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Shorinji Kempo

9月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。徐々に収まって来た残暑の中、鍛錬に励みます。

今日も若干の涼しさを感じ、今日明日の敬老会行事で様々な人達が集まっている中で、ホールの掃除機掛けをしながら冷房代の節約にチャレンジします。が、作務もあらかた終わり、私は掃除機のフィルターの手入れをし、小学生達にはウォーミングアップを始めて貰いましたが、その時間には「暑いなぁ」と感じる気温。さて、基本演練を始めようかと前に立つと、何人かは汗ばんだ顔をしていましたので、1時間のみの節約で冷房の効いた快適な空間での修練に変更です。

今日の基本演練では、「上受」を相対での接触感覚も含めて水準を挙げる事を目標に進めます。入門して1年2年経った人でも、自分の腕をどんな角度でどんな挙げ方をしているか、実は全く把握出来ていなかったりします。新入門者が誕生した時は、自分自身の基本の身体の使い方を点検する良い機会です。そんな意識で取り組めている人は、どんな環境でも自分の質を挙げる事の出来る人なんでしょうし、そんな人達に育っていって欲しいものです。

学科・法話では、来月の達磨祭に向けて読本の達磨に関するぺージを回し読みします。そんな中で、刈谷北道院を設立して以来、実はほとんど読んだ事の無かったページも発見出来ます。どんな時間・空間での行いからでも、自分を伸ばす事は出来ます。その気持ち・意識をしっかり確立しつつ、周囲と協力して物事に向き合える訓練に成っていると良いですね。

鎮魂行後の自由練習では、10月・11月の昇級審査に向けての習熟を中心に。まずは、今月の受験が10月に延びた人達の級をしっかり挙げて、そこに関連する動きで他の人達のメニューも構築します。その流れの中で、各種の技術のレベルもある程度確認出来ますし、更にポイントを伝える事も出来ますので、受験者の意識や緊張感を高める事も含めて、しっかり水準を挙げて行きたいものです。

また11月に少年五級受験を申し出て来たWちゃんの相手として、少年六級を同じ日に受験しているものの、まだ少年五級の受験を意識出来ないA君のレベルを挙げる事にも注力します。集中力がもたず、自己点検の意識も低いA君ですが、時折り良い動きも見せてくれますので、如何にこれを持続させていくかですね。

自由練習後半では、防具一式を着けての運用法を。「待ち蹴」とカウンターでの「順突」、その後の連反攻を練習してから、「内受突」からの連反攻に繋げると、関連した動きの流れが有るからか、割りと動きのレベルが高まり易かった様に思います。その後、攻撃を逆突から順突に変え、更にどちらかをランダムにと進化させて行く事で、身体の反応性も高められました。何より、防具を着けての運用法は、何故か皆が喜んで行いますので、「今日。練習に来て良かった~!」と思って帰る事が出来そうです。

防具の着脱を手早く行う事と、作務や他の市民館利用者さんへの挨拶の大切さを改めて伝えて、締めの気合い出しを行うと、やはり良いテンションの気合いが響きます。その後の作務への取り組みや表情を観ていると、なかなか良い雰囲気でしたので、やった甲斐も感じながら送迎にみえた保護者の皆さんの車を見送る事が出来ました。

9月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。まだまだ夏の暑さの残る気候の中、鍛錬に励みます。

副道院長のNさんが、最近体調不良で休まれる事が多く、今日も欠席。普段の道院修練では、Nさんの車で6人くらいの小学生を乗せて移動して下さいますし、小4黄帯のR君が土曜日の15時からスイミングの教室が有り、道院修練の時は専有道場までお母さんが迎えにみえるので、数人乗せて移動して頂いているのですが、今日はスイミングが休みと言う事で、他の保護者の方に2台の車を用意して頂く事にしました。

1年程前から、道院修練の際は参座のタイミングと送迎の協力が出来るかどうかの確認も事前にする事にしておいたので、今回も早めに協力の依頼が出来て、小6茶帯のH君のお母さんと小2白帯のA君のお父さんお母さんが、短時間に専有道場までの2往復をこなして下さいました。これを当たり前の事と思わず、またそれだけの手間を掛けて頂いただけの意味を、参座してくれた人達の成長によって生み出したいところです。

今日は専有道場でのデジカメでの撮影係を、小5緑帯のA君に御願いしていたのですが、鎮魂行の最中に、年季が入っていて作動不良が多く成ったデジカメが、やたらとピピピッと作動音が鳴り始めます。背中でその音を聞きながら文言の唱和を続けたのですが、その音に気を散らしたり、笑い始める人も居る中で、基準の位置にいた小6H君が「気を散らさずに集中しよう」と言う意識で声を出し続ける気を出していたのを感じました。また撮影係のA君もそのまま撮影係の役目を続けていたので、鎮魂行後のミニ法話で「不動心」について話そうと思い付きます。

鎮魂行後に、鳴っていたのはデジカメではなく、マンションの隣りの部屋の方のアラーム?だった事が判明しましたが、A君がその音に気を取られる事無く撮影係の役目を果たしていた事には変わりは有りませんので、A君やH君の「不動心」についての賞賛の言葉を伝えると、その後のA君は普段よりも集中して法話を聞いていました。ミニ法話では、「不動心」と共に「行動力」も求めて修行に励む様に説きました。周りの状況の変化に影響され右往左往する事の無い「不動心」と、状況の変化を鋭敏に察知し、その変化に適した対応を瞬時に判断し行動に起こす「行動力」。相反する様なこの2つが共に手に入る様な修行が出来れば、自分も周囲の人も共に幸せになれる気がしますが、果たして皆の取り組みを、そのレベルまで引き上げる事が出来るでしょうか。

場を変えて、易筋行を。4人が新たに参座してくれました。道院修練も大切にして貰いたいですが、考えてみれば部活動やその他の習い事を済ませ、更に少林寺拳法の修練に顔を出すと言うのも、なかなかに大変な話で。それだけの甲斐が有る空間を、提供しないといけませんね。

この数か月ほど、私自身の生活の乱れもあり、それ以前に作成していた個人別の修練メニューを、一切作成せずに修練を構築していました。先日久々に作ってみると、その前が半年前のものであり、一回ペースを掴み損ねると再度復活させる事の難しさを実感したものです。今日の修練メニューでは、廻蹴と足刀蹴の練習方法を伝える事に成っていましたので、皆で数回反復します。身体の向きや足の動かし方、それを手伝うパートナーの意識等、簡単にはこなせない廻蹴と足刀蹴のレベル向上の為に、皆で協力していきたいものです。

法形演練では3つにグループ分けして、反復を。今月末に予定していた昇級試験が日程調整により10月半ばに変わりましたが、その分夏休み明けに体調不良で休む日が多かった小4白帯のE君には、水準を高める良い機会です。周囲の人達の在り方も含めて、大いに活用したいですね。

なかなかの気温の高さと日差しの強さが有り、「残暑」の厳しさも感じますが、時間が経つに連れ、市民館のホールに差し込む光の角度が変わり、陽が落ちるのが早くなって来た事も感じます。その時間の経過に見合ったレベルアップをしたいものですが、そこは全く比例しないのが現実で。それでも、せめて自分の時間と体力と意識を費やすだけの価値と意義の有る空間を、皆で創り上げて行きたいもの。迎えにみえた保護者の方や、道衣姿で自転車で変える小5白帯のA君を見送りながら、その想いを強くしました。

9月3日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや収まって来た夏の暑さも感じながら、鍛錬に励みます。

市民館ホールの窓を開けると、時折り心地良い風が吹き込みます。「これは、冷房代節約が出来るぞ~!」と決意して、クーラーを作動さぜずに作務を始めますが、掃除機を掛けている内に汗が滲み出て来ます。「やっぱりクーラー無しじゃ、まだキツいか」と、残る時間でどう1時間分暑さを我慢するかにテーマを移し、皆に「残り40分、何処かでクーラーが切れるけど、その時は精神面を鍛える時間ね(笑)」と告知して、易筋行スタートです。

今日のウォーミングアップは、ひとりひとりに「やりたい事」を決めて貰い、順不同で行いました。それぞれに「やる理由」があるメニューですので、「結果、この動きに繋がる」と言う内容の動きも織り交ぜて進めます。暫く「体調不良」で休んでいた小4白帯のH君も眠そうな表情で久々に参座。手渡してくれた静岡土産の御菓子に「ん?」と思いましたが、久々の道衣姿で良い動きをしてくれる事に喜びを感じます。

今日の易筋行全般のテーマとして、ようやく「上受突(表)」を覚え始めた小3黄帯のA君のレベルアップと、未だに鈎手守法の足捌きで悩む小5緑帯のA君の為に、足捌きのみを反復する時間、昇級試験を希望している小5緑帯のY君・Wちゃんの習熟度を挙げる事を想定して行いましたが、いずれの内容も取り組んでいる本人が、自分自身で意識していないと、ただ「運動を繰り返しているだけ」に成ってしまいます。課題のある人間こそが。その意識をしっかり持っていなければいけませんが、そう成れないからこそ課題として残るのが現実なんでしょう。

学科・法話の時間でも、「本人が求めていないものは、伝えられないよ」と伝え、「自ら求め、自らやる気に成り、自ら行動する事」の大切さを説きました。読本の関連するページを回し読みした事で、その前の話がより理解しやすかった様で、目に映る意識に変化がみえる人もいました。少し易筋行を挟んだ後の鎮魂行でも、声の出し方にも違いが有りますし、読本の構え方でも自分が主座をやる意識で構えられている人もいます。それぞれのペースを重視しながらも、進歩する事は常に目指して行きたいものです。

自由練習でも、引き続き鈎手守法の足捌きを練習しますが、最も意識しなければいけないA君が、あまりピンと来ていない様子。その後組み合わせによって内容を変えて柔法の法形演練に進めましたが、A君は「え?ん?」と現実逃避して思考が停止してしまう様で。「このメニューでもダメか(泣)」と、新たな修練内容の構築の必要性を感じます。

その後、組み合わせを変えて、グループ単位でテーマを持って行いますが、発明クラブ明けで残り40分の時点で参座した小2白帯のA君は、今日は割りと意欲と集中力が有る様子。身体の向きや拳の高さを指摘されても、その都度「はい」と返事する事を自分で意識している事が伝わって来ました。8月入門の小5A君と、「後輩」との練習では「いいカッコ」をしたがる小3黄帯のA君との組み合わせで、なかなか良い雰囲気で身体を動かしていました。

他のメンバーも含めて、運動能力が高い訳ではなく、それ以上に身体感覚や自己点検能力に課題を持つ人が多いのですが、少林寺拳法に入門する人はそもそもそんなものでしょう。誰しも完璧な存在では無い事をしっかり認識して、お互い援け合って支え合える空間を構築していきたいものです。

8月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しくなった夏の終わりに鍛錬に励みます。

1週間のお盆休みを経て、今週修練を再開しましたが、思えば小学生達の夏休みももう最終週。今日は最後の行楽のチャンスなのか、体調不良だけでなく家族行事で休む方が多数。遅れて参座する予定の人も含めて久々の「片手で足りる」人数です。何か懐かしく、心地良くも感じる雰囲気の中、ホールのカーペットの掃除機掛けを、久々に大半を自分1人で行いました。仲間と共に修行に励む事も大事ですが、逆に周囲に人が居なくても、自分自身は弛まぬ努力を繰り返す。その大切さを、参座人数が数が少ない時にこそしっかり認識しておきたいものです。

スタートは小5緑帯のA君と小3黄帯のA君の3人で。火曜日にA君が「上受突(表)」を理解出来ていなかったので、そこに繋がる内容を。途中加わった小5緑帯のY君にも手本を示して貰いながら、移動稽古も交えて習熟に努めます。集中力が無く、自分の身体の状態への自己点検の感覚も低いA君がコンビは、法形の習熟度もなかなか挙がっては来ませんが、様々な練習メニューを講じてレベルアップを目指さないといけませんね。

学科・法話の時間は、同じ11月生まれの3人に「この1年の目標」を聞いてみました。「何故、そう思うのか」、「何故、それが普段出来ないのか」も聞いてみると、それぞれに面白い考え方を聞かせてくれます。少林寺拳法の技術面でもそうですが、自分で求めて自分で意味を考えないと、簡単には向上しないでしょう。如何に自分で考えられる様に、自分から求める様に導けるか。身体を動かしていない時間に、その種を蒔いておきたいところです。

鎮魂行の途中から、8月入門の小5A君が参座。決して運動能力に恵まれている訳では無いA君ですが、数学検定明けでも少しでも参座してくれるやる気こそが、素質とも言えるでしょう。

自由練習では、9月に少年四級受験を予定しているY君の為に、他の3人に攻者の動きをやって貰い、試験科目を確認する時間をとりました。週1回の参座で、法形の細かい部分は、あまり習得出来ていないY君は、その細かい部分への指摘を受け、泣きが入る寸前に。それでも「これぐらいでメゲるなよ!」と叱咤すると、何とかやり続けます。その間、相手をしている3人の中でも、動いていない時間に気を散らす人もいれば、自分以外の人の動きを観て学んでいる人もいます。その後の受身の練習でも、Y君は試験に出て来る4種類を自分で率先して行いますが、A君コンビは指示をされないと遊び始める状態。8月入門のA君は出来ない「大車輪」の練習に気持ちが引けているのが見て取れますので、出来る動きから反復を始めす。その後の「横転からの起き上がり」でもA君が一番意欲的に行っていました。

明日の泉田町内の防災訓練に向けて、地区の役員さんが終了前に準備を始めている状況で、A君コンビに「上受突(表)」をやって貰いましたが、案の定的確な動きがサッと出来る状態ではありません。「その為の練習をスタートから30分やっていたのにこの結果。自分でどう思う?」と聞くと2人共下を向いていました。「この瞬間・瞬間の修練を少しでも無駄にしない様に、自分で意識する様に」と伝えましたが、果たして次の参座時にどう変えてくれるでしょうか。微かな期待を抱きつつ、締めの気合い出しを行い、役員さんから非常食のクラッカーを頂き、帰路に着きました。

 

8月13日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。定着した「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

今日は当初、「泉田町盆踊り大会」での演武披露が予定されていた日。早々に中止が決定してしまいましたので、今日をお盆休み前の修練最終日として、終了30分前に「成果発表会」的な時間を取る事にしました。世の中は夏休み&お盆休みに入る事もあり、今日は事前に大勢の欠席を御伝え頂いていましたが、それでもそれなりの人数が参座してくれました。修練スタート前の小噺時に、小6茶帯のH君と「2年前は全員参座しても今日の人数いなかったよなぁ。4人も休んだら誰もいないよ」と皆に話していましたが、今この瞬間に鍛錬に励める事の有り難さを実感します。

基本演練から、成果発表会での団体演練の内容を踏襲。当日やった事がどの程度反映されるか判りませんが、今日16時半で早上がりする小5緑帯のY君にも一緒にやって貰い、「後輩に伝える」事の練習もして貰いました。今日は度々、「他人に伝える事を意識出来て初めて、真剣に向き合う様に成る。自分が出来れば良いやと思ってるだけの人は、それぐらいの聞き方しか出来てないよ」と話しましたが、歴代の刈谷北道院の在籍者を考えても、所属長がワガママだからか、あまり後輩との関わりが上手くありません。ここ1年での入門者は若干雰囲気も変わって来ましたので、ここは上手く伸ばして行きたいところです。

学科・法話の時間では、7月に少年二級に合格したH君への合格証書授与と、「当日の感想」等のコメントを。いつの間にか小中学生のトップに成り、体格も随分良くなったH君。小2の夏休みの時に「夏休み武道体験会」に参加してくれて以来の縁ですが、その当時に「20年近く少林寺拳法をやって来て、それまで出会った小学生の中で、最も意欲的に取り組んでくれる存在。この子こそ本物だ」と感じましたが、今のところ、変わらずしっかり進歩・成長してくれています。

自由練習の時間に入り、舞台の増設をしようと試みますが、2つの折り畳み式土台の間に、4つのカーペットが立て掛けられており、それを動かす事の困難さや、成果披露終了後の片付けの手間を考えて、舞台ではなく反対側の達磨像の前での発表に変更しました。その後、演武披露の習熟に努め、私自身もH君との演武を数回練習出来ましたが、意外に早く駐車場に人の気配が感じられ始めましたので、小学生達に伝えて保護者の皆さんを呼び込みに行って貰いました。

お父さん・お母さんの姿を観て、皆ソワソワして練習も進まなくなりますが、予想通り団体演練の号令役を任せた小3黄帯のA君一家がまだ到着しません。なのでふと思いついて早上がりする小5緑帯のY君に、「突きと蹴り、天地拳第一系を発表してみるか」と伝えると、「え?ホントに?ホントに?何をやるの?」と急に緊張し始めます(笑)。「本番が始まる前の予行演習」として保護者の方にアナウンスし、16時半に迎えにみえたお父さんも真正面に正座して観て下さいましたが、急遽決まった人前での演武にしっかり取り組んでくれたY君の姿に成長を感じますし、お父さんも喜ばしく観てくれていた様に思います。

5分遅れでA君一家が到着し、先日のバーベキューにも参加してくれた中1のお兄ちゃんにデジカメを渡して撮影係を御願いし、演武披露をスタート。少林寺拳法の説明や地域行事との関わりについて数分話しましたが、待機している小学生達の様子も確認すると、皆高まる緊張の中でもやる気をにじませている様子。が、小2白帯のA君だけは、マスクも外さず壁にもたれて虚ろな表情をし、あからさまに「目の前の課題」へのプレッシャーに負けて現実逃避をしています。実際の発表でも、力無い動きを繰り返し、号令を掛ける番が来ても、周りに援けを求める視線を送るだけの取り組みでした。「まあ、結局はこの辺りを『自分で変える』と思えるかどうかだよね」と思いつつ、先程のY君や団体演練の後に組演武を披露したA君の様に、決して精神面が強い訳では無かった人達が、それなりに人前でも行動出来る様に成ってくれた事を思えば、A君の可能性を信じて支えていくだけですね。

H君との演武も、ちょこちょこ失敗はありつつも、そこそこギャラリーにも迫力を伝えられた様な手応えを掴んで何とか終了。締めの気合い出しも、「残心をとれるまで」と4ターン程繰り返し、やってる本人達にも保護者の皆さんにも、満足感を抱いて貰えた様な雰囲気で成果発表会と修練を終了出来ました。作務をしながら保護者の皆さんを見送りましたが、今後も協力して良い修行の空間を創り出して行きたいものです。

8月6日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しくなったものの、夏の暑さを感じながら鍛錬に励みます。

今週の平日夜の修練に参座してくれた人達は、」総じて先週の「強化合宿2022」を経て、プラスの空気をまとっています。それを上手くやる気に変えて、自分のレベルを挙げられる様な取り組みをして貰いたいものですし、その意識を強められる様な導き方をしたいものです。

今日は、月1の「少林寺拳法体験会」の日であり、「夏休み武道体験会」にも参加してくれている小3女子のHちゃんも来てくれました。が、作務を終え、ウォーミングアップの踏み込みをしている最中に、お母さんがみえて「連絡が行き違いに成って、友達が遊びに来ちゃって」と、Hちゃんを呼びに来て帰りました(笑)。入門していない人が、気軽に参加出来る道院。そんな状態もなかなか構築出来ませんが、年1回、夏休みの期間だけ体験に来てくれるHちゃんは面白い存在です。

そんなHちゃんもやれて、4月入門のA君や8月入門のA君(因みにこの2人の名前が1文字違いなので、どちらかを呼ぶと逆側の人が振り返ります)のプラスに成る内容として、下受と開退を予定していましたので、そのまま続行して移動稽古も含めて基本演練の大半を費やします。途中、打払受も加えて行いますが、緑帯を締めている人でも的確に行えていませんね。やはり基本の身体の使い方を反復し高めておく事は大事と言う事でしょう。飽きが来る内容にならずに、且つしっかりレベルを挙げられる様な工夫を、常に意識したいと思います。

学科・法話の時間では、作務に関するページを皆で回し読みし、市民館での修練時の作務の順番を皆に質問して再確認しました。「自分の内面を磨く為に」掃除機も雑に掛けない様に・また他の人が役割りを果たしている時に、自分は何もせずに遊んでいる事が無い様に伝えますが、ほとんどの人がそこを納得・理解してくれている様で良かったです。後は、それを自分の意思と判断で行動に移せるかどうかですね。

鎮魂行後に休憩を入れる前に、「自由練習で何をやりたいか、考えておいて」と伝えて休憩に入りました。告知しておいた時間には整列が終わっていましたが、何をやりたいか聞いても考えていない人も数名。「他人の指示に従って動く時でも、自分で考える事は大切だよ」と伝えて、キックミットを使用しての当身と来週に予定している盆踊り大会での演武披露の代替の成果発表会の練習に。私自身も小6茶帯のH君との演武を予定していますので、2回ぐらいは身体を動かしました(笑)。

新入門のA君も大人しい性格ながら、集中してひたむきに取り組んでくれます。9月末に少年六級受験を予定していて、その学科宿題の説明を火曜日にしたら、今日そのほとんどを書き上げて来た小4E君の様に、自分の意識を高めて行動に移す人も徐々にながら増えて来た様に思います。小5六級のWちゃんも「11月か1月に五級を受けたいです」と伝えに来ましたので、「合格する為に、やらなきゃいけない事って何が有る?」と質問し課題を伝えると、休憩の時間にその部分を自分で練習していました。楽しい雰囲気での修練を心掛けつつ、ダラけて締まりの無い状態に成っただけにしない様に。自分の意思で行動出来る人が増えて行く様に、あれこれ工夫していきたいと思います。

 

7月30(土)・31日(日)、「強化合宿2022」開催。

7月30日と31日の両日、泉田町市民館や洲原ロッジを利用しての「強化合宿2022」を、豊田市の松平スポーツ少年団支部と合同で開催しました。

3年ぶりとなる合同での強化合宿。コロナ禍で開催も危ぶまれましたが、修練のみの参加やバーベキューまでで宿泊しない等、それぞれの意向を重視し幅を持たせた形で開催しました。

時間に遅れず到着した松平の皆さんに比べ、刈谷北道院の面々はいつも通りの遅れ気味。「格好付かないねぇ」と思いつつ、新たな出会いに喜びも感じます。今回の松平からの参加者10名の内、半数が初対面。3年と言う月日の長さも実感しますし、このせっかくの機会を大切にしなければとの想いも強くなります。

強化合宿初日は親睦を兼ねた「遊び」の要素を強めたものと、基本演練での「軸の意識」に特化したものとで構成。5月の道院長研修会でも学んだ、同じ布陣・同じ攻撃に対して「内受突」・「上受突」・「流水蹴」・「転身蹴」の4つを繰り返し、身体の反応力を高める効果を求めます。法形自体をやった事の無い人や、まだ入門前の小5A君も参加してくれていますので、それぞれにとっても有意義な時間を目指します。

今回は北部生涯学習センターの体育室が一枠も取れず、逆にコロナ前は10団体以上が抽選に並んだ洲原ロッジの土日の宿泊が、無抽選で当選と言う状態。16時で初日の易筋行を切り上げ、洲原ロッジに移動。刈谷北道院の保護者・家族の方が大人6人小中学生3人、松平からも3人の保護者の方が出席して下さる状況で30人を超える人達が、懇親のバーベキューに集いました。

今回はNさんの長男次男であり、中2で准拳士初段を取得した高1のR君が、中1に成ったR君と一緒に久々に顔を見せてくれました。OBが気兼ねなく顔を出せる空間で在りたいと思いつつ、そんな気に成ってくれる人も少ないのが現状ですが、久々の成長した姿を見せてくれたR君兄弟には感謝・感謝です。また移動の乗り合わせやバーベキューの火起こし、冷やし麺やとうもろこしの準備を保護者の方が率先して担って下さり、参加して下さった皆さんが、総じて楽し気な雰囲気だった事に「やった甲斐が有った」と嬉しさも滲みます。

朝食作りから始まった2日目も、各種抜けが有りながらもぼちぼち順調に進行。前日の剛法の法形の復習を、バリエーションを付けて相手を代えながら繰り返し、その後連反攻を加えた段階に進め、防具を着けての運用法まで辿り着きました。5年生以上と4年生以下の2つにグループ分けし、刈谷北道院と松平スポーツ少年団支部の面々が組む様な列にして進め、交流にもなり刺激にもなる時間を皆で味わえた気がします。

連反攻や攻守の限定無しのバージョンまで、かなりの回数を繰り返した為、体力的にも精神的にも「ちょっとキツめ」の強化合宿ならではの時間を全員が乗り越え、残った食材やジュースをじゃんけんで分配し、予想外のお土産を手にして皆の顔がほころびます。他所の道院・支部との交流自体が貴重な事ですが、その場に存在した人達が協力的な意識の中で切磋琢磨する空間を創り出せた事に、感謝の想いと共に喜びを感じます。

7月23日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。厳しい暑さながら、涼しい風も吹く中、鍛錬に励みます。

涼しく強い風が吹いているものの、日差しの強い昼の建物内では、やはり汗がにじみ出て来るので、早々に「節約」を断念してクーラーにコインイン。400円を無駄にしない様に、作務の時間から冷房を効かせます。

今日は久々にNさんが顔を見せて下さいましたが、Tシャツ短パン姿。ここ数週間続いている「原因不明」の身体の痛みで通院されたそうですが、両肩を中心にあっちの痛みが治まったらこっちが痛み出すと言う難儀な状態だそうで。私自身もそうですが、年々あちこちに不調が出始める年齢でしょうから、なかなか修行に邁進するのも簡単ではありません。そんな状態でも参座して、ホール後ろで来週開催の「強化合宿2022」に向けた、自分で考えて提出する強化ポイントを忘れて書き込んでいる人達と、コミュニケーションを取ってくれたりと、有り難い存在です、。早く体調を回復させて欲しいものですが、はてさて。

今日、公民館長さんから御伝え頂きましたが、8月に予定されていた「泉田町盆踊り大会」が3年連続で今年も中止と成りました。演武披露も予定していたのですが、何より今年の役員さん達でも、行事の段取りが全く判らないと仰っていた状況で、今年も中止となるといよいよ地域文化の継承の危機だなと感じます。とは言え、世間の空気を考えると止むを得ない状態でしょう。演武練習も始めていた事ですので、連休前の最後の修練日に30分程「成果発表会」的な時間を取ろうかと思います。

今日は早上がりするメンバーが多かったのですが、その内の一人の小4R君は、昨年の入門時にお古の道衣を渡していた事もあり、ズボンが破れてしまい道衣を新調する事に成りました。その為のサイズ合わせをすっかり忘れていたのですが、来月入門予定の小5A君が「道衣のサイズ合わせ、しないんですか?」と催促してくれました。来週の強化合宿にも、入門前ながら参加してくれる予定のA君。合宿には、新品の道衣で頑張ってくれると良いですね。

学科・法話では、強化合宿や中止になった盆踊り大会の事も話題にしながら、「いつ何処で誰の世話になるか判らないので、目の前の人との関係を大切にして、援けに成れることが有るなら、少しでもしておく様に」と伝えました。技術の時間もそうでしょうが、自分の事だけを考えて進歩出来る様な教えでは無いでしょうから、少しでも「世の為人の為」、そして自分も幸せを感じられる様な取り組みが出来る様に、サポートをして行きたいものです。

鎮魂行後の自由練習では、体験中のA君の為の「天地拳第一系・単演」のグループと、小5A君とWちゃんの組演武のサポートの組とに分けて進めます。体験中のA君は熱心さも有るので、ややこしい手足の動きや体の向きを、何とか喰らい付いて覚えていきます。また先週団体演練の号令役を任せる事を打診した小3黄帯のA君が、しっかり手本としての姿を見せてくれていましたので、体験中のA君も良い進歩を見せてくれました。

A君とWちゃんの組演武も、なかなか技術レベルが挙がって来ませんが、小5緑帯のY君にも混ざってもらう事で、充実した内容を目指します。A君のお父さんも、成果発表の時間を楽しみにしている様でしたので、もう2週間で少しでも高めて欲しいところです。

作務を終えた少しの時間で、体験中のA君に「入門して、どう変わりたい?」と質問しました。「知らない人に挨拶したりが恥ずかしくて出来ないから、出来る様になりたい」との言葉も聞けました。「強さ」に対する渇望もあり、控えめながら真面目さも感じられる取り組みをしてくれていますので、週1回の参座に成る様ですが、良い修行の時間を提供したいものです。

7月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや涼しいながらも、湿気の多い空気の中で鍛錬に励みます。

今日も欠席者が多数ながら、参座して売れた人の集まりは良かったので、作務も早めに終わる程。体験入門中の小5男子A君も、お父さんに連れられて参加してくれ、案内を渡していた月末の「強化合宿2022」にも、「是非、参加させたい」と参加してくれる事に成りました。早々に入門の意志は伝えて下さっているものの、平日の参座は難しい様で、土曜日も12時20分まで大府市でテニスをやっていて、それから帰宅・昼食を済ませてからの参座となる様で、「さて、どうなるかな」と言う感じでしたが、本人の意思は堅いとの事で。強化合宿明けの日曜日のお昼に、入門手続きの御説明をする事にしました。

と言う事で、土曜日しか参座出来ないのと、やや引っ込み思案的な性格から、無理強いしないつもりでいた「泉田町盆踊り大会」での団体演練にもA君にも参加して貰おうと、今日の修練メニューは団体演練の内容を踏襲してみました。丁度と言いますか、盆踊り当日に休む人も多めなので、組演武のみとするつもりでいたH君・A君・Wちゃんの3人にも加わって貰う事にしましたので、全員で確認です。振身の動きから開足中段構からの順と逆の動きの違いから、ウォーミングアップの動きも絡めて確認し、内受・上受・下受・外受・打払受と急ぎ足でこなします。

当然それを完全に習得する事は出来ませんし、然程運動能力が高い訳でもないA君ですが、ひたむきに取り組んでくれます。実際に入門してくれるか、入門後にどんな取り組みをしてくれるかは判りませんが、各種行事へのチャレンジも含めて、今後の人生に繋がる経験として貰えると嬉しいですね。

来週夜に予定しているH君の少年二級受験に向けての宿題も、一昨日木曜日に提出してくれましたので、午前中に添削してH君に返却出来ました。その範囲も含めて学科・法話で読本を回し読みしましたが、何人かにキーワードや暗記が必要な部分を質問すると、覚えて来ている人も数人います。何かのきっかけで、学科に対する意欲も湧かせてくれると有難いですが。

キックミットを使用しての当身の後に、鎮魂行を。こちらも既に文言を暗記して、大きな声で唱和する人も多いですし、以前「教典を持って主座をする時をイメージして」と伝えたので、読本を同様に開いて唱和する人もいます。どちらにしても、内容の充実した取り組みをして貰いたいものですし、その内容を日々の生活に活かして貰いたいものです。また、瞑目して打棒が鳴るまでの時間に、大きな音が鳴るのを肩をすぼめてビビりながら待っている小2A君の微笑ましい姿も有りますが、精神面の強化もしてくれると良いですね。

自由練習では、白帯組は団体演練に出て来る受けを、正対構で練習して接触する感覚を養います。またA君・Wちゃんの組演武組は、H君に交互に相手をして貰い、習熟に努めます。自分より上手な人に相手をして貰うと、レベルは挙がりやすいもの。が、自分の動きも理解・把握出来ていない状態のA君とWちゃんでは、その効果も薄い様で。木曜日に初めて練習したH君の方が、組演武の順番や構えの向き等、的確にこなします。逆に、しっかり精進に励めば、自分もそんな先輩に成れるのだと言う事を、A君・Wちゃんが明確に認識してくれれば、2人にとても飛躍のきっかけと成るでしょう。

それぞれの進歩のペースにも配慮しつつ、「ただ何となく取り組んで、時間を潰す」と言う事の無い様に、皆で協力して修行の空間を構築していきたいものです。

7月9日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。やや厳しさも収まったものの、汗ばむ陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は先月から延期した、2月入門のH君と4月入門のA君の入門式を挙行しました。体調不良等で休む人も多い中と言えど、入門式を行える事は有り難い事です。誓願文奉読はH君に担って頂きましたが、先月の時点で家でかなり練習してくれていた様で、今日も緊張で小さい声に成りながらもしっかり務めてくれました。

導師法話は、いつも通り「ぶっつけ本番」で。入門者に対する「4つの御願い」にプラス「5個目に成るか成らないか」の1つを足して話しました。その話を、主役のH君・A君含めて皆がどう聞いてくれましたでしょうか。ラストの全員での自己紹介は、「好きな食べ物」を踏まえて行いました。普段の修練時には見られない表情が垣間見えて面白いものです。新たな仲間と共に修行に励める幸せも実感出来る時間です。

場を変えて、易筋行を。先週体験に来てくれたA君も来てくれました。私の駐車場に着くと同時にお父さんの車で到着したA君に、「先週あの後、身体痛く成らなかった?」と聞くと、はにかみながら「大丈夫だった」と伝えてくれます。

今日は基本演練で、「上受」とキックミットを使用しての当身を中心に。体験に来てくれたA君の為でもあるメニューですが、既に入門している帯の色の変わっている人達でも、基本の体捌き・足捌きは習熟の必要が有ります。この時間にどの様に取り組むかで、その後の自身の成長・進歩が変わって来るでしょう。その後のグループ分けしての練習でも、A君は「上受」を繰り返しましたが、今日の入門式の主役であるH君が、「先輩として」の振舞いや気合を1人で奮闘してくれている姿が印書的でした。

色帯組は、8月の「泉田町盆踊り大会」での演武披露の内容を。Nさんと小6茶帯のH君は、私とH君の演武の内容をやって貰いましたが、Nさんも久々の組演武の練習を楽しんでいた様です。一方、盆踊り当日に休む為に演武をやらないY君・Y君の小5緑帯組には、同じく小5のA君・Wちゃんの演武内容を覚えて貰いましたが、繰り返し練習しても体構の向きを間違える自分達の有り様に、すっかり意気消沈。終了前に気合い出しの時間に、入門式の時間に伝えた「4つの御願い」の一つである「粘り強く取り組む」事の大切さを説きました。それがどの程度伝わり、どの程度彼らの後の人生に活きるかは判りませんが、意味が有るだろうと信じて伝え続けて行きたいと思います。