6月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。強い日差しが降り注ぐ中、鍛錬に励みます。

例年7月にはクーラーを点けていた様に思いますが、今日は修練開始前から気温の高さが予想され、クーラーの必要性を感じさせます。どうやら今年の夏は、暑くなりそうですね。

今日は廻蹴と足刀蹴の習熟に努める予定でしたので、ウォーミングアップの時間から、それぞれの膝の挙げ方を練習しておきます。普通に直蹴の蹴上をやるだけでもなかなか向上しないものですが、更に変化の在る蹴り方をやらなきゃいけないのですから教わっている方も大変ですが、それでもその困難さに負けずに行動し続ける強さを身に付ける為の修行ですから、挫けずに取り組んで貰いましょう。久々の参座と成る副道院長のNさんも、適宜アドバイスをして下さっていましたので、やはり有り難い存在です。

学科・法話の時間では、先月の地区の昇級試験で少年五級に合格した小5E君に合格証書の授与を行いました。現在、誰よりも「自分を向上させたい」と言う意識を持っているE君。科目表が新しくなった事もあり、日頃から「予習復習をして来る様にと皆に伝えていますが、恐らく本当にやって来ているのは彼だけでしょう。今年も来月から始める予定の「夏休み武道体験会」に2年前に参加したのをきっかけに入門してくれたE君。思い起こせば、その時点で意欲は入門している人以上に持っていました。まだ、他人が作ったレールの上で行動している段階で、突発的な出来事や自分で状況を把握して対応する能力はあまり備えていませんが、その辺りの成長も含めてこのまま積極的な取り組みをして欲しいものです。

鎮魂行を終えて長めの休憩に入る前に、「自由練習で天地拳第六系をやるから、予習しておいて」と伝えました。白黄帯の3人は何も考えずに走り回っていますが、修練開始前に「予習をしたけど判りませんでした」とアドバイスを求めて来たのでやり方を説明しておいたE君と、先輩ではあるものの後輩のE君にやり方を聞いて覚えようとしている小6四級のY君の横で、小6五級のA君は何もせず遊んでいます。と言う事で、白黄帯の3人を私の元に呼び、緑帯の3人はNさんに託して「天地拳第五系・単演」と「天地拳第六系・単演」をやって貰いました。休憩中の姿も観ていたNさんは「予習したはずだから出来るよな」とスパルタです(笑)。

来月に少年八級受験を予定している小3白帯のA君ですが、未だに順逆や裏表の区別が理解出来ません。ですので、今日は小4七級のA君・小6白帯のA君に協力して貰い、順逆の振身とそれを組み合わせての裏表の手本を見せて、A君にクイズ形式で答えさせながら動く事を試してみました。すると徐々に理解し始め、またその事を自分で認識出来ている様子で、表情にも意欲が表れて来ました。恐らく今後長く続ける事は無いであろうA君ですが、それでも在籍してくれている内は、少しでも進歩・成長の手助けをしたいものです。

その途中の16時過ぎに、小5六級のH君が参座してくれました。サッカー部の5年生大会で遅れて来ると聞いてはいましたが、日焼けした顔はやや目も虚ろでしたが、そのままNさんに任せます。先程のE君と同級生のH君の2人は、実に対照的なタイプです。運動能力や理解度は低いものの意欲は人一倍有るE君と、集中力は無いものの技術への興味やセンスはかなり高いH君。彼ら2人には、「中1一級のH君が2代目道院長候補なら、あなた達は参与道院長候補として刈谷北道院を引っ張っていく存在に成ってね」と伝えてあります。H君の両親はサッカーで大成して欲しい様で、土日もクラブに入って休む事も増えましたし、本人も「少林寺拳法は小学生の間だけ」と言われている様ですが、まずは本人に「中学生以降も続けたい」と思わせないといけませんね。

締めの気合い出しと作務を終えた後に、H君が「5年生大会で優勝しました」との報告をしてくれました。「表情がボヤけてるけど、大丈夫か?」と聞くと「来る前に寝てたから」との事で一安心(笑)。単演を教えてくれていたNさんにも報告に行く様に伝えると、一服を終えたNさんと楽しそうに談笑していました。この時間が長く続くかどうかは判りませんが、感謝の想いを持って出来る支えをするだけですね。

いいね!>> いいね! 2 人
読み込み中...