1月23日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。朝から降り続く雨の中、鍛錬に励みます。

今日も参座した人から、ホールの掃除機掛けを始めます。人の集まりが遅ければ遅い程、私が掛ける範囲が広くなるのですが、逆にその時間こそが、「自分も修行者である」との自覚を強くする貴重な時間です。またこの数回しっかり時間を取っている、白帯の面々に伝える為でもあるウォーミングアップの時間も、しっかりやればやる程、私自身の身体も温まり、上に着ていたパーカーを汗ばんで脱いでしまいます。まずは、自分自身がしっかり鍛えてこその「伝道」でしょうか。

新入門者がいると、必然的に修練メニューは平易で基礎的な内容が増えるのですが、先に入門している人間にとっても、基礎の確認を出来るその時間は、貴重なものでしょう。色帯組には、その際により深い感覚を伝えようとしますが、それを意識して身体を動かす人間もいれば、ただ「やった事のある」動きをダラダラ繰り返すだけの人もいます。その辺りも「人それぞれ」で結果は本人のものであるものの、やはり「受け取って欲しい」と熱を込めてこその「指導」でしょう。

11月入門の小3男子のA君は、あまり集中力の有るタイプではなく、また普段から身体を真っ直ぐ立てていない様で、身体を動かしている時に、自分の身体が傾いている事を、自分で気付けない様です。しかし考えてみれば、「武道」でもやっていなければ、小学生が「姿勢を正す」事も無いかも知れませんし、何かスポーツでもやっていないと、自分の肉体の在り方に関心を抱く事も無いかも知れません。少林寺拳法を始めた事をきっかけに、「自分を見詰める」習慣が付いてくれれば良いなと思います。

緊急事態宣言が継続する中、「距離を開けた」練習内容が主体となる為もあり、各自の身体操作を確認する良い機会です。ただ個々の動きを丁寧に細かく感じ取れる人もいれば、目の前に相手がいて、全体像が見えた方が動きを覚えやすい人もいます。今日は距離を開けて相対を行う時間を多めに取りましたが、白帯のA君・A君には、振身の方向や受けや突き蹴りの高さ・角度を認識しやすい様でした。また動きに慣れた分、意識がボヤケやすい色帯組には、細かい点を伝える良い機会に成りました。

今日は、昨年9月に准拳士初段に合格したI君が久々に顔を出してくれました。昨年3月に受験する予定で、運用法用に防具を渡していたのですが、結局非接触の試験となり、私も防具を返却して貰う事を忘れていて、昨年秋に小学生達と防具を着けた乱捕りをやろうとして、ようやく気付きました。その防具をお菓子を持参して届けてくれましたが、また是非道衣を着て遊びに来て貰いたいものです。

自由練習残り30分で、来週土曜日に予定している昇級試験の仕上げを行おうとしていたら、小1白帯のA君のお父さんお母さんがホールに入ってみえました。「あれ?今日は早上がりだったか?」と思っていたら、来月20日に延期した「成果発表会」が予定通りの今日開催されると思われていたそうで。急遽、「予行演習」をやる事にしました。色帯組の団体演武を抜いて、「大体こんな事をやります」的な内容をお見せしましたが、白帯の二人には初めての人前での披露は、それなりの緊張感が有って良い経験と成った様ですし、お父さんお母さんの前での成果披露が嬉しいのか、自然と顔がニヤケるA君が微笑ましくもありました。

あと1ヶ月後に行われる「本番」に、どんな状態で臨むか。それはこれからのその人の取り組み方次第と伝えましたが、それがどう伝わりそれをどう行動に顕すか。本人次第の結果ですが、少しでも良い支えをしたいと思います。

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