4月21日(日)、H君の准拳士初段受験。

4月21日、愛知県武道館で開催された昇格考試で、中2一級のH君が准拳士初段を受験しました。

元々は先月受験する予定だったのを、体調不良により1ヶ月延期しての今日。その間、学科の書き込みの足りなさや、抽出科目への対応の精度の低さに、H君自身も相当苦しんでいた様ですし、私自身これまでの指導の在り方の不備を思い知る日々でした。それでも2回の日曜日の特訓も経て、それなりの覚悟を決めて武道館に乗り込めた様です。

考えてみたら、過去に刈谷北道院で中学生初段に合格した4人はそれぞれ2人で組んでの受験でして、今回H君が初の1人受験。当日初めて顔を合わせた人と協力して合格を手にしないといけない状況です。小2の夏からの体験を経て入門して約6年経つH君ですが、思春期と言う事もありますし、高学年に成る時期にコロナ禍でマスク生活に慣らされ、元々あまり得意では無かった文章構成力や会話力が養われず、他者とのコミュニケーションに苦手意識を抱いてしまっている側面も有ります。そんなH君にとっては、初めて組む相手との協力が一番ハードルが高かったかもしれません。

今回、私が武専のスタッフの役目で、H君を残して15分早く入館してしまい、H君がどこに荷物を置いたか判らず、試験終了後に武道館内を探し回るオマケ付き。また合格発表の瞬間も小教区長会議の最中で全く見届ける事も写真撮影も出来なかったですが、何処にも姿を見付けられず「まさか、試験の出来が悪く失意のままドシャ降りの雨の中を失踪したのか?」と若干心配でしたが、小教区長会議終了後に武専の会場に行くと、H君がこちら見付け、「合格しました」と伝えに来てくれました。

その後、マスクをし続けているH君に「この後身体を動かす時は、マスクを外しとこうか」と伝え、武専の体験をして貰い、私も役目に戻りました。武専終了後のスタッフの打ち合わせの間も外で待っていてくれたH君に、合格祝いのお茶を御馳走しようと武道館近くのコッペパン屋さんに行きましたが、「注文まで40分待ち」との事で、断念してH君の家の近くに在る豊明市の喫茶店へ。オレンジジュースとチーズケーキを美味しそうに頬張るH君もようやくホッとした様な笑顔を見せてくれました。

小学5年生辺りから、「あなたが2代目道院長だ!」と伝えて来た様に、今後の彼の成長に期待大です。武専や愛知県修練会にも参加したいと言ってくれていましたので、今後も大いに学び成長し、それを後輩達に伝えていって欲しいと思います。

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