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Shorinji Kempo

9月14日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。まだまだ暑い残暑の中、鍛錬に励みます。

10月入門予定の小1H君は、今日が初の専有道場。お父さんのSさんがお仕事でお休みされたので、お母さんの運転で一番乗りで来てくれました。「専有道場では、大きな声での挨拶や鎮魂行は出来ないよ」と予め伝えておきましたが、元気なのでドンドンテンションは挙がります。また小4七級のA君もH君にじゃれつかれると、同様にテンションを挙げてはしゃぎ始めますので、時折り「あんたが先輩として作法を教えないとイカンのじゃないの?」と注意しますが、年下になつかれて嬉しいのかなと微笑ましくもあります。

作務の後に鎮魂行を行いますが、「小さい声でも、芯の通った声を出す様に」といつも言っているのですが、H君は判り易く声の出し方やトーンを変えていました。なかなか出来る人がいないので、私自身も「ああ、これで良いのか」と一つ発見です。会報を活用しての学科・法話では、まずは夏の終わりを意識して連盟の会報の夏号を。ほとんどの人が「まだ読んでない」と言う事でしたので、走り読みで内容を説明し、改めて「出来るだけ読む様に」と伝えます。残り10分で「あ・うん」に移り、「これ、どう思う?」とそれぞれの意見を聞いてみますが、緑帯の2人はこれまで受けていたアドバイスを答えますし、「それは何故?」と聞くと自分で考えた理由を伝えてくれます。H君は基本話を聞いていないので、質問も解っていない状態ですし、A君は答えるのに時間も掛かりますし、その答えも何か語句を取り敢えず口にしただけだったりしますので、その理由を聞いても自分の考えを言葉にするまでいけません。今月誕生日が来るA君には、「1年の目標」として「もう少し、自分で考えて自分から行動出来る様になろうか」と伝えてありますが、何処まで成長してくれるでしょうか。

場を変えて、易筋行を。今日は一般が中1四級のA君以外全員お休みでしたので、小5五級のA君に相手を御願いして、一般三級科目の「両手寄抜」や「巻抜(両手)」の練習を。基本の練り上げも今一つですし、過去に教わった科目をほとんど覚えられていないA君は、なかなか次の段階に進んで行かないですが、少しでもレベルを挙げて貰える様に工夫しないといけませんね。火曜日に「両手寄抜」の前半の「段突」の段階まで進め、今日完成まで伝えましたが、分解しながらポイントを伝えるのもアリですね。また小5五級のA君には、自分より上の級であるA君の相手から下の級の後輩の相手まで、全てこなせる様に成る事で自分のレベルも挙げて行く様に伝えてありますが、結果的に自分の型の完成度が挙がって来ていますので、良い効果がありそうです。

16時前にK君・Rちゃんが到着しましたので、明日に控えた昇級試験の総仕上げを中心に、内容と組み合わせを変えていきます。K君は初の試験をきっかけにして、随分進歩・成長しています。元々身体を動かす事も自分を点検する事も得意では無いのだろうと思いますが、様々な身体の動かし方のクセが残ってはいますが、確実にレベルが挙がっていますし、細かい部分の動き方も「あれ~?変わって来てるな」と思う程、意識して動く事も出来て来ている様です。今日は気合い・気迫も充実していましたので、試験を良い状態で終えて、自信に繋げて欲しいものです。

一方のRちゃんは、あまりポイントを意識して動くタイプではない様で。「我」も強い方なので、根底では「自分を変える」事に邁進するのにブレーキが掛かるのかも知れません。今日は、おフザケが強く成るH君にイラついて、顔に突きが当たっても謝らずにそのままにしていたので、休憩時間中に「帯の色が変わっても、後輩の顔に突きを当てて謝れない人間に、先輩としての手本なんて見せられんよなぁ」と静かなトーンで注意すると、少し顔つきが変わりました。

H君の相手は、先輩達に交代でして貰いましたが、集中し切れないH君に苦戦しながらも、「どう伝えようか」と工夫している様も見受けられますし、H君の状態を観て、自分の出来ている事を理解して、「自分も成長しているのかな」と手応えを得ている人もいる様で、貴重な時間かも知れません。それぞれの人の特徴・特性も活かしつつ、お互いが協力して進歩出来る空間に、少しづつでも近付けて行きたいものです。

9月7日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。まだまだ残る夏の暑さの中、鍛錬に励みます。

今日は、中2初段のH君が体調不良、来月転籍復帰予定のSさんが仕事でお休み。その上、土曜日の修練メニューの構成の中心にしようとしている中1四級のA君が、木曜日に続いて「宿題が終わらないので、多分来られません」と伝えに来る始末。「何回同じ言い訳しとんだよ。真剣にやる気が有るなら、宿題ぐらい終わらせて来い!」と伝えて帰らせましたが、本人の自発的な真剣さを待つのもなかなか忍耐が要ります。

と言う事で、急遽メインターゲットを変えて小5五級のA君の習熟と、来月入門手続き予定の小1H君の動きのチェックに時間を割きます。小5五級のA君に号令役を任せ、振子の動きを反復しますが、基本H君は話を聞いていない&手本を見ていないので、かなり動きの勘違いが多いですね。盆踊り大会での演武披露への参加を優先させて、細かい事をあまり言わずに小学生同士に任せておきましたが、元気に身体を動かしているものの、あまり自分の状態をチェックしながら動くのは得意では無い様ですし、意外に左右の身体の使い方に明確な違いが有ったので、これを直すのには時間が掛かりそうだなと感じます。フザけずに練習するのも大変そうなH君ですが、まあ小学1年生なんてそんなものでしょう。小難しい理論をどれだけ体得出来るだろうねぇと、楽しみではあります。

基本演練の途中から、副道院長のNさんとA君で各種単演とその相対をやって貰い、H君には「天地拳第一系・単演」の初めの3つの動きを繰り返した後に、打棒とホールに有った紐を使って「ちょうちょ結び」の練習をしました。まずは紐に向かって結ぶやり方を見せて出来るまで繰り返し、棒を反対側に向ける事で道衣のズボンを履いて紐を結ぶパターンもやれました。H君は自分の指に紐を巻く事と、打棒の向きを変えた時に紐を巻く上下が変わる事が理解出来ていない様でしたが、「この練習方法は使えるねぇ」と手応えアリです。

15時前に小4七級のA君が到着したので、まず「天地拳第一系・単演」をやって貰いましたが、当たり前と言えば当たり前ですが、H君より2年長くやっているだけに上手にこなします。ただH君には意識出来ていない角度や身体の使い方が体現出来ていましたので、普段意欲や意識が感じられないA君でも、やはり成長しているんだなと嬉しく思います。また逆に課題と成る部分も解り易かったですので、ここは引き続き強化して行きたいところです。

鎮魂行後の自由練習でも、NさんとA君で少年四級受験に向けての習熟を行い、小4七級のA君とH君・16時前に参座したK君・Rちゃん兄妹で、少年八級と少年六級試験の内容を反復しました。普段、こちらも意欲・意識が高くない小5五級のA君ですが、今日はNさんとマンツーマン状態が長く割りと真面目にやっています。小1での入門時から身体の動きは悪くは無いA君ですので、真剣にやればもう少し向上出来るでしょう。終了前の「成果発表」でも「龍王拳第一系・相対」をなかなかのレベルでこなしていましたし、最近「あなたが技術的にも取り組み的にも、小学生のリーダーに成らないといかんよな」と頻繁に伝えていますので、そこら辺りも変わって来る事に期待です。

スイミング明けで身体も疲れているであろうK君・Rちゃんも、試験に向けて徐々にレベルを挙げて来ています。また普段から「先輩」としての在り方を説いていますので、おフザけが強く成るH君に時折りイラつく素振りも見せますが、H君に「こっちの手を開くんだよ」と教えたりしていましたので、「先輩らしさ」はどんどん向上しています。また、小4七級のA君は法形のポイントはK君・Rちゃんより覚えていないレベルですが、「入る方向が逆だよな」、「受ける手が違うよ」と間違いを指摘された後に、「もう1回」と相手に御願いしてやり直していました。今まで「やれ」と言われてやり直す事はあっても、自分でやろうとした姿は観た事がありませんでしたので、もしかしたら一つのきっかけが来ているのかも知れません

今日初めて長めに一緒に練習したH君も、繰り返し伝えると徐々に自分で意識出来る様になって来ました。集中力は無いですが意欲は有りますので、時間を掛けてでも成長してくれると嬉しいですね。地区の役員さんから、余った棒アイスの差し入れも頂きましたので、締めの気合い出しの後の作務を終え、配りました。小5五級のA君の妹のNちゃんもお母さんと一緒に送迎に来てくれましたので、Nちゃんにもお菓子やアイスを用意するとニコニコです。まだ入門手続き前のH君ですが、いつ「後輩」が誕生するかも判りませんので、自分のレベルをしっかり挙げると共に、「先輩」としての立ち居振舞いも伝えて行きたいと思います。

8月31日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。台風の影響なのか土砂降りの雨の中、鍛錬に励みます。

愛知県下においては珍しく、台風の影響が1週間近く残る日々。晴れたかと思ったら突然の強い雨に襲われたり。今日も修練が始まる30分前に横殴りの雨が降り出し、市民館に備品を運び込むだけでびしょ濡れです。「雨にも負けず」と行きたいところですが、参座を無理強いしてもいけませんので、遅ればせながらグループLINEを通じて各自の判断で出欠席を決めて頂く連絡をして作務を始めます。

結果的には、元々体調不良で休む予定だった中2初段のH君と、数少ない泉田在住者で川の近くに家が在る中1四級のA君が欠席と、意外に休む人が少なかったですし、2週間後に初の昇級試験を控えている小6白帯のK君と小3白帯のRちゃんの2人が、スイミングが休みに成って早めに参座出来る「幸運」にも恵まれました。

スタートのウォーミングアップでは、体験入門期間中の小1H君に振身の体捌きを練習するメニューを伝えますが、まだ順・逆のイメージを掴むのは難しい様で。始めは思い切り身体を動かせれば良いですが、徐々にでも理論を意識して動ける様に導いていかなければいけませんね。とは言え、他の面々も意識して身体を動かせている訳でもありませんので、長い目で見て行きたいと思います。

基本演練では、昇級試験を受ける2人の内容を中心に。その後、学科・法話を割愛して副道院長のNさんに全体を見て頂き、K君・Rちゃん兄妹それぞれと面談を行いました。入門して1年近くが経ち、2人の頑張りで刈谷北道院の雰囲気もかなり良く成っています。更に、本人達にとっても有意義な取り組みに成る様な意識付けをしておきたいものですが、果たして今後どの様に変化・成長してくれるでしょうか。

鎮魂行後の自由練習では。K君・Rちゃんの見極めを小5五級のA君に相手をして貰って行いましたが、Nさんが急遽職場からの呼び出しを受けて早上がりされましたので、10月転籍復帰予定のSさんに、小4七級のA君と息子のH君と3人で「天地拳第一系・単演」を復習して頂きました。

「見極め」の内容的には、2人共ボチボチ良い感じ。これなら受験もOKでしょう。特に受験に向けての段取りを説明した7月末には、習熟度的にはかなり不安な状態だったK君が、驚く程完成度を挙げて来ていました。お盆休み明けに「残り1ヶ月弱、毎日10分家で練習して」と伝えて、心構えを整える様に持っていきたかったのですが、「もしかして、ホントに家でやってんの?」と嬉しい驚きです。恐らく、家での予習復習を全くしていないであろう先輩色帯組に追い付くのも、然程遠い話でもないかもなと喜ばしい変化ですが、この受験をきっかけにどんどん成長していって欲しいですし、その成長に先輩達も刺激を受け、奮起して自分を燃やして欲しいものです。

今日お休みした中1四級のA君を成長させる為に、充実しつつある一般の体制を整えて行こうと思案中ですし、K君・Rちゃんの次に試験を受け、更に先輩達を追い抜いていくであろう小4白帯のМちゃんの存在もありますので、お互い切磋琢磨しつつ、お互いの進歩・成長の為に協力し合える人が集まる空間を創っていきたいものです。

 

8月24日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。まだまだ暑い土曜日の昼間に鍛錬に励みます。

今日の午前中に、5年前の公民館長であり来年の地区長に成る方から、市民館のホールに机を並べたいとの連絡を頂きましたので、場所を御譲りして隣りの泉田会館へ。この方が公民館長を務められてる時に第3回と成る演武祭を行い、来賓として来て頂いた事を思い出しますし、コロナ禍前からの縁のお陰で今まで続けて来られた事への感謝や、より良い活動をする為の工夫の必要性も感じます。

今日は10月転籍復帰&入門予定のSさん親子が家族旅行の為に欠席されるとの事で、最近入門してくれた白帯組に対して「手本」を示さないといけない色帯組のみの参座に成りました。その意識を強く持って貰う為の機会にしようとあれこれ仕掛けますが、「何かやりたい練習を一つ書いて」とホワイトボードに書かせると、小4七級のA君は決めるのに5分掛かりました。

また、中1四級のA君には、「これからは、あなたが予習して来た事を練習するわ」と伝えてありましたので「予習して来た?」と聞くと、予想通り何もして来ませでした。「じゃあ、今から10分間予習してみて」と時間を与えますが、何をすれば良いのかも考えられず、科目表にメモをするフリをして時間を潰すだけで、10分間で一度も身体を動かす事はありませんでした。修練開始の礼をした後、全員で集まり「いつもみんなに『出来れば毎日5分で良いから家で練習して』って言うけど、誰もやってないよね。今、5分10分時間はあったけど、充分な練習を出来た人はいないよね。この5分間で自分のレベルを挙げようと普段から意識出来てる人なら、その時間を作れるし自分のレベルを挙げられるよね」と説きます。まず意識を高める工夫をしておいて、易筋行スタートです。

中1四級のA君は、自分の動きや在り方を自己点険するのが苦手ですので、なかなか法形を覚えられないし向上もしません。Sさんの参座や中2初段のH君の存在もあり、また小6白帯のK君が「中学生に成っても続けたい」と希望してくれている事もあり、土曜日はA君の科目に合わせてメニューを構築しようと思案中です。SさんやH君の級科目の復習にもなりますし、動きを分解する事で下の級の人達の基本のレベルを挙げる事も出来ます。

今日は「十字受蹴」を復習する為に、順蹴を運歩のパターンを変えて復習し、そこから廻蹴の膝の挙げ方や軌道の確認を打棒を活用したりして進めました。基本演練を長めにやりましたので、今日は学科・法話を割愛して、打棒の持ち方や打ち方、鎮魂行の際の教典の扱い方等を全員で練習しました。時間を掛けて説明しても、いざ自分がやる時に成ると、全く違う事をしている人もいます。「教典の扱い方なんて、運動神経の良し悪しは関係無いじゃない。でも出来ないって事は、今から自分がこれをやるんだと思って、説明を聞いたり手本を観たりをやれてないんじゃない?」と問います。

鎮魂行後の自由練習では、久々の「面談」を。それ以外のメンバーで組み合わせを変えて、習熟に励んで貰います。過去に書き込んだプリントを観ると、丸1年行っていなかった面談。昨年度末から、普段の行動も含めてもう少し強化しておく必要を感じましたので、それぞれと話をする時間もやはり大事なのでしょう。今日の面談は、小4七級のA君と小5五級のA君。七級のA君は、自分で考えて決めると言う事を普段していないのか、「どう思う?」と聞くと、いつも頭が痛そうな苦しそうな表情をします。考えて決める為の手順とパターンの組み合わせを事前に説明しておいても、その話を聞いてなかったりしますのでなかなか厳しいですが、少しでも「訓練」して成長して貰うしかないでしょう。

五級のA君は「センス」的には割りと有る方ですが、「やりたくない事はやらない」タイプ。「先輩として~」と言い続けてもなかなか響かないですが、これも時間を掛けて伝え続けるしかないでしょう。立場的には小学生の中で一番の「先輩」に成り、「手本」に成らないといけなくなりましたので、その事を繰り返し伝えています。時折り、集中したり意欲的になる瞬間も有りますので、その時になるべくレベルを挙げておく工夫をしたいものです。

反復練習や、手本を見せたりそれぞれの相手をしたりを「伝える側」がやらなければ、「受け取る側」もやろうとしないでしょう。私自身が手本を見せないといけないでしょうし、意欲的に身体を動かしていないといけないでしょう。それを出来るだけの体調を整える事も含めて「修行」でしょうし、良く言えば「個性派」の多い刈谷北道院の面々にとって有益な空間を創る事こそ、「修行の目的」と言えるでしょう。みんなと協力して、頑張って行きたいものです。

 

8月10日(土)、「泉田町盆踊り大会」での演武披露。

今日は、2日続けて行われる「泉田町盆踊り大会」のお初日に、少林寺拳法の演武披露を行いました。

昨日、休院中の碧南の道院まで出向き、例年通り柔法マットを御借りして臨んだ演武披露。準備・段取りに忙しい地区の役員さん達に御会いする度に、演武披露のスケジュールや下に敷くブルーシートの受け渡し等を相談して来ました。また演武自体も、まだ入門手続き前の小1H君を始め、今回初の女子2人を前面に並べた小学生団体演練。5月に入門したばかりのSさんと私・中1四級のA君と小5五級のA君・10月に転籍復帰手続き予定のSさんと私・副道院長のNさんと中2初段のH君の組演武の5つを準備しました。

日々の修練の中で、時間や組み合わせをやり繰りして習熟に励んで来ましたが、毎年司会役だけの私が2つの演武を組むのも一つの挑戦ではあります。今日も毎年この時期に1週間程「里帰り」をする小5五級のA君が、泉田市民館での修練中に全く顔を出さず、「中1四級のA君の組演武を取り止めにするか。私の出番が2つ続くのはキツイよなぁ」と思った直後に、「中1四級のA君の相手もやれば良いのか。3つ連続に成っても関係無ぇ!」と思い、A君にも「場合によっては、僕が相手をするわ」と伝えました。結果的に小5五級のA君も間に合ってくれましたが、最近の道院の雰囲気の良さに、私自身やる気に成っているのかなと、少し驚きます。

演武披露に先立ち、少しでもギャラリーにアピールしようと、今年は初めてやぐらの上の太鼓を本山での道院長研修会スタート時と同じリズムで叩き、演武披露スタート。皆それぞれに緊張感をまとっていましたが、課題を残しつつも頑張ってやっていた様に思います。私も自分の出番の時は、周りの反応を観る余裕も有りませんでしたが、他の人の演武の際に周囲に目を向けてみると、夜店の列に並びながら演武を注視している人も見受けられました。

演武披露の後は、短い時間ながら夜店を楽しみます。事前にグループLINEで観覧して下さる御家族の人数を把握して、夜店券を購入しようと考えていましたが、段取りされている公民館長さんに枚数を伝えたところ、地区長さんから「必要な分だけ持ってって」と夜店券の束を頂きました。毎年の様に無料で夜店券を頂き御礼を御伝えすると、「良いよ。身内みたいなもんだから」との嬉しい言葉が。これまでの、出来る範囲での地域行事への参加の積み重ねの賜物でしょう。

夜店の時間には、道衣姿のSさんに少林寺拳法への興味を持っていそうな女の子が話しかけて来たりもします。演武披露のやり方においては、地区への働き掛けや諸々の面で、まだまだ工夫の余地が有りますが、今回は女の子2人の存在のアピール度以上に、今の道院の雰囲気の良さが何かしらの空気や流れを作っている事も感じました。

盆踊りの本番が始まり、道衣を着た一団が列を作ります。決して踊りが好きで得意なメンバーが集まった訳でも無いですが、その時間を楽しめるかどうかも、「人の質」と言えるでしょう。嫌々やっている人もいるでしょうが、「笑顔で踊れよ~!」と皆で取り組みます。途中、小1H君がやぐらの上に上がろうとしていたので、「H君、いかんいかん!」と止めたのですが、やぐらを観るといつの間にか妹のМちゃんとお父さんのSさんが道衣姿で踊っていました。「ありゃ~!やぐらに上がるグループの割り当てがあるけど、大丈夫か~?」と少し心配でしたが、Мちゃんの隣りで踊っていたのが、10年程前の婦人会(現・女性の会)の会長さんで、その後も引き続いて盆踊りの段取りをされていた方で、自分の前で踊るМちゃんを嬉しそうに導きながら踊っていました。積極的な行動が人に喜ばれる一例を観た気がしましたし、その女性からは踊る人数が増えて来た時に、「児玉さん、内側にもう一列作って」を声を掛けて頂き、道衣組が率先して行事を盛り上げる機会も頂きました。

撤収を予定していた時間よりも、3曲程長めに踊りの輪に加わっていた為、送迎の保護者の方々には迷惑を掛けてしまったかも知れませんが、解散後も会場に残り、夜店を楽しんだり景品を受け取っている人もいましたので、逆にもっと踊りを盛り上げたりイベントを楽しんだりの時間を長めに取るのも良いなと感じました。せっかくの演武披露の場ですから、もっとアピール度を挙げる工夫もするべきでしょうが、何よりも地域の人々からの協力も得られ、この場に参加出来る事。その場に参加する為の努力をしてくれる門信徒と、その行いを支えてくれている保護者の皆さんの存在に感謝したいと思います。

8月3日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。真夏?の暑~い土曜のお昼に、鍛練に励みます。

小中学生の夏休みも中盤に入り、長めの里帰りで休まれる方もチラホラ。そもそもこれまでの主要パターンである平日+土曜日の週2日参座と違って、土曜日に参座しない方も誕生しつつある状況ですので、常にこじんまりとした状態ではありますが。それでもこの人数が来てくれるかと有り難い想いです。

今日は、10月入門予定の小1H君の初道衣の日。白帯を先に渡した時も嬉しそうでしたが、やや大きめの道衣に袖を通し、張り切っている姿が可愛らしいですね(笑)。入門前にいきなり人前での発表をやる事に成りますが、張り切ってやって貰いましょう。技術面の細かいポイントを伝えるのには時間が掛かりそうですが、先輩にも負けない気合いを出してくれますので、今後への期待は大きいですね。

腰の状態も考え、木曜日のみの週1参座をされている白帯のSさん。今週木曜日は体調不良で休まれたので、演武の合わせもある為、今日は学科・法話の前に参座して下さいました。私自身全く気が付かなかったですが、先週の「強化合宿2024」を体調不良で休まれた転籍復帰予定のSさんとは今日が初対面。2人が挨拶をされ、言葉を交わされている様子を観て、「やっぱり一般がいると良いねぇ」と改めて思います。なかなか一緒に練習する機会は無いかも知れませんが、白帯のSさんには道院修練時にはそちらにも参座して頂きたいと考えていますので、その歳はSさん同士の組み合わせも考えて行きたいですね。

今年の盆踊りでは、私が2人のSさんのお相手をする予定ですので、2人と交互に演武の合わせをします。それ以外の時間は、他の人達と組み合わせを変えて違う内容を進めますが、今日は中1四級のA君の為の「巻小手」と「天秤固」の練習を、演武の合わせもメドが着いた副道院長のNさん・中2初段のH君・二段のSさんの4人でやって貰いました。「難しい事」が目の前に現れると、思考回路がシャットダウンするA君。技術の細かいポイントが伝わる事も望み薄ではありますが、時間を掛けて習熟に励んだ事を、次の参座時にはすっかり抜け堕ちた状態で来るのも困りもので。「それで進歩するの?」と4年間言い続けていますが、なかなか変わって来ませんねぇ。「人生に益有る修行」としては、せめて困難に向き合った時に、心構えを整えて全力で臨む胆力と知恵を身に付けて欲しいと思いますが、まだまだ時間が掛かりそうですね。

A君の為の時間ではありますが、級科目の復習は有段者にとっても有益な時間です。24年ぶりの新着道衣を着た二段のSさんにも、細かい技術的なポイントを御伝えしますが、感覚的な事や身体操作のややこしい部分まで、少しでも何かしら身に付けて貰えれば有り難いですし、相手を代えながら黒帯を締めた人が練習している姿を観ているだけで、嬉しくなって来ますね。

後ろでは小学生達が演武の内容から、級科目に繋がる動きを反復していますが、自分のテンションを整えられない人がチラホラ。そんな中でも小3白帯のRちゃんは「先輩として、後輩の手本に~」と言う話をする度に顔つきが変わります。「その自意識を整えられない人は、努力をしても効果は薄いし、そもそも努力しないわなぁ」と思いますが、そこをサポートするのも指導者の役目。昔から、「入門したての人間の相手は、道院長がやれ」や「毎回、全員の手を取り、全員に声を掛けろ」と言われていますが、「自分が練習相手をした時が、一番上手くなるよな」と言う時間でなくてはいけませんし、それだけの意識や熱意を持っていないといけませんね。時間の工夫も必要ですが、今回盆踊りで2つの演武を組む事を良いきっかけとして、もう少し精力的に動ける自分を造って行きたいですし、それを有効活用してくれる人が集う空間を創っていきたいものです。

 

7月27日(土)・28日(日)、「強化合宿2024」開催。

7月27日(土)の昼から翌28日(日)の昼に掛けて、泉田市民館と刈谷市北部に在る「洲原ロッジ」を活用して、「強化合宿2024」を開催しました。

暑~い夏にもダラケる事無く、技術面と行動面の課題を克服する時間にしようと、振り返ると2016年から行っているこの催し。昨年度からの入れ替わりで半数が初参加と成りましたが、現状の刈谷北道院の全員が何らかの形で参加出来る良い流れです。が、注文しておいた初日夕食のバーベキュー用の肉を受け取りに出ている最中に、現在体験入門期間中のSさんから、不都合で参加出来なくなった旨の連絡が。「縁が無いねぇ」と若干寂しい気持ちに成りましたが、息子のH君のみの参加と奥さんと長女のМちゃんはバーベキューに参加させたいとの希望を御伝え頂きましたので、「どうぞどうぞ!」とダチョウ俱楽部ばりに快諾です。

鎮魂行からスタートし、全員で自己紹介。易筋行では、「泉田町盆踊り大会」での団体演練の内容を全員で行い、その動きに関連した当身をキックミットを使用して確認する時間を取りました。「これ、Sさんの為の練習だったのに、惜しいねぇ」と残念ですが、また同様の機会を作るとしましょう。

後半は演武練習を中心に。私自身は2人のSさんと2つの演武を練習する予定でしたが、白帯のSさんとの演武に集中です。自分の姿勢や身体の動かし方を意識する事が、あまり得意では無いSさん。単純に6つの法形をひたすら私が「やられ役」に成る構成にしましたが、と言って簡単に出来るものではない様で。そもそも武道や舞踊でも嗜んでいなければ、自分の身体の動かし方なんて考える事も無いでしょうし、実は自分自身の事を理解してもいないし、制御出来てもいない事に気付く事も無いでしょう。腰が痛い中でも、汗をかくほど頑張っていらっしゃるSさんですので、有意義な取り組みにして頂きたいものです。

初日の易筋行を終え、洲原ロッジへの移動を開始します。若干で遅れていて、火起こし等の時間が押すかなと心配していたのですが、私自身が着替えを入れたバッグを市民館に置き忘れて、余分に1往復する大失態。「何たるこっちゃ~!」と半泣きでしたが、副道院長のNさんに丸投げして、「乾杯の練習」から始めて貰いました。

遅れて場に加わり、乾杯の本番に。「この状態で偉そうな事を言ってもカッコ付かないなぁ」とは思いましたが、保護者の皆さんにより積極的な道院運営や行事への関わりを御願いし、乾杯を。その効果も有ってと言う訳でも無いでしょうが、皆さんがお互い声を掛け合い、良い親睦の場と成っていた気がします。

予め小4白帯のМちゃんや小3白帯のRちゃんに、「あなた達より年下の女の子も来てくれるから、声を掛けてあげてね」と御願いしておいたのですが、これまであまり無かった女の子グループの良い雰囲気が出来ていました。また休眠したOB・OGにも多く参加を誘いましたが、昨年度で休眠した中1のA君が長野土産を持参し出席してくれて、旧交を温めていました。そのA君を副道院長のNさんに紹介して頂いたのも含めて、昨年と同様に小学生に家族を紹介して貰う時間も取りましたが、全員が昨年よりも積極的に且つしっかりとした紹介をしていた事が印象的です。

2日目は、朝食作りとバーベキュー場の清掃からスタート。が、前日の夜に私の寝ている部屋の隣りの部屋で3時ぐらいまでゲームで遊んでいたであろう3人が、中2初段のH君に声を掛けられても起きずに爆睡。私に起こされてバーベキュー場に赴いても、遅れた分を取り返そうともしない中1四級のA君と小6白帯のK君に、朝1から「説教」です。食事中にも居眠りしているA君や箸が進まないK君とは違い、同じく「寝坊」した小5五級のA君は2人よりおかずを食べ、片付けも率先して動いていたところにちょっとした「変化の兆し」を感じます。

泉田市民館に移動して修練は、鎮魂行~受身~巻小手~剛法運用法と進行。小5五級のA君は最後まで積極性を維持出来ていましたし、相変わらずの理解度の低さだった小4七級のA君も、修練への意欲はいつもより高かった様な気がします。女の子2人はいつも通り元気でしたし、技術面でも向上している部分がいくらか見受けられました。

最後は、残った食材や飲み物をじゃんけんによる「分配」をして解散。帰る参加者や迎えにみえた保護者の方の表情にも、何処かしらプラスの空気を感じさせるものがあり、今後のより積極的な取り組みに繋がる「きっかけ」に成ってくれる事を期待させる時間・空間に成りました。

 

7月20日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暑~い夏の昼に鍛錬に励みます。

今日は、先週地区の役員さんから頂いたスイカを使ってスイカ割りをしようと予定している日。が、欠席の連絡も多く、せっかくのスイカをどうしようかなぁと思案のしどころです。体験入門中のSさん親子と一緒に妹のМちゃんも顔を出してくれましたが、途中でお母さんが迎えに来て買い物に出掛けました。少し準備運動や基本の突き蹴りを一緒にやってくれましたが、タイミング的に「道衣を着て動いてる女の子」をまだ観ていない事が惜しいですね。まあ、「縁」や「契機」がありますので、成る様に成るでしょう。

部活動で小1時間遅れて参座した中2初段のH君は、Sさん親子とは初対面。相変わらずの小さな声で自己紹介をしていましたが、「2代目道院長」として小1の「後輩」をしっかり導いて欲しいですし、期せずして誕生した二段科目の良い練習相手であるSさんとの縁を、大切にして欲しいものです。

学科・法話の前に副道院長のNさんもいらっしゃったので、法形演練では黒帯メンバーだけで「転身蹴」から「外受蹴」の応用へ。鎮魂行後の自由練習では、私が今読み返していて終わったらチラシを挟んでポスティングしようとしている、2020年夏号の会報に載っていた「蜘蛛絡」を4人でやりました。私も説明しながら「なるほど。こんな感じか」と再発見出来ましたし、4人の有段者が一緒に練習している時間・空間が実に嬉しいものです。

16時20分まで演武練習に時間を割き、メインイベントの「スイカ割り」に。タオルで目隠しして交代で1回ずつ行いましたが、皆実に楽しそうです。地区の役員さんからお借りした竹刀は軽くて先が割れていたので、春先に常滑の先輩道院長から譲り受けた短めの打棒を初使用。剣道も初段の腕前と言うSさんの一振りで、見事にスイカが割れましたので、4分の3は持ち帰り用にして残りを皆で食べましたが、1週間寝かせたスイカは糖度が増して美味でした。

ちょうど隣りの会議室では、地区の役員さんが女性の会の皆さんとの会議中で、スイカも振る舞われている最中でしたので、御礼も伝えられましたし3週間後の盆踊り大会の打ち合わせも出来ました。地域の皆さんからも多くの支えを頂いていますので、来週の「強化合宿2024」と「泉田町盆踊り大会」での演武披露と言う2つの行事を何とかやり遂げて、充実した修行の礎としたいところです。

7月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。蒸し暑い日中に、皆が集まります。

今日は4月入門のМちゃんと5月入門のSさんの入門式を行いました。相変わらず、雑な段取りで何とか乗り切ろうとしていましたが、記録用のデジカメを充電はして来たのにSDカードを忘れてしまい、スタートから躓きます(泣)。司会進行を副道院長のNさん・スマートフォンでの撮影を、中2初段のH君に御願いしてスタート。予習はしていないものの、式次第に従いそこそこ順調に進めます。導師法話も、定番の「5つの約束」を入門者だけでなく「先輩」達に対してもアレンジして伝えます。

自己紹介では、「好きな音楽」も交えてやって貰いましたが、それぞれの人となりが伺える貴重な時間です。今回の主役のМちゃんは、土曜日は13時から英会話・16時からスイミングと、これまであまりいなかった「平日のみ」の参座の人。ほぼ土曜日しか参座しない副道院長のNさんとは、実は今日が初対面だそうです。昨年・一昨年と高学年率が高く休眠者が続きましたが、何故かあまり悲壮感を抱かなかったのですが、2月から体験に来て、4月に入門したМちゃんと、4月から突如体験入門し、5月に入門された57歳のSさんの様に、これまで刈谷北道院にいなかった「女の子」や「社会人」の門信徒が誕生し、今また体験入門中の「親子」が居たりと、よい流れが出来ています。やはり、どれだけ状況が悪かろうと、諦めずに活動を続ける大切さを感じますし、その流れを作ったのが、2月のМちゃんの最初の体験日に「女の子の後輩が欲しいなぁ」と張り切って先輩としての姿を見せ、Мちゃんのやる気を引き出したRちゃんの存在であり、そんな人が多く育つ空間にしたいものです。

場を変えて、易筋行を。私は家までデジカメのSDカードを取りに行きましたが、基本演練を御願いした中2初段のH君が、その間クーラーを点けない状態で基本演練を進めていたそうで、「100円渡しとくべきだったなぁ」と、ここでも段取りの悪さが出て迷惑を掛けてしまいました。

早々にH君とNさんには、8月の「泉田町盆踊り大会」での演武披露の構成作りに入って貰い、今日は中1四級のA君と小5五級のA君が休んだので、残るメンバーで団体演練を進めて貰いました。団体演練はほぼほぼ基本の突き蹴り受けの組み合わせなので、身体操作を練り上げるには持って来いです。ただ、振身をする際の「軸の意識」等は、手足を動かしているだけではなかなか身に付かないし、イメージするのも簡単では無いのかも知れません。Sさんも常に腰が痛そうな様子ですが、それでも末端の力みが取れないのもよろしくないですね。少ない回数でも、より丁寧により高い水準で繰り返せる様に意識して頂いた方が、技術レベルも挙がりやすいでしょうし、身体の負担も軽く済むのではないかと思いますが。

易筋行終盤には、NさんとH君の演武も6構成決まった様で、そこそこ難しそうな事にチャレンジしていそうです。私もSさんとの演武、そして転籍・復帰予定のSさんとの演武もやろうと考えていますので、その2つをこなせる様に体調を整えておかないといけませんね。そろそろ切り上げる時間かなと思っている頃に、発表を観に保護者の方がホールにいらっしゃいましたが、数年前の公民館長さんで来年は地区長を務められる予定のTさんが何度かホールを覗かれていました。「何かあったのかな?」と思っていたのですが、締めの気合い出し後に小4七級のA君のお父さんから、「道院長、スイカを頂きました」の言葉が。玄関に2つのスイカが有り、Tさんが「子供達と食べたら。スイカ割りの棒もあるし」と仰ってましたので、これはただ食べるだけでなく、スイカ割りもやらなきゃいけないですね。「どれくらい、もちます?」とTさんに伺うと、「1週間はもつ!」と力強く仰ってましたので、「来週土曜日に頂きますので、それまで市民館の冷蔵庫で冷やしておいて良いですか?」と許可を頂き、ついでに2週間後の「強化合宿2024」の時の、備品の据え置きや冷蔵庫での飲み物の冷やしの許可も頂いておきました。地区の役員さん達からも例年心尽くしを頂いていますので、ただ続けて終わりではなく、より多くの人のとって有益な空間を創っていきたいと思います。

7月6日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。うだる様な暑さの中、鍛錬に励みます。

梅雨はまだ明けていないそうですが、それよりも先に本格的な夏が来た様な。この暑さも関係しているのか、最近風邪で体調を崩す人が多く、小3白帯のRちゃんの風邪ががようやく治ったかと思うと兄のK君が風邪気味で2人揃ってお休み。また、小4七級のA君も夏風邪でお休みです。中2初段のH君と中1四級のA君の2人の中学生も部活動でお休み。また、5月入門のSさんも、元々ある腰痛がキツい為、これまでの木曜日・土曜日の参座から、木曜日のみの参座にしたいとの申し出もあり、今日は随分と寂しい参座に成りそうな雰囲気でした。

そんな中、先週火曜日から体験入門をしてくれている、46歳のお父さんと小1男子の親子から、今日の予定が無くなった為、参座したいとの連絡が。13時前に以前見学させたいと仰っていたお母さんと年中の娘さんも連れて参座してくれました。

20歳過ぎまで、大府市のスポーツ少年団支部で修行に励み、二段まで取得されているSさん。先週24年ぶりの少林寺拳法だったそうですが、そもそも道衣や黒帯を取っておいたところからも、思い入れの強さが感じられます。「息子のH君が入門を希望したら、自分も復帰したい」との事でしたが、H君だけでなくSさん自身もバリバリやる気です(笑)。また娘のМちゃんも小学生になったら入門させたいと希望されていて、随分良い流れに成って来たなと感じます。今日初めて会ったМちゃんも、兄のH君同様に元気で物怖じせず、年齢の割りに言葉も達者ですし、相手を観て言葉を発しているのには驚きです。また、大府市に在るメダリストを多数輩出している大学の付属幼稚園に通わせているそうで、その影響も有るのか運動能力も高い様です。やはり「訓練」次第で人間は変化・成長出来るのかなと、その大切さを改めて感じますし、元気なМちゃんと共に修行に励む時が来るまで、しっかり道院を維持させなければとやる気を貰えました。

小1時間で帰るМちゃんとお母さんに、唯一の道衣組・小5五級のA君にお菓子を渡して貰い、基本の練り上げを行います。順・逆の突き蹴りを行った後、各種受けを交えますが、基本の身体操作を高める事の大切さを少しずつでも伝えて行きたいところです。14時過ぎに副道院長のNさんが参座されたので、小5五級のA君の為の四級科目をメインに進めようと想定していましたが、学科・法話後に部活動を終えた中1四級のA君が走って顔を出してくれましたので、キックミットを使用して当身で基本の突き蹴りの身体の使い方を高めた後に鎮魂行に臨みます。

先週火曜日に初めて体験された際に、「聖句とかはやらないんですか?」と聞いていたSさん。身体を動かす事を優先して鎮魂行を割愛したのですが、これまでの体験者で鎮魂行の事を気にした人はいなかったなと、嬉しい驚きでした。また今週火曜日の学科・法話の時間に、聖句と信条の唱和の練習だけしたH君が、今日の鎮魂行で言える部分だけでも大きな声で唱えていた事にも驚かされました。

自由練習では、私がH君の相手をして、各種受けの確認や打棒を使っての体幹の鍛錬、受身の練習等を行い、Nさん・Sさん・A君・A君の4人で四級科目の習熟を。私もH君の休憩がてら、ポイントの説明やアドバイスに時間を割きますが、やはり一般の修行者が増えると何か雰囲気が違います。「難しい事をやるんだ」と思った瞬間、頭が考える事を拒否してしまう中1四級のA君が、しっかりレベルを挙げられる様にサポートするのもなかなかに難しいですが、自意識を高める事も含んて結果に繋げて行きたいものです。

また20数年ぶりの易筋行でしっかり汗を流されているSさんも、どちらかと言うと「力の流れを意識して、身体全体を使う」よりも、動きを止める為に末端を力ませて法形を組成してしまうタイプの様で。自分が級拳士の時はこんな感じだっただろうなぁと思いますし、武専等で研鑽を積む機会を作らないと、多分こんな感じの法形の組成で終わっている所属もかなりあるのだろうなと感じます。Sさんのこれまでの取り組みを否定する事無く、新たの段階への意欲を沸かせて貰えるかどうか。私自身の鍛錬も含めて、精進して行きたいと思います。