9月7日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。9月に入り、湿気は減ったものの8月より暑い、迫って来る様な高温の中、鍛練に励みます。

来週に地区昇級試験を控えて、貴重なレベルアップの機会。Nさんが、明日からの県知事に随行しての、1週間の海外出張に向けての準備・W先生が本部講習会で帰山中で欠席されましたが、Hさんが一人で豊田から参座して下さいましたので、その力を御借りして、少しでも技術レベルと共に、試験に臨むテンションを高めたいところです。

今日の修練開始時に、ホワイトボードに「意識」と「自意識」を書き、易筋行に入りました。どんな動きを訓練している時も、本人が何を意識しているかで、到達出来るレベルに差が出る様に思います。それも、出来れば他人に「やれ」と言われて動くのではなく、自分で課題を考え、自分で乗り越えた先を見据えてやって欲しいもの。基本演練後の「学科・法話」の時間に、更に「美意識」の言葉を足して、人としての在り方を視野に入れた「修行」への心構えの大切さを説きました。どれだけの人間にどの程度響いたかは判りませんが、少しでも良い結果に繋がる様に、しっかりした支えをしたいと思います。

今日の午前中に、遅ればせながら学科宿題の添削が終わりましたので、各自の提出してくれたノートを返却しました。今までは、誤字脱字の指摘をして返していたくらいですが、今回はそれぞれに5分弱の時間を取り、試験や普段の修練に向けてのちょっとした「面談」を挟みました。「自由練習」の時間に、返却する相手以外のメンバーに、組み合わせとやる内容を伝え、返却が終わるまで各自で行い、終わったら全員を集めて補足の練習を行うという感じで、5分弱の駒を5回転ほど行ってみたのですが、拳歴の長い人間ほど、「早くやらないと、時間が無くなるぞ」と感じて、集中力と行動の実践が高まっている様に思えました。時間を掛けて反復を繰り返す練習と、短い時間でやる事を変える練習を上手く組み替える事で、集中力の高まりを生み出し、引いては鍛錬への面白味と意欲を引き出す効果もあるなと、若干の手応えを感じています。

「面談」のラストは、受験者ではなく7月入門のY君を指名。Y君は、精神面でのタフネスさに欠ける面もあるので、少し心に痛みを感じると簡単に泣き出すのと、一度泣き出すと周囲の関心を引きたくて、長い時間叫びながら泣く癖があります。「強化合宿2019」での経験と、「夏休み武道体験会」に年下の男の子の体験者が存在していた事もあり、精神的張りが有って暫く泣かなかったのですが、火曜日の修練で久々に大泣きしました。それでも、泣き止むのも修練に合流するのも、以前よりは相当早かったのですが、「これは一度締めておくか」と、「自分の弱さに打ち克つ為の強さ」について、再度話しました。

「強くなりたいか」、「強くなる為には、何が必要か」、「何故、泣くのか」、「修練中に泣くとは、どの様な事を意味するのか」と、時折Y君の「自意識」に質問を投げ掛けながら、本人に「どうするべきか」の答えを見付けて貰います。言葉に対する理解度は、割りと高めなY君。毎回の修練に赴く際の「心構え」の整え方を伝えて「面談」を切り上げました。その間も、他のメンバーは割と良いテンションと水準で修練をこなしてくれていましたので、かなり短くなってしまいましたが、良い雰囲気での「お茶の時間」を終える事が出来ました。

 

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