11月7日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。ポツポツ降り出した細かい雨の中、鍛錬に励みます。

今日は毎月第一土曜日に開催している「少林寺拳法 体験会」の日。泉田町選出の刈谷市議会議員さんの報告会開催の為に、泉田市民館の使用をお譲りしましたが、子供会さんの告知でも会場の変更をお知らせし、問題無く開催出来ました。今月は、先月体調不良でお休みしたS君・Sちゃん兄妹が参加してくれましたが、最寄りの小学校の3年生であるS君は、久々に参加した体験会の場に、同じ学校の3年生でもあるA君の姿が有る事に、驚いている様子。A君が今月から入門する事を伝えると、自分達の方が先に動きを練習していた事に対する、プライドの様なものが芽生えていた様に思えました。

今日は私以外の社会人が全員休みの上、最近成長の目覚ましい小4のH君から、用事で休む連絡を頂きました。想定していたメニュー・形態と若干変わりましたが、逆に普段あまり「後輩」の面倒をみようとしない、小6のS君・I君に任せる時間を増やしました。ウォーミングアップの時間でも、グループ分けしてのリレーをする等、先輩・後輩の繋がりの中で、「全力で動く」事を繰り返していきます。

また新入門のA君とA君に、ウォーミングアップのメニューを伝える時間を取ろうと考えていたのですが、趣向を変え、少し説明と手本を示した後に、S君とI君に「指導」して貰う時間を取ります。普段「受け取る側」の意識しか持っていない二人ですが、この時間が大いに刺激に成った様です。

学科・法話の時間では、自己紹介を済ませた後に、読本の「拳士の心得」の「言葉」の部分を、皆で回し読みします。その前の修練中に、上手く動けずS君とA君から「無理だ~!」との言葉が発せられてたので、「もし自分のレベルを挙げたいのなら、大した努力もしないうちから、『無理だ』とか『難しい』とか言わない方が良いな。自分の脳にその言葉を聞かせると、頑張る気が無くなるから」と伝えました。集中力が無く、上手く出来ないと早い段階で「諦め」が入る、似た傾向を持つS君とA君。今日のこの時間で、何かしらのプラスを得てくれると良いのですが。

学科・法話の後に、以前一緒に私服で練習したA君の道衣姿に、羨ましいがる素振りを見せたS君とSちゃんにも白帯を貸し、こちらも班分けして帯を締める練習をしました。その後の鎮魂行も含めて、I君とS君も徐々に世話をする事が上手くなって行きました。

自由練習では、少し全員で走るメニューをやった後に、受身の練習として「横転より起き上がり」と「大車輪」を、I君・S君の二人をリーダーにして行いました。その間、二人にポイントを伝える以外は、私は部屋の隅に立ち、極力口を出さない様に振舞います。I君もS君も、なかなか言う事を理解してくれない後輩達に悪戦苦闘しながらも、自分達なりに考えて、伝え方や練習パターンを指示して進めていました。これはこれまでには全く無かった、大いなる進歩と言えるでしょう。

途中、それぞれの受身を一人ずつ発表して貰う時間を入れた事によって、教えているI君とS君は前回の反省に基づく変化を、次に反映させていましたし、教わっている側は「次はもっと良い形で発表出来る様にしよう」と、上手く集中力を維持出来ている様でした。それでも進み具合はどんどん遅れていき、当初予定していたI君・S君自身の昇級試験の練習は全く行えませんでしたが、それ以上に後輩達の相手を奮闘していた二人に、「今日のあなた達、よく頑張ったよ~!有難う!」と言葉を伝え、皆で作務を行い、帰路に着きました。

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