本日も、泉田市民館での修練。春の陽気を感じさせる暖かさの中、鍛錬に励みます。
つい先日まで、厳しい寒さを感じていた様に思うのですが、いつの間にか「暖房が要らないかな?」と思う陽気に。そろそろ鍛錬に相応しい季節に成りますので、より充実した修行の時間・空間を構築していきたいものです。
明日の地区昇級試験に向けて、今日が最終調整と成る日。ただ当事者4名の試験に向けた集中と言うのも、随分とボヤけた感じで。技術レベルと言うよりも、「真剣さ」と言う点でフワフワしています。心構えが整っていないのに、体構えが整う訳も無く、これまで何度も学科・法話の時間も含めて伝えて来たつもりですが、なかなか受け取って貰えないなと悩ましいところです。
基本演練では、試験の内容を加味して移動稽古を。バリエーションを付けると、基本の身体操作の感覚や突き蹴りのレベルがはっきりします。ここら辺りを向上させる事が、その人の質を挙げる事に直結しますが、逆にそこに邁進出来ない人の質は、そこで打ち止めと成ります。伝える側の努力や工夫だけでは如何ともし難い面がそこに有ります。
学科・法話を終えて法経演練では、試験の組み合わせで習熟を図りつつ、中1一級のH君は4月の准拳士初段受験に向けた、当日学科試験の模試を。試験範囲の回答を自分でノートにまとめさせて、その暗記を書き込ませる形で行いましたが、30分と言う時間では4問中2問を完了して時間切れです。実際の試験は空欄補充が有って時間も長いので、もっと余裕をもって終えられるのでしょうが、せめて30分で3問は書き終えられる様に準備しておきたいものです。
鎮魂行後の自由練習では、まずは受身の練習を。こちらも明日の試験の向けて少しでも向上させようとする人と、「出来ない自分」を観るのを嫌がって手を抜く人といます。前日に向上に努めるぐらいなら、もっと前から取り組めば良いのですが、逆に前日に成って尚「必死」に成れない人間よりもマシと言ったところでしょうか。
自由練習後半では、私はH君の初段受験の相手役を務めて、他の面々は試験用の練習を。H君の希望する法形の掛けられ役を務めましたが、「押小手」や「小手巻返」等の一般の有段者でも出来ないレベルで理法を意識出来ている事が解ります。他の人もこれぐらいやってくれたらと思いますが、逆にそこまで積み上げて来てくれたH君の頑張りに感謝ですね。若干、時間も押し気味でしたが、締めの気合い出しの前に他者の力を借りてでも自分のレベルを挙げ、その恩を他の人の支えをする事で返す事を伝えました。どの様な響き方をしたかは判りませんが、最後の蹴りは良い気合いを響かせていました。