1月25日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。徐々に強くなって来た寒気の中、鍛錬に励みます。

4月からの新入門者募集と、冬の時期の道院の地域での活用度を挙げる事を目指して、2月3月の全修練日を開放して体験入門者受付期間としています。その告知を、泉田町を始めとする刈谷市北部の9つ有る町の内の8つの町で、地域や子供会の回覧板で告知をして頂けました。

先週土曜日の修練時に、ウォーミングアップの時間だけ見学されていた高齢の男性がいらっしゃったのですが、火曜日の修練時に「こんな年寄りでも、やらせて貰えるのかな?」と体験を開始されました。泉田町の隣りの今川町に住まわれている、73歳のSさん。大学生時代に合気柔術部に在籍されていたとの事で、「武道」に免疫があったのでしょうが、その年齢で武道を体験してみようとする行動力に驚嘆します。今年は道院の目標として、「一般の入門者を増やす」という事を掲げているのですが、10年目となる今年まで、転籍・復帰でしか社会人の門信徒が居ない刈谷北道院にとって、もしSさんが初の「社会人入門者」に成るとすれば、数奇な運命と言えるでしょう。実際に入門に至るかどうかは判りませんが、まずはSさんにとって有益な2ヶ月間に成る様に、支えをしていきたいところです。

明日は泉田市民館で「泉田町芸能音楽発表会」が開催され、刈谷北道院からも演武発表をします。隣接する泉田市民館では、地区の役員さん・敬老会・婦人会の皆さんが会場設営をされていましたが、泉田会館からも机を運び出され、私達も修練中にその手伝いをしたりと、地域の方々との触れ合いの中で修行が成立している事が、公的施設で活動出来る有難さだなと感じます。今川町の回覧板を見て、体験に来て下さったSさんの様に、新たな縁も生まれますので、少しでも地域行事への協力・地域の活性化の面で還元していきたいものです。

明日は午前中で地区合同昇級試験も開催され、小3黄帯のH君が少年七級を受験するので、Nさん・W先生・Hさんに団体演武の習熟をお任せし、私は試験に向けた仕上げも行います。H君の七級合格に対しては然程心配はしていないのですが、相手をする小5六級のS君は、「一人っ子」その他の理由から、他人の支えをするという事に意欲を見せないタイプです。「自由練習」中に二人を呼び寄せ、「自分の試験の時だけ真剣にやる。そんな人間に用は無い。今からの練習と明日の試験の様子を見て、相手の為に頑張れない様だったら、あなたには二度と試験に臨むチャンスは与えないよ」と、S君に告げます。その後、何度か気を抜く瞬間は有ったものの、総じて集中して取り組めていたので、やはり「緩急」を付けた声掛けが必要なのかなと、再認識します。

試験組をみている間、Sさんには小2白帯のY君と一緒に、基本の突き蹴りの反復をして頂きました。Sさんは「学ぶ意識」が高く、小学生と一緒の修練も嫌がりません。逆にY君は、初の「後輩」を前に「いいカッコ」をしたがります。時折、W先生に言葉遣いや態度を注意されながらも、年長者との相対演練をやり切りました。集中力が無い&「出来ていない」事の指摘を受けると、メゲてすねる傾向の強いY君には、自分より後に空間に現れた存在は、大いに刺激になるでしょう。これを、上手く今後の成長に繋げていきたいものです。

一般3人に任せっ切りの団体演武も、随分良い感じで仕上がって来ました。私自身が、「この中で、一緒に練習したかったなぁ」と思う雰囲気ですので、小学生3人にとっては、難しいながらも楽しい時間となるでしょう。是非明日の発表を、良い形で締めくくって欲しいものです。

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