3月21日(土)の自主練習。

本日も、通常の刈谷北道院の修練をお休みし、希望者のみ参加の自主練習を。春を通り過ぎ、初夏を思わせる昼の気温の中、鍛錬に励みます。

今日は、今月開催予定だった地区合同昇級試験が中止に成り、刈谷北道院設立以来初と成る、単独開催により私自身が門信徒を審査する日です。普段と違う場所で、他所の先生に審査して頂くという「非日常」の中で、昇級試験合格を手にして欲しいが為に、今まで近隣の先生方に御願いして来ましたが、それと同等の「収穫」を手にして貰える様な段取りをしなければいけません。

その時間はNさんに自主練習全てをプロデュースして頂こうと、事前にそう御伝えしておいたのですが、木曜日の仕事中に出られなかった未登録の番号からの着信が。この時期ですので、「見学希望者からの電話だったら、勿体無かったなぁ~」と思っていたのですが、今日の午前中に同じ番号から再度掛かって来ましたので、慌てて出てみると、やはり見学希望者からのお問い合わせでした。今日が通常の修練をお休みした上での「自主練」である事も御伝えしたところ、「子供達がどう言うか判りませんが、顔は出します」とのお言葉が。早速Nさんにも、「多分、見学希望者がいらっしゃるので、出来れば一緒にやって貰って下さい」とメールしておきました。

泉田市民館に到着し、掃除機を掛けていると、Nさんを始め、体験中のSさん・S君・Sちゃん兄妹と共に、普段なかなかスタート時間に間に合わないMちゃん・Mちゃん姉妹が、少年六級受験の為に、お母さんから早く送られて到着しました。ウォーミングアップの時間は私が指揮して、見学者の方を待ちましたが、なかなか現れません。時間も来ましたので、皆に協力してNさんを支えて練習する事を伝えて、隣りの泉田会館に移動しようとしたところ、駐車場に止まった車から、大勢の来客が。「子供達」との言葉を聞いていたので、「多分、2人兄弟くらいかな」と予想していたのですが、2人のお母さんに連れられた4人の子供達が到着です。「いや~!いきなり体験者7人の混ざった練習は、Nさんにはキツイか?」とは思いましたが、今後もNさんにはちょくちょく修練全体の指揮をして頂くつもりではありましたので、少し応対してそのまま丸投げで泉田会館に移動しました。

泉田会館に移動しての審査は、あまり時間を掛けず、普段私が地区の昇級試験で行っている様に、「淡々」と。後のアドバイスとして、不備の有ったところをメモをして進めましたが、それぞれに「頑張って準備して来たんだなぁ」と思わせる部分が多く観られました。特に小6女子のMちゃんは、普段から大人しく無口なのですが、どんどん気合が大きくなる気持ちの充実ぶりを見せてくれました。また少年五級を受験したI君は、普段のタラタラしたノリと違って、キビキビした突き蹴りと気合で、「本番に強い」所を見せてくれます。が、「前受身」になった途端、頭が真っ白になったのか、一切動けなくなるI君。ついさっきやれた事・やっていた事を、一切解らなくなる傾向の強いI君ですが、試験後に送った「普段の練習を、本番だと思って準備しておかないと、今日みたいな状態になった時に、何も出来なくなるよ」との言葉をどう受け止め、今後にどう繋げてくれるでしょうか。

試験を終え、泉田市民館に戻ると、Nさんが見学者4人も交えて、「学科・法話」も進めて下さっていました。見学者4人を確認すると、4月からの3年生であるお姉ちゃん2人と、1年生となる弟妹の2人で、先に体験をスタートさせていたS君・Sちゃんと、全く同じ学年・同じ学校と成ります。これをきっかけにして、学校や近所でも仲良く成ってくれれば有難い事です。

また1年生になる男の子は、一ヶ月程前に見学者名簿に名前を残してくれた新1年生の男の子と、友達だという事で。その男の子は、お祖父ちゃんに連れられて少しだけ見学していたのですが、ホールにも恐る恐る入って来る様な感じ。お祖父ちゃんに当たる方は、私の近所に住まわれていて、私が小学生の頃から顔見知りの「ご近所さん」なのですが、お孫さんが3歳くらいの頃から「入門はいつから出来るの?」と、聞いて下さっていました。お孫さんは乗り気ではなかった様ですが、また夏前にでも声を掛けようと思っていましたら、今年から地区の役割りも担われている様で、16時くらいにホールの外に。体験している男の子を見て、お孫さんの友達だと気付かれ、「一緒にやろうか!」と声を掛けてらっしゃいました。

今日は鎮魂行を割愛して、「自由練習」では体験者用の逆突・逆蹴の反復を。またNさんにそれまでの時間で何をやったかを確認し、やっていなかったキックミットを使用しての当身も行いました。体験者4人の中でもお姉ちゃん2人は、「強く成りたい願望」が旺盛な様で、説明もしっかり聞きながら、不慣れな動きを精一杯やってくれます。後半は3つにグループ分けし、4月5日の准拳士初段受験が5月17日に延期に成ったR君・I君が、土曜日出勤明けのW先生と初段科目の習熟を。Nさんに色帯組に付いて頂き、「逆小手もどき」と「送小手もどき」を。私が体験者6人と一緒に、突き蹴りの反復を行いました。

体験者が「また次も来たい!」、「少林寺拳法をやりたい!」と思ってくれたかは判りませんが、その時その時で全員が「精一杯、全力で」やっていられるかが、まずは重要でしょう。コロナウイルスの影響で、新入門者獲得の時期に活動が停滞してはいますが、帰りに4人がひとりひとり思い出した様に、「有難うございました!」と合掌礼をしに戻って来てくれた姿に、かすかな「今後の期待」を抱き、帰路に着きました。

 

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