3月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。昨日から続く雨もパラつく中、皆が集まります。

今日は修練直前に所用があり、車に祭壇等を事前に準備して積んで出たので、その後の行動もゆとりを持ってこなす事が出来ました。それでも「忘れ物」や「抜け」はあるもので、改めて心構えを整え、そこから体構えを整える訓練の習慣は、日常において貴重であり大切にしたいものだと実感します。

作務を終え、鎮魂行を行い暫しの法話を挟みますが、その際に携帯電話のマナーモードが反応していました。学科・法話に移る時に携帯電話を確認しましたら、専有道場に来ていなかった小1白帯のA君のお母さんからの御電話でしたが、専有道場手前まで来た時に、A君が「本を忘れた」と言い出し、一旦家に取りに帰ったと。間に合わないので泉田市民館から参座する旨の連絡でした。日頃から「専有道場に来る時は、あ・うんや連盟の会報を持参する様に」と伝えている言葉を、理解・意識している事を讃えたいところですし、それを忘れた上に送迎してくれたお母さんに「無駄足」を踏ませた事も、しっかり自覚出来る様に促しておかなければいけないところでしょう。

あ・うんを活用しての学科・法話では、日常に活かせる少林寺拳法への取り組み方を説きます。今週木曜日の学科・法話時にも、「今、生きていられる事は、当たり前な事ではなく、『有り難い』事なのだ」と伝えたのですが、目の前の困難・苦難に弱音を吐き、挫けてしまうのではなく、何とか粘って良い結果が出るまでやり続ける。その「訓練」として、少林寺拳法への取り組みを活用すると共に、技術面での優劣を競う為の取り組みではなく、他者との調和や協力、良好な人間関係を築く訓練を、少林寺拳法を通じて行って欲しいと伝えました。どの程度響いてくれたかは判りませんが、是非20年後・30年後に活かして欲しいものです。

場を変えて、易筋行を。今回も、小3白帯のA君のお父さんに送迎の御手伝いを担って頂きましたが、「14時半頃に、最寄りのコンビニの駐車場に」と御願いしていると、14時半きっかりにメールが届きます。恐らくその時間に到着する様に家を出るのではなく、早めに到着して、駐車場で待っていて下さるのでしょう。また今週火曜日に「入門手続きの説明はいつですか?」と確認して下さったWちゃんのお母さんは、15時きっかりに泉田市民館に。H君のお父さんは、私達が到着した時点で、駐車場に到着されていました。その人の目的意識や自覚のレベルによって、行動の質に違いが出て、結果的に「時間を守る」、「都合を付ける」と言った具体的な行動で大きな差が出るのだなと、再度「もっと心構えを整えて臨まねば」と気が引き締まります。

今日は、構えを崩さずに突き蹴りを行う事と、「先輩が後輩に伝える」、「目の前の相手をしっかり見る」と言う事をテーマに、易筋行を進めました。ここ何回かの修練でも、先輩達の自覚を促す言葉や、低いトーンで振舞いを注意する姿を、体験者の前で見せてしまっていますが、H君やWちゃんは若干たじろぎつつも、その時間中に自分の振舞いを点検する素振りを見せます。これまでの小学生達は、「高圧的な大人」を嫌がる傾向が強かったのですが、今回の体験者5名の中でも、H君・Wちゃんは抜きん出て意欲的であり、「今からそんなに飛ばしてて大丈夫?息切れしない?」と、こちらが心配になってしまうレベルです。この意欲を損なわない様に、気を付けなければいけませんし、逆に他の3人が正式に入門してくれるかは判りませんが、同じ様な取り組みを求め過ぎてはいけないだろうと、私自身「目の前の相手をしっかり見る」事を意識したいところです。

今日は正式な手続き前の、H君・Wちゃんと暫しの面談を。その間道衣組を3つにグループ分けし、それぞれに修練テーマを伝えます。H君とWちゃんには、1人ずつ「やる気有る?」、「強くなりたい?」、「少林寺拳法をやって、どう成りたい?」と、シンプルでありながらいきなり聞かれても答えに困るであろう質問をしましたが、2人共にたどたどしいながら「強くなりたい」、「強くなって困ってる人を助けたい」と、模範解答を答えてくれました。その内容がしっかり意識出来ているのか、この体験期間中の学科・法話で聞いた話を答えたのかは判りませんが、どちらにしても大したものだと思います。その間の「先輩達」の取り組みにも、若干の雰囲気の違いが有りました。まずは本人達の目的意識がしっかりしてこその「有意義な修行」でしょうが、少しでも良い支えが出来る様に、私自身精進していきたいと思います。

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