2月15日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。何処かで「初桜」の話題も出る程の季節感の薄い暖かさの中、鍛錬に励みます。

暖かいのは有り難いのですが、やはり寒暖差への対応に苦しみ、体調を崩しやすい様で、今週は体調不良で休まれる方が多数。また部活動の試合も重なったりと、欠席者や遅れる方が多く、私の後の一番乗りが先週体験に来てくれたS君・Sちゃん兄妹、2番手が同じく体験者の73歳のSとなりました。3人に掃除機を掛けて頂きながら作務を進め、コミュニケーションも取ります。2回目となるS君・Sちゃんも気後れする事もなく溶け込み、Sさんもお孫さんくらいの年齢の「他所の子」の相手にも慣れて来て、掃除機を掛ける場所を教えてあげたりと、微笑ましい時間・空間と成りました。

その後の在籍者の参座が、1ヶ月後に少年5級の受験を控えたI君と、Nさんとなったので、スタートは全員でウォーミングアップや突き蹴りの反復した後に、基本演練を2つに分かれて行い、I君とNさんで試験に向けた運歩の確認・習熟を進め、私が体験者3人と合掌礼や整列位置・号令の掛け方等も行いました。今後も基本演練では、全員で雰囲気を盛り上げる時間と、習熟度毎にグループ分けし、短時間で単一の事のレベル・アップを図る時間を、細かく入れていく事も工夫してみようと考えています。

「学科・法話」の後は、遅れて参座してくれたKちゃん・R君姉弟にI君・Nさんと、Y君に体験者のグループに混ざって貰い、法形演練を進めます。S君兄妹も「家でもやってた~!」との事で、先週やった事をそこそこ覚えている上に、「ちょっと上手くなってるぞ」と思う部分も見せてくれました。先週はレの字で右拳右足の突き蹴りしかやってなかったのですが、開足中段構からの突き蹴りや、右前構えからの左拳左足の突き蹴りも、2回目の割りに理解して反復していました。

体験中のSさんですが、今週月曜日に奥さんが急遽心臓の手術をされました。Sさん自身も、昨年心臓の関係で入院され、その際痩せて体力も落ちたので、「体力を付けたいから」と少林寺拳法の体験を始められたのですが、「2年続けて、夫婦でねぇ」と、火曜日には随分心配されてた様子。それでも木曜日は参座され、今日も15時前に「見舞いに行きたいので」と早上がりされましたが、「お茶の時間」の為のお菓子の差し入れを持参して下さったりと、有難い関わりをして下さいます。少しでも意味の有る取り組みになる様な、支えをしていきたいものです。

今日はS君・Sちゃんにも、鎮魂行を体験して貰い、金剛禅の動禅・静禅の両面を体験して貰いました。「学科・法話」の時間での読本の回し読みも、内容は理解出来ていなくても、嫌がらずにこなしましたので、少しずつでも慣れて行ってくれると嬉しいものです。

が、法形演練の時点でSちゃんが、鎮魂行の時点でS君が眠そうに眼をこすり始め、また先週からお父さんと一緒に刈谷市体育館での合気道の体験を始めたY君も、体験を終えて市民館に到着した時点で、「スタミナ切れで、こっちに来るのをグズったんだろうなぁ」というのが見て取れる状態でしたので、「自由練習」では動きを付けたトレーニングを試した後は、二人は「転身蹴」を練習し、残った一人が交代で座布団を敷いて寝る時間を取りました。「寝てて良いよ」と言われると、最初は喜んでリラックスのするものの、他の二人が何をしているか気になって、こちらをチラチラ見ています。体力のもたない低学年は、「休憩」として全く動かない時間を挟む事で、精神的にも肉体面でも「切り替え」が出来るかもしれないなと、新しい発見です。また集中していない全員を相手にするより、切り替えが出来た絞った人数を見る事で、伝える側にも精神的なゆとりが出来そうな気もします。

易筋行における大まかな枠組は維持しながらも、その瞬間瞬間の目の前の相手に「最適」な内容と純度を判断し、組み込んで行ける様に、「伝える側」としての肉体と発想も、柔軟にしておきたいと思います。

 

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