4月20日(土)の修練。

本日は、泉田市民館での修練。若干暑いぐらいの陽気の中、鍛錬に励みます。

新年度が始まり、土曜日の修練スタートの作務に間に合う人も少なくなりました。皆で協力してしっかり清掃しようと意気込みますが、あちこちに目につくゴミを観るにつけ、「掃除機を掛ける」と言う事も満足に出来ないのかと若干ピり付きます。その上、明日に准拳士初段受験を控えた中2一級のH君が、宿題の表紙を家に忘れて来たので取りに帰り、「試験前日の人間が、宿題の表紙を忘れるとはどんな心構えだ」と更にピり付きますが、H君も失敗に対するメゲ方やうろたえ方に精神面も弱さがモロに現れるタイプですので、前日にあまり緊張させない様にと自戒します。

戻って来たH君の習熟の為に、再度単演を初段受験と同じ内容で進めます。知らない単演を十分に出来る訳が無いのは当たり前ですが、その時の方が基本の突き蹴りや構えや運歩のレベルが表に現れます。H君以外の3人の動きを観て「課題が山盛りだなぁ」とタメ息が出る思いです。

副道院長のNさんが早めに参座されたので、2人でH君の習熟に入り、他の面々で前受身の練習を。その後、学科・法話の時間にH君は当日学科試験の模試を行います。本人の自信を聞くと「65点」と言う事で、とても充分とは言い難いですが、その状態でも精一杯取り組むと言う経験は出来そうです。

学科・法話の途中から、体験入門中のSさんが参座されました。熱心に取り組むタイプですし、57歳の年齢と言う事もあり、「短めの参座でも良いですよ」と御伝えしてありましたが、自分なりの「適度」を見付けて取り組んで頂きたいと思います。

鎮魂行後の自由練習でもグループ分けをして習熟に取り組みますが、集中して全力で取り組める人の方が少ない現実に、「時間が掛かるなぁ」と頭を悩ませます。そんな中でも、Sさんは汗をかきながら小学生相手に真剣に取り組まれています。時折り他の面々に「今のあなたの姿は、誰かの手本に成るか?」と問いますが、少しでも周囲の人と共に自分を成長させられる人が増えて欲しいものです。

今年度から始めた、終了前の発表。5分前に保護者の方に入って来て頂くので、ついつい区切りを付けずに長引いてしまう事を防げますし、何より発表前の道院の修練の模様や雰囲気を感じ取って頂く貴重な時間と成ります。今日は試験を明日に控えたH君とNさんで組演武2パターンを発表して貰いましたが、2人の気合いにお母さんと一緒に観に来た小5六級のA君の妹ちゃんから「凄~い!」の声が漏れていました。

「先輩の姿」から他の方が何を学び取ったか。結局は「人それぞれ」に成ってしまいますが、「自分の為だけ」の人生ではなく、「他の人と共に」歩める人が増える様な空間を創っていきたいものです。

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