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Shorinji Kempo

1月4日(土)の修練。

2025年は、専有道場からのスタート。1月の空気の冷たさは有るものの、何処か暖かさも感じる陽気の中、鍛錬に励みます。

新たな1年のスタートは、専有道場での新春法会から。作務を終え、行事を進めて行きますが、目の前に居る小学生の集中の度合いは、イマ一つの締まり具合。ただ、始める前に注意として伝えておいた事と、途中で法話に絡めて改めて伝える事で、何とか一定の水準を保てた様な感じです。

新春法会の締めでは、各自の「1年の目標」を「生活面」と「少林寺拳法面」で一つずつ発表して貰いました。自分でしっかり考えたのか、そうでないのか。自分で口にした言葉を、自分の意志で実現させる事が出来るのか。それは、それぞれの人達の意欲次第ですが、少しでも良いサポートをするのが、道院長の役目。今年はどのぐらい良いサポートが出来るでしょうか?

場を変えて、易筋行を。序盤は「身体慣らし」で行くかと、昨年末に小5五級のA君に伝えた「天地拳」の単演6つ左右を全員で。号令で何度か間違えていたものの、一応動きの流れは覚えていられた様です。細かい部分はあれこれ習熟が必要でしょうが、まずはOKでしょう。小4七級のA君と小1白帯のH君は、当然全ての動きを知っている訳ではありませんので、「出来るだけマネしてやって」と伝えてやらせておきますが、副道院長のNさんが隣りに立ち、少しでも伝えようと奮闘します。「1年の目標」でも述べていた様に、身体を動かす事や指導に対する意欲が見て取れます。

その後はグループ分けをして、2週間後の「泉田町芸能音楽発表会」の演武練習を。小5五級のA君は、家庭の都合で不参加なのですが、「あなたがリーダーとして引っ張って行かんとな」と伝えると、そこそこ良い姿勢で取り組みます。Nさんと中2初段のH君は、年末に考えた演武の構成の確認に入りましたので、私も少しは動いておこうと混ざります。一緒にやっていて、「ここはこっちに変えますか」といくつか変更を提案しましたが、そこそこしっくりいっていた様で一安心です。

16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、演武練習の時間を長めに取ろうと新春法会で行った「1年の目標」の発表を火曜日にしようかと思い聞いてみると、Rちゃんは「今日もやって、火曜日もやります!」と言います。K君とRちゃんでは出している空気が違っていたので、先にK君の発表を行い、Rちゃんをメインに回すと、「生活面」の目標を述べた後、「少林寺拳法では2つあって」と、「先輩として後輩を助けてあげられえる様に行動したい」、「後輩の手本に成れる様に、苦手な動きも工夫して上手く成りたい」と、正にこれこそが金剛禅の修行者の意識と思える「凄え事、言うなぁ」と驚く事を言ってくれます。この言葉を言えるRちゃんには、是非専有道場での私やNさん、H君の言葉も聞いて欲しかったと思いましたが、またの機会を待ちつつ、この1年のRちゃんの成長に期待しましょう。

その後も組み合わせを変え、演武練習で習熟に努めましたが、ボチボチそれぞれの組み合わせで良い雰囲気で行っていました。Rちゃんも小4白帯のМちゃんとの演武を小5五級のA君に相手をして貰って行っていましたが、Мちゃんが掛ける「小手投」をA君が「知らない」と言うと自分で掛け、その後の「天秤固」も修正を加えるとA君よりも上手に行います。上手く出来ないA君にやり方を言葉で伝え、その内容も以前全員で練習した時の私の言葉を,動きを再現しながら的確に伝えていましたので、技術的にも随分向上しているなと嬉しい驚きです。

締めの気合い出しを済ませ、正月休みでお土産を買って来てくれた人達の物も加えて、お菓子の分配を。専有道場でも挨拶に来てくれたH君の妹のМちゃんが、再度おめかしをして来てくれて元気に振る舞っていましたので、良い雰囲気で終える事が出来ました。道院運営を継続出来る事の有り難さをしっかり認識し、多くの人にとって有益な時間・空間を創っていきたいものです。

 

12月21日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい空気の土曜日の昼間に、鍛錬に励みます。

今日が本年の最終修練日。終了後には、恒例の「一品持ち寄り忘年会」も行いますので、何処かしら雰囲気も浮ついてる気もします。ただ、修練はそれなりに充実させたいものですので、1月に昇級試験を受験する予定の小4七級のA君と小5五級のA君の予備審査と、「芸能音楽発表会」の演武練習の2本立てで進めます。

まずは「自主練タイム」としてそれぞれに任せ、なかなか同じ日に参座出来ない副道院長のNさんと中2初段のH君には演武構成を練る時間に当てて貰います。その後全員で、予備審査の基本の部分を。そして、少年六級の予備審査をA君2人と行い、それ以外の人には演武練習を進めて貰います。少年六級を受験するA君は、正直「もう少し、何とかしようと思わんのか」と言うレベルですが、残り1ヶ月で課題を浮き彫りにする事は出来ました。

学科・法話の時間では、最近力を入れている「あ・うん」を活用しての取り組みを。巻頭の短編小説を皆んなで回し読みし、相手と協力して「調和」を目指す修行の大切さを説きました。それぞれの人に、何が届いたでしょうか。

鎮魂行をカットして、小5五級のA君の予備審査を、中2初段のH君に相手をして貰って行います。未だに真剣に取り組む瞬間の少ないA君ですが、単独の動きに関してはなかなかのレベルです。本人が「小学生のリーダーに成ろう」と思ってくれたら、もっと伸びるでしょう。

K君・Rちゃん兄妹が到着したので、先週の入門式に列席出来なかった人達の自己紹介の時間を取りました。その後、打ち上げの時間として盛り上げる為、拳サポーターとすね当てを着けての運用法を。上段攻撃に対する「流水蹴」や連反攻を中心に組み立て、私自身も締めとして混ざろうと防具を着けて準備していましたが、小1白帯のH君が整列の指示を受けてもフザけて相手を攻撃していたので、力を抜いた軽い蹴りを前三枚に。「虚」の状態で喰らった蹴りに、H君も嗚咽を漏らしながらうずくまります。「最終日に、これやっちゃイカンよなぁ」と自分でも思いましたが、周りの人達もそれ以上にドン引きです。

「まあ、しょうがないか」と、H君のケジメの無さや相手の事を考えられない部分を叱る時間にして、その後H君には少し休憩させましたが、その際も中2初段のH君が面倒をみてくれたり、普段小1白帯のH君と張り合っている小3八級のRちゃんが「大丈夫?」と慰めに行ったりと、「良い先輩が育って来たな」と嬉しい光景を観られました。また、H君自身も完全にトーンダウンしていましたが、「休憩だけど,戻れそうなら戻れよ」と声を掛けると、トイレに行った後に運用法の列に戻り、最後の限定無しの乱捕りの締めには、順番を変えて指名した私を相手に、ビビりながらも最後まで動き続けました。

締めの気合い出しの後は、和室に場所を移し、皆んなで持ち寄った料理で「一品持ち寄り忘年会」を。コロナ以前は、ほぼ全ての家庭から保護者の方もいらっしゃってましたが、昨年の再開後には大人の参加者は少なくなりました。ただ、今年は10月入門のSさん一家が奥さんやH君の妹のМちゃんも含めて全員で出席して下さったり、普段土曜日は参座しない小4白帯のМちゃんや、今年3月に休眠した中1のA君が、強化合宿のバーベキューや盆踊り大会での撮影係に続き、忘年会にも出席してくれたりと、なかなかな集まりに成りました。

料理も油淋鶏・焼豚・シーザーサラダ・黒豚餃子・肉団子・おにぎり・クッキー・さつまいもボール・サーターアンダギー・ガトーショコラと多岐に渡り、私もびんちょうマグロのヅケと豚肉の野菜炒めを用意しましたが、いつもは余る料理が楽しい雰囲気で進む空間で見事に食べられていきました。大人も小学生もお互いに両手を添えて「お酌」をしたり受けたりしながら、「今年1年、有難うございました」と御礼を伝え合う空間に心地良さを感じながら、来年以降もより良い時間・空間を創っていこうと言う想いを新たにし、2024年の道院活動を締めくくりりました。

12月14日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冬にしては暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は、10月入門のSさん・H君親子の入門式を挙行しました。6月半ばから体験入門され、10月の正式入門の前に強化合宿や泉田町盆踊り大会での演武披露にも参加して頂いていましたので、実に中身の濃い期間を経ての入門式。参列者の少ない状況でしたが、ゆったりとしたテンポでの進行で共に修行を励む仲間と過ごす、貴重な時間でした。

今回は自己紹介で、「休日の過ごし方」を交えて各自に話して頂きましたが、普段「知った仲」」の様な気持ちでいて、知らない側面が実に多い事に気付きます。仲間がお互いの事を気遣い合って進歩出来る、そんな空間を目指したいものです。

場を変えて、易筋行を。基本演練では順突の体捌き・足捌きを中心に習熟に努めます。ただ手足を動かすのではなく、身体の向きや立ち方等も含めて、下半身中心の力の生み出し方・伝え方を意識して行います。特に順突の身体の使い方は剛法だけでなく、柔法の投げ技にも通じる大事な要素でしょうから、しっかり高めたいものです。

16時頃にK君・Rちゃん兄妹が到着。全員で柔法の最初の「払い」の練習を。ただ手で払うのではなく、どう相手と向き合い、どう相手の力をかわすか。その後、どう相手に力を伝えて反撃をするか。「払い」の練習だけでも、丁寧に練り上げれば柔法・剛法全てに通じる練習に成るなと感じました。

終盤にはグループ分けをして、年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の練習や科目の習熟を。芸能音楽発表会にはまだ申し込みをしていませんが、どうやらコロナ禍で取り止めになっていた、観覧者や出演者を対象にした抽選会も復活する流れの様で。当日は、新春法会や県連懇親会と日程がカブっていて、新春法会は代理出席・県連懇親会は遅れての出席を目論んでいましたが、抽選会が復活するとなると、なかなか厳しそうです。ただ、他の人に抽選会の引き取りを御願いする等も工夫して、無理の掛からない範囲で多くの関わりを維持しておきたいもの。

それもこれも、普段の道院運営を多くの方の支えを以て実現してこその事。入門式でのSさんの言葉の様に、「少林寺拳法は楽しい」と言う想いを全ての人に抱いて貰える様な運営を心掛けていきたいものです。

12月7日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冬らしい冷たい空気の中、鍛錬に励みます。

今日も欠席者多数でスタートは、小5五級のA君のみに成りそうな雰囲気。私も腰を痛めていて、相対演練の相手をどのぐらい出来るだろうかと不安でしたが、テープで補強して臨みます。マンツーマン練習なのでどうA君の気持ちをノセようか思案していましたが、10分遅れで参座したA君は相変わらずダラダラムードでしたので、いつも通りのピリピリムードに変更です。厳しく接したところでレベルが挙がる訳では無いので、如何に本人が自分で得自分をノセるかが鍵に成りますが、A君はまだ時間が掛かりそうですね。

ピリピリムードからスタートし、徐々に雰囲気を緩めながら天地拳の単演を一系から六系まで全て伝えられました。果たして次回の修練時にどれだけ覚えてくれているでしょうか。法形の習熟をやっても効果が薄そうでしたので、キックミットを私が持ち、A君にひたすら打たせる時間を取りました。ハッパを掛けながら受けていると、徐々に動きの質が高まって行くのを感じます。、

15時頃に仕事明けのSさんと、今日は発熱で休む予定だったH君が「調子が戻ったから」と一緒に参座してくれました。集中力が有るタイプではないH君ですが、いつも元気です。「元気が有れば何でも出来る!」ではないですが、自分のやる気を自分で沸かせられない人は、そもそも話にならないでしょう。「覚悟」としてはどうかは判りませんが、いつも元気でいられる事は大きな強みですし、やはり一緒に練習していて気持ちが明るくなりますね。

受身や基本の突き蹴りを全員で行い、身体操作の習熟に努めます。16時頃にK君・Rちゃん兄妹が到着しましたが、休む予定のH君の声が聞こえる事でガヤガヤしています(笑)。グループLINEで参座予定や到着時間の連絡をして頂いていますが、それを上手く活用して行く事で、充実した修練に近付けやすくなります。逆に連絡をこまめに取る事が苦手な人もいますので、そのフォローも上手くやりたいものです。

移動稽古で開退や下受の確認をしてから、組み合わせを変えながら法形演練を。A君の四級及びその先の三級も視野に入れた内容をSさんに相手をして貰って行います。その後の内容でも、一般でも少年でも基本の身体の使い方や理論は変わりませんので、誰でもレベルアップに向けて真剣に取り組まないといけないのは変わりません。その支えとして、私自身が掛けられ役をやる時間を増やしたいと考えているのですが、そんな時に限って身体の状態を悪くしてしまうのが、情けない話で。年末も押し迫って来る世相ですが、健康にも留意して無理はせず、且つ充実した修行に成る様に、皆んなで協力していきたいものです。

11月30日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。陽射しはあるものの、冬らしい冷たい空気の中、鍛錬に励みます。

今日はNさん・Sさんが御休み。逆に16時くらいから参座しているK君・Rちゃん兄妹が、スイミングが休みとの事でスタートから参座してくれました。普段、土曜日スタートの作務をしていない2人ですが、こんな時に周りを観て考えて動いたり、他の人に聞いたりがササッと出来る訳でも無い様で。「目的を明確にする」、「意味や目的を意識して動く」と言った習慣・習性が、修行によって養われると良いのですね。

K君・Rちゃん兄妹は一昨日木曜日にも参座してくれたのですが、その際伝えた「後受身」の身体の回り方を覚える為の腹筋運動を、私自身がもうやれなくなっています(泣)。「後受身」自体は出来ても、腹筋をやろうとするとわき腹やあちこちがツッたりしていたのですが、木曜日に腰の痛みやそれに影響された身体の柔軟性の無さも相当ひどいなと実感しました。今日のスタートは「準備運動は、5分間自由」と伝えて、小学生達が科目の復習やブリッジ、シャトルランをしている間、私はひたすら足上げ腹筋的なストレッチで腰を伸ばしていましたが、その効果かその後の修練では動きが良かった気がします。充実した易筋行の実現の為にも、身心を整えておかないといけませんね。

易筋行では、年明けの「芸能音楽発表会」の団体演練に繋がる動きを行ったり、受身をやったりとバリエーションを付けます。15時前に中2初段のH君が参座してくれましたが、後輩の面倒見が良いH君は率先して上手く出来ていない人にアドバイスを伝えに行ってくれます。ここら辺りを、今教えて貰っている「後輩」達が受け継いでいってくれると良いですね。

鎮魂行では、ややゆっくりめの唱和を。小1白帯のH君の発声のテンポを考慮しての事ですが、H君自身は誰よりも大きな声で唱和しようとしますし、隣りのRちゃんも張り合って大きな声を出します。「調和」と言う意味では適切ではないかも知れませんが、「自己確立」と「自他共楽」の両立と言う意味では、まずは自分の精一杯の取り組みをしてこその「調和」でしょう。その段階まで、しっかり励んで欲しいものです。

自由練習に入る前に、休憩を長めに取り小5五級のA君と小4七級のA君に、1月の少年六級の試験内容に沿って、発表会での組演武の順番を自分達で考える様に伝えて、私は会議室に行ってポスティング用のチラシの裁断に。5分程経って戻って来てもまだ決められていませんでしたので、他の人は「龍王拳第一系・単演」をやりつつ更に10分時間を取りましたが、決めて来た組演武の内容にはA君が教わっていない五級科目も入っています。「六級試験の内容でって言わなかったか?」、「人の話をどう聞いて、こんな行動をしとるんだ?」と、静か~なトーンで説教です。火曜日までにそれぞれで考えて来る様に伝えましたが、どんな結果を出してくれるでしょうか。

自由練習では、序盤は小6六級のK君の来年3月の少年五級受験を見据えて、「流水蹴(前)」の単独練習を全員で。K君には急ぎ足で五級科目を伝えていますが、時折り全員で取り組む事で、自身の先の科目に触れて、身体の動かし方の幅を付けられる事に期待です。後半は、防具一式を着けての運用法を。ボディプロテクターを着けるのにまだまだ時間が掛かりますので、実際に動ける時間は短いですが、やってる人達はそれぞれ少しテンションが挙がります。小3八級のRちゃんは、一つの動きでエネルギーを切ってしまう癖があり、相手を観て判断・反応する事がほぼ出来ていません。運用法をやるとその面がモロに反映されてますので、逆にこの練習でどの程度変わるかも、良く観ておこうと思います。

あまり向上心や意欲が高くなく、進歩に時間が掛かる小4七級のA君ですが、Rちゃんが自分の目の前で動きを止めていた事は、理解出来ていました。少しずつでも進歩はしている事は感じますので、そこを自分で気が付き、意欲を沸かしてくれると良いですね。作務の時間にボディプロテクターを片付けている中2初段のH君の所に、小1白帯のH君がジャレ付きに行きます。プロテクターに突きの連打をするH君に「それを、さっきやれよ」と笑いながら話しているH君の姿を観て、先輩・後輩が共に協力し合って進歩・成長出来る空間の大切さを改めて想い、帰路に着きました。

11月23日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。強風吹きすさぶ中、鍛錬に励みます。

22日・23日と、市民館ホールを使用して「泉田町文化展」が開催される為、事前に公民館主事さんから会場の変更の打診を頂き、了承していたのですが、予定表を観ると「これ、使えないんじゃないの?」と予測出来る状態。案の定、泉田会館のホールは明日の会議で使用する為に机が並べられていましたので、公民館主事さんの許可を得て、和室を利用しての修練です。

今日は欠席者多数でしたので、小5五級のA君の試験や演武披露に向けての習熟をメインにして進行。SさんにA君の相手をして貰い、私は小1白帯のH君にベタ付き。スボンの紐の結び方や帯の結び方から始まり、「天地拳第一系・単演」の復習も進めましたが、説明の途中から意識が外れるのが通常ですので、レベルを挙げるのも簡単ではなさそうですね。1時間近く掛けて、先週の復習プラスようやく一つの動きを足せましたが、彼のペースとしてはこれが適度かも知れません。時間は掛かりますが、気長にお付き合いするとしましょう。

修練開始前に、文化展の役割りでいらっしゃった役員さん達に、後で文化展の観覧に御邪魔するつもりでいる事を御伝えすると、「先着50名で、お茶と御菓子が出るよ」と教えて下さいました。早めに行った方が良いかとも思いましたが、そのお茶出しの役割りに参加する子供会の小学生の中に、16時頃に参座するRちゃんの友達がいるだろうと予想されましたので、K君・Rちゃん兄妹が到着するまで易筋行を続けます。SさんとA君には引き続き四級科目・三級科目をやって貰い、私はH君とキックミットを使用しての当身を。身体の使い方としては向上はしませんが、H君にはシンプルに「強く打つ」と言う事をやらせると、そこそこ集中してやれます。まずはここから始めましょうか。

K君・Rちゃん兄妹が到着すると、即泉田市民館に移動して各作品の鑑賞に移ります。地区は違いますが、泉田町と同じ学区の小学校に通うK君とRちゃんは「これも友達のだ!知り合いばっかり!」とテンションが挙がります。また、同級生の女の子は発熱で欠席した様ですが、3歳年上のお姉ちゃんと再会して抱き合って喜ぶRちゃんや、これも同級生の女の子と出くわして「K、何してんの?!」と驚かれ、お互いに「めっちゃ気マズい!」と照れながら和菓子と抹茶を御馳走になる姿が、実に微笑ましいです。せっかくの地域行事もなかなか観覧者は多くないですが、それだけに修練時間を削って観覧している私達の行動は、地区の役員さん達にはポイントが高くなります。「児玉さん、来年は練習中や行事も風景の写真を出展してよ」と役員さんの方から御話を頂くぐらいですから、良い関係を構築出来ていると言えるでしょう。

30分程作品を鑑賞し、泉田会館に戻って来筋行の続きを。「内受突」、「上受突」、「転身蹴」に繋がる動きを全員で行った後、SさんはH君と・A君とK君・Rちゃんと私と組んで芸能音楽発表会用の演武練習に入ります。今週火曜日の修練時に、自分達の演武の構成を自分達で考えて貰いましたが、A君とK君も良い雰囲気で習熟に励んでいます。私もRちゃんと取り組む事により、各ポイントを多く伝える事が出来ました。昔から言われている「毎回、全員の手を取れ」と言う言葉の重要さを改めて感じます。

以前、その日の成果発表的な時間を取るので、一緒に観て貰う為に10分前ぐらいにホールに入って貰う様に保護者の方に御願いしたのですが、K君・Rちゃん兄妹のお母さんは毎回観に来てくれますし、最近はA君のお母さんも火曜日の修練時に階段を上って観に来てくれる様になりました。実際には毎回誰かを指名して発表をしている訳ではありませんし、鎮魂行を行っていたりするのですが、修練中の様子に関心を持って頂ける事自体に大きな意味が有ります。今日はA君の妹のNちゃんも一緒に来てくれましたので、A君とK君に演武6構成を発表して貰いました。2回目の練習にしてはそこそこまとまっていましたし、K君の気合いの充実も本物に成って来たなと感じます。またその様子を、目を輝かせて観ているNちゃんの存在も喜ばしい限りです。締めの気合い出しを終え、Nちゃんにも荷物の運び出しを手伝って貰って、帰路に着きました。

 

11月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。今にも案が降り出しそうな空模様の中、鍛錬に励みます。

いつも保護者の皆さんには、参座の予定や遅れる際の到着予定をグループLINEで連絡して頂き、メンバーを考慮してその日その日の修練メニュー想定しておくのですが、備品をホールに運び込み、着替え始めた時に携帯を確認すると続々と連絡が。普段土曜日はスイミング明けに16時頃に参座するK君・Rちゃん兄妹が、K君はスタートから・Rちゃんは用事が終了次第と連絡が入っていました。それを観た直後に既にK君が到着。お母さんに聞くと、Rちゃんが参加している「発明クラブ」のイベントの打ち合わせ?がzoom会議で行われるそうで。打ち合わせがzoomで行われる事や、子供本人がそれをやる事に驚きつつ、他の「人の集まり」の在り方や事の進め方に、様々なヒントが有りそうだなと感じました。

今週は、先週土曜日の道院修練からの流れで、修練日全てで「あ・うん」や連盟の会報を使用しての学科・法話を行いました。土曜日は長めに時間を取れるので技術の体験も出来ます。Sさんが股関節の調子が悪く、「見学長め」の予定でしたので、早めに会報を使用しての学科・法話から技術体験へ。「身を護る」のページを回し読みして、自分の構えを整える事と目の前に人が立った時に何を意識して構えるかを行いました。

正中線や軸の意識を明確に持ち、目の前の相手と軸を合わせる事が前提で、そこを相手を代えながら反復した程度ですが、普段の自分の構え方や立ち方に対して何かしらヒントが得られれば良いですね。また、序盤にやるつもりでいましたので、たまたまK君・Rちゃんが早めに参座してくれた事で、2人にも同様の説明を出来た事は幸いでした。

9月に少年六級に合格し、「中学氏に成っても続ける」と意欲を燃やてくれているK君。年度末3月に少年五級を受験しておく予定ですが、そろそろ年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の演習に入ろうかと言う時期ですので、急遽まだ伝えてなかった「片手寄抜」と「巻抜(片手)」を全員でやりながら伝えました。入門以前はあまり運動をして来なかったと言うK君。サッカーも並行して取り組んでいますが、自分の身体の在り方を点検しながら動く事は、やはり高いレベルではありません。ただ、最近意欲と共にレベルは挙がって来ていますので、そこは本人が成長させて来た部分でしょう。取り敢えず動く順番だけは伝えましたので、あとは本人が型を習熟させていくだけですね。

元気は良いものの、K君同様に実は自分の身体の動かし方に対する理解度が高くない小1白帯のH君。そもそも集中して手本を観たり説明を聞いたりも苦手ですが、観て聞いていても理解出来ていない部分も多そうです。理解出来ない事は余計聞かないだろうなとも思いますが、動きの違いを理解する事もあまり出来ていませんので、取り敢えず全力で取り組む事と単純な動きの反復をして行く段階なのでしょう。今日もお父さんのSさんに叱られて半泣きでしたが、K君が6年生になってようやく自分でやる気に成るスイッチを押せた事を考えれば、まだ焦る事は無いでしょう。

自由練習前半で「巻抜(片手)」を終えた後は、有段者と小学生に分けて習熟を。有段者は「抜打押小手」と「引天秤」を行いましたが、序盤の構えを整える事や立ち方を意識する事が、大いに関連して来ます。小難しい世界ではありますが、ここら辺りに面白味を感じられるかも、ひとつ鍵に成るでしょう。中2初段のH君も得手不得手は有りますが、総じて高いレベルで習得出来ている事は大したものだと思いますし、有り難い事です。

小学生グループは、座布団を用意しての「逆小手もどき」やキックミットを使用しての当身を繰り返して、動く事を重視しながら少しづつ細かいポイントを伝えます。そろそろ締めに入るかと思う頃に、16時頃に参座する予定だった小4七級のA君が10分前に到着。「あれ?来たよ!」とみんな驚いていましたが、「来たからには動けよ!」とばかりに、キックミットを蹴らせます。通常5回くらいの回数の廻蹴を10回・15回と蹴らせると「足が痛い~」と言い出しますが、細かいポイントが苦手なA君も、シンプルな動きの繰り返しは何処か楽しそうです。レベルを挙げる為には、意識しての反復が欠かせませんが、そこに向かう為の意欲を沸かす事が第一段階と言えるでしょう。まずはそこに辿り着ける様に、みんなで協力して良い修行の空間を創っていきたいものです。

 

11月9日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。暑さを感じる程の陽気の中、鍛錬に励みます。

土曜日に参座しない面々も増えて、専有道場での道院修練の場もより意義の有る時間にしばければいけませんね。作務から始まり、瞑目の時間を長めに取る鎮魂行を経て、少し法話を挟みそれぞれの意識の明確化を図ります。

「あ・うん」と連盟の会報の活用度も増やして行こうと予定していますが、今日は「あ。うん」を使用しての学科・法話を。開祖語録のページを回し読みし、「弛まざる努力」の大切さを説きます。「上手くいかない」状況や結果が続いていても、ある日突然良い結果が出る時が来るかも知れません。そこまで諦めずに取り組める、その瞬間にさえも幸福を感じられる様な意識を持ちたいものです。

場を変えて、易筋行を。泉田市民館から参加の中2初段のH君が既に着いていましたので、彼に準備運動を任せます。最近、自分でも顔触れに応じて修練の内容を組み替える事が、的確に出来ている様に思います。全員が同時に場に集う事がほとんど有りませんので、逆にそれぞれの進み具合や習熟度やテンションも鑑みて、その時その時に良い内容を選択して段取りして行きたいものです。

序盤は、正対構からの剛法法形を。小1白帯のH君とその相手の人は「内受突」と「上受突」を繰り返し、それ以外の組み合わせではあれこれ思い付きでやってみます。「下受蹴」の表や「下受順蹴」、「開身突」の正対構バージョン等、私自身もやった事が無い様な事をやりましたが、まあ基本が出来ていれば何とかなります。

その後、有段者は「送小手」の後に二段科目の「送肘攻」を行い、小1白帯のH君と小4七級のA君はキックミットを使用しての当身。K君・Rちゃん兄妹と小5五級のA君が到着してからは、「天地拳第一系・相対」を全員でやり、小1H君とその相手の人は最初の動きだけを行い、それ以外の人は習熟度に合わせて、他の単演の相対バージョンも含めて行いました。

ラストの30分で上級グループと初心グループに分けて、相対演練を。上級グループは小5五級のA君を叩き上げる為に、「巻小手」、「逆小手」「巻抜」or急遽の二段科目「送天秤捕」を。初心グループは年明けに少年六級受験を予定している小4七級のA君の為に、六級科目の習熟に努めますが、当の本人が攻者の動きの時点で躓いている始末。専有道場でも、「先輩として手本を見せる気持ちを持って取り組む様に」と説いていましたが、本人を呼んで改めて気を引き締める様に伝えます。出来るかどうかは、全て本人次第。良い結果を目指して真剣に取り組んで欲しいものです。

技術レベルはなかなか簡単には挙がらないでしょうが、雰囲気としては総じて悪くありません。次への意欲や楽しみを抱いてくれていたかは判りませんが、締めの気合い出しで修練を締めくくりました。

11月2日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや雨のパラつく土曜日の午後に、鍛錬に励みます。

今日も様々な理由で欠席や早上がりが多数。と言うより、そもそも在籍者が少ないので参座が少ないのも当たり前ですが(笑)。布教活動としては、大勢の人を集める事は大前提では有りますから、少ない人数の方が落ち着いてやれるなとホッとしていてはいけませんね。

今日はスタートは、中2初段のH君と小5五級のA君になる予定でしたが、「少し遅れる」と言うA君の「少し」がいつなのか分かりませんでしたので、H君とマンツーマンで、すね当てを着けて金的蹴に対する拳受の習熟を図りつつ、ホワイトボードに天王拳と地王拳の法形を書き出し、それぞれの法形の名前の由来と特徴を説明してから反復しました。この時間は、一般有段者が揃ってから行いたかったのですが、もう3週間延ばしていましたので、H君の科目の進みも鑑みて、今日に。なかなか法形の名前と動きを結び付けるのも大変ですが、効果的に進めて行きたいものです。

結局、A君が到着したのが14時前でしたので、全ての法形の説明と練習を2人で汗をかきながら済ませました。A君には、まず「天地拳第五系・単演」を一つ一つの動きを確認しながら全ての動きを通せるまで続けました。その後、「龍王拳第一系・相対」を経て、逆小手の習熟を。A君には、小学生のリーダーとしてグングン伸びて行って貰わないといけませんから、H君の様に自分より上のレベルの人と練習している時に、少しでも向上しておいて欲しいものです。

15時頃に小1白帯のH君が参座しましたので、H君は私と突き蹴りの習熟に努め、H君・A君はそのまま科目を進める時間に。小1H君も考えて動けるタイプではないのでなかなか型は向上しないでしょうが、少しずつでもレベルを挙げて行って欲しいものです。まずは、説明をしっかり聞き見て学ぶ事が必要な様ですが。

鎮魂行を終えた後は、自由練習でキックミットを使用しての当身と、受身の練習を。小5五級のA君も家での復習等は全くやっていないでしょうから、出来る様になった事も平気で忘れて参座します。「前受身」や「後受身」は、出来ないとシンプルに自分が苦しむ事に成りますので、どれだけ自分のものに出来るかが鍵ですし、その為に必要な努力をどれだけ出来るかが、その人の可能性を拡げていく鍵に成るでしょう。「火曜日までに、天地拳第六系を予習して来て」と伝えましたが、果たしてやって来るでしょうか。

16時頃に、K君・Rちゃん兄妹が到着。A君が家族行事で早上がりする予定でしたので、そのままH君と「逆小手」、「巻小手」、「切抜」の復習を。K君・Rちゃん・H君は、すね当てを着けて「下受蹴」を。A君が早上がりした後は、そのままボディプロテクターも付けて運用法を行いました。形を整える事がほとんど出来ていない小1H君も、直に人に突いたり蹴ったりする時だけは、鋭く強く当てに行きます。問題と言えば問題ですが、運用法等で良さを伸ばす事が出来るかも知れませんね。

K君・Rちゃんは、今日はスイミング明けだけではなくピアノの発表会もあったそうで、いつも以上に集中力が有りませんでしたので、運用法でバリエーションを付けるまでは出来ませんでしたが、逆にこれぐらいの進み具合が「適度」なのかも知れません。少しでも出来る事を増やして帰って貰いたいですし、それをどんどん積み重ねていって欲しいもの。お互い協力し合って、そんな空間を創って行って欲しいと言う想いを強くして、締めの気合い出しを終えて帰路に着きました。

 

10月26日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。涼しさを増した「秋の午後」に鍛錬に励みます。

すっかり忘れてましたが、明日が国政選挙と言う事で投票所になる泉田市民館は前日から入室禁止で、3週間ほど前に公民館主事さんから泉田会館への変更を依頼されていました。かつては市民館が使用出来ない時は、専有道場での道院修練にして、15時から刈谷市体育館の柔道場での易筋行と言うパターンでしのいでいましたが、泉田会館が出来て両方の施設の鍵を渡して頂ける様になり、実に活動しやすくなりました。その分、地域に貢献する活動にしないといけませんね。

今日も体調不良や部活動、運動会等で、スタートは私とSさんH君親子の3人でスタート。後から参座してくれるであろう顔触れと時間帯も頭に入れながら、まったりと進めます。それぞれに「何かやりたい練習をリクエストして下さい」と2つずつ聞き、それも組み込み。また「打払受」を集中して行い、「天地拳第一系・単演」等に活かします。10月入門のH君も、あまり自分の身体の状態を意識して動く事が得意では無さそうですが、元気良くやってくれるところは良いですね。

今週の修練では、平日も含めて学科・法話で「あうん」や連盟の会報を使用しています。なかなか読まれないであろう会報を少しでも活用しようと、月1回の道院修練時に使用していましたが、土曜日に参座しない人も増えて来ましたので、月1回は週単位で活用しようと思い付きました。グループLINEで持参の連絡を回していたのですが、持って来なかった人の方が多かった事が残念ですが、何となくこんなペースで行けるかなと言う感じもつかめました。

早めのタイミングで始めた鎮魂行では、小1白帯のH君が実に良い唱和をしています。文言の意味も解ってはいないでしょうが、ほぼ同じ様な発声をしていますし、打棒を打った時の気合いも良い響きをしています。なかなか技術的な進歩に時間が掛かりそうなH君ですが、何かしら少しずつにでも「出来る事」を増やしていって欲しいものです。

自由練習に入る頃に、「足の指にヒビが入った」と言って暫く休んでいた小4七級のA君が到着。今日もまだ痛むそうで見学との事でしたが、H君の相手をして貰うと普通にやっています。「サボり癖をつけるなよ^」と思いますが、3つ年下のH君と同じ波長で遊んでいる様子を観ると「これがこの子のペースかな」とも思います。ただ世の中のペースはもっと早いでしょうから、こちらも最低限何か一つでも進歩して帰る様に取り組んで欲しいものです。

16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着しましたが、今日は珍しくいつも仕事で忙しいお父さんが、「今日休みだったので、様子を観させて貰って良いですか?」と来て下さいました。後々思えば、A君も含めて今日は小学校の運動会だったかと思い出しましたが、運動会明けに参座してくれる事も有り難いですし、少林寺拳法に取り組んでいる姿お父さんにを観て貰いたいと思って貰える事も嬉しい事です。今日は「会報体験」として、連盟の会報に載っていた技術部分の皆でやりました。と言って、五段科目をそのままやるのも難しいでしょうから、「コの字」の法形の腕の極め方の形を体験するだけにしましたが、少しでも技術的な興味を持って貰えたら良いですね。

NさんとSさんは、襟や袖を持つ「コの字」やS字の法形を復習し、また「丁字捕」の手前の「手首捕」もやりましたが、そんな光景も含めて小1時間修練の様子を観て下さっていたA君とK君・Rちゃんのお父さん達には、我が子の姿はどう映ったでしょうか。満足のいく成長では無いかも知れませんが、少しずつでも自分を変化させる意欲は沸かせて欲しいもの。そんな気持ちを盛り上げる意味も含めて、今日は「打払受」で気合い出しをして修練を締めくくりました。