2月29日(土)の自主練習。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、刈谷市の全小中学校が3月いっぱい休校となり、それに伴い、刈谷北道院も3月中の全修練日をお休みとしました。また本山から「特例措置」が講じられ、個人更新手続きをしなくても、4月・5月の昇格考試受験が可能と成りました。

が、R君とI君が、「中止にならない限り、3月に受験したい」と希望した為、土曜日のみ「自主練習日」とし、参加希望者のみ集まって、修練を行う事にしました。

金曜日の時点で、保護者の皆さんに「自主練習日」の趣旨と、「各家庭の判断でお休みして、感染防止・静養に努めて頂いて結構です」との言葉を御伝えしたのですが、欠席の連絡が2件しか来ません。「メール、読んでないのかな?」と不安になりましたが、Nちゃんを連れたW先生・Hさんを始め、体験中のSさんまでもと、続々と人が集まります。「こんなに集まるなら、マスク持参・着用の連絡もしとかなきゃいけなかったなぁ」と反省しつつも、「諦めない強さ」を標榜する集団の長としては、若干の嬉しさも感じていました。

「全修練日休み」と決断した時点で、私自身の気が抜けてしまったのか、まったりした緩~い空気で自主練をスタート。が、昇段受験者の為の自主練でもあるので、基本演練では初段試験の内容も足して行いました。Sさんにも「お断り」して進めましたが、「やれる範囲でやって下さい」の言葉通り、一切手を抜かず、また諦めもせず、何とか付いて行こうと奮闘される姿に、「やっぱり簡単に諦めちゃいけねえなぁ」と、大いに刺激を受けました。

基本演練では、突き蹴り受けの組み合わせや移動稽古。それの応用としてのシャドーボクシングから空乱まで盛り沢山。私は「はい、止め~。」と声を出していただけなので、「そろそろ暖房入れるかな」と思っていたのですが、他の皆さんからは「暑い暑い!」と白熱した楽し気な声が上がります。

「学科・法話」の時間では、今回の全修練日休止への流れや、先の戦争での多くの日本人が取った行動を話し、世の中の流れに上手く順応する「知恵」を持ちつつも、自分で判断し、取った行動に対しては、自分で責任を持てるだけの「覚悟」を備える事を説きました。それぞれの置かれる「環境」や、経験に違いがある「人の和」の中で、自分の言葉がどう響き、何を生み出すのか。「常ならぬ」状況が起きた時こそ、その意味を増す人間でありたいものです。

やや早いタイミングで鎮魂行を始め、早上がりされるW先生達の為に、「自由練習」の時間を長く取ります。受験するグループごとに分かれて、習熟に励みますが、それぞれに課題有り・収穫有りの状態の様。残り1週間で受験するメンバー達には、休校となった事で、学科試験の準備も含めて、精神的にもしっかりした備えをする余裕は出来そうです。遅れて参座したMちゃん姉妹も、来年度5月の地区昇級試験への延期はせずに、3月中の審査を希望しています。地区の合同試験が中止に成る事が予想され、刈谷北道院設立以来、初めて自分で門信徒を審査する事に成りそうです。そうなったとしても、甘くならず、今後の人生・修行にも意味を増す試験に出来る様に、今の段階からしっかり備え・支えをしていきたいと思います。

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