最新の記事 | 刈谷北道院 | Page 27

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Shorinji Kempo

12月7日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。「身を切る様な寒さ」が到来する中、鍛錬に励みます。

本日は、夜に名古屋で愛知県連盟の所属長懇親会があり、私もそちらに出席する為、15時半で修練を切り上げる予定。そんな日ですが、今日は一般の見学&体験のOさんがいらっしゃいました。

このOさん。初めて見学の連絡を下さったのが、10月半ば。公式サイトを御覧になって、メールで打診して下さったんですが、「経験者である」・「大府市在住である」という事は伺えたものの、年齢や拳歴等は一切判らず、また見学希望の日が11月23日と、連絡してから1ヶ月後という不思議さ。その日が全国大会だった事もあり、先週に代えたのですが、急遽仕事が入り延期となり、「色々忙しそうな人なのかな」との印象を抱いていました。先週来られなくなった時点で、12月の土曜日の修練予定を御伝えしたのですが、昨日「明日、見学したい」というメールを頂きまして。「見学だけでも、一緒に身体を動かして頂いても良いですよ」と御伝えして、「どんな不思議な人が来るのだろう」と楽しみにしていると、防災に関する会議で、泉田地区役員さんや刈谷市職員さん・NPO法人の関係者さんが市民館に出入りする中、にこやかな笑顔の若い男性が現れました。

軽くお話を伺うと、大学拳法部出身であり、更にスタートは大府市のスポーツ少年団支部であったとの事。そちらの所属長の先生とは、数年前に犬山市で所属長懇親会が開催された時に、帰りの電車を待つ駅で、20分ほど話し込んだ事がありました。それらの事を会話しながら作務を終え、修練を開始します。

年明け1月26日の「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露の練習も必要な中、5年ぶりに道衣に袖を通したというOさんにも、同じメニューに混ざって頂きます。基本演練にしても、法形演練にしても、大半の練習相手が小学生という環境で、どの様な反応を見せるか、チラチラ見ながらの修練となりましたが、スポーツ少年団にも在籍されていたからか、完全なる財団支部経験者ではあるものの、刈谷北道院の雰囲気にも違和感無く溶け込めていた様な気もしますし、小学生を相手にしても嫌がらず、加減をして攻撃したり、コミュニケーションを取る事も出来ていました。

「学科・法話」の時間や「鎮魂行」の時間の振舞いでも、理知的な面も見せますし、法形演練では、緑帯は初めて行う「龍王拳第一系相対」をW先生と行い、一組だけ「逆小手」に移行しましたが、5年ぶりの「逆小手」もそつなくこなしていました。久々の少林寺拳法にも、全く問題無く対応し、私もペースを考慮する事を忘れて、若干腰に疲労を感じてらっしゃった様ですが、総じて楽しそうに取り組んで頂けていた気がします。

思えば、今年1月の「1年の目標」に「一般門信徒を、1名は増やす」というものを掲げていましたが、全くの手つかず状態。是非このOさんの様な人に、刈谷北道院の「家族」になって貰いたいと思いつつも、実際にOさんが復帰するとしたら、忙しい社会人が順調に修行を継続する為には、土曜日の昼間に修練の有る刈谷北道院より、土日の夜に修練を行う道院を紹介してあげるべきだなとも思います。まずはOさんが今回の体験で、どれだけ修行を再開したいと思ったかにもよりますが、是非刈谷北道院も含めた、何処かの道院に転籍・復帰して頂きたいものです。

Oさんを始め全員を見送った後、懇親会に出向く電車までの時間を、W先生との乱捕りの時間に。拳サポ・スネ当てのみを着け、5~6割の強さで戦術組成に重きを置いて行いました。が、ついつい徐々に白熱してしまい、気付いた頃には、予定を10分程オーバー。私も目元に突きが入り、若干涙目・電車も予定より1本遅れてしまいましたが、充実した身体の火照りを感じながら、何とか所属長懇親会の会場まで辿り着く事が出来ました。

11月30日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。空気は冷たいものの、温かな日差しの有り難さを感じながら、鍛錬に励みます。

先週は、豊田市で開催された全国大会にスタッフとして参加していたので、刈谷北道院の修練はお休みしました。土曜日としては、2週間ぶりとなる今日ですが、明日の県武道館での昇級試験に向けての習熟に励む為、W先生とHさんに連れられて、松平スポーツ少年団支部のKちゃんとNちゃんが出稽古に来てくれました。

基本的には、後のスペースで別メニューでしたが、「学科・法話」の時間と鎮魂行には混ざります。2年続けて夏合宿を合同で行った事もあり、ほとんどのメンバーとは面識がありますが、合宿を欠席したMちゃん・Mちゃん姉妹は初対面。KちゃんR君姉弟とは1年ぶりの再会となります。「学科・法話」の時間に全員で自己紹介をして貰い、親睦も深めておきます。

鎮魂行後の「自由練習」もW先生とKちゃん・Nちゃんは、試験に向けた習熟を中心に。他のメンバーも、明日Kちゃんが受験者する少年四級の科目に通じる、「外受」や「打上受」を中心に、逆手の受けと突き蹴りを開足中段構から繰り返す練習を。小2白帯から一般有段者までが同じ内容の練習をするのも、ノリとしては難しいものですが、基本の身体操作を練る事は、どの段階でも必要な事でしょう。そこから飽きの来ない様に、バリエーションを付ける様にしつつ、応用にまで発展させていきたいものです。

易筋行を一通り終え、「お茶の時間」に。修練明けのこの時間も、出稽古に来てくれた面々と親睦を深めるには、貴重な時間です。「同じ釜の飯を食う」ではないですが、自分と自分以外の存在とコミュニケーションを取る機会となるでしょう。

作務を終え、皆が帰宅した後も、W先生とKちゃん達は、明日の試験に向けた最終チェックを。「熱心だな~!」と感心しつつ、小中学生含め「忙しい現代日本人」の、充実した修行と技術レベルの向上の為には、試験前等で習熟度の足りない時は、修練日の重ならない近隣所属や同じ小教区の道院への出稽古で、習熟度を挙げる体制が整えられると、教区制度にも更に意味合いが増すなと、新たな発見をしつつ、小1時間の居残り練習を終えられたW先生達を見送りました。

 

11月16日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。朝晩の冷え込みの厳しさに戸惑いながらも、昼間の温かさに助けられながら、鍛錬に励みます。

演武祭も無事に終わり、ホッとしているこの時期。用事の方も多く、道院修練への集まりも少なめです。ただ月1回はやっておきたい行いですので、保護者の方の協力の元、続けていきたいものです。今日は、今年度1度も行っていない、泉田会館の清掃もやっておきたいので、専有道場の作務の時間を短めにして、鎮魂行と「あ・うん」を活用しての「学科・法話の時間」を前倒しします。鎮魂行の後に、瞑目の時間の心構えと呼吸についての法話を行ったので、時間もかなり押してしまいましたが、開祖語録のページを皆で回し読みし、思うだけでなく、行動する事の大切さを説きます。それで、どれだけの積極性を引き出せるか。気長に待ちたいものです。

場を変えて、易筋行を。夜勤明けのW先生とHさんも、泉田市民館から参座です。また、この数回の土曜日は、駐車場まで来ただけで帰っていた小4緑帯のK君も、市民館に入り、Hさんに声を掛けられながら、ホールに入って来ました。徐々にながらでも、自分をより良く変える為の行動の幅を、拡げていって貰いたいものです。

今日は、体捌きを意識した動きを多めにやりたかったのですが、水準に違いがあり、あまり多くの事は出来ません。まずは、上受の際の反身・振身を意識しながら。一人で動きを高めてから、相対でも行います。自分自身の動きを高めるだけでも、容易ではありませんが、相対になると恐怖心を抱いたり、肩に力が入ったりと、また別の注意点が出て来ます。それでも、繰り返し行う事で、「自己点検」の感覚が少しでも高まっていけば、技術の進歩を楽しむ事も出来るでしょう。その域に少しでも近付ける様に、あれこれ工夫したいものです。

易筋行の後半は、緑帯と白・黄帯に分かれ、科目の習熟に努めます。一般の方は、Hさんがやや体調が優れなかった事もあり、特に役割を割り振りませんでしたが、それぞれに思い付いた事で、サポートに励んで下さいました。私は、まだややオドオドしていたK君が、上手く馴染めるか緑帯を見ていましたが、細かくやる事と時間を区切り、集めては分かれて練習し、相手を代えてこのパターンを繰り返していたので、最終的には特に問題も無く終われた様に思います。

やや短めになってしまった泉田会館の清掃も、私自身はあまり細かく指示をせず、それぞれの「やり取り」による進み方に、ある程度任せました。小学生達も、割りと率先して動いてくれていたので、自主性・主体性の醸成に繋がる「ヒント」の様なものが、やや見えつつあるな手応えを感じつつ、演武祭に観覧して下さった際に、お土産のお菓子を持参して下さった方の事を話し、感謝の想いを持つ事と、「報恩の誠を尽くす」事について説き、「お茶の時間」と致しました。

11月10日(日)、「第三回刈谷北道院演武祭」開催。

本日は、泉田市民館において、4年ぶり3回目となる刈谷北道院の演武祭を開催しました。

私自身が演武が上手ではなく、指導も出来ないので、あまり大会には出場しないのですが、やはり少林寺拳法の修練において、演武練習も必要であろうと思い、2年に1度開催される西三河大会には出場し、その間となる年に、保護者・関係者への修練の成果を披露する場となり、地域へのPRにもなる行事を開催しようと思い付き、2012年の3月に第一回を開催した演武祭。2015年11月開催の第二回・「行事開催より、道院としての地力を蓄えよう」との考えから、開催を見送った2017年を経て、今回の第三回の開催となりました。

来賓として、今年度の泉田町の地区長さん・公民館長さんにも御臨席頂き、保護者・関係者の皆さんにも多く観覧席を埋めて頂いた中で、金剛禅の静禅としての鎮魂行を、割愛せずにフルで行い、また前回は行えなかった奉納演武で、動禅としての少林寺拳法の魅力や迫力を披露出来た会の始まりでした。

今回の演武祭では、単演・団体演武・組演武と複数の演武を練習して披露する事にチャレンジして貰いました。あまり難し過ぎると気後れするかなと思い、団体演武は8月の「泉田町盆踊り大会」と同じものにし、メンバーが揃わなくても、合わせ易い様に工夫はしましたが、ほとんどの人がそれぞれの動きをきっちり憶えて、高めてくれました。また保護者の方にしてみれば、お子さんの出番が複数回観られる事もあり、会全体を楽しめたのではないかと手応えを感じています。

また第一回・第二回に引き続き、今回も西三河地区の所属の方々に、賛助出演を打診したのですが、同じ刈谷市の道院である刈谷南道院のH拳士とT拳士が引き受けて下さり、少ない練習回数の中で、二重胴を使用した迫力のある演武で、観覧席を沸かせて下さいました。今後の組織の変遷により、如何に近隣の所属で協力し合えるかが、それぞれの組織の行く末を決める事になるでしょうから、他の協力を得られる、他に協力出来る道院でありたいと思います。

演武祭終了後は、近くのお店で購入したナンと、ジュースやお菓子で簡単な「お茶会」を。多くの方に残って頂き、席の設営や片付けにも御尽力頂き、楽しい会となりました。私自身の段取りは、相変わらずかなり悪く、一度市民館に着いて以降、「忘れ物」を取りに3度も自宅と往復してしまう程でしたが、出席して下さった皆さんの協力により、何とか無事に会が進み、定刻での撤収完了が出来ました。今後も、少しでも多くの方にとって有益であり、地域の活性化に貢献出来る道院を、目指していきたいと思います。

11月9日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。寒さが増してきた日々の中でも、昼間の温かさを感じながら、鍛錬に励みます。

今日も、明日に迫った4年ぶりの演武祭に向けた練習を中心に、参座したメンバーに合わせて、単演・団体演武・組演武の練習を。同じ演武構成の繰り返しになりますので、どうしても飽きが来てしまいます。その中でただダラダラと時を過ごす人もいれば、自分でポイントをしっかり意識して、ガンガンテンションを挙げて取り組む人もいます。それぞれの「適度」があるでしょうから、無理に練習をさせずに、能動的な取り組みをしている人に先にアドバイスをして回り、その間にダラケてしまった人の自発的行動を待ち、声を掛けます。

「学科・法話」の時間では、明日の演武祭の集合時間等の確認をしながら、趣旨や目的を話し、「自己確立」と「自他共楽」を目指しての日々の修行である事を説きます。それがどれだけ伝わり、それぞれの人生にどの程度響くかは、それぞれ次第ではあるでしょうが、少しでも良いものが残る様な関わり方をしたいものです。

易筋行の内容がほぼほぼ演武練習の為、スケジュール調整がしやすく、今日は鎮魂行の前にキックミットを使用しての当身の時間を取れました。理想は5~10分の「当てる練習」で、テンションを挙げて気合をガンガン出した後に、鎮魂行をやる。それによって、肉体と精神が能動的になり、その状態のままで鎮魂行を行う事によって、「教え」が身心に染み込む。常にそんな流れで行きたいのですが、なかなか上手く出来ません。今日は良い状態だったのか、打棒の後の気合いが、いつもより冴えていた気がします。

「自由練習」でも、演武練習の仕上げを。今回は1人で3つ、多い人は4つの演武を発表します。それを覚えるだけでも大変でしょうし、組んだ相手と参座日程が合わない事も多くあるでしょう。そんな中で、いかに自分のテンションを挙げ、相手とコミュニケーションを取り、習熟を目指すか。今回の取り組みが、「自己確立」・「自他共楽」の人造りに、少しでも沿っていてくれれば嬉しいですし、明日の観覧者の皆さんに、「今日、来て良かった」と思って頂ける空間に出来れば良いなと思い、「お茶の時間」と致しました。

11月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。秋から冬へ移り変わる時期に似合わぬ暖かさの中、鍛錬に励みます。

今日も、来週10日に迫った演武祭に向けての練習を中心に、修練を進めます。「いつも通り」欠席者の多い状態ですから、組演武や団体演武のメンバーは揃いませんが、単演も含めて1人で2~3つの演武を披露しますから、時間を区切ってそれぞれの練習を進めます。

今日は14時過ぎに、Nさんが2ヶ月ぶり?のRちゃんを連れて参座してくれました。人手が集まった時点で、市民館のホールの舞台を増設し、舞台上の位置取りも確認しながら、発表の練習も交えます。各組合せごとに私の前で発表し、アドバイスをしては各自での練習、の流れを繰り返し、習熟を目指します。

鎮魂行後の自由練習でも、同様に各自の演武を回って確認・指導します。RちゃんはNさんとの組演武の練習も1ヶ月ぶり。単演に至っては、初めての練習の様な状態でしたが、構成は覚えていないものの、動きの安定感と完成度の高さは、「サスガだなぁ~!」と、見ていて嬉しくなるレベルです。今日は切り良く「お茶の時間」に入ったので、逆に早めに切り上げて、「2組程」と限定して、色帯組に発表をして貰い、その後小2白帯のY君とRちゃんにも単演を発表して貰いました。なかなか修練中に顔を合わせる事も無く、且つ今日初めてやる単演を、有段者なりのレベルで披露して見せたRちゃんの姿が、Mちゃん姉妹の目にどう映ったのか。良い刺激になってくれていると良いのですが。

作務を終えて、皆が帰る状態になってから、小4男子のK君に、遅れていた先日の昇級試験での少年六級の合格証書授与と、緑帯の進呈を行いました。K君は元々人間関係で苦しむ傾向があり、現在「人が怖い」と学校でも教室に入れず、刈谷北道院の修練でも、皆が居るホールに入る事が出来ず、この1ヶ月はまともに練習出来ていません。お母さんが粘り強く連れて来てくれますが、車から降りられない事もありました。

今日は、私が30分程外でK君と話す時間を取り、その間中では各自の練習を進めて貰う時間も作りました。K君自身は、少林寺拳法も続けたいし、自分を成長させたいとの意識も持っている様でしたので、「一緒に中に入ろう!」と声を掛けたものの、帰ろうとして車にしまった荷物は手にしつつ、市民館の玄関で立ち止まります。その後、私は修練に戻り、ちょくちょく「早くおいでよ」と声を掛けておいたのですが、作務の終了と共に、K君が足早にホールに入って来ました。

笑顔で「挨拶は?」、「もっと大きく!」と声を掛けると、以前の様にしっかり挨拶も出来ましたし、合格証書授与の際も、名前を呼ばれて大きな声で返事が出来ました。「僕から、皆に伝えておくから」と、「当日の感想」・「今後の抱負」・「皆への御礼やアドバイス」をコメントして貰ったのですが、いずれもしっかりした言葉を残してくれました。「今度の火曜日は、この緑帯を締めて、しっかり練習しよう」と声を掛けると、「はいっ!」と、笑顔で答えるK君の姿が。実際には、まだまだハードルは高いのかもしれませんが、一番苦しんでいるのはK君自身である事を思えば、出来る範囲での支えをするだけだなと、自身の在り方を顧みる良い機会となりました。

10月26日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。暖かい日差しと心地良い風の吹く快適な気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、Nさんが息子のR君が通う小学校の運動会の為、W先生とHさんが豊田の道院の合宿に参加する為、欠席。一般の参座が私だけなので、「のんびり行こか~」と、隣りの部屋で敬老会の方が、明日の文化展の準備をされている中、参座してくれたメンバーの顔触れに合わせて、やる内容を決めていきます。

2週間後には、4年ぶりとなる刈谷北道院の演武祭が開催されますが、そこでは小中学生には、単演・組演武・団体演武と複数出演して貰う予定です。ただ人前で演武披露するだけでも、精神的なプレッシャーが掛かるところ。更に、複数の演武を覚えなければいけない事で、負荷が増すでしょう。そこを、それぞれの組み合わせで助け合いつつ、自分自身で本番までの期限を意識しつつ、しっかり仕上げる。少林寺拳法に限った事では無いでしょうが、何かで結果を残さなければいけない時には、必要な感覚でしょう。その「訓練」になってくれれば、幸いですね。

今日の「学科・法話の時間」では、「拳禅一如」についてと、それを実現する為に必要なもう一つの要素の話を。話す内容は以前と変わっていないのに、ここ暫くの「気付き」を話す時に意識していると、不思議と伝わり方も、聞く側の姿勢にも違いが出て来ます。「これを、1ヶ月前に意識出来ていれば」と悔やまれますが、目の前に居る人達の笑顔が、更なる精進への励みになります。

法形演練でも鎮魂行後の自由練習でも、複数の組み合わせの演武練習を、短い時間で区切っては発表、と繰り返します。急遽組み合わせが変わったり、一人で4つの演武に関わる人も居ますので、修練中に発表する機会も、実はそれ程ありません。その貴重な機会で、それぞれに次に繋がる発見がある様に、適切なアドバイスをしたいところです。

「自由練習」を終えたところで、暫しの「法話」を。弛まざる精進の為に、「逃げグセ」を付けないように気を付けると共に、今この瞬間に逃げてしまっている人・弱ってしまっている人にも、今後の可能性が無い訳ではないので、暖かい心で手を差し伸べられる人間になって欲しい、との思いを込めて話しました。「自己確立」と「自他共楽」の二本柱を達成する為の「自己点検」に、今回の演武祭までへの取り組みが、少しでもきっかけとして役立ってくれれば、各種段取りをこなす意義も増すというものです。そんなこんなで、例によって「お茶の時間」に割り込んでしまいましたが、皆で手際良く作務を終え、階下の駐車場でお菓子の分配をして貰い、皆の笑顔を見送って帰路に着きました。

10月19日(土)の修練。

本日は、専有道場でスタート。先週開催予定の達磨祭を台風で延期した為、本日行います。

先週の時点で、今週は専有道場での達磨祭でスタートとの連絡を回していたのですが、昨日の時点で副道院長のNさんから、「風邪をこじらせた為、欠席」との連絡が。専有道場からの移動の車や、儀式・行事の際の司会進行や撮影係で、常にNさんに頼っているので、前日の時点で他の保護者の方に、移動の車の協力を打診します。朝には複数の協力の声があり、断らなければいけない状態でしたし、結果的にはHさんが多人数乗れる車で参座して下さった為、急遽保護者の方の協力をお断りした程でした。力を貸して頂ける事が当たり前ではありませんので、しっかり感謝した上で、連絡・相談も的確に行いたいものです。

ちょっとした想定外の出来事があり、達磨祭の開始が30分近く遅れる事に。移動の時間もあるのですが、慌てて行事をこなすのもつまらないと思い、導師法話も含めて、ゆっくり丁寧に行います。導師法話の内容も、この2週間程の「学科・法話」の時間を達磨に関連する事にしておいたので、例年よりも深く伝わり易かったようにな気がします。丁寧にやっているつもりでも、いざやっていると、様々な「抜け」やほころびが出て来ます。それをしっかり埋めつつも、行動する事を恐れない様にはしたいものです。

場を変えて、易筋行を。

移動した最初は、私があれこれ段取りをしている間、修練が始まらなかったりするのですが、今日は全員に準備運動と基本演練で、何か一つ自分でやる事を決め、号令とアドバイスをして貰う事にしました。今まではあまり役割を振っていなかったのですが、特に基本演練ではちょくちょく前に出て、号令を掛けて貰おうと思います。それによって胆力を身に付けると共に、人に手本を示す意識と、その為に常に自己点検をしておく習慣が身に付けばと思いますが、なかなか全員の意識は高まらないでしょう。それでも挙げられる人間は挙げられるでしょうから、そこに期待です。

易筋行の時間も短めになってしまったので、今日は「上受突」の身体操作を中心に行いました。開足中段構で行った事を、レの字で運歩を付けて。一人で高めた動きを相対で行う事で、また一人の動きの問題点が見えてきます。それを繰り返す事で、徐々にでも技術レベルを挙げていって欲しいものです。

今日は「お茶の時間」をカットして、専有道場で行えなかった合格証書授与を。欠席者が多く全員では行えなかったですが、第1弾としてKちゃん・R君を。二人共、普段の修練では中心になって頑張ってくれていますが、合格証書授与の際の「当日の感想・今後の抱負・後輩へのアドバイスや先輩への御礼」では、二人とも良い言葉を残してくれました。特に、少年五級に合格したKちゃんは、これまであまり「先輩らしさを見せよう」という意識が無かったのですが、「最上級生」に相応しい振舞いを見せてくれましたので、また今後が楽しみです。

作務を終え、お菓子を分配して皆が帰った後に、ある保護者の方から相談事が有りました。W先生と一緒に1時間程お話を伺いましたが、普段の指導の在り方や態度・言葉を顧みる良い機会となりました。如何に相手の支えになる為に、頭を使い身体を使うか。大変な事ではありますが、やる意義を感じて帰路に着けました。

10月13日(日)、道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、専有道場での一般のみの易筋行。Nさん・W先生と、技術の探究に励みます。

昨日の刈谷北道院の修練は、台風の影響を考え、大事を取ってお休みとしました。この「一般のみの易筋行」も「月1回は厳しいから、3ヶ月に1回くらいはやりたいですね」と言っていて、なかなかコンスタントには出来ません。今回の台風で被害に遭われた方もそうでない方も、「弛まざる精進」を継続するのも簡単ではありません。今、鍛錬に励める事を感謝して、精一杯やらないといけませんね。

久々開催の今日も、級科目の復習・有段科目の習熟・リクエストに応じて探究~のパターンで行こうと考えていましたが、W先生から「歩き方の練習」というリクエストが。年々現代日本人の運動量が減少し、立つ事・歩く事が出来ない人が増えている状況があるといわれます。そんな中で少林寺拳法の指導をするとなると、考えなきゃいけない事も多く生まれて来ます。と言って、「歩く練習」でのネタも無いので、運歩や膝の抜きが関連しそうな方形を幾つか。「上受突(表)」を膝を絞る運歩で行うパターンと、軸の回転で行うパターンで。「開身突」や「打上突」でも同様に行いました。

柔法では、「切抜」や「片手寄抜」で、運歩と共に円流での力の伝達をイメージします。「送小手」の復習の後に、両手寄抜の鍵手守法やその後の崩しをあれこれ試します。力の伝達を、手先だけで行うか、運歩も含めた下半身をイメージするかで、その後の型の作りが変わって来ます。

崩しのイメージを高めた上で、今度は居捕りの法形で運歩を外して行います。運歩が無いと体捌きの重要さが際立って来ますし、運歩は無いものの、足の捌きは必要です。居捕りの状態での力の伝達が見えて来ると、立ち合いでの法形が面白くなって来ます。技術の難しさでもあり、面白さでもある部分を、多くの人達に伝えられると良いなと思いながら、半年ぶりの「一般のみの易筋行」を締め括りました。

10月5日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。10月になり、朝晩は小寒く感じるのに、昼間は暑いという難しい気候の中、鍛練に励みます。

実は今日は、刈谷北道院に在籍する小学生が通う5つの小学校のうち、4つの学校で運動会がある日でして。休みにする事も検討しても良かったのですが、逆に残る1校が運動会の日に休む訳でも無いですし、通常通りの修練日とする事にしました。が、Nさんから体調不良による欠席の連絡を頂き、全国大会の打ち合わせにより欠席されるW先生とHさんも加えて、小学生2人のみの参座となる事が想定され、急遽の休みにしようかとも思いましたが、今日参座する予定のI君が木曜日に休んでいた事もあり、また泉田市民館の直近の小学校が、運動会を半日で終了する為、その小学校に通う4人が、終了後に参座してくれる可能性もあったので、そのまま修練を行いました。

思えば、つい3年前には4~6人での修練が当たり前だった訳ですし、いつその状態に戻るかも判りません。どんな状態でも、弛まざる精進を続けておくべきでしょう。そんな事も思い起こしながら、今日来てくれる小5のI君・S君に、「来て良かった」と思ってもらえる修練に、どう組み立てていくかを思案します。

2人が揃い次第、通常の修練とはメニューをガラリと変え、キックミットを使用しての当身の後は、防具を一式装着して、当てる間合いでの乱捕りを。夏の「強化合宿2019」で「掛かり稽古」を経験している2人は、当てる乱捕りでも良い動きを見せてくれますが、上段攻撃にはためらいが有るのか、しっかりした突き攻撃が出来ません。「強く打つ」という事も含めて、今後の課題として本人達にもしっかり認識してもらおうと思いますが、基本演練の締めに行った単演では、突き蹴りの音の変わるほど、動きの質に変化が有りましたので、当てる練習はやはり身心への効果的な刺激がある様です。

「学科・法話」後の法形演練時に、運動会明けのKちゃん・R君姉弟が到着。Kちゃんは「土曜日にこんなに少ないの、初めてじゃない?」と驚いていましたが、「あなた達が入門してくれる前は、毎回この人数だよ」と伝えると、驚きつつ笑っていました(笑)。

鎮魂行後にMちゃん姉妹も参座してくれたので、11月の演武祭に向けての練習や、座布団を使用しての受け身の練習を。受身の練習では、後受身や前受身に繋がる転がり方の練習に、多くの時間を割きました。終盤は、Mちゃん姉妹は小手抜・それ以外の4人は寄抜の形で、鍵手守法を取る際の、足の運びや姿勢の確認と、攻者の「浮かされる感覚」の体感を。受身もそうですが、形を丁寧に積み上げる事も大事ですが、それを行っている時の身体的感覚も養っていきたいところ。高学年が多い時は、その辺りも伝える時間を取りたいものです。

「自由練習」の締めは、二人一組で今日練習した科目の中から発表を。ほんの少し人前で発表するだけでも、緊張感があり、身体の動きが変わってしまうもの。演武祭まで、1ケ月強。そろそろ皆のテンションを、ガンガン揚げていきたいと思います。