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Shorinji Kempo

3月2日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。綺麗な青空に小雪がちらつく中、鍛錬に励みます。

今日も体調不良等での御休みがチラホラ。「季節の変わり目」でのありますし、気温の寒暖差もあって体調を崩しやすい時期ではあるでしょう。無理はせず、且つ「より良い自分」を整える為の「知恵」は身に付けられる様な修行でありたいものです。

技術のレベルを挙げる事も大事ですが、最近「教え」の浸透度がかなり怪しいなと感じる事が多く有ります。ですので、「今のあなたの姿は、先輩として誰かの手本に成るの?」と頻繁に問う様にしています。説教くさい時間ですが、意外にこの時間をスルーしてしまう事が、「なあなあ」な雰囲気を作り出してしまうのかなとも思いますね。3月の地区合同昇級試験に向けての学科宿題も、今日が提出期限なのですが、4人中2人がノートを忘れたり、書き切れずに遅刻して尚完了しなかったり。「この辺りだよなぁ」と思う事の連続です。

学科・法話の時間では、「自分の命や人生は、自分のものではあるけれど「自分だけ」のものではない。他の人に支えて貰ってやっていけてるんだから、他の人の支えに成る様な人生を送らないとね」と説きます。

技術の時間においても、「ビビり」が強く攻者の瞬間にもお腹を隠しながら攻撃をする人もいますが、「自分が反撃をしている時は、相手のお腹を蹴ってるのに、相手の反撃に対しては最初からお腹を隠してまともに攻撃しないんだ?それ、人としてどう思う?あなたのレベルを挙げる為に、先輩が自分の時間を使って相手をしてくれてるのに、そんな下手な攻撃を繰り返してレベルを挙げないんだ?それ、人としてどう思う?」と聞くと、覚悟を決めてしっかり攻撃する人が出て来ます。不快な時間かも知れませんが、結局はその「覚悟」の無い人間は「自分を変える」為の修行には成らないんだなと思いますね。

16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着します。スイミング上がりで疲れている表情を見せますが、集中力や覚えの良さはあまり有りませんが、2人には「より良い自分を造ろう」と言う「覚悟」を感じます。せめてやる気のある人の支えはしないといけないなと伝え方を工夫しますし、先輩達に相手を御願いするとそれなりに頑張ってくれます。そんな時に「先輩が自分の時間を作って教えてくれたけど、上手くなった?」と聞くと、2人の表情も引き締まります。

17時前に成っても随分陽が長くなり、季節の移ろいを感じます。周囲の事を考えながら自分を養う事の出来る人が多く育つ春にしようと思いながら、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

2月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽射しを感じながら、鍛錬に励みます。

今日の午前中から、熱や胃腸風邪等の体調不良で続々と欠席の連絡が。また木曜日に復帰したものの、3月に准拳士初段受験を予定していた中1一級のH君も、体重が5キロも落ちてしまう程の状態で受験を4月に延期する事にしたりと、季節・年度の切り換りの時期に何かと波風が立っています。そんな万全ではない状態だからこそ、集って精進に励む仲間が居る事の有り難さを実感出来ると言うもの。そこはきっちり伝えておきたいものです。

今日参座予定のメンバーが全員高学年と言う事もあり、通常の試験に向けた習熟を違う事をやろうと画策。スタートの3人が、「2代目道院長候補」のH君と「参与道院長候補」のE君・H君だった為、「逆小手」から始めます。ただ形を作って倒すだけでなく、相手との力の繋がりを感じながら行う事も求めます。

遅れて副道院長のNさんや、小6五級のA君と小6六級のA君が参座し、今日の全員が勢ぞろい。それぞれのレベルに応じて「逆小手」の原理を反復し、「巻落」と「小手投」の投げの原理を練習します。Nさんとスタートから参座している3人は、ほぼ原理は再現出来ていますので、それを相手との力の繋がりや動きの流れの中で型を作れるかの課題に挑戦して貰います。E君・H君の「参与道院長候補」コンビには少しハードルは高かったですが、私も時折混ざり掛けられる瞬間の感覚を体感して貰うと、少しずつですがイメージが掴めて来ている様に思います。

鎮魂行も挟み、そのまま投げ技の習熟に努めて、ラスト20分で3月の試験に向けての練習を。今日参座した面々の大半が来年度以降の刈谷北道院の中心になる人達でもありますので、その面々と技術の習熟に勤しめたこの時間は実に貴重です。その時間を皆が楽しめていたかどうかは若干微妙ではありますが、締めの気合い出しの前に法話を挟み、「感謝」の想いに基づいた鍛錬への意欲をを説いた後の気合いは、実に良い響き方をしていました。そんな空間を、少しでも再現して行きたいものです。

2月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。2月とは思えない陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

今日の午前中に、東海市まで出向いて今年度で道院を閉める先輩道院長と御会いして来ました。所属長懇親会等で親交を深めた方に、打棒やキックミットを譲り受けると共に、それまでの経験談を御聞きして来ましたが、その中で「後継者を育てておきなさいよ」との言葉もありました。「なかなか簡単な事じゃないな」と思いつつ、その先生も仰っていた様に「こんな良いもの、無くしちゃいかんよね」とも思いますので、何とか修行の空間を維持して行こうとのやる気を頂きました。

その後継者の第一候補として、2年前から本人にも伝えている中1一級のH君ですが、3月の県の昇格考試で准拳士初段を受験する予定でしたが、水曜日からインフルエンザで休み始め、中学校の期末テストにも響いている状況になってしまいました。まだ本人に会って確認はしていませんが、当日の学科試験の準備もまだまだ不充分ですので、3月の受験を取り止めにして4月に延期する方向に成りそうです。4月の受験日が、恐らく部活動の大会の日程と重なってしまうでしょうが、慌てさせずにしっかりとした取り組みをさせたいと思います。

そんなこんなで、直近の試験が1ケ月後の地区合同昇級試験となり、その対象者に向けての内容と、飽きが来ない為のメニューを組み合わせての修練です。

序盤は「天地拳第一系・単演」の細かい部分を伝え、その後少年四級受験者の為に相対に移ります。また少年七級を受ける小3八級のA君の為の「小手抜」をやりながら、他の面々は上の級の柔法や、相手との繋がりを意識した「鈎手守法」の習熟に努めます。

鎮魂行を終えた後の自由練習では、久々に「逆小手もどき」を。習熟度の高い小5四級のE君と小5五級のH君は、そのまま「逆小手」に進み、K君・Rちゃん兄妹が到着しグループ分けをした後も、そのまま「逆小手」の造りの反復を進めました。

ラスト30分は、こちらも久しぶりの拳サポ・すね当てを着けての運用法を。K君・Rちゃん兄妹と小3八級のA君には、先輩道院長から頂いた黒のボディプロテクターを着けさせると、良い動きかどうかは別として、皆が意欲的に取り組みます。

全ての内容を終えても、まだ外は明るく季節が移り変わっているのを感じます。それだけの時間を経過しているのですから、その分進歩・成長して欲しいとの想いを伝えて、締めの気合い出しで修練を締めくくりました。

2月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たく強い風が吹く中、皆が集まります。

月1回の道院修練。副道院長のNさんの都合が合わず、移動の際の足に不安が残りましたが、小3八級のA君のお父さんの助力を得て、何とか実施です。

作務と鎮魂行を終え、1月に少年四級に合格したE君への合格証書授与を行おうとした時に、私の携帯電話に着信が有りました。観ると、登録の無い番号で昨日の仕事中にも頂いた電話であろう番号と予測出来たので、期待して出てみます。期待通り、修練への見学のお問い合わせでしたが、13時から泉田市民館で修練をやっていると思い、既に市民館に居るとの事で。「15時頃から始めますので、その時に来て頂く事、出来ます?」と御願いして切りました。

その後のE君への合格証書授与では、本人の「当日の感想」や「今後の目標」も述べて貰いましたが、この数か月観ていて本人に個別で話そうかと考えていた、「2年半前の体験期間中に感じた、少林寺拳法に対する真剣さが感じられない」と言う話をしました。体験入門者募集期間中と言う事もあり、今週火曜日にも小3女子が体験参加してくれたのですが、「先輩らしさ」への意識が高い小2白帯のRちゃんの奮闘ぶりを感じて、終了後に付き添いのお父さんに「すぐに入門したい」と伝える程でした。

そんな意識を持っている人間が、目の前の6人にはほとんど居ないと皆に伝えましたが、それぞれにどう響きましたか。せっかくレベルを挙げて試験に合格したのに説教されると言うのも可哀そうな話ですが、「参与道院長候補」と伝えている今後のE君に期待です。

場を変えて、易筋行を。「見学者が来る」と言う話を改めてした上で、忘れ物を取りに一旦家まで戻りましたので、その間中1一級のH君を中心に基本演練から始めてくれていました。その後、外の駐車場に車が停まり、見学者であろう母子が歩いて来ると、H君が走って玄関まで出迎えに行く徹底ぶり。「そこまでやらなくても良いけど」と思いつつ、先程の法話が「2代目道院長候補」にはこう響いたのかと、少し嬉しくなりました。

礼儀正しく且つ活発な感じのお母さんに連れられた、年長と3歳の男の子2人。お母さんにじゃれつく感じや、剣道に体験に行ったけど「やりたくない」と言ったというエピソードを見聞きして、「なるほどね」と言う感じのお兄ちゃん。取り合えずどの程度の事をやらせてみようかと思案しつつ、道衣組の修練も構築します。

中盤でダッシュや鬼ごっこで少し混ざって貰って汗をかかせて、K君・Rちゃんが到着してからはキックミットを蹴らせてみると、そこそこ楽しそうに動いてくれました。集中力や体力が持つのは15分かなと考え、ある程度良い感じの蹴り方が出来る様になった段階で切り上げ、「お菓子を受け取った時・ここから帰る時にみんなに・家に帰った時にお母さんに、『有難う』と言えるならあげるよ」と御菓子を渡し、大きな声での「ありがとうございました!」と言う声を聞いて、母子を見送りました。

その後の小1時間を、試験単位で組み合わせを決めて習熟に励みました。締めの気合い出しの前に、火曜日のRちゃんの頑張りに改めて触れ、「自分の頑張りによって、隣りの人がやる気に成る。そんな人間を目指して頑張って欲しい」と言う願望を伝えましたが、どんな響き方をしたでしょうか。締めの気合いは相当良い水準でしたので、今後に期待したいものです。

 

2月3日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい空気の2月の昼に鍛錬に励みます。

昼間の日差しが有るので、作務を行っている最中は少し暖かい様な気がするのですが、やはり寒い。1時間分の暖房代を節約した後は、空調にコインインです(笑)。

3月に昇級試験を受験する人が数名いるのですが、その当事者の意識が高いかと言えば随分物足りないレベルです。それぞれに忙しい生活の中での修行であるので配慮は必要でしょうが、逆に必要な努力と到達しなければいけない水準はしっかり伝えておかないといけないでしょう。

基本演練でも、各試験に登場する内容と剛法・柔法両面に通じる動きの反復を。何度か同じ説明をしている理論を時折り質問しますが、覚えている人・理解して意識して動こうとしている人は、かなり少ないですね。この辺りも変えていかないといけない所でしょう。

今日はお休みも多めでしたので、受験予定の小3八級のA君と少年六級のA君の習熟をメインにして、組み合わせによってはそれぞれに合わせてもう少し高度な内容を挟みました。が、当のA君達に「自分のレベルを挙げよう」と言う意識と行動が見られません。「そこがそもそもの問題なのだ」と言う事を度々指摘しますが。結局は本人が「変わろう」と思うかどうか。如何にその意欲を引き出すかが課題ですが、なかなかに難しいものです。

16時過ぎに、K君・Rちゃん兄妹が到着。2人ともスイミングスクール明けと言う事もあり、若干表情がぼやけていますが、それでも何も指示を出さないと近付いて来て、何をやれば良いのかを聞きに来ます。また、再度全員で基本の確認を行うと、火曜日に参座した時よりも向上している部分が見受けられて、「家で自主練して来る様に」と伝えている事をリアルにやっている様です。

移動稽古もこなしてグループ分けして相対演練を行っている時に、K君の熊手突がRちゃんの鼻の上部に当たった様で、Rちゃんが鼻血を出しながら涙目で寄って来ます。Rちゃんを休ませて、K君には「自分の動きの事だけ考えるのではなく、相手を観て相手に合わせながら、自分の力を発揮する」修行だと言う事を改めて伝えます。K君・Rちゃん共に、決して運動が得意でも勘が良い方でもありませんが、Rちゃんは自分で意欲沸かせていますし、K君も自分の弱さを克服しようと言う意識が感じられます。。

既に帯に色が付いている人達よりも余程意欲的な2人を観て、「先輩」達は自分の取り組みにどの様に反映させるか。今後を楽しみにしながら、締めの気合い出しを終えて帰路に着きました。

1月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい空気と風の吹く中、鍛錬に励みます。

先週までの「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露の段取りを終え、ホッと一息ついている様な様態ですが、3月頭の中1一級のH君の准拳士初段受験や、3月の「駆け込み週休試験」に向けて、なかなかに忙しない状況です。参座してくれた面々で内容を組み合わせて習熟に励むだけですが、各自の意識や自覚が高ければ高い程、良い修練に成るでしょうし、逆もまたそうでしょう。なるべくなら自発的に意欲を沸かせて欲しいものですが。

少な目の参座で基本演練をスタート。正直、人数が少ない方が高いレベルをやれると言う、相変わらずのジレンマはありますね。久々に行う単演や組み合わせを変えた突き蹴りを行うと、途端に基本の身体操作の不備が顕在化します。そこに自分で気付き、自分で高めてくれると良いですね。

基本演練を長めに取り、それぞれの科目に繋がる課題と動きを踏襲します。学科・法話と鎮魂行を経て、休憩を挟んで自由練習へ。遅れて参座の小3八級のA君の、3月の少年七級受験に向けての科目を、10月入門のK君・Rちゃん兄妹と一緒に行います。型を覚える事も自分の状態を意識する事も苦手なA君ですが、一つずつ動きを覚えながら進んでいきます。決して上手と言う訳ではありませんが、それでもそろそろ入門して2年経過している事実通り、K君やRちゃんよりも高い水準には成っています。それを自信に出来るかどうかは解りませんが、少しでも精進に励む原動力にして欲しいものです。

各組でレベルアップに務めた後に、キックミットを使用しての当身を行い、締めの気合い出しに。地区の役員さんから頂いた先日の発表会の写真をじゃんけんでの争奪戦で配り、帰路に着きました。

1月21日(日)、「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露。

本日は、泉田市民館で開催された「泉田町芸能音楽発表会」で、少林寺拳法の演武披露を行いました。

年1回、年明け恒例のこの行事。コロナ禍での開催見合わせの時期も続きましたが、2010年の設立以来「地域の活性化」の為の活動の一環として関わって来ました。コロナ禍で演武披露の機会が無くなった時は、「人前での発表」と言う貴重な精神鍛練の場が失われた事を痛感しましたが、徐々に地域活動も再開されつつあり、一安心です。

今回は、小6六級のA君・小2白帯のRちゃん・小4六級のA君・小3八級のA君・小5五級のE君の5人での団体演練、小4六級のA君と小5五級のR君・小6五級のA君と小5五級のE君・副道院長のNさんと中1一級のH君の3組の組演武の4つを段取りして参加しました。

予定より20分押しの状態で市民館のホールに入り、いつも通り一切内容を考えていない状態での「ぶっつけ本番」での金剛禅と少林寺拳法の紹介をして、団体演練からスタート。一人一人の緊張も伝わって来ましたが、その中でも頑張りが伝わって来ました。唯一の女の子として号令を掛ける部分も増やしたRちゃんもしっかりやってくれましたので、休日を取って下さったお父さんも喜んでくれたんじゃないでしょうか。

小4六級のA君と、今回の演武披露を機に休眠する小5五級のR君の組演武。泉田会館での練習中は、相変わらず「おふざけ」が入っていたA君ですが、本番では2人共これまでで一番の気合いを出し、タイミングを相手と合わせようという意識が感じられました。

午前中に、地区合同昇級試験で少年四級を一緒に受験していた小6五級のA君と小5五級のE君。緊張感に押し潰されそうな表情のA君ですが、そんな中でも演武披露が出来ると言う事は、精神面の鍛錬をしっかり積み上げているとも言えるかも知れません。その経験を、普段から活かしてくれると良いのですが。

副道院長のNさんと中1一級のH君の演武は、それまでの雰囲気とはひと味違う迫力を醸し出してくれました。なかなか週1参座もコンスタントにいかないNさんは、演武の合わせも体力的に大変そうでしたが、休憩を挟みながらなんとかこなしてくれました。3月のH君の准拳士初段受験に向けても、力を貸して貰おうと思います。

演武披露を何とか終え、泉田会館に戻って御菓子とボールペンの景品を配り、全員で写真撮影を。公民館長さんが人数分の倍近い量の御菓子を下さったので、参加者の兄弟全員に配る事も出来ましたし、写真に写る保護者の皆さんも穏やかな良い空気と表情をされていました。稚拙な段取りの中での道院活動ですが、今後も協力的な関わりをして頂きたいものです。

1月20日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。やや小雨のパラつく天候の中、鍛錬に励みます。

明日の「泉田町芸能音楽発表会」の会場設営の為、場所を御譲りして隣りの泉田会館に荷物を運び込みます。ポツポツと集まり始めた人から作務を行い、演武披露や昇級試験に絡めた内容で基本演練を進めます。飽きの来ない様にメニューを組み替えつつ、土台の積み上げにも成る様に心掛けますが、白帯の人が行う様な内容でも級が上がった人にとっても有益ですし、逆に上の級なりの動きが出来ていないと次の段階に進む事も難しくなります。より高い水準に進める様な、その意欲を沸かせてくれる様な人に育って欲しいものです。

今回の「泉田町芸能音楽発表会」ですが、当初申し込んだメンバーから続々と脱落者が。その都度、組み合わせを変えて組演武を構成したり、団体演練のメンバーを変えたりしましたが、今日は小4六級のA君の相手が誰もいません。ですので、A君にも出て貰う事にした団体演練をリーダーとして進めて貰い、ある程度まとまった後に私がA君の相手をして組演武の習熟に務めました。

普段、少林寺拳法に対する意欲も集中力もあまり無く、「先輩として手本を見せる」という意識も低いA君ですが、時折り「レベルを挙げようとしてるんだな」と思わせる点もあります。今日、私が相手をした時の動きに関しては、驚く程完成度が高い状態を見せてくれました。周りの事を考えて行動する事がほとんどないA君が、目線や動くタイミングを私に合わせようとしているのも感じましたし、A君自身が自分が上手く出来ている事を感じて喜んでいるのが見て取れました。少しアドバイスを挟みましたが、そのアドバイスを普段全く活かそうとしないA君が自分の動きに反映させようとしていましたし、「じゃあ、もうj1回やろうか」と言うと嬉しそうに頷きます。2回目の合わせも実に出来が良く、後ろで見ていた副道院長のNさんからも驚きと喜びの空気が出ているのを感じる程の在り方でした。

最後の締めはA君には団体演練に入って貰いましたが、新入門のK君・Rちゃんも先週になって子供会行事の為に出られないとの話が出ました。ただ、高学年対象の行事でK君は出られないものの、Rちゃんは送迎が出来ないから不参加との事でしたので、「小さい女の子が頑張ってる姿は観客が喜ぶので、僕が送迎するので出て貰えませんかね?」と打診すると、「出る方向で送迎を検討します」との返答が。結果、普段土日も出勤に成って忙しいお父さんが、休んで送迎をして下さる事に成りました。「あなたが主役だから頑張れよ」と伝えると、嬉しそうにしているRちゃん。高校時代に部活動で少林寺拳法をやっていたと言うお父さんが、娘の頑張っている姿を楽しんでくれると良いなと思いつつ、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

1月13日(土)の修練。

本日は、泉田市民館での修練。空気の冷たさを感じる1月に鍛錬に励みます。

市民館に到着した時に、駐車場に1台の車が。小6五級のA君のお祖父ちゃんであり、昨年の地区長さんで有る方が、来週の「泉田町芸能音楽発表会」でのアナウンスの流れを相談にみえてました。披露する演武の習熟度には大いに不安が有りますが、地域の方にも支えられての場での披露ですから、少しでも良いものにしたいと思います。

序盤は、来週日曜日の昇級試験と発表会の内容を踏襲します。基本の審査も意識しながらあれこれ動きますが、「試験の為」の準備をしていなければ出来ない様では困りもの。普段の修練から、土台と成る基本をしっかり練り上げておきたいものです。

年明けからおきた、石川県の地震。県庁勤めの副道院長のNさんは、1日から昨日まで12連勤で対応に務められていたそうで、ようやくの休日の今日は、ゆっくり15時過ぎに参座するとの連絡を頂きました。中1一級のH君との演武の練習の為に、時間を使って頂くつもりでしたが、15時10分前に「リモート会議が終わらないので、終わったら向かいます」との連絡が、16時過ぎにK君・Rちゃん兄妹が参座しても到着していなかったので、「今日は休みかな」と思っていたのですが、16時20分に私服姿で到着し、演武の構成の確認に励まれていました。

終了前には、唯一発表していなかったNさんの「今年の目標」も発表して頂きましたが、今この瞬間に少林寺拳法に励めている事をどう思うかと言った内容の言葉もありました。それを聞いている人が、自分の日々の生活にどう活かすか。なかなか期待が持てない雰囲気でしたが、そこを上手く導いていきたいものです。

1月6日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。1月とは思えない陽気の中で、2024年の幕開けです。

集まった人から作務を行い、その後は新春法会を挙行しました。新春法会では、生活面と少林寺拳法面のそれぞれで「1年の目標」を1人ずつ発表して貰いました。「自分で自分をやる気にさせる」修行をして行く中で、自ら思い立った目標を掲げて、そこに向けて努力していく姿勢は必要でしょう。今日それぞれに発表して貰った目標も、そこに向けての意識をしっかり持てている人とそうでない人とでは、発表している時の佇まいに違いが顕れます。その辺りは最低限の事としてクリアして行きたいものです。

場を変えて、易筋行を。2週間後に迫った地区昇級試験と「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露に向けた習熟を中心に。11月の試験を体調不良で延期した小5五級のE君。その時は中1一級のH君に相手を御願いしていたのですが、小6五級のA君が「中学生に成っても少林寺拳法を続けたい」と口にしていたので、3月に少年四級を受験する方向で準備し、1月のE君の試験の相手をA君に御願いする事にしました。いざ2週間後に受験させて良いかの見極めを行うと、構えや布陣の間違えや理法に対する習熟度不足が散見されます。また相手を観ずに動く修正の強いE君も、なかなかその部分の強化が進んでいない状態です。「自分の為だけの修行」に成らない様に戒めつつ、進化を信じて支え続けるだけですね。

2人の「見極め」に思いの外時間を取られてしまいましたが、その間中1一級のH君に残る3人の「天地拳第一系・単演」のレベルアップをして貰う様に御願いしました。集中力や意欲の薄い3人を相手に、しかもコロナ禍の3年間を経て思春期を迎え、どんどん発する声が小さくなっていくH君もかなり苦戦していましたが、時折り「その声じゃ聞こえないぞ!」と指摘しながら、彼に任せます。その後、受身の指導もして貰い、終盤では小4六級のA君の組演武の相手もして貰いましたが、「後輩」の相手をする事を嫌がらない所がH君の良い所であり、頼りに成る面でもあります。そんな頼り甲斐のある「先輩」に成ってくれよと皆に伝え、締めの気合い出しをして新年の始動を締めくくりました。