7月31日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。夏の暑さを感じつつも、皆で協力して鍛錬に励みます。

今日も、作務の時間から冷房を作動させ、熱中症予防にも気を配りながら進めます。今日の作務は、先週よりも更に能率良く進み、ウォーミングアップ開始時刻10分前には完了している程。若干の自由時間をそれぞれが過ごしながら、易筋行に移ります。

今日は「流水蹴」のポイントを伝えようと予定していましたので、その体捌きのポイントをウォーミングアップ時に反復しておきます。また「自由練習」時に乱捕りを行いたいと考えていましたので、攻撃時の運歩も習熟を図ります。細かい部分や、全体の雰囲気を盛り上げる為の動きも含めていくと、いつも通り時間オーバーの進行に成ってしまいましたが、雰囲気は悪くありません。

「学科・法話」の時間では、号令役の場に座ってくれた小4白帯のA君の誕生日を聞き、その数字を足したページを回し読みします。「学科と技術の学び方」のページであった為、先週の昇級試験時の話や、私自身の二段・三段・四段受験時のエピソードも交えて法話を展開します。特に、本山での正拳士四段受験時の、行きの新幹線の車中で組演武の順番を初めて覚えた程の、全くの準備不足の状態で試験に臨んでしまった事。その際の試験官が、埼玉県の派遣教員をされていたK先生で、抽出科目の級の法形をグループ全員が延々とやり直しをさせられ、試験を終えるまでに2時間半ほど掛かった事。そのK先生の佇まいから、落とす気はそもそも無く、これから「指導者」としての在り方を意識しなければいけない受験者達を敢えて厳しく審査していたのであろうと感じた事。試験までの準備や段取りの体たらくぶりを反省し、しっかり精進して成長した姿をK先生に見せたいと思っていたが、その2年後に急逝された事を話し、「自分の試験の価値を高められるかは、自分次第。審査して下さる他所の先生に失礼の無い様に、しっかり準備する様に」と伝えると、実に良い響きの返事をしてくれました。

鎮魂行を終え、「自由練習」の時間には、先輩・後輩の組み合わせを作り、「流水蹴」の練習をして貰いながら、私自身は「面談」の最後の2人である小2白帯のA君と小4白帯のWちゃんと話をします。現状で最年少になるA君と、唯一の小学生女子であるWちゃんに普段の心構えの整え方と、いつか誕生するかもしれない「後輩」の支えに成れる「先輩」を、今から意識して目指しておく様に伝えました。2人にどう響いたかは判りませんが。少しずつでも行動に反映させてくれたら嬉しい事です。

面談もスムースにこなせて、スケジュール進行としては悪くありませんでしたが、それぞれの組み合わせでの成果発表をして貰い、そこへのアドバイスを絡めていると、意外に残り時間が減っていきます。なので、予定していた乱捕りを法形を応用させての運用法に変更し、ボディ・プロテクターも着用せず、動きをこなれさせる事に重点を置いて行います。防具を使わない事を伝えると、「着けたい、着けたい!」と言う人も多くいる程、皆運用法や乱捕りが好きな様です。また、攻者が当てる意識を持つ事・攻撃をした後に、受けを付ける事・守者の反撃が滞る様なら、避けずに当てさせてあげるのも、先輩のレベルの高さが有ってこその事と伝えると、先輩達の気遣いのレベルが挙がり、「潰し合い」の様な雰囲気に成らなかったのも、良かったところです。

時間もややオーバーしながらも修練を切り上げ、中1緑帯のI君に割り振りを任せている作務を、積極性の挙がって来た皆の取り組みで手早く終えた後、外の駐車場で久々に公民館長さんと御会いしました。今年度も、泉田町盆踊り大会の中止等、地区の役員さん達と顔を合わせる機会も減っているのですが、一昨日の修練時に小5緑帯のH君の小学校の担任の先生が、今年の泉田町の公民館長さんの息子さんだと御自身から話してくれたとH君から聞き、その事を公民館長さんに御伝えすると、息子さんの話題が嬉しいのか、今までの関わりで見た事の無い笑顔で喜ばれていました。何処でどんな縁が拡がり、何処で誰の支えを頂くか判らないのが人生でしょう。「良い法話のネタが出来たなあ」と思いながら、帰路に着きました。

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