5月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。涼しい風は有るものの、初夏を思わせる気温の中、鍛錬に励みます。

先週の道院長研修会での帰山を経て、多くの学びと気付きを持ち帰っての1週間。さてそれらをどう道院運営に活かそうかと思案のしどころです。

明日の地区合同昇級試験で、少年五級を受験する小5A君の試験内容を中心に修練メニューを構築し、途中新入門のSさんの習っていない内容を詰めて進めます。空手の経験もあってか、末端の力みや動きを止める癖が強いSさんは身体操作のポイントを掴んだ動きや、左右のバランスを取る事にかなり苦戦していますが、意欲が高い所が救いです。焦らずに、且つ常に意識を高く維持して取り組んで頂きたいですし、その支えをしっかりしてい かないといけませんね。

今日は「全転換」や「半転換」を初めて行い、その補足も兼ねて「打払受」や「蟹足」・「十字足」を行いましたが、スムースさは無いものの徐々にコツを掴みつつある様に思います。

小6四級のE君が、今月で休眠します。半年以上前から、入門当初の真剣さが感じられなくなっていましたので、「そろそろかな」とは予測していましたが、予測出来ていたのなら本来は打開策も練っておきたいもの。従来の高学年率の高さから、昨年度から予想された休眠ラッシュも7人中6人が休眠とほぼ全滅の状態ですが、新入門の白帯組の意欲が高い為に、逆に新たな空間に創り直すチャンスとも言えます。

と言う事で、学科・法話の時間にE君に一言挨拶をして貰い、他の人達に「これまで割りと全体の事を考えてくれていたE君が休眠する。帯に色の付いている先輩として、あなた達は何をするべきなのかね?」と聞いてみました。「手本を見せる」、「憧れられる先輩に成る」等、色んな意見が出ましたが、「具体的に何をする?」と更に突っ込んで聞き、「それが今出来ているか?」とも聞きました。考える時間を取っても、小4七級のA君は全く考えようとしませんし、自分の意見をまとめられません。「彼にはもう一工夫要るか」と思いましたが、他の2人は割りと自分で考えてやるべき事を認識してくれたようです。

結果として、普段あまり意欲も意識も高くない小5六級のA君は、鎮魂行の際の声の出し方や、易筋行の際の説明の聞き方や取り組み方が変わりました。一方、意見は考えて言えた中1四級のA君は、精神力は全く持ちませんので、1時間後には集中力も自己点検の感覚もすっかり無くなってしまう状態。「彼も茶帯を目指す中1としては、もう少し工夫が要るな」と思案のしどころです。

K君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、身体の動きが小さくなりがちなRちゃんの為に、白黄帯4人で打棒を振る練習を。体幹の使い方や肘の張り方等意識する所は多く有りますが、この練習をするとその後ほぼ全員身体の使い方が良くなるのが不思議なところ。Rちゃんも身体の使い方が向上しましたので、あとはその感覚を維持したままで反復に努めて欲しいですね。

自由練習後半もグループ分けして習熟に励みましたが、「先輩らしさ」を意識して行動出来る人も多く有りません。今日は小5六級のA君が意識を高く持ち続け、今月入門のSさんが周囲への気配りをし続けてくれました。そんな人が多く育つ空間にしたいものです。

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