9月26日(土)の修錬。

本日も、泉田市民館での修練。やや蒸し暑さは残るものの、ようやく訪れた「鍛錬日和」を楽しみます。

「コロナの影響で」と言い訳をしてはいけませんが、この半年で在籍数が半減している上に、欠席者多数。が、こんな時こそ、各自のレベルアップはやり易いもの。この数年は、入門者獲得を最優先で考えていましたが、若干中身が薄いと感じる事が多く、少し方向性を修正しようと考えていた時期でもあり、図らずもそんな状況がやって来ました。

先週、体験参加に来て見学のみで終わったA君のお父さんから、「今週・来週は用事で参加出来ませんが、再来週からは参加出来るので、入門手続きを御願いします」との連絡を頂きました。が、「1ヶ月程の体験入門期間も取れますので」とやんわりお断りし、10月中を体験入門期間として、様子を見て頂いてからの決定として頂きました。その間に、少しでも真剣に取り組むだけのやる気の「火種」を宿しておきたいですし、本人がその気に成れないのであれば、月1回の体験参加のみにして頂く事も、検討しようと考えています。

今日のスタートの参加メンバーが、若干想定と違いましたので、準備運動、ウォーミングアップ、基本演練の内容と並びを変えて進めます。先週は用事で休み、2週間ぶりの参座となる10月入門予定のA君は、今までに無い集中力の散漫ぶりを見せます。まだ入門前だからと、厳しくする事を控えつつ、この時点で飽きが来て、真剣に取り組む事が出来ないのなら、来週行う予定の保護者の方への入門手続きの説明を取り止めにする事も視野に入れて、A君の様子を見極めます。

遅れて参座されたNさんも交えて、A君の出来る内容で組み合わせを変える法形演練に入りますが、A君の集中度は挙がりません。「邪魔になるから、後ろで見学してようか。やる気に成ったら教えて」と伝えて輪から外し、他のメンバーの習熟に内容を切り換えます。その間A君は、後ろの舞台の上でこちらにアピールする様に突き蹴りを行いますが、暫く1人でやらせ、後々「やる気になった?じゃあ、やろうか」と混ぜて、更に内容を単純化して、何とか習熟度アップを試みます。

学科・法話、鎮魂行と、やれる範囲で付いて来ていたA君ですが、自由練習では「そろそろ限界だな」と感じられる部分もあったので、最近力を入れている少年四級受験を目指すI君の科目の習熟を進めます。また「切抜(内)」と「逆小手もどき」を合わせて、「巻小手」の原理だけの体感を、I君とH君でやりましたが、何度かの試行錯誤を経て、2人とも随分投げる事・投げられる事が上手くなりました。

ラスト15分で、今日やりたかった内容の締めくくりとして空乱を行いました。A君もやれる様に、まずは3連攻の反復を行い、「内受突」と「転身蹴」を交えた動きも繰り返しましたが、当のA君はタラタラしていたものの、他のメンバーには身体を練る良い時間と成った様で、その後の「間合いを空けた乱捕り」・「当たる間合いでの乱捕り」では、I君・H君が実に良い動きをしていました。普段、手を抜くことの多いI君ですが、やはりプライドに響くのか、2学年下の後輩のH君の遠慮の無い鋭い攻撃に、実に良い反応で反撃を返していましたし、終了後の締めの上段突や合掌礼の号令でも、張りの有る良い気合を出していました。

今日は、終始締まらなかったA君ですが、作務の時間では自ら窓閉めに動いてくれましたので、「来週は、もう少ししっかりやろうな」と声を掛け、迎えにみえたお父さんに、来週の入門手続き説明の時間をお伝えしました。

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