い27℃設定なら点き続ける様ですので、無理せず専有道場でもクーラーを活用しようと思います。鎮魂行後の学科・法話では、「あ・うん」と連盟の会報を活用。クーラーを点けて空気の流れが早かったのか、ローソクが早めに尽きた為、時間としては短かったですが、各ページに書かれている内容や、取り上げられている人物の在り方を説明しながら、高い目的意識をもって、「失敗」にもメゲずに積極的に行動する事の大切さを伝えました。

場を変えて、易筋行を。こちらも、到着早々クーラーにコインを投入。もっと過酷な環境で修練に励んでいる方々もいらっしゃるでしょうが、安きに流れながらも、何とか鍛錬に励みます。

序盤の基本演練では、8月の泉田町盆踊り大会での白黄帯組の団体演練の内容から、開足での外受突と上受蹴の練習を。どちらも逆手の受けから始まりますが、軸の意識が出来るかどうかで、精度も変わって来ます。ただ反復するのではなく、その辺りの意識の持ち方も伝えていきたいところです。一人で動くだけでも難しいのに、相対で行うと更に難易度が上がります。やはり、相対で出来てこその鍛錬ですから、こちらも焦らず練り上げていきたいものです。

後半は、白黄帯組は続けて団体演練の内容を、二人一組でお互いをチェックしながら、出来た組から見せに来る~という流れでやってみました。多少競争意識も働くので、その辺りで各自の意識も高まっていきますが、逆に習熟度の低い人間への「お荷物」的感覚が生まれて、当たりがキツく粗雑になってしまってはいけません。その辺りは戒めつつも、「自分達で」考えて行う練習の時間を、少しづつ増やして行きたいところです。その間NさんとKさんには、私がNさんと組む演武の練習をして頂きました。何の説明も無しでは厳しいかなと思ってましたが、二人とも中拳士三段という事で、出て来る法形もやったことが有るものばかり。役割を入れ替えてやったり、たまに私が混ざって合わせたりと、割と能率良く演武の合わせが進みました。このままKさんが週1回の参座をコンスタントにしてくれそうなら、11月の西三河大会はNさんの単演での出場ではなくKさんと組んでの出場もアリだなと手応えを感じつつ、「お茶の時間」と致しました。

7月7日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。台風の影響なのか、この10年は記憶に無い1週間降り続く雨の中、鍛錬に励みます。

今日は久々に一般の参座数が多く、小学生と一般とのコミュニケーションを取る意味でも、ウォーミングアップや基本演練では、それぞれが組む様な機会を作りました。またキックミットを使用しての当身では、一般同士で組み、フルパワーでの当身を反復。気温は然程高くはなく、程良く風が吹き込んで来るものの、異常に高い湿度の中で、皆、汗を拭き拭き探究します。

法形演練では、皆で「転身蹴」と「流水蹴」の習熟を。私自身は、小5女子のKちゃんとマンツーマン練習で、天地拳第一系単演の3、の鈎突の練習を。これはGWの連休中の一般のみの自主練と、その翌日の愛知武専を経て、思い付いた練習を先週から試してるものです。元々、試験前に受験予定者とはマンツーマン練習を行っていたのですが、どうしても試験前は私自身は確認がメインとなり、ほとんど身体を動かしていません。伝える側も共に汗をかく事で、やる気を引き出せれば。逆にそれでやる気に成れない人間なら、どんな練習方法でどんな教え方をしても、効果は得られないだろうと思い、やっています。ポイントは、共に身体を動かす・やることは少なく・プラスの意識で言葉を掛ける、の3点。技術レベルが上がっているかはともかく、その時間を終えた後の当人に、若干その後へのやる気が宿っているのを感じます。この時間を上手く今後に繋げたいと思います。

自由練習では、Nさん・W先生・Kさんで「腕十字」・「逆天秤」といった仕掛け技の習熟。小学生達は、「上受突」の復習を。小学生組は、これも新しく思いついた、二人一組を作りお互いが点検し合って、上手く出来る様になった組から見せに来る、という時間を作ってみました。お互い気を付け合う組もあれば、遊びの時間に入ってしまう組もあります。本当の意味での「自由練習」にはなかなか入れないなぁと思いつつ、長い目で見て「自発的やる気」の醸成を試みていきたいものです。

一般は、「逆天秤」から「首締投」を意識しての投げ技に移行。無理と力みの無い型の作りに苦心しつつも、それぞれが楽しんでやっているのが印象的です。その後の「片手投」では、それまでの法形との共通点と相違点・身体操作の細かさも絡めて探究します。この「ややこしい」時間に「楽しんで」取り組めるかどうかで、その人の在り方が決まって来ます。自分で自分に厳しくなり、自分で自分をやる気にさせつつ、皆で支え合って、鍛錬に励みたいものです。

小学生組の最後は、8月の泉田町盆踊り大会での演武発表での「団体演練」に絡めて、「義和拳第一系単演」の復習を。何回かやっていても、「俺習ってない~!」という人間も出る中、「自分達で復習してみ」と伝えると、習熟度の高い人間が、リーダーシップを取って始めます。皆が自分を高める意識を待ちつつ、そんな人間同士が協力し合って高め合う。「自己確立」と「自他共楽」を体現する空間に、刈谷北道院を少しでも近付けていきたいものです。

 

6月30日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。「梅雨」の影響なのか、極度に湿気を感じる上に、気温もぐんぐん上がるであろう「恐怖感」の中で、鍛錬に励みます。

今日、私が泉田市民館に到着した時には、既にホールのカーテンや窓が開けられていましたので、Kさんが先に来て、作務を始めて下さっているのかなと思いましたら、予想通り私服姿で掃除機を掛けているKさんの姿が。「良いね~!」と嬉しく思いながら挨拶して入ると、日曜日あたりから風邪をひいていて、調子が戻らないからと今日は修練を休みますとの言葉が。北海道出身の為か暑さに弱く、5月の時点で自宅の部屋ではクーラーを点けているとの話でしたから、風邪をひいてからも室温18度にして寝ているとの事で。「それでは風邪の治りも悪いでしょうから、寝られない暑さにならない程度に、24℃くらいにはした方が良いですよ」とのアドバイスを。環境が変わると、順応するのもなかなか大変だろうなあと思いつつ、肩章代を渡しに来るという用事があったとは言え、「体調が悪いのにわざわざ作務だけでもやりに来るとは!」と、その「心掛け」の良さに驚くばかりです。「やらない理由」・「出来ない理由」を見付けるのは簡単ですが、その時の自分に出来る精一杯をやろうとする姿勢こそ、少林寺拳法の修行で身に付けて欲しいもの。それを体現している在り方に、新たなやる気を頂きました。

今日はKさんだけでなく、W先生・Hさんも所用で休まれ、逆に来ないと思っていた中2女子のRちゃんが「何で部活が無いんだ~!」と叫びながら参座してくれたので、予定していたメニューをガラッと変更。白黄帯に「上受突」を完全に理解してもらう時間を取ろうと、まずは基本演練で順突と逆突を、運歩を使わず腰の動きと前重心を意識して反復。そしてその逆突の動きが、上受をする瞬間の後ろ足の絞りに関連していた為、実に良く白黄帯に伝わっていた気がします。

 

学科・法話では、毎月配布している道院内機関紙「刈谷北通信」の先月号の読み返しを。毎月最後のページは、私が金剛禅の修行に関連する門信徒・保護者に対するメッセージを、日々の事柄を引用して綴っているのですが、「おそらく読んでいないだろうなあ」と思い、時折回覧用に市民館の日程ボードの前に掲示しておいたものを、月末に皆で回し読みしています。内容的にも文章的には、低学年には読み辛いものですが、高学年にサポート役を担って貰いながら、内容に関する質問・確認を挟みながら進めると、集中は完全に分散していくものの、「和」の醸成と修練に対する意識付けは、それなりに出来ていきます。ただ時間が30分近く掛かってしまうので、次回以降は高学年以上に読んでもらう事にしましょうかね。

今日は7月末に一般一級を受験予定の中2女子のRちゃん・Mちゃんが揃って参座してくれましたので、自由練習ではNさんに一般一級科目の点検をして頂き、私は茶帯のI君の助けも借りて、白黄帯と「上受突」の習熟を。まずは一人でやる動き完全を理解して貰おうと、攻者の動きと守者の3種類の動きを反復。これに意外に手間取り、30分で役割を入れ替える予定を断念し、茶帯女子はNさんに任せ、私は引き続いて白黄帯と「上受突」を。時間を10分オーバーしながら、何とか最後まで伝え切りました。少年六級受験を9月に延期した小5女子のKちゃん・Mちゃんにも、ようやく全体像を理解して貰えた様で、時間が掛かる相手には、しっかり汗をかいて時間を掛けるしかないかと、改めて「秘訣」に気が付いた気がします。最後に「成果発表」を二組にやって貰って「自由練習」を切り上げましたが、その際のRちゃん・Mちゃんの「燕返・連反攻」の的確さに、法形自体を知らない白黄帯達が、「上手いなぁ~!」と目を見張っていたので、それだけの習熟度を見せてくれた二人と、その凄さを理解出来る様になって来た後輩達の進歩を喜びつつ、「お茶の時間」と致しました。

6月23日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。梅雨に入って暫く立ちますが、珍しく梅雨らしい雨の降る中、鍛錬に励みます。

今日は門信徒の通う二つの小学校で、それぞれ授業参観と親子触れ合い行事があり、またW先生とHさんが体調を整える為にお休みされたので、修練開始時刻が来ても、参座はまばら。それでも鍛錬自体は一人でも出来ますし、少ない人数でも相手との「呼吸」を合わせて、お互いにとってプラスになる修行を心掛ける事に変わりはありません。今日のスタートは、一般は5月末に転籍して下さったKさんだけで、小学生相手の練習では物足りなさが強いでしょうが、Kさんも北海道での高校生時代に、在籍していた道院で小学生の指導を担っていたりもしたそうで、小学生の相手も嫌がらずに上手にこなして下さいます。これに、小学生相手に加減して練習していながらも、自分自身の身体操作のレベルも上げられる「理」を備えられれば、実に良い人材となるなと期待大です。

今日は4月入門のI君のレベルに合わせ、その他の白黄帯組には復習に当たる内容で、運歩と連反攻をテーマに置いて、修練を進めようとイメージ。I君は、何故か家で「エイ!ヤー!トウッ!」と遊んでいて、「そんなに突いたり蹴ったりをしたいなら」と、お母さんが体験入門を打診したそうで、連反攻の練習に入った時期から、満面の笑みで突き蹴りを繰り出します。「乱稽古に夢中になっても、功は薄いもの」と、以前の読本で戒められていましたが、一昨日の修練では、今一つの体捌きだった「内受突」が、連反攻を組み入れた途端に、ビシッと決まる様になり、実に驚きました。今日の時点で既に元に戻っていましたが、プラスの意識で行える鍛錬が、如何にその人の進歩に有効かを目の当たりにした気がします。

基本演練中にNさんが次男のR君を連れて到着。少年野球をやっているR君は、久々の土曜日の参座。因みに兄のR君は、親子ふれあいで作った餅を食べ過ぎて、腹一杯で爆睡していたそうです(笑)。法形演練では、「内受突」と「上受突」に連反攻を付け、相手を入れ替えて全員で鍛錬。鎮魂行後の自由練習では、NさんとKさんで先日の道院修練の続きとして、「小手巻返」を・白黄帯組は私が付いて、「全転換」・「半転換」・「蜘蛛足」・「流水蹴」・「十字足退」を。同じ白黄帯でも、試験合格を経て「自分が手本を見せよう」という意識を持てた人間もいれば、「自分はまだ白帯だから」と意識の甘い人間もいます。技術の向上を目指して行っていても、大事なのは人としての「質」の向上です。そこを常に言葉で伝えながら、技術の向上に励んでいきたいものです。

今日は(いつもか?)全体的に、「締まらない雰囲気」で修練が進み、内容の移行もどんどん遅れ、内容も薄く成りといった流れでしたが、「お茶の時間」と作務を終え、皆が帰路に着く頃には、何故かテキパキとした流れに。「終わり良ければ~」ではないですが、最後の瞬間に笑顔で終われる事が大事なのかなと感じながら、皆を見送りました。

6月17日(日)、6月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は久々の開催となる、一般のみの易筋行。昨年11月以来、4月以降に一般門信徒が増加してくれた事により、8ヵ月ぶりの実現となりました。W先生とHさんは用事で欠席、Nさんは次男のR君が刈谷市の子供会のドッジボール大会に出場する送迎と観戦の為に早上がりするのですが、貴重な一般のみの技術の研鑽の場を構築出来る事に、「感謝」の想いが湧いて来ます。

序盤は級科目の復習を。昨日の通常の修練同様に、軸の意識を持った上での体捌きと受け、または逆突の後ろ足の動きを意識した上での攻撃や受け手の習熟を行いたかったので、四級科目から「外受突」・「外受蹴」をチョイスしました。特に「外受蹴」に関しては、体捌きの観点から科目表に載っているものも含めて、3種類の使い分けをして貰いたかったので時間を割きました。これが意識出来れば、乱捕りにも五花拳にも応用出来る動きなので、しっかり意識して行いたいものです。軸の意識を維持した上で、「送小手」まで行きたかったので、五級科目の「片手寄抜」と「突抜」の復習も。ただいずれも熱が入ると、時間が過ぎるのも早いもので、あっという間に1時間が経過。結局「送小手」までは辿り着けずに有段科目に移行しました。

Nさんが早上がりする時間が刻々と近付いている為、Nさんにもやってみて欲しかった身体の向きを変えるだけで行う「開身突」を。「動かすところは動かし、動かさないところは動かさない」という、型稽古の面白い点でもあり、マニアックで小難しい部分を3人で探究しました。

Nさんが携帯のアラームにせかされながら、そそくさと早上がりした後は、Kさんとマンツーマンで「押閂投(外)」を。「開身突」や昨日行った投げ技の流れでもあるので、Kさんにも理解し易く、再現度も高かったです。その後、「片手投」や「押小手」、「小手巻返」を簡単に復習し、Kさんが北海道でどんな技術組成をして来たかを軽くリサーチ。今後、どんな順序で理論立てて練習すれば技術レベルが上がりそうかを少しイメージして、12時で8ヵ月ぶりの一般のみの易筋行を切り上げました。

子供会のドッジボール大会が、専有道場から5分ほどの刈谷市体育館で行われており、R君の出場時刻もお母さんから聞いていたので、近くでお昼ご飯を済ませて観戦に行こうと予定していたのですが、ちょっとKさんの職場での人間関係の悩みを聞いていたら、想定外に深い話で。私自身の過去の人間関係での「失敗談」も交えて(山の様に有り過ぎて、自分でも呆れますが)、それを今振り返り、金剛禅を修行する人間として、どう捉えどう反省しているか。「調和」の思想に基づいた「教え」と「技法」が、どう「幸せな人生」の構築に結び付くかを話していたら、いつの間にか13時50分になっていました。

「もう1時間、易筋行やってても良かったんじゃない?」とも思いましたが、技術をしっかりと練りながら、門信徒の悩みを受け止め、金剛禅の教えに基づいた法話を説き、人間性を練り上げる「契機」を提供する。「刈谷市のマンションの一室でも出来る、これぞ真の金剛禅修行の在り方じゃないか?」と自己満足に浸りながら、専有道場を後にして刈谷市体育館に向かいました。

6月16日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。4月に入門した小4男子のI君の入門式も行いました。

先週木曜日に文言のプリントをI君に渡し、「誓願文奉読」の練習をして貰っていました。ややマイペースな面もあるI君は、あまり予習はして来なかった様ですが、参座した時には白黄帯組で奉読の練習もして来ました。果たして、無事に役割を果たせるでしょうか。

実は今日は、マンションの排水管の点検をやる週でして、階下の点検をする為に13時~15時の間はトイレ・洗面台といった、全ての水回りで水を流す事を出来ない事が、今日の午前中に判明しました。時間帯がモロにぶつかり、それなり人数が集まるのにトイレが使えないのはまずいので、来週に延期しようかとも考えましたが、I君が今日を想定して練習して来た事も考慮し、そのまま今日行う事にしました。

主役も含めて小学生達が軒並み遅れての参座となったので、準備を終えて、一般だけで暫し「送小手」を相手の身体の幅も含めて扇の様に意識して、一緒に動かす事をイメージして行う練習を。私も準備もそこそこにそちらが気になってしまい、段取りもグダグダなまま入門式スタート。あちこち不備はあり、I君も結構緊張しながらの「誓願文奉読」となりましたが、何とかそれなりの結果を出してくれたので、締めの全員で行う「自己紹介」も、4月・5月で増えた一般の方と小学生達の和を築く貴重な場として、楽しく過ごす事が出来ました。

場を変えて、易筋行を。入門式のスタートが遅れた事もあり、移動後の易筋行もいつもより30分短めに。当初は、8月頭に開催予定の「強化合宿2018」の初日のメニューである「運用法」をやれるところまでやろうと考えていたのですが、予定変更して廻蹴と上・中・蹴の三連攻の練習を。廻蹴自体も練習がいりますが、連攻となると手足の動きだけではなく、身体の使い方が重要になって来ます。「重心をどこに持っていくか」といった事や、「軸をどこに意識して動くか」といった事は、一般にも共通する課題です。しっかり練り上げていきたいものです。

後半30分は、白黄帯は先週に引き続き「横転より起き上がり」と「逆小手」もどき・一般は、五花拳と専有道場で行った扇を意識した身体操作で、「内受蹴」・「内押受蹴」・「燕返」・「内押受突」・「外押受蹴」を。投げ技が楽しいのか、「その為に必要な練習」というと、小学生達も受身の練習も率先して動きます。このノリのまま、技術レベルも上げていきたいものです。一般も、意外に自分がどんな身体の使い方をしているのか、意識出来ていないもの。やろうとしている事と、全く別の動きをしていたり、やる必要の無い動きをしていたりしますが、それを繰り返していく中で、自分で自分の意識を高めて、技術レベルも高めて行きたいものです。一般は、最後の「外押受蹴」でそのまま投げる練習に入り、それを「逆小手」に応用したところ、一気に皆に熱が入り、「今日はお茶の時間が無しになるのか?」と思うほど長くなりました。小学生達も意外にそのまま帰れそうでしたが、残り15分から「お茶の時間」に入り、修練を切り上げました。

6月9日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。突然激しい雨が降り注ぐようになって来た昨今の「梅雨」と共に、「うだる様な暑さ」も到来するこの季節。集中して修行に取り組むのも難しくなって来ますが、「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」で鍛錬に励みます。

今日は運歩を「膝の向き」にポイントを置いてやりたかったので、基本演練でもその時間を取りました。土曜日は一般の参座率が高く、今日初めて道衣を着たKさんとW先生・Hさんの顔合わせも出来たので、一般と小中学生の「和」の構築も意識して、列を作って運歩の号令を掛けたり、キックミットを付けて「上受突(裏)」と同じ運歩をしたりとやってみました。一般拳士でも細かい部分の使い方と、それを基にした身体全体の動かし方は、常に意識していないとなかなか向上しないものでしょう。「小学生の為の、小学生レベルの練習」と思わず、しっかりきっちり取り組んで欲しいものです。

法形演練でも小学生達は「上受突(裏)」を。茶帯以上は7月に一般一級受験を控えたMちゃんに合わせて、「燕返」や「外押受突」を。体捌や差替入身も含めた運歩は、簡単には理解・向上できません。形だけでなく、「状態」まで理解してものにしようとするならば、本人がどれだけそこに向けて邁進出来るかでしょう。そんな意識こそが、「困難にも立ち向かえる人間性」を養う修行に繋がるのでしょうから、粘り強く取り組んで貰いたいものです。今日は久々に参座されたHさんが、疲労困憊な雰囲気。1か月後に控えた愛知県大会へ出場に向けての練習や、メンバーでもある愛知県少林寺拳法連盟アトラクションチームの練習もあり、且つ松平スポーツ少年団支部での指導もありと、かなり体力的にきつい状態なのでしょう。精神的にも煮詰まっているような感じでしたが、これもチャレンジする意識と、乗り越えられるだけの潜在能力を持った人だからこその「試練」と思って、踏ん張って欲しいものです。

自由練習では、引き続き茶帯以上は一般一級の科目の習熟を。白黄帯は来週行う予定の4月入門のI君の入門式での「誓願文奉読」の練習を、全員で交代して読みました。自分の入門式の時には読まなかった人にとっては、新鮮な役割でしょうが、当のI君がその役割に対する「責任感」が薄い様で。何とか残り1週間で、しっかりとした「誓願文奉読」をやれる様になって欲しいものです。

自由練習後半は、有段者は「打抜」の復習を。I君とMちゃんで「小手巻返」と「押小手」を。白黄帯は「横転より起き上がり」をやった後に、「逆小手もどき・ヴァージョン1」を。これは今の茶帯達が緑帯の頃に、投げ技の原理だけを取り出して練習したもので、その結果技術レベルが結構高くなった様に思います。今の白黄帯達がどうなるかは判りませんが、やはり投げ技は楽しい様で、皆が積極的に取り組みます。その辺りの感覚を、少林寺拳法自体への意欲や関心の高さに上手く繋いでいければ良いのですが。今日も自由練習の切り上げが遅くなってしまいましたが、W先生達の新婚旅行のお土産と、K君からの長島へ行ったお土産も「お茶の時間」で頂いて、充実した鍛錬を終えました。

6月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。朝晩の寒暖差の激しかった5月を終え、蒸し暑さが増して来そうな6月最初の土曜日。午前中からの汗ばむ陽気を感じながら鍛錬に励みます。

この6月から年末12月までの第一土曜日の修練は、毎年泉田子供会さんからの体験参加を受け付ける日です。今年は泉田と同じ小学校の学区である今川町・今岡町の子供会さんも、対象として告知する事が出来ました。昨年の入門者も、1年生の時からやってる事は知っていたけれども、2年生になってから体験に参加、というパターンでしたので、参加者がいる・いないに関わらず、告知が出来て、まず知って貰えるという事が出来れば充分でしょう。

今回も参加希望者の申し込みは無かったのですが、汗を拭きながら掃除機を掛けていると、お父さんに連れられた2人の男の子が到着。泉田町在住の小1と3歳の男の子が、体験会に参加してくれました。二人共に御家庭の方針の為か、割としっかりした足腰をしていて、ダッシュやリレー・鬼ごっこでは門信徒達に負けじと走り回っていました。が、やはり「超・低学年」の二人という事もあってか、体力や意欲・集中力のスタミナが有る訳ではなく、体験会の定番である逆突・逆蹴の繰り返しも、あまり細かいアドバイスやバージョンアップを出来る訳ではありません。早め早めの休憩と、遊びの時間を組み込む事で、何とか2時間持たせたという感じでした。

それでも二人共、やる瞬間や「やりたい事」にはしっかり取り組んでくれましたし、年上の道衣を着た人間たちの中に入っても、臆せずコミュニケーションを取っていたのが印象的でした。見学されていたお父さん・お母さんがどう感じられたかは定かではありませんが、お菓子を嬉しそうに頬張って帰っていく姿に、それなりの働きが終えられたかなと言う充実感はありました。

後半の自由練習では、体験会参加者がいなかった場合にやろうと考えていた「全転換」の復習を。4月入門のI君は初めてやるという事で、なかなか上手くは出来ませんが、左右での動きのクセや間違い易さを本人も自覚出来た様で、今後の指導でしっかり動けそうだなという見通しが立ちました。

その後、白黄帯は私が付いて引き続き「全転換」と「半転換」を。Mちゃん・I君は、7月の一般一級受験に向けた習熟を。Nさんと正式に刈谷北道院に在籍して下さったKさんで、「小手抜」・「逆小手」・「巻抜」・「送小手」を。20分後に相手を変えて、Nさんが白黄帯と「上受突(表)」を。Kさんは私が付き、最初にMちゃん・I君も一緒に「上受突(表)」をやり、差替入身を意識した動きを行い、その後私と「送小手」を。同じ名前の法形でも、道院毎に意識しているポイントの違いがありますし、それを教わっている人間がどのレベルで受け取っているかによって、やっていることの「違い」が出て来てしまいます。Kさんにもそれまで覚えてきた動きがありますので、細かい動きのあれこれを修正するよりも、「理」を感覚として身に付けて貰おうと思い、その都度伝える様にしていますが、その方がかえってややこしく悩ましい状況になってしまうかも知れません。が、正拳士四段を目指すなら、理法とそれに則った動きをある程度理解・再現出来る様になっておいて欲しいもの。Kさんも苦しみながら喰らい付いて来て下さっていますので、あまりハードルは下げずに、且つ自信を無くさない様にフォローはしつつで、行きたいと思います。

今日も自由練習最後で熱が入り、Mちゃんに繰り返し「袖巻」を掛けられて逃げ腰になっているI君から、「もうお茶の時間だよ!」と何度も催促を受けながら、易筋行を切り上げました(笑)。

5月26日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。予報よりも暑さは高くないものの、迫って来る様な湿気に苦しみながらも鍛錬に励みます。

今日も、都合の付く人からパラパラと集まり始め、作務から始めます。先週火曜日は、その前に使われていた方達の影響なのか、ホールの床に木くず?が多数落ちていて、練習中に痛がる人が続出する有り様。今日は念入りに掃除機を掛けます。体験中のKさんも、早めに来て作務も丁寧にやって下さいます。今日は、金曜日の昼勤に引き続いての夜勤を朝5時に終了して、帰宅してそのまま寝ずに参座して下さったとの事で、30時間近く寝てない状態での修練。ウォーミングアップから、しっかり汗をかいてくれています。寒い季節はマイナス20度以下になる事もザラだという北海道から、ジメジメした不快な夏で有名な愛知県にいらっしゃった事で、この夏は乗り切るだけでも大変だと思いますが、まずは仕事をしっかりこなした上で、技術レベルアップにも励んで頂きたいものです。

今日も基本演練を始める前に、構え方や突き方のポイントや、膝の使い方や脇の締め方を説明しましたが、熱心に聞いて下さいます。それまでに積み上げたものや、そこに対する自負もあるでしょうし、身体に染みついた動きもあるでしょうから、そこを否定せずに、そこに更に積み上げられる感じの伝え方を心掛けたいものです。

今日は、明日の地区合同昇級試験受験者の最終調整を~と考えていたのですが、少年八級を受験する二人が、用事や昼寝で揃って参座が遅れたので、逆に少年二級を受験するI君とマンツーマンで最終チェックをする時間を取れました。人が増えてくれた事で、逆に一人一人と手を取り合って練習する時間を取り難くなる事が、悩ましい面でもあります。その事で起きるレベルの低下を、ただそのまま受け入れるのも面白くないので、何らかのやり方で抗ってみたいものです。先日あるヒントから、「この時間を取れば良いのか」という発見をしましたので、そんな在り方をして、それぞれの人達に合わせた向き合い方をしていきたいものです。それをやってレベルを上げられないなら、「それはもうしょうがない」と諦めも言い訳も出来ますし(笑)。

鎮魂行を始める前に、遅れていたK君・K君が相次いで到着。そして自由練習に入って暫くして、K君の姉のMちゃんが寝起き直後の顔で到着。自由練習は50分を二つに分け、前半は私が八級受験の二人の最終チェック・MちゃんI君で、I君の二級科目の習熟・NさんKさんで級科目の復習・残りの人達で、「天地拳第一系単演」をお互いでチェック。後半は引き続きI君をMちゃんに任せ、Nさんに残りの小学生を全員みて頂き、私は体験中のKさんと、「竜王拳第一系相対」から「逆小手」の流れで練習。私の肩の痛みの影響で、「裏固」は無しにしましたが、鈎手守法の取り方やポジション取りや投げの際の体捌きにポイントを置き、復習。Kさんも、それまでのやり方との違いや意識の持ち方に戸惑いながらも、熱心に取り組んで下さいましたし、私自身Kさんの体格・筋力に負けない技術を心掛けて修練に励める、貴重な時間となりました。お互い蒸し暑さに苦しみながらも、何度も手首の汗を拭きとって、守法の確認をし、「お茶の時間」に10分入っても「もう少し」・「もう1回」と切り上げられず、I君から「もう時間だよ!」と催促される始末(笑)。最後に、「突きが嫌い!」と言っていつも手を抜くMちゃんにキックミットを突かせ、「お茶の時間」に。先週、土日月と東京ディズニーシーに家族で行ったという、4月入門のI君からの人形焼のお土産を皆で頂き、充実した鍛錬の時間を終えました。