4月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しい気候の中、鍛錬に励みます。

GWの大型連休に入る初日。例年この時期は1週間程修練を御休みするのですが、今年は5月に道院長研修会・6月に愛知武専で土曜日の修練を休みにする予定ですので、GWは休みにせずにやってみようかと思案中です。が、やはり連休と言う事もあり、欠席の連絡が多数。私も毎年この時期に起きる咳き込み・やや風邪気味の喉の痛み・花粉症の3重苦の体調激ワルの状態でしたので、「やっぱり休みにすれば良かった~!」と半泣きで修練場所に向かいます。

スタートの参座が、小6四級のE君と小4七級のA君のみでしたので、こんな時は普段やらない事も含めて進めようとメニューを工夫します。前後左右の重心移動の確認や、そこに必要な足捌き等、なかなか意識出来ない点ですが、細かい部分の含めて反復します。また受身各種の練習を行いましたが、小6四級のE君は全ての受身をほぼ問題無くやれます。小4七級のA君は前受身で苦戦しそうでしたので、後受身に繋がる腹筋運動をさせると、そこそこ良い転がり方をしていました。技術的な説明や手本をほとんど聞いていないA君は、出来ていない部分を理解出来ずにストレスを溜める事が多いですが、上手く出来る事を自覚するとやはり嬉しそうです。

学科・法話では、准拳士初段に合格したH君が学科試験の準備で苦戦した事を伝え、単語を覚えるだけでなくその内容を自分の言葉で説明出来る様に成る事。また最終的には普段の生活の行動に反映させる事を説きました。今日は同じ泉田市民館で子供会さんの茶道教室も開かれていましたが、すれ違う人達にA君は挨拶すらしませんし、E君は「やれと言われたからあやってます」と言う程度の、張りの無い声を発していました。入門当初から感じていましたが、E君も自分の発する言葉や行動を頭の中で組み立てるのに時間が掛かるタイプの様で。H君と同様にコロナ禍が過ぎてもマスクを着け続けている様子を観ても、自分を成長させる為の「痛み」に弱そうだなと感じます。

今日は私の発声の調子が悪かったので、鎮魂行を取り止めにして打棒の持ち方や打ち方を復習しました。自分の軸をしっかり立てられる人ほど、その軸に沿って打棒を安定させられますが、それもなかなか簡単では無い様で。その後、打棒を使用しての突き蹴りを行い体幹を鍛える練習をしますが、体感の弱いA君は打棒がブレブレでしたが、逆に安定しているE君は汗ばむ程しっかり打棒を振っていました。ただ、この打棒を使用した突き蹴りの後に、無手の突き蹴りを行うと不思議と全員構えが安定します。入門したての人には、実に有効な練習方法ですね。

16時過ぎにK君・Rちゃん兄妹が到着。4人で少年六級の科目を中心とした法形演練を行います。身体操作や話の聞き方に鋭敏さは無いものの、「自分を伸ばしたい」と言う意欲は強いK君。相手に合わせると言う事は苦手でも、自分のペースで成長はして行ける様で、苦手な事でも少しづつ向上している面が増えて来ました。終盤には、E君の相手として少年三級科目の攻者役だけやって貰いましたが、自分の受ける試験には関係無いと思うか、それをやっているのが自分と同学年のE君である事にどんな刺激を受けるかは、K君次第。自分のペースは守りつつも、自分以外の周囲の存在から良い刺激を貰える様な思考を手に入れて欲しいものです。

終了10分前に、保護者の皆さんがポツポツとホールに現れます。「終了前の発表」を観に来て頂ける様に御願いしていますが、毎回の様に足を運んで下さる方もいて、有り難い事です。今日は私が何も言わなくてもA君が保護者の方に座布団を用意してくれていましたので、その辺りの事を少しづつ覚えていってくれているのだなと思います。ついつい修練の切り上げが伸びてしまう私にとって、保護者の方の入館は締めの段取りをする良いきっかけです。保護者の方にとっても修練の様子・空気を感じ取る機会ともなるでしょう。今日は小4七級のA君と小3白帯のRちゃんの2人に「上受突(裏)」をやって貰いましたが、発表する当人にとってはそこそこ緊張感のある時間でしょうから、この時間・取り組みを、是非日常生活に活かして欲しいと思いつつ、締めの気合い出しを終えて帰路に着きました。

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