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Shorinji Kempo

11月14日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。若干の空気の冷たさはあるものの、暖かな陽気に恵まれた中で、鍛錬に励みます。

今日は、先月行う予定で天候不順で延期した達磨祭を挙行しました。欠席者や時間の合わない人が多かったですが、逆に出席出来ないだろうと思っていた小3黄帯のY君が、想定外に専有道場から参座してくれて、10月入門のA君・今月入門のA君と共に、奇しくも刈谷北道院の低学年だけが全員揃いました。初&久々の専有道場になる3人の行事列席に、若干の不安もありましたが、初の専有道場に緊張感があったのか、全員達磨祭終了まで、意識が乱れる事が無かったのが、嬉しい驚きです。また私自身、達磨への説明を初めて聞く小学生低学年に、どこまで伝えられるだろうかと思っていた導師法話を、順序も内容も全く抜きの無い状態で、エピソードを交えた上で15分程で切り上げられた事も、不思議な結果でした。

想定外に達磨祭や写真撮影が早く終わったので、20分程「あ・うん」を活用した学科・法話を。初の専有道場となったA君・A君を、NさんやY君が上手くサポートし、多少時間をオーバーしたものの、真面目に受け取ろうとする「純真」な低学年拳士への法話を含め、良い感じで久々の道院修練を終えられました。

 

場を変えて、易筋行を。今月末に昇級試験受験を予定しているI君も、こちらから参加です。最近、小学生達に前に立ち号令や指示を出してもらう時間を増やしています。「先輩として」、「後輩の面倒をみる」事は面倒くさいと言えば面倒くさい事ですが、それをやる事で自意識が刺激されて、結果自分自身のレベルが挙がると繰り返し説き、各自のペースでやって貰っています。徐々にですが、「人との繋がり」も含めて、その時間を大切に出来る人が増えて来ている気がします。

易筋行後半は、Nさんに低学年3人を任せて、私はI君と少年四級の試験科目の確認を。ホワイトボードにやる内容を書き込み、Nさんに丸投げして、私はI君との科目の確認を充実させますが、久々の参座で手の掛かる低学年の相手をして、Nさんがイラついているのが、手に取る様に解ります。そこも確認しつつ、自分がこの後に指導する時は、この部分を強化しようと言うポイントを、掴んでおきます。

最終的には、試験科目の習熟もきっちりこなしつつ、各自に「自分の意識は、自分で高める」と言う事を認識させる時間も取れましたので、なかなか良い手応えを得て、帰路に着く事が出来ました。

 

11月7日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。ポツポツ降り出した細かい雨の中、鍛錬に励みます。

今日は毎月第一土曜日に開催している「少林寺拳法 体験会」の日。泉田町選出の刈谷市議会議員さんの報告会開催の為に、泉田市民館の使用をお譲りしましたが、子供会さんの告知でも会場の変更をお知らせし、問題無く開催出来ました。今月は、先月体調不良でお休みしたS君・Sちゃん兄妹が参加してくれましたが、最寄りの小学校の3年生であるS君は、久々に参加した体験会の場に、同じ学校の3年生でもあるA君の姿が有る事に、驚いている様子。A君が今月から入門する事を伝えると、自分達の方が先に動きを練習していた事に対する、プライドの様なものが芽生えていた様に思えました。

今日は私以外の社会人が全員休みの上、最近成長の目覚ましい小4のH君から、用事で休む連絡を頂きました。想定していたメニュー・形態と若干変わりましたが、逆に普段あまり「後輩」の面倒をみようとしない、小6のS君・I君に任せる時間を増やしました。ウォーミングアップの時間でも、グループ分けしてのリレーをする等、先輩・後輩の繋がりの中で、「全力で動く」事を繰り返していきます。

また新入門のA君とA君に、ウォーミングアップのメニューを伝える時間を取ろうと考えていたのですが、趣向を変え、少し説明と手本を示した後に、S君とI君に「指導」して貰う時間を取ります。普段「受け取る側」の意識しか持っていない二人ですが、この時間が大いに刺激に成った様です。

学科・法話の時間では、自己紹介を済ませた後に、読本の「拳士の心得」の「言葉」の部分を、皆で回し読みします。その前の修練中に、上手く動けずS君とA君から「無理だ~!」との言葉が発せられてたので、「もし自分のレベルを挙げたいのなら、大した努力もしないうちから、『無理だ』とか『難しい』とか言わない方が良いな。自分の脳にその言葉を聞かせると、頑張る気が無くなるから」と伝えました。集中力が無く、上手く出来ないと早い段階で「諦め」が入る、似た傾向を持つS君とA君。今日のこの時間で、何かしらのプラスを得てくれると良いのですが。

学科・法話の後に、以前一緒に私服で練習したA君の道衣姿に、羨ましいがる素振りを見せたS君とSちゃんにも白帯を貸し、こちらも班分けして帯を締める練習をしました。その後の鎮魂行も含めて、I君とS君も徐々に世話をする事が上手くなって行きました。

自由練習では、少し全員で走るメニューをやった後に、受身の練習として「横転より起き上がり」と「大車輪」を、I君・S君の二人をリーダーにして行いました。その間、二人にポイントを伝える以外は、私は部屋の隅に立ち、極力口を出さない様に振舞います。I君もS君も、なかなか言う事を理解してくれない後輩達に悪戦苦闘しながらも、自分達なりに考えて、伝え方や練習パターンを指示して進めていました。これはこれまでには全く無かった、大いなる進歩と言えるでしょう。

途中、それぞれの受身を一人ずつ発表して貰う時間を入れた事によって、教えているI君とS君は前回の反省に基づく変化を、次に反映させていましたし、教わっている側は「次はもっと良い形で発表出来る様にしよう」と、上手く集中力を維持出来ている様でした。それでも進み具合はどんどん遅れていき、当初予定していたI君・S君自身の昇級試験の練習は全く行えませんでしたが、それ以上に後輩達の相手を奮闘していた二人に、「今日のあなた達、よく頑張ったよ~!有難う!」と言葉を伝え、皆で作務を行い、帰路に着きました。

10月31日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。若干の空気の冷たさを感じながらも、お昼の日差しの温かさを噛みしめながら、鍛錬に励みます。

今日は、10月中を体験入門期間としていたA君の保護者の方に、入門手続きや法人の区別について御説明する日。が、ケガや所用により、一般の参座が無い事が判明しました。「まあ、先輩達に仕切らせて、何とか回すか」と、その間の修練メニュー等を想定しながら作務を行いますが、小6のI君・S君が姿を現しません。修練再開以降、保護者の方にも欠席や遅れて参座する際の連絡の徹底を御願いしていますが、なかなか浸透しないものだなと思いつつ、集まったメンバーに沿った内容に変えていきます。

ここ数回の修練では、「全力で取り組み、気迫を込める事」と、「自分のやるべき事をやるのは当たり前で、先輩としての目配りと行動をする事」を説いていますが、何人かの人は動きや意識が変わって来ています。またそうでない人達に対する私の対応にも、変化を付けているので、結果に繋がっているかはともかく、雰囲気が少し変わって来ました。このまま良い結果に繋がるまで、気長に待ちたいと思います。

土曜日は15時前に参座するY君の到着と同じ頃に、S君とI君も普段着姿で到着しました。学科・法話終了後に二人を呼び寄せ、遅れた理由を聞くと、自転車で二人で来る予定だったが、集合時間を間違えた上に、吐き気がした為、コンビニで休んでいたとの事。S君が保護者の方から携帯電話を渡されている事もあり、「そんな時に、やるべき事は何だ?」と二人に問い掛けます。木曜日にも、連絡を疎かにする人・約束を守れない人は、周囲から大切には扱われないので、皆で気を付けようとの言葉を述べていたので、改めて二人にはその事を伝えました。

鎮魂行を終え、自由練習の時間に科目の習熟を行いましたが、11月に昇級試験受験を予定している組も、自分達でやる事を決めて進めていましたし、Y君に号令役を任せた白帯組も、なかなか良い雰囲気で取り組んでいました。

16時過ぎにA君のお父さんが到着し、小学生達にこの30分でやる事を指示し、説明に入ります。経験者でもあるA君のお父さんには、これまでの説明の手順と若干変えて、以前の組織の在り方との違いや、変遷の時期や理由も御説明しました。経験者だけに理解の度合いは高く、A君の普段の姿や特徴等も御聞きする事が出来ましたので、少しでも彼の成長に貢献出来る様な取り組みをしたいものです。

説明をしている間も、目の前の小学生達の取り組み方を見ていましたが、やはり万全な取り組みを出来る人間も少ないです。それでもやろうとする姿勢は徐々に見えて来ましたし、少なからず結果に繋がる取り組みの糸口を、本人達が掴んで来ている気がします。

最後に「成果発表」をし、皆で作務を行いますが、こちらも動きが変わって来ましたし、会議室での会合を終えられた敬老会の役員さん達に声を掛けられた際に、「挨拶はしたのか?」と問うと、全員「こんにちは!」と挨拶しに行きました。11月入門のA君のお祖父ちゃんが、今年度の敬老会の会長さんでもあり、役員さん達からも「A君はいつから始めたの?彼、元気な子だもんね~!」との声も掛けて頂きました。地域の活性化にも貢献出来る様に、精一杯役目を果たしたいと思います。

10月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。晴々としながらも、冷たい風が吹く中で鍛錬に励みます。

今日は、「季節はずれ」の運動会が開催される小学校が複数あり、遅れての参座者が多くなりました。そんな時は、スタートの作務での私の分担が増えるのですが、逆にじっくりホールのカーペットの掃除機掛けをしていると、気持ちの落ち着きを感じます。やはり、単なる格闘術の訓練とは違う、少林寺拳法の武道としての側面も、大切にしていかなければいけないという事でしょうか。また来月入門予定で体験中のA君が、自転車で私と同じタイミングで到着し、指示をされてからながら、先週よりも掃除機掛けや座布団の用意を、積極的且つ丁寧にやってくれていた事も、喜ばしい事です。時間を掛けてでも、伝えるべき事は伝えていきたいものですし、逆に受け取る気持ちを持った人と、しっかり修行に励みたいものです。

今日の修練は、ホワイトボードに15分単位でやる事を書き込み、極力それに沿って内容を進めていきました。当然スムースに進むものや、時間が掛かって中途半端で終わるものと出て来ますが、深く探求する事には向きませんが、小学生を飽きさせないという意味では、それなりの好結果が出ましたし、その日を通しての各自のテーマに沿った指導をしやすい面も有りました。修練内容や形態、組み立てのタイミング等は、常に工夫していかないといけませんね。

11月も合同での地区の昇級試験が開催されない流れなので、単独試験として近隣の先生に審査を御願いする予定です。他所の先生に見て頂く事もあり、「誰に審査されても、文句無く合格出来るレベルまで仕上げろ」と常々言って来てますので、それは継続して行いたいところ。それだけでなく、「技術の面白さ」をもう少し伝えていこうと、あれこれ試行錯誤しています。その過程で、これまでの修練の組み立てに、定期的に加味した方が良いポイントも見えて来ます。

来週、A君のお父さんに来て頂き、入門手続きや法人の区別について御説明する予定ですが、それに先立ち、今日はA君と10分程の面談をし、入門の意思の確認をしました。が、話を始める際の「今から、あなたにやる気が有るかを聞かせてもらうんだけど」と言葉にした瞬間に、「やる気有る!」との言葉が返って来たので、若干面喰らいました(笑)。やや気持ちの弱さは目立つものの、いつも一緒にいる「友人」に「毎日蹴られてる」と言うA君。「強さ」への渇望は明確に持っている様で、また読本の「本当の強さとは」と同様の話をした時も、しっかり内容を理解し、それを復唱して確認して来る程の、言語の理解力と積極性も見せてくれました。このやる気を損ねない様に、しっかり育てて行きたいものです。

今日は、基本の身体操作の習熟にもなり、法形の確認や応用にも繋がる内容を、矢継ぎ早に展開していきましたが、最後は空乱での締めを。最近、皆の動きが良くなるに連れ、激しさが増し、また闘争心も露になる瞬間が見え隠れしているので、若干教え的な面も強調した内容も加味していかなければいけない様です。今日も終了後に、中段突がわき腹に入ったY君が苦しそうにしていましたので、相手をよく見て、お互いのプラスになる練習を心掛ける事と、逆に辛さ・痛さ・怖さに負けない事の大切さを説きました。それがどの程度伝わったかは判りませんが、伝わった人間ほど作務の働きが良いなあと、技術とその修練がもたらす人間性への相関性を感じながら、帰路に着きました。

10月17日(土)の修錬。

本日も、泉田市民館での修練。夜半から降り続く雨の中、鍛錬に励みます。

今日は、毎月第1土曜日に開催している「少林寺拳法体験会」を、最寄りの小学校の運動会を避けて順延した日。鼻風邪で2人から欠席の連絡を頂きましたが、8月からに引き続いてHちゃんが参加してくれました。また先月頭に准拳士初段を受験し合格したR君とI君に、部活動やテスト週間の時間を合わせて貰って、允可状の授与と黒帯の贈呈を行う日です。西尾市での野球部の大会の関係で、16時頃の到着になる予定でしたが雨で中止となり、14時過ぎにNさんに連れられ、久々の参座を果たしました。

先週道衣を渡した今月入門のA君も、嬉しそうに道衣を着ますし、帯だけ渡したA君も、結び方は忘れたものの、しっかり持参しました。そんな2人の姿を観て、「あたしの服は無いの?」とHちゃんが羨ましそうにしていたので、「帯だけ巻いてみる?」と聞くと、ニッコリして頷きましたので、A君と交代で帯を締めました。

15時前に到着するY君に合わせて、空乱や「転身蹴」を交えた連反攻を挟み、允可状の授与と黒帯の贈呈を行います。当日の感想と仲間への御礼やアドバイスを述べて貰いましたが、2人とも為に成る言葉を残してくれたと思います。あとは、それを受け取った人間が、どう活かすか。それは本人達次第でしょう。

自由練習後半は、R君とI君は最後に初段試験時の組演武を披露して貰う為に、Nさんと一緒に練習を。Nさんにとっても、我が子のR君・長年共に励んだI君との、「最後の手合わせ」の時間。今日は臨時出勤で休まれたW先生とHさんにも、その時間を取って頂きたかったですが、Nさんにはそれなりに楽しんで頂けたかなと思います。

他のメンバーは、色帯組と新入門・体験組に分かれ、11月の昇級試験受験に向けた習熟と、「逆小手もどき」や座布団を利用しての受身の練習をこなします。時計を見忘れて受身のコツを教えてしまいましたが、残り10分から組演武の披露へ。試験当日は「エアー」での組演武でしたが、練り上げて来た動きを見せて貰えて、私としても満足です。

小雨のパラつく中、体験者も積極的に作務に動いてくれましたが、最後まで残り、迎えにみえたお母さんに促されて、モジモジしながら「御礼の言葉」を述べてくれたI君。Nさんと帰るR君にも、「たまに『練習に来~い!』って呼びだすから来てよ。来年には部活も引退だし、どうせ受験勉強なんてしないんだから(笑)」と伝えて、2家族を見送りました。

 

10月10日(土)の修錬。

本日も、泉田市民館での修練。雨は降り続くものの、台風の影響も少なく済み、ホッとした気分の中で鍛錬に励みます。

今日は専有道場で「達磨祭」を挙行する予定でしたが、台風が東海地方に最接近するタイミングと、修練時間がかち合う事が予想された為、昨日の時点で連絡を取り合い、来月に順延しました。「諦めない、挫けない強さ」を顕した達磨の遺徳を偲ぶ行事の開催を、早々に諦めてしまうのもマズい気もしますが、無理せず皆で集まれる日にするのも良いでしょう。

スタートから泉田市民館から行う事になり、今日から体験参加をする小3男子のA君の、修練に参加する時間も長くなりました。泉田町の敬老会の副会長をされているお祖父ちゃんの運転で、5分前に到着したA君。同乗されていたお祖母ちゃんからも、「宜しく御願いします」と深々と頭を下げられ恐縮しますが、その分しっかり支えねばと気持ちが入ります。が、お祖父ちゃんが「内弁慶で」と仰る様に、A君は他の人が集まり始めると、前回同様にカーテンに隠れます。「これは今日も難しいのかな」と不安を抱きましたが、今月入門の小1のA君が、積極的に声を掛けに行き、コミュニケーションを取ってくれます。またウォーミングアップで、じゃんけんや鬼ごっこ等の遊びも加える事で、A君もいつの間にか輪に入り、当たり前の様に皆と同じ事をやり始めました。

初めての道衣を手にし、帯の結び方を教わった小1のA君。今日から体験を始めた小3のA君と、名前のひらがな4文字が最後の1文字しか違わない似た名前と言う事もあり、親近感を強く持った様で。また「後輩」の前で良い姿を見せようとの意識も強く、先週までの体たらくぶりとは打って変わって、整列の際は真っ先に並び、気合いの出し方や一つ一つの動きが、実にきびきびしたものに。「こんなにも変わるものか」とびっくりしますが、その姿を見て、小3のA君も気持ちの張りが維持されていました。

今日はA君の体験初日と言う事もあり、体験者用の逆突・逆蹴中心のメニューになりましたが、極力グループ分けで色帯組用の練習時間も確保し、また学科・法話や鎮魂行はもちろん、キックミットでの当身や受身、軽めの乱捕りと、A君にも多くのメニューをこなして貰いました。何をすれば良いのか分からない状態の時は、動きを止めて「ギブアップ」のポーズを見せるA君ですが、自分の気持ちの弱さを自覚し、「そこを変えたい」との気持ちを強く持っている様で、「解らない事・出来ない事でも、まずはやってみろ。それがあなたの心を強くするんだよ」と伝えると、表情が変わっていました。

今日はA君中心のメニューになり、2人の新人の相手も私がしていたものの、随所で全体に共通するポイントを少しは伝える事が出来ました。が、せっかく先週のW先生に続いてHさんも半年以上ぶりの参座を果たし、一般のメンバーも揃いつつあるので、一般有段者にとっても有益なメニューも、もう少し組み込んでいきたいものです。そんなこんなの「課題」を抱えながらも、ようやく誕生し始めた「先輩らしさ」を見せようとする仲間達の姿に、嬉しさを抱いて帰路に着きました。

 

10月3日(土)の修錬。

本日も、泉田市民館での修練。秋が深まりつつある上に、昼前の気温の上昇もあり、心地良い気候の中で鍛錬に励みます。

今日は修学旅行で小学6年生が休む週の上に、突発の欠席者も出て、更に少ない参座に。それでもコロナウイルスへの対応と仕事の関係で参座を自粛していたW先生が、半年ぶりに参座してくれました。今月入門予定のA君とも、初顔合わせです。

今日、保護者の方に入門手続きや法人の区別について説明する予定のA君は、先週に引き続いてのダラダラモード。今日も放っておく時間と厳しく接する時間の2種類になりそうだなと、ペース配分を考慮します。部活動明けのH君も早めに到着したので、まずはA君を放っておいて、H君とW先生の科目に繋がる、且つA君の保護者の方に説明している時間に、A君も交えてやれそうな内容を反復します。松平スポーツ少年団支部での活動も再開したものの、未だに相対演練は出来ない状態と言うW先生も、久々の相対での動きに、苦心しながらもやはり楽しそうです。

最近小学生達には、態度や修練中の振舞いについて、「先輩としての姿勢」を頻繁に説いています。遅れて参座したY君も含めて、今日の二人は後輩の世話をする事や、先輩として振る舞う事を嫌がらないタイプ。なので、ダラダラモードのA君にも、出来るだけ厳しく接する時間を減らし、Y君やH君にも任せて、その間に違う組み合わせは習熟を高める感じで進めます。Y君は今日は早上がりもするので、A君の相手だけでなく、自分のレベルを高める時間も作ります。その間も、自分が上手くなるだけでなく、練習相手にも上手くなってもらった方が、自分にも有益だと言う考え方を説きます。それを聞いている人達の表情にも、教えの浸透を感じさせるものがありました。

Y君が帰った後に、W先生にH君とA君を指揮して練習を進めて頂きます。が、「16時15分頃に」と話していた説明の時刻に、A君の保護者の方が現れません。電話番号を聞いておく事を忘れて、確認の連絡を出来ず終いでしたが、その間3人での修練を見守ります。W先生が、あれこれ神経を遣い、色々と工夫をしてA君の興味とやる気を引き出そうとされているのが伺えましたし、H君が随分と後輩の面倒見が良くなっている事にも驚かされました。予定の時刻より20分ほど遅れてA君のお母さんが、生後1年経たないA君の妹のNちゃんを連れて到着。時間や約束を守る事の大切さをどう御伝えしようかと考えつつ、幼子を抱えていては、連絡や行動の精度も落ちるかと理解しつつで、説明に入ります。

説明の暗チョコを見失ってしまい、行き当たりばったりの説明になってしまいましたが、ほぼ内容を網羅。その間W先生達の練習も、なかなか盛り上がっていた様です。調子に乗って、A君のお母さんとあれこれ話していると、とっくに17時を過ぎていて、慌てて終了し作務に入ります。「気分屋」のA君も、作務の頃にはしっかり手伝うモードに成っていましたし、後輩の世話に大活躍だったH君もニコニコした笑顔で、「こんな時間まで残ったの、初めてだな~」と言っていましたので、気付けば20分近く駐車場で待たれていたH君のお母さんに、一緒に付いて行き御詫びと御礼を御伝えして、修練を締めくくりました。

9月26日(土)の修錬。

本日も、泉田市民館での修練。やや蒸し暑さは残るものの、ようやく訪れた「鍛錬日和」を楽しみます。

「コロナの影響で」と言い訳をしてはいけませんが、この半年で在籍数が半減している上に、欠席者多数。が、こんな時こそ、各自のレベルアップはやり易いもの。この数年は、入門者獲得を最優先で考えていましたが、若干中身が薄いと感じる事が多く、少し方向性を修正しようと考えていた時期でもあり、図らずもそんな状況がやって来ました。

先週、体験参加に来て見学のみで終わったA君のお父さんから、「今週・来週は用事で参加出来ませんが、再来週からは参加出来るので、入門手続きを御願いします」との連絡を頂きました。が、「1ヶ月程の体験入門期間も取れますので」とやんわりお断りし、10月中を体験入門期間として、様子を見て頂いてからの決定として頂きました。その間に、少しでも真剣に取り組むだけのやる気の「火種」を宿しておきたいですし、本人がその気に成れないのであれば、月1回の体験参加のみにして頂く事も、検討しようと考えています。

今日のスタートの参加メンバーが、若干想定と違いましたので、準備運動、ウォーミングアップ、基本演練の内容と並びを変えて進めます。先週は用事で休み、2週間ぶりの参座となる10月入門予定のA君は、今までに無い集中力の散漫ぶりを見せます。まだ入門前だからと、厳しくする事を控えつつ、この時点で飽きが来て、真剣に取り組む事が出来ないのなら、来週行う予定の保護者の方への入門手続きの説明を取り止めにする事も視野に入れて、A君の様子を見極めます。

遅れて参座されたNさんも交えて、A君の出来る内容で組み合わせを変える法形演練に入りますが、A君の集中度は挙がりません。「邪魔になるから、後ろで見学してようか。やる気に成ったら教えて」と伝えて輪から外し、他のメンバーの習熟に内容を切り換えます。その間A君は、後ろの舞台の上でこちらにアピールする様に突き蹴りを行いますが、暫く1人でやらせ、後々「やる気になった?じゃあ、やろうか」と混ぜて、更に内容を単純化して、何とか習熟度アップを試みます。

学科・法話、鎮魂行と、やれる範囲で付いて来ていたA君ですが、自由練習では「そろそろ限界だな」と感じられる部分もあったので、最近力を入れている少年四級受験を目指すI君の科目の習熟を進めます。また「切抜(内)」と「逆小手もどき」を合わせて、「巻小手」の原理だけの体感を、I君とH君でやりましたが、何度かの試行錯誤を経て、2人とも随分投げる事・投げられる事が上手くなりました。

ラスト15分で、今日やりたかった内容の締めくくりとして空乱を行いました。A君もやれる様に、まずは3連攻の反復を行い、「内受突」と「転身蹴」を交えた動きも繰り返しましたが、当のA君はタラタラしていたものの、他のメンバーには身体を練る良い時間と成った様で、その後の「間合いを空けた乱捕り」・「当たる間合いでの乱捕り」では、I君・H君が実に良い動きをしていました。普段、手を抜くことの多いI君ですが、やはりプライドに響くのか、2学年下の後輩のH君の遠慮の無い鋭い攻撃に、実に良い反応で反撃を返していましたし、終了後の締めの上段突や合掌礼の号令でも、張りの有る良い気合を出していました。

今日は、終始締まらなかったA君ですが、作務の時間では自ら窓閉めに動いてくれましたので、「来週は、もう少ししっかりやろうな」と声を掛け、迎えにみえたお父さんに、来週の入門手続き説明の時間をお伝えしました。

9月19日(土)の修錬。

本日も、泉田市民館での修練。朝晩はすっかり涼しくなり、秋の様相を呈して来ましたが、湿気や日中の気温の高さも感じながら、鍛錬に励みます。

今日は10月入門予定のA君の御家庭から、欠席の連絡を頂いていたので、ちょっと高度な事や運用法等、普段なかなかやれない事をやってみようかとイメージして赴きました。が、市民館に到着した際に、予定ボードの前で作業をされていた面識の有る地区の役員さんから、「今日、この子見学良いですか?」の言葉が。「どうぞどうぞ、良かったら体験も一緒に」と御伝えした当のお孫さんのA君は、特に臆する事無く話しかけて来ます。役員さんに「一緒にやれる内容にしますよ」と御伝えすると、「いやいや、逆にしっかりした所を見せてやって」との事。一旦二人で帰宅されて、水筒やタオルを持参して戻って来てくれたA君に、掃除機の手伝いを御願いすると、多少やってくれたものの、「疲れた~」と言って休憩します。また、「黒帯が一番強いんでしょ?最初は何色の帯なの?」と随分帯の色に関心を持っていましたが、遅れて参座した緑帯組を見ると、途端に舞台のカーテンの後ろに隠れます。会議室で作業をされていた役員さんに、見学者名簿に記入して頂いたところ、「もし、今日体験する様だったら、上下関係をきっちり教えてやって」との事で。伺うと「内弁慶」との事ですし、本人からも「~に殴られた」との話が聞けましたので、その辺りを鍛えたいのかなとの希望も伺えます。

この数か月のコロナに影響された変化の中で、入門者獲得を大事にしつつも、無理に入門させるのではなく、「体験止まり」でも関わってくれる存在を増やし、入門した人の「自覚」を促そうかとの想いも強くなっています。今日のA君の姿を見て、A君の出来る水準に下げて、体験参加を促す必要も無いなと感じ、緑帯組の法形の習熟から入りました。

途中、A君のお父さんも見学にみえ、後ろで御覧になってましたが、過去に市民館での修練中に、何度か出入りされる姿を見掛けた事のある方。父親の敬老会の役員としての作業を手伝ってらっしゃった様ですが、休憩中に御話を伺うと、御自身もかつて少林寺拳法をやっていて、20年近く前に私の姿を見掛けた事が有る気がするとの事で!時期的にはギリギリカブっていない感じですが、共通の知人の話で二人だけで盛り上がり、他のメンバーが「なんか楽しそうにしてんなぁ~」と言う視線をこちらに向けて来ます(笑)。またお父さんは何度か市民館から出入りされたのですが、わざわざ全員分のスポーツドリンクを買って、差し入れて下さいました。その事自体、実に稀有で有り難い事ですが、「冷えた状態で頂いた方が美味しいから、全員1本ずつ取りに来て」と伝えると、全員が私の所に来る前に、先にお父さんに対して「有難うございました!」と合掌礼をしていた事は、当たり前の事とは言え、今まで無かった事だけに嬉しい驚きです。

15時前に帰宅されたA君親子に、「作務を手伝ってくれた御礼」のお菓子を渡し、「また体験に来て下さい」との言葉を伝え、見送ります。遅れて参座したY君を交え、順番を入れ替えて「学科・法話」、「基本演練」、「鎮魂行」と進めますが、鎮魂行の唱和や号令や気合いで、なかなか良い「張り」を見せてくれるY君には、「ここを直したらもっと良くなる部分が有るんだけど、聞きたかったら後で自分で聞きに来て」と伝えると、自ら聞きに来ます。後は、それを体現出来るかどうか。また「自由練習」での組み合わせ毎の法形の習熟で、Nさんに何度か修正点を指摘されていた時に、相変わらずの「すねる瞬間」が入りますが、「やる気、有るのか?」、「もっと気を張れよ!」と伝えると、表情が変わります。彼の今後に期待ですね。

Nさんが参座出来る様になって、土曜日の修練での習熟度が挙げやすくなっています。今年度は、合同での昇級試験の実施は無さそうですが、各自の科目の習熟は進めておきたいものです。ここ何回かの修練で、次回が少年四級の受験になるI君の科目を進めていますが、今日は「切抜」の練習をしながら、その相手をしていたH君の二人には、その先にある「巻小手」のイメージも伝えました。普段、技術の習熟に対してあまり熱心ではないI君ですが、今日はNさんと「切抜」の内と外を繰り返し練習して為か、「切抜(内)」の鈎手守法での崩しと、「逆小手もどき」をくっ付ける事で「巻小手」が完成する事が、イメージとして繋がり納得出来た様で、2種類の方向に投げられているH君の姿を見て、珍しく目を輝かせていました。

その後の挨拶の時の声の張りや、作務の際の動き方に、I君のいつもと違う心の軽さを感じ、「技術の面白さが、人間を活動的にする事もあるんだな」と、新たな発見をした気持ちで帰路に着けました。

9月12日(土)の修錬。

本日は、専有道場からのスタート。徐々に秋も涼しさを感じながらも、日中は暑さの増して来る中で鍛錬に励みます。

今日は段取り良く準備を進め、渋滞にも捕まらず専有道場に到着出来たので、一人で大半の作務を進められましたが、それだけで道衣の下は汗を結構かいていました。心地良い汗をかける数少ない季節の到来ですので、楽しく有意義な修練にしたいものです。ここ数回の修練で、緑帯組には厳しめの口調で、作務や態度や脚下照顧を出来を問い、修行への取り組み方に対しての真剣さを求めているのですが、今日は玄関の靴もきっちり揃えられ、作務を終えた後に、私がロウソクや線香に火を点けていたのですが、何も言わなくても、背後には整列を終えている姿がありました。これを厳しく言われなくても、自分で意識してやってもらえると有り難いのですが、言われなければやれないのなら、何回でも言うだけだなと思いますね。その中で、将来に通じる大切な何かが、いつの間にか伝わっていてくれると取りがたいものです。

段取り良く進んだ割りには、「あ・うん」を活用した学科・法話の時間は、何故か短めに。昨年の演武祭に賛助出演して頂いた拳士さんが、少導師に補任された事や、旧知の本山職員さんの事を話題にし、色々な方に支えられて自分が活きている事。その恩に報いる為にも、どんな些細な事でも、全力を尽くす事の大切さを説きました。

場を変えて、易筋行を。小3黄帯のY君や体験入門中のA君も合流します。また、最近右肩を痛めて休まれているSさんが、左肩の調子も悪くなり、担当医の方からもう少しリハビリに努める様に言われた事を報告に来てくれました。あまりストレッチ等の身体のケアをされないと言うSさん。身体を労わって、長く大切に使って頂きたいものです。

泉田市民館に到着した時にですが、こちらに目を向けている車が、駐車場に入って来ました。女の子3人を連れた御夫婦が見学にみえましたが、何でも13時過ぎに1度来て下さっていたそうで。隣の今川町在住の方達でしたが、私も通う歯科医院で掲示して頂いているチラシを御覧になったとの事。30分ほど見学して帰られましたが、運動好きで興味の有る小2次女ちゃんより、全く運動の出来ないと言う小4長女ちゃんの方が、興味を持ったりリアクションが良かった気がします。実は今週火曜日にも見学にみえてたそうですが、修練会場を泉田会館に変更していたので、「やってない」と思って帰られたとか。「また体験に来て下さい」とお伝えしましたが、「女の子がいない」、「最寄りの小学校に通っている子がいない」と言う事を気にされていましたので、どうなりますか。まあ、縁が有りましたら、出来得る範囲で支えに成れる様に、努めるだけですね。

易筋行後半は、久々の参座のNさんにY君とA君を任せ、「内受突」の習熟を。私が緑帯組につき、科目を進めます。Nさんも久々ではありますが、テンションを挙げて指導されるので、二人とも楽しそうです。また緑帯組の指導や私の練習相手でも、活躍して頂きたいものです(笑)。

締めの作務でも「先輩らしさ」を見せようとする人・そうでない人様々ですが、「やるべき事」を明確に伝えると動き易い様です。「小さな事からコツコツと」こなして行きたいと思います。