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Shorinji Kempo

6月29日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。増して来た暑さの中、鍛錬に励みます。

いつの間にか、6月も最終修練日となり、今年も半分が終わった事と成ります。この間、道衣運営として充分な結果を積み重ねて来られたかは、若干微妙な話。中2初段のH君が無事に昇段試験で合格出来た事はひとつの成果ですし、新入門者が意欲的に励んでくれているので、良い流れには成って来ていますが。

その流れを結果に繋げて行きたい残り半年ですが、7月に少年八級受験を予定していた小3白帯のRちゃんが、ここ数日体調不良で御休みです。昇級のペースを少し早めて、本人の意欲を高める方向も検討している状況で、今回はRちゃんの習熟度の面で延期した方が良いのか思案していたタイミングでしたが、逆にしっかりレベルを挙げてからの昇級にして行くべきだなと思いました。Rちゃんには体調を早く回復させてから、しっかり取り組んで貰うとしましょう。

今日はK君・Rちゃん兄妹が御休みの上、中2初段のH君が部活動、中1四級のA君も部活動で15時前の参座、副道院長のNさんも15時頃参座と、参座の総数もスタート時点の人数も、随分と寂しい感じ。逆にそんな時こそ、各自の課題に合わせた内容にしやすいと言う現実が、「痛し痒し」と言うところでしょうか。まずは開足中段構からの各種受けと突き蹴りの練習をした後に、レの字で運歩を入れての反復へ。新入門のSさんは、身体は充分動くものの力みが強く、また身体の使い方を意識するのが苦手なタイプ。とは言え、そもそもそんなものでしょうし、常に汗をかきながら励んでらっしゃる姿は、気を抜きがちな小中学生達には、大いに刺激に成るでしょう。

鎮魂行前に中1四級のA君が到着し、逆に副道院長のNさんが結局御休みと成り、今日の全員が揃いましたので、「天地拳第一系・単演」の反復を。特に、Sさん以外の3人は、現在の刈谷北道院で帯に色の付いた全員ですので、取り組み方や気合・返事に至るまで、時折り「それ、先輩として大丈夫なのか?」と意識付けします。これから来てくれるであろう「後輩」達にとって、必要とされる先輩としての意識を常に持っていて欲しいものです。

自由練習では、中1四級のA君の為に一般三級科目を全員で行いました。白帯のSさんでもやれる様に、六級科目と共通する部分の説明も挟みながら、「内受蹴」の裏・表を行い、キックミットを使用して「振突」を練習した後に、「内押受突」と「内押受蹴」も行いました。体捌きや突き方・蹴り方・受け方の習熟度は見合っていなくても、先の科目を体験してみる事で、今の武階で必要な動きや意識も理解しやすい面も有ると思います。A君の三級科目の練習の際は、組み合わせによっては小5五級のA君やSさんにも一緒にやって貰おうと思います。

顔触れとしては寂しい状態でも、内容は結構充実していたなと思える今日の修練。私自身ももう少し動ける様に体調・体力を整えていきたいものですが、何よりその日その日に参座してくれた人達にとって有益であり、且つレベルが挙がる様な修練を心掛けたいところです。

6月15日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暑く蒸し暑い空気の中、鍛錬に励みます。

新入門のSさんが、木曜日の修練時に腰を痛めて本日は欠席。いつも率先して作務を行うSさんが休むと、全体的に時間が掛かりますね。そんな事を考えていると、続々とお休みの連絡が。結果的にスタートに間に合った中1四級のA君と小4七級のA君のみの参座と成りました。

参座の状況が判る前から、小4七級のA君の下半身の使い方を強化しようと考えていたのですが、結果的に終日そこに時間を割く事に。前重心の作り方や、その動きを活用した天地拳第一系・単演を反復しましたが、中1四級のA君も実は自分の身体の状態を、自分で確認するのが苦手なタイプ。膝の向きや身体の向きを意識するのもなかなか出来ず、時間ばかりが過ぎていきます。

A君が中学生に成った事もあり、読本や科目表が一般に成りました。対応して行くのも簡単では無いですが、技術・学科どちらも高い水準での修行を心掛けたいものです。Sさんが入門して下さった事もありますので、土曜日も時々一般読本を使用しての学科・法話を行おうと思います。

その途中で副道院長のNさんが到着。なかなかコンスタントに参座出来ない状態ですが、来られた時に中2初段のH君はテスト週間で休みと言うタイミングの悪さ。8月の「泉田町盆踊り大会」では2人で演武披露のメインを飾って頂こうと考えていますので、H君の二段科目や技術レベル向上の為にも、連絡を取り合って参座のタイミングを合わせる必要も有りそうですね。

鎮魂行後の自由練習でも、A君達の身体操作のレベル向上に時間を割きます。2人共に体捌きや足捌きを意識しての動きが、基本的に出来ていません。細かい部分を言えば切りが無いですが、結局はそこを自分自身で意識出来るかどうかですので、繰り返し伝えるだけですね。先週のガチ乱捕りを経て、少しだけ小4七級のA君の集中力が挙がった様に思います。今日に限って言えば、中1四級のA君よりも「こう動こう」と思ってそこに近付けた度合いが高かった様に思います。マンツーマンでずっと張り付いていれば、もう少し向上するのだろうなと思いますが、なかなかそれが出来ないので思案のしどころです。

終了前に、「小手抜」の「掛かり稽古」的にNさんも含めて身体を動かします。中1四級のA君は、次の一般三級に向けて更なる向上を意識しなければいけない立場です。そこに向けた意欲も覚悟も全く感じられませんが、お互いの向上を目指して精進に励む時間・空間にする為にも、皆で取組んで行こうと思います。

6月8日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。陽射しは明るいものの、涼しい風の吹く心地良い空間で鍛錬に励みます。

今日は副道院長のNさんが疲労の蓄積、中2初段のH君が部活動の為に欠席と、上級の人達が欠けた状態での道院修練。5月入門のSさんのお陰で場の移動もスムースに行きますが、行動の在り方としては、「白帯に手本を見せる存在」として色帯組の頑張りが必要です。日頃からその意識を持つ様に説いていますが、なかなか行動に結びつかないですね。と言う事で、今日は易筋行でキツめの練習をすると通告した上での参座でしたが、「あ・うん」を使用しての学科・法話で「胆力」をテーマに話します。辛い状況・キツい状況で踏ん張る為の「胆力」の必要性を、本人が意識してくれると良いですね。

時間が長めに取れたので、連盟の会報の活用に移り、全国大会の記事のページのグルメ部分を皆で回し読みします。他のページを読む時よりも、読む人の出す空気が楽しそうで、ここら辺りにも工夫をするヒントがありそうです。

場を変えて、易筋行を。備品の運び入れの時間でもSさんは意識的に動き、色帯組の先輩達は出遅れると言う状態で、しかも私に「あなた達は何もしないんだ」と言われるまで、「自分から動かないといけない」と気付きません。そこで中1四級のA君と小5五級のA君に長めに基本演練の主座をして貰いましたが。その水準はもう少し高いものであって欲しいレベルでした。

易筋行後半はガチ乱捕りを予定していましたので、なるべく多くの内容を盛り込みたかったですが、序盤の開足中段構での動きでそこそこつまづきます。新入門のSさんも熱心に取り組まれていますが、逆に力みが強く、手足の動きがメインに成ってしまうので、姿勢を正す事や左右対称の動きや体捌きを身に付けるのに時間が掛かりそうですね。「でもまあ、フツ~はそうか」とも思いますが、身体に負担が来ない様な身体操作をどう伝えようか、思案のしどころです。

16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、7月に少年八級受験を予定しているRちゃんの試験科目に合わせた内容を。Rちゃんに「今、どれぐらいのレベル?」と聞くと、「う~ん、50点くらい?」と答え、「これは、家でも何もやってないな」と感じさせる空気です。そもそも自分に対する厳しさを身に付けるのに時間が掛かりそうなRちゃん。精神的にも肉体的にも、「自分で高める・自分で整える」と言う感覚をどう伝えて行こうか、タイミングや伝え方を工夫しないといけませんね。

「天地拳第一系・単演」を全員で行い、終了30分前の時点で白帯3人はそのまま「天地拳第一系・単演」を行い、色帯組3人は私とガチ乱捕りを。防具を着けるのに10分以上掛ける緊張感の無さでしたが、私が強めに攻撃する1分と私を攻撃する為に動き続ける1分を経験し、全員が涙目です。小4七級のA君は目の前で倒される先輩を観ただけで泣き出していましたが、自分の番が来ても何とかやり切りました。

その間、白帯3人は自分達の練習は止まり「観ているだけ」に成りましたが、ずっと「怖い~!怖い~!」と言っているRちゃんに対し、兄のK君は「自分もこれに挑戦したい」と言う空気を出します。「自分を高めたい」と言う意欲と行動は備えていけそうな雰囲気ですね。また最後に全員で「天地拳第一系・単演」を発表したのですが、トイレに行っていた小4七級のA君が、他の人が並んでいるのを観て、帯も結ばずに走って列に加わりました。入門して2年経つA君が、整列の為に走ったのは初めてですし、誰かに指示されなくても、周りの状況を観て自分が今何をするべきか自分で考えて、それを迅速に行動に移す事を初めて行った瞬間でもあるでしょう。厳しく辛い練習ばかりではとても続けられないでしょうが、時にはこんな刺激もあった方が、何かのきっかけに成るかも知れません。その為にも、今日の私の動きは自分のイメージの20%でしかなかったですので、もっと良い手本が見せられる様に、体調面・精神面共に高め整えて行きたいものです。

6月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。初夏の暑さを感じさせる気温の中、鍛錬に励みます。

今日は第1土曜日と言う事もあり、例年6月から12月まで「少林寺拳法体験会」として行っている修練開放の日。道院活動のPRも兼ねて開設初期から行っていますが、入門者獲得の為だけでなく、地域の活性化の一助に成ればと思って、毎年行っています。参加者がいない年も有りますが、今年は5月初旬に泉田子供会さんの回覧板を御覧に成ったお母さんと小2女子からの参加希望を頂いていました。苗字が泉田町に昔から有る性でもあり、またこれまで行ってきた体験会で、小学生だけでなく初めてお母さんが一緒に参加したいと申し込んで下さった事もあり、「これは歴史的一歩だなぁ」とワクワクしながら作務を始めます。

それに伴い、保護者の方に「時間を守る事」と「遅れる際の連絡の徹底」を御願いしました。遅れての参座や早上がりもOKにしていますが、そうなるとどうしても徐々に「ケジメ」が無くなって来るもの。また「5分10分遅れるなら30分遅れるのも一緒」と成りがちです。送迎の負担に成らない様にと、あまり厳しく求めては来ませんでしたが、体験会等を「きっかけ」として、改めて御伝えしておくのも良いでしょう。それで「全てが思い通り」と成る訳でもありませんし、成らなかったところでどうと言う事もありませんが、「社会に貢献出来る人材の育成」として、目指す方向性を再確認する機会は大切にしたいものです。

作務を行っている最中に、体験会参加希望者が玄関に到着したので出迎えてみると、元気そうな女の子の後ろに何処かで見た様な顔が。何と数年前に小学校の同窓会で再会して結婚した同級生夫婦でした。「そりゃ、知ってる苗字のはずだ」と自分でも笑えて来ましたが、体験者名簿に記入して貰い、お母さんのAさんに「どうします?一緒にやります?」と聞くと、「体験だけなら」と答えてくれましたので、お父さんにも「K君も一緒にやったら」と誘うと、「全然動いてないから」と渋ります。すると娘のNちゃんが「お父さん、一緒にやろうよ!タバコばっかり吸ってないで運動すればいいじゃん!」と後押ししてくれたので、親子3人での体験参加決定です(笑)。

定番の逆突と逆蹴の繰り返しを行い、キックミットを使用しての当身も挟みます。適度に休憩を入れ、少年読本を使用しての学科・法話や、「転身蹴」を行ってからの「当たらない間合いでの乱捕り」と続けますが、Nちゃんだけでなく私と同い年の夫婦も楽しそうに身体を動かしてくれます。一つの事にあまり多くの時間を割かずに進めたので、やや残りの時間が多かったので、再度読本を用意して鎮魂行の「聖句」と「信条」を全員で唱和する練習をしてから鎮魂行を。急ぎ足ながら、休日の親子の触れ合いの時間としても、充分楽しんで貰えた様に思います。

御菓子を渡して親子3人を見送り、入門している人達のみの修練の再開。それまでの体験会よりも細かいポイントを伝えながら進めますが、実はそれを体現出来ている人も少ない状態です。もう少しレベルアップしたいものだと思いますが、それを実現するかどうかはそれぞれの人次第。それぞれのやる気を引き出しつつ、高いレベルを目指したいものです。

5月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。涼しい風は有るものの、初夏を思わせる気温の中、鍛錬に励みます。

先週の道院長研修会での帰山を経て、多くの学びと気付きを持ち帰っての1週間。さてそれらをどう道院運営に活かそうかと思案のしどころです。

明日の地区合同昇級試験で、少年五級を受験する小5A君の試験内容を中心に修練メニューを構築し、途中新入門のSさんの習っていない内容を詰めて進めます。空手の経験もあってか、末端の力みや動きを止める癖が強いSさんは身体操作のポイントを掴んだ動きや、左右のバランスを取る事にかなり苦戦していますが、意欲が高い所が救いです。焦らずに、且つ常に意識を高く維持して取り組んで頂きたいですし、その支えをしっかりしてい かないといけませんね。

今日は「全転換」や「半転換」を初めて行い、その補足も兼ねて「打払受」や「蟹足」・「十字足」を行いましたが、スムースさは無いものの徐々にコツを掴みつつある様に思います。

小6四級のE君が、今月で休眠します。半年以上前から、入門当初の真剣さが感じられなくなっていましたので、「そろそろかな」とは予測していましたが、予測出来ていたのなら本来は打開策も練っておきたいもの。従来の高学年率の高さから、昨年度から予想された休眠ラッシュも7人中6人が休眠とほぼ全滅の状態ですが、新入門の白帯組の意欲が高い為に、逆に新たな空間に創り直すチャンスとも言えます。

と言う事で、学科・法話の時間にE君に一言挨拶をして貰い、他の人達に「これまで割りと全体の事を考えてくれていたE君が休眠する。帯に色の付いている先輩として、あなた達は何をするべきなのかね?」と聞いてみました。「手本を見せる」、「憧れられる先輩に成る」等、色んな意見が出ましたが、「具体的に何をする?」と更に突っ込んで聞き、「それが今出来ているか?」とも聞きました。考える時間を取っても、小4七級のA君は全く考えようとしませんし、自分の意見をまとめられません。「彼にはもう一工夫要るか」と思いましたが、他の2人は割りと自分で考えてやるべき事を認識してくれたようです。

結果として、普段あまり意欲も意識も高くない小5六級のA君は、鎮魂行の際の声の出し方や、易筋行の際の説明の聞き方や取り組み方が変わりました。一方、意見は考えて言えた中1四級のA君は、精神力は全く持ちませんので、1時間後には集中力も自己点検の感覚もすっかり無くなってしまう状態。「彼も茶帯を目指す中1としては、もう少し工夫が要るな」と思案のしどころです。

K君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、身体の動きが小さくなりがちなRちゃんの為に、白黄帯4人で打棒を振る練習を。体幹の使い方や肘の張り方等意識する所は多く有りますが、この練習をするとその後ほぼ全員身体の使い方が良くなるのが不思議なところ。Rちゃんも身体の使い方が向上しましたので、あとはその感覚を維持したままで反復に努めて欲しいですね。

自由練習後半もグループ分けして習熟に励みましたが、「先輩らしさ」を意識して行動出来る人も多く有りません。今日は小5六級のA君が意識を高く持ち続け、今月入門のSさんが周囲への気配りをし続けてくれました。そんな人が多く育つ空間にしたいものです。

5月11日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。夏を感じさせる暑さの中、鍛錬に励みます。

今日は専有道場で開祖忌法要を予行する予定で、グループLINEで事前に参座の有無や送迎への協力を確認していたのですが、副道院長のNさんが急遽出勤と成り、送迎の役割りを普段土曜日はスイミングに行っていてあまり専有道場に来られない小3白帯のRちゃんのお母さんに御願いしました。

作務を終え、早々に開祖忌法要に。相変わらず段取りはグダグダでしたが、導師法話に入る前に時間を確認し、深い内容にしようと敗戦直後の満州での事例や開祖の帰国後の話を交えて法話を構成。昨年10月入門で初めて開祖忌法要に列席したRちゃんや、今月入門に向けて手続き中のSさん。普段あまり集中して話を聞く事の出来ない小4七級のA君が、シリアスな話の内容に真剣な面持ちで聞いていました。

場を変えて、易筋行を。その前に市民館から参座した先月の昇格考試で准拳士初段に合格した中2のH君に允可状と黒帯の授与を行いました。「長く話して良いよ」と伝えたH君の当日の感想。普段あまり饒舌に話すタイプではないH君が、緊張していた朝の様子や学科試験や技術審査の模様を解り易く話してくれて、聞いている後輩達にも臨終感も伝わっていた様に思います。人間的にも今回の試験で成長した様に感じるH君。引き続き自身の精進にも励みつつ、「後輩の面倒」をみて「支える役目」も担って行って欲しいものです。

自由練習では、月末の地区合同昇級試験で少年五級を受験する予定のA君の予備審査を中1四級のA君に相手をして貰って行い、他の面々はH君に指揮をして貰って各自の習熟に励みます。H君に次ぐ拳歴としては2人のA君達が最も長く在籍してくれているのですが、そもそも人の話を聞く事の出来ない2人は、進歩にも時間が掛かりますし、その水準もなかなか高く成りません。成長に対する意欲としては余程白帯の人達の方が高いぐらいですので、試験と言う節目の時には少し厳しめにして、自発的意欲を刺激します。実際には、人から叱られないとやる気に成れない人間ではいけないのですが、周囲を刺激をくれる内にやる気に成って欲しいものです。

終了少し前に、キックミットを使用しての当身を。姿勢やフォームの大切さを伝えながら反復しますが、これらも意識してやれる人とそうでない人がいます。保護者の方に来て貰っての発表もキックミットを使用しての「逆突」を。細かいポイントは保護者の方には解り難いでしょうが、雰囲気や空気で自分達の子供が成長・進歩しているかは感じ取る事が出来るでしょう。少しでも興味と関心を抱いて頂けるこの時間も上手く活用し、充実した修行の空間を創っていきたいものです。

4月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しい気候の中、鍛錬に励みます。

GWの大型連休に入る初日。例年この時期は1週間程修練を御休みするのですが、今年は5月に道院長研修会・6月に愛知武専で土曜日の修練を休みにする予定ですので、GWは休みにせずにやってみようかと思案中です。が、やはり連休と言う事もあり、欠席の連絡が多数。私も毎年この時期に起きる咳き込み・やや風邪気味の喉の痛み・花粉症の3重苦の体調激ワルの状態でしたので、「やっぱり休みにすれば良かった~!」と半泣きで修練場所に向かいます。

スタートの参座が、小6四級のE君と小4七級のA君のみでしたので、こんな時は普段やらない事も含めて進めようとメニューを工夫します。前後左右の重心移動の確認や、そこに必要な足捌き等、なかなか意識出来ない点ですが、細かい部分の含めて反復します。また受身各種の練習を行いましたが、小6四級のE君は全ての受身をほぼ問題無くやれます。小4七級のA君は前受身で苦戦しそうでしたので、後受身に繋がる腹筋運動をさせると、そこそこ良い転がり方をしていました。技術的な説明や手本をほとんど聞いていないA君は、出来ていない部分を理解出来ずにストレスを溜める事が多いですが、上手く出来る事を自覚するとやはり嬉しそうです。

学科・法話では、准拳士初段に合格したH君が学科試験の準備で苦戦した事を伝え、単語を覚えるだけでなくその内容を自分の言葉で説明出来る様に成る事。また最終的には普段の生活の行動に反映させる事を説きました。今日は同じ泉田市民館で子供会さんの茶道教室も開かれていましたが、すれ違う人達にA君は挨拶すらしませんし、E君は「やれと言われたからあやってます」と言う程度の、張りの無い声を発していました。入門当初から感じていましたが、E君も自分の発する言葉や行動を頭の中で組み立てるのに時間が掛かるタイプの様で。H君と同様にコロナ禍が過ぎてもマスクを着け続けている様子を観ても、自分を成長させる為の「痛み」に弱そうだなと感じます。

今日は私の発声の調子が悪かったので、鎮魂行を取り止めにして打棒の持ち方や打ち方を復習しました。自分の軸をしっかり立てられる人ほど、その軸に沿って打棒を安定させられますが、それもなかなか簡単では無い様で。その後、打棒を使用しての突き蹴りを行い体幹を鍛える練習をしますが、体感の弱いA君は打棒がブレブレでしたが、逆に安定しているE君は汗ばむ程しっかり打棒を振っていました。ただ、この打棒を使用した突き蹴りの後に、無手の突き蹴りを行うと不思議と全員構えが安定します。入門したての人には、実に有効な練習方法ですね。

16時過ぎにK君・Rちゃん兄妹が到着。4人で少年六級の科目を中心とした法形演練を行います。身体操作や話の聞き方に鋭敏さは無いものの、「自分を伸ばしたい」と言う意欲は強いK君。相手に合わせると言う事は苦手でも、自分のペースで成長はして行ける様で、苦手な事でも少しづつ向上している面が増えて来ました。終盤には、E君の相手として少年三級科目の攻者役だけやって貰いましたが、自分の受ける試験には関係無いと思うか、それをやっているのが自分と同学年のE君である事にどんな刺激を受けるかは、K君次第。自分のペースは守りつつも、自分以外の周囲の存在から良い刺激を貰える様な思考を手に入れて欲しいものです。

終了10分前に、保護者の皆さんがポツポツとホールに現れます。「終了前の発表」を観に来て頂ける様に御願いしていますが、毎回の様に足を運んで下さる方もいて、有り難い事です。今日は私が何も言わなくてもA君が保護者の方に座布団を用意してくれていましたので、その辺りの事を少しづつ覚えていってくれているのだなと思います。ついつい修練の切り上げが伸びてしまう私にとって、保護者の方の入館は締めの段取りをする良いきっかけです。保護者の方にとっても修練の様子・空気を感じ取る機会ともなるでしょう。今日は小4七級のA君と小3白帯のRちゃんの2人に「上受突(裏)」をやって貰いましたが、発表する当人にとってはそこそこ緊張感のある時間でしょうから、この時間・取り組みを、是非日常生活に活かして欲しいと思いつつ、締めの気合い出しを終えて帰路に着きました。

4月21日(日)、H君の准拳士初段受験。

4月21日、愛知県武道館で開催された昇格考試で、中2一級のH君が准拳士初段を受験しました。

元々は先月受験する予定だったのを、体調不良により1ヶ月延期しての今日。その間、学科の書き込みの足りなさや、抽出科目への対応の精度の低さに、H君自身も相当苦しんでいた様ですし、私自身これまでの指導の在り方の不備を思い知る日々でした。それでも2回の日曜日の特訓も経て、それなりの覚悟を決めて武道館に乗り込めた様です。

考えてみたら、過去に刈谷北道院で中学生初段に合格した4人はそれぞれ2人で組んでの受験でして、今回H君が初の1人受験。当日初めて顔を合わせた人と協力して合格を手にしないといけない状況です。小2の夏からの体験を経て入門して約6年経つH君ですが、思春期と言う事もありますし、高学年に成る時期にコロナ禍でマスク生活に慣らされ、元々あまり得意では無かった文章構成力や会話力が養われず、他者とのコミュニケーションに苦手意識を抱いてしまっている側面も有ります。そんなH君にとっては、初めて組む相手との協力が一番ハードルが高かったかもしれません。

今回、私が武専のスタッフの役目で、H君を残して15分早く入館してしまい、H君がどこに荷物を置いたか判らず、試験終了後に武道館内を探し回るオマケ付き。また合格発表の瞬間も小教区長会議の最中で全く見届ける事も写真撮影も出来なかったですが、何処にも姿を見付けられず「まさか、試験の出来が悪く失意のままドシャ降りの雨の中を失踪したのか?」と若干心配でしたが、小教区長会議終了後に武専の会場に行くと、H君がこちら見付け、「合格しました」と伝えに来てくれました。

その後、マスクをし続けているH君に「この後身体を動かす時は、マスクを外しとこうか」と伝え、武専の体験をして貰い、私も役目に戻りました。武専終了後のスタッフの打ち合わせの間も外で待っていてくれたH君に、合格祝いのお茶を御馳走しようと武道館近くのコッペパン屋さんに行きましたが、「注文まで40分待ち」との事で、断念してH君の家の近くに在る豊明市の喫茶店へ。オレンジジュースとチーズケーキを美味しそうに頬張るH君もようやくホッとした様な笑顔を見せてくれました。

小学5年生辺りから、「あなたが2代目道院長だ!」と伝えて来た様に、今後の彼の成長に期待大です。武専や愛知県修練会にも参加したいと言ってくれていましたので、今後も大いに学び成長し、それを後輩達に伝えていって欲しいと思います。

4月20日(土)の修練。

本日は、泉田市民館での修練。若干暑いぐらいの陽気の中、鍛錬に励みます。

新年度が始まり、土曜日の修練スタートの作務に間に合う人も少なくなりました。皆で協力してしっかり清掃しようと意気込みますが、あちこちに目につくゴミを観るにつけ、「掃除機を掛ける」と言う事も満足に出来ないのかと若干ピり付きます。その上、明日に准拳士初段受験を控えた中2一級のH君が、宿題の表紙を家に忘れて来たので取りに帰り、「試験前日の人間が、宿題の表紙を忘れるとはどんな心構えだ」と更にピり付きますが、H君も失敗に対するメゲ方やうろたえ方に精神面も弱さがモロに現れるタイプですので、前日にあまり緊張させない様にと自戒します。

戻って来たH君の習熟の為に、再度単演を初段受験と同じ内容で進めます。知らない単演を十分に出来る訳が無いのは当たり前ですが、その時の方が基本の突き蹴りや構えや運歩のレベルが表に現れます。H君以外の3人の動きを観て「課題が山盛りだなぁ」とタメ息が出る思いです。

副道院長のNさんが早めに参座されたので、2人でH君の習熟に入り、他の面々で前受身の練習を。その後、学科・法話の時間にH君は当日学科試験の模試を行います。本人の自信を聞くと「65点」と言う事で、とても充分とは言い難いですが、その状態でも精一杯取り組むと言う経験は出来そうです。

学科・法話の途中から、体験入門中のSさんが参座されました。熱心に取り組むタイプですし、57歳の年齢と言う事もあり、「短めの参座でも良いですよ」と御伝えしてありましたが、自分なりの「適度」を見付けて取り組んで頂きたいと思います。

鎮魂行後の自由練習でもグループ分けをして習熟に取り組みますが、集中して全力で取り組める人の方が少ない現実に、「時間が掛かるなぁ」と頭を悩ませます。そんな中でも、Sさんは汗をかきながら小学生相手に真剣に取り組まれています。時折り他の面々に「今のあなたの姿は、誰かの手本に成るか?」と問いますが、少しでも周囲の人と共に自分を成長させられる人が増えて欲しいものです。

今年度から始めた、終了前の発表。5分前に保護者の方に入って来て頂くので、ついつい区切りを付けずに長引いてしまう事を防げますし、何より発表前の道院の修練の模様や雰囲気を感じ取って頂く貴重な時間と成ります。今日は試験を明日に控えたH君とNさんで組演武2パターンを発表して貰いましたが、2人の気合いにお母さんと一緒に観に来た小5六級のA君の妹ちゃんから「凄~い!」の声が漏れていました。

「先輩の姿」から他の方が何を学び取ったか。結局は「人それぞれ」に成ってしまいますが、「自分の為だけ」の人生ではなく、「他の人と共に」歩める人が増える様な空間を創っていきたいものです。

4月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。穏やかな晴れ間の下、鍛錬に励みます。

新年度初の道院修練。参座する人数は少ないですが、逆にその内容を精査するのはやりやすくなります。鎮魂行の際にも声の響きについて説き、終えた後の法話でも今の自分の在り方を声に乗せられたかを聞きました。どんな行いをするにしても、自分の在り方を常に点検する意識を持ちたいものです。

連盟の会報を使用しての学科・法話では、学科のページを活用してどれだけ教えが浸透しているかを確かめます。来週の中2一級のH君の准拳士初段受験に向けて、学科試験の模試もしていますが、空欄補充の出し方等でヒントに成る部分もありましたので、今日は部活動の大会で休んだH君に伝えておこうと思います。

場を変えて、易筋行を。今週火曜日の修練時に57歳の男性が見学に来られ、そのまま体験入門をされる事に成りました。一昨日の修練にも参座され、今日も「15時頃に^」と御伝えしたら既に到着されていました。若い頃から各種スポーツに取り組まれ、空手をやっていた事もあるとか。57歳と言う年齢も考慮しなければいけませんが、考えてみたら私も同じ様な年齢ですし、私よりも身体を動かす事が好きな様ですし熱心に取り組まれているので、このまま入門に至るかどうか今後に期待が持てます。

今日は3月に地区合同昇級試験の際の、合格証書授与を行いました。4人受験してそのうち中1に成った五級A君と小6四級のH君が休眠したのですが、今日は時間を合わせて参座して貰いました。易筋行にも混じって貰い、合格証書を受け取る際のコメントも良い事を述べてくれましたが、今後復帰する事があるかどうかは関係無く、これまでの修行で学んだ事を今後の人生に活かして欲しいものです。

残り20分程で、拳サポーターとすね当てを着けての運用法を。体験中のSさんも意欲的に動かれていました。今月から始めた終了前の発表に合わせて、保護者の方が数名入室され、運用法に取り組む我が子の姿を観ていましたが、普段目にしない少林寺拳法の各種修練方法を観て貰う意味でも、良い時間に成るなと再認識します。締めの気合い出しやその後の作務も含めて、より近くに保護者の方が来てくれる様になりましたので、今後の道院運営に有意義な活用をして行きたいと思います。