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Shorinji Kempo

2月8日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。ようやく訪れた2月らしい空気の冷たさの中、鍛錬に励みます。

修練場所を変える今日は、送迎をされる保護者の方には負担が増える日。今日も大半の方が遅れての参座&欠席でしたが、その連絡をされない方もいます。「遅れての参座&早上がりもOK」として入門して頂いていますが、必要な連絡は徹底して頂くようにするかなと思いつつ、逆に段取り良く行動し、一人で大半の作務を行える時間を楽しみます。

鎮魂行を終え、あ・うんを使用しての「学科・法話」の時間に入る前に、小5緑帯のS君に「心構えを整えて、待ちの姿勢に成らない事」を説きます。対面にいるI君・H君に比べて「逃げ癖」の強いS君は、「やらされ」の修練に成りがちで、この話の最中にも「聞きたくない話」から目を逸らしますが、その都度「目線!」と言って、こちらを向かせます。その間も、I君・H君は腰を立ててその話を聞いてました。「この辺りが伝わればなぁ」と思いつつも、S君もその後の時間の集中力はそれなりに上がっていましたので、時間を掛けて伝えていきたいものです。

場を変えて、易筋行を。体験中のSさん、W先生・Hさんと共に、初段受験を控えたNちゃん、Kちゃん・R君姉弟、Y君と、続々と集まります。また先週見学に来てくれた、小2のS君・年長のSちゃん兄妹が、お母さんに連れられて体験に来てくれました。

場を温める為に、全員で準備運動や走るメニューをやり、その後W先生とNちゃんは後方で試験に向けた練習を進め、他のメンバーで体験者用の突き蹴り中心の練習を行います。やや気弱な感じのS君と、積極的な妹のSちゃん。二人共不慣れな動きにも、一生懸命取り組みます。また練習中はSちゃんの方がやんちゃな感じですが、休憩中にトイレに行きたい時などは、まずお兄ちゃんを頼り、お兄ちゃんがトイレを探してあげるという、微笑ましい兄弟の姿も見せてくれます。

今日は3月に試験を控えたメンバーのうち、I君・Mちゃん姉妹が部活動で休みだった為、法形演練では私が体験者中心・NさんHさんで、他のメンバーとI君の少年五級受験に向けた習熟を行います。それぞれに充実した内容でしたが、「これに一般初段と少年六級が加わったら、回らないなぁ」と工夫の必要性を感じます。それでも体験中のSさんの上達ぶりや、後輩が出来そうな流れに発奮するY君の姿に、それぞれの頑張りの成果が見られて、嬉しさを感じます。また、普段練習相手の名前を覚えられないY君も、S君・Sちゃんの名前は覚え、「赤ちゃんが好き」との事で、二人の弟である生後1年経たないH君の名前を自ら教えて貰い、抱かせて貰っていました。興味と関心の有る事への積極性が観えましたし、如何に「やりたい事」と「やるべき事」を近づけていくかの工夫の大切さも、感じました。

その流れもあり、ラストには若干の遊びとエクササイズを合わせた内容を。武専で学んだ内容にアレンジを加えて行ってみましたが、「やろうやろう」と思っていて、試験前だとその時間も取りにくいのですが、皆の反応もなかなか良く、ちょくちょく入れていきたいと思います。体験に来てくれたS君・Sちゃんも、ボチボチ楽しんでくれていた様ですし、「また来てね」と言うとS君も笑顔で構えを見せてくれましたので、また次回の参座を楽しみにしたいと思います。

2月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。室内にいても凍えて来る様な寒さながら、昼間の温かさの恩恵を受けつつ、鍛錬に励みます。

先週に引き続き、今週も今川町在住のSさんが体験に来て下さいました。それも平日の火曜日・木曜日にもいらっしゃる熱心な取り組み。左右での動きの習熟や、重心移動の面で既に苦しんでいらっしゃる様ですが、ガッツが有るので、無理の掛からない範囲で楽しんで頂きたいものです。

今日は、先週開催された「泉田町芸能音楽発表会」での抽選会の景品を、皆に渡す日です。今年も小4緑帯のR君が2等・Nさんが3等・中1茶帯のR君が4等・私を含めた3人が5等をGet!参加賞のボックスティッシュも含めて、演武披露だけではない幅広い楽しさを満喫出来、地域行事に関われる環境への有り難さを実感します。

3月8日にR君・I君が准拳士初段を、15日の地区合同昇級試験で、小5のI君が少年五級・MちゃんMちゃん姉妹が少年六級を受験する予定です。残り1ヶ月強しかありませんが、少しずつでも習熟に務めておきたいところです。今日はNさん・W先生に相手役を御願いして、各グループのレベルアップを目指しました。また「自由練習」の時間では、鈎手守法の練習をしようとイメージしていたのですが、最も対象としていた小2のY君と小4のMちゃんが欠席で(泣)。それでも体験中のSさんにも柔法の動きをやって頂きたかったので、相手を代えながら相対で繰り返しました。元々合気柔術をやられていたSさんは、鈎手守法を取った瞬間に、相手の手首を掴んで「逆引天秤」の様な極め方をしたがります。「鈎手守法」の練習としてはイマイチですが、Sさんの覚えている技を一緒にやってみるのも面白いなと、次回へのヒントを見た気がします。

16時前くらいに、赤ちゃんを抱いたお母さんが男の子・女の子を連れて見学にいらっしゃいました。軽くお話を伺うと、現在は一ツ木町・4月からは今川町に移り住む泉田町近隣の方で、今川町の回覧板で御覧になった方だそうです。今川町の地区の回覧板を活用出来る様に御願いして、丸3年。Mちゃん姉妹やSさんの様に徐々に反響も出て来ました。「今どき」ではない紙媒体の告知ですが、リアクションが出るまで3年は見ておかないといけないでしょうし、何より地区の役員さんや子供会の役員さんと繋がりを構築出来、それを後任の方に引き継いで頂ける事に、大きな意味があると思います。その度に消費する、A4コピー用紙とプリンターカートリッジの費用に見合った効果が有るかは判りませんが、継続しておきたいものです。

時間的に厳しかったので、見学だけで終わりそうな流れだったのですが、鈎手守法の練習を見る姿に、退屈し始めている雰囲気が見えましたので、ラスト5分に強引にキックミットでの当身を捻じ込み、興味を引きます。またその最中に、何とか時間を作り、見学してくれていた兄妹に近付き、「ちょっとやってみる?」とキックミットをかざすと、二人共喜んで突きを繰り出します。4月からの小3・小1の兄妹だそうですが、どんな感想を抱いたでしょうか。「お茶の時間」に入る時に帰られる様子でしたので、二人にお菓子を渡して「また来てね」と伝えたのですが、赤ちゃんの世話で帰宅に手間取っている様子。「良かったら、一緒にお茶してって下さい」と伝えると、二人共戸惑う事無く、輪に混ざりました。少しでも興味を持ってくれて、体験参加してくれたら嬉しい事です。

 

1月26日(日)、「泉田町芸能音楽発表会」での演武発表。

本日は、毎年1月末に泉田市民館で開催される「泉田町芸能音楽発表会」の日。刈谷北道院の面々で、演武発表をしました。

今日は、白帯拳士を中心とした小学生4人の団体演練、一般・小学生6人による団体演武、中学生男子による組演武を披露しましたが、毎年変わり映えのしない、私のマイクでの少林寺拳法の紹介も、地域の方々は温かく聞いて下さいます。

また毎年発表の機会を頂いているので、場慣れしてきた面々の中には、アドリブで笑いを取る人も出て来ます(笑)。しっかりした動きで、見応えのある発表をしつつの笑いなら、観覧席にいらっしゃる方への、「心の貢献」としても、意味が増す事でしょう。

今日は午前中に地区合同昇級試験もあり、受験したメンバーもいたので、送迎をした私自身も、若干慌ただしく段取りの「抜け」も多かった事でしょう。それでも無事に発表を終えられたのは、参加してくれたメンバーのお陰ですし、皆それぞれに頑張って良い演武をしてくれたと思います。全演武終了後に、隣接する泉田会館に移動したのですが、道衣を着ていない保護者の皆さんだけでも、15人ほどの一団となり、行事への協力的姿勢に支えられている事を実感します。「その甲斐がある」と思って頂ける在り方を、常に模索していきたいものです。

地域の方々との交流にもなり、PRにも成る行事への参加。「在籍者数増加」には直結しなくても、「こんな活動をして居る人達がいるんだ」と、認識して頂けるだけでも、大きな意味があります。今後も、地域行事への積極的参加を継続出来る様な、道院運営を心掛けたいと思います。

1月25日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。徐々に強くなって来た寒気の中、鍛錬に励みます。

4月からの新入門者募集と、冬の時期の道院の地域での活用度を挙げる事を目指して、2月3月の全修練日を開放して体験入門者受付期間としています。その告知を、泉田町を始めとする刈谷市北部の9つ有る町の内の8つの町で、地域や子供会の回覧板で告知をして頂けました。

先週土曜日の修練時に、ウォーミングアップの時間だけ見学されていた高齢の男性がいらっしゃったのですが、火曜日の修練時に「こんな年寄りでも、やらせて貰えるのかな?」と体験を開始されました。泉田町の隣りの今川町に住まわれている、73歳のSさん。大学生時代に合気柔術部に在籍されていたとの事で、「武道」に免疫があったのでしょうが、その年齢で武道を体験してみようとする行動力に驚嘆します。今年は道院の目標として、「一般の入門者を増やす」という事を掲げているのですが、10年目となる今年まで、転籍・復帰でしか社会人の門信徒が居ない刈谷北道院にとって、もしSさんが初の「社会人入門者」に成るとすれば、数奇な運命と言えるでしょう。実際に入門に至るかどうかは判りませんが、まずはSさんにとって有益な2ヶ月間に成る様に、支えをしていきたいところです。

明日は泉田市民館で「泉田町芸能音楽発表会」が開催され、刈谷北道院からも演武発表をします。隣接する泉田市民館では、地区の役員さん・敬老会・婦人会の皆さんが会場設営をされていましたが、泉田会館からも机を運び出され、私達も修練中にその手伝いをしたりと、地域の方々との触れ合いの中で修行が成立している事が、公的施設で活動出来る有難さだなと感じます。今川町の回覧板を見て、体験に来て下さったSさんの様に、新たな縁も生まれますので、少しでも地域行事への協力・地域の活性化の面で還元していきたいものです。

明日は午前中で地区合同昇級試験も開催され、小3黄帯のH君が少年七級を受験するので、Nさん・W先生・Hさんに団体演武の習熟をお任せし、私は試験に向けた仕上げも行います。H君の七級合格に対しては然程心配はしていないのですが、相手をする小5六級のS君は、「一人っ子」その他の理由から、他人の支えをするという事に意欲を見せないタイプです。「自由練習」中に二人を呼び寄せ、「自分の試験の時だけ真剣にやる。そんな人間に用は無い。今からの練習と明日の試験の様子を見て、相手の為に頑張れない様だったら、あなたには二度と試験に臨むチャンスは与えないよ」と、S君に告げます。その後、何度か気を抜く瞬間は有ったものの、総じて集中して取り組めていたので、やはり「緩急」を付けた声掛けが必要なのかなと、再認識します。

試験組をみている間、Sさんには小2白帯のY君と一緒に、基本の突き蹴りの反復をして頂きました。Sさんは「学ぶ意識」が高く、小学生と一緒の修練も嫌がりません。逆にY君は、初の「後輩」を前に「いいカッコ」をしたがります。時折、W先生に言葉遣いや態度を注意されながらも、年長者との相対演練をやり切りました。集中力が無い&「出来ていない」事の指摘を受けると、メゲてすねる傾向の強いY君には、自分より後に空間に現れた存在は、大いに刺激になるでしょう。これを、上手く今後の成長に繋げていきたいものです。

一般3人に任せっ切りの団体演武も、随分良い感じで仕上がって来ました。私自身が、「この中で、一緒に練習したかったなぁ」と思う雰囲気ですので、小学生3人にとっては、難しいながらも楽しい時間となるでしょう。是非明日の発表を、良い形で締めくくって欲しいものです。

1月19日(日)、「昇段試験用特訓」。

本日は、月1の専有道場での「一般のみの易筋行」に差し替えて、3月の昇段受験者の為の特別練習会を、泉田市民館で行いました。

今日はR君が部活動の試合でお休みでしたが、NさんとI君、そしてW先生とHさんに連れられて、松平スポーツ少年団支部のNちゃんが参加してくれました。NちゃんもR君I君と同じ3月8日に、少年初段を受験するので、この機会を少しでもレベルアップに活かして欲しいものです。

今日は当初、I君の法形の習熟度を挙げる事をメインの目的としていましたが、せっかくNちゃんも来てくれた事もあり、単演や受身等、同じ内容でやれそうなメニューは一緒に行い、親睦も深める事にしました。単演や受身に思いの外、時間を費やしてしまいましたが、休憩中のピザでの軽食も含めて、参加した皆が楽しめる様な雰囲気には成りました。

少年初段の受験内容には運用法は有りませんが、中学生以降の事も視野に入れて、Nちゃんにも運用法を経験させておきたいという、W先生達の意向もあり、ラスト30分を運用法に当て、それまでの時間をそれぞれの習熟に当てる事にしました。中学生になって以降のI君は、それまで覚えた技術をほとんど忘れて参座する傾向が強くなってしまい、試験前にはかなり時間を必要とする様になっています。また上手く出来ないと、ふて腐れてテンションを下げるという、小学1年生での入門以来の、変わらない癖はそのままで、今日もなかなかに苦戦しました。それでも、少しずつでも進歩はしてくれていますので、残り1ヶ月半の間で、より良いサポートをしておきたいものです。

特訓のラストは運用法で。中学生の運用法は中段攻撃のみですが、NさんにI君の相手をして頂き、ほぼ制限無しで、守者側の動きを反復します。「守主攻従」という少林寺拳法の特徴はあるものの、「待ち」の姿勢で防御を行うと、反撃のタイミングはほぼありません。ビビッて腰の引ける傾向の強いI君には、試験合格云々ではなく、胆力も養っておいて欲しいもの。Nさんの容赦無い攻撃にさらされて、どんどんテンションを下げるI君ですが、段階やパターンを区切って練習を進めると、徐々に反応や心構えが良くなって来ます。過度な負担には成らない様に配慮しつつ、人生にとって意味の有る初段合格に少しでも近づける様にとの思いを深くして、昇段試験用の特訓を切り上げました。

1月18日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。徐々に冷たい空気が強くなって来たものの、まだまだ暖かさの残る中、鍛錬に励みます。

今日は、W先生とHさんが年明け初参座される日なので、再度「今年の目標」を皆で発表する日。いつもは部活動で土曜日に参座出来ないR君も来られたので、いつも15時過ぎに参座するMちゃんMちゃん姉妹のタイミングに合わせて、学科・法話の時間をずらします。

基本演練では、来週26日(日)の午前中に開催される地区合同昇級試験と、午後に開催される「泉田町芸能音楽発表会」での白帯の団体演練に繋がる内容を、開足中段構で繰り返します。また「天地拳第一系」の相対に向けての下地作りとして、上受・連受を移動しながら行う等、体捌き・足捌き・手捌きの習熟に務めました。

Mちゃん姉妹の到着が遅くなったので、法形演練を先に始め、白帯団体演練と小学生・一般の団体演武。R君と私は、マンツーマンで初段受験に向けての確認に時間を割きます。明日行う昇段試験に向けての特訓には、R君は部活動の試合が入り、不参加となってしまいましたが、直に手を取って「掛けられ役」をやれる貴重な時間。一昨日「今イチ」だった「押小手」の作りもなかなか上達し、「小手巻返」などは「こんなに上手かったっけ?」と驚く出来栄えでした。

Mちゃん姉妹が到着したので、法形演練を切り上げ、「学科・法話」の時間に入り、「1年の目標」の発表に。皆それぞれに、中身の有る言葉を残してくれました。それぞれの発表は、メモにして残し、今年は半年後の7月・更に3ヶ月後の10月に、それまでの経過を振り返る材料として活用する予定ですが、私自身は今日で4度目の発表になりますが、その都度言う事も若干変わるものの、メモする人によって大事だと思うポイントが違うのか、残された文章を見て、自分自身で何かしらの発見があります。今日の発表で、既に1回目から進化した人も多くいましたので、今年1年のそれぞれの成長の為に、大いに活用したいところです。

W先生とHさんが早上がりされるとの事で、今日は鎮魂行をカットして、団体演武と初段科目の確認を再開します。小学生・一般の団体演武では、刈谷北道院で初となるフォーメーション付きの演武となりますが、少ない回数の中で、なかなかの出来となっています。来週の発表での出来がどうなるかは判りませんが、それぞれにとって「良い経験」となってくれる事を願うばかりです。

自由練習後半では、試験に向けた練習に時間を割き、「お茶の時間」ではW先生達の香川土産や、今日は部活動の試合で欠席したI君からの兵庫土産を皆で頂き、修練を終了。居残りの運用法の練習では、NさんではなくR君に10分程相手をして貰いましたが、こちらのアドバイスに応じて、どんどんレベルを挙げて行きます。野球でのキャッチングの経験が活きているのか、当てるタイミングも良く、「随分進歩したものだなぁ」と、嬉しくも清々しい汗をかき、帰路に着きました。

 

1月11日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。年が明けても続く暖かさの中、鍛錬に励みます。

今日も、明日の本山での承継式に参列するW先生とHさんを始め、欠席が多数。そんな中でも、参座した面々で協力して習熟に努めます。1月26日(日)の「泉田町芸能音楽発表会」での演武発表の練習もありますが、そればかりでも飽きて来てしまうでしょう。今日は全員で、「逆小手もどき」と「送小手もどき」を練習したかったので、ウォーミングアップでは、相手の力を感じながら、前重心の体勢を作る練習をしました。技術の細かい部分の練習も大事ですが、身体の使い方全般を高めておく方が、技術レベルを挙げやすいでしょう。身体操作の「土台作り」は、丁寧に行っておきたいものです。

法形演練では、全員で「内受突」の裏・表を行い、順突や前重心の作り方の応用を練習しておきます。鎮魂行後の自由練習では、「逆小手もどき」のバージョン1とバージョン2を。何度かやった事のある人とそうでない人とでは、それまで行ってきた練習での共通点を、意識出来ているかに違いが出て来ます。それが「経験」というものでしょうから、長く続けてくれている人には、それなりの進歩・進化をさせてあげたいものです。

自由後半では、演武練習を中心に。特に、一般との団体演武に挑戦する色帯組には、貴重な時間ですので、しっかり進歩して欲しいものです。今日は基本演練中に、1人社会人の女性の見学者がいらっしゃいました。自由練習終盤まで見学されていましたが、その目には刈谷北道院の修練がどう映ったでしょうか。興味を持って頂けたかは判りませんが、もし体験に来て頂けた時は、「来て良かった」と思って頂ける様な時間を提供したいものです。

 

1月4日(土)の修練。

2020年最初の修練は、専有道場からのスタート。冷たい風が吹きすさぶ中、稽古始めの為に集まります。

本日4日に年明けの修練をスタートする事は伝えていたものの、軒並み欠席の連絡が。「4日では仕方ないか」と思いつつも、「都合を付けて参座するのも修行」とばかりに、期日を延期せず、新春法会を開催しました。結果、スタート3人・遅れて1人と、新春法会を延期するべきであろう、少ない人の集まりとなりましたが、逆にその瞬間瞬間にその場に存在している相手を大切にするという事も踏まえ、今回は敢えて延期せずに実施してみました。都合を付けられない人を遠ざける事無く、都合をつける努力をしている人には、それに即した報いを顕す。柔軟に考えつつも、その都度都度で適した結果を顕していく事も、重視していきたいものです。

新春法会では、毎年「1年の目標」を生活面と少林寺拳法面の、両面で発表して貰います。今回は私を含めて4人しか発表していないので、例年に無く短い時間で終了しましたが、発表してくれた面々は、それぞれに聞き応えのある目標を発表してくれました。

それでもロウソクが燃え尽きる前に新春法会が終了したので、NさんにH君に「小手抜」の指導をして頂き、私は「首を寝違えた」というI君に、少し「手当て」を。多少、症状も軽減した様ですので、しっかり鍛錬に励んで頂きましょう(笑)。

場を変えて、易筋行を。MちゃんMちゃん姉妹が参座してくれて、今日参座出来る全員が揃いました。基本演練では、3月に准拳士初段受験を予定しているI君の試験に備えた内容を。月末26日(日)の「泉田町芸能音楽発表会」での、白帯を中心とした団体演練にも関連する内容で、行いました。

法形演練では、H君MちゃんMちゃんの3人は、団体演練の内容と「天地拳第一系・単演」と「龍王拳第一系・単演」を。NさんI君は、「袖巻」・「腕巻」の習熟を。連盟のDVDからヒントを得た「ゴールからの極めを反復する」練習を。年末の自主練でも行ったのですが、原理の確認や刷り込みには、かなり有効な気がします。

今日は、修練メニューにもバリエーションを付けようと考えていたのですが、逆に反復を繰り返す内容に。その分、「飽き」が来る傾向も増してしまいますが、何とかそれなりの成果を挙げられたようです。今日発表して貰ったそれぞれの目標にも、後に控える昇級試験への取り組みを述べる人も多かったですが、それに見合った努力をして欲しいですし、それに対する結果に繋がる支えをして行かねば、との思いを強くし、易筋行を切り上げました。

12月21日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。寒さの中にも温かさの残る気候の中、鍛錬に励みます。

今日で年内の修練納めとなり、修練終了後に「一品持ち寄り忘年会」を開催します。新年の修練開始まで2週間ほどのお休みを取るのですが、参座はやや低調。いつもは早めに顔を見せてくれるY君も風邪でお休みでしたが、その少ない人数のメンバーが作務をしっかりやってくれます。また市民館の和室では、釣りクラブの皆さんが食事会を開催されていて、帰られる頃に声を掛けて下さったり、祭壇の達磨像を指差し、「あの方は誰ですか?何をされた方ですか?」とH君やK君に問うて下さったりと、地域の皆さんがコミュニケーションを持って下さるこの空間への「感謝」を忘れてはいけませんね。

ここ最近体調の維持に苦労されているNさんが、部活動が休みだったR君と久々に参座して下さり、また練習試合明けのI君も早めに来てくれたので、練習メニューにも幅を付けられます。ここ数回、習熟度を上げる為に時間を割いている上中二連突に対する上受・連受の練習を、単独・相対で繰り返します。その中で、体捌き・足捌き・手捌きのそれぞれのポイントを伝え、少しずつでもレベルを上げて行ける様に努めます。

R君とI君が揃ったので、来年3月受験を予定している初段科目の習熟を。またMちゃん姉妹も15時前に到着してくれたので、年明け1月26日の「泉田町芸能音楽発表会」での団体演練の練習に入ります。今日はW先生とHさんの到着が遅くなりましたが、御二人とNさんの3人と、Kちゃん・R君・I君の緑帯3人が、団体演武を組みます。それも今まで刈谷北道院ではやった事の無い、「6人以上で、1・6構成は単演。フォーメーション付き」という「大会仕様」の団体演武です。なかなか全員が揃う事も少ない環境ですが、何とか年内に位置取りの変化だけは伝えておきたいので、昨夜作成した手書きの図をコピーし、4人に先に渡して位置取りを説明しておきます。ポジション取りの変化も多く、また今までやっていない科目も多く含まれる演武構成ですが、各科目に繋がる動きを事前に個別で高めておいたからか、小学生3人は総じて積極的に動きます。やはり「新しい事」はやっていて楽しいのでしょうし、臆する事無く「チャレンジ」する習性が高まりつつもあるのかなと、嬉しくもあります。

「自由練習」に入っても、同様に3つのグループに分けての習熟を行い、私はグルグル回ります。到着されたW先生・Hさんにも、団体演武の練習に加わって頂き、そちらはほぼ一般3人にお任せ。流れ的には6構成全ての合わせを終えられていた様です。後に忘年会を控えているので、今日は「お茶の時間」をカットし、17時を少し過ぎるまで易筋行を続けましたが、参座してくれたメンバーそれぞれにレベルのアップが見られ、それなりの手応えを感じながら、修練を打ち上げ、「一品持ち寄り忘年会」へと移行しました。

12月14日(土)の修練。

本日は、専有道場でのスタート。今年は暖冬なのでしょうか、遂に訪れた「刺す様な寒気」を感じながら、鍛錬に励みます。

今日はW先生が夜勤明けの為に、欠席。またNさんも体調不良で欠席されたのですが、その連絡が専有道場に人が集まり始めてからだったので、若干、移動の足に不安が出ました。後半参座してくれたI君のお父さんに、14時半頃に再度来て頂けるようにお願いしようかとも思いましたが、ギリギリ1台に乗れる人数でもあったので、「皆で協力して、片付けや荷物運びをやるぞ!その時は、それぞれが勝手に動くんじゃなく、ちゃんと言葉でコミュニケーションを取る様に」と伝えて、「あ・うん」を使用した「学科・法話の時間」に入ります。

今日は、「あ・うん」の「元気の素」のページを回し読みします。このページの道院長を務めていらっしゃる方が、刈谷市に本社のある企業の部活動で少林寺拳法の修行をスタートされたそうで、Y君のお父さんが同じ企業に勤めている事もあり、参座してくれた面々の日常に照らし合わせて、ページの内容を読み込みます。「生涯修行」としての価値を、今の面々に即・伝わっていなくても、何処かで思い出してくれると良いなと思います。

場を変えて、易筋行を。今日は一般が私一人という事もあり、土曜日としては参座は寂しいですが、逆にそれぞれのメンバーに合わせた内容を、組み合わせる訓練になります。

2週間前の武専で、少年部指導委員の先生の授業の時間もあり、多くのヒントを頂けましたので、そこに色々なエキスを交えて、「楽しく身体を動かす」という内容を考案します。「修行」自体は、決して楽しいだけのものではなく、また他人から段取りされた「楽しさ」を受け取るだけでは、困難を乗り越える「強さ」も身に付かないでしょうが、少なくとも「身体を動かす」という事に対する意欲だけは引き出しておかないと、その後の「高い内容・水準での易筋行」には辿り着けないでしょう。今日は、割りと良い手応えが得られました。

土曜日もお母さんの仕事があり、参座が遅めのMちゃん姉妹。妹のMちゃんが、今日は部活動で休むと聞いていたのですが、割りと早い時間に二人揃って参座してくれましたので、二人がいる時にやりたかった、「上中二連突」に対する「上受・連受」の練習を。最初は一人で移動稽古的に繰り返し行い、間合いを離して相対で行います。動きが理解出来ず、追い付かないY君も、涙目になりながら何とかやり切ります。

その後は、色帯組と白帯組に分け、年明け1月26日の「泉田町芸能音楽発表会」の団体演武の練習を。白帯組は、演武祭の時と内容はほぼ同じですが、今度は号令は掛けずに、呼吸を合わせるバージョンで。「天地拳第一系」も「龍王拳第一系」も、左右逆を覚えます。また六級のS君と八級のH君には、「先輩として、言葉でコミュニケーションを取って、しっかり引っ張って行く様に」と伝えます。

また色帯組3人も、一般3人との6人での演武構成にチャレンジします。それも演武祭の時とは違う、これまでやっていない「龍王拳第一系・相対」、「義和拳第一系・相対」、「紅卍拳第一系・単演」も覚えなければいけません。少ない練習回数で、どこまで完成度を挙げられるか判りませんが、3人は意外に気後れせずに、新しい事に取り組みます。「困難に、逃げずに立ち向かう」、「周囲とコミュニケーションを取って、協力して良い結果を目指す」。いずれも簡単ではありませんが、今回の発表に向けての取り組みが、その一助に成ってくれればと思います。