5月25日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。夏の暑さを思わせる猛暑の中、鍛錬に励みます。

先週は、3年ぶりの道院長研修会で帰山していて、土曜日の修練はお休みしました。久々の多度津は、そこかしこに「変化」が見られ、正に「諸行無常」を目の当たりにした二泊三日でした。自分の体力の低下を最も痛感したので、少しでも良い運営の為に力を尽くそうと、想いを新たにしたはずが、火曜日辺りから風邪をひき、早々に熱意の無さが露呈しています(泣)。

午前中に用事を済まそうと車のエンジンを掛けた瞬間に、携帯電話に着信が。小学2年生男子のお父さんからの、見学のお問い合わせでした。そんな時に体調不良とは情けないと自戒しつつ、さてどんな面々でどんな雰囲気の場になるだろうかと、ワクワクします。やはり、「人の集まり」があってこその修行の場なんでしょうね。

いつもは、スタート時間に遅れて参座するメンバーが多い刈谷北道院。お父さんに連れられた見学者Y君の到着の時には、4人の小学生が掃除機を掛けていてくれた事には、有難さを感じます。Y君に場に馴染んで貰おうと、「鬼ごっこ、一緒にやる?」と聞くと、「やる!」とノリノリです。それも、「この前、ちょっと足首を怪我したから」とか「年上ばっかりだから、勝てないだろうけど」と、すかさず「保険」を掛けるプライドも覗かせます(笑)。その後は、年上の初めて会う子達とも、臆する事無く「鬼ごっこ」をこなし、これまでの刈谷北道院の面々とは違った、運動能力と競争心の高さを見せてくれます。

「鬼ごっこ」を終えて、Y君には少し見学して貰い、基本演練を進めようとしたら、Y君も「え~、僕もやるよ」との佇まいを見せます。お父さんに諭され暫し見学の時間を過ごしましたが、その間も目の前で行われている動きをマネしていたので、センスの良さや集中力の高さを感じさせます。

その後、体験者用の定番、逆突・逆蹴の反復とキックミットを使用しての当身を体験して貰いましたが、どれも説明やアドバイスをしっかり聞くので、小柄な体格ながら、着実な取り組みをしてくれました。「学科・法話の時間」でも、初めて行う読本の回し読みも、小2ながら無難にこなします。その間見学されているお父さんも、大学生時代に部活動で合気道をやってらっしゃったそうで、ずっと正座で腰をビシッと立てて見学されていました。その様に、「わ~、スッゲエ~!」と驚きましたし、若いながら落ち着いた理知的な雰囲気を見せるお父さんに、Y君の聞き分けの良さや出来の良さの理由が顕れていた気がします。

「学科・法話の時間」の終盤に、W先生とHさん、体験中のMちゃんMちゃん姉妹が相次いで到着。お父さんのTさんは、今日は休日出勤となってしまったそうで、お休みでした。今日は柔法系の動きを体験して貰おうと予定していたのですが、また次回以降のお楽しみという事で。

16時頃に帰られるというY君は、法形演練での「転身蹴」や、鎮魂行も苦も無くこなし、自由練習に入っての「横転より起き上がり」も、初めて行うMちゃん姉妹と共に、積極的に取り組みます。また初めてやる人への説明の中で、先輩達の動きの確認やアドバイスも行えますので、意欲的な「後輩」の存在は、「修行の空間」にとっては実に貴重だという事を、改めて実感します。時間を少しオーバーしてしまいましたが、「逆小手もどき」までしっかり体験してくれたY君。帰る時に香川土産のおだんごを、お父さんの分も含めて2本プレゼントしようとしたら、「僕、4人家族だよ。妹も多分欲しがるな」と4本要求して来ます(笑)。妹ちゃんの分はクッキーで我慢して貰いましたが、「楽しかったよ」と言ってくれたY君。引き続き、体験に来てくれると良いですね。

「お茶の時間」まで15分も無かったですが、私は小4黄帯のR君との「面談」で抜け、残った人達で組む相手ややる内容を自分達で決める、真の「自由練習」を行いました。一般有段者が多い時は、この形を取るのも良いですね。「型」にはめ込む事で自分を諦かにしつつ、認識出来た自分に、新たな自分を目指しての多くの刺激を与えて練り上げていく。そんな「修行の空間」を創っていきたいものです。

いいね!>> いいね! 5 人
読み込み中...