11月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。秋から冬へ移り変わる時期に似合わぬ暖かさの中、鍛錬に励みます。

今日も、来週10日に迫った演武祭に向けての練習を中心に、修練を進めます。「いつも通り」欠席者の多い状態ですから、組演武や団体演武のメンバーは揃いませんが、単演も含めて1人で2~3つの演武を披露しますから、時間を区切ってそれぞれの練習を進めます。

今日は14時過ぎに、Nさんが2ヶ月ぶり?のRちゃんを連れて参座してくれました。人手が集まった時点で、市民館のホールの舞台を増設し、舞台上の位置取りも確認しながら、発表の練習も交えます。各組合せごとに私の前で発表し、アドバイスをしては各自での練習、の流れを繰り返し、習熟を目指します。

鎮魂行後の自由練習でも、同様に各自の演武を回って確認・指導します。RちゃんはNさんとの組演武の練習も1ヶ月ぶり。単演に至っては、初めての練習の様な状態でしたが、構成は覚えていないものの、動きの安定感と完成度の高さは、「サスガだなぁ~!」と、見ていて嬉しくなるレベルです。今日は切り良く「お茶の時間」に入ったので、逆に早めに切り上げて、「2組程」と限定して、色帯組に発表をして貰い、その後小2白帯のY君とRちゃんにも単演を発表して貰いました。なかなか修練中に顔を合わせる事も無く、且つ今日初めてやる単演を、有段者なりのレベルで披露して見せたRちゃんの姿が、Mちゃん姉妹の目にどう映ったのか。良い刺激になってくれていると良いのですが。

作務を終えて、皆が帰る状態になってから、小4男子のK君に、遅れていた先日の昇級試験での少年六級の合格証書授与と、緑帯の進呈を行いました。K君は元々人間関係で苦しむ傾向があり、現在「人が怖い」と学校でも教室に入れず、刈谷北道院の修練でも、皆が居るホールに入る事が出来ず、この1ヶ月はまともに練習出来ていません。お母さんが粘り強く連れて来てくれますが、車から降りられない事もありました。

今日は、私が30分程外でK君と話す時間を取り、その間中では各自の練習を進めて貰う時間も作りました。K君自身は、少林寺拳法も続けたいし、自分を成長させたいとの意識も持っている様でしたので、「一緒に中に入ろう!」と声を掛けたものの、帰ろうとして車にしまった荷物は手にしつつ、市民館の玄関で立ち止まります。その後、私は修練に戻り、ちょくちょく「早くおいでよ」と声を掛けておいたのですが、作務の終了と共に、K君が足早にホールに入って来ました。

笑顔で「挨拶は?」、「もっと大きく!」と声を掛けると、以前の様にしっかり挨拶も出来ましたし、合格証書授与の際も、名前を呼ばれて大きな声で返事が出来ました。「僕から、皆に伝えておくから」と、「当日の感想」・「今後の抱負」・「皆への御礼やアドバイス」をコメントして貰ったのですが、いずれもしっかりした言葉を残してくれました。「今度の火曜日は、この緑帯を締めて、しっかり練習しよう」と声を掛けると、「はいっ!」と、笑顔で答えるK君の姿が。実際には、まだまだハードルは高いのかもしれませんが、一番苦しんでいるのはK君自身である事を思えば、出来る範囲での支えをするだけだなと、自身の在り方を顧みる良い機会となりました。

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