10月23日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい風は吹くものの、穏やかな陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

今日は運動会が開催されている小学校が2校在り、参座数も少なめ。それでもこの人数が来てくれるのかと、有り難く感じます。また昨年は開催出来なかった学校行事が、徐々にやる方向で進められている事に、社会の空気の変化を感じます。「新型感染症は3年は影響が残る」と言われていますので、来年度ぐらいまでまだあれこれ左右されそうですが、どんな状況であれ、「鍛錬に励む」習慣を心掛ける事で、「生きる強さ」に通じるエネルギーや法則を見出して行く事こそが、「修行」の意義でしょう。「型」やそこに通じる基本の身体操作を伝える中で、日常に活かせる何かを伝えていきたいものです。

今日は高学年率が高かったので、普段疎かになっているウォーミングアップ・メニューを極力じっくりと。多少割愛しながらも、それでも結構時間をオーバーしていたので、4月入門の面々にはなかなか伝えられていなかった事を実感します。雰囲気を和らげたり、解り易く嚙み砕いて説明していくと、雰囲気や良くなるものの水準は下がる傾向が出て来てしまいますが、何処かでそこを補う瞬間を入れ込んでいく工夫が必要になるのでしょう。なかなかに難しいものです。

今日も事前に予定していた修練メニューを中心に、易筋行を進めます。11月に少年八級受験を予定している小3白帯R君の為に、正対構からの「内受突」、「上受突」に通じる動きと、一般三級受験を予定していながらも、「足刀蹴」が苦手な中1I君の為にも、皆に相対での廻蹴と足刀蹴の足の挙げ方の練習方法を伝えます。皆、徐々にながらレベルを挙げているのを感じますし、人数が少ないと上手く出来ない人のサポートをしやすいのも事実。この辺りのジレンマは、常に付きまとう問題ではあります。

学科・法話の時間に入る直前に、火曜日も休み今日も来ていなかった、体験入門中の小1男子M君が、息を切らせて入って来ました。参座しても、然程真剣に取り組むでもないM君ですが、「宿題が終わらなかった」と急いで来る様子を観ると、「やっぱりやりたいのかな」と、少しでもM君が取り組める内容を増やします。が、通常の内容に近付けて行くと、徐々にやらなくなって来ますので、はてさてどうしようと思案のしどころです。「小学1年生なんて、こんなものだろう」とも思いますし、一緒に遊んでいる小学4年生でも、実は中身は似た様なものと言う現実を考えると、M君の様な取り組みの人が、上手く馴染める様な在り方も必要ではあるでしょう。

自由練習の時間では、先週予告しておいた通り、ランダムな組み合わせで、組んだ相手と自分達でやる内容を決める、リアルな「自由練習」を試行してみました。やる前に意識するべき事を座って説明し、緑帯と白帯の組み合わせにして始めたので、なかなかに良い雰囲気でした。これをもう少し人数が多めで、一般と低学年が混ざった状態で、果たしてそれぞれにとって充実した在り方に成るかは怪しいものですが、もう一工夫でなかなか良いものに出来そうです。

作務を終え、皆を見送っていると、体験入門中のM君のお父さんが挨拶に来てくれました。泉田市民館から100m程の距離の場所で飲食店を経営されてますが、先週火曜日はM君は来たがっていたものの、お店の混雑により送迎が出来なかった事情を話してくれました。「どうです?やっぱりふざけてます?」と聞かれる辺りに、御自分の息子さんの普段の行いの中で、どの面を強化したいと思っているかを感じますし、送迎の難しさから正式入門に対しての迷いを抱かれている事も感じます。体験入門期間の延長や、今回の正式入門を見送り、もう少し適したタイミングを選択する事も勧めてみようかとは思いますが、小学生達がM君と関わる事を嫌がってはいない段階なので、私自身M君の意向を聞きつつ、彼が上手く取り組める様な回し方を、準備しておこうかと思います。

 

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